エボラ出血熱の原因ウイルス、東大チームが無害化に成功(読売新聞)
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/516.html
投稿者 茶々 日時 2008 年 1 月 22 日 13:43:43: 6YmOfrLmcqc3Q

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080122-OYT1T00193.htm
より引用はじめ
-----------------------------------------------------------------
エボラ出血熱の原因ウイルス、東大チームが無害化に成功
 致死率が90%にも達するエボラ出血熱の原因であるエボラウイルスを遺伝子操作し、特殊な細胞の中でしか増えない安全なウイルスに改造することに、河岡義裕・東大医科学研究所教授らの研究チームが世界で初めて成功した。

 エボラウイルスは、外部と隔離された実験室で極めて厳重な管理のもとで取り扱わなければならず、これが治療薬開発などの研究が進まない主因になっていた。この改造ウイルスを使えば、通常の実験室でも研究が可能となり、今までなかったワクチンの開発などが大きく進む可能性がある。近く米科学アカデミー紀要電子版に発表する。

 研究チームは、エボラウイルスの増殖にかかわるたんぱく質「VP30」に着目。カナダにある特別な実験室で、このたんぱく質を作る遺伝子を取り除いた改造ウイルスを作製した。次に、この改造ウイルスを通常の細胞に感染させたが、1週間たってもまったく増えず、反対に、VP30を作り出す特殊な細胞の中では増殖した。

 河岡教授は「改造ウイルスは、増殖にかかわるたんぱく質が作れないこと以外は、実際のエボラウイルスと同じ性質を持っている。このウイルスを使えば、安全に治療や予防の研究が行えるだろう」と話している。

(2008年1月22日10時34分 読売新聞)
-----------------------------------------------------------------------------
引用終わり
※本文を読むと「増殖にかかわるたんぱく質が作れないこと以外は、実際のエボラ
ウイルスと同じ性質を持っている」ということですから、今の段階では、ワクチン
や治療薬の開発に役立ちそう、という段階ですね。


携帯電話【電磁波】[1996-2007]
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/512.html
投稿者 たそがれ竹べえ 日時 2008 年 1 月 19 日 11:32:26: EzRc1UvJydDio

携帯電話【電磁波】[1996-2007]
--------------------------------------------------------------------------------

郵政省が本格調査計画 来年度予算で15億円要求 - 携帯電話やPHS 電磁波の人体影響はっきりさせます
国民の7人に1人が使っている携帯電話や簡易型携帯電話(PHS)などが出す電磁波が、人体や医療機器などの電子機器にどんな影響を与えるのかについて、郵政省は1997年度から本格的な調査・研究を始める方針を決めた。電化製品などの電磁波についてはすでに防護指針があるが、最近の急速な普及で、国民の不安が高まってきたことにこたえようというものだ。防護指針を満たす電磁波の人体への「影響」について国際的にも否定的な見解がほとんどだが、動物実験などの結果次第では指針の見直しも検討し、利用方法の改善につなげる。

動物実験も委託

97年度予算では約15億円を要求する計画で、電波を遮断する「電波暗室」を設けて、電磁波の影響を正確に測定できる環境をつくる。電磁波を当てたときの人体の体温分布の変化などを解析し、影響を調べる。
また、ラットなど小動物を使った長期の動物実験を大学研究機関に委託する。「電磁波でがんの進行が促される」といった学術論文があるのを受けて、がん状態のラットに電磁波をさまざまな方法で照射し、本当に電磁波によりがんが進むかどうかなどを調べる。医療機器など半導体を組み込んだ電子機器が、電磁波でどの程度、誤作動するかなども精密に検査してメカニズムを明らかにする。
電磁波の人体への影響について各国は、どの程度の量を浴びても大丈夫かという電波防護指針をつくってきた。日本でも、通信・放送の設備や機器はこの指針に基づいてつくられている。しかし、携帯電話のように耳や頭に接して使われる製品が普及するにつれ、欧米諸国では指針の見直し作業が始まり出した。
「白血病患者の割合が増える」「がんの進行が早まる」などの論文も海外で発表されている。しかし、世界保健機関(WHO)の支援でこの問題を検討している国際機関では、「論文に基づく別の研究者の実験で、関連が裏付けられたケースはない」との声明を今年4月に出している。
医療機器に与える影響は昨年暮れ、郵政省の音頭で医師や通信事業者らが実験をした。心臓ペースメーカーが、10センチ程度離しても誤作動したり、40センチ離した人工心肺装置のポンプが停止したりすることがわかった。医療機器向けに暫定指針が出され、病院では携帯電話の使用が制限された。しかしPHSや電動シャッター、防災機器などを含めて精密に調べたわけではなく、病院では通話をすることによる患者の精神面の利点も大きいため、正確な調査を求める声が強まっていた。
電磁波は、ガンマ線やX線から赤外線まで波長によりさまざまあり、電子レンジなど身近な製品に幅広く使われている。携帯電話の場合、周波数は800メガヘルツが中心で、主な機種の出力は平均0.6ワット。PHSは1.9ギガヘルツで、出力は平均0.01ワットと小さい。
8月末現在の携帯電話の加入は約1443万件で、PHSを合わせると1800万件を上回っている。(朝日新聞 1996/09/10)

電磁波とがん発生、関係確認できず 米で17年越す調査の報告書
【ワシントン31日共同】高圧送電線や家庭用電気製品から出る電磁波が、がんを発生させるか、という長い間論争になっている問題について全米科学アカデミーの研究評議会は31日、「がんなど健康被害に結びつく因果関係は確認できなかった」とする報告書を発表した。
報告書は、米国を代表する学術機関である同アカデミーの研究評議会特別委員会の16人の専門家が17年以上にわたり、関係する500以上の研究論文の調査方法や結論の導き方などを詳しく調べ直してまとめた。
因果関係の再調査対象になったのは、高圧送電線のほかヘアドライアー、電子レンジ、コンピューター端末などの電気製品。高レベルの電磁波を動物や培養細胞に浴びさせる実験も実施した。その結果、がんのほか生殖機能障害、発育障害など健康被害を科学的に証明する根拠は見つからなかったという。
電磁波と健康被害との関係については、1979年に英国で「送電線の近くに住む子供の白血病発生率が高い」と発表されて以来同様の調査結果が相次いだ。こうした発表の根拠をめぐって論争になっただけでなく、送電線近くの住民による訴訟も起きている。
子供の白血病増加を示す過去の研究論文について同委員会は「住宅付近の汚染や交通渋滞などほかの要素が関係している可能性がある」と指摘、今後の継続調査を求めている。(日本経済新聞 1996/11/01)

細胞の免疫機能 電磁波受け低下 労働省研究官ら確認
高圧線や一般の家電製品から出る極低周波(周波数50ヘルツ)の電磁波にヒトの末梢(まっしょう)血リンパ球をさらしたところ、がんなどの腫瘍(しゅよう)細胞に対する攻撃機能を強める性質を持つたんぱく質「TNF−α」の生産量が落ち込み、免疫機能が低下することが5日までに、労働省産業医学総合研究所(川崎市)の城内博主任研究官らの実験で分かった。
大量の電磁波を浴びると、がんや白血病になるとの説をめぐり世界的な安全論争が続く中、細胞レベルでは極低周波が免疫機能を弱める働きを持つことを示したともいえ、城内研究官は「がんを誘発することを直接的に証明するものではないが、生体ががんに侵されやすくなる可能性もある」と指摘している。
これを受け労働省は97年度から、動物実験により生物への具体的な影響の有無を調べるなど本格的な研究に着手、人体が浴びる電磁波の量を抑えるための対策や防護指針づくりなどに乗り出す。
実験は城内研究官と名古屋大医学部のマリア・ビラヌエバ博士=現在はフィリピン在住=らが共同で行った。
実験では、採取した血液を装置に入れ、免疫機能の重要な指標となるサイトカインと呼ばれるたんぱく質数種類について、磁場の変動に伴う変化を観察。その結果1、3、10ミリテスラ(磁束密度の単位)では「TNF−α」の量が通常の75%程度にダウンした。
実際に一般家庭内で浴びる磁場の強さは最大で0.01ミリテスラ程度。実験で照射したのに比べかなり弱い。
高圧送電線や家庭用電気製品からの電磁波はがんを発生させるかという論争について、全米科学アカデミーの研究評議会は昨年10月「がんなど健康被害に結び付く因果関係は確認できなかった」とする報告書を発表している。(日本経済新聞 1997/01/06)

電磁波で発がんの恐れ 危険小さいが可能性
米国立研の諮問委見解
【ワシントン25日共同】送電線などから出る電磁波による人体影響を調べていた米国立環境衛生科学研究所の諮問委員会は25日までに、電磁波は発がんの原因になり得るという見解をまとめた。
送電線の健康影響は長い間、論争になっているが、公的な組織が発がんとの関係を認めたのは初めて。見解を盛り込んだ報告書は7月末、正式に公表される。
諮問委員会は、送電線や、テレビなどの電化製品から出る電磁波と健康の関係を調べた9種類の疫学調査と、マウス、ニワトリ、培養細胞を使った実験結果をもとに見解をまとめた。
同研究所によると、疫学調査では送電線近くに住む子供の間にわずかに白血病の増加が見られたほか、電磁波が強い作業環境で働く成人にも白血病の増加があった。しかし、動物や細胞の実験では電磁波と発がんの関係は見つからなかった。
このため、28人の専門家で構成する諮問委員会では議論が紛糾。24日に開かれた会合で投票した結果、19対9で発がんの可能性を認める見解が決まった。委員長のマイケル・ギャロ・ニュージャージー医科歯科大教授は「発がんの危険はかなり小さいと考えられるが、さらに研究が必要」と指摘した。
送電線や家庭の電気製品が発生する電磁波とがんの関係については、96年10月、全米科学アカデミーの研究評議会が「因果関係は確認できなかった」とする報告書を発表している。(朝日新聞 1998/06/26)

携帯電話は健康に悪影響も 複数メーカー認めると英紙
【ロンドン25日共同】25日付の英日曜紙インディペンデント・オン・サンデーは、携帯電話の電磁波が使用者の健康を害する可能性についてメーカー側が初めて認めた、と伝えた。
同紙によると、L・M・エリクソン(スウェーデン)など少なくとも世界の大手メーカー6社が、新しい携帯電話部品の特許関連文書の中で、健康を害すると明確に述べている。
あるメーカーのアンテナの特許申請書は「使用者の健康を損なわないよう工夫した」としているほか、他社の申請書にも「人体への危険」や「電磁波などを放射する携帯電話から、使用者が安全な距離を保つ」との記述がある。
申請書中に5年以上も前の実験データが含まれていることから、専門家は以前からメーカーが携帯電話の危険性を認識していた、と指摘している。
メーカー側は特許申請書の中の説明について「健康的な使用法を示したにすぎない。われわれの知る限り、人体への悪影響を科学的に証明した研究結果は明らかになっていない」などと説明しているという。(共同通信 1998/10/26)
参照:携帯電話が危険な証拠(WIRED NEWS 1998/10/26)

携帯電話:「ペースメーカー」誤作動問題 影響明記決める
携帯電話の電磁波が心臓ペースメーカーを誤作動させるとされる問題で、NTTやKDDなどが加盟する電気通信事業者協会(東京都港区)は、料金請求書に「ペースメーカーへの影響があるため、満員電車など混雑した場所では電源を切ってください」と書いたちらしを同封することを決めた。不統一だった購入時の取扱説明書にも、ペースメーカーへの影響について統一して明記する。
郵政省の指導を受けて対応した。同省も、同じ趣旨のパンフレット約1万5000部を作製、全国の電気通信監理局に配布し、広報活動に利用する。
不整脈などでペースメーカーを使用している人は全国で約20万人。学識経験者や郵政省でつくる「不要電波問題対策協議会」は「携帯電話から22センチ以上離れないと電磁波の影響を受ける」との研究結果を明らかにしている。ペースメーカー使用者らでつくる「内部障害者の福祉を守る会連合会」(兵庫県西宮市、約400人)によると、実際に気分が悪くなった人が出ているといい、昨年12月、同会の新明進会長(72)が野田聖子郵政相に改善を要望していた。
また、同省は運輸省に対しても鉄道事業者に車内放送などでの呼びかけを徹底するように要請した。【山本 真也】(毎日新聞 1999/04/01)

電磁波で白血病増える? カナダ・トロント大の研究チームが発表
【ワシントン15日共同】カナダ・トロント大の研究チームは15日、電磁波に多くさらされた子供は小児白血病になる危険が2−4倍高い、と発表した。同チームは、トロント都市圏に住み1985年から93年までに小児白血病と診断された201人と健康な406人の子供を対象に、家の内外で電磁波の強度を測定、白血病との関連を調べた。その結果、屋外の送電線や家庭内の配線から出る電磁波にさらされる子供は、電磁波を受ける量が少ない子供に比べ、白血病と診断される確率が2−4倍高かった。
米環境衛生研究所も同日、電磁波が白血病を増やす証拠は弱いものの、完全に安全とは言えないとする報告書を発表した。(共同通信 1999/06/16)

電磁波は白血病の原因? かかる率2〜4.5倍──カナダ・トロント大学調査
【ワシントン15日瀬川至朗】カナダのトロント大の研究グループは15日、電磁波被ばくの大きい家屋に住む子供は、そうでない子供より白血病にかかる率が 2〜4.5倍高いとする疫学調査結果を発表した。電磁波の強さをモニター装置などで正確に測定しており、電磁波と発がんの関係を示す新たなデータとして注目される。論文は「国際がんジャーナル」最新号などに掲載された。
14歳までに白血病と診断されたトロント都市圏に住む201人の子供を対象に住宅内外の電磁波の強度を測定し、健康な406人の子供のデータと比較した。
とくに一部の子供にはモニター装置を付けてもらい、電磁波被ばくを高い精度で測定したところ、電磁波の強い家に住む子供の白血病リスクが2〜4.5倍高いことが分かった。とりわけ、6歳未満の幼児の発病リスクが高く、生後2年間に住んだ家の電磁波強度がより強く関係していた。(毎日新聞 1999/06/16)
業界側の研究でも「携帯電話は危険」(WIRED NEWS 1999/06/21)
電磁波で子供が白血病になる?(WIRED NEWS 1999/06/22)
携帯電話で記憶や方向感覚に損傷?(WIRED NEWS 1999/11/03)

電磁波リスク3倍に=携帯電話のイヤホン使用時−英紙
【ロンドン4日時事】4日付の英各紙によると、携帯電話をイヤホンとつないで使うと、電話機を耳に直接当てた場合の3倍の電磁波が頭に伝わるとの調査結果が明らかになった。調査は英消費者組合が実施した。
携帯電話のイヤホンは、受話器を持たずに通話ができる便利さに加え、電磁波のリスクを軽減する目的で購入するユーザーも多く、売れ行きを伸ばしている。しかし、同組合が携帯電話の人気2機種を使って実験したところ、イヤホンのコードがアンテナの役割を果たし、電磁波が直接耳に伝わることがわかった。
携帯電話の電磁波の人体への影響については、脳腫瘍(しゅよう)やアルツハイマー病などとの関連性を指摘する研究報告も一部で出ている。(時事通信 2000/04/04)

携帯電話と脳しゅよう 日米欧14カ国で共同調査──症例集め、影響の有無確認
携帯電話から出る電磁波の発がん性が懸念される中、脳しゅようなどへの影響の有無を本格的に調べるため、日米欧14カ国が協力し、脳しゅよう患者の追跡調査を今秋から共同実施することが決まった。
世界保健機関(WHO)が設立した国際がん研究機関(IARC、本部・仏リヨン)を中心とする国際プロジェクトで、日本では、郵政省が今秋から、首都圏の脳しゅよう患者ら500〜600人に聞き取り調査をする。最終報告は2003年ごろにまとまり、携帯電話の人体への影響について科学的な根拠に基づく結論が出ると期待される。
携帯電話に使われる電波は1.5ギガヘルツ(ギガは10億)前後の高周波に属し、電子レンジで使うマイクロ波に近い。出力は弱く熱作用はないが、高周波の電磁波を浴びると、細胞分裂の際の異常や遺伝子の損傷を起こす可能性があると指摘されている。このため、携帯電話のアンテナが発する微弱な電磁波が脳に影響し、脳しゅようを引き起こすかもしれないという不安が世界的に広まっている。
国際共同調査は、世界で脳しゅよう患者3000人と一般の3000人を対象に、両グループの携帯電話の使用頻度などを比較し、電磁波の影響を割り出す。郵政省は日本脳神経外科学会に協力を求め、9月から2年間、首都圏などの病院200〜300施設で脳しゅよう患者500〜600人の症例を集める。
各人がどれくらいの頻度、期間で携帯電話を使用していたか、通話の際にアンテナを伸ばしていたかどうかなどを尋ね、通話記録から通話時間を推定する。
郵政省はラットの実験結果から「現時点では脳に障害を与えるという証拠はない」とする見解を出しているが、人体についての本格調査がなく不安をもつ人もいるため、国際調査への参加を決めた。【松村由利子】(毎日新聞 2000/05/02)

「携帯電話の使用と脳腫瘍の発生がなんらかの相関を持つ可能性」---。
スウェーデンの研究グループが研究結果を公表
世界中で携帯電話機の利用者が急増中であるが、高周波発生源である携帯電話機を側頭部に押しあてて使用する使用形態が脳腫瘍の発生と何らかの関連がある可能性を指摘する研究結果が公表された。インターネットによる医療情報プロバイダとして知られるスウェーデンのMedScape社が5月4日、ウェブサイト(http://www.medscape.com/journal/MedGenMed)上でオンライン・ジャーナル「MedScape General Medicine」として一般公開したもの。
このレポートは「Case-Control Study on Radiological Work, Medical X-ray Investigations and Use of Cellular Telephones as Risk Factors for Brain Tumors」、すなわち「脳腫瘍の発生要因としての携帯電話機の使用に関するケーススタディ」と名付けられている。ウェブサイト上で発表したのは、(1)出版物にするためにかかる時間のロスを避ける、(2)今後も研究の進展に応じて随時アップデートする、(3)世界中のできるだけ多くの人に関心を持ってもらいたい…といった理由からである。
この研究は過去2年間にわたり、スウェーデンの2つの地域で233名の脳腫瘍(悪性と良性の両方を含む)患者について様々な方法で携帯電話機との関わりを調査した結果をまとめたものである。例えば、携帯電話機を使用する際に左右どちらの耳に押し当てていたのかと脳腫瘍の発生位置との関連を調べたところ、携帯電話機を頻繁に利用する患者は後頭部や前頭部、頭頂部よりも側頭部に腫瘍が発生する確率が高いなどの結果が得られたという。
また、従来の脳腫瘍発生確率に関するアナログ電話機とディジタル携帯電話機との比較、広周波電磁界やビデオ・ディスプレイの影響など他の要因についても調査が行われている。
この研究はまだスタートしたばかりであり、携帯電話機と脳腫瘍の発生の関係を解明したというレベルには至っていない。しかし、携帯電話機のユーザーが爆発的に増えている状況の中で、大きな関心が払われるべき問題であることは確かだ。これを契機として世界的に関心が高められ、調査・研究が一層進められることが期待される。(日経BP 2000/05/08)

英、子供のケータイ制限へ
使い過ぎると成長に悪影響(日本とは異なる事情で)
【ロンドン11日=芝田裕一】携帯電話の電磁波が健康に与える影響について、英政府の諮問を受けた専門家グループは11日、その潜在的危険性を認め、成長期の子供の使用を制限すべきだとの報告書をまとめた。英保健省は答申に沿って対応する方針を表明している。
携帯電話の過度の利用が、記憶力悪化や、アルツハイマー病の誘発などにつながるなどとの懸念が指摘されているが、物理学や脳神経学の専門家らで構成される同グループは、あらゆる研究結果を調べ、検討を進めた。報告書は「携帯電話の有害性を示す明確な証拠はないものの、脳を含む身体の機能に微妙な影響を及ぼす可能性があり、潜在的な危険性を完全には排除できない」と結論づけている。
そのうえで政府に対し、脳が成長を続けている子供の利用を必要最小限にとどめるよう学校や家庭を指導するとともに、強い電磁波を発する携帯電話基地局の設置許可規制を強化するよう勧告している。
欧州は携帯電話の所有率が高く、英国では国民の4割以上が所持している。


携帯電話の出力は、国によって大きな差がある。電波状態の悪い所での通信や、大量の情報を交信する際に必要な最大出力は、欧州諸国の携帯電話では2ワットなのに対し、日本の携帯電話は0.8ワットと小さい。
郵政省電波環境課では「日本の携帯電話で会話する際の出力を使用時間で割った平均出力は、0.27ワット、PHSでは0.01ワットとさらに低く、日本国内の移動電話が発する電磁波は、健康への影響は問題ない低いレベルに抑えられている」と話している。(読売新聞 2000/05/12)

英科学者、子供の携帯電話使用減らすよう勧告
【ロンドン11日ロイター】英国政府の委託により科学者らが作成した報告書は、携帯電話が発する電磁波などが人体の健康を阻害するとの直接的証拠は何らないとしたものの、子供が使用する頻度を低下させるよう勧告するとともに、基地・中継局やアンテナの設置には配慮が必要だと指摘した。
この報告書は、「ここに至って、生物学的影響を与える可能性が、英国のガイドライン以下とはいえ存在することを示唆する、科学的証拠を得た」とし、「この確認を踏まえて、調査部会は、携帯電話の使用による人体への生物学的影響に関して詳細かつ科学的な確固たる情報が得られるまで、使用に際して予防的注意を払うことを勧告する」とした。 (ロイター通信 2000/05/12)

電磁波が細胞に悪影響 携帯電話より弱くても
【ワシントン12日共同】携帯電話が出す電磁波より弱い電磁波でも、生物の細胞に影響を与えて変化を引き起こすことが、英国のノッティンガム大などの研究チームによる線虫を使った実験で、12日までに分かった。
実験は人間の健康への悪影響を直接示すものではないが、研究者らは「携帯電話の電磁波強度基準を見直す必要がある」と指摘している。
携帯電話の健康影響をめぐっては、やはり英国の専門家グループが11日、脳への影響を否定できず子供は頻繁に使うべきでない、とする報告書を発表したばかり。
実験は、土の中に住む長さ約1ミリの線虫を18時間、弱い電磁波の中に置いたところ、細胞内で「熱ショックタンパク質」が生成された。
このタンパク質は通常、熱や毒で細胞が損傷を受けた時に生成され、細胞の防御反応とみられている。しかし、実験に使った電磁波は細胞に熱を帯びさせる強度はなく、安全とされる基準内の強さだった。
研究チームは、電磁波は熱を与える強度でなくても、細胞を直接傷つける作用があるらしい、と指摘。携帯電話の電磁波が人間の脳細胞を傷つけていないか調べる必要があるとしている。
実験結果は英科学誌ネイチャーに発表される。(共同通信 2000/05/13)

携帯電話の電磁波 子供への影響否定できず
【ロンドン13日=沢村亙】英国政府の委託で携帯電話の発する電磁波が人体に与える影響を調査していた研究グループが、「人体に悪影響を及ぼす明確な証拠はなかった」としながらも、子供への影響は否定できないとして、必要のない使用は極力避け、子供向けの携帯電話の宣伝を控えるよう提言する報告書を発表した。
タイサイド大学病院のスチュワート院長を班長とする研究グループは、携帯電話の人体への影響について、「電磁波がもたらした可能性のある、わずかな生体の変化が認められた。だが、病気に結びつくものではない」と報告。「さらに研究成果が明らかになるまでは、予防的な対応をとるべきだ」と述べた。
報告書は、頭がいが弱く、成長過程にある子供について特に配慮が必要と指摘。中継アンテナの設置基準の強化を求めたほか、消費者が安全な製品を選択できるために、電磁波量の表示を提案している。
一方、英国ノッティンガム大学などの研究グループは、弱い電磁波を線虫に照射する実験で、熱で細胞が傷つけられたときにできるたんぱく質ができたという結果を25日付の英科学誌ネイチャーに発表する。


英国の報告書について、郵政省電波環境課の浅見洋課長は「携帯電話の電磁波が人体に有害とされた公式報告はなく、英国の研究も有害と断定したわけではない。ただ、健康にかかわる問題なので、念には念を入れ各国と協力して研究する」と話している。欧州の携帯電話の出力は、日本の携帯電話の3倍程度大きい、という。(朝日新聞 2000/05/14)

