- FARION MES(12):精神世界裏表 ★ ニューエイジビジネス を斬る 95/08/28 - 00616/00617 MHA01114 シュメ−ル RE:夢と電子のドラッグヘブン(2) (12) 95/08/27 23:04 00612へのコメント  桂 桂さんの『夢と電子のドラックヘブン』シリーズに感想書いときます。  武田さんが学研の「ムー」をプロパガンダメデアとして展開した路線は、彼等全共 闘世代の見果てぬ夢「革命」の継承であった。革命の理想としての未来の共産世界へ の夢があせ、新たな理想郷として創成されたのが輝ける古代であった。古史古伝は彼 にとっては革命の武器であった。そしてオカルトはハルマゲドンや出口王仁三郎の 「世界の立替」といった終末幻想を普及する手段であった。結局、彼は、この現実世 界の現在の権力構造が何等かの形で崩壊することを願っていたのだ。そして彼のその 願いは麻原への思想提供によりオウムという鬼っ子を生み落としてしまった。  武田−『ムー』−麻原のコネクションを示唆する記事は『ムー』の1985年11 月号の「幻の超古代金属ヒヒイロガネは実在した−?」(麻原彰晃著)である。この 記事の元ネタは『ムー』の「第2回ムー・ミステリー大賞」(1985年)応募原稿 「ヒヒイロガネの研究」(斎藤龍一著)らしい。この賞の審査員の一人が武田氏。斎 藤氏の原稿がどのような経緯で麻原に流れたのか、武田氏と『ムー』編集部がどのよ うに関わったのかは不明であるが、関係者の話しを聞くと、武田氏は麻原の記事をゲ ラ段階で編集部から入手し、内容の一部書き替えの要求と関連書籍の広告掲載を急遽 『ムー』に申し入れたという。なぜゲラ段階で武田氏に麻原の原稿がわたる必要があ ったのだろう。原稿募集によって新しいネタを仕入れるというのは雑誌の世界ではよ くある話しだろうが、情報提供者を無視したこの手の横流しは犯罪的である。  麻原が誰からどのような影響を受けたかについてはそれ自体オウム理解のためには 重要な問題ではあるが、私はむしろ、麻原や武田氏までも含めた「思想家」たちが、 なぜハルマゲドンプログラムへと引き付けられ、それに魅いられてしまったかに関心 がある。武田氏がどれだけ意識的に麻原にかかわったかは良く分からない。しかし、 おそらくは麻原にかなり意識的に影響を与え、オウム教団のバブルを誘導した人々が 存在するように思える。  この世界ではハルマゲドンプログラムは世界統一政府樹立を目指す人々が仕掛ける 疑似的な破局・演出された世界混乱と理解されている。ま、この解釈はこの解釈で、 それなりの妥当性をもってはいるのだろうが、はたしてそれだけなのか。ハルマゲド ンプログラムを仕掛けていると自ら思っている人達自身がその背後からちがった意図 の元になんらかの計画に組み込まれている可能性もある。そしてついでにもう一言、 こういった人類への経倫という発想自体もその妥当性を検討されねばならない。 00617/00617 MHA01114 シュメ−ル 小女姫事件に疑問あり (12) 95/08/27 23:42  藤田小女姫さん母子殺害事件の判決がでましたね。この事件、気になる。特に情報 があるわけではないのですが、福迫被告に冤罪の可能性はないのだろうか。この事件 は要注意だと思う。日本のエスタブリッシュメントをサポートしてきた藤田さんが単 純な金銭トラブルによる殺人事件で命を落とすということに疑問がある。しかもアメ リカ(ハワイ)で。  地球や日本をめぐってさまざまな意図をもった勢力がさまざまな計画をもっている らしいが、何を計画してもらってもいいから、方法はきれいであってほしい。いかに 目的が正しくても、無実の罪を誰かにきせてしまうっていうのは私は許せない。かり に百歩ゆずっても、犯人も分からず、冤罪もかけず、計画を終了するのがプロでしょ う。 - FARION MES(13):神秘学遊戯団 ★ 限りなき神秘への航海 95/08/28 - 03314/03319 GGA02514 KAZE RE:聖杯 (13) 95/08/28 00:08 03299へのコメント 柳 風男さん、どうも。 前回、高橋厳さんが荒俣宏さんとの対談で云々とコメントしたのは、 まさにご紹介いただいた「神秘学オデッセイ」のことでした(^^)。 ここらあたりのことは、ご自分でも気をつけていたことに、 気づかぬうちに陥ってしまう危険性のいい例かもしれませんね。 ですから、そうした自覚をもって常に日々生きていくことを忘れてしまえば、 だれでもがそうした危険性をはらんでいるということなのだと思います。 