- FARION MES( 9):日本魔界巡航 ★ 神と人の関りを探る 96/11/23 - 01027/01029 QGB02123 不二子 RE:Unsuccessful comment ( 9) 96/11/22 23:43 01025へのコメント さっそくのレス、ありがとうございました。>TAOさん  三峯の件、あまり品のいい書き方ではなかったかなと思い、削除させて頂いたのです が、楽しんでいただけたようで幸いです。 >夕暮れの中を、野犬の一団に囲まれるなんて、おいそれとは体験出来ない出来事です ね>。怖い気もしますが・・・     それが不思議とちっとも怖くなかったんですよね。 >イヌイって何ですか?     北西の方角のことです。漢字がでないもので。ところであそこの本殿はいつご ろ    建てられたものなんでしょう?それによって方位の意味も違ってくると思い ます    。普通に考えると社殿が丑寅向きというのはあまりにヒドいですから、何 等かの    政治的なイヤガラセの可能性もあると思います。 不二子 /e 01028/01029 MHD02672 TAO AMA族談義 〔6〕 ( 9) 96/11/23 01:08 01016へのコメント   【聖徳太子と蘇我氏 3】   さて額安寺の後は、奇妙な神社へ回って行ったのですが、その報告は次回  にということで、今回は聖徳太子と製鉄民の関わりについて書かれている本  を紹介したいと思います。   『聖徳太子と鉄の王朝』上垣外憲一著/角川選書263   継体天皇の出現から聖徳太子までの時代を「鉄」というキーワードで解き  明かそうという趣旨の内容で、製鉄民がいかに古代日本の政治状況に深く関  わって来たかを検証しています。以下は同書の概略を紹介しながら、当時の  状況を検証したいと思います。   ***   前の武烈天皇に子がいなかった為に皇統が途絶え、越前三国(北陸)にいた  天皇家の遠縁に当たる男大迹尊をピンチヒッターに迎えたのが継体天皇だと  されますが、この継体天皇のバックボーンに製鉄氏族が関わっていて、その  経済力や武器生産能力が大きなものだったからこそ、継体天皇の天皇位就任  が可能になったと、著者は主張しています。   さて武烈天皇の即位前の或るエピソードですが、当時は蘇我系の氏族であ  る平群氏の平群真鳥臣が天皇家を凌ぐほどの権力をふるっていたとされ、武  烈天皇が物部の女・影媛を娶ろうとしたところ、影媛は既に平群真鳥の子の  鮪と結ばれていた為に、武烈天皇は平群鮪を殺害し、果てには平群真鳥とそ  の一族を滅ぼし、天皇家に政局の主権を取り戻したとされています。   ここで蘇我氏と物部氏が登場してくるのも興味深いところですが、継体天  皇の里・北陸は元々蘇我氏の地盤が強かったとされ、武烈天皇の死後に継体  天皇が擁立された背景に蘇我氏の影があったとも推察されます。   何故か大和朝廷にすぐ入れず、数十年間も大和周辺で彷徨しなければなら  なかった継体天皇でしたが、継体天皇の后達を見てみると、殆どが製鉄に携  わる氏族からの出身であり、著者は「継体天皇は製鉄業者連合会の会長とも  言うべき存在だった」としています。三輪山西南麓には「金屋遺跡」があり、  そこから三輪山もまた、古代の鉄生産に関わる山だったという説があります  が、継体天皇と皇后手白香皇女の間に生まれた欽明天皇は、現・金屋遺跡の  付近に「磯城嶋金刺宮」を設けています。欽明天皇は両親を通して広大な製  鉄地帯を受け継いでいたと思われます。   著者は、長らく倭国は鉄資源を朝鮮半島よりの輸入に頼っていたことを示  し、継体天皇−欽明天皇の時代に初めて「鉄の国産化」が可能になったので  は無いかとしています。これは、著者が「継体天皇を支える技術者たちが、  はじめて輸入品に匹敵する品質の鉄を安定的に供給できた」とするように、  高度な製鉄の技術を導入して、国産の鉄資源を有益に使えるようになったと  いうことです。   この欽明天皇は蘇我氏から二人、后を迎えています。蘇我稲目の娘の堅塩  媛と小姉君で、堅塩媛は後の用明天皇(聖徳太子の父)と推古天皇を、小姉君  は穴穂部間人皇女(用明天皇の皇后で、聖徳太子の母)、穴穂部皇子や泊瀬部  皇子(崇峻天皇)を生んでいるので、蘇我氏が天皇家の外戚となっているのが  一目瞭然です。   著者は蘇我氏と物部氏の争いに関しては宗教戦争という見方に否定的で、  むしろ製鉄等の産業技術の革新や、半島に対する外交方針を巡っての争いで  は無かったかとしており、仏教排斥の急先鋒であった筈の物部守屋が、仏教  を奉じていた痕跡を、四天王寺に見出しています。