- FARION MES( 2):【居酒屋1999】自己紹介・雑談--------<09> 93/06/25 - 00376/00382 GCG01043 彩瀬 記念の日 ( 2) 93/06/24 23:47 コメント数:4 「ついに」というか、「とうとう」というか・・・ 今日(6/24)、30才になってしまいました。 なんだか・・・。 何の準備も整わないまま押し出されてしまった様な、 妙な感慨があります。 このフォーラムに来る前の「29年数カ月」よりも、 ここへ来てからの「数カ月」の方が、私にとって、 遥かに大きな変化をもたらしたからかも知れません。 ある物は与えられ、またある物は失い・・・ 気が付いたら、いつの間にか二度と引き返せそうもない道を 歩いている私がいました。 そしてこの数カ月間を、私は感謝しています。 「ここへ来て良かった」と。 今まで、あまり発言もしてませんが、 これからも、隅っこの方でゴソゴソさせて下さい。 m(_ _)m ペコリッ!                         彩 瀬                         SAISE. 00377/00382 GBG02755 スマル RE:記念の日 ( 2) 93/06/24 23:51 00376へのコメント およよ、お誕生日で、ありしたか。。。 なるほどおめでたい。 ほんじゃ、スマルからも、いずれプレゼントが届くでしょう???? ほんとかあ? わしゃ、知らん。                無責任スマル 00378/00382 GBG02043 維/YUI RE:記念の日 ( 2) 93/06/25 00:43 00376へのコメント おめでとうございます。 彩 瀬さん。(^_^) 今日は、フリードリンクしていってくださいませ〜〜〜っ!! 引返せないからこそ、価値があるものなのかもね、生きることって。                          維/YUI。 00379/00382 MHF01607 える おめでと〜☆ ( 2) 93/06/25 00:44 00376へのコメント コメント数:1  誕生日おめでとうございます(^o^)>彩瀬 1時間程遅かったか(^_^;)  毎年誕生日が来る度に、「人生」とかについてチラッと(チラットヨ、チラット)、 考えちゃうけど・・・トランタンになったときはそゆ想いもまたひとしお なのかなぁ(^_^)。。。 一度、クダラナイとゆーかお決まりの(でも案外 好きだったりする(^^;)トレンディ・ドラマ(死語か?)をみてて、 バースデイケーキにちゃんと自分の歳の数だけ蝋燭をたてて、それに一つづつ 炎をともしながら「○才、小学校入学」「○才、初恋」とかって思い出しながら 祝うって場面があって、一度やってみたいなぁと思ったことある。(ちょと暗い かなぁ) でも始めの方に火をつけた蝋燭が途中で燃え尽きちゃいそうだなぁ やぱしドラマだから出来る事かしらん(^^;  今までで一番嬉しかった事、悲しかった事はなんですか?  いつもパッとは思い出せない質問。 これからパッと思い出せるような 人生の節目があるといいなぁ。。。                       MHF01607 えるっ 00380/00382 GBD03557 シゲ 今朝、僕のとこにも ( 2) 93/06/25 10:26 00373へのコメント みれさんが夢に出て来た。 == みれさんの家に行こうと、駅を降りてペデストリアンデッキを歩いているんだ。 一緒に歩いているのは維/YUIちゃと、もう一人。手にはお土産に大きなメロンと バナナを持って。デッキから下を見ると花屋があった。そこで花を買おうとして 地上に下りて花屋に向かうと・・・並んでいるのはネギ、キャベツ、人参・・・ みれさん家に着く。家は茶色の比較的大きな家。ドアチャイムを鳴らすと秘書?の 人が出て来て「こちらへどうぞ」と言う。気がつくと維/YUIちゃ達がいない。 すると、さっきの秘書の人が「お連れさまはもう上にあがられました」と言う。 ドアを開けるとエレベーターだった。家庭用の小さいのだけど何故か9階まである。 家の外観は大きいとはいえ、2階建てくらいなのに・・・ 各階で僕はエレベーターを降りる。1フロアー3つ部屋がある。5階くらいまで 上ったあたりで人がいた。みれさんの旦那と野郎が数人。何故か焼きそばをつくって 食べている。もう食べおわるとこだったのと、野郎ばかりでむさいので僕はもっと 上の階に登る。 7階でやっとみれさんに会える。維/YUIちゃもいた。他にも女の子が何人かいる。 ここでも焼きそばを食べようとしていた。「ちょうどいいとこに来た」その一声で 僕が焼きそばをつくらされるのだが、僕の分がない。 そこで目を覚ます・・・ == 他にもスーパーの食料品売り場の夢を見た。当然焼きそばの具を買っている・・・ 別に焼きそばが食べたい訳じゃないのに・・・・本当は食べたいのか? 今日の昼は焼きそばを食べてみよう・・・・ 00381/00382 GBD03557 シゲ RE:記念の日 ( 2) 93/06/25 10:27 00376へのコメント 論語では30で立って、40で惑わずだったよね。 人間として一番魅力があるのも30代なんだと思う。 素敵な30代を。 00382/00382 GBD03557 シゲ RE:おめでと〜☆ ( 2) 93/06/25 10:27 00379へのコメント :バースデイケーキにちゃんと自分の歳の数だけ蝋燭をたてて、それに一つづつ :炎をともしながら「○才、小学校入学」「○才、初恋」とかって思い出しながら 東京ラブストーリーですね。 「*歳、生涯で一番大切な人に出会う」ってね。 えるちゃも好きねぇ。シゲ - FARION MES( 6):・壁(1)=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・=・= 93/06/25 - 01167/01167 JBH02324 なえ ウソ Ver 2 ( 6) 93/06/25 13:20 事の起こりは何だったのだろう。俺は出来るだけ冷静に装う様にタバコに火を付 けた。確か3年前の財界のパーティで異例の懇親会があるという情報を仕入れた。 すぐにこれはスクープになりそうな予感がして探りを入れたのが始まりだった。 二井の現社長が引退し、次期後継者を選びそれを公にする為のパーティだったが、 世襲という大時代劇なやり口に批判は有ったものの、歴代の実力者を継承するに は、やはり長男が最適だろうというのが答だった。だが、客を装い出席したパー ティで、主賓はどう見ても、末子の娘に注がれている。何かひっかかるものを感 じて、その場を去ったものの、後味の悪い一日だった。何かが違う。一体何故あ の娘に特別な意味を感じるのか・・。だがそれは現実となって目の前に現れた。 それから半年後に開かれた別なパーティで、今度は住共の交代劇が演じられたが、 どう見ても、これも主賓は末子の娘のそれであった。一体、これは何を意味する のか。その意味を探る事を連日続けていた俺の前でふと奇妙な資料が目に付いた。 それは、財界を牛じる実力者は一見世襲の長男に見えるが実は陰にもう一つの世 襲が存在する「キーの継承」を記した一文だった。その資料は分厚い編纂室の中 で半ば埋もれる様にひっそりと置いてあった本の一ページに挟んだシオリに書か れていた。 「日本の宝は3種の神器であるが、あれは偽物の飾りである。