携帯電話 電波の影響は? 英国では「16歳未満の使用控えめに」
電磁波の健康への影響について、スウェーデンの「カロリンスカ研究所」は1992年、「高圧送電線の周辺に住んでいる小児と白血病の間に弱い関連性が見られた」という報告をした。しかし、その後に米国立がん研究所や全米科学アカデミーは、電磁波による影響を証明する根拠は見つからないという結論を出した。
今年5月、英国の専門家グループは、健康に対する影響は明らかではないとしたうえで「子供は頭がい骨が薄く、脳神経も発達過程にあるので大人より携帯電話の電磁波の影響を受けやすい」と報告し、16歳未満の子供は使用を控えるべきだと主張している。
携帯電話は頭に当てるので、影響を心配する声が出た。欧米では生体への影響について新たな調査や基準づくりが始まった。
郵政省は今秋から、脳しゅようと携帯電話の関係について調査する。国際がん研究機関(IARC)の調査で、欧米を中心とする13カ国に日本が加わり、2004年までに結論をまとめる予定だ。
また郵政省は、携帯電話から頭部に吸収されるエネルギー量について、測定方法を標準化し、来年夏までに電波法の関係規則を改正する方針を明らかにした。
国立公衆衛生院の大久保千代次・生理衛生学部長も「現代社会で電磁波を避けて生活することは不可能。経済的な損失なしに不必要な電磁波を避ける適正な基準が必要だ」という。(毎日新聞 2000/06/16)

携帯電話の電磁波量を公開へ 米業界団体が決定
ニューヨーク(CNNfn)携帯電話などの無線通信機器が世界的に急速に普及する一方で、電話機から出る電磁波が健康に与える影響について、情報開示を求める声が強まっている。米無線通信機器メーカーの業界団体が、電話機から発生する電磁波の量について情報の公開を決めたことが、CNNfnの取材で明らかになった。
米セルラー通信業協会(CTIA)は、これまで情報開示に難色を示してきたが、このほど姿勢を転換し、情報の公開を会員企業による採決で決定した。
通信機器メーカーが、CTIAによる認証を得るには、8月1日から電磁波に関するデータを提出することが義務付けられる。消費者には向こう3-6カ月以内に情報が公開され始める見込みという。
CTIAは、会員企業の製造する無線電話機器はすべて、政府の基準を満たしているとし、電磁波の発ガン性などを裏付ける研究はない、と主張している。
行政当局はこれまでのところ、電磁波による健康への影響について結論を出していない。ただ、研究機関などは、血球中のデオキシリボ核酸(DNA)が、電磁波に大量にさらされると損傷するなど、ガン発生との因果関係を指摘する調査を報告している。
5月には政府の諮問機関が、子供による携帯電話の使用はできるだけ避け、携帯電話機に電磁波の量を示すラベルをはることを勧告した。米食品医薬品局(FDA)は先月、CTIAと共同で電磁波に関する研究調査を行うことを決めた。調査費用100万ドルはCTIAが負担し、2年後に最初の報告書を発表する予定という。(CNN 2000/07/17)

携帯電話で脳腫瘍と訴え 米で800億円の賠償請求
【ワシントン3日共同】携帯電話の使用で脳腫瘍(しゅよう)になったとして米メリーランド州の神経内科医が、モトローラ社などに対し8億ドル(約872億円)の損害賠償を求める訴訟をボルティモア市巡回裁判所に起こしたことが3日、分かった。
ロイター通信によると、訴えたのはクリストファー・ニューマンさん(41)。数年前から携帯電話を使用した結果、脳腫瘍になったと主張。電話会社や電話機メーカーは、がんの原因になり得る電波を携帯電話が出すことを消費者に知らせなかったとして、補償的損害賠償金1億ドルに加え懲罰的損害賠償金7億ドルの支払いを求めた。
モトローラ社は、携帯電話の健康への悪影響はないと指摘し、過去に類似の訴訟が数件あったが、棄却または原告が訴えを取り下げたと説明している。
携帯電話が脳腫瘍などの被害を起こす可能性は、世界保健機関(WHO)の国際がん研究所が調査に乗り出すなど注目されていた。(共同通信 2000/08/04)

携帯電話はイヤホンで 脳への影響小さいと英政府
【ロンドン8日共同】英貿易産業省は7日、携帯電話の使用時にイヤホンを使えば、電話を直接耳に当てる場合に比べて電磁波による脳などへの影響が小さくなるとの調査結果を発表した。
英国では消費者協会が今年4月、イヤホンはコードがアンテナの役割をするため、通常の3倍の電磁波が脳に伝わるとの調査結果を発表しており、これと対照的な結果になっている。
独立系の研究機関に依頼した今回の調査報告では、頭部が吸収する電磁波を測定したところ、ある機種ではイヤホンを使えば33分の1に抑えられ、別の機種でも22分の1になった。
報告は(1)イヤホンのコードがほおに付かないよう垂らす(2)電話をポケットに入れる場合は番号ボタン面を身体側に向ける―などの工夫で、さらに安全性が増すと助言している。
携帯電話用イヤホンは、運転中に電話をしてもハンドルから手を離さずにすむため、売れ行きが伸びている。(共同通信 2000/08/08)

強い電磁波で白血病死増加 溶接従事者ら対象に推定
一般環境よりはるかに強いレベルの電磁波を浴びる溶接や電気炉での作業従事者は、白血病になる率がわずかながら高まり、全国数十万人の従事者中で死者が年間数人程度増加する恐れがある、との研究結果を産業医大産業生態科学研究所の桜沢博文医師らがまとめた。シンガポールで開かれる国際労働衛生会議で28 日、発表する。
研究グループによると、作業従事者たちが浴びる電磁波のレベルは携帯電話の使用時や高圧線周辺と比べはるかに強い。こうした人たちの白血病の危険度を死者数まで含め推定した研究は日本で初めてという。
昨年公表された米政府の大規模調査報告書は、職業によって受ける電磁波は慢性リンパ性白血病と関係があると指摘しており、今回も同様の結論となった。
桜沢医師らは、国内で溶接や、電気炉での作業をする人の数を、業界のデータなどから55万―70万人と推定した。
こうした人たちが白血病や脳腫瘍(しゅよう)になる危険度を計算したところ、一般の人に比べ白血病になる危険度は15%高いとの結果が出た。脳腫瘍では有意な影響はなかった。
危険度の計算には、1963年から昨年までに論文が発表された電磁波の影響に関する約5300の研究のうち、個人ごとに浴びた量が把握できる16の海外研究を使用した。
国内の成人男性の白血病による死亡率は10万人当たり推定7.0人だが、溶接作業などの従事者では危険度の上昇により死亡率も同8.05人に上がった。従事者人口に当てはめると、死者が年間5.8―7.4人増える恐れがあるとの結果が出た。この死者増は米国での飛行機事故死の危険の約100倍に当たるという。
危険度の計算では、国内での研究には利用できるものがなかったため、電磁波を浴びる量の違いや、人種による影響の差はないと仮定したとしている。(共同通信 2000/08/26)

携帯欧米各社、商品に電磁波量を表示へ
ヘルシンキ(ロイター)携帯電話機から出る電磁波が健康に与える影響に懸念の声が高まっているのを受け、欧米の大手メーカー各社は、来年から、全商品に電磁波量を表示することを決め、準備を進めている。業界最大手・ノキア(本社・フィンランド)の報道担当者らが28日、ロイターに語ったところによると、同社は、モトローラ(米国)、エリックソン(スウェーデン)と共に、携帯電話機からの電磁波量を示す「比吸収率(SAR)」を計測する際の基準設定を進めているという。
|現在、各社間の調整を行なっている段階で、計測基準は来年早々にも最終決定する見通し。その後、各社は、すべての商品について、常時SAR値を表示する予定だ。
携帯電話の使用が、ガンなど健康上の危険につながるのではないかとの懸念に対応した動きで、「この問題に関する消費者の関心は高く、商品に関する情報を得たいとの消費者の要求に答えたいと考えた」と、モトローラの報道担当者は説明する。
エリックソンは、SAR値の表示を来年4月までに開始する予定。ノキアは期日を特定していないが、「測定基準が策定され次第」始めるという。また、モトローラも、「来年初めには測定基準に関する合意が得られる」との見通しを示した上で、「できるだけ早く商品への表示を始めたい」としている。
電磁波量の値は、機器自体でなく、機器を包装する箱に表示される予定だ。
携帯電話機の電磁波による危険性については、今のところ確固とした裏付けはなく、専門家の間でも結論は出ていない。携帯電話の利用者は現在、世界各国で計5億7000万人にのぼり、5年後には14億人まで増えるとの推計もある。
米連邦通信委員会(FCC)は、すでに携帯電話の電磁波量について安全基準を定め、メーカー全社に対して、国内での販売を承認する際、SARレベルの報告を義務付けている。一部の機種については、消費者がFCCを通してSAR値を知ることも可能だ。しかし、現時点ではSARの計測基準が不統一で、米国とヨーロッパでは別々の基準が使われていることなどが問題になっている。(CNN 2000/08/29)

電磁波の影響が少ない「無害携帯電話」、特許を獲得
湖南省韶山市の孫氏民間科学研究所が開発した無害携帯電話がこのほど、国家知識産権局の特許証明書を獲得した。
現在使われている携帯電話はアンテナの設計が不適切で、電磁波放射と使用者の脳の距離があまりに近いため、携帯から出される電磁波が脳腫瘍など多くの病気を誘発する恐れがある。このため孫克恂氏は長年の研究の結果、安全保健製品の一種である「無害携帯電話」を発明した。この技術のカギは、アンテナを下に垂らしたり、そばに置いたりすることで、電磁波の発射装置(アンテナの先端部)の距離と使用者の頭部および皮膚を遠ざけること。専門家によると、孫氏が開発した携帯電話は携帯電話の通信機能を維持しつつ、利用者が浴びる電磁波を16ミクロンワットまで減少させ、長く使用しても害を受けることはない。(人民日報 2000/09/01)

「携帯電話使う子供に記憶障害」
【ロンドン25日ロイターES時事】携帯電話を使用する子供は記憶障害や睡眠障害、頭痛などに悩まされる危険性がある──。英国の物理学者がこのほどこんな研究結果をまとめ、英医学誌ランセットに掲載された。
それによると、携帯電話が放出するマイクロ波は体内の細胞の安定を崩し、主に神経系統に作用。記憶障害などを引き起こす危険性があるという。(毎日新聞 2000/11/27)

携帯電話で巨額賠償請求へ 脳腫瘍招いたと米患者ら
【ロンドン28日共同】28日付の英紙タイムズによると、携帯電話使用による電磁波などの影響で脳腫瘍(しゅよう)になったとして、米国の患者や遺族らが米携帯電話大手ベライゾン・ワイヤレスなどを相手に計数十億ドルに上るとみられる損害賠償請求訴訟を米国内で起こす。
同種の賠償請求訴訟は過去に個人レベルなどで数件あるが大規模な訴訟は初めてとみられ、同紙は「携帯電話産業に対する司法面での最大の脅威」になると指摘した。
同紙によると、被告には携帯電話メーカー、通信会社のほか、有線の地域通信会社も含まれる。
患者らは、来年3月までにカリフォルニア州などで2件を提訴、同年中にさらに7、8件の訴訟を起こす予定。
電磁波による健康被害については、世界保健機関(WHO)の研究所が因果関係について疫学調査を進めており、結論が出るのは2004年ごろとみられている。(共同通信 2000/12/28)

携帯電話:84センチ以内の使用で電子機器が誤作動
【ワシントン9日斗ケ沢秀俊】携帯電話を84センチ(33インチ)以内の距離で使うと、病院の電子機器が誤作動するケースが出ることを、米国有数の医療機関であるメイヨー・クリニック(ミネソタ州)の研究グループが現場実験で確かめ、メイヨー財団発行の月刊誌に発表した。米国の医療機関は携帯電話の使用が機器に悪影響を及ぼす可能性があるとして、施設内での使用を禁じているが、臨床現場で確認された例はほとんどなかった。同グループは「病室や手術室での使用禁止は適切な措置であることが裏付けられた」と話している。
実験は携帯電話17機種について、計526回実施された。報告によると、心臓や肺の機能を監視する装置に何らかの影響を与えた例は7機種で観察された。データを混乱させたり、機器の誤作動を引き起こすなど臨床的に重要な妨害例は7.4%の頻度で発生した。
機器から約1.5メートル(約60インチ)以上離れた場所で使用した場合は大きな問題を起こすことがなく、84センチ以下だと監視装置のデータの乱れが起こった。約5センチ(2インチ)以下では、人工呼吸器が停止した例があった。
同グループは「電子機器周辺での使用の禁止や制限は合理的な措置だ」と判断している。
日本では郵政省(当時)や医療関係者、業界団体などで作る「不要電波問題対策協議会」が1996年、国内での実験結果や海外の文献調査をもとに「携帯電話から発射される電波により、医用電気機器が誤動作する可能性がある」と判断し、誤作動防止の暫定指針を公表している。
暫定指針は(1)手術室や集中治療室(ICU)に携帯電話を持ち込まない(2)病棟内では電源を切る(3)ロビーでの使用は周囲の状況に十分に注意を払う ──という内容。特にペースメーカーについては、携帯電話をペースメーカーから22センチ程度以上離して使うことを求めている。(毎日新聞 2001/01/10)

携帯の電波、人体に影響なし 総務省が研究報告
携帯電話の電波が人体に与える影響を調べている総務省(旧郵政省)は30日、「脳の学習能力や健康に悪影響を及ぼす確たる証拠はない」との見解を盛り込んだ中間報告を発表した。動物実験の結果や世界の研究動向を参考にまとめた。同省電波環境課は「安全性の指針で示した電波量を超えない限り、大丈夫」と説明している。
医学部の教授らで組織する生体電磁環境研究推進委員会は、安全性の指針の3.5倍、通常の携帯電話の約4倍の電波をネズミにあてて、迷路の中でえさの場所を記憶させる実験を行ったが、学習能力への影響はみられなかったという。委員会は今後2年間、動物実験などを続けて根拠をより明確にするとしている。(朝日新聞 2001/01/31)

米国で京セラが携帯電話をリコール
京セラの米国子会社の京セラ・ワイヤレス社は、同社の携帯電話の1機種について、ある条件下で、電磁波に関する米国の安全基準を超える可能性があるという理由でリコールした。問題の電話機『QCP-3035』は昨年12月から米国内で使われているもので、米クエスト・コミュニケーションズ社の1万1000 人にのぼるユーザーが利用している。京セラ・ワイヤレス社は、この電話機はユーザーの健康に悪影響をおよぼすものではない、と述べている。
リコールが開始されたのは5日(米国時間)。リコールの理由は、この電話機が、アナログ・ローミングモードにあり、かつ、ある特定のチャンネル上にあるとき、連邦通信委員会(FCC)の定めた電磁波基準を超過するおそれがあるというものだ。
このことは、ユーザーがデジタル・ネットワークの外側にいる場合に「大都市以外では多くの場合」そうなのだが「一定の条件下で」、電磁波エネルギーを吸収する可能性があるということを意味している、と京セラ・ワイヤレス社は述べた。
過度の電磁波が出るのは限られた場合にすぎないので、ユーザーの健康に悪影響があることはほとんどないだろうと、同社の研究者たちは述べているという。
しかし、携帯電話の電磁波が安全かというより大きな問題は、いまだに激しい議論を呼んでいる。ワイヤレス業界が資金を提供している米ワイヤレス・テクノロジー・リサーチ(WTR)社が昨年6月に発表した調査(日本語版記事)によると、携帯電話の電磁波は、人間のDNAを壊すほど強いものではないが、血中の変化などを引き起こすという。
携帯電話メーカーは現在、ユーザーの頭部に電磁波エネルギーがどれだけ吸収されるかを示す『SAR』(Specific Absorption Rate)を測定し、これを製品の箱もしくはパンフレットに記載している(日本語版記事)。
京セラ・ワイヤレス社は、「電話会社とユーザーはほとんどの場合デジタルモードにあり、基準値を上回る状態になることは実際には滅多にない」と述べる。
同社は、QCP-3035はFCCのSAR基準(人体組織1キログラムあたり1.6ワット以下)に適合していると述べた。また、同社はリコールされた QCP-3035を同じ機種の別の電話機に交換するという。QCP-3035の販売は引き続き行なわれる予定。今回のリコールは同社による「自発的な」もので、同社の技術者たちが日常的な品質チェックの過程で、一部の電話機がFCCの基準を超えることを発見したのがきっかけだった。
同社はさらに、リコールを受けるユーザーには、クエスト社の基本サービス料を1ヵ月無料にする対応をとるという。
QCP-3035は、200ドルで販売されている(利用料金は別)。音声認識によるダイヤル機能のほか、内蔵スピーカーフォン、インターネット閲覧、1000件の電話番号を保存できる住所録などの機能がある。ディスプレーは8行表示。
リコールされた電話機は、アリゾナ州、コロラド州、アイダホ州、アイオワ州、ミネソタ州、モンタナ州、ネブラスカ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、ワイオミング州のクエスト社ユーザーが利用しているもの。
クエスト社は、リコールされた電話機を自動的に使えない状態にし、新しい電話機を使えるようにする。この作業は9日の午前6時までに終了する予定。使用を止められたユーザーも、緊急電話だけは使えるとのこと。
京セラ・ワイヤレス社とクエスト社のカスタマー・サービスには問い合わせが集中しており、対応が遅れている。(WIRED NEWS 2001/03/07)

携帯電話機の電波強度に上限、メーカーに義務化 総務省
総務省は21日、携帯電話の端末に、人体への影響が指摘されている電磁波の許容基準を設け、メーカーに守らせる方針を決めた。来年6月にも制度化する予定で、必要な省令改正などの手続きに入る。現在でも「電波防護指針」のなかで、安全とされる電磁波量の基準値を示している。しかし、健康や脳の学習能力への影響について不安が広がっている事情に配慮して、さらに厳しい規制に乗り出す。
新しい「電波防護規制」は、体に密着させる携帯端末が対象。新制度により、メーカーは指針で決められた電磁波量の基準(体重1キロに対し2ワットの出力まで)に従って端末を製造し、同時にそれを証明する義務が生じる。
総務省電波環境課によると現在使われている携帯電話の平均的な電磁波量は体重1キロに対し0.27ワット程度で「安全性の指針を超えておらず、人体に悪影響はない」としている。しかし、携帯電話の利用者の急増に伴い、心臓ペースメーカーをつけた人への影響などを懸念する声も出ている。(朝日新聞 2001/03/22)

電磁波集団訴訟:携帯での健康被害 米患者、日本企業に賠償
携帯電話使用による電磁波で健康被害に遭ったとして米国の患者らが、日本メーカーを含む携帯電話関連企業を相手に、巨額の損害賠償や悪影響を防ぐヘッドホンの無料提供などを求めた集団訴訟を20日までにニューヨーク州などの裁判所に起こした。
携帯電話の電磁波をめぐる大規模な集団訴訟は初めてとみられる。損害賠償額は明らかではないが、懲罰的賠償を含め計数十億ドルに上るといわれる。
被告には、米国NEC、米国ソニー・エレクトロニクス、北米三洋電機、米国松下電器の日本関係の4社のほか、米地域通信最大手のベライゾン・コミュニケーションズ、長距離・国際通信スプリントの携帯電話部門スプリントPCS、AT&Tなどの通信会社やモトローラ、ノキア(フィンランド)などの大手通信機器メーカーも含まれる。
訴えによると、携帯電話の電磁波の悪影響は、頭部から携帯電話を離して使用できるヘッドホンを使えばかなり減らすことができることを企業側は何年も前から知っていたと主張。そのうえで、携帯電話購入者に無料でヘッドホンを提供することなどを求めた。
訴えに対し、米国NECは「提訴の事実関係を調査中で、コメントは差し控えたい」と話している。
電磁波による健康被害については因果関係が証明されておらず、世界保健機関(WHO)の研究所が疫学調査を進めている。(ニューヨーク共同)(毎日新聞 2001/04/21)

携帯電話電磁波による悪性腫瘍の可能性 国内初
北京解放軍304医院が診断した悪性腫瘍が注目を集めている。脳腫瘍の研究と治療に長年携わってきた同院の神経外科医・李安民医師は、携帯電話の電磁波と関連性があるとの見解を示している。
同院は昨年末、左の大脳半球に脳腫瘍がある患者を診察した。この患者は複数の有名な大病院では脳梗塞と診断されていた。同院では、患者の腫瘍の形や位置と、患者が8年間携帯電話を使用し、しかも左手で電話を使用する習慣があることから、携帯電話の長期使用による脳腫瘍の可能性があるとの診断を下した。
スイスの研究機関が昨年末に発表した、欧州で販売されている携帯電話28機種に対する測定結果によると、電磁波量が最高の機種は、最低の機種の6倍という結果が出ている。広東省消費者協会が昨年2月に行った携帯電話11機種に対する測定では、電磁波量が最高の機種は、国際的な制限値を18倍以上もオーバーしていることがわかっている。李医師は、携帯電話が電波を出す際には耳にあてないことや、携帯電話の使用を必要最低限に留めることを呼びかけている。
携帯電話が人体におよぼす影響については現在議論が行われている。世界保健機関(WHO)に属する国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話の電磁波と脳腫瘍との関係について2年間かけて調査を行うと発表し、13カ国がこれに加わることを表明している。結論は2004年までにまとめられる予定。フランスでは脳腫瘍の患者1500人と健康な人との比較調査を行い、2003年までに携帯電話の使用と脳腫瘍との関係について研究結果を発表するとしている。これら結果が発表されるまでにはあと3〜4年待たねばならない 。(人民日報 2001/04/28)

アンテナ伸ばせば7割減、携帯電話の電磁波 総務省調査
総務省が販売中の携帯電話端末から出て体内に吸収される電磁波量を調べたところ、アンテナを伸ばすと縮めた状態に比べ最大で7割減ることがわかった。携帯端末の電磁波は、脳や埋め込み型の心臓ペースメーカーなどに対する影響が懸念されてきたが、機種ごとの本格調査は初めて。総務省は週内にもホームページで調査結果を公開する。
調査は、携帯電話4社が販売中の76機種を調べた。端末を右耳、左耳につけ、(1)通常の通話位置(2)アンテナをさらに頭に近づけた位置(3)アンテナを伸ばした位置(4)アンテナをしまった位置、など8ケースを測定した。
安全性の指針とされる電磁波吸収量の基準は、体重1キロに対し2ワットの出力まで。アンテナを収納した形では最大で1.86ワットを記録した端末もあったが、アンテナを伸ばすと半分以下の0.85ワットまで減少した。いずれのケースでも、アンテナが伸びた状態では収納時とほぼ同じか、大きく減った。
アンテナを伸ばすと電磁波が周辺に拡散するためとみられる。調査対象の端末は、すべて安全とされる許容基準の範囲内の数値だった。
一方、のべ121種類の心臓ペースメーカーへの影響調査では、携帯端末を15センチ以内の距離に近づけた場合に、ペースが乱れるなどの影響が5件みられた。(朝日新聞 2001/05/15)

携帯電磁波:人体への許容量を規定する省令改正決める 総務省
総務省は16日、携帯電話やPHSが人体に与える電磁波の許容量を規定する省令の改正を決めた。耳に端末を当てて会話する一般的な通話方法を想定し、世界保健機関(WHO)の見解に従い、人体の側頭部が吸収する電磁波の量を「体重1キロ当たり2ワット」に制限する。
市民団体などから、米国基準の「体重1キロ当たり1.6ワット」の厳しい基準を採用すべきだとの要望もあったが、「WHOの見解は科学的知見に基づく」とみて「2ワット」を採用した。今年1月現在で市販されている76機種は、最大で体重1キロ当たり1.86ワットと、すでに規制を満たしている。
ただ、今回の規制は、埋め込み型ペースメーカーへの影響は考慮しておらず、今後の検討が必要となりそうだ。【野島康祐】(毎日新聞 2001/05/16)