そこに『日本書紀』の改  竄の可能性を著者は認めています。   肝心の聖徳太子については、蘇我氏と血縁関係が濃かった聖徳太子が製鉄  氏族と無縁だったとは考えられず、実際に本拠地であった斑鳩でも製鉄が行  われていた可能性があるそうです。   この他にも著者は、飛鳥時代において蘇我氏や聖徳太子は高句麗と堅い結  びつきを持っていたとしており、蘇我氏と高句麗の関係の深さを様々な例を  以て検証していますが、それについては今回は省略します。日本仏教の開祖  としてのイメージが強い聖徳太子にも製鉄民の影を見いだせるのは、古代日  本における製鉄氏族の影響の強さを考えれば当然なのですが、それに改めて  気付かされる一冊でした。  TAO 01029/01029 QGB02123 不二子 RE:「一つ目」と「片目」について。 ( 9) 96/11/23 02:24 01026へのコメント >TAO さま  鉄の文化についてはもう少し一人で考察してみることにします。  が、その前にちょっとだけ。 >鍛冶の神が元来一つ目なのか、片目なのかについてですが、実際の鍛冶職に就いてい る>タタラ師が火によって片目を痛めているか失明している事例が多いことから、片目 =鍛>冶師の職業病とみて差し障り無いと思いますし、そこから片目の神というイメー ジが出>来上がっているでは無いでしょうか。           片目は確かにタタラ師の職業病だと思います。が・・・     そこから片目の神のイメージが出来上がっているとすると、「一つ目」の信仰 や    伝説は、産鉄民自身ではなく、彼らを外部から見る立場にある人々が作った こと    になりはしませんか?自分で自分のすがたを畏怖したり信仰したりはしな いでし    ょう。「一つ目」の伝説はどのような立場の人によって語り継がれてき たのでし    ょうか? >身もふたも無い言い方ですが、一つ目とか片目とかはあくまでも「結果」であって、 そ>こに形而上学的な必然や理由とかはなかったと思います。鍛冶師は古来よりシャー マン>と同一視されてきましたが、それは火の操作や金属の変容といった異能、或は片 目を失>う程の過酷な労働の姿によって人々から畏怖されて来たからだろうと考えてい ます。          ウ〜ム、どうやらこの点に関して意見の一致をみるのは難しそうですね。ただ 私    も、昔の人が、形而上的な理由に基づいてこのような信仰を編み出したとは 思っ    ておりません。私が言わんとしたのは、昔の人が、あたりまえのこととし てごく    自然に行っていたことのなかに、それがあたりまえではなくなった我々 が、形而    上的な(という言い方が正確かどうか分かりませんが。)構造を発見 することが    できる(かもしれない)ということなのです。一つ目とか片目が飽 くまでも「結    果」だということに異存はありません。なにか形而上的な理由の もとに、観念と    してそのようなものを編み出したのだ、といいたいわけでは全 くないのです。た    だ、その「結果」からプロセスを考察するにあたり帰納的方 法は通用しない様に    思うのです。なぜなら、古代人、特に新しい文化信仰を生 み出すような人々は、    因果律にとらわれたりはしていなかったと思うからです。 現代人ほど「意味」や    「理由」を重視していなかったということです。ある意 味では我々よりぼ〜っと    していた彼らがごく自然に営んできたことの中に形而 上的なシステムが結果的に    働いている可能性はあると思います。  引用なさった文章、いかにもエリアーデらしいですね。正直いうと、あまりいい印象 のない人です。まともに著作を読んだことはないんですが・・・。彼の名を最初に知っ たのは多分中沢新一の著作を通してだろうと思いますが、印象が悪いのはその影響もあ ります。結局のところ、予定調和的宇宙から出る気のない人ではないかと。これを機に かじってみようかしら・・・。 不二子 はじめの方の書き込みを拝読したところ、、ここは「歴史」に興味のある人々のため  の部屋のようですね。こういうノリはお嫌いですか?ならば軌道修正いたしますが。 >TAOさん - FARION MES(12):精神世界裏表 ★ ニューエイジビジネス を斬る 96/11/23 - 01535/01537 GFB00026 一輝 援助交際は異常快楽殺人の温床に?! (12) 96/11/23 05:06 01509へのコメント  先頃、南米の新聞に、日本の女子中高生に流行する援助交際についての記事が 紹介されたという。