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天地創造と終末

ペルシャ神話に強く影響を与えたゾロアスター教には、光と闇の最後の闘いの時に、救世主が登場すると言われている。
世界の始めから終わりまで一万二千年で、それぞれ三千年ずつ四期に分けられる。善神アフラ・マズダと悪神アンラ・マンユは始めから存在し、善神は悪神の存在を知っていたが悪神は何もしらない。最初の三千年は原初の創造の時代とされ、何も見えない混沌の時が過ぎる。
次の三千年が始まると世界は見える状態となり、光明のなかに善神アフラ・マズダの存在を見た悪神アンラ・マンユは、暗闇のなかから攻撃をしかける。しかし撃退され、アンラ・マンユは第二期の三千年の間、暗闇のなかに閉じこめられる。

この間にアフラ・マズダは世界の創造に着手する。空・水・地・植物・動物、そして最期に人間の祖ガヨーマルトがつくられ、365日で創造を終えた。そして、三千年間地上は平和の楽園だった。

第三期の坂千年間は、悪神アンラ・マンユが蘇り、善・悪攻防の時代となる。アフラ・マズダが地上のあらゆる善なる物を創造したのに対し、アンラ・マンユは邪悪なる物をつくりだして地上を攻撃した。このことで、それまで地上に存在しなかった死・滅亡・病気、その他さまざまな悪徳がもたらされ、地上に創り出された最初の動物である牡牛は悪神の攻撃を受けて殺され、人間の祖ガヨーマルトも病気になり死んでしまう。

しかし悪が勝利したわけではなかった。牡牛の死体から五十五種の穀物と十二種の薬草が生長し、牛の精液は月で浄化され新たな牡牛と牡牛、さらに二百八十二種の動物も生まれた。ガヨーマルトの精液も大地に流れ込み、そこからリーバース(大黄草)という植物が芽生え、生長し最初の人間の男女であるマシュヤグとマシュヤーナグになる。
アンラ・マンユによる破壊は、新たな創造を生み出す結果となったのである。

最期の三千年はゾロアスターの誕生で始まり、最期の審判を迎えて終了する。この考えに則れば、現代はすでに最終期に属し、まさに審判を迎えようとする時期にあることになる。

大地は溶解した金属に覆われ、人間は復活した死者も含めこの金属のなかで審判を受ける。溶解した金属はすべての地上の物を浄化し、地獄に流れ込んであらゆる悪を焼き尽くす。そしてアフラ・マズダが支配する新たな善の世界が建設されるのである。


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