米国議会の調査機関が携帯電話の電磁波について報告
ワシントン発米国の携帯電話の利用者は1億1500万人以上にのぼる。だが、米連邦議会の調査機関である米会計検査院(GAO)は、これまで行なわれてきた調査では、携帯電話の健康への悪影響はまったくないと断言するには不十分だとし、利用者に対してより適切な情報開示を行なう必要性があることを改めて強調した。
GAOは22日(米国時間)、主要な医療機関の研究や著明な科学者たちの意見にもとづいて作成した報告書を発表した。この報告書のなかでGAOは、次のように述べているこれまでの調査では、携帯電話が発する電磁波が健康に悪影響を及ぼすことは示されていないものの、「悪影響は皆無だと結論づけるに十分な情報は未だ得られていない」
報告書では、こう判断した理由の1つとして、電磁波エネルギーに関しては、ほとんどの調査が、人体が受ける短期的な影響を対象にしてきたことをあげている。長期的影響に関する調査も現在進められているが、「携帯電話が発する電磁波が人体に有害であるかどうかについて明確な結論が得られるまでには、かなりの年数を要すると見られる」とGAOは報告している。
そして、明確な調査結果が得られるまでの間、国民に対するより適切な情報の開示が必要だと、報告書は述べている。
「短期的には、携帯電話を利用する大勢の人たちは、自分自身で判断を行なうしかない」と、民主党のエド・マーキー下院議員(マサチューセッツ州選出)は言う。マーキー議員は、同じく民主党のジョゼフ・リーバーマン上院議員(コネティカット州選出)とともにこの調査を要請した。
利用者は、自分が得た知識にもとづいて、通話時間を短くしたり、イヤホーンを使って電話機を体から離すなどの対策を講じられるかもしれないとリーバーマン議員は述べ、自分の携帯電話に取り付けたイヤホンを外して示した。「あるいは、悪影響は無視できる程度のものだと判断し、日ごろの習慣を変えない人もいるかもしれない」
議会は、米連邦通信委員会(FCC)と米食品医薬品局(FDA)に対して、利用者が自分の使用する機種の電磁波レベルを簡単に調べることができるように、ウェブサイトやコールセンターを設置するよう提言した。
大手携帯電話機メーカー各社は、自主的に商品の箱の中にそうした情報を表示しはじめた。FCCはウェブサイトで情報を公開しているが、電磁波レベルを知るためには、個々の機種のFCC承認番号で検索しなければならない。
GAO はまた、携帯電話に関して政府機関が提供する情報は、使用している用語が専門的すぎる傾向があり、一般の利用者が理解できなかったり、また最新情報を網羅していない場合があることを指摘している。この点は重要だ。なぜなら、メーカー側は自社製品に関して、FCCやFDAが提供する情報を利用者に伝えているためだ。
「われわれは、政府の情報に頼っている」と、携帯電話における主要な業界団体である米国セルラー通信・インターネット協会(CTIA)のジョアン・R・バジル氏は言う。「政府が定期的に情報を更新し、利用者が理解しやすい用語を用いてくれることは大歓迎だ」
FCCは、GAOへの回答の中で、すでに利用者が理解しやすいウェブサイトにすべく取り組んでいると述べた。
報告書はさらに、携帯電話が電磁波レベルの基準を満たしているか否かを政府が判断する際の方法も見直すべきだとしている。現状は、各メーカーが自社の製品をおのおのの方法でテストし、そのデータをFCCに提出している。FCCは、人体の組織が携帯電話から吸収する電磁波の量を示す『SAR』値の上限を、 1.6ワット/キログラム以下にすることを定めている。
使用されている部品の種類、電話機の位置のわずかな変化、さらには技術者が試験に用いる液体を混ぜる方法さえも測定結果に影響を及ぼすと、GAOは述べる。FCCは現在、そうした変動要因を減らすために、工学関連機関との連携のもとに試験方法の標準化に取り組んでいる。しかし現状では、メーカーの報告する数値は実際の電磁波レベルに対して30%前後の誤差を含む可能性があると、 GAOは報告している。
GAOはまた、FDAが主導して行なっている主要な調査に関して、常に利用者の認識を得られるよう働きかける必要があると述べた。FDAの調査は、携帯電話業界からの資金提供を受けているのだ。業界団体のCTIAが、安全性の研究に約100万ドルの資金を提供している。ただし研究課題を決めるのは、FDA が選んだ専門家たちだ。
マーキー議員は、こうした調査が常に真実を明らかにするものであることが重要だと強調した。
「結果において利害関係の絡む業界が研究を押さえている状況では、協力関係を築くことはできない」とマーキー議員は延べ、こうした状況に対処する唯一の方法として、政府が全額を負担して研究を行なうことを提案した。
CTIAのバジル氏によれば、業界は、FDAの示した勧告や調査への意図に従ってきたという。今後はFDAも、研究の監視に携わっていくことになる。
同じくこの日、連邦議会は、潜在的に携帯電話が有するまた違った性質の危険性、つまり、運転中の通話が原因で起こる事故に対処するための法制化に向けて動き出した。
民主党のゲリー・アッカーマン下院議員(ニューヨーク州選出)は、運転手に運転中の通話を認めるが、イヤホンやスピーカーフォンなど、両手を自由にする機器の使用を義務付けることを提案した。上院では、民主党のジョン・コーザイン上院議員(ニュージャージー州選出)が、運転中の携帯電話の使用を禁止する法律において、そうした例外を認めるか否かは各州の決定に委ねることを提案した。(WIRED NEWS 2001/05/24)

「携帯電話がDNAを破壊」 米EMXが人体への影響発表へ
電磁波の影響を軽減する技術を開発している米EMXは、携帯電話が人体に及ぼす影響についての新しい研究結果を7日(英時間)、英ロンドンで開催中の携帯電話と健康に関する会議で発表する。同社によると、繰り返し携帯電話の電磁波にさらされた体細胞は、修復機能が低下するという。また発表では、EMXが開発した「EMFバイオチップ」によって携帯電話の影響を軽減できることを実証するとしている。
同社創設者兼CEOのトーマス・マグナッセン博士と、ワシントン大学のヘンリー・ライ博士(生体工学)が発表するもの。ライ博士は70年代末から電磁波の生物学的影響について研究している。両氏によると、携帯電話が発する電波が細胞内のDNAの2重らせん構造を破壊し、これによって細胞そのものが自然に持っている修復機能が損なわれるという。
通常、携帯電話の発する電波はDNAに直接ダメージを与えるには微弱すぎるとされている。しかし、弱い電波でも生体に一定のストレスを与えることが複数の研究機関によって確かめられており、ライ博士は、繰り返し電磁波を浴びることによってDNAが破壊されることを確認したという。実験には、破壊された DNAが「彗星のしっぽ」のような形になった状態を確認する「コメット分析法」と呼ぶ手法を使った。また、こうした影響はEMFバイオチップによって緩和できることをラットの脳で実証したという。
EMXは、昨年末、携帯電話の電波に対して、「撹乱」するノイズを発して人体への影響を軽減するという「EMFバイオチップ」を発表した。これに対し研究者の間には、携帯電話の電波には人体に影響を与えるほどの強さはない、とする懐疑的な見方もある。(毎日新聞 2001/06/07)

携帯電話使用を控えた方がよい人々
1.てんかん病患者:携帯電話を使用する際、大脳の周囲で発生する電磁波は、通常の電磁波の4〜6倍。品質が悪い携帯では通常の約100倍になることもあり、発作を誘発する可能性がある。
2.重症の神経衰弱症患者:携帯電話を日常的に使用することにより、不眠、健忘、睡眠障害、めまい、頭痛、精神不安定などの神経衰弱症状が引き起こされる可能性がある。
3.白内障患者:携帯電話が発生する電磁波が、白内障患者の病状をさらに悪化させる恐れがある。
4.心臓病患者:外からの電磁波は、心筋の電気生理を妨害する。テストでは、携帯電話の電磁波により心電図に異常をきたすことがわかっている。
5.甲状腺機能障害患者および糖尿病患者:携帯電話の電磁波により内分泌がかく乱され、甲状腺機能障害や糖尿病など内分泌系の疾患を引き起こす。携帯電話の使用でさらに病状が悪化する。
6.妊婦および授乳婦:携帯電話の電磁波の変則的な影響により、内分泌がかく乱され、母乳に悪影響をおよぼす。
7.子ども:強大な電磁波を長期的に浴びた場合、子どもの大脳の発育を妨げる。
8.60歳以上の高齢者:大脳の老衰性萎縮がひきおこされ、大脳の機能が奪われる。(人民網日本語版 2001/08/09)

携帯の電磁波が鳥に悪影響?
3日付けの『タイムズ』紙が伝えたところによると、イギリスの鳩飼育家が、携帯電話の電磁波のせいでする鳩が寄りつかなくなったという理由で携帯電話会社を訴えようとしている。この人物、デビッド・ブレイン氏は、電磁波が鳩の方向感覚機能を損なわせると確信しているという。
ブレイン氏はスコットランドのウェストロジアン州で農業を営んでいるが、農場のそばに設置された携帯電話用のアンテナ塔のせいで、飼育している50羽のレース鳩が怯えて逃げてしまったと主張している。
ブレイン氏の話では、アンテナ塔が設置されて以来、飼育場にこれまで40年間常時出入りしていた鳩のうち、3分の2がいなくなってしまったとのこと。
記事によれば、ブレイン氏他多数の鳩好家たちは、近々携帯電話会社に対して訴訟を起こすつもりだという。
タイムズ紙によれば、イギリスの『王立鳩レース協会』もこの訴訟を支持している。
携帯電話機メーカーの業界団体『モバイル遠隔通信諮問グループ』(Mobile and Telecoms Advisory Group)は、アンテナ塔から放出される電磁波が鳩に害を与えることはないと断固として否定している。
同グループの関係者がタイムズ紙に述べたところによれば、アンテナ塔からの電磁波が動物に悪影響を及ぼすという証拠はまったくないが、今後この問題について調査を予定しているという。
だが、『スイス鳥類研究機関』による最近の研究によれば、レース鳩は携帯電話用のアンテナ塔に近づくと混乱し、こうした施設の周囲では通常よりも低く飛ぶことが判明している。
携帯電話で失明:イギリスから携帯電話に関する話題をもう1つ。ロンドン在住の男性が、携帯電話で顔を殴られたせいで片目を失明してしまった。
イギリスのニュースサイト『ザ・レジスター』によれば、先週、携帯電話のアンテナがこの男性の目に突きささり、損傷があまりにひどかったため眼球を摘出しなければならなかったという。
この男性はロンドンの露天商なのだが、屋台から商品を盗もうとしている女を見て前に立ちはだかった。
すると女はこの男性に足払いを食わせ、顔を携帯電話で強打した。その衝撃で頭蓋骨も骨折した模様だという。
ロンドン警察は現在、この女と連れの2人の行方を捜査中だ。(WIRED NEWS 2001/09/07)

携帯電話の電磁波を防ぐには
携帯電話を長時間頻繁に使用した場合の電磁波は、人体の各系統を損ねる恐れがある。健康への悪影響を減少させるため、使用者は以下の点に注意する必要がある。
(1)携帯電話を起動した瞬間から、電話がつながる直前の数秒間は電磁波が最も強いため、耳につけて使用するのは避けたほうがいい。電波が乱れたときは、アンテナを伸ばすと電磁波を弱めることができる。イヤホンの使用は電磁波の影響を低下させる。
(2)長電話を避け、使用時間を短縮させる。電話が長くなりそうなときは、途中で一度中断し、何回かに分けて話すとよい。
(3)顔や耳が熱っぽく感じられたときはすぐに電話を切り、お湯で拭くか何度も手でさすってマッサージし、破壊された組織や細胞の回復を促す。頻繁に携帯電話を使用して不眠症、健忘症、めまい、動悸などの症状が現れたときは、使用を控えるか、または一、二週間使用を停止するべきである。
(4)充電中は、充電器を人体から30センチ以上離しておく。電磁波は脳細胞の成長や発育に影響を及ぼすため、子供からは遠ざけておく必要がある。(人民網日本語版 2001/09/10)

携帯電磁波、CDMAはGSMより安全か?
多くの独立科学研究機関の調査でも、携帯電話が健康に悪いという証拠は発見されていない。しかし、携帯電話の電磁波問題に対する消費者の関心は高まるばかりである。GSM方式の携帯電話を使うとテレビやコンピューターの画面が歪んだり、固定電話を妨害したりすることがあるが、CDMA方式の場合は影響が比較的小さいという報告が寄せられている。これはつまり、CDMA方式はGSM方式よりも電磁波が少ないということなのだろうか。
情報産業部電信伝輸研究所、中国泰尓実験室の魏然・主任技師は、CDMA方式安全説には科学的根拠が欠けていると認識している。「すでに調査済みのデータによると、市場に出回るGSM方式とCDMA方式のSAR値はほとんど変わりがない。CDMA方式携帯電話の電磁波がGSM方式より少ないと証明するデータはないし、機種によってはGSM方式を上回るものもあるくらいだ。」
魏然氏の説明では、CDMA方式は通話中常に連続信号を発しているが、GSM方式はパルス信号(断続的)のため、電波障害を起こしやすい。したがって、日常生活で現れる前述のような現象は、携帯電話の発するパルス信号が原因であって、電磁波が大きいということを証明しているわけではないのである。(人民網日本語版 2001/09/13)

電源の入った携帯電話 「通話なくとも強い電波」
ペースメーカーなどに影響も
◆調査で判明
携帯電話は、電源を入れたままだと、通話していなくとも通話中と同じ強さの電波を出すことを、市民団体が、このほど電車の中で行った実験で確認した。心臓ペースメーカーなどに影響を与える可能性もあり、「混雑した車内では、電源を切ってほしい」と呼びかけている。
調査したのは、「日本子孫基金」(東京)。先月初めの休日の午後、JR中央線の電車内で、携帯電話の電源を入れたままにして、電波測定器で電波を測定した。すると、乗車途中で何度か測定器の針が0.2秒間、最大値まで振れ、通話時と変わらない強さの電波が出ていることが分かった。
NTTドコモ(同)によると、携帯電話はある電波中継基地のエリアから別のエリアに移る時に、電話機の位置情報を知らせる電波が自動的に出るという。総務省も「事業者によって異なるが、一秒未満のごく短い時間、数回電波が出る。電波の出力は通話時と同じ0.8−0.2ワット。ごく短時間でもペースメーカーなどに影響が出る恐れはある」と指摘する。
このほか、今回の調査で留守番モードの着信前やメール送受信の最中にも、やはり測定器の針が最大値まで振れ、電波が出ていることも分かった。
調査を担当した植田武智(たけのり)さんは「こうした事実は、関係者の間では知られていたが、通話していなければ問題はないと思っている人がほとんど。調査結果を広くPRして、満員電車などでは電源を切るよう呼びかけていきたい」と話している。(読売新聞 2001/10/01)

電磁波が「がん抑制ホルモン」阻害 環境研、細胞実験で
高圧送電線や家電製品から出る電磁波が健康に影響を与えるかどうかの問題で、国立環境研究所(茨城県つくば市)は細胞を使った実験をし、がん抑制作用を持つホルモン「メラトニン」が磁界によって働きを阻害される、という結果を得た。同種の実験は海外に4例ある。実験は細胞レベルのもので、人体そのものが同じ影響を受けるかについてはなお研究課題として残されている。実験結果は京都で開催中の日本生化学会大会で28日に発表される。
メラトニンは睡眠など生体リズムを形成するホルモンの一種で、がん細胞の増殖の抑制作用をもつ。この力が低下すると、各種のがん細胞の増加につながるという「メラトニン仮説」が87年提唱され、各国で研究が続いている。
国立環境研究所は国の特別研究として、石堂正美主任研究員と兜真徳首席研究官らが実験にあたった。
実験ではまず磁界感受性のある乳がん細胞「MCF7」に人体と同じ濃度のメラトニンを加え、乳がんの増殖が抑制されることを確認。次に同じ条件でこのがん細胞を高圧線下や家電製品など日常生活でも経験されるのと同じレベルの1.2〜4マイクロテスラと、やや強い100マイクロテスラの磁界に入れた。その結果、いずれの場合もメラトニンは細胞の中で抑制作用を低下させ、濃度によっては消失する例もあった。
メラトニンのがん抑制情報は(1)細胞膜の受容体(2)Gたんぱく質(3)酵素──の3つの伝達因子によってがん細胞内に伝えられる。3因子同士の連結部が遮断され、情報の伝達ができなくなった──という実験結果が得られたという。
メラトニン仮説が国内で追試されたのは初めて。今回の実験結果は、人体への磁界の影響の評価方法を確立する上で、1つの手がかりになるといえそうだ。
石堂研究員は「あくまで細胞レベルの反応なので、ただちに人体が同じ影響を受けるとはいえない。しかし抑制作用が阻害されるメカニズムも判明してきた。磁界感受性のあるこの乳がん細胞をマウスに移植するなど、新たな段階につなげたい」としている。(朝日新聞 2001/10/28)

WHO 電磁波「発がん性の可能性」があると発表
世界保健機関(WHO)の傘下の国際がん研究機関(IARC)は、高圧送電線や電化製品などから出る電磁波(電磁界)について、見解をまとめた。「発がんの可能性がある」としながらも、動物実験による証拠は不十分で、解明すべき課題はあるという内容。電磁波の健康影響についてWHOは03年に新環境保健基準をまとめる方針で、とりあえず10月、各国政府や電力業界に予防対策をとるよう伝えた。
WHOは96年から10年計画で「国際電磁波プロジェクト」を進めており、発がん性の評価をIARCが担当した。日米欧10カ国の専門家21人が参加、数十の研究論文をもとに、6月、フランスで開いた専門家会議で総合評価をくだした。
会議では、小児白血病に関する分析が「評価対象」に採用された。一般の家電製品などから出るレベルの0.4マイクロテスラ未満の磁界に住む子供たちには発症の増加がみられなかったが、0.4マイクロテスラ以上を居住環境で受ける子供たちは2倍になる、という。
IARCの発がんランクは5段階あるが、電磁波は「発がん性あり」「可能性が高い」に続く3番目の「可能性あり」とされた。そのうえで、「統計的な疫学研究には信頼できる証拠があるが、動物実験の証拠は不十分」とする見解をまとめた。
WHOは87年に出した「環境保健基準69」で、「5000マイクロテスラ以下では有害な生物学的影響は生じない」としている。今回はこれを再評価するための研究作業の一環で、今後、他の科学的調査やリスク評価を総合し、新しい基準を出す。
またIARCの見解を受け、WHOは各国政府や電力業界に「予防的な対策」として、(1)住民に十分な情報を提供する(2)被ばくを減らす安全で低コストの対策(3)健康リスクの研究の推進──などを講じるよう伝えた。
経済産業省は「白血病が2倍になるとの疫学結果は認識しているが、調査の偏りの可能性も残る。動物実験などによる科学的なメカニズムも明らかになっておらず、すぐに何らかの規制などは考えていない」と話す。
住民に必要以上に不安を与えないため、当面、財団法人「電気安全環境研究所」に委託し、「電磁界と健康」のホームページでIARCの見解を紹介する。
「電磁波問題」は、79年に米国で高圧送電線の周辺でこどもの白血病が多いとの疫学調査結果が発表されて以来、欧米で社会問題化し、研究が続いている。日本でも99年から3年かけ、WHOのプロジェクトの一環として、小児白血病と電磁波の関係を調べる初の疫学調査が進行中だ。(朝日新聞 2001/11/05)

東京タワー周辺、強い電磁波
国によっては「有害」レベル 市民団体調査
首都圏に放送電波を発信している東京タワー(東京都港区)の周辺で電磁波の強度が高い数値に達している、という調査結果を市民団体が明らかにした。国内の規制値を下回っているが、欧州などの規制値を超している地点もある。テレビ塔や携帯電話の基地局からの電磁波が、がんの発生率を高めるとの指摘もあり、団体は総務省に詳しい調査を要請する。
電磁波の健康被害を訴えている「ガウスネット」(事務局・東京)と、東京理科大の学生らでつくる「電磁波プロジェクト」が調べた。7月から東京タワーから半径約2キロ以内の255地点で電磁波を測定した。東京タワー周辺でのこれほどの規模の電磁波調査は初めて。
それによると、タワー中心から西北西約300メートルの交差点では、1平方センチあたりの電力密度が101.69μW(マイクロワット)だった。イタリアや中国では違法とされる値だ。
各国大使館が並ぶ北西約400メートルや、北北西500メートルの神社近く、北東へ約200メートルの高校前などでも高かった。いずれも高台で、遮へい物が少ない場所。500メートル以上離れると、低下した。
総務省の電波防護指針によると、東京タワーが発する電波の周波数の場合、人体に影響がない値の上限は1平方センチあたり約300μW。これを超える値は出ていない。
だがイタリアなどは、10μW以上は「健康に有害」として99年から法規制を実施。今年6月には、欧州広域に電波を送っているバチカン放送が、基準を超えているとして出力を下げさせられた。ロシアや中国、スイスも同等か、より厳しい基準を定めている。
高圧送電線などから出る電磁波については、世界保健機関(WHO)傘下の研究機関が疫学調査の結果から、「発がんの可能性がある」との見解をまとめている。動物実験などによる解明はまだ不十分というが、WHOは10月、各国政府や電力業界に予防対策をとるよう伝えた。
今回の調査の呼びかけ人の上田昌文さんは「日本最大出力で密集地に立つ東京タワーでさえ、電磁波強度の実態も分からない。行政は強度と健康リスクを早急に調べるべきだ」と話す。
総務省電波環境課は「がんとの因果関係に科学的根拠はない」と説明している。
国立環境研究所の兜真徳・首席研究官は「電磁波と健康被害の疫学調査は解析が難しいが、影響を示唆する研究もあり、防護指針を下回れば必ずしも安全とは言い切れない」と話している。(朝日新聞 2001/11/07)

携帯電話で脳腫瘍──元Motorola社員が同社を提訴
14日,携帯電話の使用が脳腫瘍の原因になったとしてMotorolaに損害賠償を求める訴訟がワシントンD.C.の最高裁に持ち込まれた。原告の Michael Murray氏はMotorolaの元社員。34歳の同氏は,この訴訟で携帯電話が脳腫瘍の原因になるという宣言的判決も求める方針。同氏の弁護士である Mayer Morganroth氏は,今後同様の訴訟が相次いで起きるだろうと話している。(ZDNet News 2001/11/15)

携帯電磁波、人体への影響を大調査へ 英政府
英政府は25日、携帯電話の電磁波が人体に与える影響を明らかにするため、ボランティアに対する実験を含む大規模な専門調査に着手する、と発表した。脳腫ようとの関係や子どもの発育、脳の働きへの影響などについて、7400万ポンド(約144億円)の予算で14の調査プロジェクトを進める。
頭部への影響が懸念されている携帯電話の電磁波については、世界保健機関(WHO)や各国政府が動物実験などをしている。日本でも総務省が昨年、「健康に悪影響を及ぼす確たる証拠はない」との中間研究報告を出している。
しかし、英政府は「安全かどうかをはっきりと国民に示すため、出来るだけ早く科学的に十分な知見を得る必要がある」(保健省)と徹底調査を決めた。
英国でもこれまでのところ「有害」とする明確なデータはないが、政府は昨年、「子どもの利用は必要最低限に」と助言するパンフレットを配布している。(朝日新聞 2002/01/26)

電磁波の危険性は、携帯電話会社の特許記載が証明する?
ボルティモアのジョアン・スーダー弁護士は、携帯電話業界と仲がよいとは到底言えない。
スーダー弁護士は、人気の携帯電話を決して使おうとせず、CNNのトーク番組『ラリー・キング・ライブ』をはじめさまざまなメディアで機会あるたびに、携帯電話業界とその製品を声高に非難している。
スーダー弁護士の名が最も知られているのは、おそらく、携帯電話業界に対して起こしている有名な8億ドル訴訟に関連してだろう。ボルティモア在住の神経科医クリス・ニューマン氏(41歳)が脳腫瘍を患ったのは、携帯電話が原因(日本語版記事)だとするものだ。
裁判官への申し立てを次週に控えているスーダー弁護士は、他にも携帯電話業界を相手取る36件以上の訴訟を準備している。業界は消費者に有害な機器を販売しているというのが、スーダー弁護士の主張だ。
科学的な研究では、有害とする結論もあれば無害とする結論もある。それでも、業界は無罪を主張しつづける。
「何年にもわたって科学的に研究されてきたが、携帯電話が健康上の危険に結びつかないことは確認されている」とフィンランドのノキア社は言う。
最近では、電磁波を遮断すると称して偽りの宣伝をしたとして米連邦取引委員会(FTC)がメーカー2社を提訴した件について、スーダー弁護士は、ワイヤレス業界がこれを「業界に都合のいいように解釈している」と非難する。スーダー弁護士は、FTCが詐欺的な宣伝を厳重に取り締まるべきだとする一方で、これに対する業界の反応を見れば、携帯電話に関連する健康被害について、業界が多くの情報を隠しているのがわかると言う。
スーダー弁護士は次のように語っている。「連邦取引委員会がどう動くあるいは、動かないにしても、携帯電話業界はこれを自分たちの都合のいいように解釈するのだろう。今回の提訴では、電磁波から保護する機器など必要ないから、こんなインチキ機器は実効がないと言っているように見えてしまう。これは明らかに間違いだ……携帯電話の電磁波は危険であり、細胞に損傷を引き起こし、腫瘍を生じさせて死に至らしめる可能性がある」
スーダー弁護士がボルティモア連邦地方裁判所に提出する予定の、携帯電話がこのような被害をもたらす証拠とは何か? 業界が提出している電磁波遮蔽技術に関する「おびただしい数の」特許だ。
米特許局によると、ノキア社も1998年7月28日にこういった特許の1つを申請しているという。この特許には、ユーザーの脳内細胞を電磁波から保護する装置について記載されている。
「電磁波の照射によって、神経系の支持細胞の異常分裂を刺激する可能性についてはすでに指摘されている。これが最悪の場合、悪性腫瘍の増殖へと進む可能性もまた指摘されている。上述の結論は科学的には証明されていないが、この不確定要素の存在が、ワイヤレス電話市場の成長にマイナスの影響を及ぼしている」とノキア社の特許は記している。
スーダー弁護士によれば、米モトローラ社、スウェーデンのエリクソン社をはじめ、携帯電話メーカー各社は同じような特許を持っているという。
「これらの特許はインチキではない。被告自体が言っているものなのだから」とスーダー弁護士。
業界は、法廷でスーダー弁護士の証拠を退ける自信があるという姿勢を崩していない。
ノキア社は、スーダー弁護士がしつこく取り上げるこの特許は「アンテナ効率」に関するもので、病気を防ぐ手段ではないとはねつけた。
「携帯電話の機能が効果的に働くほど望ましいのであり」、それが消費者の利益にもなると、ノキア社は言う。
来たるべき法廷はノキア社側にとって楽しいものとは言えないだろう。この件ではノキア社は被告になっていないが、別の訴訟でスーダー弁護士の怒りに直面しなければならないかもしれない
法廷では、スーダー弁護士と携帯電話業界両双方から出された科学的証拠を裁判官が吟味し、ニューマン氏の脳腫瘍の原因が携帯電話かどうかを判定する。当訴訟の被告側は、モトローラ社、米ベライゾン・コミュニケーションズ社、米ベル・アトランティック社、米ベル・アトランティック・モバイル社、米SBCコミュニケーションズ社、電気通信工業会、米国セルラー通信・インターネット協会(CTIA)。(WIRED NEWS 2002/02/26)