「初心忘るべからず」ということはだれでも語ることですが、 まさに「初心」を忘れてしまったときに魔境は訪れるということなのでしょう。 >もし人間が障害の無い正しい道をずっと歩いて進化していったとしたら、おそら >く努力とか自由というものはなかったのでしょうね。ルシファーの誘惑を受ける >ことが必要だったのでしょう。 カインとアベルの話でもそうですね。 カインは、神への供儀を拒否されることで、いったんは神と切り離されたあり方で、 道を歩んでいくことを余儀なくされるのですが、 それだからこそ、その道は自由を獲得しようとする道でもあったわけです。 ですから、「一度切り離されたものをもう一度結ぶ」という意味での、 「神へむかう自由」ということを模索しつづけることが重要なのだと思います。 さて、「聖杯」についての柳 風男さんの理解は、ぼくのそれと同じです(^^)。 少しだけ補足しておきますと、「聖杯の秘儀」というのは、 アストラル体を「霊我」へと変容させるものです。 それは、ぼくの理解では、アストラル体のコントロール、 つまり、いわゆる「反省」的な、感情のコントロールということでもあります。 そのことで、魂をまさに「聖杯」にするというわけです。 そうした「聖杯」に関して少しだけふれらているシュタイナーの講演が、 「秘儀参入の道」(平河出版社)のなかにありますので、 そこを引用紹介させていただきます。   この新しい時代に悟性魂、あるいは、心情魂が通過しなければならなかった   ものは聖杯物語の中に語られています。ゴルゴタの秘蹟から発したものは聖   杯の秘密へと集中していきました。そして、聖杯の秘密を理解した者の中に、   自分の時代を理解しようとしたときに悟性魂(心情魂)の中で演じられる働   きが現われました。現在においても、人間の叡智が秘儀に参入し、そもそも   現代の霊的本質は何かということを理解すべきときに、この働きは人間の魂   に及びます。非常に多くの秘密が聖杯を囲んでいます。(p68-69)      ・・・人間は一方ではますます自由になっていきながら、アーリマン的、ル   ツィフェル的諸力の影響によって、魂を統治することができなくなってきて   います。これが、なぜ今日、あたかも心の中に二つの魂が住み、これらの魂   が互いに離れようとしているように感じるかの原因です。現代の人間の謎、   現代人の内的体験の多くは、このことに起因しているのです。   聖杯は死した部分の主となることによって、魂のいきいきとした部分にたず   さわるものにほかなりません。そして、聖杯が守護されているモンサルヴェ   ージュ城は、人間の魂の生気ある部分の中に、肉体の死した部分と魂の無意   識になった部分の主となるために何を注ぎ込まねばねらないかを学ぶ学堂で   す。(p71-72)      咬みつくような疑念を通過したことのない近代の深い魂というものは本来存   在しません。現代の魂はこの咬みつくような疑念を知らねばならないのです。   そうして初めて、意識魂にとって本来的なものである霊的な智の中に力強く   合流するのです。この霊智は意識魂から悟性魂(心情魂)の中に流れ込み、   その主とならなばなりません。それゆえ、私たちは理知的な方法で、霊的な   智から私たちの意識魂に与えられるものに浸透されようと試みねばなりませ   ん。このことを通して、私たちの内面における真の主、支配者たる自己(ゼ   ルプスト)を引き寄せるのです。現代の秘儀の本質を知るとき、私たちは私   たち自身に向かい合っているのです。   秘儀の本質に近づき、パルツィヴァルの徳性を模範として努力する者は、現   代という時代の状況から、自分が傷を負ったアンフォルタスでもあることを   知ります。現代人は努力するパルツィヴァルと負傷したアンフォルタスとい   う、二重の本性を負っています。自己認識においてそのように感じなければ   ならないのです。この二元性を一元性へとする力を湧き出させ、人間は一歩   前進しなければなりません。私たちの悟性魂(心情魂)において、私たちの   内面深くにおいて、体と魂に傷を負った現代人、アンフォルタスと意識魂の   養育者たるパルツィヴァルが出会わねばなりません。自由を獲得するために、   アンフォルタスの「負傷」を通過し、自らの内にアンフォルタスを認識する   ことが必要なのです。