現地では、日本の女子中高生は消費ブームの影響下、ブラン ド品を身に付ける為に売春をしている、と書かれたそうだ。世界中に知れ渡る日 本人女子中高生の援助交際、なんとも恥ずかしい話である。  今週発売の『週刊プレイボーイ』誌上で、元FBI心理分析捜査官ロバート・ レスラー氏は、来日記念インタビューに答えて、テレクラや援助交際について、 「異常なリスクがあることを、人は知らねばならないだろう」と語った。  アメリカでも、つい一週間ほど前にインターネットで知り合った女性を殺し、 裏庭に埋めていた男が捕まったばかりで、友達に「ちょっと出掛けてくるわ」と 告げたまま行方不明になってしまっている女性は枚挙にいとまがない、と氏は語 る。  ハービー・グラッドマンという男は、新聞に『雑誌のモデル募集』と個人広告 を出し、応募してきた女性に「これはミステリー雑誌へ売り込むのだから」と両 腕を縛り上げ、自由を奪っておいてからレイプし殺害した。被害者は7名にのぼ り、グラッドマンは「これから殺すから」と拘束した彼女たちに告げると、真実 を知り恐怖におののく姿を撮影しては、殺害後のコレクションとしていたという。  インターネットで流れるディープな噂として、日本人女性が殺害される殺人ビ デオが、どこかのネット上で売られているという話など、こういった快楽殺人が、 いよいよ日本でも本格的に始まったことを、意味しているのかもしれない。異常 者たちにとって、テレクラや援助交際は、妄想を現実化する舞台となる可能性が ある。リスクはエイズだけではない。それでもなお彼女たちは覚悟して「リスク を自分で引き受けているから」と断言できるのだろうか。  テレクラや援助交際など、カジュアルなネーミングではあるが、要は素人売春 のことである。かつて売春にはプロが介在していた。今でもプロの介在する売春 は、店の商品である女性たちに客を斡旋するだけでなく、彼女たちの身体の安全 の為に、いつでも”恐いお兄さん”が登場できるように保護を行っていることが 多い。ところがテレクラや援助交際では、それはない。快楽殺人者にとっては、 殺人という行為さえもカジュアルであることを、忘れてはいないだろうか。  アメリカでは、18歳未満の未成年者を、犯罪やポルノを匂わせるような事象に 巻き込んだ者には、とてつもなく厳しい罰が待っているそうだ。これは日本の銃 規制や麻薬規制並の厳しさに該当する。チャイルドポルノに対しては、これらを 携帯しているだけで監獄行き、エージェントや製作者は財産を没収される。日本 は、ポルノの完全解禁には遅れていても、実は世界の中でも性犯罪に甘い国なの だ。  ロバート・レスラー氏は、次のように語る。  「行動科学という私の分野から言えば、援助交際という名の売春行為が少女た ちの人格に与える影響には、深刻なものがある。つまり倫理も含めて、全人格的 な成長が完成されていない段階で、このように即物的な手段で金品を授受し、自 己のモラルを崩してしまうことは、犯罪全般に対する防衛反応をダメにする可能 性があるからだ。こうなると犯罪の加害の機会に対しての判断力が薄れ、事件に 易々と巻き込まれることがあり得る。また、自己が行ったり、加害者に加担する ことも起きてくるだろう。いずれにせよ、社会と司法が一体となった規制を、早 急に行うことが最重要課題であることに違いない。」                  …略…  「あまりに無防備な若者の姿は無垢ではあるが、愚者のそしりを免れない。犯 罪は時と場所を選ばないし、常に無防備な者に襲いかかるということを、忘れな いでおいてもらいたい。」                 FARION 12番会議室*精神世界裏表案内人:一輝 - FARION MES(14):預言解読村  ★ 預言・予言は何を語るか 96/11/23 - 04561/04564 PAG03134 はな アニマについて (2)「螺旋」 (14) 96/11/23 10:31 04552へのコメント コメント数:1 ●円環螺旋と螺旋を巻くエネルギー源としての「火」  錬金術の循環作業は、アリオンのメッセージでは「円環」で表され ています。ここではアリオンのメッセージの円環は螺旋状にのびてい るエネルギーであることと、錬金術の循環作業を関連させながら発言 します。   *  *  アリオンは時間とは上向きの円環螺旋のエネルギーのひとつである と言っています。光の黙示録には上向きのバネのようにしてイラスト が書かれているのですが、これを会議室でキャラクタ文字を使って再 現するのは、非常に難しいです。