携帯は飲酒運転よりも危険 ハンズフリーでも反応動作遅れ
【ロンドン22日共同】自動車運転中の携帯電話使用は、ハンズフリー装置を使っても飲酒運転より危険という実験結果を22日、英国の保険会社ダイレクトラインが発表した。同社は「飲酒と同様、携帯電話の使用も認めないのが望ましい」と提言している。
運転経験豊富な成人男女20人を平常時、携帯電話を持った通話時、ハンズフリー装置による通話時、酒気帯び(英国基準=血液100ミリリットル中アルコール80ミリグラム超)時の4通りの状態で、高性能の模擬運転装置を使い動作の反応を比べた。
電話を持った通話時の反応時間は、平常時より2分の1秒、酒気帯び時より3分の1秒遅かった。
時速70マイル(約112キロ)で走行した場合、この反応時間を距離に換算すると、平常時は31メートル、酒気帯び時は35メートル、ハンズフリー時は39メートル、電話を持った通話時は45メートルとなる。
ハンズフリー装置の有無にかかわらず、通話時は飲酒時に比べて速度や前方車両との距離を一定に保つことがより困難になり、多くの警告標識を無視した。実験参加者も、通話時より飲酒時の方が運転が容易だと答えたという。(共同通信 2002/03/22)

英政府調査報告「携帯電話の電磁波防止製品は効果なし」(WIRED NEWS 2002/05/17)

通勤電車は電磁波充満? 携帯電話、電源オンで重複・反射
通勤客は日々、強い電磁波にさらされている──。列車内では多くの乗客が持つ携帯電話の電磁波が重なって反射し合い、その電磁波密度は国際的な安全基準値を大幅に超えうることが、東北大の研究で分かった。金属で覆われた車両は電波が外に漏れにくく、複数の携帯電話が同時に発した電磁波は重複して反射する。この研究者は「電源がオンなら、通話中に限らない」などと警告、このほど日本物理学会の論文誌で発表した。
東北大理学研究科の本堂毅助手(熱物理学)は、通勤途中の車内で携帯電話のメールを使う人を多く見かけ、車内で同時に携帯電話を使った場合の電磁波強度(平均電力密度)を調べた。
携帯電話は通話中だけでなく待機中も、位置情報を近くの中継基地局と交換するため、電磁波を出している。本堂氏は、車内では電磁波は一部窓から出ていくものの、多くは金属の車内壁で跳ね返ることに注目した。各車両の窓の表面積や、車両全体の体積などを考慮し、列車内に携帯電話が複数ある場合、重複と反射によって発生する平均電力密度を求める計算式を導き出した。
仮にある車両で50人が0.4ワット(W)の電波を出す携帯電話を1台ずつ持つとすると、車両内の総出力は20W。携帯電話1台あたりの出力は最大でも 2W以下と定められており、重複によって非常に強い電磁波が出力されることになる。これを計算式に当てはめると、車内の電力密度は、世界保健機関(WHO)の協力機関が定める国際基準値の数倍にも達しうることがわかった。
ラッシュ時は1車両に約300人が乗車することや、携帯電話機器を複数台持つ人を考えると、さらに強い場合も容易に想定されるという。
「金属の箱で電磁波を反射させる『電子レンジ』の大型版と考えれば分かりやすい。バスやエレベーターなど閉鎖空間での電磁波の影響を考慮し、予防原則を考える必要がある」と、本堂氏は話す。学会誌で発表後、英国の鉄道などから問い合わせが相次いでいる。
総務省では一昨年から、携帯電話の人体への影響を調べているが、列車内など閉鎖空間での重複や反射などは特に想定していない。電波環境課は「携帯電話と、反射する壁までの距離が遠ければ電磁波強度は減衰するし、実際に基準値を超過する事態は起こりにくいのでは」としている。(朝日新聞 2002/06/03)

バングラデシュ政府、青少年の携帯電話使用禁止へ?
ガンの原因となる製品を生産したとして、携帯電話会社を訴えるのに十分な証拠はあるかメリーランド州ボルティモアの連邦地方裁判所が、この問題に1つの結論を下そうとしている。一方、バングラデシュ人民共和国の政府は、携帯電話は人体に有害だという結論をすでに下したようだ。
脳に損傷を与えるかもしれない電磁波から若者を守るため、バングラデシュ政府は16 歳未満の青少年に対して携帯電話の使用を禁じる計画だという。バングラデシュの環境森林大臣は、同国の首都ダッカで先ごろ開催された医師と科学者の会議に出席し、この政府計画の概要を述べた。ただし、計画の正当性を科学的に裏付ける研究結果などは一切提示しなかった。
携帯電話業界はこれまで一貫して、携帯電話が利用者の健康に害を与えるという科学的証拠は何もないと主張してきた。だが、この論争にはいまだ決着がついていない。
ボルティモア在住の神経科医クリス・ニューマン氏は、自分が脳腫瘍を患ったのは携帯電話が原因だとし、業界を相手取って訴訟を起こしている(日本語版記事)。連邦地裁のキャサリン・ブレイク裁判官は近く、ニューマン氏の訴えに、正式事実審理を行なうだけの裏付けがあるかどうか決定を下す見込み。この決定は、ガン患者が携帯電話会社を訴えられるか否かを判断する際の拠り所となりそうだ。
ニューマン氏に訴えられているのは、米モトローラ社、米ベライゾン・コミュニケーションズ社、米ベル・アトランティック社、米ベル・アトランティック・モバイル社、米SBCコミュニケーションズ社、米国電気通信工業会、および米国セルラー通信・インターネット協会(CTIA)。右耳の後ろに悪性腫瘍ができたのは、アナログ式携帯電話を利用したのが原因だとして、ニューマン氏は8億ドルの賠償金を求めている。
ニューマン氏の主張を支えるのは、主にスウェーデンのレンナルト・ハルデル博士の研究と証言だ。博士は『ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・キャンサー・プリベンション』誌の6月号に発表される予定の疫学研究で、携帯電話の使用と脳腫瘍には関連性があるとしている。(WIRED NEWS 2002/06/10)

携帯で脳血管酵素に変調 人体への影響研究が必要
【ロンドン19日共同】脳血管の細胞を携帯電話の電磁波にさらしたところ、血管の透過性をつかさどる酵素に変化が生じたとの研究をフィンランドの放射能・原子力安全庁がまとめた。英国内通信PAが19日報じた。
同庁の担当者は「現段階で携帯電話の使用が健康に危険だと決めてかかるのは間違いだが、人体への影響をさらに研究する必要がある」と指摘している。
研究班は脳血管壁の細胞を培養皿に置き、携帯電話に定められた国際基準の上限である1キログラム当たり2ワット相当の電磁波を照射。1時間後、400種類のタンパク質に生化学的変化が起き、特に血管壁の透過性をつかさどる「HSP27」という酵素が変質した。
担当者によると、同じことが生体で起きれば、神経細胞を損傷する分子が脳に透過し、組織に悪影響を与える可能性があるという。
また、フランスの別の研究でも、携帯電話の電磁波がラットの脳血管の透過性を上昇させることが分かった。2つの研究結果はカナダで今月開かれる会議で発表される。
携帯電話の健康被害については、米国で損害賠償請求訴訟も起きており、世界保健機関(WHO)の研究所が疫学調査を進めている。(共同通信 2002/06/20)

携帯電磁波の安全性を証明 米科学者
米ワシントン大学は25日、携帯電話の放つ電磁波ががんを招くことはないとする研究報告を発表し、携帯電磁波の安全性を強調した。
ワシントン大学では、480匹のマウスに対し、携帯電話の電磁波を一日4時間、週5回の割合で2年間輻射する実験を行ったが、がんなどの症状は現れなかったという。
実験の担当者は、携帯電話の最大の問題点は電磁波ではなく、運転中の通話による交通事故だと指摘した。(人民網日本語版 2002/06/26)

携帯電話の電磁波は、人の細胞に影響を与える!
携帯電話から出ている電磁波に、人間の細胞を変化させる働きがあることが実験でわかった。脳にも影響がありうるという。
「フィンランド放射線安全協会」のダリウス・レスジンスキー氏らの研究。雑誌「分化」(Differenciation )5月号に掲載された。
研究者らは、人間の血管壁の細胞を培養し、携帯電話から出る電磁波と同じ量の電磁波を1時間当てた。ごく低量の電磁波だが、細胞内の数百種類のたんぱく質が反応し、生物学的な変化が起きた。また、この変化によってストレスたんぱく質として知られている「hsp27」も検出された。
研究者らは、このストレスたんぱく質の検出を問題視している。このたんぱく質には、脳を外界からの化学物質から守っている血液脳関門の機能を低下させる可能性があるという。
ただし、携帯電話の危険性にすぐつながるとはいえないようだ。レスジンスキー氏は、「高感度の装置で、確かに生物学的な反応が起こることを確認できた。しかし、実際に人間の脳や体に影響があるかどうかは、まだわからない。今後まだ研究を重ねる必要がある」と述べている。(日経ヘルス 2002/06/27)

電磁波:浴び続けると小児白血病の発症頻度が倍増 WHO調査
高圧送電線や家電などから出る超低周波(50〜60Hz)の電磁波を高いレベルで浴び続けると、小児白血病の発症頻度が倍増する可能性があることが分かった。国立環境研究所と国立がんセンターの研究班が、WHO(世界保健機関)の国際電磁波プロジェクトの関連研究として実施した国内初の疫学調査で判明した。
調査対象は、15歳以下の健康な子ども約700人と白血病の子ども約350人。子ども部屋の電磁波の強さを1週間続けて測り、家電製品の使用状況や自宅と送電線の距離なども調べて、電磁波と病気の関連を見た。
その結果、子ども部屋の電磁波が平均0.4マイクロテスラ以上の環境では、白血病の発症頻度が2倍以上になることが分かった。通常の住環境での電磁波は、平均0.1マイクロテスラ以下。携帯電話や電子レンジから出るのは、違う周波数帯の高周波の電磁波だ。
電磁波と小児白血病の関係は70年代から指摘されてきた。WHOの国際がん研究機関(IARC)は、79年以降の9つの疫学調査結果や各国の研究結果を再検討し、01年、「0.4マイクロテスラを境に発症の危険が倍増する」との結論を出した。しかし、(1)脳腫瘍(しゅよう)や他のがんの増加はみられない(2)動物実験では発がん性の増加は認められない、とも指摘し、危険か安全かの議論は決着していない。日本には電磁波を浴びる量を制限する規制はない。研究班によると、0.4マイクロテスラの環境にさらされているのは、日本では人口の1%以下とみられる。【元村有希子】

この調査を統括する総合推進委員会委員の志賀健・大阪大名誉教授の話 問題の環境下にいる子どもの数は、今回の調査では1ケタと少なく、リスク評価は慎重にしなければならない。本当に危険かどうかを確かめるため、幅広く研究を進める必要がある。(毎日新聞 2002/08/24)

研究報告「アナログ携帯電話は脳腫瘍のリスクを高める」
米モトローラ社や米ベライゾン・コミュニケーションズ社など、大手携帯電話会社を相手取って起こされている有名な8億ドル訴訟(日本語版記事)。この訴訟をさらに活気づけそうな研究結果が、スウェーデンのガン研究者によって発表された。『ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・キャンサー・プリベンション』誌の 8月号に掲載された論文によると、旧式の携帯電話と脳腫瘍との間に関係のある可能性があることがわかったというのだ。
多くの研究では、携帯電話の使用とガンとの間に明確な関係は見つかっていない。しかしこの研究によると、アナログ式の携帯電話を長期間使用した場合、脳腫瘍ができる率は、使用しなかった場合と比べて明らかに高かったという。
この研究は、スウェーデンのガン研究者、レンナルト・ハルデル博士が行なったもの。博士は脳腫瘍患者1617人を調査し、腫瘍のない同程度の人数のグループと比較した。
その結果、スウェーデンでアナログ式の『ノルディック・モービル・テレフォン』サービスを使用していた人は、そうでない人に比べて脳腫瘍ができる率が 30%高かったことがわかった。このサービスを10年以上使った人々では、80%高かった。とくに頻繁に電話が接触するほうの側頭部に腫瘍ができやすいという。
この研究でも、デジタル式の携帯電話と脳腫瘍の間にはっきりした関係は認められなかった。
日本では現在アナログ式の携帯電話は使われていない。(WIRED NEWS 2002/09/12)

「携帯電話で脳腫瘍」訴訟を門前払い ボルティモア
メリーランド州ボルティモア(AP)「自分に脳腫瘍(しゅよう)ができたのは携帯電話を使用したため」として、メリーランド州の医師が携帯電話製造大手の米モトローラなどを相手取って総額8億ドル(981億円)の損害賠償請求訴訟を当地の連邦地裁に起こしたが、担当のキャサリン・ブレーク判事は30日、「原告が提出した証拠は訴訟を起こすのには不十分」として門前払いした。
訴えていたのは、神経科のクリストファー・ニューマン医師。同医師は1992年から98年にかけ、旧式のアナログ型携帯電話を使っていたが、それが脳腫瘍の原因になったと主張していた。
しかしブレーク判事は「携帯電話から出る電磁波ががんを起こす証拠はあるが、多くの研究は、携帯電話と脳腫瘍との関連を認めていない」として同医師の訴えを退けた。00年以降、米国立がん研究所などの研究では、「携帯電話は健康に悪影響を与えない」という結果が示されている。
携帯電話業界は、今回の提訴が訴訟として認められると他にも訴訟が起こされる可能性があるとみて、大きな関心を寄せていた。(CNN 2002/10/02)

デンマーク科学者「車内での携帯電話の使用は脳に悪影響」
米連邦地方裁判所は9月30日(米国時間)、携帯電話が脳腫瘍の原因だとする訴えに対し、証拠不十分との判断を下した(日本語版記事)。しかし、科学者たちは次から次へとデータを示し、懸念を煽りつづけている。
デンマークの工学雑誌『インゲニエレン』の最新号では、科学者たちが、自動車の中での携帯電話使用はガンにかかる危険性を高める恐れがあると主張している。
『デンマークがん協会』で研究責任者を務めるクリストファー・ヨハンセン博士は、「デンマークの携帯電話加入者(約)400万人の脳内の温度は、携帯電話を使って30分間通話すると、摂氏0.25度ほど上昇する。これは集中力に関する問題を引き起こす」と述べている。同博士は、病気になる危険性を低減するために、電話のアンテナを車外に取り付けるよう提案している。
この雑誌記事の一部は英語に翻訳され、電磁波に関するニュースレターに掲載されている。(WIRED NEWS 2002/10/10)

携帯電話の電波、ラットの学習能力への影響はない
総務省の生体電波環境研究推進委員会は11月12日、携帯電話の電波がラットの課題学習能力に影響を与えないとする研究報告書を公表した。携帯電話から発生する高周波電磁波のレベルが、現行の電波防護指針の値(脳平均SAR<2.0W/kg)を上回る強度であっても、電磁波曝露で全身が加熱され深部体温が上昇する熱作用を生じない条件下であれば、課題学習能力への影響は認められなかったため。なお、SAR(Specific Absorption Rate;比吸収率)とは、生体が電磁界にさらされることにより吸収されるエネルギー量のこと。
今回の研究では、T字型迷路リバーサル学習を4日間させた後、週5日間の割合で、脳平均SAR7.5W/kg、全身平均SAR1.7W/kgの電磁波を1 日1時間、4週間にわたり曝露させた。このように電磁波を浴びた「曝露群」(22匹)と、電波曝露装置に曝露群と同一期間入れるが、電波曝露を行っていない「偽曝露群」(24匹)、通常の飼育ゲージ内で育てた「対照群」(20匹)の3群間で、4日間の学習期間中における正解数の推移と、電波曝露後の4日間の正解数の推移を比較。その結果、3群間において、いずれも明らかな差がみられなかった。
ただし、脳平均SAR25W/kg、全身平均SAR4.5W/kgという、さらに強い電磁波曝露の場合は、ラットの深部体温の上昇と課題学習能力の低下がみられ、「電磁波の熱作用によるものと考えられる」(同委員会)としている。
同委員会は1997年10月から、電波の生体安全性評価に関する研究、検討を行ってきた。これまでに、携帯電話の短期曝露では脳に障害を与えない、熱作用を及ぼさない電波の強さでは脳に障害を与えずという結果を報告している。(日経BP 2002/11/14)

電磁波の人体への影響を共同検討へ 携帯電話4社
NTTドコモ、KDDI、J-フォン、ツーカーセルラー東京の携帯電話4社は21日、携帯の電磁波が人体に及ぼす影響について共同で検討すると発表した。国内の携帯会社が電波の影響を調べるのは初めて。4年後をめどに、最終結果を公表したいとしている。
4社が検討するのは、携帯基地局から出る電波が対象。ドコモが三菱化学安全科学研究所に委託している研究を利用して、4社が共同で評価・分析を行う。委託研究では、携帯基地局から出るレベルの電波を培養した人体細胞に照射する実験を実施。電波が長期間にわたって及ぼす影響を調べている。
4社は、途中経過を含め、研究の段階ごとに評価・分析を重ね、4年後ぐらいをめどに最終結果を出す予定だ。
電磁波が人体に及ぼす研究では、国立環境研究所と国立がんセンターの研究班が 8月、高圧送電線などからの低い周波数の電磁波で小児白血病の発症が倍増する可能性を指摘している。
一方、総務省の生体電磁環境研究推進委員会(委員長・上野照剛東大教授)はが01年1月、「携帯電話による健康への影響はない」との内容を盛り込んだ中間報告をまとめており、影響の有無は研究者によっても見解が分かれている。(毎日新聞 2002/11/21)

高圧送電線の電磁波、急性リンパ性白血病に集中して影響
文部科学省は28日、高圧送電線などから出る超低周波の電磁波(電磁界)と健康との関係を調べる全国疫学調査の最終解析の一部を公表した。昨年夏の中間解析で小児白血病の発症率増加が確認されたが、新たに「急性リンパ性白血病」に集中して影響していることが分かった。
「生活環境中電磁界による小児の健康リスクに関する研究」と題したこの調査は、国立環境研究所と国立がんセンターなどが、全国の主要な小児がん治療施設の協力で行った。
小児白血病と小児脳腫瘍(しゅよう)について、15歳未満の患者と、比較対照のための健康な子どもの計約2000人を対象に、子ども部屋の磁界の強さや送電線からの距離などを調べた。
この結果、小児白血病の中でも「急性リンパ性白血病」が、日常環境の4倍にあたる0.4マイクロテスラ以上の磁界で、発症率が2倍以上に増えることが確認された。一方、「急性骨髄性白血病」の発症率と磁界との関連は見られなかった。
小児脳腫瘍と電磁波との関連でも発症率の増加が見られた。(朝日新聞 2003/01/29)

通話しながらの運転で視野は大幅に狭窄
携帯電話で通話しながら自動車を運転すると、たとえハンズフリーデバイスを使っていても、“視野がトンネル化”し、重大事故を引き起こす可能性がある──。米ユタ大学がこんな研究を報告している。
研究ではボランティア20人が、運転シミュレータを使って車の急な横滑りや信号の変化といったあらゆる種類の障害を体験。あるテストでは、通話中のドライバーと運転に専念しているドライバーに同じ量の標識を見せたところ、通話していないドライバーが覚えていた標識の数は、通話していたドライバーが覚えていた数を50%も上回っていた。
同大助教授のDavid Strayer氏によれば、これは“不注意による盲目状態”と言え、反応時間は20%も遅くなる。通話しながら運転した場合、急に赤信号に変わったのを半分も見落とした被験者もいたという。
Strayer氏は「携帯電話を使っているときは、情報を受け入れる量が大幅に削減される。目前で車が横滑りしてきたり、急な車線変更といった事が見逃され、われわれの実験では少なくとも追突事故が3回起きた」と説明。この研究はAmerican Psychology AssociationのJournal of Experimental Society: Applied3月号に掲載される。(ZDNet NEWS 2003/01/29)

電気炊飯器:電磁波でペースメーカー誤作動 厚労省が注意
IH式電気炊飯器が出す電磁波が、植え込み型心臓ペースメーカーを誤作動させた事例が厚生労働省に報告され、同省は30日に出した医薬品・医療用具等安全性情報で、注意を呼びかけた。
報告によると、01年春ごろ、60歳代の女性が装着している植え込み型心臓ペースメーカーの定期検査で、ペースメーカーの設定がリセットされていた。製造業者などが調査したところ、女性がIH式電気炊飯器に近づいた時に起きた誤作動と判明した。女性に健康被害は生じなかった。
ペースメーカーの添付文書には、IH式電気炊飯器から離れるか、使用を中止してから装着するよう記載されているが、同省は再度、IH式電気炊飯器にペースメーカーが近づくような姿勢を取らないよう、注意を呼びかけた。【須山勉】(毎日新聞 2003/01/30)

GSMケータイの電磁界が成長途上のラットの神経細胞を破損
携帯電話から発せられる電磁界(EMF)が成長中のラットの神経細胞を破損するという調査結果を、スウェーデンの大学の研究者チームがまとめ、29日(米国時間)発行の米政府の学術雑誌『環境衛生展望』(EHP)のオンライン版で発表した。研究チームによると、神経損傷を確認した初の報告という。
スウェーデンのルンド大学神経学科のリーフ・サルフォード教授を代表とする研究チームが発表した。研究チームは、人間のティーンエージャーに相当する生後 12週から26週のラットを3グループに分け、それぞれ異なる強度のGSM携帯電話の電磁界に2時間ずつさらした。その結果、電磁界が、脳の血液関門からのアルブミン(タンパク質)漏出とニューロン損傷とに有為に関連していることを確認したという。
研究チームは、実験のサンプル数が少ないことを認めながらも、結果は非常に重要だと説明。生物の成熟プロセスではぜい弱性があり、「発育途上の若者が毎日携帯電話を使用していれば、数十年後に彼らが中年にさしかかった時、悪影響が出てくる可能性は否定できない」としている。
携帯電話の生体への影響については、世界保健機関(WHO)が、電話機や基地局の電波が健康に悪影響を及ぼすという科学的に確固たる証拠はない、との見解をまとめているが、同時に安全性を確証できるよう研究を進めることを推奨している。(WIRED NEWS 2003/01/31)

