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 龍宮よりの使い もの申す

 我が幸賜る者よ 三丈の御柱を巡りて我が宮つ城へ急げ
 亀石 導き給う
 小涌き 清水流れ 花散る里

 楊気 たが石 まがた石
 訳知るものよ 神さづち

 あやに賢き媛神おわす
 かにの里まがつちを経て 依りしろを臨め
 かぐの里 びょうぶ岩

 うがつ者のみ 栄え知る
 矢の小鳩 鵜の小槌

 仮宮にておわす
 龍神 待つ 竜子媛
 永きを待つ 磐のごと

 者共 集え
 斎いのときを


 1986-2-15

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