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グノーシスの預言

錬金術や占星術の思想的源流といわれるグノーシスの預言は、光と闇の闘いを描く。それらの二つの力が融和したとき、新しい世界が生まれるのだろうか?

グノーシス派の系譜の中で最も遅くに成立し、最も広く伝播して、古代世界に甚大な影響を刻み込んだのがマニ教であった。その布教圏は、地中海・中近東からインドを経て、はるか中央アジアにまで及ぶ。
「グノーシス的な宗教原理の最も壮大な具体化」と表されるマニ教は、216年ごろペルシア人を両親としてバビロニアに生まれたマニによって総唱された。

「『生ける助け主』が・・・私に、諸世界と諸世代に隠されていた奥儀を啓示した。それは、『下なるもの』と『上なるもの』との奥儀である。彼は私に、『光』と『闇』の奥儀、『闇』が始めた争いと大いなる戦いの奥儀・・・、アダムが食べ、それによって彼の目が開いた。『知識の樹』の奥儀を教えた」


「彼らが光を見たとき・・・彼らは歓喜してこれを賛美した。・・・どうすれば光に混ざり込めるかを相談した。」


「悪魔の長は彼の光の一部を呑み込み、そして同時に彼を自分と同種のものとその諸元素によって取り囲んだ。『闇』の息子たちが彼らを呑み込むと、5人の光の神(=魂)は悟性を奪われた。彼らは『闇』の息子たちの毒によって、あたかも狂犬や蛇に噛まれた人のようになった。そして『光』の5つの部分は『闇』の5つの部分と混じり合った。」


「『輝くイエス』は無垢なアダムに近づき、死の眠りから目覚めさせた。・・・アダムは自分を吟味し、自分が誰であるかを見出した。・・・イエスはアダムを立ち上がらせ、命の樹の実を食べさせた。するとアダムは泣き叫んだ。・・・(衣服を)引き裂き、胸を叩き、こう語った。『呪われよ!わが身体を作りし者、わが魂を縛めたる者、私を奴隷とした反逆者、呪われよ!』」


「太陽は自動的に、自然の過程として『光』を抽出し、惹き寄せ、浄化し、船のようにそれを獣帯の輪へと移す。すると獣帯の回転がそれを『光』の世界へと運び入れる」


「一日一日と(地上の)魂の数は少なくなる。それらは、浄化されて、上に昇る」


「(上の道に至る過程である)物質的な身体の分解において、お前は身体そのものを変化に引き渡し、お前の有する形姿は見えなくなる。・・・身体の諸感覚は、部分部分に分かれ、共々に上昇して・・・自分の源へと帰昇する」


「大いなる思考」はその時に目覚め、大いなる火の中に立ち上がり、彼自身の『魂』を自分のうちに集めて、自らをこの『終末の彫像』の姿に形作る。そして汝は見るだろう、彼が自らのうちから立ち現れ、彼にとって異質の不浄なるものを投げ捨て、しかも万物のなかにある『命』と『光』とを自分のうちに集めて、それを彼の身体のなかに組み込むのを」


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