携帯電話利用で、脳を有害物質から守るバリア構造に穴が開く?
携帯電話の使用は健康に悪影響を及ぼすかこの疑問に新たな角度から光を当てるかもしれない研究成果が発表された。スウェーデンの研究チームが、世界で最も広く使われている方式の携帯電話が発する電磁波によって、ラットの脳に「穴」が開くことを確認したのだ。
スウェーデンのルンド大学神経学科リーフ・サルフォード教授を代表とする研究チームは、生後12週〜26週のラットを『GSM』方式の携帯電話の電磁波にさらす実験を行なった。実験対象となったラットは、人間の年齢で言えばティーンエージャー世界的に携帯の使用率が最も高い傾向にある世代に相当するという。また、GSMは世界で最も普及している携帯電話方式で、とくに欧州、アジア、中東地域での利用が多い。
「発育途上の脳については、特別な注意が必要かもしれない。生物学的にも発達の過程においても、とりわけデリケートな時期だからだ」と、研究チームが発表した論文には書かれている。「発育途上の世代が日常的に携帯電話を使用していれば、数十年後、まだ中年のうちに悪影響が出てくる可能性は否定できない」
人体への悪影響についてはまだ立証されていないことから、携帯電話業界はこういった研究成果に対し、一貫して異義を唱えつづけている。世界保健機関 (WHO)と米食品医薬品局(FDA)も、携帯電話が有害だとする証拠はないと述べているが、逆に無害だという確たる証拠もないとしている。また、『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』と『アメリカ医学会雑誌』の両誌は、あまり頻繁でない短期間(最高5年)の携帯使用で脳腫瘍になることはないとの見解を示している。
自身の脳腫瘍は携帯電話の頻繁な使用が原因だとして、メリーランド州の神経科医クリストファー・ニューマン氏が携帯電話会社や業界団体を相手に起こしていた訴訟も、最近になって米連邦地方裁判所により却下された(日本語版記事)。原告には訴えるだけの十分な証拠がないとキャサリン・ブレイク裁判官が判断したためだ。
「携帯電話の使用が健康に悪影響を及ぼすおそれはないことを示す、科学的な証拠が次々と出てきている」と、米国セルラー通信・インターネット協会 (CTIA) の広報担当者は述べている。「周知のとおり携帯電話は米国政府の基準によって厳しく規制されており、その基準も国民の健康を守る政府機関によって定期的な見直しが行なわれている。その一環として政府機関はつねに新しい研究成果を評価し、現行の基準が引き続き人々の健康を守るものであることを確認している。今回の研究成果も他の研究と同様に検討されることになるだろう」
それでもなお、今回の研究成果は、科学界、携帯電話業界、そして世間の人々の注意を引いた。
サルフォード教授らの研究成果は、米保健社会福祉省の国立環境衛生科学研究所が発行する学術誌で、論文掲載にあたって研究者間で事前審査を行なう『環境衛生展望』(Environmental Health Perspectives)に発表された。この研究はまた、携帯電話の使用が脳腫瘍以外の疾患を引き起こす可能性を示唆する初めてのものでもある。
「大ニュースだ」と語るのは、電磁界研究の専門誌『マイクロウェーブ・ニュース』の編集者、ルイス・スレシン氏。「このような研究が発表されたからといって、携帯電話を使うと誰もが脳に損傷を受けるとは決めつけられないが、かといって無視するわけにもいかない」
サルフォード教授のチームは研究の中で、ラットを3つのグループに分け、それぞれレベルの異なるGSM携帯の電磁波に2時間ずつさらす実験を行なった。その結果、電磁界(EMF)にさらされることが、ラットの血液脳関門[脳に有害な物質を入れないようにするバリア的な構造]からアルブミンヒトの血液中にも存在するタンパク質の1つが漏出する現象に関わっていることを突き止めたという。さらに、EMFにさらされる量が増えるほど、破壊されるニューロンが増すことも確認できたとしている。
研究チームは、実験のサンプル数が少ないことを認めながらも、「総合的な結果は非常に重大なもので、さらされた量とそれが体に及ぼす影響の大きさが明らかに相関していることを示している」と述べた。
脳のバリアにこうした「穴」が開くと、血液中を流れるものならほとんど何でも有害物質も含めて脳に流れ込んでくる可能性があるため、これは生命に関わる危険だと『環境衛生展望』の編集長、トム・ゴール博士は言う。
「確かに、これはあくまで成長期のラットにおける結果だ。そのまま人間に当てはめることはかなり難しい。だが、今回の結果はこの問題を真剣に検討すべきだという警告かもしれない」
ゴール博士の雑誌では、毎年800ほどの研究報告を審査するが、そのうち実際に掲載するものは平均20〜25%しかないという。
にもかかわらず、この研究を即座に取り上げたのは、同様の研究の大半は携帯電話がガンを引き起こすかどうかに焦点を当てたものであるのに対して、これはそうではなかったからだとゴール博士は述べた。
「これで、(携帯電話の問題を)別の側面からも考察することができる。この研究は、もしかすると今後に大きな影響を及ぼすかもしれない……(この問題を)もっと注意深く考察する必要があるという、これは警告なのだ」(WIRED NEWS 2003/02/03)

「10代、携帯電話中毒で痴ほうに」
成長期に携帯電話を長時間使用した場合、携帯電話から出てくる電磁波が、重要な脳細胞を損傷させ、中年以降アルツハイマー病が誘発されることがあるという研究結果が発表された。
英国BBC放送は5日、米国立環境保健科学研究所が発行する「環境保健展望」最新号に載せたスウェーデン・ルント大学のライフ・サルフォード教授の研究報告書を引用し、このように報道した。
研究チームは人で考えれば10代に該当する12〜26週のネズミを、携帯電話から放出されるものと同じ強さの電磁波に2時間ほど露出させた。
その結果、50日後にネズミ脳細胞の相当部分が死んでいるという事実を顕微鏡を通じて確認した。報告書は「数十年間、毎日携帯電話を使用し、中年になるころには集団的に脳疾患を起こす可能性も排除できない」という結論を下した。
ネズミで実験したのはネズミの脳と人間の脳構造が、非常に似ているためだ。サルフォード教授は「ネズミの脳で起こることが、人間の脳でも十分に発生し得る」とし「青少年らの携帯電話使用の制限を検討しなければならない」と主張している。朴素ヨン(パク・ソヨン)記者(中央日報 2003/02/06)

ref. Mobile phones 'may trigger Alzheimer's'
(BBC NEWS 2003/02/05)

Exposure Of Human Peripheral Blood Lymphocytes To Electromagnetic Fields Associated With Cellular Phones Leads To Chromosomal Instability
Department of Human Genetics and Molecular Medicine, Tel-Aviv University
Mashevich M, Folkman D, Kesar A, Barbul A, Korenstein R, Jerby E, Avivi L.
February 24, 2003

Whether exposure to radiation emitted from cellular phones poses a health hazard is at the focus of current debate. We have
examined whether in vitro exposure of human peripheral blood lymphocytes (PBL) to continuous 830 MHz electromagnetic fields causes losses and gains of chromosomes (aneuploidy), a major "somatic mutation" leading to genomic instability and thereby to cancer. PBL were irradiated at different average absorption rates (SAR) in the range of 1.6-8.8 W/kg for 72 hr in an exposure system based on a parallel plate resonator at temperatures ranging from 34.5-37.5 degrees C. The averaged SAR and its distribution in the exposed tissue culture flask were determined by combining measurements and numerical analysis based on a finite element simulation code. A linear increase in chromosome 17 aneuploidy was observed as a function of the SAR value, demonstrating that this radiation has a genotoxic effect. The SAR dependent aneuploidy was accompanied by an abnormal mode of replication of the chromosome 17 region engaged in segregation (repetitive DNA arrays associated with the centromere), suggesting that epigenetic alterations are involved in the SAR dependent genetic toxicity. Control experiments (i.e., without any RF radiation) carried out in the temperature range of 34.5-38.5 degrees C showed that elevated temperature is not associated with either the genetic or epigenetic alterations observed following RF radiation-the increased levels of aneuploidy and the modification in replication of the centromeric DNA arrays.
These findings indicate that the genotoxic effect of the electromagnetic radiation is elicited via a non-thermal pathway. Moreover, the fact that aneuploidy is a phenomenon known to increase the risk for cancer, should be taken into consideration in future evaluation of exposure guidelines.

Bioelectromagnetics 24:82-90, 2003. Copyright 2003 Wiley-Liss, Inc.

電磁波、一定条件下で染色体異常促進 慈恵医大グループ
電磁波の生体影響を研究している東京慈恵会医大の清水英佑教授のグループは24日、山口市で開かれている日本産業衛生学会で、ラット(ネズミ)による実験で超低周波の電磁波が一定の条件下で脳の染色体異常を促進する結果が出た、と発表した。突然変異を起こす化学物質を与えて電磁波にさらすと、化学物質だけの投与に比べ染色体異常が2〜3倍に増えたという。同グループは「電磁波ががんの促進因子である可能性を示す」としている。
超低周波の電磁波は家電や高圧線から出る。今回の実験は一般環境の数千倍の電磁波を使って行われた。
実験は電磁波による脳腫瘍(しゅよう)の誘発性を調べるため、脳の細胞分裂が盛んな生後3日のラットの子どもに対し、超低周波電磁波(50ヘルツ、強さ 10ミリテスラ)を連続24〜72時間浴びせ、脳細胞の変化を調べた。染色体異常が起きると、小核と呼ばれる染色体の破片が細胞中に増える。この増加が発がん性の目安となる。
実験は2段階で行った。最初、電磁波だけをあてたが、小核は増えなかった。次に突然変異を起こす化学物質(シスプラチン)を投与し、電磁波をあてたところ、化学物質だけを投与したラットに比べ、小核の発生が2〜3倍に増えた。時間や化学物質の投与量に比例して小核も増えたという。
清水教授は「突然変異を起こす化学物質と併用すると、その障害性を電磁波が増強することが確認できた。今後は電磁波の強さや化学物質の種類を変え、複合暴露の影響を調べたい」と話す。
超低周波の電磁波の生体影響については、WHO(世界保健機関)やIARC(国際がん研究機関)が一昨年、「発がん可能性あり」と発表した。しかし動物実験や細胞実験による証明が不十分で、WHOの国際電磁波プロジェクトを中心に発がんメカニズムの解明などを目的に各国で研究が進められている。

学会の座長を務めた山口大医学部の岩本美江子助教授(環境衛生学)の話 電磁波だけでは影響がなく、変異原物質との複合暴露だと影響が出るというのは興味深いが、実験の電磁波の量は通常の環境よりもはるかに大きい。どのくらい低い値から影響が出るのか研究を進めて欲しい。 (朝日新聞 2003/04/25)

ケータイからの電磁波 ポスターで自衛策伝授
暮らしの安全について考える市民団体「日本子孫基金」(東京)が、携帯電話の電磁波から自衛するための方法をまとめたポスターを作製した。
携帯電話の電磁波の影響については近年、脳腫瘍(しゅよう)になるリスクが高いなどの報告が出ている。現在、世界保健機関(WHO)を中心に疫学調査が行われているが、今年2月、ルクセンブルクで行われたWHOの国際会議で、電磁波の健康影響に対して、予防原則を適用する意向が示された。
予防原則は「深刻な危害をおよぼす恐れのある物質などに対して、因果関係などが科学的に不十分でも、予防的な手段をとるべきだ」といった解釈。WHOはこれまで、不安をあおるなどの理由から、予防原則の適用は「必要なし」としてきた。
ポスターは、WHOの今回の意向に基づき作製。▽機種選びは、電磁波の強さを表すSAR値(局所比吸収率)が低いものを選ぶ▽アンテナを頭から離す▽電磁波の強い通話開始前後は頭から離す−などリスクを減らす使い方を紹介している。同基金では「科学的な結論が出るには時間もかかる。子どもへの影響も指摘されており、使い方を注意してほしい」と話す。
B3判。1部250円(別途送料100円)。希望者は部数、住所、氏名と「携帯電話ポスター」希望と明記し、ファクス03(5276)0259へ。(中日新聞 2003/05/11)

携帯電磁波有害説の急先鋒だった科学者が死亡
携帯電話がガンをはじめとする各種病気の原因になると信じている人たちは、科学界の支持派の中でも急先鋒の人材を失った。
ニュージーランドのリンカーン大学で環境保健の準教授を務めていた生物物理学者、ニール・チェリー博士が24日(現地時間)、運動ニューロン疾患によって亡くなった。57歳だった。チェリー博士は科学者としての仕事の大部分を、携帯電話の放射する電磁波が使用者に有害だと示す研究論文の収集にあててきた。業界を相手取って有名な訴訟を起こしたり、脳腫瘍患者の側に立って証言を行なったこともある。
環境保健の擁護派や、電磁波を放射する機器を利用していたために自分が病気になったと信じている一般の人々など、チェリー博士を支持してきた人たちは、インターネット上で博士の死を悼んでいる。
ニュースレター・サイト『EMFオメガ・ニュース』の読者は、次のように語っている。「博士はご本人の病気にもかかわらず、電磁波研究に非常に熱心に取り組んでいた。また、病気にともなうハンディキャップにもかかわらず、無線電波によって重い病気に冒された私のような者たちのために、全力を尽くしてくれた」
「非常に高潔で勇気に溢れ、人々の健康のために戦った博士の人生は、世界をよりよい場所に変えてきた。通信業界が博士の信用を傷つけようと試みていたが、ものともしなかった」
携帯電話業界を相手取って8億ドルの損害賠償を求め、注目を集めていた訴訟を昨年、連邦地裁裁判官が棄却した(日本語版記事)。チェリー博士と賛同者たちにとっては大きな打撃となる裁定だった。この裁定で、キャサリン・ブレイク裁判官は、医師のクリストファー・ニューマン氏は携帯電話を頻繁に使ったのが原因で脳腫瘍になったと主張していたが、裁判を正式審理に持ち込むだけの十分な証拠を持っていないと述べている。もしこの訴訟が法廷に持ち込まれていたなら、業界はもっと多くの訴訟に見舞われていたはずだ。
ニューマン氏の訴訟は結果的に棄却されたが、チェリー博士は、研究を続ける意欲を失わず、世界中で電磁波の危険性に対して人々の意見を変えさせる活動を続けた。
あるニュージーランドの初等学校が1994年にチェリー博士を招き、学校敷地内に建設計画が提案されていた携帯電話基地局用のアンテナ塔が、児童に健康面の影響を及ぼす可能性があるかどうかついて、情報提供を依頼した。博士は、このアンテナ塔が出す電磁波は、小さな子どもに有害な可能性があると述べた。
学校として提案を拒否したほうがいいという博士の奨めを保護者と学校側が受けいれ、投票の結果、校内のアンテナ塔建設案は否決された。
チェリー博士は長年にわたって、私財を投げうち、電磁波研究に関する各大学の研究論文を集めるために世界中を巡り歩いた。環境活動家たちの会合に数え切れないほど出席し、無線周波数の電磁波を放射するテクノロジーのほとんどすべてレーダー、電力線、電子レンジ、テレビ・ラジオ局のアンテナ塔、携帯電話用のアンテナ塔、携帯電話本体が人間に何らかのリスクを与えると示す研究を紹介した。
理想を言えば、携帯電話を利用せず、回線による通信だけに頼るのが望ましいというのがチェリー博士の立場だった。
「われわれ(人間)は、(携帯電話信号にとって)非常に優れた伝導体だ。このため、携帯電話信号のほとんどは、われわれの体を通りぬけ、実際に携帯用の基地局に届くのは、ごくわずかに過ぎない」とチェリー博士は、マイクロ波放射に関する会議で発言していた。
携帯電話の利用が長期的にどんな影響をもたらすかは、今のところ不明だ。しかし、『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』誌と『アメリカ医学会雑誌』(JAMA)はどちらも、頻繁でなく短期間5年以内の携帯電話使用は、脳腫瘍の原因にはならないと結論付けている。米食品医薬品局(FDA)と世界保健機関(WHO)は、携帯電話が使用者の健康に有害だという証拠も、有益だという証拠も、存在しないと述べている。(WIRED NEWS 2003/05/28)

電磁波が脳腫瘍発症に影響 小児の全国調査で判明
一部の家電製品や高圧送電線から出る超低周波電磁波のレベルが高い環境で生活する子供は、脳腫瘍(しゅよう)発症の危険性(リスク)が上昇するとの研究結果が6日、文部科学省のホームページに公開された。
科学技術庁(当時)が1999年度から3年で進めた国内初の全国調査で、今回が最終報告。国立環境研究所や東京女子医大などがまとめた。
実際のこのタイプの電磁波が高い環境で暮らす子供は少数だったため「他の要因が影響した可能性が残る」としたが、関連性が示されたことで、電磁波の低減対策が求められそうだ。
脳腫瘍の調査対象は15歳未満の子供で、健康な約100人、脳腫瘍患者約60人の子供部屋の電磁波を1週間測定。これに、家庭全体の電磁波の強さの平均値、家電製品の使用状況、部屋から屋外の送電線までの距離などを加え統計処理した。
この結果、超低周波電磁波が通常の3倍以上に当たる0.3マイクロテスラ以上の部屋で暮らす子供は、発症リスクが平均で約10倍になった。
また、患者5人と健康な1人の計6人の部屋が0.3マイクロテスラ以上だったが、このうち患者3人は100メートル以内に高圧送電線があった。
同調査の中間解析で、0.4マイクロテスラ以上だと小児白血病の発症リスクが倍増することも判明しているが、最終報告では、急性骨髄性白血病などと比べ、急性リンパ性白血病の発症リスクが高くなることが分かった。
一連の調査では、患者ら約1000人が対象となったが、0.4マイクロテスラ以上の子供部屋は、調査対象の1以下と、極めて少なかった。(共同通信 2003/06/06)

携帯電話などの“電磁波”で脳血流変化 過敏症状の解明に前進
携帯電話や送電線、電化製品から出る電磁波によって頭痛、疲労感などの症状が出るとされる電磁波過敏状態を訴える人は、電磁波を当てると脳の血流量が変化することが、北里研究所病院の坂部貢部長と日本子孫基金の研究で分かった。
電磁波との因果関係がよく分かっていない過敏状態の解明につながりそうだ。
研究グループは、過敏症状がある人と、ない人それぞれ5人に電磁波を当て、特殊な装置で、脳の血流量の変化を調べた。過敏な人には、電磁波の照射に応じて血流量が増えたり、減ったりする変化が起きた。
グループは、症状のある人は、電磁波で神経系が乱され血流変化となって表れたか、脳血流量を一定に保つ能力が低下しているとみている。
過敏な人には、眼球の運動障害、瞳孔の対光反応の異常も多く認められたという。坂部部長は「症例数を増やして研究を進め、精度を高めたい」と話している。
電磁波過敏状態の検査法はこれまでなく、電磁波を受ける環境から離れると、症状が消えたり、改善したりするのが判断指標の1つとされる。症例によっては電磁波ではなく他の病気が原因、との指摘もある。(中日新聞 2003/08/20)

もしやそれは電磁波過敏症? 診断に新たな手がかり
家電製品や携帯電話などから出る電磁波に反応し、体調が悪くなる「電磁波過敏症」。原因の特定が難しいうえ、頭痛やだるさといった自覚症状が主なため、心因性の病気と混同されがちだ。最近、都内の医師が症状を訴える人を調べたところ、電磁波を浴びた時に脳の血流量が変動することがわかり、客観的な診断の手がかりの一つになると期待されている。

◆脳の血流量、大きく変動
東日本の30代の女性は一昨年暮れ、急に体調を崩した。突然、頭痛がしたり、熱はないのに体が熱く感じたり、口や手が震えたり。横になってもどうきが激しく、眠れない夜が続いた。
思い当たる原因はなく、試しにマンション最上階にある自宅を離れて数日すると快復したが、戻ると悪化。何度か繰り返すうちに、部屋の真上に携帯電話の中継基地局があり、数カ月前に増設工事があったことを知った。
電子レンジやパソコンを使うと症状がひどくなり、外出先で急に頭が締め付けられるように痛む時も、近くで携帯電話をかけている場合が多いと気づいた。電磁波の影響を疑い、神経内科を受診したが、取り合ってもらえず「パニック症状」などと言われたという。
昨年夏、北里研究所病院臨床環境医学センター(東京都港区)で、実際に電磁波を浴びる検査を受けたところ、脳の血流量が減るなど、電磁波が影響しているらしいとわかった。「目に見えないものなので、原因かどうか、以前は半信半疑でした。同じ症状に悩む人のためにも、少しでも解明が進めば」と女性は話す。
現在は転居し、家電の使い方も工夫して体調もやや落ち着いたが、いつどこで症状が出るかと、外出時も常に不安を感じるという。
同センター部長の坂部貢医師によると、自覚症状を訴える人を調べると、眼球が滑らかに動かない、瞳孔の調節がうまくできないなど中枢神経や自律神経の機能に障害が起きている割合が高く、ごく微量の化学物質で症状が出る「化学物質過敏症」と共通点が多い。
同センターは昨年来、症状を訴える人を被験者に、首に導線をかけ、タイミングを知らせずに16ヘルツから1メガヘルツまで5通りの電磁波を発生させて、体の変化を測定した。脈拍や瞳孔の大きさなども調べたが、最も顕著に変化が現れたのは、脳の血流量だった。
19〜48歳の健康な人5人と、自覚症状のある24〜50歳の5人を比べた試験でも、前者のグループは電磁波を浴びても血流量がほぼ一定なのに、後者のグループでは、個人差はあるが、最大40%以上減るなど血流量が大きく変動した。
過敏な人のほとんどは見た目で症状がわからないため、従来は本人の訴えで判断されてきた。そのため、思い込みによるケースや精神的な病気との区別が難しく、「自覚症状以外の客観的な評価方法がぜひ必要だった。これが手がかりになれば」と坂部医師はいう。
脳の血流量が変動するメカニズムの解明はこれから。今のところ、主な対処法は電磁波の発生源を避ける以外にないという。

◆携帯・調理器の使用に注意
同センターの試験に協力したNPO「日本子孫基金」は、以前から電磁波が人体に与える悪影響を指摘してきた。「危ない電磁波から身を守る本」(コモンズ)の著書があるスタッフの植田武智さんは「社会全体で電磁波を減らす取り組みが必要なのに、日本は遅れている」と指摘。個人でリスクを避けたい場合は、まず、発生源を使う時間を減らし、使う際は体から離すようにアドバイスする。
携帯電話にはイヤホンマイクをつけ、電磁調理器は使用中はなるべく離れる。体に触れる電気毛布や電気カーペットは、電磁波を減らした製品を選ぶのもひとつの方法という。アレルギー体質の人は電磁波にも反応しやすい傾向があるため、化学物質などほかの要因も減らすことが大事だ。
「気にしすぎてストレスが増えるようでは逆効果ですが、全体的なリスクを減らす生活を心掛けて」と植田さんは話している。

◆「通常使用では人に影響ない」 家電メーカー団体
電機メーカーの団体、日本電機工業会は、家電製品から発生する電磁波について「通常の使用状態では国際的なガイドラインを下回っている」として、今のところ人体への影響はないとの見方だ。また、NTTドコモは「基地局は住民の方に影響を及ぼさない範囲で建設している」といい、電磁波の影響についてはほかの携帯電話会社と共同で細胞実験を始めている。

<電磁波過敏症> 高レベルの電磁波を浴びたり、低レベルでも長期間さらされたりすることで一度過敏になると、一般の人が問題を感じないほどのわずかな電磁波にも反応する状態。頭痛やめまい、圧迫感、吐き気など様々な自覚症状が出る。スウェーデンや米国では90年代から患者や支援者のグループが活発に活動しているが、国内ではあまり認知されておらず、診療を行う医療機関もまだ少ない。(朝日新聞 2003/08/21)

「電磁波過敏症」訴えるデータ 北里研究所など実験 脳の血流量が変動
携帯電話などから出るごくわずかな電波でも、頭痛やめまいなど「電磁波過敏症」という症状が表れることをうかがわせる実験結果がこのほどまとまった。結果を発表した市民団体などは、原因不明と片づけられてきた問題の解明につなげたいと話している。
実験を行ったのは、北里研究所・臨床環境医学センター(東京)と市民団体の日本子孫基金(同)。
電磁波過敏症の自覚症状を訴えている人と健常者のボランティアそれぞれ五人を対象に、安静時と、16ヘルツ〜1メガヘルツの微量の電磁波を5分間づつ発生させた時の脳の血流量の変動を調べた。
心理的な影響を避けるため、いつ電磁波を発生させるかは被験者に知らせなかった。その結果、電磁波を発生させた際、健常者は1人を除いて血流量の変動がどの周波数でも5分間の平均で5%以内と安静時と変わらなかった。自覚症状のある人の血流量は、5人全員がいずれかの周波数で平均20%以上の変動を示した。1メガヘルツの電磁波で平均40%以上変動した人もいるなど、安静時と比べて著しい変動があった。
人の体は通常、脳の血流量を一定に保つよう調整されているが、それが乱れると頭痛などの原因となるため、「電磁波の影響を受けたと考えられる」と、同センター部長の坂部貢さんは言う。
同センターは昨年4月、国内で初めて電磁波外来を設けた。「そばに高圧変電所があるマンションに引っ越したら眠れなくなった」「電子レンジやパソコンを使うと頭やのどが痛くなる」と訴えて訪れる人が相次いでいる。「調査した人の数は少ないが、これまで気のせいなどと片づけられてきた電磁波過敏症を調べる手がかりになると思う」と話す。この結果について総務省電波環境課は「世界各国で50年以上に及ぶ研究成果があるが、現時点では、微弱な電磁波が健康に悪影響を及ぼすという確固たる証拠は認められない」としている。
しかし、「危ない電磁波から身を守る本」(コモンズ)を出した日本子孫基金の植田武智さんは「いま大きな問題になっている化学物質過敏症も、当初はごく微量の化学物質は健康への影響はないと言われた。きちんとした調査を求めていきたい」と訴える。(読売新聞 2003/09/02)

