日刊工業新聞1999.09.14(火)第26面に「空気亜鉛電池」の記事が載ってました。興味があるので、ちょっと載せます。この空気亜鉛電池は、負極に亜鉛、正極に空気中の酸素を使い、化学反応によって電気を起こすのだそうです。正極を内在させないため、重量当りのエネルギー密度が高くなり、従来のリチウムイオン電池の2〜6倍に寿命が延びるそうです。従来の空気電池は、空気に触れている内に電気が漏れてしまい、寿命が短縮するなどの欠点がありましたが、電池を密閉したボックスに入れて、電気を使う時にはファン付きチューブに空気を流して使うそうです。多分、電池内部の亜鉛が電子を凝縮して保持しているのでしょう。そこに空気を当てると、酸素原子が電子を奪って行くのでしょうね。(199909160315)

 今、コンピューターのY2K問題が騒がれてますが、そういえば、自分もプログラマーを始めたばかりの頃に、「なぜ年の箇所を2ケタしか確保しないのだろう」と思って質問した記憶があります。他の事ではすごく頭の切れる人が「そう決まってる」が結論なのが変に思いました。最近、ブラウン管でもなく、液晶ではない有機エレクトロ・ルミネッセンスという発光方式が開発されましたが、これは素子が有機物であり、あまり熱くなると破壊してしまうし、液晶よりも反応速度が格段に速いと言っても、寿命があります。そういう素子を使ってディスプレイを販売されても、それではまるでY2K問題のようではないですか。そりゃー、企業としては、使ってる内に寿命になってくれるディスプレーを「販売」することは儲かりそうかもしれませんが、ゴミも二酸化炭素も随分出そうじゃないですか? Y2K問題と同様で、そもそも最初から結末が分かっていると思いませんか? と、シロート考えで言ってみました。(199910100401)

 日刊工業新聞1999.10.22(金)号の第28面に出てましたが、エコ・フラボン(東京都千代田区神田多町2-5-1、大塚逸平社長、03-3252-6841)が、東京大学医学部生理学教室と共同開発したマイナスイオン空気発生器「OHマイナスイオン」(\48,000)を発売しているそうです。マイナスイオンは生理活性を高め、森林の中にいるように神経的にも落ち着くと言われてます。原理は、滝現象(レナード効果=空気中で水分子が分裂すると空気のマイナスイオン化が起きる現象)及び、マイナスイオンを発生する風化造礁珊瑚粒を組み合わせて大量のマイナスイオンを発生するようにしたのだそうです。販売代理店も募集中だそうです。(199910230410)
通信販売の二光から「超音波式マイナスイオン発生器」\48,000(+送料\450)として販売されています。本体から1mの距離で12,000〜15,000個/ccのマイナスイオンを発生し、医療効果があると言われる10.000個/cc以上(The Nature誌より・だそうです)をクリアしているそうです。最近、少年がキレ易くなっているのは、プラスイオン増加によるイライラも原因だと思われます。そういう生理的な問題が半分位ではないかと思っています。環境ホルモンの影響や、食べ物が酸性に偏るためのイライラ等。空気イオンの発生メカニズムはまだまだ不明な点が多いそうですが、以下のようなことは分かっているそうです。

・プラスイオンの発生
 空気中の不安定な一次イオン(CO2+)は、空気中の中性の酸素分子(酸素O2)と反応してO2+になるが、これはさらに水分子H2Oと結合してオキソニウムイオンH3O+となり安定化する。このオキソニウムイオンは水と結合し易く、結合した結果、ハイドロニウムイオンH3O+・(H2O)nになる。水分子の数nは、相対湿度によって決まるそうです。n=3(湿度80%程度)の時にはオキソニウムイオンは水分子と最も強い結合をするそうです。よって、加熱式の加湿器の場合、湿度は上げても、大量のプラスイオンを発生してしまうものであることが推定できるとのこと。

・マイナスイオンの発生
 宇宙から絶えず降り注ぐ宇宙線や放射性物質が放つ放射線、雷の放電等により、自由電子が発生し、近くの分子に帯電して一次マイナスイオンを作る。[O2-(H2O)nやOH-(H2O)nやCO4-(H2O)nやHCO3-等]特にO2-(H2O)nやOH-(H2O)nは水分子が分裂してnの数が変化するような形で発生し(レナード効果)、CO4-(H2O)nやHCO3-は水分子と炭酸分子の間の反応で発生する。炭酸カルシウムを含んだ水に外力(圧力、摩擦力)を加えるとカルシウムイオンCA2+と炭酸イオンCO32-に解離し、この炭酸イオンが水分子と反応し、重炭酸塩HCO3-と水酸化イオンOH-の発生を加速化するそうです。このようなプロセスによって森林や滝や急流、川辺にマイナスイオンが発生するそうです(華厳の滝周辺で、3,000個/ccだそうです)。水滴が分裂すればレナード効果によってマイナスイオンが発生するのですから、雨が降っている時は地面から大量にマイナスイオンが発生していることになりますよね。他のマイナスイオンの発生方法として、にも尖ったマイナス電極から電気的にマイナスイオンを発生することもできるが、オゾン(空気中の濃度が高いと、血液中に毒素を発生する)や酸化窒素などの数多くの化学的な副産物を作り出してしまうそうです。これら酸化物群は全て体に悪影響を与える酸化物である。故に、レナード効果によるマイナスイオン発生が一番良いことになりますね(以上、取り扱いの株式会社BMKのパンフからまとめました)。ということは、日本中からイライラを少しでも消す為には、全国の公園という公園、駅前ロータリーというロータリーには噴水を設置してマイナスイオンを発生するのが理想ではないでしょうか。
二光のTEL注文は0471-72-2500。この商品の商品番号は15841-100156-01で、別売のカートリッジ(\3,300)の商品番号は15841-100157-01です。(200004090549)

 日刊工業新聞2000.01.11(火)号の第9面に出てましたが、アメリカのプラズマ・フィジックスとソーラー・フィジックスの2社が6日に、半導体の製造技術などで特許の侵害を受けたと、日韓の大手電気メーカー(富士通、ソニー、日立製作所、松下電器産業、三菱電機、NEC、東芝、シャープ、沖電気工業と韓国の半導体メーカー)を相手取って、損害賠償などを求める訴えを米連邦地裁(ニューヨーク)に12/28付けで起こした事を発表したそうです。この特許は半導体産業で広く使われているとし、賠償金額は米特許訴訟史上、最大級になりそうだとのこと。なんだか、不気味です。第三者が読んでても、不気味です。なんという嫌がらせでしょうか。このような、自己利益を目的とした「動物的挑戦(「戦争終結への道」を御参照)」が可能であるような資本主義社会は、もっと全体の利益(個人の利益“だけ”でなく)を第一にすべきでしょう。でなければ、人間性に対する破壊工作でもあり得ます。(200001120327)

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