ちょっと書いてみようか‥‥    −−−−−−−−−−−    |         |    |         |    | ここに、    |    | バネのような  |    | 円環螺旋を   |    | イメージして  |    | ください)   |    |         |    |         |    −−−−−−−−−−−  やっぱりムリだ。みなさん想像してください。 「始まりも終わりも、それを決める者が認識する事‥全てが円環螺旋」                      (95年6月27日)  また、アリオンは「すべてのエネルギーは螺旋状かそれに近い形状 をなす」とも言っています。  私は、これを人間の進む循環系の過程になぞらえてみました。人間も 一直線に「ぶーん」と進化していくのではなく、ぐるぐると、しかし一 歩ずつ上に向かって進んでいるのだと思います。自分が歩いた割には、 思いの外、上に昇っていないなぁと感じるのは、人間の成長の仕方も円 環螺旋になっているからではないでしょうか。  富士山の登り方など登山道を思い浮かべるとよく分かるのではないで しょうか。これから富士山も雪景色が奇麗な季節になってきますので、 登山道も視認しやすくなります。冠雪した富士山の頂上付近の航空写真 などをみると、登山道が白い雪にひっかき傷のように浮かび上がってい るのが見えます。登山道は右に左に触れながら、着実に頂上を目指して います。螺旋状も横から見ると、富士山登山道とよく似ていると思いま す。  螺旋状に上にのびた円環は、同じところをグルグル回転しているので はありません。少しずつ上に進み、結果として一本の線となっており、 決して交わることはありません。同じように、円環螺旋を自己を磨こう とするサイクルになぞらえてみますと、毎年1つの円を描きながら、着 実に上に昇っているはずです(難しいけど)。1年経過して同じ位置に 戻ってきたのでは、あまりに寂しすぎます。ドツボの時は、さらに下に さがっているやろし。ま、そんなことは往々にしてあるんですけど。   *  *  さて、時の流れが螺旋状のエネルギーなのですから、時の流れに大き く関係する暦の一種である黄道12宮も螺旋状になっているといえます。 螺旋状の円環を上から眺めると、数字の「0」が出てきます。星見さん が触れられたタロットカード10番目の「運命の輪」も、この円環を表 しているとされます。  黄道12宮も螺旋状の円環。ウロボロス(自分の尾を噛む蛇)も螺旋 状の円環。そして錬金術の過程も螺旋状の円環です。  螺旋状の円環は錬金術では循環作業にあたります。錬金術の循環作業 をこなしていくエネルギーは「哲学者の太陽」に内在されていると、あ る錬金術師は言います。  「多くの者には知られざる不可視の太陽、すなわち哲学者の太陽に   よって火が起こされ、人を最初の本質へと立ち返らせる。」                     (ある錬金術師の言葉)  アリオンメッセージにも「黄金太陽」がありましたね。私は「黄金太 陽」も、「哲学者の太陽」ほとんど同じ意味で用いられているのではな いかと思います。円環の螺旋を昇っていくエネルギーの源が哲学者の太 陽であり、ごうごうと燃える火に変わった時、それは黄金太陽になるの ではないかと考えます。  心の中にある黄金太陽は、決して目に見えることはありません。黄金 太陽は炎、それも愛の炎(アニマ=魂と言ってもよい)によって燃焼し ており、自分の中にある炎があることを知らなければ、黄金太陽を輝か せることはできません。それは、ハローメッセージにも示唆されていま した。 「火は起こさずともある、そこにあることに気付けば大きな炎になる」                      (94年3月21日) 私はこのハローメッセージに表現される「そこにある」とは「自分の中 にある」ことだと思います。ちいさな火を自分で生き吹きかけて大きな 炎に仕立て上げる。錬金術者は大きなふいごを持っているのは、自分の 中にある火をより大きく燃え上がらせるために使う道具だと思います。 (ふいごについては9番会議室でTAO さん宛のコメントで少し触れまし た。mes#1022「錬金術師と鍛冶師」、mes#1022「火による変容と再生」) 「自らの火種に気付かぬ者は、本当に外部の火種に気付くだろうか?」                      (94年7月4日)  火種は心が死んでしまった時、消えてしまうのではないでしょうか。 私たちが生きている限り、心に火種はあると思います。そして火種を 大きな炎に育ててゆかねば。 (参考文献)錬金術の世界 青土社                       はな