趙 牧翁
たとえば電気石に光をあてて、光が波動性と粒子性の相反する二面性をもつ事を科学が知ったのは近々の事である。量子力学の出現によって、この状態は重畳とか重合という概念で定義されたが、その真髄は未だ掴まれていない。又十九世紀後葉、ドイツの数学者ゲオルグ・カントルは超越数が代数的教よりも大なる濃度において無限に存在することを証明したが、これは数理学的に過渡の状態を探究したすぐれた試みの一つである。医学界では心臓移植の是非論争も盛んである。医者が生死の診断の規定をはっきりしえない生命の過渡にまつわるこの問題は、事が人間のいのちに関わるだけに重大である。
一方永久に運動し続ける機械についての可否も論じられてからすでに久しい。永久運動機関は高圧の過渡現象を最大限に利用して初めて可能である。観測計器を通して、別個の現象として発現する電気、磁気、パワー、時間、空間の五大要素は、もとを
一方正多面体がいかなる比例で開展するかはその内接球と外接球の半径の比率で示される。一般に一辺の長さaの正多面体、二面角θ、外接球半径R、内接球半径r、各面が正P角形、各頂点にQ枚づつの面が会するとすれば、
で表わされる。正十二面体の場合は、
である。又正二十面体の場合も同じく、
で双対の関係にある。又正六面体と正八面体は双対の関係であり、
である。又正四面体は、
である。
これから正十二面体正二十面体を内部外部に含有して展開する構造が3√2の液滴、殻的始元量世界に良い精度で近似するのが判明する。10√10にも似たこの等比級数の差dは次第に拡がり、七段階付近で比と接近し殻は飽和状態を呈する。これは概念的に正反の、科学的には電気磁気の交換現象を示すものである。反対に一以下の領域では逆数〇、七九三七〇の等比級数の世界であり、層の厚さdは無限に狭められていく。これを潜在核として始元量の殻的構造は周囲に七重の衣をまとっているのが判るのである。例えば自然界において九十二個の元素が、核を中心についてK、L、M、N、O、P、Qの七つの殻域を有して存在する如きものである。原子核の殻構造も
バイオリズムは人体の身体Pと感情Sと知性Iが二三日、二八日、三三日の五の等差的リズムの事であるが、この最少公倍数を一年の日数で割ると、
23×28×33÷365.24219878=58.186
年である。これは3√2や正十二面体の周期と一致するのである。
太陰運動は太陽のそれと一年に一〇・八七五一三五五日の差を生ずるが、月は一日に地球自転方向に
360°/27.32166=13.176356°
の角度だけ進むので、一太陰日は二四時間五〇分三〇秒であり、太陽の六〇周期(ピタゴラスの聖三角形、図5)に対しては
日の周期となる。これも又良き一致があるのである。六〇という数が三と四と五の最少公倍数という具合にみると、周期三と四と五の波を合成して得られる正位相十二、負位相十二の合計二四という数は六〇の別の表現である事がわかる。六〇秒六〇分という単位に対してなぜ二四時間という一日の単位を使うのか、又東洋ではなぜ一年を二四の節気に区分するのかという理論的根拠を得られる。
黄金分割の直角三角形の角度は五一度五〇分である(図6)。この周期は五五・五八九九であり、ウォルフの提唱した黒点相対数の増減の周期十一・一年と一致する。黄金分割は極限律である。その値はフィボナッチの級数1,2,3,5,8,13,21,34,……においてその相隣れる二項の比を求めると
しなる。その極限価は
で与えられる。又 Shimper-Braun の開度
の極限値は
極限律の値が3√2や正十二面体の開展度の逆二乗である事は注目に値する。又円を黄金分割したときの角度は一三七・五度であり(図7)これはオククビアンスπr2/√7の角度一三六・〇六七度と近似する。オクタビアンスとは渦流が無限に重合重畳するときの面積の比を表わす深遠な概念であってそれは八陽位渦流生成の章で後述する。渦流とは八偶位の渦流が、極限律をもって無限有限に重合重畳された状態である。その解析は無数であるが、その渦巻く過渡の状態の曲率、渦流の膨張収縮の比率、楕円形渦流の長軸と短軸の比率等々には極限律が最も有効であり、正確な結論を与えてくれるのである。