本当はまだ誰も知 らぬ密かな場所に閉ざされ、その扉はキーに依り守られている。すなわち「キー 」は*種に分かれ、それぞれ*ン*女末子継承の掟に依り**で眠る」一体何処 の誰が、これを書いて挟んだのか知る術は無いが、まんざらウソではなさそうな 予感がした。第一、女末子の3文字に心を引かれたと言っても過言では無い。* **の部分は汚れて見えないが、きっと何れは解るだろう。そしてこの一文をき っかけに、俺達記者仲間3人の、財界の裏側をかいま見る事になったのだが。 俺はそのシオリをあいつに渡した。それからあいつは解読に全神経を傾注し日々 を費やした。まるで付き物に付かれた様な毎日だったが、あいつは充実している よと、笑って答えるのが常だった。おれはあいつもそれから・・・二人も大事な 友を失ったのだ。たった一文の訳の解らない言葉に・・。そして今、俺はあの最 後の部分を知った。「−−依り富士で眠る。」そういう事か・・。そのキーか、 もしくは扉は富士の氷穴にあるに違いない。それはこれまでの経緯を見れば明き らかだ。だが何故殺されなきゃならないんだ。何故・・。何故・・。俺は唇を噛 みしめると目の前に積まれた資料の山をじっと見た。俺は我が身の危険も顧みず どうしてもこの事実を暴きたくなった。そうだ。系譜だ。俺は、あいつの調べて いる資料と俺の集めた資料を更に積み上げると、研鑽に掛かった。キーを持つの はあいつの言った様に二井と住共と四菱だ。それはしかも末の娘が継承している に違いない。財界と政界は絡んでいるのは明確だし、残るのは証拠だけだ。その 証拠をあいつはきっと何処かに隠している。富士には無い。アパートにも無い。 では・・。一体何処に・・。俺は、いつか資料室を出ると、フラフラと外に出た。 雨上がりの街路樹が異様な蒸し暑さでどっと蒸し返して来た。「暑いな・・・。 そう言えばあいつも暑いのが苦手な奴だったな。いつもロッカーに荷物を置いて はサウナで汗を流して逆効果の涼しさだよと笑っていた・・。ロッカーか・・・ そうか、あいつロッカーにまだ荷物を入れていたままじゃ・・。」俺は急いで、 サウナハウスに向かった。会員制のハウスには個別契約でロッカーが与えられる。 奴のロッカーは番号は・・、確か。」カウンターに行き、奴が死んでしまったい きさつを説明すると、俺はあいつのロッカーのスペアキーを借りた。金属の擦れ る音がしてロッカーは開いた。そこには奴の持ち物がごった返していた。不精な 奴だったからな・・。呟くように俺は急いで中をかき回した。カツン。と堅い物 に手が触れた。それはマイクロネガのケースだった。「これは・・。」俺は、探 していた物を見つけた嬉しさで、辺りの事をすっかり忘れていた。それが命取り になったのか、不意に横腹に堅い金属が押しつけられた。「動くな!。」しまっ たと思ったが既に遅く、自分の回りには見た事も無い男の集団で囲まれていた。 - FARION MES( 7):★アリオン世紀末書込み寺------------<02> 93/06/25 - 00436/00437 GBG02755 スマル うん、そうなんだ。 ( 7) 93/06/24 21:29 00424へのコメント 維/YUIちゃの言うとおりARIONは、自分の足で歩くことをはっきり 示唆しているよね。それはつまり、何もかもすべて自分の責任であると認識すること から始まるんだと思うの。なのに、ARION信者の人は何かと言えば、 ARIONが言ったことだから、と言う言い訳をするの。それはつまり、ARION を傘にして、自分の足で歩いていないってことなんだよ。 ARIONは白日の下で、自分のすべてをテーブルの上に「並べる」って言ってるんだ けど、この言葉の意味すら理解していないって思える時があるの。何もかもを同じ テーブルにならべられない人が多いの。言い訳とか、善悪とか、理想とかを自分の部分 に乗せてからでないと、並べられないの。 そういうことすらわからないで、「自分を見た」気になっている人が本当に多い。 なあて思っているのよ。私もね。 ARIONの言葉ってさ、解読作業しているあなたにはよく判っていると 思うんだけど、1字1句意味があるでしょ。無駄がないっていうのかしら。 なのに、勝手に省いて、わかった気になっているのよね。 とか言う私もまだ、ARIONの言葉はわからないことが多くて、人前で 恥ずかしくて、こんなこと言えた義理じゃないんだけどね。 でも、どこがわからなくて、わかっていて、、それから、あれ?こんな意味もあるの? ってなことにも気づける位、ARIONを知って欲しいわ。 でなくっちゃ、ARIONの名前だして欲しくない。だって偏見もたれるだけだもの。 ARIONじゃなくて、自分の行動と責任で生きて欲しいよん。 それからね、本当のことは、自分で本気で知りたいって思ったら、別にARIONで なくても、教えてくれるわけで、(自分の外からとは限らないよ) ARIONを好きでも嫌いでも、知らなくてもいいんだし、 なんだったら正面からARIONの見せてくれたものを反論、否定したって 構わないとも思うんだよ。 「自分で歩きなさい」これよ!!                         スマル - FARION MES(14):★HVHYの預言解読部屋------------<03> 93/06/25 - 00779/00788 QFG02515 めるく アルファベットの数値 (14) 93/06/24 22:28  エドアルド・マイヤー著の「セムヤーゼ(20)」に、アルファベットの数値が乗っ ています。私にはそれが正しいのかどうか分かりませんけど、参考までに。 A=2 B=9 C=1 D=4 E=5 F=8 G=9 H=1 I=1 J=1 K=8 L=5 M=4 N=5 O=6 P=6 Q=1 R=2 S=3 T=1 U=6 V=6 W=6 X=5 Y=1 Z=7  一つの単語の数値をみんな足します。  そしてさらに、3で割って、その答えを三つ並べたものが結果数となるらしいの ですが、その辺のことは詳しくは分かりません。  本文に出ていた例をひとつ書きます。  JESUS = 1+5+3+6+3 = 18  18/3 = 6  666  同じ数値を持つ単語が並んでいる場合、確実に影響力が出るらしいです。   計算の細かい方法や意味のとりかたは分かりませんが、足し算だけして、同じ数 値を持つ単語を探すだけでも意味があるかもしれません。  たとえば、  ARION = 16  NIFTY = 16  JAPAN = 16  などとなってます。                      め  る  く 00780/00788 QFG02515 めるく ツクヨミの秘密!? (14) 93/06/24 22:29 >>            アマテラスとツクヨミ >>            イシスとオシリス >> >>                | >> >>             兄妹・姉弟・・・鏡  上の図は以前みれさんがUPされたものです。  なお、私は日本神話は、古事記上巻しか読んだことありません。  上の図を見ると、アマテラスが兄で、ツクヨミが妹、となっているようです。  ところが日本神話ではアマテラスは女神、ツクヨミは男神らしい。  (ツクヨミが男だとは特に書いてないと思ったけど)  で、古事記を読んで前から思っていたのですが、  ツクヨミの「ミ」が、一般に女神に付く語尾であるということや、  月に関わる神様であることなどから、  ツクヨミさんは女の子さんではないかと。  