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ブラック・エルクの予言

ブラック・エルク(1863〜1959年)とは、オグララ・スー族のネイティブ・アメリカンの長老の名前である。彼の名前とその予言的なヴィジョンは、世界中の多くの人に知られている。
「もしも私の話が、ただ私一人の生涯についてだけのこどだったら、別にお話しするまでもあるまい。私の話したいことは、全ての生きとし生けるものの聖なる生命についての話、語るに良き話だ」

「このあわれな老人に目を向けられよ。私は深みに落ち込み、遂に何事も為さなかった。」
「そこにあるのは力強い啓示と、それを役立てるにはあまりにも力の弱かった男についての話であり、人々の心の中に根を下ろし、花と歌鳥たちによって見事に飾らなければならなかったのに枯れ衰えてしまった聖なる木についての話であり、血に染まった雪の中で滅びた、人々の夢についての話なのだ。
しかし、かつて私の前に開かれた啓示が真実であり力強かったように、啓示は今もなお真実であり力強い。なぜなら、そのようなことがらは霊に属することであり、人々が迷うとしたら、それはその目に光が射さないためなのだからだ。」

「私はその山々の中で一番高い峰に立ち、私の目の下には全世界の輪が広がっていた。・・・中略・・・そして私は私の民の聖なる輪が、数多くの輪の中の一つの輪であること、そしてそれら数多(あまた)の輪が、全て一つの輪をなしていること、この一つの輪は光のように、また星の光のように広く、その輪の中心には一本の頑丈な木が育って、花を咲かせ、その木かげに、一人の母と一人の父から生まれた、ありとあらゆるものたちが住んでいるのを見た。これら全ては尊いものだった」

「そのようにして私が峰の上に立っていると、二人の男たちが、東の方から矢のように飛んで来るのが見えた。・・・中略・・・
彼等は私の所までやって来ると、一本の薬草を私に手渡し・・・中略・・・
それは、明けの明星草、悟りの草だった。彼等は、私にその草を大地の上に落とすように言った。私は、それが遥か下の方へ落ちていき、大地に着くとそこに根を下ろして育ち、花を咲かせるのを見た。一本の茎の先に四つの花が咲き、一つは青、一つは白、一つは緋、もう一つは黄色の花がそれぞれから、色のついた光線がずっと上方の天にまでとどいた。生きとし生けるものは全てこの光を見、そしてあらゆる闇に光がさした」


(「ブラック・エルクは語る」J・ナイハルト著/彌永健一訳)

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