「でも、あなたの柴は無い。だからいつまでも凍えている」と天使 - FARION MES( 3):Media Talk ◆ 本/映画/音楽を語る 96/02/21 - 01203/01204 GGA02514 KAZE 風の音楽室●セイクリッド・スピリット ( 3) 96/02/20 14:59 ■セイクリッド・スピリット VJCP-25214 これは、日本では昨年の12月に発売されたアルバムで、 ずっと気になっていたのを、ようやく聴くことができました。 このところ、バッハばかりに酔いしれていたのですが^^;、 たまにはこうしたのもなかなか楽しめます。 このアルバムは、アメリカのネイティブ・インディアンの歌、舞踏を ダンスビートでアレンジしたもので、 昨年の夏、ヨーロッパを中心に150万枚も売れたということです。 寡聞にも、つい先日までまったく知らなかったのですけど^^;。 で、これがなかなかいい感じで、 インディアンの歌がとっても懐かしい感じだし、 それを損なうことのないダンス・ビートも聴きやすいので、 ご紹介してみようと思った次第です。 収録されているのは、次の12曲。 (12曲目は、ボーナストラック) 1.失われた大西部 2.冬の祭 3.サークル・ダンス 4.ワイルド・ライス 5.子守歌 6.若き世代への言葉 7.聖なる大地の祈り 8.エレヴェイション 9.雨を止める歌 10.魂の癒し 11.トマホーク・パワー 12.聖なる大地の祈り(バッファロー・ダンス) こうしたネイティブものというのは、民族音楽って感じになってしまうと、 聴きにくいものが多いのですが、こういうのは、聴きやすくていいですね。 もちろん、ネイティブ・インディアンのメッセージ性の部分への理解も とっても自然に入ってくるとこもありますし。 そうそう、ネイティブ・インディアンで思い出したのですが、 確かインディアンは大地を耕すことを戒めていたような。 それに対して、たとえばこの日本では、コメを耕すのをベースとしているわけです。 もちろん、縄文時代といわれる時代は、そうではなかったのですが。 神話で、オオゲツヒメの死体から穀物の種がとれるのですが、 そうしたあたりに秘密があるのかもしれませんね。 ま、そうしたことなどもいろいろ考えながら、 こうしたアルバムは、いろんなイマジネーションを膨らませながら聴くのが お得というわけです(^^)。 ☆☆☆KAZE☆☆☆ - FARION MES( 6):ハロー・メッセージ ★ 今日のハロー・メッセージから 96/02/21 - 00694/00697 KFQ02761 しまうま RE^2:「凍えた人」 ( 6) 96/02/21 00:35 00690へのコメント #00690 二木 聡さん  こんにちはぁ(^^)。またまたおいでいただきありがとうございますm(__)m。 | 「指摘しない方が楽だ」という思いも確かにあるんですが | 問題なのは「その集団に対する帰属意識のなさ」にあると考えます。 | どこか、見限った部分があるからに違いありません。  なるほどー。「人の至らないところを指摘しない」という判断の根本に「帰 属意識のなさ」がある、という見方は、すごく当を得ているなあと感じました。 二木さんはどういったご経験からこのようなことを感じられたのでしょうか? もし不都合がなければ、お教えいただければなあと思います(^^)。  「帰属意識のなさ」というのは「仲間意識の薄さ」と言い換えてもいいかも しれませんね。会社のような組織の中であれば「帰属意識」が問題になるでし ょうし、また友人関係ということであれば「仲間意識」の有無がポイントにな ってくるんだろうと思います。  いずれにしろ「指摘してゴタゴタを起こすより、とりあえず表面的に穏やか なほうがいい」という選択は、その相手と深くつきあっていこうとする場合に は致命的な障害になってしまうでしょう。そして、実はそういう態度って、相 手に対する侮辱にすらなり得るだろうなと思います(うーむ、自分で耳が痛い です(__;))。 | 天使=ARION、凍える民=私たち、凍える人=私自身、ならば、 | HMは私たちの日常生活を象徴している筈で | 凍える人を通して、私自身の生活態度を観る事も可能だと思います。  そうですね。