(p83-84)    ここらへんのシュタイナーの説明は、 アーサー王の円卓の騎士、聖杯、パルツィヴァルの伝説などを下敷きにしながら、 現代人の秘儀の本質について語られたものですが、 ここらへんのことは、「聖杯」に関する理解のためには、 非常に重要な部分でもありますので、機会がありましたら、 ここらへんについてそのうち少し詳しくお話できればと思います。 >私自身は合同結婚の意義というか、そこに価値を感じるメンタリティが今一つピ >ンとこないんですよね。なにしろ結婚式(いや結婚そのものかもしれない)がい >まだに感情レベルで理解できていませんので(^^;;;;) >皆様のご意見ご感想はいかがでしょうか。ぜひぜひお聞かせくださーい(^^)。 はい、ああした合同結婚式とかいう類のものは、 上記に説明したような現代人の魂の進化の方向性に逆行して、 古代へと退化させてしまうようなあり方だとぼくは思っています。 人間の魂の自由や主体性を否定するものでもあり、 人間をロボット化してしまう非常に危険なありかたです。 しかし、いくら自由や主体性を否定したあり方だとしても、 ああしたことに参加した責任は各自が負うべきだと思いますので、 それに伴って起こるさまざまなトラブルに同情は不要だと感じてます。 ぼくはといえば、結婚はしていますが、結婚式はあえてしませんでしたし、 そもそも結婚なんかする必要を感じませんでした。 だから、ぼくはここでも配偶者のことを「相棒」と呼んでるのですが、 この相棒は大学時代からずっといっしょにさまざまなことを学び合っていて、 もうつきあいはじめて19年目になるでしょうか。 シュタイナーだって、ぼくよりも原文でたくさん読んでるくらいで、 いつもその未訳分のシュタイナー情報を教えてもらっているくらいです。 ま、ひとそれぞれではありますが、ぼくとしては、 合同結婚式のようなあり方というのは、現代人としては、魂の死だと思ってます。 ま、そんな感じでしょうか。 では(^^)。 ☆☆☆KAZE☆☆☆ - FARION MES(19):世も末ばなし ★ ぶっ飛び話・罰当たり話 95/08/28 - 664/664 PXH01650 英雄 バイブレーションシフト(1) (19) 95/08/27 23:17 to.月影さん  たいへん長らくお待たせいたしました。月影さんの素朴な疑問に対する一つ の回答候補として、僕が以前立てた仮説をご紹介します。これは、まだARI ONもパソ通の存在もまったく知らない時期に書いたものです。たしか、初稿 は92年の3月頃です。かなりの長文なので数回に分けさせて頂きます。では お楽しみ下さい。 ----------------------------------------------------------------------- (↑注:"もういま線"ではアリマセン念のため(^^;)   仮説〜バイブレーション・シフト〜世紀末に何が起こるか   現在、21世紀に関する予言や予想が数多くあります。あるものは人類の滅  亡を警告し、あるものは特定の国(あるいは地域)の興亡を説いています。し  かし大多数の人々は、将来に何が待ち受けているかを実感としてとらえること  ができていないのではないでしょうか。きょうと似たような日々が明日もまた  続くのだ、と信じていることでしょう。事実は小説より奇なりの例えどおり、  現実は私たちの想像を超えたことが起こるものです。私たちは実際のところ次  の瞬間に何が起こるかを知りません。次の瞬間に自分が生きている、という保  証はないのです。しかし自然はどんなに突発的と思われる現象も必ず前兆があ  ります。私たちがその前兆を見落としているために、あたかも何の脈絡もなく  突然起こったかのように見えるのです。   今や地球に大きな変化が訪れようとしています。その兆しはあらゆる場所に  現れていますが、未だ人々は認めようとしていません。しかし、いつまでも目  をそむけていられるものではありません。いずれは認めざるを得ない時がやっ  てくるわけですが、その時では遅すぎるのです。私たちは一刻も早く、起こり  つつある現象の本質を理解し、その変化に対する準備を整えておく必要があり  ます。もはや明日がきょうの延長である時代は過ぎました。これから世界は、  まったく誰もが経験したことのない状況に突入するのです。   では、いったいこれから何がおころうとしているのでしょうか?政治や経済  の仕組みが変わるのでしょうか。天変地変が起きるのでしょうか。そのいずれ  も起こることは予想されますが、事の本質はもっと異なる次元で起きるもので  す。それはまず、人間の心と肉体が変化することが中心的な事件となると予測  されます。それはどういうことなのでしょうか。   (続く)