バーニングプロ銃撃、捜査員の入室拒否
割られた窓ガラスはすでに撤去

社長室と事務所に銃弾2発が撃ち込まれる  人気歌手の郷ひろみさんや小柳ゆきさんらが所属する大手芸能プロ「バーニングプロダクション」(東京都港区赤坂、周防郁雄社長)の社長室と事務所に銃弾2発が撃ち込まれ、窓ガラス2枚が割られていたことが10日、分かった。けが人はなかった。警視庁赤坂署は発砲事件として捜査、事務所関係者らから事情を聴いている。

 調べによると、バーニングプロは赤坂台マンション1階に入居。銃弾は、社長室として使われている103号室と、事務所が入る104号の窓ガラス2枚に当った=写真。使用された短銃は22口径とみられる。

 同署によると、9日午後3時半ごろ、匿名の男の声で渋谷区内の公衆電話から「9日午前4時半ごろ、バーニングプロの前で短銃の発射音らしい音を聞いた。怖くなって電話した」と110番があった。

 同署員が事務所に駆け付けたが、事務所側は「マスコミと打ち合わせ中」と言って、1時間半にわたって入室を拒んだ。署員は午後5時ごろに室内に入ったが、104号室の割れたガラスは窓枠ごと外され、既に片付けられていた。

 赤坂署は事務所に絡むトラブルがなかったかどうか調べているが、10日も周防社長や同社幹部らと連絡がつかず、詳しい事情は聴けていないという。

 バーニングプロは、“音楽業界のドン”と呼ばれ、マネジャー歴も豊富な周防社長が昭和46年に設立。南沙織さんのマネジメントから身を起こし、郷ひろみさん、小泉今日子さん、内田有紀さんら数々のスターを送りだしてきた。社員は30人程度だが、傘下に多数のプロダクションを持ち、音楽業界に厳然とした勢力を保っている。

報道陣殺到で現場騒然

 発砲事件があったバーニングプロが入るマンションは、地下鉄千代田線赤坂駅から約300メートルのホテルや芸能関係のオフィスが多い一角にあり7階建て。同プロは1階に入居している。

 報道陣が10日午前、続々と詰め掛けると、住人は「発砲音は聞いていない。そんなことがあったのか」と一様に驚いた様子。また、管理人は「そんなことがあったなら、銃声を聞いたはずだが、全く聞こえなかった。資産価値が下がる。立ち入らないでくれ」と顔を曇らせ入り口をシャットアウトした。道路に面した1階ガラスのサッシが1枚取り外されており、発砲で割られたようだった。

 一方、同プロの男性スタッフは取材に対し、「何もわからない、こちらからコメントすることはない」と慌てた様子。途中、マンション前で待機する報道陣に男性2人組が、「赤坂署の者だが、おたくはどこの社か」と聞いて回り、携帯電話で、「今来ている社は…」と、どこかへ報告する光景も。夕刊フジ記者が「警察手帳を見せてください」と詰め寄ると、2人は無言で去るなど異様な空気に包まれていた。



[芸能界・広告業界の酷いところ]に戻る
free counters