「自分は焚き火の民だ」なんていい気になっていても、ふと気 がつくと別のところでは「凍えています」に近いことを口走っていたりするの が、ありがちなパターンだろうと思います。  そうならないためには、常に「自分の中にいる凍えた人」に対して、自覚的 であることが必要なんでしょうねー(いや、難しいんだこれが(^^;)。  そう言う意味では、凍えた人は本当に「良き反面教師」であるのかもしれま せんね(^^)。 しまうま(KFQ02761) 00696/00697 KFQ02761 しまうま 焚き火の場所 ( 6) 96/02/21 01:03  一体この「焚き火」というのは、何処に燃えているものなのか? ちょっと 考えてみました。  で、なんかすごくありきたりの答えなのですが、やはり「僕たち一人一人の 心の中」ではないかと思いました。  「心」というのは、ARIONの言葉によれば「魂の前庭」です。「魂」と いう家の前に「心」という庭があり、その庭の前にはさらに「肉体」もしくは 「物質」という道がある、という感じでしょうか。で、僕たちは通常、この 「肉体」「物質」レベルでの交流をもってして「コミュニケーション」と呼ん でいます。  でも、もしかすると僕たちの「魂の前庭」である「心」そのものを共にする ような、そういうコミュニケーションというのも、あるのかもしれない(もち ろん、ないのかもしれませんけれど(^^;)。  もし、今一人一人の間にある「魂の前庭(心)の垣根」みたいなのが低くな っていけば、心と心の直接的な交流、みたいなのも、徐々に活発化していくの かもしれませんね。言い換えれば、より深いレベルでのコミュニケーション、 というか……別にテレパシックなおつき合い、とかいうことではなくて(^^;。  で、そうやって、共に開け広げて一つになった、広々とした「魂の前庭」で、 焚き火が赤々と燃えさかっている……という情景を想像してしまいました。  「凍えた人」というのは、「心の垣根」を高々とキープしたままで焚き火に あたろうとしているから、ぜんぜん暖まらないのかも……なんて思いました。  焚き火に加わって暖まりたいのなら、まず心を開かないとねー。  うーん、そう考えると、「凍えた人」というのは、自分の中にある何かをか たくなに守ろうとしている、という風にも見えるなあ。その「守ろうとしてい るもの」が、本当に大切なものなのかどうかは別として……(^^;。   しまうま(KFQ02761) - FARION MES( 7):自分を観る  ★ ARIONを鏡にして 96/02/21 - 06980/06980 GBG02043 維/YUI 観物察已 ( 7) 96/02/21 09:43 観物察已という言葉があることを、昨日仕事で知った。 万物を観察し、それによって自分自身を考察するということなのだそうだ。 ふぇ〜、まるっきり”自分を観る”のようじゃないか!と思った次第。 この観物察已ってやつ、別にとりたててずっごい〜!!ってことをやる ワケではない。 日常的なところにあるんだよね。 ああ、こういうのってスッと胸に落ちるなぁと思った。 なんか、自分を観るとかいってやると、自分のアラを探す作業の ようになっていく傾向が強いなぁ〜って、日頃感じていてさ、 自分が漠然といだいてるニュアンスと違うものようだったんだけど、 自分はこういうものであると分かることでしかなくて、それは批判だとか なんとかじゃなくて、いままで知らなかったことを分かろうとして 探す、結構心踊ることもある作業じゃないかと。 そりゃ、悪いところ嫌な所は自分も表にしたくないけど、それを暴露するのが 目的じゃないもんね。 案外自分では気がついてなかった自分のいいところ だって、発見できるかもしれない。 (^^;スクナイカモシレナイナ… 維/YUI - FARION MES(12):精神世界裏表 ★ ニューエイジビジネス を斬る 96/02/21 - 00807/00810 GFB00026 一輝 RE:国家ぐるみのマインドコントロール (12) 96/02/20 22:06 00800へのコメント >#0800 山下さん  「ニューエイジが反教会として成立した」というのは、ニューエイジ系の書籍 で読んだことがあります。ニューエイジはアメリカ60年代末のカウンターカル チャーから派生してきましたが、そもそもカウンターカルチャーは、既成のあら ゆる概念に対してアンチテーゼを打ち出して登場してきたのです。