「凝視は集中だ。拡散こそが在るがままを捉える為に必要なのだ」 - FARION MES( 3):Media Talk ◆ 本/映画/音楽を語る 96/12/02 - 01482/01482 JCF02051 めのう RE:『残酷な神が支配する』 ( 3) 96/12/02 07:35 01477へのコメント  #1477 TAOさん   私も毎回ドキドキしながら連載を追っかけてます。 隔月刊だから次が待ち遠しくて.... 「imago」誌の去年の4月号が少女マンガ特集で、萩尾氏が巌谷國士氏と対談 しています。 その中で「残酷な…」を描く動機について触れていますので、ちょっと長い  ですが引用します。    「巌谷 萩尾さんもああいう父親を描いてみたかったんですね。   萩尾 そう。描いているうち、あらゆる登場人物のうちで、この父親は一   番正直な人だと気づいて驚いているところです。自分の欲望に正直だと、   ここまでやる。こわいなー。「正直さ」って、美徳のみではないんですね。   人間の暗部が正直に出たときの怖さってハカイ的ですよね。   「残酷な……」はすごくオーソドクスですけど「どんなときにも殺人は許   されないのか」ということを描きたかったんです。もう一つ「人殺しをし   てしまった後、その人間はどんなふうに生きるのか」、それから「そんな   ふうに人生のある時期に取返しのつかない事件を起こした人は、救われる   ことはないのか」。それで最初のはもういいんです、殺すのを許すために   徹底的にいじめていますから(笑)。あと二つ、これからどうするのか。」 (「imago」1995 Vol.6-4 p28-29より)  うむむ、可哀想なジェルミ....殺した後もいぢめられてるぢゃないか(^^;    本編ではイアンがやっとジェルミの実像(?)に追いつきましたね。  この先はたして二人は救われるのでしょうか。とても気になります。                           ◆◆ めのう ◆◆ - FARION MES( 6):ハロー・メッセージ ★ 今日のハロー・メッセージから 96/12/02 - 01993/01993 KFQ02761 しまうま 【テーマ別HM】「誇り」 ( 6) 96/12/02 14:16 01992へのコメント | 95/12/15 己の心に耳を澄ませば「恥」が分かる、恥が分かれば誇りも分かる  僕は「恥知らずだね」と言われたこと、何度かあります。  何事か失敗したとき「誰々に見られて恥ずかしい」「誰々に知られて恥ずか しい」と感じたことは、もちろんあります。また、幼少のみぎり(^^;には、人 前に立って何かしゃべる時に「身の置き所のないような恥ずかしさ」を感じて いました(うーん、青い)。  しかし、人に「どんなことをしたときに、自分を自分に恥じるか?」と聞か れたときは、考え込みました。「人のものを盗んだとき」という答えは一つ出 ましたが、「それ以外には?」と聞かれると、その先が出てこない。  「自分を自分に恥じる」という感覚が、希薄です。「他人に対して恥じる」 (他人の基準で自分を見て恥ずかしいと感じる)ことは多いのですが、「斯く あるべき自分が、こんな体たらくでは恥ずかしい」「自分で自分を許せない」 とかいう感覚とは違います。  上記のHMで話されている「恥」も、「自分を自分に恥じる」という意味で の「恥」でしょう。他人の言葉にいくら耳を傾けても「恥」はわかりません。 「己の心に耳を澄ま」すことで、はじめて「恥」がわかる。このHMが掲載さ れた頃にも、誰かが「恥という字は“耳心”と書いて、心に耳を澄ますことを 表している」みたいなことを書いてらっしゃいましたね。  ということは、「恥知らずな人」は「心に耳を澄ましていない人」と言い換 えることが出来るでしょう。また「恥」を知りたければ、心に耳を澄ませばい いわけです。  では、自分の心に耳を澄ませばいきなり「これが恥だ!」とばかりに合点が いくかと言えば、そうではないようです。僕も心がけている最中なのですが、 「どうやら“己に恥じる”気持ちを瞬時に抑え込んでいるようだ」ということ に気付きました。  「忘れ物をする」「自分で決めたことをやらずにすませる」「同じ間違いを 繰り返す」とかいう場合に、なんだか急に自分の心が鈍くなったように感じる んですね。具体的に言えば、口数が少なくなったり、端から見ると呆けたよう に見えてしまう。これはおそらく、「心に対して耳を塞いでいるから」起きる 現象でしょう。なぜいきなり耳を塞ぐか? 耳を塞いでいないと「オレは自分 に対して恥ずかしいことをした」という声が聞こえてくるからです。  「人に対して恥ずかしい」という感覚は人前から立ち去ればほぼ雲散霧消し ますが、この「己に恥じる」という感覚からはどこまでいっても逃げることが できません。