有名人も使う「電磁波から身を守る腕時計」はインチキ商品か?(WIRED NEWS 2003/09/03)

ケータイでラットの脳に損傷
携帯電話の電磁波がラットの脳細胞を破壊した。いま携帯を多用している若者たちが中年になるころには一斉にその害が出始めるかもしれない。やはり使用を見合わせた方がいいだろう──そう結論づける研究が出ています。
これまで携帯の電磁波が有害だといわれながら、確かな決め手を欠く状態でした。ここに来てスウェーデン最南端のマルメ市に近いルンド大学のレイフ・サルフォードさんを中心とする研究グループから、新しい研究が現れました。アメリカの環境医学専門誌『環境健康展望』の最新号に発表されています。従来の研究では電磁波と癌の関連が調査されていましたが、今回の研究は脳細胞そのものに損傷を与えるかどうかを調べたものです。
脳内の血管は、有害物質が脳内に簡単に侵入することがないよう、血管壁が特別な構造になっていて、血液脳関門と呼ばれています。ルンド大学の研究グループの調査によって、すでに判明していたのは次のような事実です。脳が電磁波を受けると、血液脳関門が破れる。正常な状態だと、血しょうの中に溶け込んでいるたんぱく質である血しょうアルブミンが血液中から脳内に出ることはない。しかし電磁波の影響でこれが破れると、アルブミンが脳内に入って毛細血管の周りのニューロン(神経細胞)とグリア細胞に蓄積する──。(脳の機能は、ニューロンとそれより1けた数の多いグリア細胞の協力で行われると考えられています)
今回の研究は、この蓄積したアルブミンが脳組織に損傷を与えるかどうかに関するものです。32匹のラットに、ヨーロッパで普通に使われている携帯電話の電磁波を当てました。ラットを4群に分け、0、10、100、1000ミリワットの電力で2時間あてます。これは人間が携帯を使うときとほぼ同じ条件です(これは電磁波そのものの強さを表すミリワット毎平方センチの単位ではなく、携帯の電力を表す数字)。この1回の照射のあと、50日たってから調べてみると、照射したラットではアルブミンが脳の中に漏れ出しているのが確認されました。しかもニューロンに損傷を与えていました。
損傷を受けて縮んだニューロンは細胞内部の構造が明らかに失われていて、しかもラットの脳のあらゆる部分に損傷ニューロンが見られました。中でも大脳皮質、海馬、大脳の中心部に近いところの大脳基底核に多く見られました。損傷を受けた細胞の数は、電磁波の強さと明らかな相関がありました。
実験に使ったラットは人間でいうとティーンエージャーにあたる年齢です。繰り返し電磁波を浴びることで、ラットと同じようなことが携帯の使用者におきているとすれば、将来、携帯を多用している若い人たちが中年になった時にどのような影響が現れるか、心配だと研究者たちは話しています。(世界の環境ホットニュース255号 2003/09/24)

ref. Rat Brain Damage from Mobile Phone Use(Environmental Health Perspectives 2003/06/07)

次世代携帯の電波で頭痛 オランダが研究
【ワシントン30日共同】今後、各国での普及が予測されている第3世代携帯電話(3G)の基地局からの電波が、周辺にいる人間の頭痛や吐き気などの原因となる可能性があるとの研究結果を、オランダ経済省などが30日までにまとめた。
ロイター通信によると、ボランティアの被験者を、3Gの基地局からの電波と同様の強さの電波などにさらして反応を調べた結果、頭痛や吐き気を訴える人が、従来の携帯電話の基地局の電波などに比べて、目立って増えたという。
同省は「3G電波に長期的にさらされることの影響など、今後、詳しい調査が必要だ」としている。
3G携帯電話は、高速の通信が可能で、高音質の音楽やビデオ画像を、携帯電話で楽しむことができることから、各国でサービス網が広がっている。(共同通信 2003/10/01)

総務省、「携帯は脳腫瘍の原因にならない」
200匹のラットに1.5GHz帯PDC方式の電波を、2年間照射したところ、脳腫瘍の発生には影響が認められなかった。
総務省は10月10日、長期に渡る携帯電話の使用が脳腫瘍の発生へ与える影響は認められないことを確認したと発表した。
「生体電磁波環境研究推進委員会」が行った研究結果をまとめたもので、200匹のラットに電波を2年間照射したところ、電波ばく露の影響は見られなかったことから結論付けた。
ラットに照射されたのは、ボーダフォンやドコモが利用している1.5GHz帯 PDC方式の電波。電波の強さはSAR2.0W/kgとSAR0.67W/Kgで、1日1.5時間照射された。携帯電話は人体頭部におけるSARを 2.0W/Kg以下とすることを義務づけられている。
総務省は、電波による眼球への影響など、生体に及ぼす影響の可能性を解明するため、研究を続けるとしている。(ZDNet Mobile 2003/10/10)

「携帯電話の電磁波でDNA損傷」
携帯電話の電磁波に長時間露出される場合、血液の中の免疫細胞DNAに損傷を来たすという国内の研究結果が出た。
これは国内で初めて携帯電話の電磁波が持つ遺伝子への毒性が提示されたもので、携帯電話の電磁波の有害性に関する論争が起こる見通しだ。
高麗(コリョ)大学・医学部・予防医学教室の李恩一(イ・ウンイル)、チェ・ジェウク教授チームは、健康な男女志願者60人を対象に、志願者が携帯電話に露出されていることが分からないように特殊製作されたヘッドセットを使用し、半分には携帯電話の電磁派を4時間発射させ、残りの半分には電磁派を発射させないという実験を行った。
その後、60人全員の血液を採取し、白血球など免疫細胞のDNA損傷を意味する指標である「テールモーメンツ(Tail Monents)」を調査した結果、電磁波に露出される前に比べこれが増えていることが分かった。
これは携帯電話の電磁波が細胞のDNAを傷つけ、遺伝子の毒性を引き起こす可能性があることを意味する。このような現象はリンパ球・T、免疫細胞・B、免疫細胞・顆粒白血球など4種の免疫細胞すべてに発生した。
反面、免疫力を増強する免疫活性物質「サイトカイン(Cytokines)」などは携帯電話に露出された後には減少する事が分かった。これは電磁波が細胞に免疫毒性を引き起こす可能性があることを意味する。
このような研究結果は今月24日、江原(カンウォン)道・平昌(ピョンチャン)で行われた2003年度大韓予防医学会の「生活環境危険要因」シンポジウムで発表された。
研究チームは当初、今回の実験結果を論文として発表する予定だったが、情報通信部がこれを引き止めたことから、研究論文の発表を取り消したとされている。
この研究は「携帯電話の電磁波の有害性評価」のため、情報通信部から調査を依頼されて行われた。金哲中(キム・チョルジュン)医学専門記者(朝鮮日報 2003/10/26)

脳への携帯電波の影響ない〜総務省
総務省が行った電波の人体への影響を調べる研究で、携帯電話の電波が、脳内の微少血管の血管径や血流速度などに与える影響はないという結果が出た。
総務省は12月12日、携帯電話が使用している電波の脳への影響を調べた実験結果を発表した。ラットの頭部に局所的に電波をばく露して、脳内の微少血管の血管径や血流速度などを評価したところ、影響は認められないことを確認したという。
前回の中間報告では、ラットの頭部だけでなく全身に比較的強い電波をばく露される条件となっていたため、今回は頭部への局所的な電波ばく露のみの影響を検証した。
PDC方式・1.5GHz帯の電波を、SAR 0.18W/kg、1.8W/kg、6.8W/kgの3種類の強さで10分間ラットの脳に照射。急性的な影響は見られなかった。また、 SAR1.8W/kgの強さの電波を4週間ばく露した実験でも、電波による影響はなかった。携帯電話は人体頭部におけるSAR(用語)を2W/kg以下とすることを義務づけられている。
今後は電波による眼球への影響など、電波の人体への影響の可能性を解明するため研究を推進していく。(ZDNet Mobile 2003/12/12)

英で相次ぐ基地局破壊 携帯電波が有害と住民
【ロンドン26日共同】英国で携帯電話の基地局が住民によって壊される事件が相次いでいる。携帯電話の電波が人体に有害で、白血病などの病気につながるとの不安が住民に広がっているためで、第3世代携帯電話(3G)の英全土への展開が遅れる可能性もある。
先月初めには、イングランド中部のサットンコールドフィールドで基地局が倒された。英メディアによると、住民は「基地局の周辺2キロ以内で急性リンパ性白血病が通常の2.56倍にもなるとの研究論文もあり、有害なのは明らか」と非難している。
住民らは基地局を取り壊した後も、再建されないよう交代で24時間見張りを続けている。
携帯電話会社によると、電話が出す電波が有害かどうかについて、因果関係を示す明確な証拠はないが、今年に入ってからイングランド中部や南部、北アイルランドなどで基地局を倒したり、火をつけたりする「攻撃」が続いている。
英ボーダフォンなど携帯各社は英全土に数千の基地局を設置中で、2007年には国土の8割をカバーする計画。各地で次々に建てられる局が住民の不安をあおっているともいえそうだ。(共同通信 2003/12/27)

「3G携帯の電磁波は2Gよりはるかに安全」──豪政府機関(WIRED NEWS 2004/01/07)

携帯電話、健康への影響は確認できず──英政府諮問委
イギリス政府の諮問委員会はこのほど、携帯電話が人体に悪影響を及ぼすとの見方について、その証拠はないとする報告書を発表した。ただ、携帯電話の歴史は浅く、十分に研究が行なわれていないため、「健康に影響がある可能性は消えておらず、引き続き調査が必要」と強調した。
同委員会は、がんの権威である英ガン研究所のアンソニー・スワードロウ教授を委員長とし、専門家らで構成。政府の諮問を受けて、健康への影響を調査していた。
イギリスでは2000年5月、政府の諮問委員会が『スチュワート報告』を発表。人体への影響は確認できないものの、子どもは使用を控えるよう警告し、世界的に注目を集めた。同報告は、3年以内に改めて調査を実施するよう求めていたため、スワードロウ教授らが再検討を続けていた。
同委員会は、スチュワート報告以降に発表された電磁波の研究結果、医療データなどをチェックした結果、健康に悪影響があることを示す決定的な証拠は見つかっていない、という結論に達した。(WIRED NEWS 2004/01/22)

ペースメーカーに影響も 書店などの万引防止ゲート
総務省は18日、書店やレンタルビデオ店が出入り口に設置しているゲート式の万引防止装置が、埋め込み式の心臓ペースメーカーや除細動器などの医療機器に影響を及ぼす場合があると発表した。同省は「ゲートの中央を立ち止まらずに通過すれば、深刻な影響はない」と話している。
総務省が2002年度から2年間にわたって、万引防止装置や無線LANなど、電波を使うシステム機器が医療機器に及ぼす影響を調査した。
その結果、万引防止装置のゲートから25センチの付近で立ち止まると、ペースメーカーのプログラムが初期状態に戻るケースが確認された。そのまま放置すると病状が悪化する恐れがある。
また除細動器についても、ゲートから42.5センチ付近でしばらく立ち止まった場合、必要のない電気ショックを心臓に与えてしまい、病状が悪化する恐れがあるという。(共同通信 2004/06/18)

携帯の電磁波で精子の数は減少するか
ハンガリーの科学者が、携帯電話は精子にダメージを与えると発表したが、生殖の専門家により「決定的でない」として却下された。
Szeged大学のImre Fejes博士(産婦人科学専門)の研究によれば、携帯を尻のポケットや腰のホルスターに入れると精子の数を30%近く減少させるおそれがあるという。「長時間の携帯の使用は精子の製造と生殖能力に悪影響を与えます。」と博士は語る。
Fejes博士のチームは221人の男性について携帯の使用状況を調査し、精子を採取して分析した。その結果、着信待ちの状態であっても携帯の使用と精液の濃度と精子の質の間に相関関係がみられたという。
Fejes博士はこの発見を裏付けるさらなる研究が必要だとしながら、今週ベルリンで行われる欧州ヒト生殖・胎生学会議で発表する予定である。
しかしながら、同会議の前会長、オランダのマーストリヒト大学病院のハンス・エバース教授はこの結果は興味深いとしながらも、決定的というには程遠いと語る。「この研究は可能性のある要因を考慮していないため、結果が歪められているおそれがあります。」
教授はまたこの研究が、精子の数に影響する要因であるストレスレベルや職業、喫煙の有無について分析していないと語る。
英国放射線防護庁は、携帯を含む電磁波の健康に及ぼす影響を研究しているが、これまでのところ、電磁波は安全のようであると結論づけている。
「この結果は予想できなかったもので、今後注意深く見守る必要があるでしょう。しかし男性の生殖能力の減退は携帯が普及する以前から数十年間続いるので、様々な原因が関与していると考えられます。」英国放射線防護庁の広報担当、マイケル・クラーク博士は語る。
世界保健機構は、さらなる調査が必要と強調した上で、いかなる最近の研究も携帯の電磁波が健康を害すると結論づけていないという。(Reuters: Mobile Phones May Damage Sperm? 2004/06/28)

携帯電話、精子に悪影響与える可能性=ハンガリーの科学者ら
【ロンドン28日ロイター】ハンガリーの科学者らによる研究チームが、携帯電話は男性の精子に悪影響を与える可能性があると発表した。
ただ、専門家らは結論付けることはできないとしている。
研究報告は、携帯電話を腰付近のポケットやウエスト装着型のケースに入れて持ち歩いていると、精子の数が約30%減少すると指摘。
チェコの大学で産科・婦人科学を担当する博士は、報告のまとめのなかで、「携帯電話の長期的な使用が(精子や)男子の生殖力に悪影響を与える可能性がある」と述べている。
同チームは、221人の男性の精子を分析し、携帯電話の使用状況について質問。その結果、待ち受け状態を含めた携帯電話の使用と、精子の濃さと質の低下の間に相関関係がみられた。
こうした報告に対して、興味深い調査結果ではあるが、決定的とはとても言えない、などの反論も出ている。(ロイター通信 2004/06/29)

名古屋市交通局、市営地下鉄のホームを「圏外」に
名古屋市交通局は、携帯電話が発する電波が心臓ペースメーカーを誤動作させる可能性があることから、市営地下鉄のホームや電車内が「圏外」となるようアンテナの調整を進めている。市営地下鉄80駅のうち、地上駅などを除く72駅が対象となる。
同局では、携帯電話が発する電波が心臓ペースメーカーに影響を及ぼすとした総務省の報告を受けて、名古屋市営地下駅のホームと電車内で携帯電話を「圏外」とするためにアンテナ基地局の調整を行なっている。調整は9月末にも完了する見込み。
総務省では、携帯電話の電波がペースメーカーなどの医療機器に誤動作を及ぼす可能性があるとして、医療機器と携帯電話の距離を22cm以上離すよう指針を発表している。市営地下鉄ではこの発表を元に、従来、改札口などがあるコンコースに携帯電話のアンテナを設置していた。しかし、アンテナの設置の仕方や駅構造上、ホームまで電波が届いてしまう場合があり、混雑する車内ではペースメーカー装着者への安全が確保できないと判断、今回のアンテナ基地局の調整に至ったという。
なお、駅ホームなどで利用できなくなるのは、NTTドコモ、ボーダフォン、ツーカーのPDC方式の端末と、au端末。誤動作の恐れが指摘されたのは、主に 2Gの端末となるが、PDC方式と基地局アンテナを共有しているauの3G端末もこの影響を受ける。また、影響が少ないとされたW-CDMA方式のドコモとボーダフォンの3G端末については、ホームにもアンテナ基地局が設置されており利用可能となっている。
今回の措置の理由について、基地局アンテナを市営地下鉄に設置している携帯キャリアで構成する社団法人道路トンネル情報通信基盤整備協会(トンネル協会)が、市営地下鉄にアンテナを設置する際に、コンコースへのアンテナ設置許可を得たという過去の経緯を挙げた。電波の特性上、コンコースにアンテナを設置したとしても、ホームにも電波が届いてしまう場合があるが、名古屋市交通局ではホームでの携帯電話の利用を認めておらず、アンテナ基地局の調整に至ったという。
しかし、電波が届かないエリアを作るということは、携帯電話の電源が入っていれば、端末は基地局を捕まえようとかえって出力を高めてしまう。
つまり、圏外にしたことで逆にペースメーカーへ影響を与えてしまうことも考えられるのだ。こうした事象について名古屋市交通局では「認識している」とコメント。同局では、車内アナウンスやポスターなどで、電源をOFFにするようアピールしていくほか、ホームや車内で携帯電話が利用できないことが周知されれば、ユーザーは電源を切るようになると想定しているようだ。また、現在の携帯電話の状況は、2Gから3Gの携帯電話へ移行する過渡期であるとの認識を示し、「ペースメーカーへの安全を確保するためのやむ得ない措置」(名古屋市交通局)と今回の取り組みを説明している。
なお、首都圏などのJR、私鉄、地下鉄事業者は、2003年8月に携帯電話のマナーを統一し、「優先席付近では携帯電話の電源OFF、優先席以外ではマナーモード設定し、通話は控える」と定めて告知。2004年1月には、関西の鉄道20社も同様の内容で取り組んでいる。(impress Watch 2004/08/11)

「携帯電話ズボンに入れる習慣、ぼっ起不全に」
タイの日刊紙「バンコクポスト」が1日付で報じたところによると、タイの老化防止協会会長でレーザー手術専門家のニムサクン博士は「携帯電話やテレビ、電子レンジ、コンピューターなど電気製品から出る電磁波が人体に蓄積されれば、多くの疾病をもたらし得る」と警告した。
同博士は、こうした電気製品を頻繁に使う人の場合、がん・性的不能・痴呆症・パーキンソン病など各種の疾患にかかり、頭痛・ストレスなどの徴候を見せる危険が大きいとの研究結果もある、と指摘した。(中央日報 2004/10/01)

携帯電話「10年以上の使用で、脳腫瘍が2倍に」
スウェーデンの世界的な医学研究機関、カロリンスカ研究所は13日(現地時間)、携帯電話を10年以上使っていた人に脳腫瘍(しゅよう)の一種である「聴神経鞘腫」の発生の危険が高まることが分かったと発表した。
聴神経鞘腫の患者150人と健常者600人に聴き取り調査を行なって、病気の発生と携帯電話の利用状況を調べた(PDFファイル)。それによると、携帯電話を10年以上使用してきた人は、聴神経鞘腫の発生が、使っていない人のほぼ2倍になっていたという。
また、携帯電話を常に左か右の同じ側で使っている人をみると、4倍近くにはね上がった。利用期間10年未満のユーザーでは、とくに増加はみられなかった。携帯電話の種類はアナログ式に限った調査で、デジタル式については、まだ使用された期間がアナログほど長くないため、関係は不明としている。
研究は、WHO(世界保健機関)の国際ガン研究所(IARC)が中心となってまとめている報告書の一部で、カロリンスカ研究所の環境医学研究所(IMM)が行なった。発表では、携帯電話の利用と聴神経鞘腫の発生との関連を結論づけるには、なお詳しい研究が必要としている。
聴神経鞘腫は、聴神経にできる良性の腫瘍。聴神経の神経鞘に発生して小脳橋角部に広がるもので、成人の脳腫瘍の1割近くを占める。良性腫瘍だが、耳鳴り、難聴、めまい、言語障害などの症状を引き起こす。(WIRED NEWS 2004/10/14)

携帯電話の電磁波の危険性、解明へ向けた調査が本格化
携帯電話は今日、固定電話と同じくらい普及しているが、携帯電話を使用したり、基地局のアンテナ塔(写真)に近づいたりすることが健康に与えるリスクを心配する人はほとんどいない。
しかし、携帯電話やアンテナ塔が出す電磁波の影響を調べている研究者たちの間では、それらが人体に無害だと結論づけるのはまだ早いとの考えが支配的だ。
「現在のところ、何らかの確たる結論を下せるような、適切な科学的研究はほとんど行なわれていない」と、エセックス大学心理学部のエレイン・フォックス教授は話す。フォックス教授は、携帯電話の基地局が発する電磁波が、人間の健康に直接影響を及ぼすかどうかを研究している。
フォックス教授の研究をはじめ、いくつかの同様のプロジェクトが先月、イギリスの『移動通信および健康に関する研究』(MTHR)プログラムから資金提供を受けた。MTHRは2001年、携帯電話から出る電磁波が人体に悪影響を及ぼすか否かを調査する目的で立ち上げられた。MTHR誕生のきっかけとなったのは、ある報告書が発表されたことだった[2000年5月の『スチュワート報告』(日本語版記事)]。この報告書では健康に対する悪影響の証拠を発見できなかったものの、まったく危険がないと結論づけるには、これまでの研究だけでは不十分だと指摘している。
これまでの研究は主に、携帯電話の使用と脳腫瘍との関係、携帯電話の電磁波が血圧に及ぼす影響、幼児期のガンと基地局との距離の関係などを取り上げてきた。
一方、最近の研究では、いわゆる「電磁波過敏症」の科学的根拠などを検証する傾向が見られる。これは、頭痛や倦怠感など複数の症状を引き起こすとされ、携帯電話やアンテナ塔に接近することで発症すると一部で考えられている。
フォックス教授は1月からボランティアを使って研究を進めてきたが、それを基にした今後の調査では、携帯電話が発する電磁波にとりわけ敏感な人が存在するかどうかに焦点を当てるという。研究プロジェクトの第1段階で4000人を対象に調査を行なったところ、頭痛や皮膚の焼けるような感じといった特定の自覚症状があり、原因は電磁波の影響だと回答した人が約6%いた。
先月始まったプロジェクトの第2段階では、自分は電磁波に特別敏感だと考えている人とそうでない人を比較するテストを行なっている。携帯電話の基地局が実際に健康に影響を与えているかどうかを確かめるのが目的だ。
ロンドン大学キングズ・カレッジを拠点とする別の研究プロジェクトでは、120人を対象にテストを行なっている。被験者の半数は自身のことを、携帯電話の電磁波にとりわけ敏感だと考えている。キングズ・カレッジの研究員でこのプロジェクトを指揮するジェイムズ・ルービン氏によると、研究に必要な数のボランティア(PDFファイル)が確保できれば、来年末までには研究成果の発表にこぎつけたいという。
「携帯電話の電磁波に敏感だと自覚しているような人は、当然ながら、携帯の電磁波に身をさらすテストへの参加には慎重になりがちだ」と、ルービン氏は話す。ルービン氏のプロジェクトでは、携帯電 の電磁波が頭痛や吐き気、めまい、倦怠感などの症状を引き起こすかどうか、また代謝の調節にとって重要な特定のホルモンの値に影響を及ぼすかどうかを調査する。
1990年代半ばに携帯電話が本格普及してから約10年が経ち、携帯電話の長期使用が人体に及ぼす影響の調査も比較的実行しやすくなった。しかし携帯電話業界の人々は、利用者に警戒を呼びかけなければならないような研究結果はいまだ出ていないと主張している。
「携帯電話が健康被害の原因になっているという決定的な証拠はない。アンテナ塔についても同様だ」と、米国セルラー通信・インターネット協会(CTIA)の広報はコメントした。
米食品医薬品局(FDA)も、携帯電話の基地局が健康に及ぼす影響について、CTIAと同様の見解を示している。
「塔の上に設置された、携帯電話およびPCS(パーソナル通信サービス)の基地局アンテナ付近で測定を行なった結果、地上に立つ人が浴びる電磁波の平均値は、(米連邦通信委員会が定める限界値の数千分の1に過ぎないことを確認した」と、FDAはウェブサイトで説明している。
FDAはまた、携帯電話の使用についても、これを何らかの健康問題に結びつける科学的根拠は存在しないと主張しているが、その一方で、携帯電話が100%安全だという保証もないと述べている。
世界保健機関(WHO)は現在、『国際電磁界(EMF)プロジェクト』を進めており、2007年には電磁波の健康へのリスク評価を完了する予定だ。同プロジェクトでは、携帯電話が発する電磁波を含む周波数300GHzまでの電磁界が人体に及ぼす影響を調べている。
電磁波の規制強化を訴える活動団体『ワイヤレス技術の影響に関する審議会』のリビー・ケリー会長は、医療当局は携帯電話やアンテナ塔の危険性を過小評価しているとの見解を示した。
ケリー会長はその根拠として、スウェーデンのカロリンスカ医科大学が10月に発表した研究報告を例に挙げた。それによると、携帯電話を10年以上使用した場合、聴神経腫瘍を発症する危険が増大するという。聴神経腫瘍は、聴神経にできる良性の脳腫瘍の一種だ。ただし、この研究はアナログ方式の携帯電話を10 年以上使用した場合について調査したもので、研究チームによれば、デジタル携帯電話の長期使用でも同様の結果が出るかどうかはわからないという。(WIRED NEWS 2004/12/09)