ですから、山 下さんのお話には一理あると思いました。  ハッサンなどアメリカのニューエイジ批判はキリスト教的視点が強いので、日 本でのはもう少し客観的な分析が必要だということ、この点についてもなるほど と思いました。ハッサンのアメリカでのニューエイジ批判と、日本でのニューエ イジ批判では、そもそもの土俵が異なる部分があるのではないかと思います。  しかし、実際に客観的分析をするならば、アメリカの教会の在り方と現況とい うものを、もう少し詳しく知る必要があると思います。私には「キリスト教を優 先するアメリカの価値観」というものに馴染みが薄く、情報不足で漠然としてお り、いまひとつ把握し切れていないので、まだ客観的分析に足るだけの材料が揃 っておりません。そこで、アメリカ事情にお詳しそうな山下さんに質問したので す。  さて、「国家ぐるみのマインドコントロール」というと、どうも私は考え込ん でしまうところがあるのです。まぁ、単なる私の個人的な話ですが、こうです。  「国家ぐるみのマインドコントロール」というただ漠然とした切り口というの では、今まで散々サヨク系の友人知人から耳にタコが出来るほど、ここ20年近 く何度も何度も聞かされてきており、そのつど「具体的な実態は?」と問い詰め てみると、「具体的に政府のどの部署がどんなマインドコントロールをやってい る」というような、明確な答えを聞いたことが一度も無かった経緯があるのです。  いつも本人の憶測や連想による「そうと考えられるのでは?」という程度の私 感でしかなかったのです。「マインドコントロールの事実」と「マインドコント ロールの憶測」では180度違います。正直に申し上げて、このパターンにはう んざりしてきたわけです。この連想自体が、由々しきマインドコントロールのよ うに感じたこともありました。誤解の無いよう申し上げますが、これは山下さん がそうだと言っているわけではありません。  イメージトレーニングが企業ぐるみのマインドコントロールという話ですが、 私の方では自己啓発セミナーと某企業との関係以外に、具体的な事実は掴んでい ません。ただ、スポーツ選手へのイメージトレーニングを、いきなり「企業ぐる みの」という冠を付けることにはやはり抵抗があります。なぜなら、SMCやT Mによるイメージトレーニングがすべてではないだろうし、これらの問題を脇に 置いても、「イメージトレーニングなるもの」は、名前は違えど企業抜き他のス ポーツや武道の世界には昔からあるように思うからです。  ただ、国家のある機関とある企業が志賀氏と結び付き、運動選手にSMCなどを 指導したり、TM愛好家の企業経営者が運動選手に使っている、という「具体的な 事実がある」のであれば、これは理解できますし、会議室に相応しい問題として ぜひ取り上げたいと考えております。それでお詳しそうな山下さんに事実確認を 伺った次第です。  山崎浩子氏の本をまだ読んではいないのに、こんなことを申し上げるのは大変 恐縮なのですが、山崎浩子氏の場合、自分から選んでイメージトレーニングを受 けたのですから、「企業ぐるみ」の中に、山崎浩子氏本人の責任も企業と同じ分 だけあるはずです。私は本人の選んだことなら、どうなろうと何が起ころうと勝 負の世界、当然の覚悟の上ではないかと思っています。もし、そのことで、後々 被害者の顔をしたとしたら、それは「自分からスポーツで勝ちたくて(たとえや むを得なくても)選んだ」という責任を、棚上げすることになってしまいます。  私が自戒を込めて注意していることは、「企業ぐるみ」や「国家ぐるみ」、あ るいは「フリーメーソン」でも良いです、そういった捉えどころのない大きな組 織に対し闇雲に危険な連想を抱くことで、事態の責任をこれらの組織に委ねてし まい、既に発生していたはずの、「個人」あるいは「自分」あるいは「私」の責 任を見失ってしまうことです。これは批判姿勢あるいは被害者意識を持ちつつも、 結局はこれらの組織に責任を委ねることで、依存していることを意味します。  私の方で説明不足のところがあったようですが、どうかこれからもよろしくお 願いします。                 