一方核力に対する力学の真因は未だ解明されないままである。核子と核子がπ中間子をやりとりして結合しているかにみえる現象は実は正反三対一の結合状熊による渦流の凝集力に他ならない。その理由は、π中間子がFermi-Yangの理論に依拠して核子反核子の結合したものに他ならないからである。核子間でやりとりされるπ中間子が核子反核手の結合状態であるということは、とりもなおさず核力が三核子と一反核子による正反三対一の渦流の凝集力である事を示している(図9)。
現代科学が核力場を究明しえないのは、場=渦流という基本からはずれているからであって、核力場にかぎらず、電磁場、重力場など何一つ納得のいく説明が与えられていないのである。例えば地球は重力場と同様に反重力場を有しているし、太陽も同様である。電磁場も反電磁場を持ち核力場も反核力場を持っておりその作用が拮抗している中でのバランスのくずれが現象として表われてくるのである。核力に対する反核力は低気圧に対する高気圧の関係で逆に渦巻いている。電磁場に対する反電磁場は入力に対する逆起電力である。重力に対する反重力は逆数であらわされ膨張と収縮の加速度が反転したものである。別々の表現をかりたが同じ渦場として統一される。およそ存在は現象と潜象にわかれ、現象が正反一対三で渦場を創成するときその背後で潜象が正反一対三で渦巻いている。現象が左旋性の収縮型渦流であれば潜象は右旋性の膨張型渦流である。そして渦流はその膨張と収縮の比率を極限律の値で持っており、現象は収縮の加速度が大きく、潜象は膨張の加速度が大きくなっている。それゆえ現象四と潜象四の総計八は存在の極限飽和状態である。電気とはそもそも渦流の膨張と収縮の過渡状態である。膨脹から収縮に転ずる過渡を負電気と称し、収縮から膨張に転ずる過渡を正電気と称する。同時に磁気とパワーが発生しその角度や方向も重要である。このような視座よりすれば、原子、細胞、天体等々においてプラス性電気が中心に、マイナス性電気が周辺に位置するしくみが了解できるのである。畏友大久保美陽氏は電気の陽性陰性を細分してゆくと二九対十七あたりに収斂すると示唆しているが六七対四一の素数比の方がより極限律に近いのである。
音響学において一オクターブとはラテン語の八を意味するオクタパスに語源を発する。四音は突刺状の波形をもち刺激的現象音であり、三音は潜在的でゆるやかなサイン波形である。ゲルマンの八道説における素粒子の質量はこの四つの現象的音階に整合する。William Braggによると音程は
24, 27, 30, 32, 36, 40, 45, 48
の整数比を持っている。ゲルマンの質量公式にあてはめると
3MΛ+MΣ=2(Mn+MΞ)
3fa+so=2(#do+la)
3・32+36=2(26+40)
132=132
現象音として重要なのは、ゆえにシャープのド、ファ、ソ、ラ、の四音である。素粒子群は音響の理論にそって整然と配列する(図10)。xは最近発見された核子の六・九七八倍の新粒子である。
ピラミッドは人類にとって千古の迷とされてきた。この偉大な構築物は、太古地球の軌道運動と地軸の傾斜を修正するべく人為的に造られた宇宙船地球号の七つの磁気的制御装置である。その渦流パワーによって地球はその軌道を修正し災厄を免れたのである。その原理は、台風と同様正反三対一の渦流創成装置なのである(図11)。大地に接した四偶を注目してみよう。ピラミッドは大地にアースされているので電位的に低く、低圧一に対して周囲の空間は高電位三となっている。それゆえ四偶は四つの渦流の中心となり、ピラミッド内部に重合重畳してゆく渦動の原点となる。渦流は中心に至って垂直に下降、上昇し磁気の流れとなって地球に力を与えている。又地球磁場は静的ではなく脈流であるので、その周波数(赤外線領域あたりであろう)でピラミッドの渦流は振動する。窒素Nを含有するアンモニア水や葉緑素を媒体とすると起電力を得られる。これも一種のクリーンエネルギー源である。ピラミッドの角度五二度は極限律と一致するので、宇宙の中心、渦流の原点を指向している。ピラミッドのもう一つの働きはアンテナとしての機能であり、上下において二対一の電位差を有している。渦流は本来上下において二対一の存在である。地表を折り返し面として頂点の鏡像である地下も同様に二対一の高電位となっている。これがアンテナの原理でもあり、東洋古代の神社の環境電位も同じ原理にて作られている。社の屋根に横たわるものこそアンテナの原型なのである。ピラミッド角三八度は渦流の反流点でもあり、地球では北緯、南緯三八度線地域に存在する。この反流点は周期性をもっており、七〇〇年前は日本に位置していたが今は朝鮮半島にあり大陸方南に移動しつつある。
