（祝別ズミ）
             われらの救い主イエズス・キリストに関する真正の手紙

ハンガリーの女王聖エリザベトは、聖マチルダ及び聖ビルジタと共に、イエズス・キリストの卸受難について、何かを知ることを望んで熱心な特別の祈りを捧げた。それに対し、われらの主イエズス・キリストは，彼等に御出現になり、次のようにおおせられた。

払はあなた方を改心させるために天国から地上に降った。

昔は人々は敬けんで、彼等の収穫は豊かであったが、現在はそれに反して収穫は乏しい。
もしあなた方が豊かな収穫を刈り取りたいのであれば、日曜日に働いてはならない、なぜなら日曜日には教会へ行き、神にあなた方の罪を赦して下さるよう祈らねはならないから、神はあなた方に労働のための6日間と、休息、信心、貧者達への救済の提供、教会への援助のための1日をお与えになったのである。

払の宗教に反対して口論し、この聖なる手砥に中傷を投げつける人々は私に捨てられるであろう。
それと反対に、この手紙の写しを身につけて持ち運ぶ人々は、溺死や突然の死を受けないであろう。彼等はすべての伝染病と雷から救われるであろう。彼等は罪の告解なくして死ぬことはないであろう。また彼等の敵、不正な政府、彼等のすべての中傷者や偽証人達から救われるであろう。

出産に際し危険状態にある婦人達は、この手紙の写しを彼等の身につけれぱ，直ちに困難を征服できるであろう。

この手紙の写しが保存されている家では、いかなる災難も決して起らないであろう。そしてこの手紙の写しを身の周りに持っている人には死の40日前に聖母がお現れになるであろうと、以上のことを聖グレゴリウスはそういわれた。

私が流した聖血の滴に光栄を帰するため、3年間毎日、2回宛の主祷文と栄唱と天使祝詞を，唱えるすべての信者達に、私は次の5つの恵みを与える。

第1．あたたの罪の全免償と赦免。
第2．あなたは煉獄の苦しみから救われるであろう。
第3．もしあなたが前記3年間を完了せずに死んでも、あたたにとっては、それを完了したのと同様に扱うであろう。

第4．あなたの死の際、あなたはあたかも聖なる信仰のために、あなたのすべての血を流し尽したのと同様にされるであろう。
第5，私は天国から降（くだ）って、あなた及びあなたの第4代までの、親族の霊魂を、連れて天国に行くであろう。

次のことを知ってほしい。私を取り囲んだ武装兵士の数ほほ150人であった。私が縛られていた時私を引きずって行った者は23人であった。裁判の死刑執行人は83人であった。私の頭に受けた強打は150回、腹には108回。肩を蹴られた回数は80回、私は髪をひもで縛られ、24回引きずって行かれた。顔に受けた唾は180回。私は体をぶたれたのは6666回、頭に110回のむち打ちを受けた。私は荒々しく突かれ、また12時には毛髪で吊り下げられた。いばらで刺され、ひげを23回引張られた。
頭には20箇所の傷を受けた。いばらのとげは72個、とげによる頭の刺傷は110個、額の上に致命的なとげが3本。その後私はむち打たれ、嘲弄の王衣を着せられ、体に1000個所の傷を受けた。私をカルワリオに引き立てて行った兵士は608人、私を見張っていた者は3人、私を嘲弄した者は1008人、私が流した血の滴は28,430滴であった。