| (サンケイスポーツ) |
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【ロサンゼルス1日=本紙特電】「アニメ界のアカデミー賞」といわれるアニー賞(国際アニメ映画協会主催)の発表と授賞式が1日、同地で行われ、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が長編アニメ映画、監督、脚本、音楽の全4部門を制覇した。
同作はすでに、昨年12月に全米映画批評会議、ロサンゼルスとニューヨークの両映画批評家協会のアニメ部門で受賞。アニー賞は、ライバルの「アイス・エイジ」「リロ&スティッチ」を抑えての受賞だ。昨年のアニー賞受賞作がアカデミーも制しており、11日にノミネートが絞られるアカデミー賞の受賞が俄然、真実味を帯びてきた。
同協会のアントラン・マヌーギアン会長は受賞理由を「美しい映像と深い物語性は子供ばかりか世界の大人を魅了した」などと説明した。
「千と―」は昨年9月20日に北米地区で公開され、興収約550万ドル(約6億6000万円)を記録。数字では「アイス―」「リロ―」に大きく水をあけられていたが、米国の映画批評家の9割の支持を集めていた。
〔写真:アニー賞を受賞した「千と千尋の神隠し」。残るはアカデミー賞のみだ〕
■アニー賞 30回を迎えた国際アニメ映画協会主催のアニメ賞。長編アニメ映画やテレビアニメ番組、広告アニメなどを対象に計22部門で最優秀作などを選ぶ。昨年、アカデミー賞に長編アニメ部門が創設されたことから、協会側はアカデミー賞選考に影響を与えたいとして、11月に開いてきた授賞式を今年から2月に変更した。