四柱推命学は空亡という生命力のない時期に言及している。する事なす事すべてが空しく亡びるというのがその語意である。生日干支に応じて十二支中の二支が空亡されるというこの原理は、生命の渦流が低圧高圧の組立てからなる事の有力な証左である。空亡は前半後半があり、陽干日生まれは前半の陽支が真空後半の陰支が半空となり、陰干日生まれはその逆となる。一日単位に右旋性左旋性に分ける事もさながら、その配分に深い興味と畏敬の念を感ぜずにはおれないのである。十二支中の空亡支の比率は、半空は真空の半分の凶意となるので十対二ではなく十・五対一・五=七対一となるのである。一対三と一対七は渦流生成の二大原理である。圧力の高い正の時期七に対して圧力の低い反の時期一が混交している空亡の原理は生命に課せられた天の摂理であり何人も逃がれえぬ力を有している。気圧が低いほど台風が大型のように、凶運期(低圧状態)の落差が大きい程その人の生命の渦巻きは強力なのである。空亡期は負電位が欠落し人体は酸化しやすく病気になり易い。体内への酸素吸入量を多くして細胞、血液の酸化を防止し、二価鉄やゲルマニウム三二化合物を服用して凶運期をのりきるべきである。
四柱推命学は又自己から数えて七番目の状態を凶とする七殺の原理がある。この角度は一〇八度であり、水分子においてHとOが結合し、アンモニア分子においてNとHが結合する角度である。この十一に相似する状態は停滞を意味する。水の比熱<熱エネルギーを吸収できる割合>がなぜ物質中最大であるかの原因はここら辺にあるようである。
四柱推命学では夜の十一時を境界として、陽干日陰干日とにわけられる。これは地球の膨張収縮の比が一日を単位として変動するためである。陽干日は膨張主導型で右まわり、陰干日は収縮主導権型で左まわりである。この境界の時刻には、地球の極地方の電磁場が微振動するのが観測される。又一年ごとにも陽干年陰干年のわりふりをするのは、年ごとにも膨張型収縮型の場が存在するのである。四柱推命学では一年間を八つに大別し陰陽五行で示した月律分野蔵干表がある(図13)。十干と十二支を木火土金水の五行で示し、一年の各月の支とその支が蔵する干を内外二重の円環で示している。東西南北を木金火水の四気となし、その間の重合状態を土の気とし八方位を十気で表わしている。この十気は外環と内環で少しずれを生じているので八方位に渦流状をなすのがわかる(図14)。この月律分野蔵干という四柱推命の大原理は、アダムスキー図型と同一原理を示すものであり、そこに表われた八渦流の存在こそ第一次文明の頂点に立つ四柱推命学が、第二次文明の危機と終末に直面している現人類に、科学にかわって精緻な永久機関の設計図を提供しているといっても決して過言ではないのである。
四柱推命学では十干の組みあわせから十曜神を定め、十人十色というごとく人間の性格を十に大別する。十曜神は比肩、劫財、食神、傷官、偏財、正財、偏官、正官、偏印、印綬という名称を与えられている。その中劫財、傷官、偏官、偏印の四神を凶とし、比肩、食神、偏財、正財、正官、印綬の六神を善とする。これは生命体には四悪六善が極限律の比で宿る事を示している。正=善は生命において遠心的、膨張的、愛他的精神であり、反=悪は求心的、収縮的、自己愛的精神である。四柱推命学は四悪六善神によって、人間生命には極限律をもって善が優勢である事を示している。社会学的統計学的にもこの前提は応用される。善なる力は社会悪を越えて向上と進化を加速しつづけているのである。その意味で人間の未来は暗黒や抑圧や悪ではなく、光明と解放と善に満ちた世界に膨張し続ける事を四推命学は雄弁に物語っているのである。