FARION 12番会議室*精神世界裏表案内人:一輝 00808/00810 GFB00026 一輝 オウム情報で腹が一杯 (12) 96/02/20 22:08 00802へのコメント >#0802 HALさん 私もニューエイジ情報を漁ったクチですが、やらないよりもやった方が良かった というのは、しみじみわかります。これは「ニューエイジには良いところもある が悪いところもある」というええカッコしいのセリフではありません。ニューエ イジに依存してきたことを自覚することで、それを乗り越えるべき壁ではないか と格闘してきたこと、その行為そのものが自分を取り戻すきっかけになったとい うわけです。 痛い目にあったことそのものまで自分の選んだことにして開きなおってしまうと、 今までと違う「変なもの」が見えてくる。その「変なもの」というのが、「ニュ ーエイジを必要とする状況を抱えていた自分自身の姿」です。今まで隠蔽してき た「変なもの」というのは、コイツです。外面気にしてたら、なっかなかコイツ は自分の意識下でさえ出てこない。 オウム以降にオカルト分野の情報が減ったのは、要するに日本人お得意の「情報 で腹が一杯」になったからでしょうね。で、しばらくすると拡大した胃の分だけ 次の情報を欲しがる。たらふく同じメシは食いたくないからね。こうやって目移 りする情報を食べるだけ食べて腹一杯、を繰り返して、けっきょく頭の中には何 も残っていない。てめえの胃袋に転がされてるのが、今の日本人だったりしてね。                 FARION 12番会議室*精神世界裏表案内人:一輝 00809/00810 GFB00026 一輝 マインドコントロールの原点 (12) 96/02/20 22:20 先日、知人が催眠術の本を編集したというので、いろいろ話を聞いたら、 これがとても面白かった。マインドコントロールも洗脳も、催眠という 範疇の中でのこと。人間が生まれてから死ぬまで、催眠の罠から逃れて 生きることなど、不可能に近いということだった。彼の説明によると、 世の中あらゆるものが、無意識に働きかける催眠術によって作られてお り、催眠にかけられる者は、ある種の夢見の快楽の中で、自分で実は何 をやっているのか自覚していながら、予め誘導された心地良さを信じて 行動するという。 注意すべき点はここなのだと思った。人は催眠術師を信じて催眠に掛か るのではなく、催眠の報奨として与えられる心地良さそのものを信じて 行動することだ。だから本人には、心地良さの自覚はあっても、催眠に 掛かっているという自覚は無い。また、「欲望に忠実に行動をせよ」と いう指示の催眠術に一番かかりやすいのが、自己抑圧の強いモラリスト だという。「自分だけは掛からない」「自分だけは違う」という思い込 みには、拒む力が大きい分だけのドツボにハマりやすい、大きな落とし 穴が開いているというわけだ。 TVで催眠術の番組を時々見かけるが、あれは一切のヤラセは無しなの だそうだ。でもって、なぜいとも簡単に引っ掛かっているのかというと、 やはり出演者が催眠術師の誘導する心地良さを信じている点にある。つ まり被験者が大嫌いなことだとわかっていながらも、「私は心地の良い 夢を見ており、夢の中なら大嫌いなこともやってしまえる」と思い込み、 それまで自分が避けていた行動を、平気でやってしまえるのだと言う。 これは催眠術を問わず、恋愛・教育・布教・報道…など、日常の中で人 々がしばしば行っていることなのだ、と彼は説明した。 その催眠的なる日常の、未だに逃れられない経験が誰にもひとつあるは ずだと、彼が力説するのが「親子関係」だ。実は親子の関係など、血液 型やDNA鑑定などの科学的根拠があったとしても、理屈の上では本当 の親子なのかどうか誰も証明できないにも関わらず、「私が親なんだよ 」と催眠をかけながら我々は生まれ育ってきているにすぎない、と彼は 面白いことを言うのだ。この話そのものにも催眠の匂いがあるが、これ には頷いてしまった。私は幼少の頃に、同じような考えに取り憑かれて 悩んだ経験があるからだ。 しかも「親子関係」には、催眠を掛けられた自覚が無いのだ。昔ある女 性から聞いた話で、「マザコン男の典型とは何か」というと、「本人に 自分がマザコンだという自覚が一切無い(自分だけは違うと思っている )にも関わらず、他人のマザコンを嘲る男」というのがあって、これは まるで自分のことではないかと、冷や汗を流してしまったことがある。 