アマテラスは、もともと男であったということ。  そして、ツクヨミはもともと女であった?  それが古事記では、性別が逆転している。  そして古事記にはツクヨミはほとんど出てこない。  私は思いました。  古事記では、アマテラスとツクヨミが「合体」しているのではないかと。                            めるく 00781/00788 GBG02043 維/YUI まぁるい鏡をながめてたら (14) 93/06/24 23:14 あれ?って思ったの。 これ・・・お月さまのうつしみみたい〜〜〜って。 まぁ〜るくて、銀色で、きらきらしてて。                                          (^_^) 維/YUI。 00782/00788 GCC01413 HVHY 「非対象方程式」 (14) 93/06/25 00:04   [第一方程式の謎]             旧    旧    新    旧            (八)  (九)  [八]  (十)                            星                  *・・・・・・・・・*『10』“天の天”                  ‖        /|「光」                (菊理姫)     / |                  ‖      /  |                  ‖     /   |     “地の天”『8』● −−−*−−→ ○『8』 |          「風」|\   ‖   /     |             | \  ‖  /      |    (7)             |  \ ‖ /       |             |   \‖/        |     白    〜〜〜〜〜〜〜〜〜|〜〜太陽●『6』〜〜〜〜〜〜|〜〜〜〜〜〜〜〜〜             |   /‖\        |     黒             |  / ‖ \       |             | /  ‖  \      |    (5)          「地」|/   ‖   \     |     “地の地”『4』*・・・・*    \    |                  ‖     \   |                  ‖      \  |                  ‖       \ |                  ‖        \|「水」                  *・・・・・・・・・●『2』“天の地”                            月  [第一方程式]  光と風の回転に因って 水が生じる   この方程式の場合、回転という演算の様相は、   “平均”ではなく“差”であった。(※つまり対称ではない!)   このことは本質的に重要なポイントである。   “『光』は『風』の作用によって『水』に成る”といった読み方も出来るのだ。  >>> 「アマテラス」は「スサノオ」の暴動によって“岩戸隠れ”した…   という事柄にこれを例えても、あながち的外れとは言えないだろう。  >>> 「イザナミ」は黄泉へ下って「イザナギ」と別れ別れになった…   という事柄に例えても良いかも知れない。(※菊理姫はここで出てくる)   或いはまた、“嵐の夜の稲妻による水の電気合成”を意味するとも考えられる。   これらを大宇宙・小宇宙に対応させると、どういうことが言えるのか?   それぞれのイメージは微妙に異なるが、まずは幅を持たせておこう。   ところで、ARIONの言う「月で見守っている神」とは誰のことか?   「イザナミ」「イシス」「イシュタル」…「“私です”と呟いた神」。   *「カリマホロバのヨイヤミ宮」とは?   *「蟹星の満つる時」とは?   *「スパスシフィカ」とは?                                  HVHY 00783/00788 JBH00712 桂 桂 サンカ異伝承 (その4) (14) 93/06/25 01:08  徳川家康は4人いたといわれる。  もちろん神話、民間伝承の類であってまともに信じられたことはない。 だが本当にそうであったのか? 家康は真田幸村に首をはねられたので はなかったの? なぜあの時代に<狸爺>と言われるほど長生きしたの か? 本当に生きていられたのであろうか?  真田幸村の故郷、長野県上田市では長らく判官贔屓であったか過去の 英雄を懐かしむせいであったか、真田が家康の首をとっていたという伝 説が存在している。ちなみこの話は東映の「真田幸村の謀略」という映 画のモトネタになった話である。  「接ぎ木の法」という伝承がある。 戦国時代、武将達がもし死んだとしても影武者がいつもまにか代わり に成り代わり、何事もなかったように振る舞い、指揮をとる。そして本 人がいなくなったことは歴史の闇に消え去り、名前だけが残る。武田信 玄は死して後3年は事実を隠せと言い残したと言われる。それでは家康 は?  このことに関する本は結構いっぱいでているので、興味のある方は自 分で探してみると良いであろう。  さて、通説では明智光秀が信長のことを「造反有利」とばかりに本能 寺で討ち取り、そしてわずかな期間で秀吉に「山崎合戦」と呼ばれる戦 いで首をとられたことになっている。しかしながら、徳川家康は何故か 幕府の中に、要職の中に光秀に連なる血筋のものをいれているのである。 これは後の歴史化の中でも大層不思議がられたことであり、現在でもそ の明確な理由はわかっていない。何しろ大阪合戦が50年たって巣ら豊 臣方の残党狩が行われた御時世である。彼の信長を打ちとった逆族の一 族に与みしようものなら、それこそ延略寺に火を放たれようにまた皆殺 しの目に会いかねない。  ではその明智の一族とはいったい誰のことか?八切はいう、それは彼 らのもう一つの歴史によればそれはかの春日の局と、家安の腹心の部下、 天海僧正であったという。密かに「接ぎ木の法」によって表に成り代わ り、そして征夷大将軍にまでなったとけ込みサンカの竹千代は、一族の 指令により天海と引き合わされ、そして密かに「まったくの無実」によっ て殺された光秀の家の者である女性を晩年招き寄せた。それが春日の局 であるという。よって3代償郡は実は家康の孫でも、徳川の血を引く者 ではないのだという。すべてはとけ込みサンカ、シノガラの、陰ながら のサンカの歴史を逐わす為にしくんだ深謀遠慮であるというのだ。八切 はいう、サンカのもう一つの歴史は宗教戦争を呈していたのだという。 サンカの持っていた神の姿という者がいったいどういう者だかよくは分 からないのだか、それがいわゆる万世一系のスメラミコトと仏教勢力と の戦いであったのは容易に想像がつく(菅原道真はその狭間で犠牲になっ たが、死後その怨念によって自らの信仰のとうりに葬られた)。  八田(織田)信長はキリスト教(耶蘇)を厚く保護した。それはサン カがその信仰を伝えたからだという。何故漢語で「やそ」というのか。 それは「八(や)十(そ)」でサンカが伝えることになったからだから だという。そかしそれでもまだ説明が不十分であるて、八切はいう。