耳を澄ましている限り、その「恥だと思う」部分を改善しない限 り、決してなくならない声です。  こう考えると、恥知らずな人間(含む自分)が「心に耳を塞ぎ続けている」 理由も分かりますね。要するに「根本的な自己変革に赴くのを嫌っている」わ けです。それくらいなら、少々心が鈍くなっても「心に耳を塞いで」いたほう がマシ、というわけです。うわー、これこそ「恥ずかしい」ぞ!(^^;  「恥」が分かれば「誇り」も分かる、と上記のHMには書かれています。次 回は、その意味について。 しまうま(KFQ02761) - FARION MES(12):精神世界裏表 ★ ニューエイジビジネス を斬る 96/12/02 - 01565/01566 SGK02506 わう RE^3:女子中高生・エイズ流行元年か!? (12) 96/12/01 21:05 01451へのコメント  #01451 佐々木 正 さん こんにちは (^^)/  さっそくのレスありがとうございます(って2か月も経ってから言うことば ではありませんね。ハハハ)ちょっと長いこと留守にしてました。スミマセン。   | 彼女らには、そんな言葉を、吐く資格など無いではないですか。 | 彼女らは、まだ一人前ではありません。 | この言葉は、一人前になってから、言える言葉です。  確かに私たち年をくった者から見ると、あの年代の若者はまだまだ子供で すよね。その点で、私も佐々木さんに同感です。でも、自分があの年代だった ころのことを思い出すと、とっても恥ずかしいのですが、20才以上はもう オヤジやオバンであって、自分たちが社会の中心であるような感覚を持って いました。これは私だけでなくて、同年代の若者に共通してあった感覚だと 思います。  さて、そんな意識で凝り固まっていて、それがノミのミミアカほども間違 っていると思っていない人に、一段高い所から物を言うことが、果たしてど れほどの意味を持つものでしょうか。このあたりが疑問なんです。  ガツンとガンコ親父のように一発くらわして、相手が目から鱗を何枚も落 として目ざめてくれれば、ホント、いいですね。夢のようですが・・・。  ガンコオヤジの一発をバカにせず、真摯に受けとめることのできるような 子供に育てるには、やはり、そういった環境と言いますか、家庭と言うか、 土壌作りが大切なんだと思いますね。んで、それは、長い年月をかけて、じ っくりと育てていくもんでしょう。  実は私、ここ4年ばかり家庭菜園に凝ってまして、土づくりの大切さをい やというほど学んでおります。インスタントに肥料(一応、有機栽培を心が けてるので化学肥料はやりませんが)なんぞやってもダメですね。大きくは なっても病気にかかりやすかったり、悪い虫がついたり(笑)。土づくりは 一日にしてならずです。  人間も、やはり同じで、ガツンと一発くらわすことのできる土壌を、一日 一日の積み重ねで、じっくりと築き上げなきゃならないのでしょうね。  アメリカのある心理学者が面白いこと言ってました。アメリカの犯罪が増 えたのは、幼児に仕事を手伝わせなくなったからだ。と言うんですね。  赤ん坊はだれでも、1才前後で父や母の仕事を手伝いたいと純粋に思うん だそうです。もちろん、手がうまく使えないから、たいがいはそれは親にと っての仕事を増やすこと(コップを割る。ジャムを落とす。バターでテーブ ルを汚すなど)になるわけですが、この段階でその苦労を厭わずに手伝わせ ると、何でも親の言うことを聞き、素直にお手伝いを良くする子に育つんだ そうです。  ところが現実には、手伝いたいと思ったときに、親たちは仕事を与えるか わりにガラガラを与えたり、おもちゃをあてがったりするわけです。で、そ の子が3〜4才ぐらいになったとき、新聞を取ってこいだのなんだのといき なり用事をいいつけるわけですね。本人は遊びたくてしょうがないのに、今 度は手伝えと言われるわけです。  手伝いたい時に手伝わさせてもらえず、まったくその気がなくなった時に 今度は労働を強要される。この経験が子供たちに社会から拒絶感を植え付け ることになり、それが社会への復讐心へと成長するのである。とその学者は 言ってました。  いささか飛躍しすぎのきらいはありますが、子供が1才くらいで手伝いを 始めるのは真実ですね。あまりうまく出来なくても、「ありがとう」と認め てあげると、本当にうれしそうです。  土づくりのはじまりは、このあたりにあるんじゃないかと思う今日この ごろです。 ==☆☆☆== SGK02506 わう ==☆☆☆== - FARION MES(13):神秘学遊戯団 ★ 限りなき神秘への航海 96/12/02 - 05149/05151 GGA02514 KAZE シュタイナー全集●GA3:真理と科学 (13) 96/12/02 00:11 05146へのコメント ■GA3  真理と科学  〜自由の哲学の序章として〜  Wahrheit und Wissenschaft  Vorspiel einer   最初1892年に「真理と学問」というタイトルで認識論に関する学位論文として 書かれたものにシュタイナーは「自由の哲学の序章として」と副題をつけました。 というのは、後の著作の中心的な問題がここには核として含まれているからです。 ●主な内容/  ・カントの認識論の根本問題  ・認識論の出発点  ・認識と真理  ・前提条件のない認識論とフィヒテの科学論  ・認識論と実践的な推論考察 シュタイナーの認識論に関しては、 邦訳では次の著作を参考にされるといいかと思います。 ●高橋巌「シュタイナー哲学入門」(角川選書/平成3年5月31日初版発行) この本は次のような章で構成されています。 1.神秘学と哲学 2.カントとフィヒテ 3.ドイツ・ロマン派 4.ヘーゲルとその学派 5.思想家ゲーテ 6.ブレンターノとシュタイナー 7.シュタイナーの哲学 ☆☆☆KAZE☆☆☆ 05150/05151 MHD02672 TAO 内なる性規範 (13) 96/12/02 00:56 05140へのコメント  #5140 KAZEさん   どうも。性というのは、人間の根源と深く関わるエネルギーなだけに、扱  い方を間違えると、人格の破綻を容易く招いてしまう危険性が常に付き纏い  ますね。  >>  現在「性倫理の荒廃」という現象としてあらわれているのは、外的な  >> 意味で拘束してきた「性倫理」が風化してしまったにもかかわらず、そ  >> れを内的な意味でとらえかえす魂を成長させていないということだと思  >> います。                        (改行位置変更、以下同様)   宗教等が性倫理を支配して来た時代に比し、そのような外部から与えられ  た性倫理を以て己の性行動を制御するということが出来なくなってしまった  現在、どのような行動基準を自分の中に如何に設けて行くのか、ということ  が厳しく問われつつあるということなんでしょうね。   性欲を抑圧するか、或いは野放しにするにしろ、いずれにしても判断力と  責務を放擲するという意味では根は同じだと思いますが、己の性行動に対す  る自発的な規範を築くとすれば、やはり  >>  自分の魂と向き合いながら、性というエネルギーをメタモルフォーゼ  >> させていくに足るだけの、認識を深めることを伴った忍耐強い「行」が  >> 必要になるように思います。   ということに尽きるように思えます。根気の要る作業ですし、血肉化する  にしても時間が要ることなので難しいでしょうが、やらないことにはどうに  もならないんですね、やはり。個々の魂の固有性に合わせた、性エネルギー  の有益な使い方とは、本人が試行錯誤を重ねて習得して行くしか無いだろう  なと思います。  >>  「友愛」というのは「性」の統合した姿だともいえます。   すみません、ちょっと曖昧に感じたのですが、「性」が人間の「友愛」を  可能にするところまでに至るまで、KAZEさんはどういう過程が必要だとお考  えなのでしょうか。  TAO 05151/05151 GCG01101 アマデウス シュタイナー黒板ドローイング展 (13) 96/12/02 02:02 05138へのコメント  #5138 TAOさん   この週末、所用で上京していまして、空き時間に原宿に出かけ、行って  来ました>ワタリウム美術館  展示の正式名は   ルドルフ・シュタイナー黒板ドローイング展−地球が月になるとき−   講義の時に黒板に描いた絵とはどのようなものか、まったく想像もできま  せんでしたが、その先入観のなさがよかったのかもしれません。結果から言う  と、とてもイマジネーションを書き立てられるものでした。   黒い大きな画用紙の上に5、6色のチョークで描かれているのですが、  そんなに色数が少ないとは思えないほど微妙なグラデーションのような淡い  タッチからくっきりと力強い線まで、講義の時に描いたにしてはとても丁寧  な描線でした。特に淡いタッチの部分は、オーラと言うものが見えたらかく  の如しだろうなと思わされました。   数十枚の絵のそれぞれに、おそらくシュタイナーが講義の際に述べたので  あろう小文が添えられていて、その絵がどういう文脈でのものかがわかる  ように展示されています。絵の中にドイツ語の単語が書かれているものでは、  その訳も添えられていました。   その文と絵とを見比べて、「あ、なるほどね」と論理が理解できるものと、  サッパリわからないものと(^^;、よくわからないけど何か心に響くものと、  いろいろありましたが、その中で印象に残っているのは、たとえば「人智学の  宇宙論」と題されたものです。