心地良さに導かれる自分がありながら、肝心の催眠術に掛けられた自覚 が無いというところが、実はそれこそ催眠の術中であることは、マザコ ン男にも通ずる。自覚無きマザコン男に、女性は御用心だ。 そして彼が言うには、親にかけられた催眠ほど、心地良さと引換えに死 ぬまで醒め切れない催眠は無い、とまで言ったのである。これは確かに そう思う。私もいい加減にも子供を育てている身だが、「躾け」という 行為に催眠的要素があることは否定できない。子供のためとは思いつつ、 心地良さを餌にしながら、何らかのマイドコントロールをやっているこ とは確かなのだ。 そして子供にとって反抗期とは、親に掛けられた催眠術からほんの少し 醒める瞬間なのだろう。瞬間的な醒めを、本人は完全に醒め切ったとい い気になって思い込みたがるのが思春期や青年期だ。子供の催眠からの 醒めは親にとって哀しみを帯びるものだが、それを否定するのは子供の 自立や成長の一歩を拒む愚かな親である。私は彼の話を聞いて、あるこ とを思い出していた。 母は、私が小学校に上がる少し前から小学校に入って、父親が商売のた めにサラリーマンをやめるまで、ひとりで商売を切り盛りしていた。そ の頃、父と母の夫婦仲は険悪になり始め、父の帰りはいつも遅く、休み の日は母と顔を合わせたくないのか、歩いて15分ほどにある碁会場へ 逃げ込んでいた。母は私と二人だけになると、父に対する欲求不満を私 にブチまけるようになった。私が何か失敗すると激しくなじるのだが、 それはやがて折檻という形になる。私は恐ろしさに逃げ、いつも母に捕 まっては暴行を加えられるというパターンを繰り返していた。 今で言うところの幼児虐待だろうか。体のあちこちに痣ができたり、刃 物を持って脅されたりという日々だった。それは今にして思えば映画の ワンシーンのようだった。あれが本当にあった出来事だったのか、信じ がたい話だが、事実は事実だった。母はいつも気が済むまで暴行を加え ると我に帰り謝り始める。そして言うのだ。「このことはお父さんには 内緒だよ、いいね。誰にも話してはいけないよ」と。私は話せば次にど のような目に自分が逢うのかわかっていたので、この話は誰にも話さな かった。話さないことが心地良さの保障だと、信じていたからだろう。 30歳になったある日、私は実家に行った際、父と母の前で当時の出来 事を話してみようと試みた。これはなかなか勇気のいることだった。母 親の影響力とはマインドコントロールそのものだ。母は私の話を最後ま で聞かず当時のヒステリー状態を再現し始め、「作り話はいい加減にし なさい。そんな話はお前が私を嫌いだから作った妄想だ」と怒りながら 話し出した。私の中に過去の恐怖が蘇ってきたのである。父は母のその 話をマトモに受け、「いいかお前、お母さんは母親だぞ。母親が息子に そんなことをするわけはないじゃないか」と私をなじりだした。私は自 分の中に広がる恐を抑えながら、当時の細かい出来事のディティールを 話したが、二人は怒り心頭の状態。私は「狂った息子」というレッテル を貼られてしまい、それ以上の話を諦めた。 寝る前に、私は母に呼び止められ、母はその場でオイオイと泣き始めた。 先の私が話した過去の出来事は本当であり、すまなかったと謝り出した のだ。私はこのことで、母を許すどころかシテやったりと思い、すっか り被害者意識の虜となっていったのである。つまり、私の人生は母によ ってズタズタに引き裂かれ、こんなに酷い目に逢ったのだという考えに 囚われれたのだ。被害者意識は私にとって、どことなく優位に立ったよ うないい気分をもたらした。 それは、自分には責任は無いのだ、こうなったのは自分以外の者に全て 責任があると思うことで、自分の免責状態にある種の心地良さを覚えた のだった。つまり、それ以上の人生の努力は原因が母である以上、不要 であると思い込むことで、解放感を抱き始めていたのである。かくして 私は、再び自分の人生を自己催眠の中に埋没させ、目覚めと自立の瞬間 を逃してしまった。私が本当に自分の人生の責任を、自分の手中に取り 戻したのは、そのことに気づいた、ずっと後のことだ。 マインドコントロールを誰かのせいにすることは簡単だ。しかし思い出 すといいだろう。