実 はキリスト教が2代勢力に分かれたように、耶蘇はその一方を現す言葉 にしかすぎない。カトリックは天主教(ゼウス)といわれていて、耶蘇 はプロテスタントを示す言葉なのであると彼はいう。  もちろんそんなことは後世の歴史学者は一言もいわない。いうわけが ないし、いったらそれこそキ印扱いだ。でもちょっと待ってみたまえ、 もう少しこの話しを進めてみようではないか。  家光は家康の孫でもないし、家康は一度も春日の局と寝てもいないの だという。  家光の本当の父親は天海ではないのか。というのが八切の説である。 家康の晩年、特に天海の発言は強くなり、日光東照宮に権現の霊廟を建 設するようはかったのも彼の力による者だ。その真の目的は神仏混合に よりサンカ弾圧の矛先をかわすための苦肉の策なのだという。徳川の身 内、つまり幕府の中にも下克上を考える者はたくさんいた。これは想像 に堅くない。まだ公家(藤原)の力は依然残っていたからだ。 「海外のキリスト教を日本に伝道したいという者と手をくんでみたらど うであろうか?  既にサンカの者の多数は耶蘇に帰依している。 「海外に出させて我らの故郷に帰るというという策もあるわけではない」 八切に言わせるなら日本にきた海人族が何故「飛鳥人」と自ら名乗った か、それは海流の流れに乗って太平洋側からきてしまった彼らが、故郷 に帰りたくても帰れない、「飛べない」トビナイ(サンカのコトツ)民 族であるから「飛べない鳥」ということで名乗ったのだという(だから 倭建命が武内宿禰の謀略にはまって伊吹山で死した後、魂が鳥になって 西方に飛んだという逸話は、彼らの願望を現したものであるらしい)。  徳川時代のサンカの問題は、近代に入ってからの問題に大きな陰を落 とす背景になっているものがおおい。サンカとキリスト(それも耶蘇、 プロテスタント)が共に与みした。種子島にたどりついたポルトガル人 は日本に鉄砲を伝来した。それは日本の時代の流れを50年早めたと言 われる。ポルトガル人は本当に「漂着」しただけであったか? その「 意図」は? フランシスコ・ザビエルはフィリピンで日本人「ヤジロー (弥次郎、アンジロウ?)」に出会ったことにより、日本に布教にきた のだという。通説ではこのヤジローという日本人はただの博徒かヤクザ ものであったとされる。しかし、ただのチンピラのヤクザに出会っただ けで、アジア攻略の使命を帯びてバチカンから派遣されたザビエルが海 を越えて日本にやってくるであろうか? どうもわれわれは歴史という ものを軽く見過ごしてしまう癖があるようだ。バチカンにある公文書は 公開されていないものが多い。特に日本に布教されたときに関するもの は表にでていなくて、意図的に隠されているのではないかと、遠藤周作 はどこぞの本に書いていた。  家光が3代目徳川を継ぐとき、それは激しい跡目争いをした。ご存知 「柳生一族の陰謀」である。もちろんライバルは紀州徳川家、尾張徳川、 そして水戸徳川家である。家光に正式に決まったとき、その実の弟が謀 反の疑いで閉門蟄居を命ぜられて後に打ち首になっている。  4代将軍の治世、慶安の時に軍学者由比正雪が謀反を起こす。俗にい う「慶安の変」である。由比は新興の軍学者であった。その名も「楠流」、 自ら(蝮取りの)楠正成の子孫を名乗りあげ江戸市中に火を放つ計画で あったという。この事件は正確には正雪の計画であるというより冤罪で あるし、そして何よりもこの3つの徳川家の覇権争いに巻き込まれたと いう感が強い(詳しくは山本周五郎氏の<正雪記>を読まれると良いだ ろう)。  慶安の変からしばらくして、今度は全国の大名家にあるお達しが下っ た。それは「茶筅髪禁止令」というものである。茶筅髪とは、戦国武者 の好んだ丁髷のことで、後ろで力強く、太く荒縄で乱暴に髪を結い上げ る髷のことである。いちばん広めたのは信長であるという。この禁止令 の一番の目的は、武断から文治に変わりゆく政治の中で、武士から戦国 の由来への気持ちをなくさせることにより骨抜きをはかったものである らしい。当然のことながら反発は強くあった。中には命をかけてこの茶 筅髪を残そうした武士もいたという。「形なくせば魂も失せる」時代は 荒々しい力で判断するものではなく、それは結果的に退廃と遊蕩の元禄 時代、武士が骨抜きになる時代に移りゆく。  5代将軍徳川綱吉はサンカの歴史を消してしまい弾圧するのに特に尽 力したとのことである。サンカ大反乱事件を平の将門の乱、藤原純友の 反乱に矮小化、たんなる戦国絵巻にして歴史を改悪してしまったそうな。 「生類哀れみの令」という天下の悪方を発したことでも知られるが、そ の真の目的は仏教勢力を用いたサンカ弾圧が真相であるという。そして 耶蘇教徒弾圧が日増しに強くなってきたのもこの時かららしい。  通説では徳川時代より始まったとされる被差別部落制度、その起源と は 「仁徳帝の時に強引にサンカを奴隷として集めて國栖部<クズベ(葛、 屑?)>というものを作り一日に箕千枚作らせた。その監督をしたもの のことを<ミツギエタチ(課役労務者)>と呼ぶ。このミツギ・エタチ が後年なまって「エタ」被差別階級者の名称へと転化、エタチモリはそ の後足利時代には形が変わって一般賎民を「エタ」と呼ぶようになりそ の監督者を<國左衛門(弾左衛門)>國栖の末裔がこれに当たった」  頼朝がようやく確立させた鎌倉政権が、その一代で妻の政子ら北条氏 によって倒され、その結果鎌倉由比の長吏頭九朗右衛門の娘の菜摘御前 の生んだ頼朝の唯一の忘れ形見である頼兼でさえ北条市の追求を恐れて 当時はまだ草深い田舎であった江戸に逃げ込み、その子孫が足利時代に は「室町弾座衛門」を名乗り、やがて江戸期には非人頭となって隅田川 の向こうに追いやられて、幕末になってはじめて常人に戻され「矢野内 記」と名乗ることができるようになるのだが、明治新政府になってまた 没落させられてゆく過程をみていくと、こうした被差別の歴史というの は何とと皮相的なものなのかと考えずにはいられない。  紀州徳川家は陰謀ごとが好きだ。好きというより何か虎視眈々とねら っているかのような印象さえ見られる。どうやら正史(失笑)の学者で さえも、紀州徳川家は従来紀州に存在した地元の勢力をそっくり侵略・ 征服してしまったのではないかと見る向きもおられるという。そうでも しなければ蜜柑で成功した紀州文座衛門(でしたっけ?)があれほど成 功したのは明らかなバックアップがなければできかねることだったらし い(ここのところよくわからん)。  サンカの伝承によれば8代将軍吉宗が征夷大将軍になった背景には尾 張サンカと紀州サンカの激しい暗躍があったそうである。吉宗は将軍に なった途端ここぞとばかり尾張サンカの首をはねたらしい。                                 