英国のジョン・サールは最初一万数千Xの交流の火花放電の研究から始めている。電極の構造を工夫する事により、火花放電の整流を行う事ができるようになったとき、電極の針がわずがながら軽くなる現象を経験している。これは負の位相の高圧放電だけがおこるようにした事の当然の結果でもある。更に高圧へと研究を進めたとき火花電極が通常は加熱されるのに反して冷却現象をおこしたのである。彼はこれをサール効果と名づけた。これは高圧も極限状態に近くなると超低圧と同じ効果を生じる事によるのである。多くの変遷を経てサールの装置は渦流の発生装置となりつつある。中心には磁気柱があり、その外辺には五、六万Xの電圧を発生する従来の発電機を備えている。周辺には三角形分割されたメビウスの帯があり、一つ一つの単位は誘電体を二枚の導体がはさんだコンデンサーである。その周辺を銅のローターが回転しメビウスの帯状のコンデンサーに起電されるようになっている。メビウスの帯では内側正電位外側に負電位の位相が生じるので、過剰な電位を六四本の電極板でコロナ放電させている。メビウスの帯に生ずる定常波=高圧を利用してローターの永久回転とレビティディスクの浮揚に成功している。また八が極限飽和状態である事を悟ったサールは八本のストラットを骨子とし、そのうち一本は磁気柱から磁気を付与できる可動的な装置を作り一対七の原理で機体のバランスの保持等々に成功している(図15)。
米国のE・グレイの開発したEMAモーターは、モーターの回転子の周囲に巻かれた高圧コイルの三ヶ所から二重パルスを発することにより永久動力を得ている(図16)。パルスの発生による潜象の逆起電力の波とパルスの間隔とその波長を同期させる方法によるものである。一般に出力が入力を最終的に陵駕するには、与えられた波動もしくは作られた波動に対して、ある瞬間t1に逆位相でかつ波長の等しい高圧波を加える方法が有効である(図17)。与えられた初期の波は逆起電力の加勢を受けて大きく増幅される。増幅の衰えはじめた瞬間t2に次回のパルス同様に発生させればよいのである。
ニコラ・テスラは巨大な八角形の絶縁柱に、二次側コイルを五一九回巻き、その周囲には四回巻の一次側のコイルをおいて、高圧高周波の増幅を行うテスラコイルを作った人である。一次側コイルの端子は火花放電のギャップに発生する縦波が連結されている。この方法で百万Xの高周波高圧の増幅を行った結果、得られた波形は極めて興味深いものがある(図18)。高圧波動は空間中を縦波的に伝播するわけであるから、この波形は空間の疎密波の膨張域と収縮域を正反の位相として持っているわけである。正反位相領域の面積は体積変化すなわち膨張と収縮の割合を示している。その比率こそ極限律として示された値となるわけである。この波動は筆者が別の立場から導いた波形と全く同一のものである。趙は球の代表点A、B、C、D、の四点において、四電荷の変化が球体称性【】をみたすときの波形を導いた(図19)。Aはスピン軸方向の変化であり、B、C、Dはいわば球の赤道方向の場の変化である。この波形は、β1、β2、T、Uの四ヶ所でほぼ折り返された形をとっている。これは誘発された潜の逆起電力を最も有効に生かす波形であり、円盤が七段八段の電圧増幅を行って得られる最終的輻射圧の波形も同じなのである。それゆえ、このテスラの波形こそ最も本質的問題をはらんでいるといえよう。趙の波形をW.Lohmannの方法で調和解析すると次の三角多項式となる。
ローマンの方法ではあまり近似は良くないようである。この波形の調和解析は電子計算機で正確に出されるべきである。
北海道小坂グループは永久機関の研究に十年の歴史を持っている。当初は二本のエナメル線を神社のしめなわの如くより合わせ、直流がいかなる振動波形に転ずるかを観測した。最近はマルチバイブレーターの矩型波の急峻な立ち上がりを利用して潜象の流れを増幅に利用しておる。
NASAチームの研究は矩型波による渦流生成型である。矩型波の負位相を残して正位相をカットし、負位相において高圧と低圧の時間を一対三にとり、円周が一波長のコイルにのせてやる方法である。こうすればコイルに取りかこまれた領域では一対三の渦流が生成される。コイル円周長を一波長からずらす方法で渦の回転も可能である(図21)。
束京Aグループは、二本のエナメル線を
