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世界最終戦争論


その明晰きわまりない頭脳と傑出した指導力で「日本軍部を一人で支える」とまで評された天才軍事思想家、石原莞爾は1889年山形県に生まれた。太平洋戦争へと到る激動の1930年代において重大な役割を果たした彼は、満州事変、2・26事件、そして日中戦争に関わり、その個性的な才能は多くの追随者を生み出した。日中戦争は東アジアの中の仲間内での争いであり、速やかに終わらせることが、必要であると考えていた。彼は法華経・日蓮信仰と結び付いた独特の歴史観・戦略観を持っていた。
日本・中国・朝鮮・満州・モンゴルの東亜五族の共和を夢見、満州国に地上の理想社会を実現しようとしたこの軍人思想家が、死の寸前まで抱き続けた予言的確信に、日本とアメリカの対決である『世界最終戦論』があった。
そのために日本は力を蓄えなければならず、それには「現在の戦争(日中戦争・太平洋戦争)は時期尚早である」と主張した。「最終戦争は圧倒的な武器によって一瞬の内に勝負が決まる」と考えていた。そして、太平洋戦争前に現役から離れる。
「欧州戦史を検討すると、戦争の性質が、時代時代によって変わってきている。それが、決戦戦争と持久戦争の二種である。この両者が交互に現われている。
欧州大戦(第1次世界大戦)からは、ナポレオン以来の決戦戦争の時代から持久戦争の時代に入った。来るべき次の時代は、決戦戦争の時代である。

「次の決戦戦争は体の戦法にして、全国民が参加し、個人が単位となる。換言すれば、各人の能力を最大限に発揚し、しかも全国民の総力を用いるものである。即ち、開戦とともに敵国民を作戦目標とみなし、敵国の中心に一挙に打撃を加うる真に徹底せる決戦戦争なりと予想されるのである。・・・かかる諸条件は、兵器の進歩、特に航空機の徹底せる発達によって、充足せられるものと考えられる」
(『昭和維新論』)

次に訪れる決戦戦争こそが、最終戦争である。
この戦争をもって、世界が統一され、国家の対立がなくなり、戦争がなくなる。

「最終戦争の万全の体制には二つの準備が必要であります。第一は都市の解体、都市なき社会で、ひれは最終戦争に対する第一の基礎条件であります。・・・もう一つは、最終兵器の獲得であります。・・・(これから必要な最終兵器は)原子破壊力か何かで、正確な方向をもって間違いなく、ニューヨークやロンドンに原子爆弾をあててくれるだけの電波兵器(だが)・・・神の加護により必ず獲得できるのであります」
(『昭和維新論講習会』)

その為には、「無着陸で世界をぐるぐる廻れるような飛行機ができ」
「一発あたると何万人もがペチャンコにやられる」ような破壊兵器が開発される必要がある。

「世界大決戦で世界の人口は半分くらいになるかも知れぬが、世界は政治的に一つになる。大きく見ると建設的であります。・・・持たざる国と持てる国の区別はなくなり、必要なものは何でも驚くべき産業革命でどしどし造ります。・・・もう病気はなくなります。・・・本当の科学の進歩は、病気をなくして不老不死の夢を実現するでしょう」
(『世界最終戦争論』)

「(宇宙の本仏は)末法の最初の五百年を巧みに二つに使い分けをされた。今後世界の統一は本当の歴史上の仏滅後二千五百年に終焉すべきものであろうと私は確信する」
(『世界最終戦争論』)

そして将来、東亜と欧州の連合と、アメリカとソ連の連合とが対立する。
究極は、東亜の王道と米州の覇道との最終戦争となる。
東亜の盟主こそが天皇である。(日本が盟主なのではない。)

約30年以内に訪れる最終戦争に備える為、昭和維新を目指す。
東亜連盟を結成し、20年を目標に生産能力をアメリカに匹敵するものにする。そして、東亜連盟こそが、最終戦争の勝者となり、天皇が世界の盟主となる。


「八鉱一宇とは、この日本国体が世界大に拡大する姿をいうのである。即ち、御稜威の下、道義をもって世界が統一せられることであって、換言すれば天皇が世界の天皇と仰がせられ給うことに外ならない」
(『昭和維新論』)

「日蓮聖人の宗教では、“宇宙の霊力”が三つの姿で人間界に現れて人類を救済するものとしている。即ち、第一は・・・人類の究極目標としての釈尊であり、第二は、これに到達する者としての日蓮であり、第三は、全人類の現実的指導者として天照大神の御魂入り替らせたまう天皇である」
(『新日本の建設』)

「今日の人類とは違った新しい生物の時代が始まり、釈尊の後継者たる弥勒菩薩がこれを支配される」


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