進む携帯基地局建設に対応、苦情担当窓口設置へ──福岡市 /福岡
福岡市の山崎広太郎市長は、市内で進む携帯電話の中継基地局建設に各地で住民が反対運動を起こしていることを受けて「携帯電話の普及で今後もトラブルが増えることが予想される。総務企画局に担当窓口を置く」と述べ、市が対策に乗り出す姿勢を明らかにした。開会中の12月定例議会で中原貢議員(公明)の一般質問に答えた。
携帯電話が発する電磁波は人体に影響を与える恐れがあるほか、中継基地局建設が景観悪化を招いたり基地局内の冷却機が騒音の原因にもなることなどから、反対運動は全国で起きている。市内の基地局は携帯電話会社3社で計622カ所(今年3月末現在)。市には基地局撤去の陳情などが11地区から14件出されている。
答弁で山崎市長は「行政として最大限の検討をしたい。日ごろから携帯電話会社と意見交換して情報把握に努め、(基地建設の)実施に入ってから対応するのでなく、会社の事情も(市が)しっかり把握することが大切」とした。
10日、東区美和台4の基地局建設計画に対し反対の請願を8411人の署名を添えて市議会に提出した「『ドコモ九州』対策委員会」の世話人代表代行、森祐行・九州大名誉教授は「携帯電話会社がどのように今回の答弁をとらえるか見極めていきたい」と話した。【山本泰久】(毎日新聞 2004/12/16)

「携帯の電磁波がDNAにダメージ」と欧州の研究者
この研究は実験室環境で行われたもので、健康上のリスクを証明するものではないが、実験室の外でも同様の影響が見られるか研究する必要があると科学者は話している。(ロイター)
欧州連合(EU)から出資を受けて実施された新たな研究で、携帯電話が発する電磁波は実験室環境において、体細胞に悪影響を及ぼし、DNAを傷つけることが示された。研究者らが12月20日に発表した。
この研究はREFLEXプロジェクトと呼ばれ、欧州7カ国の12の研究グループによって実施されたもの。この研究は、携帯電話が健康にとってリスクとなることは証明していないものの、実験室の外でも同様の影響が見られるかどうかを確認するためにさらなる研究が必要だと結論付けている。
年間1000億ドル規模にも及ぶ携帯電話業界では、電磁放射のせいで人体に悪影響が及ぶという断固たる証拠は何もないと主張している。
2004年は世界で約6億5000万台の携帯電話が販売されると見られており、世界では15億人以上の人々が携帯電話を使用している。
この研究プロジェクトはドイツの研究グループVerumの調整の下、4年がかりで実施されたもの。実験室内で電磁波が体細胞と動物細胞に与える影響が研究された。
実験では、典型的な携帯電話の電磁場にさらされた細胞で、1本鎖DNAと2本鎖DNAの破損が大幅に増えた。この損傷は必ずしも細胞で修正されるわけではなかった。DNAは有機体とその各種細胞の遺伝物質を運ぶ役割を果たす。
「その後の世代の細胞にも損傷が残った」とプロジェクトリーダーのフランツ・アドルコファー氏は語っている。
これはつまり、変異が再現されるということだ。変異細胞はガンの要因になり得ると見られている。
この研究で使われた電磁波のSAR(Specific Absorption Rate)レベルは0.3〜2W/kg(ワット/キログラム)。大半の携帯電話のSARレベルは0.5〜1W/kgだ。
SARは人体組織に吸収される電磁波のエネルギー量を表す基準で、国際非電離放射線防護委員会 (ICNIRP) が推奨しているSARレベルの上限は2W/kgだ。
この研究は、細胞に及ぶそのほかの有害な影響についても測定している。
研究者によれば、実験室環境での測定となるため、この研究は何ら健康上のリスクを証明するものではない。だが彼らは、「遺伝子的な影響や形質的な影響に関しては、明らかにさらなる研究が必要だ。動物や、有志の人間を対象に研究する必要がある」と付け加えている。
アドルコファー氏は、携帯電話の使用に関して、固定回線電話が利用できるときには携帯電話を極力使わないようアドバイスするとともに、可能な場合はいつでも、携帯電話にヘッドセットを接続して使うよう推奨している。
「パニックを引き起こしたくはない。だが、注意するに越したことはない」と同氏は語り、追加の研究にはさらに4〜5年かかるだろうと付け加えている。
携帯電話の電磁波が人体に与える影響に関しては、これまでにも幾つか民間の研究で、体組織を加熱したり、頭痛や吐き気を引き起こすといった影響が及ぶ可能性が指摘されている。だが今のところ、電磁波が永続的な有害な影響を持つことをしっかりと証明できている研究はない。
世界の携帯電話ベンダー大手6社からは、この研究結果に対するコメントは得られなかった。
また、これとは別に香港では(香港では欧州よりもユーザーが携帯電話で話す時間が長い傾向にある)、ドイツのG-Hanzという企業が、無線信号のバーストが短いため有害な電波を発せずに済むという、新しいタイプの携帯電話を発表している。(ITmedia News 2004/12/21)

8歳以下の携帯電話は危険 英機関
ロンドン──英政府の独立機関、英国放射線防護局(NRPB)のスチュアート理事長は11日、8歳以下の子供には携帯電話を使わせるべきではないと警告した。
記者会見したスチュワート理事長は、携帯電話の電磁波が人体に悪影響を与えるという証拠はないと断った上で、携帯電話の使用と聴覚神経に腫ようができる確率には関係があるのではと示唆する報告がスウェーデンの研究機関から出ていることを指摘。
万が一その危険があった場合、子供は大人の何倍も危険にさらされることになると述べ、「3歳から8歳の幼い子供に携帯電話を買い与えるのが正しいこととは、とても思えない」と警告した。
NRPBは同日、報告書「携帯電話と健康」を発表。携帯電話が人体に危険を及ぼすという「確たる証拠は今のところない」としながらも「不確実な面も残っており、はっきりするまでは予防的なアプローチが必要」としている。スチュワート理事長が主催した専門家グループは2000年にも、大人は通話時間をなるべく短くし、子供はなるべく使わないよう提唱する報告書を発表している。(CNN 2005/01/12)

携帯電話「8歳未満は使わせないで」 英専門機関が警告
8歳未満は携帯電話を使わないで──。電磁波が体に与える影響を調べている英国の専門機関が11日、警告を発した。頭蓋骨(ずがいこつ)の発達が未熟な子どもは、聴覚や脳の神経の病気にかかりやすいとの指摘を踏まえたもので、携帯電話と発病との因果関係を立証する確たる証拠を突き止めるには至っていないが、保護者らに予防的対応を求めている。
警告を出したのは、英保健省の管轄下にある独立研究機関である放射線防護局(NRPB)。3〜7歳の使用は「妥当でない」とし、8〜14歳については、保護者の判断にゆだねるとしながらも、通話時間はできるだけ制限し、メールの使用をすすめている。
スウェーデンの研究機関は04年12月、携帯電話を10年以上使っている人は、そうでない人と比べ聴神経腫瘍(しゅよう)を患う危険が高いとの報告を発表。また、ドイツでは高速通信の第3世代(3G)の携帯電話は脳の働きに影響を与えるとの研究結果も出ている。
英国で現在使用されている携帯電話は計約5200万台で、00年と比べ倍増した。子どもの使用も急増しており、ある調査によれば、7〜8歳のうち14%が使っているのをはじめ、9〜10歳は約30%、11〜12歳は73%、13〜14歳は87%と、年齢が上がるに従って使用も広がっていることが明らかになっている。
今回の警告に対し、英国の携帯電話の業界団体は利用者の動揺を抑えようと、「健康への悪影響に関する確たる情報はない」との声明を出した。しかしその一方で、あるメーカーは4〜8歳向けの携帯電話の開発を見合わせたとの情報も流れており、波紋は広がる気配だ。(朝日新聞 2005/01/13)

「携帯電話、小児ガンを誘発」 ロシア政府保健関係者が主張
携帯電話が小児ガンを誘発するとロシア政府の公共保健関係責任者が発表した。
ロシアの国家保健の総責任医であるケンナディ・オニシェンコ博士は1日、政府の機関紙であるロシスカヤ・カジェタを通じ、携帯電話がとりわけ子供の健康を脅かすという研究結果を公開した。
オニシェンコ博士は「ロシアの生薬研究所の研究によると、子供はたった2分間の携帯電話による通話でも、2時間にわたり生体の電気活動リズムが乱れることがわかった」と述べた。
博士は幼いときから携帯電話を使えば、20〜29歳に脳腫瘍になる確率が高いというハンガリーの学者たちの研究結果も紹介した。
オニシェンコ博士は「携帯電話は不眠症、記憶力の減退、血圧の上昇を誘発する」とし、健康に害がないというメーカーの主張を否定している。
また、人は携帯電話を首にさげたり、ポケットに入れたり、手にして歩くなど、身近に携帯しているため、有害性をさらに高めていると説明した。
さらに子供、妊婦、人工心臓拍動流を取り付けた運転者などは携帯電話の使用を控えるべきだと主張した。
ロシアは、携帯電話を生産するメーカーがないため、関連研究結果の発表は相対的に自由な方だ。(東亜日報 2005/02/02)

運転中の携帯使用、反応時間が高齢者並みに 米研究
ユタ州ソルトレークシティ(AP) 携帯電話で会話しながらハンドルを握ると、ブレーキなどの操作が遅れがちになり、20歳の若者でも70歳並みの反応時間がかかってしまう──。米ユタ大の研究で、こんな実験結果が出た。手を使う必要のないハンズフリー装置が付いていても、危険性は十分にあるという。
同大の心理学者、デビッド・ストレイヤー教授らがこのほど、人間工学の専門誌に報告した。それによると、チームでは18歳から25歳の若者グループと、 65歳から74歳の高齢者グループを対象に、運転シミュレーターを使った実験を実施した。約16キロの高速道路を10分前後で走るシミュレーションを4回繰り返し、このうち半分はハンズフリーの携帯電話で助手との会話を続けるよう指示。前の車がブレーキをかけた時の反応を調べ、携帯電話を使っていない時と比較した。
その結果、若者グループが携帯電話を使うと、ブレーキを踏むまでの反応時間は18%長くなり、元のスピードに戻るまでの時間も17%延びることが判明した。これは、携帯電話を使っていない時の高齢者とほぼ同じ数字だったという。
「時間にすれば1000分の1秒単位の差だが、これが事故を避けられるかどうかの分かれ目となる場合もある」と、ストレイヤー教授は話す。同教授はまた、「実験に使ったのはハンズフリーの携帯電話。問題は手元での操作ではなく、会話をすることによる集中力の低下ということだ」と強調する。運転中の携帯電話使用は米国の各州でも禁じられているが、一部の州でハンズフリー型が容認されているのはおかしいと、チームは疑問を投げ掛ける。日本でも、ハンズフリー装置を付けた携帯電話は改正道路交通法の規制対象から原則として除外されている。
ただ、この実験では、高齢者グループが携帯電話で会話した場合、反応時間に大きな変化はみられなかった。「豊富な経験と慎重さが、危険性を抑える方向に作用したのだろう」と、チームでは分析している。(CNN 2005/02/06)

携帯電話:第3世代携帯、基地局周辺で「健康被害」 住民苦情、トラブル200件
動画のやり取りも可能な第3世代携帯電話(3G)の基地局急増に伴い、住民と携帯電話会社間のトラブルが全国で少なくとも200件以上起きていることが、市民団体「電磁波問題市民研究会」(事務局・千葉県船橋市)の調べで分かった。基地局から放射される3Gのマイクロ波(電磁波の一種)は人体への影響がより強いとの研究報告があり、住民が健康被害を訴えるケースも出ている。このため国に設置規制などを求めようと、京都弁護士会は今月中にも、日本弁護士連合会に要望書を提出する。
総務省移動通信課によると、基地局は全国に8万5792局(昨年12月現在)ある。設置に関する国の規制はなく、盛岡市など一部自治体が条例などで規制しているが、無秩序に増え続けているのが現状。
同研究会によると、トラブルは全国42都道府県に広がっており、3Gが普及し始めた02年ごろから急増。熊本市では住民が基地局の撤去を求め、携帯電話会社を提訴(住民側敗訴。控訴審で係争中)。東京都練馬区では、マンション屋上への設置を巡り、住民らが約8600人の署名と陳情書を区議会に提出した。着工時にはもみ合いになる騒ぎになった。
基地局のマイクロ波について、同省は「環境健康基準値内で人体への問題はない」としている。しかし、長期被ばくの十分な研究データがないうえ、フランスやオランダなどでは人体への影響を示す研究が報告され、世界保健機関(WHO)も08年ごろをめどに新基準値を発表する予定だ。
電磁波を巡っては、これまで家電製品や送電線なども問題になった。電磁波問題に取り組む弁護士を中心に、京都弁護士会がプロジェクトチームを結成。基地局の設置場所規制や住民への説明会を義務付けるなどの措置を国に提言するよう求める要望書を日本弁護士連合会に提出する。
同プロジェクト座長の山崎浩一弁護士は「安全性の検証が追いついていない現段階では、基地局の設置場所については慎重な姿勢を取るべきだ」と話している。【千葉修平】

◇自然界にない電磁波──元京都大講師で「電磁波環境研究所」(京都府宇治市)所長の荻野晃也さんの話
国際ガイドラインの基準は、短時間の影響のみ考慮して決められた。特に3Gのマイクロ波は自然界にまったくない種類の電磁波で危険性が高い可能性がある。人の生命や健康に悪影響が及ぶ恐れがある場合、科学的証明が不十分でも、防護対策をする「予防原則」の立場から、住宅地や学校、病院周辺からは距離を取るなどの法規制が必要だ。

<携帯電話基地局>
携帯電話から出るマイクロ波を受信、中継する役割を果たし、数キロの範囲をカバー。携帯電話端末と定期的に交信するため、基地局自身もマイクロ波を発信している。郊外や住宅地では高さ30〜50メートルの電波鉄塔型、都市部ではマンション、ビル屋上に設置される型が多い。基地局の形状は第2世代までと同じだが、放射される周波数は、第1、第2世代が0.8ギガヘルツ帯と1.5ギガヘルツ帯だったのに対し、3Gは2.0ギガヘルツ帯と、より強力になった。(毎日新聞 2005/03/27)

バチカン放送電磁波紛争、枢機卿に有罪判決
【ローマ9日ロイター】イタリアの裁判所は9日、バチカン放送のラジオ送信機から強力な電磁波を放出したとして、カトリックの枢機卿など2人に有罪判決を下した。
裁判所は2人に、10日間の停職処分と損害賠償の支払いを命じた。2人は罪状を否定。弁護団は上訴を表明している。
この問題は、2001年に公衆保健機関が発行した医療報告で表面化したもの。
報告は、ローマ北部にあるバチカン放送のアンテナ群に近い地域の住民が、異常に高い確率で白血病を発症したり、白血病により死亡していると指摘。高機能のアンテナがガンの発症率を高めている可能性があるとしている。
こうした報告が出されるのは今回で2度目となるが、バチカン放送は、国際的な送信制限は守っているとして報告の内容を一蹴した。
バチカン放送は、40カ国語で番組を送信している。(ロイター通信 2005/05/10)

高圧線、小児白血病の発症に影響も=英研究
【ロンドン3日ロイター】高圧線の近くに住む子供の白血病発症率が通常より高い可能性があることが、3日に発表された英研究報告で明らかになった。
報告は、高圧線から200メートル以内の距離にある家で生まれた子供は、白血病の発症率が通常より高いと指摘。ただ、高圧線が発症率を高める原因であることを証明できたわけではないとしている。
報告は、「小児白血病と、生まれた家の住所が高圧線の近くであることの間には、相関関係がみられる」と結論。ただ、英国のガス・電力会社ナショナル・グリッド・トランスコ(NGT)の科学アドバイザー、ジョン・スワンソン氏を含めた、この研究チームは、高圧線から生じる磁場が直接の発症原因となっていることを示す十分な証明は得られなかったとしている。(ロイター通信 2005/06/03)

運転中にケータイで電話すれば事故4倍=英医学誌
【パリ11日】携帯で電話しながら運転すれば、事故を起こすリスクは4倍以上に高まるとの調査報告書が11日、英国医学ジャーナル(BMJ)オンライン版に発表された。
調査はオーストラリアで行われた。携帯を持ち、病院での治療が必要なほどの事故を起こした西オーストラリア州のドライバー450人の面接調査で携帯使用の危険性が浮き彫りになった。多くのドライバーは携帯使用記録を電話会社から取り寄せることを認めた。調査担当者たちは携帯で電話した時間と事故の時間を照合した。この結果、携帯で電話しながら運転した場合、10分内に事故を起こす可能性は、電話をかけなかった場合に比べ、4.1倍高まることが判明した。手で耳に当てながら使う携帯だけ見ると可能性が4.9倍になるが、手がふさがらない(ハンドフリー)方式の携帯でも3.8倍と高率。
報告書は、安全のために考案されたハンドフリー・テクノロジーを使って運転中に電話をかける人が増えれば、実際は事故が一層増加する恐れがあると警告している。多くの国では運転中の携帯使用は禁止されている。〔AFP=時事〕(時事通信 2005/07/12)

高圧線下の自宅レール使い移動 川西の男性
「電磁波の影響で体調崩す」 東北電力は因果関係否定
東北電力(本社・仙台市)の高圧送電線(6万6000ボルト)の下に住む川西町洲島の会社社長が、「電磁波による被害で体調を崩した」として13日、約 90トンの自宅をレールを使って約30メートル移動した。費用は約2000万円かかるが、「家族の健康を考えるとやむを得ない」と踏み切った。東北電力に費用を請求したものの、高圧線からの電磁波は有害ではない、として拒否されたという。
米沢市で不動産会社を経営する前山英市さん(65)で、93年12月に高圧線の下に木造3階建て、延べ467平方メートルの住宅を建て、翌94年1月から家族9人で住んでいる。東北電力の高圧送電線が高さ19メートルにあり、住宅の一部はその真下にある。
前山さんは99年ごろから体調を崩し、不眠や呼吸困難、高血圧などに悩まされ、小学生や幼稚園の孫3人も体調が悪いという。前山さんは02年に東京・白金の北里研究所病院で受診した結果、「自律神経失調症、中枢神経機能障害」と診断され、診断書には「電磁波過敏症の状態を示している」とあった。
昨年9月に自宅で電磁波を計測したところ、高圧線に近い部屋では0.56マイクロテスラ(5.6ミリガウス)あった。国立環境研究所などの03年1月公表の調査結果によると、日常環境の4倍にあたる0.4マイクロテスラ(4ミリガウス)以上の電磁波で小児白血病の発症が倍増した、とされる。
前山さんは、昨年12月に東北電力を相手に高圧線の撤去を求める調停を山形簡裁に申し立てたが不調に終わった。今年6月には自宅の移動費用の請求をしたが、「電力設備から生じる電磁界(電磁波)が人の健康に有害な影響を与えることはない」として拒否された。
前山さんは「高圧線下の電磁波が、これほどひどいとは知らなかった。家族の健康を考え、緊急避難として自宅を移動したが、電磁波被害を広く知ってもらうためにも、訴訟を検討している」と話している。
東北電力山形支店は、「5000ミリガウス以下では、いかなる生物学的影響認められない」とした世界保健機関(WHO)の「環境保健基準69」(87年)などを例に、前山さんについても「問題はない」としている。(朝日新聞 2005/07/14)

運転中の携帯電話、ハンズフリーでも危険大(WIRED NEWS 2005/07/15)

運転中の携帯はハンドフリーでも危ない──英研究
運転中に携帯電話を使って話をすると、事故を起こす割合が高くなると言われているが、運転中の事故はハンドフリーでも少なくないことがわかった。
このほど「英医学会報(British Medical Jurnal)」で発表された研究では、2002年から2004年に、オ−ストラリアのパースで起きた事故744件を調べ直した。
研究者らは、事故が起きた何秒か前に運転者が携帯電話で話をしていたかどうか、ハンドフリーの携帯電話だったかどうかなどについて、事故に巻き込まれて病院に入院している人にまでインタビューして、事故当時の様子をなるべく正確に再現した。
こうして得られたデータを分析したところ、ハンドフリーを使っていたために、携帯電話使用による事故発生が少なくなったという証拠はどこにも見当たらなかったという。(日経ヘルス 2005/08/19)

英がん研究所「携帯電話と聴神経腫瘍の関連は見当たらず」(WIRED NEWS 2005/09/08)

携帯電話の脳への悪影響はない──デンマーク
携帯電話を使うと電磁波の影響で脳によくないという説が欧州で広く伝わっていたが、その心配はないとする調査結果を今年になりデンマークの研究者が雑誌「神経科学」(Neurology )に報告した。
研究チームは脳腫瘍と診断された427人と、正常な健康人622人を比較した。
まず、両グループで、携帯電話の使用頻度、および携帯電話の使用年数に違いはなかった。さらに、脳腫瘍グル−プだけで見てみると、携帯電話をかける時に主に使う耳の位置と、脳腫瘍の患部の位置、あるいは脳腫瘍が起きた脳の位置との関連はまったく見られなかったという。
加えて研究者たちは、「携帯電話のせいで病気になった」と主張している人の携帯電話使用期間を、電話会社の記録から調べたところ、そういう人が携帯電話を長い期間使っていたということはなかったという。(日経ヘルス 2005/09/12)

米最高裁、携帯電磁波の集団訴訟を無効と主張するメーカー側上訴を却下
【ライブドア・ニュース 11月01日】− AP通信によると、米最高裁判所は10月31日、携帯電話の電磁波をめぐる集団訴訟を無効と主張するノキアなど携帯電話メーカーの上訴を却下した。ジョージア、ルイジアナ、メリーランド、ニューヨーク、ペンシルベニアの各州で起こされた集団訴訟は、携帯電話メーカーが電磁波からユーザーを守る義務などを怠ったと訴えていたが、メーカー側は、連邦法を遵守しているとして、集団訴訟の無効を主張していた。
メーカー側は、バージニア州リッチモンドの第4巡回区連邦控訴裁判所で訴えが却下された後、最高裁に上訴していた。集団訴訟では、脳腫瘍のリスクを低減させるため、ヘッドフォンを付属させることや、ユーザーのための注意書をつけることなどをメーカーに求めている。(ライブドア・ニュース 2005/11/01)

売上を伸ばす電磁波防護グッズ、その効果のほどは?(WIRED NEWS 2005/12/05)

健康被害予防、電磁波対策でWHOが初の国際基準案
送電線や家電製品などから放出される電磁波が健康に与える影響を調べている世界保健機関(WHO)は、電磁波対策の必要性や具体策を明記した「環境保健基準」の原案をまとめた。
電磁波に関する初の本格的国際基準で、WHO本部は「今秋にも公表し、加盟各国に勧告する」としている。日本政府は電磁波について「健康被害との因果関係が認められない」としているが、基準公表を受け、関係各省で対応を協議する。
原案は、電磁波による健康被害の有無は「現時点では断言できない」としながらも、発がん性について「(30センチ離れたテレビから受ける最大電磁波の5分の1程度にあたる)0.3〜0.4μT(マイクロ・テスラ)以上の電磁波に常時さらされ続ける環境にいると、小児白血病の発症率が2倍になる」とする米国や日本などの研究者の調査結果を引用。科学的証明を待たず被害防止策を進める「予防原則」の考え方に立ち、対策先行への転換を促す。
具体的な数値基準については、各国の専門家で作る「国際非電離放射線防護委員会」(本部・ドイツ)が1998年に策定した指針(制限値=周波数50ヘルツで100μT以下、同60ヘルツで83μT以下)を「採用すべき」とし、強制力はないものの、日本など制限値を設けていない国に、この指針を採用するよう勧告する。
また、各国の事情に応じ、送電線などを建設する際の産業界、市民との協議を求める。対策例として、送配電線の地下化や遮へい設備の設置などを挙げている。
政府は、WHOの基準公表後、環境、経済産業省など関係6省による連絡会議を開催する方針。「費用対効果を勘案し、有効な予防策を考えたい」(環境省環境安全課)としている。
電磁波研究に携わっている財団法人・電気安全環境研究所(東京都渋谷区)は「電力会社や家電メーカーも対応を考えざるを得ない。電磁波防護の費用が価格に跳ね返る可能性もあり、消費者に十分説明して理解を求める必要がある」と指摘している。
90年代以降、欧米の疫学調査で「送電線付近の住民に小児白血病が増える」などの報告が相次いだことから、WHOは96年、「国際電磁界プロジェクト」をスタート。日本を含む約60か国の研究者らが影響を調査している。

