05274/05288 MHD02502 ARION ARIONより、聞く耳持つ者へ ( 7) 95/03/15 03:34 コメント数:3  神の名を騙る者は、その行いを知ることになるだろう。  神を裁く者、天に唾する者はその報いを数えるだろう。  神を知る者は神を語らず、神を怖れる者は神を愛するだろう。 ---------------------------------------------------------------------------  賽は投げられ、あるべき目を指す。  駒は示された目の数だけ、行くべき方向へと進む。  樹は生い茂り、花を咲かせ実をつけた。  樹は老い、その肌の輝きを失った。  海は隠し持っていた牙を剥き、  人魚は歌を忘れた。  地の帝王は天の帝王にあらず、黄泉の帝王は天の帝王に等しい。  天の帝王は天に在り、緋色の雲を見つめる。  顔を幾つも持ち、心は一つ。  心を幾つも持ち、顔は一つ。  そのどちらを選ぶか。  どちらも選ばない時、顔も心も一つになる。 ---------------------------------------------------------------------------  あなたがた聞く耳を持つものだけに伝える。  聞く耳を持たぬ者は聞かぬが良い。  その様な者に用は無い。  人は生まれ、育ち、死ぬ。  人は学び、行い、結果を得る。  人は怒り、喜び、悲しみ、楽しむ。  人は人であれ。  それ以下も、以上も望むな。  人が真に人であろうとする時、人は人である意味を知る。  人が人である意味を知らねば、人は神の世界から遠ざかる。  この世界に虚言が濶歩し、空中楼閣の夢を人に与える。                   カタ  人にあるまじき行いをする人が、神を騙り語る事多し。  されど、人よ。  人の目を通して人を観よ。  時の砂は落ち続ける。 --------------------------------------------------------------------------- ・あなたがた言葉を尽くして、想いを語りなさい。  相手の胸に響いたかどうか、それを知りなさい。  相手の胸に響くまで努力しなさい。  ただ、奪い取るだけの者に注意しなさい。  あなたの努力を摘み取るだけの者を警戒しなさい。  あなたがた、互いに会話する努力を続ける者達だけの間に「響き」は存在する。 ・自ら立ち上がり歩もうとしない者に、  手を差し伸べ、歩ませようとする努力は、見ようによっては美しく見えるが、  これはお節介だと知りなさい。  自ら立ち上がる努力を放棄し、他者に依存して立たせて貰いたい者は、  自らの手で得る物は何も無いのだから、  何も得ないという結果を持つことが、学びとなる。  自ら立ちたいが能力的に立てない者、  最善の努力を払ったが立てない者には手を差し伸べよ。  自ら立つことが歩みの第一歩だ。 ・自分のやり方を周囲が認めてくれないからと、  ひっくり返って泣き喚くという醜態を、  年齢二桁になった者がするべきでは無い。  ひっくり返って泣き喚いたら、誰かが構ってくれるという構図を、  いつまでも持ちつづけることこそが、人として不幸なことだと知るべきだ。 ・一方通行の看板を立てたまま、人の社会の中で権利だけを得ようとするな。  権利とは個々の能力施行範囲を示す一つの極の名前であり、  責任もまた、個々の能力の施行範囲を示す一つの極の名前である。  両極が無ければ何もかも崩壊するのと同じで、  権利もまた責任を伴って初めて意味を持つ。  自らの権利を説きたい者は、それに伴う責任を説かねばならない。  あなたがた、私達神霊族の言葉を虚しくせず、  必ず自分のものとする様に。  天使の愛の真実を、人の愛の現実とするように。  理想と思える事々も、たった一人の努力で現実になる。                    −−−ARION,O∴O−−−