オウム真理教は、「マインドコントロールの恐怖」と 「マインドコントロールをされた」という被害者意識を闇雲に煽ること で、不安と免責を演出し、新たなマインドコントロールを導き隷従状態 を画策したのではなかったのか。被害者意識は、責任の欠落した権力の 温床である。それはゆりかごの中の世界なのだ。 私たちにとって重要なことは、マインドコントロールをされた事実に耽 溺することではなく、どのように自分がマインドコントロール下に置か れたのかに気づき、いかにそこから目覚めるかなのかなのだ。免責を目 的にしてしまっては、再び眠りの中へ埋没しようとする自分に気づかな いまま、同じことを繰り返すだろう。 年齢を超えて、心地良さと引換えに眠り続ける、永遠の幼児たち。マザ コンというのは、「マザー・コンプレックス」の略ではなく、「マザー ・マインドコントロール」の略の方が正しいような気がしている。                 FARION 12番会議室*精神世界裏表案内人:一輝 00810/00810 GFB00026 一輝 RE:回顧95 その4 (12) 96/02/20 22:24 00804へのコメント >#0804 シュメールさん なかなか興味深い話をありがとうございました。考えさせられましたよ。 | 『アメリカの鏡・日本』(ヘレン・ミアーズ著 株式会社メディアファクトリー |発売 2300円)を一読した。まずは、訳者あとがきの冒頭を引用する。 | |「パールハーバーはアメリカ合衆国の征服を企んで仕掛けられた『一方的攻撃』で |あるというが、この論理では日本を公平に罰することは出来ない。なぜなら、わた |したちの公式記録が、パールハーバーはアメリカが仕掛けた経済戦争への反撃だっ |たという事実を明らかにしているからだ。パールハーバーは晴天の霹靂ではなく、 |しかるべき原因があって起きたのだ。原因は、1941年7月25日にアメリカ、 |イギリス、オランダが打ち出した『凍結』令である。3国は自国領内にある日本の |全資産を凍結し、貿易、金融関係をすべて断絶した。日本は輸入必需品の80%を |『凍結』地域に頼っていたから、3国の行動は日中戦争の泥沼化だけでなく、国内 |経済の窒息を意味するものだった。」 ……………この部分について、今あまりに過少評価されていますね。      これらの事実が、「軍部による捏造であり戦争遂行の為の建前となった」      という話が当然のように通用してきた50年でしたっけ。      この本では、まるで戦後の通史の方が、      いかにもニューエイジ的なマインドコントロールの結晶のようです。      「皆で平等に惰眠を正当化できる自己催眠術」と言った方がいいかな。      こんな本がアメリカから出てしまっていたというのは確かに面白い。      注文してみます。 |日本は侵略戦争を全アジアにしかけたという戦後史観と戦後教育がついにそれに一 |抹の疑問ももたない世代を作り上げてしまっていることに私は衝撃を受けた。かつ |ての日本の罪は50年の年月を経てもなお20代の乙女をその贖罪として捧げねば |ならないものなのか。 (略) |「韓国においては、日本人に対する多くの恨みの霊界があるそうで、日本人を追い |出そうとする見えない圧迫があるみたいです。そして昔、日本人が韓国人に無理や |り日本語を覚えさせたという恨みのため、日本人が韓国語を覚えようとするときに |その苦しみを同じように味わうそうです。恨みのゆえ、すべてがうまくいきにくい |そうですが、それを乗り越えることによって韓国人の日本人に対する過去の恨みが |はれていくそうです。」 ……………”日本人が韓国を侵略した罪を彼女たち日本の花嫁が      贖罪しなければならないという統一原理協会の教義”、      これはひどいですね。      この50年というのは、きっかけはGHQだったかもしれないけど、      その後は、「日本人が自分で自分を自己催眠に掛けてきた」わけです。      しかし、この自己催眠を誰も解こうとはしませんね。      これはもう何とかしないと、この国の未来はめちゃくちゃですね。      こんな状態で戦争に巻き込まれたら、日本人全員即、思考停止ですよ。      