引き続き(その5)へ・・・・・                       桂 桂(JBH00712) 00784/00788 GCC01413 HVHY 「隠れた方程式」 (14) 93/06/25 12:50   [方程式を解く(続編)]             (八) (九) [八] (十)                           <光>                          *『10』“天の天”                         /|                 「7」    / |           <風>         /  |      “地の天”『8』● −−−−→ ○   |              |\     /    |              | \菊理姫/     |              |  \ /      |     白      〜〜〜〜〜〜〜〜|〜〜〜●〜〜〜〜〜〜〜|〜〜〜〜〜〜〜〜〜              |  / \      |     黒              | /ミロク\     |              |/     \    |      “地の地”『4』*       \   |           <地>         \  |                 「5」    \ |                         \|                          ●『2』“天の地”                           <水>       −−−−−−−−−−− ・ −−−−−−−−−−−     第一方程式   第二方程式   第三方程式   第四方程式    [光*風→水]         [火*風→地] [光*火→風]       |               |      反|転   [風*地→火]   反|転    反転は無し       ↓               ↓    [水*地→光]         [火*地→風]       −−−−−−−−−−− ・ −−−−−−−−−−−  整理すると次のようになるだろうか。  STEP1:“青の儀式パート1”=『水の儀式』   (H)              ルシフェル下降 ・・・・[光*風→水]            ↓  STEP2:“赤の儀式(対流)”=『炎の儀式』       [火*風→地]   (V)              ミカエルの乱舞 ・・・・[風*地→火]            ↓                   [火*地→風]  STEP3:“青の儀式パート2”=『光の儀式』   (H)              ルシフェル上昇 ・・・・[水*地→光]            ↓  STEP4:“緑の儀式(移動)”=『風の儀式』   (Y)              ガブリエル審判 ・・・・[光*火→風]       −−−−−−−−−−− ・ −−−−−−−−−−−     「イヴ(HVH)過程」   >>>   「アダム(Y)過程」       STEP1〜3             STEP4    “『不死鳥』と『龍』の戦い”     “大深淵を超えて至高三角形へ”                                  HVHY 00785/00788 GCC01413 HVHY 「補足」 (14) 93/06/25 14:46  [各パートの詳細図]        (a)               (b)             *『10』                  *『10』            /                     /           /                     /          /                     /     ←−− *『8』       『8』* ←−−   /        /               \     /       /                 \   /      /                   \ /     *『6』                  *                          『6』        −−−−−−−−−−− ・ −−−−−−−−−−−                  H                 (c)               《水の儀式》     *『10』 “空”                         ・                        ・                       ・           『8』*       ・               \     ・    |                \   ・     |                 \ ・      |  白         〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                『6』\      |  黒                    \     |                     \    ↓                      \                       \                        \                         \                          *『2』 “海”        −−−−−−−−−−− ・ −−−−−−−−−−−         V                H        (d)              (e)      《炎の儀式》           《光の儀式》     *『10』                                 /                                /                               /  『8』*             『8』*       /     |\               ・・     /    ↑     | \              ・ ・   /     |     |  \『6』          ・  ・ /『6』   |  〜〜〜|“炉”*〜〜〜〜〜〜〜  〜〜〜・〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     |  / \           ・  / ・      |     | /   \          ・ /   ・ “スパスシフィカ”     |/     \         ・/     ・    |  『4』*       \     『4』*       ・              \   “小なる十字”      ・               \                ・                \                ・              『2』*             『2』*        −−−−−−−−−−− ・ −−−−−−−−−−−                  Y                 (f)               《風の儀式》     *『10』“み”                         /                        /                       /              *  −−→  *『8』“ふ”               ・     /                ・   /                 ・ /                  *『6』“ひ”        −−−−−−−−−−− ・ −−−−−−−−−−−   ARION数列との対応は次の通り…。       (ミカエル)(ラファエル) (ルシフェル)(ガブリエル)         『6』→『8』→『4』→『10』→『2』−→『1』          |       |   |   |    |          +−−−+−−−+   |   |    |              |       |   |    |             火儀式     水儀式・光儀式  風儀式             『赤』       『青』    『緑』                                  HVHY 00786/00788 GCC01413 HVHY A・R・I・O・N (14) 93/06/25 16:24   [統合から融合へ]             “八”   “九”   “十”          ****・*****・*****・****          *                   *          *        『7』        *          *                   *          *        <A>        *          *  『8』    |    『10』  *          *         |         *          *        ククリ        *          *  <R>−−−−O−−−−<I>  *          *        ミロク        *          *         |         *          *  『4』    |    『2』  *          *        <N>        *          *                   *          *        『5』        *          *                   *          *********************               創造主                 破壊主  *「5つの力」(裏)>  <A>  <R>  <I>  <O>  <N>               『7』                 『5』                    風〜地  光〜水   火  *「5つの力」(表)>   |  『8・4』『10・2』 『6』   |                |   “ふ”  “み”  “ひ”   |                |                   |  *「6番目」(11番)>   |             『3』 ←−+                |            “ミロク”                |  *「7番目」(12番)>   +−−−−−−−−−−→  『9』                             “ククリ”                                  HVHY 00787/00788 GCC01413 HVHY 思い出したような話。 (14) 93/06/25 19:36   [Flat:BB - Cross]                  『P』         『Q』     [一]未分化        A           A                  / \         / \                 /   \       /   \                /     \     /     \     [二]分 化    B・・・・・・・B   B・・・・・・・B                \     /     \     /                 \   /       \   /                  \ /         \ /     [三]体 系        C           C  [一]の段階というのは、未分化なので、  『P』と『Q』の区別は“形式的な意味”しか持たない。  すると、『P』が『P』であることを決定づけ、  『Q』が『Q』であることを決定づけるのは、[二]の段階ということになる。  そして、[三]以下の部分は、全て[二]の原理に支配されている。  ここで、同一平面上にない『P』と『Q』が、  [二]のポイントで交わるとは、どういうことを意味するのか?  “『P』が『P』であることを賭け『Q』が『Q』であることを賭けて戦う”  そういうことを意味するのではないか?            『P』           『Q』           (未分化)A〜〜〜〜〜〜〜A(未分化)                 \     /                  \   /                   \ /                (分化)B(分化)                   / \                  /   \                 /     \            (体系)C       C(体系)            『Q』           『P』  その結果、「B」という分化原理に基づく「C」という体系は、  『P』についても『Q』についても、ことごとく破壊されてしまうのだ。  しかしながら、『P』を背後において支えていたのは「A」であり、  『Q』を背後において支えていたのも「A」なのである。  したがって、もしも「B」が破壊されることによって、  “隠れていた「A」”を見いだすことが出来るようになるのなら、  これはむしろ“振り出し”に戻るということであって、  決してネガティブに考える必要はないわけである。  ところが、起こっている物事の表面に捉われてしまった場合、  それぞれの“B−ポイント”における激しい戦いの様相に目を奪われ、  世の中は『P』に対する幻滅と『Q』に対する幻滅で覆われることになる。  引いては、「A」というものまでが“無い”かのごとくイメージされる。  こういった側面を巧妙に利用するのが「メーソンの戦略」だと言えよう。  しかし、『P』を本当に支えていたのは『P』ではなく、  『Q』を本当に支えていたのも『Q』ではない…ということに気付けば、  “このような破壊”の積極的側面を見て取ることも出来るはずだ。  つまり、[Flat:BB - Cross]は“両刃の剣”なのである…。  さて、具体例については、稿を改めて述べてみたい。                                  HVHY 00788/00788 GCC01413 HVHY クロスファイヤー? (14) 93/06/25 20:36  *[宗教の非可能性と可能性]  例えばということで、統一協会問題について、  やや過激な意見を述べてみたい。  宗教というものはそもそも“ある種の狂気”によって成立している。  したがって、宗教を法律によって計るのは全くナンセンスである。  増して、宗教団体の側が法律に訴え掛けるなど“愚の骨頂”と言わざるを得ない。  