渦流の権威黄田天雷のひきいるグループは、現代のピタゴラス教団に比すべき深遠な内容を誇る研究団体である。そこでは、円盤の製造、超高温を出す炉による純鉄の製造、永久機関の製造、原爆を無力化して爆発させない零準位創成装置の製造等々である。カタカムナ文字の発見者
メビウスの帯について少し述べよう。メビウスの帯は、直流の場合にはスピン軌道角のエネルギー重合点ができ、その部位に高電圧を生じパルスとして放出される作用がある。この突刺波が縦波的に伝播する。スピン角と軌道角のエネルギー重合が起る範囲は、帯幅を一とすれば長さが七前後である。大久保美陽氏は√3対11=一対六・三五〇八の数値をあげているが、実験的には一対六から一対七までの間に可変的に存在する事がわかっている(図24)。メビウスの帯の本当の利用価値は高周波に対して生ずる。二枚の導体間に誘電体をはさんでサンドイッチ構造にしたものをメビウス状に捩るのであるが、このときの円周長を波長と整合させるのである。誘電【原文では:導】体は膜状の薄いもの程良い。これは誘電体の分極を利用するためでもある。こうする事によって、一点から入力された高周波は定常波に変換して、内側に正の電場外側に負の電場が創られる(図25)。内側の正の電気力線は相殺しあうので、入力直後は整流作用も生じるが、慣性の働きで定常波となる。定常波は御存知の如く高圧発生の最大の武器なのである。サールの原理もここらにあり、アフリカのバンデンバーグの十二葉のメビウスのコイルもこの原理を使っているのである。三回捩りのメビウスの輪は更に面白い現象を呈するようであるがここでは割愛する。
V=2πR・S
で与えられる。M管とKL管の平均円周長の差は八波長である。M管での電圧は数十万Xに達する。そしてM管からN管に同様に雌雄結合型電極を通してエネルギーが伝達される。M管より平均円周が八波長大きく作られているN管では、位相が合うため更に数百万Xの電圧にまで高められる。この段階でジュール熱損失は事実上零に近くなっている。三連のドーナツ共振器は磁気の発生を防ぐため、磁化率0の純粋な銅とアルミニウムの合金を使用する。その重量比は純銅の磁化率が-7.6×10-7emu.で純アルミニウムの磁化率が1.7×10-6emu.であるから、銅六九・一%、アルミニウム三〇・九%である。又三連のドーナツの平均円周の差が八波長となるわけは、ドーナツ内では波動が内側と外側の二つに生じるためである。すなわちKL管の外側の波動とM管の内側の波動が四波長差であれば良いからである。ドーナツ内での波動は一般に二準位に分かれる。それはTE0,1モードでドーナツに入った電波が、臨界角θc=πλ/2.32aだけ進行すると、完全にTM1,1モードにかわり、TE0,1モードが消えてしまう(図27)。WG内の波は横方向にバタバタ往復運動をしながらZ方向に進む波として扱えるが、互に縮退である二つのモードはこの共振波長(λc)が同じなので、曲りのためにTE(H)モードはEzを生じ、TM(E)モードはHzを生じるので互に結合する。それゆえ結合振動回路と同じように、片方のモードのエネルギーが、ある時間tcだけたつと、他方のモードのエネルギーにかわり、この変化がくりかえして行われる。このエネルギー移行時間のtc中に、電波が進む距離をドーナツの曲率半径で割ったものが、臨界角θcである。
V=S・L=a×b×L (Sは面積)
ここで重心Gの円周をLとした(図28)。Q管からはq1、q2、q3、q4の四つの火花電極を通して三つの球型共振器へと導かれる。q2とq3の間隔は半波長弱であり、衝撃波と反衝撃波の中性波として球型共振器c2に導かれる。そのわけは、渦流生成膜で百八十度対向する低圧波が電波磁波の複合系であるので百八十度変換の要請からである。P管の平均円周はO管より十二波長大きくなり、Q管はP管より十四波長大きくなる。