シュメールさんの取り上げる、この太平洋戦争の問題について、      いずれ「戦後日本人の自己催眠を解く」というテーマで、      具体的な事実を提示して掘り下げてみたいと考えています。      その折には、ぜひお力添えをお願いしたいです。                 FARION 12番会議室*精神世界裏表案内人:一輝 - FARION MES(13):神秘学遊戯団 ★ 限りなき神秘への航海 96/02/21 - 04315/04318 GFB00026 一輝 漫画小説音楽 (13) 96/02/20 22:27 04300へのコメント >#4300 しまうまさん  ちこっと、おじゃましますです(KAZEさん、お久しぶり〜♪)。  私がクラシックを知ったきっかけとはロックだったんです。「ポップスが漫 画だとしたらクラシックは小説」と、おっしゃるような「漫画小説」ともいう べき音楽あって、それらを知って参入していったのが始まりです。私の場合も 聴かず嫌いかと思っていたのですが、実は「単にクラシックを聞いてなかった だけー」でした。  しまうまさんのお口に合うかわかりませんが、いくつかその「漫画小説音楽 」を紹介します。 *FANS/MALCOLM MACLAREN  セックスピストルズを世に出したパンク親父。楽しいロッキンオペラ名曲集。 *WALTZ DARLING/MALCOLM MACLAREN  同じく。センス抜群の愉快なロッキンワルツ名曲集。ジェフベック参加。 *MCMXC A.D. /ENIGMA†  FMラジオで一時期よくかかっていた、グレゴリウス聖歌ハウスミュージック。 *FLYING/JOHN HARLE & OPERA HOUSE FEATURING SARAH LEONARD  日産DORMAのヨーロッパ向けCFソング。日本盤未発。  それから、とても良い映画を観て、そのBGMがたまたまクラシックだった 為に、だんだん抵抗なく聴けるようになっていった、という作品がありました。 *DIVA フランスの若者に圧倒的支持を受けるジャンジャック・ベネックス監督の作品。 *CYRANO  吟遊と決闘の錯綜。ヨーロッパ騎士道精神とは何かを感じさせる時代活劇。 *THE MISSION  極悪非道のならず者が霊性に目覚め、アマゾンインディオと千年王国を建設する。  クラシックの全盛時代って、それまでの古臭い民族音楽のオリジンに対する 革命的音楽の到来を意味していました。つまりクラシックは、ロックの登場と 同じくらいの衝撃をヨーロッパにもたらしていたのです。こんな観点で考える と、大切なのは音楽を創造する精神の方であって、音楽様式はひとつの文法に すぎなくなってきます。  たくさんクラシックを聴いているわけでは全然ないのですが、最近よく聴く のは、15〜17世紀モノを演奏するPAN(Project Ars Nova)というキプロス島 のクラシック・アンサンブルグループです。アルバムは*THE ISLAND OF ST.H YLARION (ARIONの文字が混入しているぞ!!) と*UNSEEN RAIN が出ています。  とま、趣味の披露(^^;)はここまでにします。おじゃましました〜。                                     一輝 - FARION MES(14):預言解読村  ★ 預言・予言は何を語るか 96/02/21 - 03670/03672 PAG03134 はな 北海道の漁場の話(その4) (14) 96/02/20 21:09 03663へのコメント  漁師さんから聞いた、北方四島の話。  日本の国境から向こう、ロシア領に入ると、海底はカニのじゅうた んになっているほど、多くのカニが生息しているようです。  言い換えれば、法令で定められ、日本人の船が漁に出かけてもいい 海域では、カニなどの海産物が取り尽くされているのが現状です。  国境から向こうのロシア領には、たくさんのカニが海底に積み重な っているから、北方四島のあたりで地震が起きたら、日本側に積み重 なったカニが倒れてくる、という冗談も口にされると聞きます。  カニも多いが、ウニも多い。オホーツクにはまだまだたくさんの魚 介類が生息しています。  北方四島周辺は、たくさんの海産物が生息しており、しばしば密漁 してまでも、船が漁に行く海域です。  