法律というものは民主主義社会における“ある種の便法”に過ぎないのだ。  それはともかく、「宗教」と「法律」が真っ向から衝突した場合、  目立つのは、宗教においてはその「狂乱性」。法律においてはその「便宜性」。  そして、「宗教」も「法律」も、こういった“二番目の存立基盤”によって、  言わば“戦うことにより自己崩壊”していくことになる。  ところが、「宗教」にしても「法律」にしても、  それを背後で本当に支えているのは、「狂乱性」や「便宜性」ではない。  このことに気付くならば、古い宗教や古い法律が例えことごとく破壊されても、  「宗教の芽」や「法律の芽」までが紡がれてしまうことはない…と解るはずだ。  しかしながら、起こっている物事を表面的に見てしまうと、  「宗教」についても「法律」についても、  その脆弱な部分(それは存立基盤そのものでもある)ばかりが目立つために、  「宗教否定論」「法律否定論」引いては「ニヒリズム」に陥ってしまう…。  既に述べたことから解る通り、  これは[Flat:BB Cross]の代表例である。                                  HVHY - FARION MES(15):★平成松川塾◎日本を考える----------<01> 93/06/25 - 268/269 GFB00026 一輝 AMA族の系譜 <8> (15) 93/06/25 15:40              <AMA族の系譜・8> ★★★★インドネシアは現在人口一億五千万を超え中国、インド、ソ連、米国につい で世界5位の国だ。ほとんどがマレー人だが、民族だけで 200-300種あるとも言われ ている。この人口の約65%が首都ジャカルタを抱える国土面積の7%にすぎないジャ ワ島に集中している。 ★★★★インドネシアの文化は、西暦紀元前後から渡来してきたインド人のもたらし たヒンドゥー文化の影響を受け、3〜4世紀頃に開花したということになっているが、 実際には、それよりも、だいぶまえ(紀元前)にパミール高原に端を発し中近東を廻 ってインド洋海路を東へとやってきたAMA族の旅団がインドネシアに持ち込んだも のである。そして、インドネシア各地の島々で、ジャワ原人の子孫やムー文化の生存 者たちに精霊信仰(アニミズム<人および物の活動は,みな霊の力による>=神道) を伝えた。ある者はこれらの島々へとどまり定住し、ある者は先へと進んでいった。 最終目的地は日本という極東の島だった。以降、AMA族を追った南インドからの移 住民が増える。 ★★★★7世紀にスマトラのパレンバンを中心にシルウィヴィジャヤ王国という東南 アジア随一の仏教王国が誕生。一方8世紀には中部ジャワにも仏教王国シャレインド ラが生まれ、世界最大の仏教遺跡として知られるボロブドゥールを建立し、その栄華 を伝えている。10世紀にはヒンドゥー教と仏教を混交させたクディリ朝が発展。 ★★★★その後13〜16世紀にジャワを中心にヒンドゥー王国モジョパイトが栄え、来 襲した元軍を巧みな策略によって敗退させた。その領土は、スラウェシ北部を除く現 在のインドネシア共和国のほぼ全部とマライ半島の大部分に達したと言われている。 ★★★★しかし内紛で衰え始めたモジョパイトに代わって、当時インドでも興隆を見 せたイスラム教が13世紀に入ってくる。これは、より強力に組織化された巨大宗教で あるイスラム教に改宗したほうが、列強のアジア進出に対抗出来ると王族たちが考え たからだ。やがて、15世紀にはイスラム教を国教とするマラッカ王国が盟主として登 場してくる。イスラム教は急速に浸透し、16世紀初頭にはモジョパイトの滅亡ととも にその末裔はバリ島に逃げることになる。以後バリ島を除いて完全なイスラム化が進 んだ。 ★★★★15世紀末以来、世界大航海時代の幕開けとともにポルトガルが、続いてスペ インがモルッカ諸島の香料欲しさに進出してきた。これに遅れ16世紀末にオランダ、 イギリスの船が来航、交易の利益を巡って争奪が繰り返されたが、現在のジャカルタ の港を押さえたオランダは、この港をバタヴィアと改称し、ここに東インド会社を開 設して、本格的植民地経営に乗り出した。以後、オランダの植民地支配が1942年の日 本占領まで約350年間続いた。 ★★★★オランダ支配の末期、インドネシア民族主義者たちは独立を求めて果敢に反 植民地闘争を展開していた。1941年に日本軍が進入すると、インドネシアの人々の民 族主義はますます助長された。1945年 8月17日(日本の敗戦の2日後)、独走する海 軍の前田少将らの協力によって,民族運動の指導者スカルノとハッタは独立を宣言。 しかし、その後再植民地化をもくろむオランとの独立戦争が4年間続いた為、対オラ ンダ抗争にピリオドが打たれ、実質的に独立したのは、ハーグ円卓会議で協定が成立 した1949年12月のこと。このときの独立義勇軍PETAに、敗戦後インドネシア各地 で残留していた日本兵約3000人が、全くの自発的決断により集団脱走して参加した。 独立記念墓地には彼らの遺骨が眠っている。大和魂は愛する者の為に戦ったのだ。 ★★★★西洋の列強国の進出以前まで、インドネシアは常に西方から文化的影響を受 け、東へ北へと広がってゆく。順番に伝わったアニミズム→ヒンドゥー教→仏教→ヒ ンドゥー教→中国文化→イスラム教。中でも偶像崇拝を禁じ排したイスラムの影響が、 やはり最も強く、そのイスラム教もヨーロッパ文化の流入とスルタンの死(第2次大 戦後)によって形骸化され、風化の一途を辿っている。やはり豊穰な気候に育まれた 生来温和な気質の民族である東南アジアに、制約の多い抑圧的な砂漠の宗教イスラム は向いてはいなかったようだ。しかし、流入されたそれぞれの宗教は、それ以前のア ニミズムや宗教を取り入れたり認めたりしたようで、決して定着以前のものが消えた わけではない。 ★★★★1980年の国勢調査によると、イスラム教88.09%, プロテスタント5.35%,カト リック2.5%, ヒンドゥー教2.05%,仏教0.96% で、圧倒的多数はイスラム教徒である。 しかし国民の多数がイスラム教徒とは言え、インドネシアはイスラム国家ではない。 宗教省統括の下に宗教の自由が認められている。 ★★★★インドネシアでは島によっても代表する宗教が異なる。スマトラ島やジャワ 島ではイスラム教とアニミズムとその混合が見られ、仏教やヒンドゥー文化の名残も 芸術作品に残っている。アニミズムからカトリックに転向した地域もあるが、殆どが イスラム教だ。東隣のバリ島ではアニミズムや仏教と混合したヒンドゥー教が全域で 見られる。さらに東隣のロンボク島ではバリ島と同じようなヒンドゥー教とイスラム 教、そしてヒンドゥー教と混合しなかったオリジナルのアニミズムの3種が、ほぼ同 じ割合で対立もなく共存している。その隣のフローレス諸島では、ほぼ全域にわたっ てカトリックが大半を示す、といったように、世界で稀にみる宗教デパートの島々だ。                                    つづく 269/269 GFB00026 一輝 AMA族の系譜 <9> (15) 93/06/25 15:44                <AMA族の系譜・9> * インドネシアにはAMA族系の部族が多いが、入手した資料の範囲で、   今でもアニミズムが根強く残っている地域と部族を紹介してみよう。   