垂直の大磁気柱は地軸にたえずむかっている状態になるので、南北の緯度分だけ磁気柱は傾斜する。大型母船ではウランの原子番号九二に対応して九十二本の大磁気柱を持っている。母船における七段階の増幅器は前端後端の口径が傾斜する領域に作られている。又電気が七段階の輻射圧と波形をもっているように、磁気柱内を立ち昇り立ち下がりする磁気の流れも七段に分類されるのである。これは人体においてムーラダーラ・チャクラからサハスラーラ【原文では:ササスハラ】・チャクラまでの七つのチャクラに相似する。材質は磁力のキャパシティの多いスーパーマロイを選ぶ。これはニッケル七九%、モリブデン五%、鉄十六%の合金である。中央磁気柱の頂上部にある結晶体は、人体の視床下部<松果腺>に相当し、エーテルの泡を集積する作用がある。磁気柱上部は渦流の吸いこみ口であるので、エーテルの稀薄化があり、エーテルは自衛作用から真空に泡を生じる。これは液体中に渦流が生じると、周囲の液体は泡を作って自衛しようとする動きと同じである。結晶体はこの泡による機体の変性を防ぐための緩衝点である。ブラックホールというのは宇宙がその自衛本能として造り出した空間中の巨大な泡なのである。
八陽位渦流の計算に入ろう。この計算は渦流の本質ひいてはすべての場の計算に使われる最も本質的な数式である(図34)。半径Rの円の半径を極限律で分割して得たr【原文では:γ[ガンマー]】をもって八つの円を描くと図のようになる。ここで一つの渦流の直径が振動の波長であるので次のような式となる。
xの値は八つの渦を作るための波長と膜の円周長の比であるから、円周八・二二五波長である事がわかる。このような作業を無限に重合重畳していった場が渦流の本質である。八陽位渦流を極限得で一層拡げると、その面積Sは、
となり、面積は√7倍に拡大する。逆に一層小さくすると
となる。これはオクタビアンスとして与えられたπr2/√7という概念は、八陽位渦流が極限律をもって無限に重合重畳としてゆくとき、一層ごとに円の面積πr2や楕円の面積πMNが√7分の一になってゆくという事を示しているのである。ラテン語でオクタバスとは八の事であるのも決して偶然とは言えないのである。又πの概念は真円によって作られているが、自然界に真円が存在しない以上、物理的には別の概念によって与えられなければならない。今楕円の長軸と短軸を黄金の極限律でとると、楕円の長さLは、
となってπに近似する。πの概念はこのような楕円と極限律の概念から与えられるべきである。又楕円において八陽位渦流を一層づつ拡大するとき、楕円の円周長は又極限律の比をもって大きくなってゆくのである。
さて周波数の問題であるが、これは重力、反重力の本質と関っている。空間、素粒子等は膨張と収縮の加速度の比が、約二対三の収縮主導権型の場であり、これが現象世界に万有引力がある根本原因なのである。これに反して潜象において膨張主導権型の場があり、これが反重力であり、引力gの逆数であらわされる。反重力を重力に負記号をつけている輩も多いが、これは引力の本質を探ろうとせずに、アインシュタインあたりの重力理論でゴマ化している結果がそうなるのである。何故逆数にとるのかといえば、膨張収縮の波の位相が逆転した存在だからである。極微の世界では1028サイクルで存在するが、天体という膨大な質量体においては、天体個としての膨張収縮の比率が存在する。その比を知るためには、その天体がいかなる大気組成を有しているかを調べるわけである。つまり、水素、炭素、窒素、酸素、イオウ、等々の比率から、その天体がいかなる膨張収縮率を待った元素を親和凝集し生成しているか、また反撥し分解しているかでわかのである。それゆえ地球での反重力装置は他天体では通用しない場合が多い。人体の血液や細胞は一秒間に二サイクルで膨張収縮し、飛来する円盤の外場もその周波数で脈打つのがわかる。この振動のパワーの原因はまだ明らかでないが、太陽周期と太陰周期のずれ60−58=2であるか、又は太陽と地球のエネルギーの授受作用で、地球が太陽から直ちに受波するものと月に反射して受波するものとのゴースト現象であるからであろう。さて地球における重力場及び反重力場のエネルギーは赤道付近に集中的に渦巻いている。その周波数は十数ギガサイクルである。円盤はその波長の渦流を利用して反重力場を創成するわけである。円盤がその驚くべきメカニズムの最終段階においてなぜ誘電体薄膜を使わざるをえないのか、それは現象的パワーによって作られた渦は収縮型にならざるをえず、反重力を得るためには膜で逆転して膨張型渦流に変換してやらねばならならないからである。