カニが倒れてくるのは冗談ですが、冗談にならないこんな会話も聞 かれます。  漁師A:「北方四島が日本領になったら、5年あったら北方四島の       魚は取り尽くされるだろうね」  漁師B:「5年もかからん。3年あったら、日本の船によって魚は       根こそぎ取り尽くされる。間違いない。」  それほど、日本の船は魚を捕りまくるらしい。  これは漁師さんだけが悪いのではなく、そういう状況を許してしま ったわたしたちの生活様式にも問題があります。  スーパーやコンビニエンスストアでは、今日も売れ残った海産物が、 価格維持といった大義名分のために捨てられています‥‥                   (北海道の漁場話:終わり)                       はな 03671/03672 PAG03134 はな Flat:BB Cross (その1) (14) 96/02/20 23:49 コメント数:1 ●Flat:BB Cross(その1)  数年前、どなたでしたか、当会議室に「朝まで生テレビ」に出てき た新興宗教Aと新興宗教Bのやりとりをみて、「なぁんだ、どの宗派 もうさんくさい」と思わせるやりとりになっていたことを書かれ、こ れがFlat:BB Cross の一例ではないかという発言がありました。  アリオンは、その発言にたいして「あなたもFlat:BB Crossに気づい た一人だね」とコメントしていたのを覚えています。  このときは、新興宗教Aと新興宗教Bが論争し、Flat:BB Crossを生 じさせ、宗教に対し懐疑心を抱く人や、無関心層が増えたと思います。  アリオンはさらにFlat:BB Cross について、「もし、双方の教祖に影 響を及ぼす存在がいるとしたら、恐ろしいことがみえてくる」とも言 っていました。  アリオンのコメントを、次の発言で図に表しました。Flat:BB Cross が生じる過程をご覧ください。                       はな 03672/03672 PAG03134 はな Flat:BB Cross (その2) (14) 96/02/21 06:26 03671へのコメント ●Flat:BB Cross(その2)        双方の教祖に影響を及ぼす者            /   \           /     \          /       \        教祖A       教祖B       (普段は教団Aと教団Bが同時に取り        上げられることはなかった)         ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓         何かの拍子に平面に並ぶ       (教祖A v.s. 教祖Bの論駁合戦)                  ~~~~~~~~           ----          |教|          | |       −−−-  -−−−       | 教  祖  B |       −−−- -−−−          | |    (AとBが同じ平面に並び、          |A|      Cross Fire           ----       が起こる)         ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓      「なぁんだ、どの宗教も胡散臭い」                   (思考停止状態) (この状態こそ、教祖Aと教祖Bの双方に影響を与える者の目的!)   結果として、世の中を変えるなんて無駄だ、流されながら生きて  いる方が楽だ、という人間が増加しやしないでしょうか。   Crosss Fireがアチコチで生じると、無気力な羊の群  を増やすことになりかねません。   今、わたしの住んでいる地元では、地方選挙が始まっており、対  立候補のビラ配りが至るところで行われています。   朝のラッシュ時、大群衆が駅から放り出され、ビラを配る人を交  わすかのようにバス停に群がります。   ここでも候補者Aと候補者BでCross Fireが生じてしまっていま  す。                       はな