これは左上方から青い数本の線が伸びてきて  中央で渦を巻き、その渦の中からD(思考)F(感情)W(意志)の文字が  付された白い3本の線が下に伸び、そこから今度はオレンジの数本の線から  なる渦が右に伸びている、という構図の絵です。青い渦は過去から流れてくる  宇宙の働き、オレンジの渦は未来へ向かう宇宙の働きを示すのだそうです。  この絵に付された小文は次のようなものでした。      宇宙を意識したければ、汝自身を見るがよい。      人間を意識したければ、宇宙を見るがよい。   特に絵画的な技巧はなく、本当に説明のための絵なんですが、何かしら目が  吸い寄せられて不思議な感覚があったのを覚えています。   この他、「太初、熱があった」「アダム・カドモン」「幾何学と血液」  「三文節化されている人間」「見ること、思うこと、思い出すこと」「夢の  世界」「思考とは何か」「新しい始まり」等々、何か感じたものを挙げて  いったらきりがないです。これらのタイトルだけでも結構イマジネーション  を刺激するものがありますよね(^^;。   予想通り、美術館内でTAOさんが3番で紹介されていた画集を売っていま  して、その値段から入る前は買うのを躊躇したのですが(^^;、展示を見た後  は迷わず購入しました。   シュタイナーその人のイメージが示されている貴重なドローイング、シュ  タイナーに興味がある方なら観て絶対損はないと思います。画集ももちろん  良いですが、現物はもっと良いですよ(^^)。美術館の入館料は800円です  が、そのチケットで4カ月の会期中何度でも入場可能ですので、関東圏内の  方は是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか。                               アマデウス - FARION MES(14):預言解読村  ★ 預言・予言は何を語るか 96/12/02 - 04592/04593 GBG02043 維/YUI RE:原発の耐震性 (14) 96/12/02 01:44 04591へのコメント ちょっと前に、原発の関係の図面を観る機会がありました。 見せてくれたトレースをやっている人の話では、 「あんなんで、造っているのかと思うと、結構恐いね。」 ということです。 ARIONさんの新刊が出ましたが、その中にも出ていた六ヶ所村の 核再処理の施設への地震による被害の話、昨年現地を通ってきたことも あり、なんであんなに豊かな大地が広がるところに、それを脅かすような ものを造るハメになったのかと今更ながら、思います。 あのあたりは、酪農ぐらいしか産業がないそうで、それも人が減ってきたり していて、生活もあるし、村としては処理施設とかで得るいくらかの利益でも、 村を潤すもとになれば…という考えもあるのでしょうか。たしかに、道路は 整備されたものが通り、さらにもっと便利になるように工事が進んでいましたが。 現地の人ではないので、そこの人の事情を分かってもいないのですが、それでも なんだか不気味な処理施設と、処理施設のPRセンターと道を隔てて反対側に 出来ていた、村の体育館のようなきれいな建物の情景が、村の人のよりよい未来 につながるとは、どうしても思えません。 維/YUI 04593/04593 GBG02043 維/YUI RE:「しし」=獅子、四肢 (14) 96/12/02 01:44 04589へのコメント なんだか、ひさしぶりのような…。 >> 「漲(みなぎ)らせる」は、もともと「水」が一面に「張り広がる」 >>意味から転じて生まれた文字です。 みなぎる → 水気る ってことかなぁと思って読みました。 >> 「麒麟の熱い鼓動は四肢に炎を漲らせ、その息吹は雷鳴と共に、舞 >>い降りる夢の轍、くぐらぬ鳥居の跡、そして龍は咆哮する。」 麒麟の熱い鼓動は四肢に炎を漲らせ、その息吹は雷鳴と共に、舞い降りる。 夢の轍、くぐらぬ鳥居の跡、そして龍は咆哮する。 と、分けて書いてみました。 麒麟の熱い鼓動は志士に炎を漲らせ、その息吹は雷鳴と共に、舞い降りる。 夢の倭太刀、括らぬ酉意の吾都、そして龍は彷徨する。 ちょっと良くない想定をしてしまうのですが、倭の国の人々(志士達)も夢、 括るべきものを括らず、トリ(→カゴメのトリは、ニギハヤヒとたしかSOUNDさんが 書いていたような)の意も成らない都(→東京)。 人に力をかそうと待つ龍も、 人が立ち上がらなければ、彷徨うのみ…などと、2行目を読んでしまいました。 夢を背負った倭の志士たちが、括られていた鳥居(=ニギハヤヒが閉じこめられていた ところ)を括った状態から解き放す。その後、龍は解き放たれた主を助け働く。 という読みもあるんですけれど。 え゛?どっちもアテになりませんか?  <(_ _)> ウウッ… 維/YUI