日刊工業新聞1998.12.16(水)の第39面に載ってましたが、「ヒマラヤザクラ」という桜は、従来、街路樹の中では二酸化窒素(NO2)の吸収同化能力が一番高いとされていたソメイヨシノの4〜5倍あることが確認されたそうです(広島大学理学部、森川弘道教授の分析)。成木は原産地のネパールから1986年に熱海市に寄贈され、2本だけが残っていたが、それをバイオ技術によって大量生産できるようにしたのが、グリーンテック(広島県因島市重井町宮の上949、田国幸夫社長、08452-5-0236)である。この桜は、ヒガンザクラやカンザクラと同様、秋から冬にかけて開花する。環境保全の意味からも、街路樹としての需要が高まりそう。グリーンテックの農園では、現在、このヒマラヤザクラは満開だそうです。(199812170358)
日刊工業新聞、1998.04.08(水)、第6面に載っていたのですが、NECが筑波研究所で非木材製紙原料として、また、森林保護や2酸化炭素(CO2)の固定化に役立つと思われるケナフを栽培しているそうです。6pほどの苗が約5ヶ月で、4〜5メートルに成長し、CO2の吸収率については、一般の植物の4、5倍だそうです。
ケナフは西アフリカ原産といわれ、フヨウ属アオイ科の1年草。光合成能力がほかの植物に比べ高く、森林の2倍の速度で成長し、繊維質に富み、製紙原料として注目されているそうです。またCO2固定化能力も森林の2倍あるので、CO2の吸収源として利用できるらしいです。(199811260341)
日刊工業新聞、11月24日(火)の第33面に載ってましたが、ナイトー産資(新潟県六日町大字六日町996-10、内藤高一社長、0257-73-6811)は、酸性雨におかされた土地の緑化や砂漠化防止に効果がある土「ワンダーピート」を開発したそうです。植物系のピートモスと鉱物系のベントナイト(モンモリナイト)を組み合わせて機械成形したもの。重さは土の1/10で、水をかけると4倍に膨張し、保水力がある。1枚\140だそうです。植物に必要なケイ酸を含み、化学物質を使ってないので土壌改良効果もある。砂漠そのものには無理だが、砂漠化が進行中の所に落下させておけば、そのうち雨が降れば土壌改良が出来るそうです。この中に植物の種を入れて成形することも出来るそうです。(199811250409)