通過した地域を順に追ってゆくと、   AMA族がインドネシアをどのコースで旅したのかが、ほぼ分かるように列記する。  まだ他にも辿った場所があるのかも知れないが、   ここでは、あくまでも顕著にその軌跡が顕れている地域に限定する。   世界地図を眺めながら、イメージを膨らませて読むと楽しめるだろう。 * インドネシア諸島以降の海路グループAMA族の進路は、    ニアス島    スマトラ島北部    スマトラ島南部    ジャワ島西部(ジャワ島東部に分岐して進むグループと別れる)    スラウェシ島南部    (南のロンボク島、西のカリマンタン島に分岐して進むグループと別れる)    スラウェシ島中部山岳地域    スラウェシ島北部    フィリピン諸島南端部    台湾    南西諸島    朝鮮半島南端部 ★1〔スマトラ島北部・トバ湖内サモシル島・バタック族〕    西隣の小島、ニアス島からのAMA族移民。    北スマトラにスマトラ島の形そっくりの湖があり、    その湖内に、またスマトラ島そっくりの島があり、    その小島を聖地として住んでいた民族。    島は自然の要塞となっていた。    彼らは音楽に秀でた才能を持っており、勇猛果敢で政界に進んだ者も多い。    イスラム勢力の強いスマトラ島でありながら、    彼らの殆どはキリスト教に改宗してしまうが、アニミズム色は拭えない。    天孫降臨神話を持ち、その内容はほぼ日本のものと同じだ。 ★2〔バリ島東部・タガナン族〕    西に位置するジャワ島からのAMA族移民。    イスラムに追われジャワから逃げてきたヒンドゥーの勢力に吸収されてしまい、    AMA族の血の系譜を純血に保った民族は、殆ど残ってはいない。    バリ・アガと呼ばれるいくつかのバリ原民の中に残像を見ることが出来る。    それは、バリ島東部のクルンクン以東のバリ・アガではないかと見ている。    純血種としてのAMA族は、タガナン村のバリ・アガだ。    インドと異なる展開をバリ・ヒンドゥーが見せたのは、    AMA族の育んできたアニミズムとの強力な血の融合によるものだ。    バリ島については、さらに詳細な伝説が伝えられており、    別に項目を設け、いずれゆっくり語りたい。 ★3〔ロンボク島南部・ササック族〕    謎の移住民族と呼ばれ、バリ島の東隣に位置する島に住む。    バリ島からではなく、北のスラウェシ島からのAMA族移民の可能性が高い。    今は殆どイスラム教徒になったが、伝統的な生活文化は残っている。    島の西部にはバリ島カランガッサム地方(バリ島東部)から来た    バリ人(ヒンドゥー教)が、南部にはササック族が住んでいる。    水田稲作を中心に、茅葺き民家、ねずみ返しのついた高倉式穀倉、堅ぎね、    素焼きの土器、後帯機、貫頭衣、歌垣、これらは日本の弥生時代そのものだ。    ササック族を訪ねる旅は古代日本に面会する旅と言ってもいい。    バリ・ヒンドゥーがアニミズムと融和する以前のバリ島がこの島にある。 ★4〔スラウェシ島南部・ウジュンパンダン・マカッサル族〕    西にあるスマトラ島・ジャワ島からのAMA族移民。    ロンボク島の北東方向に位置する卍型のスラウェシ島の南端に住む。    マカッサル族は、かつて大型の帆船を操り、香辛料交易を統括し、    西洋諸国の侵入の。か昔から、東南アジア隋一の航海術に長けた海洋民族として、   インドネシアの島々だけでなく、東南アジア各地で知られていた。 ヨーロッパに比べ、アジアの航海技術は決して遅れてはいなかったのだ。    帆船は、現在も海上輸送に使われており、 スマトラやニューギニア方面まで航海している。    埠頭は船に荷を積み込む大勢の人々で、今でも活気に溢れている。    イスラムの侵入の後、多くはイスラム教へと改宗し、 13〜17世紀までゴア王国を開き、オランダ軍を悩ませた。 ★5〔スラウェシ島中部・タナトラジャ・トラジャ族〕    スラウェシ島南部からのAMA族移民。    日本へ向かう船団は、彼らを残し、島の北部へと向かった。    トラジャ・コーヒーの名で日本でもおなじみのトラジャ族は、    赤道直下のスラウェシ島中部山岳地帯で農耕生活を営んでいる。    熱帯樹林に囲まれた標高800mの「トラジャの里」では、独特の生活様式、    風俗習慣、そしてアニミズムをかたくなに伝承してきた。    伝承によると、祖先はインドシナ方面から船で渡ってきたと言われ、    サダン川を遡って最初に上陸したのがエレン・カンという場所である。    伝説を今に伝えるかのように住居(トンコナン)は    方舟のように張り出した弓なりの屋根を持った高床式で、    この形もまた古墳時代の日本の家屋とそっくりだ。    この家屋の形を見て、日本人なら固唾を呑むにちがいないだろう。    ある村には、ストーンサークルも存在する。    トラジャ族にとっての神聖な方角は北と東で、北の彼方には日本がある。    王家には日本の天皇家同様に王権を示す、神器が保管されている。    今では半数近くがキリスト教徒だがアニミズムの影響は根強い。 ★6〔カリマンタン島東部・テンガロンの奥地・ダヤック族〕    スラウェシ島の西に位置する巨大な島の東部奥地に住む。    他の島々とは違う、もっと原始的でスケールの大きい自然が残っている。    大河川とジャングルが広がる未開地には、野性の魅力が溢れている。    その為、ダヤック族のことは未だ資料不足で謎が多い。    逆に言えばそれだけ、昔のままのアニミズムが残っているのだろう。    人種的にはトラジャ族やバタック族と同系統とだ言われている。    僅かな写真資料で判断すると、    高倉式家屋の屋根には、躍動する龍をあしらった飾りが施されていて見事。    住民の顔は逞しく、幕末前後の日本人のポートレイトの顔にそっくりだ。    但し、風俗にはムーやアトランティス(実はこの二つの文化は同時期に終結)の    生存者たちの文化の名残りも強く感じられる。    他の島々の民族に比べ、勇敢で野性的な印象を受けるのは、    ジャングルの密林環境のせいとも考えられる。 * 各地に踏み止まった居残り組のAMA族たちは、   このように現地の住民と少しずつ混じりながらも純血を保ち、   今でもその部族の名を留めている。   共通しているのは、敬虔な精霊信仰、天孫降臨神話、   水田稲作(稲の種類も日本米そっくりのジャポニカ)、茅葺き民家、   ねずみ返しのついた高倉式穀倉、堅ぎね、素焼きの土器、後帯機、貫頭衣、   歌垣(愛する者への恋文のようなものが多い)、進んだ航海技術、   王権の証となる神器、ストーンサークルなどだ。   古墳はピラミッド型の方墳が多い。   同じものは出雲地方や奈良の三輪山で見られる。   スサノオの第五子ニギハヤヒの眠る三輪山は、ピラミッド建築である。   彼らがインドネシアに蒔いたアニミズムの種は人々の心中深くに温存され、   その影響は、源泉を見失うほどに生活に密着し、   各島へ広がっているのが実情のようだ。   万物万霊への祈りと感謝の日々。毎日がお祭りだ。   それは、私たち日本人が忘れてしまったのではなく、   売り渡してしまった魂そのものなのだ。                                   つづく