電磁波 電気が流れる場所やその周りから発生する電気と磁気の波のこと。93年の通産省(当時)の報告書によると、家電製品から出る超低周波の電磁波はドライヤー2.5〜53μT、テレビ0.1〜2μTなど。送電線の下は20μT。WHOの下部組織「国際がん研究機関」は01年、超低周波の磁場(磁気のある場)について「発がん性があるかもしれない」とした。

[解説]電磁波の予防原則 明確に…WHO「疑わしきは回避」
電磁波に関する環境保健基準原案で世界保健機関(WHO)が明確に打ち出したのは、「疑わしきは回避せよ」という「予防原則」のメッセージだ。現状では、各国の調査研究は健康被害を立証しきれていない。アルコールや喫煙など健康に対するリスクは、身の回りにたくさんある。電磁波だけを過度に警戒する必要はないだろう。しかし、電磁波については、根拠のない健康への不安だけが先行したり、逆に全く無関心だったりするのも事実だ。最新の科学情報に基づく電磁波の特徴や影響を正しくとらえている人は意外と少ないのではないか。
電化製品に囲まれ、様々な電磁波を浴びながら暮らしていることを考えると、WHOが指摘するように、政府には、最新の研究で得た知見や防護方法について、情報提供する責任がある。環境ホルモンやダイオキシン問題などを機に、欧州では予防原則は環境施策の主流になりつつあるが、政府・産業界と国民との間の正確な情報の共有がそれを支えている。WHOの予防原則を踏まえ、政府は国民が納得できる情報の提供に努めるべきだ。(地方部 高倉正樹) (読売新聞 2006/01/12)

旅客機内での携帯使用、航空機器に悪影響と米調査
米国(CNN) 旅客機内での携帯電話の使用を可能にする技術システムの開発が進む中で、携帯の機内使用が旅客機の航行機器システムに予想以上の悪影響を及ぼし、安全飛行に大きな危険を伴う可能性があることが専門家チームの調査で分かった。
調査は、米連邦航空局(FAA)の協力を得て、ペンシルベニア州のカーネギー・メロン大学(CMU)の科学者が実施。機内での携帯電話やコンピューター、ゲーム機などの使用が航空機の電子機器、とりわけ安全着陸に欠かせない全地球位置把握システム(GPS)に重大な影響を与えることが判明した。
悪影響の具体的な内容は不明だが、携帯が発する電磁波が航空機器の機能を混乱させるともみられる。
これまで、携帯電話での機内使用が禁止されていたのは、旅客機の通過地点の上空で、地上の携帯電話ネットワークを混信させるというのが主要な理由で、飛行の安全対策上、必ずしも必要とされる措置ではないと考えられていた。
また、一部の最新型機種の機内に既設、高額な料金を要求する衛星利用の電話を乗客に強いる航空会社側の「利益確保」の措置との批判もあった。
しかし、連邦通信委員会(FCC)はこれまでの規則を修正し、衛星回線用の通信機器を設置した機種に限り、2006年12月から機内での携帯使用を認める方針を打ち出していた。CMUの今回の調査が真実なら、このFCCの方針に異議が出る可能性もある。
CMUは、特殊なアンテナを使用して実際に旅客機内で使用された携帯による通話の実態を米北東部で調査。その結果、全フライトで平均1─4回、機内での携帯電話使用を確認。中には、パイロットが安全飛行確保で最も神経を使うとされる離陸直後や着陸態勢時点での通話も判明したという。
CNNがビジネスマン1、800人を対象にしたアンケート調査では、82%が携帯の解禁に反対しているとの結果が出ている。(CNN 2006/03/07)

ハータイ省:電磁波で生徒がバタバタ・・・倒れる
ハータイ省ホアイドック村にある携帯電話通信会社ベトテル(Viettel)の基地局(BTS)付近では、このところ頭痛や眩暈、動悸、不眠、吐き気や食欲不振など、体調の異変を訴える住民が続出している。この基地局は2005年12月に建設されたが、建設以前にはこのような症状が見られなかったため、電磁波が人体に悪影響を及ぼしている可能性が極めて高いとみられている。特に症状が深刻なのは、局からわずか数メートルの距離に立地する高校の生徒たち。校長によると、中には授業中に気絶したり、倒れたりする生徒もいるという。現在、ベトテル側は一時的に基地局の使用を中止しているが、住民の体調異変が本当に電波によるものなのかについては現在調査中だ。(Tien Phong Online 2006/3/15)

携帯電話の長期使用で脳腫瘍リスク上昇?=スウェーデン調査
【ストックホルム31日ロイター】スウェーデンの国立労働生活研究所は3月31日、悪性脳腫瘍の診断を受けた20−85歳の905人の携帯電話使用状況を調査した結果、携帯電話を長期間使用した場合、脳腫瘍リスクが上昇する恐れがあると指摘した。
携帯電話の使用と脳腫瘍の因果関係の可能性を指摘したこの結論は、昨年、世界の携帯電話の人体への影響に関する研究を総括し、携帯電話やテレビ塔の電磁波の悪影響を示す証拠は見つからなかったとしたオランダ保健審議会の発表や、今年1月に発表された、携帯電話の頻繁な使用や長期使用と腫瘍との因果関係はないとした英調査の結論と、真っ向から食い違っている。
スウェーデン調査は、「悪性脳腫瘍患者905人のうち85人が、携帯電話の通算の使用時間が2000時間を超えるいわゆるヘビーユーザーで、早い時期から携帯電話の使用を始め、使用頻度も多かった。ヘビーユーザーの側頭部に悪性腫瘍ができるリスクは240%高かった」と指摘した。ハンズフリーの携帯電話を使用すればリスクは低下する。調査を行った研究者は、スウェーデンでは世界に先んじて1984年からポータブルタイプの携帯電話が普及しており、今回の調査はこれまでで最も大規模かつ長期の調査となったとしている。(ライブドア・ニュース 2006/04/04)

米当局、携帯電話の脳腫瘍リスクを調査
【ワシントン6日ロイター】米食品医薬品局(FDA)は4月6日、携帯電話の安全性について検討すると表明した。最近の研究で、脳腫瘍の危険が高まるという懸念が浮上したことを受けた措置。
スウェーデンの研究者は先月、携帯電話を長期にわたって使用すると、脳腫瘍のリスクが高まる可能性があると指摘した。この報告は、それより以前に行われた多数の研究と矛盾し「解釈が難しい」と、FDAはWebサイトでコメントしている。
同局はそれでも、「近い将来、会議を招集してこの分野でこれまでに行われた研究について検討し、さらなる研究が必要なテーマを見極める」と述べている。
FDAではさらに、電磁波が引き起こす健康問題の可能性に関する研究を引き続き注視する。
スウェーデン国立労働生活研究所では、がん患者2200人のデータと、同数の健康な患者のデータを比較した。
その結果、携帯電話のヘビーユーザーは、電話を使う側の頭に腫瘍ができるリスクが240%も高かったと報告している。
この研究結果はInternational Archives of Occupational and Environmental Healthに報告された。携帯電話を2000時間以上(1日約1時間で10年間)使う人をヘビーユーザーと定義している。(ITmedia News 2006/04/07)

電波の人体への悪影響は「実証されていない」が……
人体への悪影響は実証されてはいないが、“全く”ないことを実験で完全に証明するのは不可能に近いという。「電波は見えない、理解できないというイメージから、悪いことは何でも電波のせいにする傾向がある」――6月14日、都内で開かれた総務省関東総合通信局と電波産業会主催の講演会で、北海道大学大学院の野島俊雄教授はこう指摘した。携帯電話やワイヤレス機器の普及とともに、電波の人体への悪影響が心配されているが、野島教授によると、「非熱作用」による悪影響を訴える論文は論拠に薄いものがほとんどだという。「非熱作用」は、電波による悪影響のうち、「熱作用」以外のもの。熱作用とは、生体に強い電波が当たると、その部分が加熱されて体温が上昇するというもので、携帯電話など電波を発する機器では、SAR(用語辞典参照)に上限を定めることでこれを防いでいる。非熱作用については、さまざまな研究成果が報告されている。悪影響は全くないという研究が多い一方、影響があるとの報告もあるが、「悪影響があったとする研究のほとんどは、実験の信頼性に問題があるなど根拠が薄い。また、実際に悪影響があるとしても、それはほんのわずか」(野島教授)。
ただ、わずかな影響でも無視はできない。悪影響があったとする実験に対しては、追実験を行なって証明/反証すべきなのだが、悪影響が“全く”ないことを実験で完全に証明するのは不可能に近いという。「例えば、電波によって脳腫瘍にかかる確率が上がるかどうかを証明するのは難しい。脳腫瘍にかかる確率はわずか数千分の1。電波による微小な影響まで証明するには、動物実験のためのラットを何千匹も用意せねばならず、大規模な施設と莫大な資金が必要になる。人体への影響をより正確に把握するには、ラットよりもサルを使ったほうがいいだろうが、大量のサルで動物実験するのはさらに現実離れしている」(野島教授)。また、電波のあるところで不快感を感じる「電磁波過敏症」を訴える人もいるが、電波と不快感との因果関係は実験で否定されたという。「ただし、感覚は本人しか感知できないため、過敏症の存在を完全に否定するのは不可能」(野島教授)。

電波は白血病を引き起こす?――疫学からのアプローチ

電波の非熱作用については、疫学からもアプローチされている。疫学とは、ある病気にかかっている人とかかっていない人を一定数調査し、それぞれの生活環境や習慣などを比較、病気の原因を探るもの。電波と病気のかかりやすさとの相関はないという調査結果がある一方、電波が小児白血病を引き起こす可能性があるとする調査結果も出ていると、東京女子医科大学の山口直人教授は言う。
米国、カナダ、ドイツなど9カ国で、3203人の小児白血病患者と1万338人の小児白血病でない子どもを対象に疫学調査を行なったところ、0.4μテスラ以上の磁界で生活する子どもが小児白血病にかかる可能性は、それ以下の子どもの倍だったという。日本でも、小児白血病患者336人と、小児白血病でない子ども718人を対象に同様の調査を行って同じ結果を得たが、「サンプル数が十分でなく、サンプルに偏りがある可能性もある」(山口教授)。「疫学では、サンプルとなる人の協力を得て調査を行なうため、協力者の偏りによって結果が大きく左右される。また、白血病のリスクを上げる要因は、電波のほか、生活環境などさまざまに考えられる」(山口教授)。
電波と病気との相関を疫学から検証するには、さらに厳密な調査研究が必要なため、現在、日本を含む13カ国で相関を確かめる共同研究が行なわれている。国内では2000年から調査を開始。首都圏の30−64歳の男女を対象に、携帯電話の使用履歴や平均通話時間などと病気との関係を詳しく調査している。来年度には調査結果が発表される予定だ。(ITmedia News 2006/06/14)

韓国国民の94%「携帯電話の電磁波は有害」と考える
韓国で、国民の大多数は携帯電話の電磁波が人体に有害だと考えていることが明らかになった。また、国民の10人中1人は携帯電話で通話中に身体的な異常症状を感じた経験があることが確認された。市民環境研究所(張栽然[チャン・ジェヨン]所長)と徐惠錫(ソ・ヘソク)議員室(国会科学技術情報通信委員会)が全国の成人男女1,034名を対象にアンケートを行った結果、回答者の38%が“有害”と答え、56%が“人体に何らかの影響があるだろうが、心配するほどではない”という意見だった。これに対して“有害ではない”という回答は1%に過ぎなかった。携帯電話で通話中、体に異常を感じたことがある人は11%だった。一日平均の通話回数が多く、通話時間が長ければ長いほど異常を感じた経験が多いという回答が多く見られた。異常症状としては“耳がつまる感じがする”が60%と最も多く、次に“頭痛がする”(53%)、“精神的に集中できない”(26%) だった。
純粋に電磁波被害を予防する目的で自分なりの対策をとっている人も少なくないことが明らかになった。“できるだけ一般電話を利用するようにしている”という人は24%、“通話をできる限り短くし、代わりに文字メッセージを送る”21%、“呼び出し時に携帯電話を耳から離す”という人は全体の15%だった。携帯電話の使用期間は5〜8年未満が36%で最も多かったが、8年以上使用しているとの回答は30%と比較的高かった。一日平均の通話回数は回答者の39%が6〜10回と最も多く、一日20回以上通話をすると回答した人は9%だった。一日平均の通話時間は10〜30分未満が39%と最も多かったが、1時間以上通話すると回答した人も10%に達した。1回あたりの通話で最も長かった通話時間を尋ねる質問には11〜30分と答えた人が36%で最も多かった。しかし、2時間を越える長時間の通話も14%に達し、1回あたりの最長通話時間の平均は74分だった。
携帯電話の電磁波に関する情報は回答者の90%がTV、新聞などのマスコミから得ていると答えた。電磁波吸収率(SAR)について聞いた事があるという人は24%で、そのうち端末機購入時に電磁波吸収率を考慮したという人は16%(全体の約4%)にとどまった。18歳未満の子供を持つ家庭の場合、子供の携帯電話利用率は31%に達した。年齢別では満16歳から17歳の青少年の利用率が87%と最も多く、満9歳以下の児童の携帯電話の使用率は3%だった。
今回のアンケートにおいて、国民10人中1人が携帯電話の通話時に体に異常を感じたことがあり、18歳未満の児童、青少年の携帯電話利用率が30%を上回る結果となったことは、事前予防の原則に従い、被害を防ぐために早急な対策が必要であることを物語っている。携帯電話の電磁波の人体への有害性についてまだ明確に究明されてはいないが、蓋然性がとても高いということだけは明らかな事実である。携帯電話の電磁波が、子供はもちろんのこと大人の注意力や健康を害することがあるという研究結果が相次いでいるだけに、全国民を対象にした電磁波被害予防のための行動要領に対する広報が強化されなければならない。特に脳がまだ形成中である18歳未満の児童と青少年の場合は、必要な時にだけ短時間使用するよう使用説明書に案内文を記載する必要がある。
今回のアンケートは世論調査専門機関であるエムブレインが行い、標本誤差は95%、信頼水準から±3.05%である。(JANJAN 2006/06/22)

携帯電話は脳を興奮させる
[ワシントン26日ロイター]携帯電話の電波は電話に最も近い部分の大脳皮質を興奮させるが、そうした影響が有害かどうかは定かではない――。イタリアの研究者らが6月26日、そうした研究結果を発表した。
携帯電話をめぐっては、携帯電話が脳に及ぼす影響やそうした影響とがんとの関連性の有無などについて数多くの研究が行われており、今回「Annals of Neurology」誌で発表されたのも、そうした研究の1つだ。業界の予測では、今年は約7億3000万台の携帯電話が販売されると見られており、世界では既に約20億人のユーザーが携帯電話を使用している。そのうち、5億人以上はGSM(Global System for Mobile Communications)と呼ばれる電磁場を放射するタイプの携帯電話を使用している。GSM波が脳に及ぼす影響は論議の的となっており、まだよく解明されていない。
ミラノのファーテベーネフラテッリ病院のパオロ・ロッシーニ博士とその同僚は、被験者にGSM携帯電話を使ってもらいながら、経頭蓋磁気刺激(TMS)を使って脳の機能をチェックした。若い男性有志15人に「GSM 900」携帯電話を45分間使ってもらったところ、15人のうち12人で、携帯電話に隣接した部分の運動皮質の細胞が電話の使用中に興奮状態を示し、その後、1時間以内に通常の状態に戻った。皮質とは脳の外層のことで、運動皮質は「興奮しやすいエリア」として知られている。磁気刺激が筋肉のけいれんを引き起こすためだ。
研究者らは、携帯電話の使用が脳に悪影響を及ぼすことが証明されたわけではないと強調しつつも、てんかんなどの症状のある人には、脳細胞の興奮により、何かしらの影響が及ぶ可能性もあると指摘している。「日常生活で携帯電話をひんぱんに利用し、電磁波に長時間繰り返しさらされていれば、脳疾患者にとっては有害あるいは有益な影響が及ぶかもしれない」と研究者はリポートで指摘している。「こうした状況を実証し、ますます普及が進む携帯電話の安全な使用ルールを提供するためには、さらなる研究が必要だ」とリポートには記されている。
携帯電話の使用に関する医療研究はさまざまな影響をもたらしている。スウェーデンの研究者らは昨年、携帯電話を長年使うことで脳腫瘍(しゅよう)のリスクが高まる可能性を指摘している。だが日本の携帯電話事業者4社の研究では、携帯電話の電波が細胞やDNAに有害であることを示す証拠は見つかっていない。またオランダの衛生審議会が幾つかの研究結果を分析したが、携帯電話の電波が有害であることを示す証拠は見つかっていない。(ITmedia News 2006/06/27)

携帯の電磁波、優先席離れても影響変わらず!?
東北大が実験、金属の天井や壁に反射
「電車内での携帯電話の電源オフは、優先席付近だけでいいの?」。東北大理学研究科の本堂毅助手(統計物理学)らの実験で、金属の天井や壁のある空間では、携帯電話などの発する電磁波が反射するため、発信源から距離をとっても、必ずしも弱まらないという結果が出た。
25日から電子版で公開される日本物理学会の英文誌に発表される。
一般に、電磁波は、発信源から離れるほど弱まる。心臓ペースメーカーに影響を与えない携帯電話との安全な距離を、総務省の指針は「22センチ以上」としている。このため、鉄道各社は、心臓ペースメーカーの誤作動などを防ぐため、優先席付近の携帯電話の電源オフを呼びかけている。しかし、本堂さんは「指針は、金属の壁や天井で電磁波が反射する電車内の環境を想定していない」として、電車内に類似した金属製のコンテナ内で、無線機から電磁波を発生させ、距離を変えながら、その強さを測定した。
その結果、無線機から4・6メートルの地点で、反射がない場合の1800倍の電磁波強度が測定された。この強度は、反射がない状態では、11センチで感知する強さに相当するという。また、ドアを開けたエレベーター内の実験でも、発信源から2・6メートルの地点で、反射がない場合の10センチ相当の強度だった。
これらは、電磁波が極端に高くなる地点の数字だが、反射した電磁波が集まるかどうかで、直線距離とは無関係に、電磁波強度が変動することがわかった。
総務省電波環境課は「窓がある電車内ではそれほど強まらないという別の実験結果もあり、参考にしたい。エレベーターについては、詳細な検討を計画している」と話している。(読売新聞 2006/07/25)

ケータイ安全性評価、たった1匹だけで判断 総務省にデータ偽造の疑い
携帯電話の電磁波による脳への影響の研究では、国際的な26の研究のうち、11が影響あり、15が影響なしと議論が分かれている。だがドコモ・KDDIらが広告主の主要マスコミは報じられないため、あまり知られていない。国内では総務省の委員会が海外の有力な「影響アリ」研究を検証するが、今回の情報公開請求で、たった1匹のマウスで安全性を評価し、報告書ではデータを偽造した疑いが強いことが分かった。検証を逃れるためか論文としても発表せず、これではシロの結論ありきの「やっつけ仕事」と言われても仕方がない。(My News Japan 2006/08/30)

携帯電話の有害性を隠蔽 企業出資の科学調査をスイスの大学が検証
携帯電話などの電磁波の影響について、関連企業がスポンサーになって行なわれた調査の大部分は有害性を隠蔽し企業に都合の良い結果を出している、とスイスの大学の調査チームが明らかにした。9月28日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が調査チームの代表にインタビューして伝えた。(日刊べリタ 2006/09/30)

携帯電話の電磁波により細胞破壊が促進される
ギリシアにおける最新の研究により、ミバエが成虫になった最初の6日間に携帯電話(GSM900MHzとDCS1800MHz)の電磁波を一日あたり数分間放射すると、細胞破壊が促進されることがわかった。ミバエの卵巣の重要な部分が、それらを構成している細胞DNAの分裂のために崩壊することを研究者たちが発見したことによる。この結果は、 GSM900MHzとDCS1800MHzの両タイプの携帯電話の電磁波から引き起こされる。
これは別の調査で反復可能な実験であり、携帯電話からの電磁波により細胞と組織が損傷することを測定した決定的な記録だ。二ヶ月前に私たちのニュース記事で扱った研究と同様、これは緊急に検証を試みることを必要とする。首尾よくこれを検証することができたなら、携帯電話が非熱効果による損傷を引き起こす潜在的な力を持つことを示す決定的な証拠となるだろう。(Powerwatch 2006/11/20)

携帯電話と発がんリスクに関連なしと デンマーク研究
ワシントン(ロイター)携帯電話が発する電磁波が人体に及ぼす影響をめぐり、デンマークの研究チームがこのほど、同国内で大規模な調査を実施し、「がんにかかるリスクとの関連性は認められない」との結果を発表した。
研究はデンマークがん協会などの出資で、がん疫学研究所(コペンハーゲン)の専門家らが実施し、がん研究専門誌に成果を報告した。チームでは、1982年から1995年までの間に同国内で携帯電話サービスを申し込んだ42万95人(男性35万7553人、女性6万2542人)について、2002年までの間に、脳や神経、だ液腺、目の腫瘍、白血病、がん一般にかかったかどうかを調査。国民全体の発病率と比較した。携帯電話使用者の追跡期間は、最長で20年間に及んだことになる。
その結果、サービス申し込み後にこれらの病気にかかった人は、1万4249人と判明。発病率は、国民全体に比べ、むしろ低いことが明らかになった。
ただし、この研究では、対象者が携帯電話をどの程度使っていたかが不明。頻繁に使用したグループだけを取り出せば、がんにかかる確率が高くなる可能性も否定できない。同チームの研究者はこの点を認めたうえで、「携帯電話の使用には確かに危険が伴うが、それはがんにかかわることではない。運転中に携帯電話を使い、注意力を失って事故を招く危険性を心配するべきだ」と話している。 (CNN 2006/12/10)

電磁波に曝されることへのロシア人の警戒
電磁波の放射線に曝されることにより生じうる健康への影響について、多くの時間を費やし研究に取り組む国に注目するのは興味深いことだ。彼らはこの問題において、私たちイギリス人よりも、はるかに警戒した指針を採っている。以下に、彼らの携帯電話に関する勧告の概略を示す。
RNCNIRP(非電離化放射線の防護に関するロシア国内委員会)は、携帯電話の安全な使用について次のことを勧告する。これらの勧告は、WHO(世界保健機構)における予防原則、公表されている科学と医学の研究成果、科学者グループによる調査と推薦、そしてRNCMRP委員の専門的意見を基としている。
1. 16歳未満の子どもに携帯電話を使用させるべきでない。
2. 妊娠している女性は携帯電話を使用するべきでない。
3. 次の疾患・病気に苦しめられている場合、携帯電話を使用するべきでない。神経衰弱のような神経性の疾患、精神病質、psychosteny、無力症を伴うすべての神経症、強迫観念症のヒステリック症候群や心的衰弱、異常性欲、記憶喪失、睡眠障害、てんかん、てんかん症候群、てんかん気質。
4. 1回の通話時間は最大3分間に制限すべきだ。そして、通話が終了したら、次の電話をかけるまで最低15分間の間隔を置くべきである。なお、ヘッドホンやハンズフリー装置を使用することが強く推奨される。
携帯電話のメーカーと販売店は、取り扱い説明書とともに次の案内を同封すべきである。
 *携帯電話使用に関する上記の勧告すべて。
 *携帯電話と関連のある全ての健康情報・疫学的な研究資料。それとともに、携帯電話から受ける放射線のレベルと、それを測定した機関の名称。
Powerwatchによるコメント ロシア人は私たちが認識していないことを認識していて、生じうる悪影響を先回りした、住民を守るための能動的な試みを行っているのだろうか?(Powerwatch 2007/01/09)

携帯電話用の鉄塔住民合意必要 市民団体
市民団体の電磁波と健康を考える会・いわて(熊谷達雄代表)は9日、県庁で記者会見し、携帯電話用鉄塔を建設する際の住民との合意形成の必要性と、電磁波の健康への危険性などを訴えた。熊谷代表は、滝沢村でのNTTドコモ東北の鉄塔建設を例に挙げ「住民合意がないまま建てられた」と主張。県内でも電磁波による健康被害があるなどと強調した。滝沢村鵜飼樋ノ口では昨年、鉄塔が建設され、その後に村主催の住民説明会が開かれた。電波の供用開始時は未定。
NTTドコモ東北は「周辺住民や自治会長らには事前に説明し了解を得た。電磁波は総務省基準値を下回っており、健康被害は生じない」と説明する。(岩手日報 2007/1/10)

「携帯の電磁波、細胞・遺伝子への悪影響なし」−−ドコモなど実験結果発表
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話事業者各社と三菱化学安全科学研究所は2007年1月24日、携帯電話の電磁波が人体に与える影響について調べた細胞実験の報告書を発表した。実験ではヒトとマウスの細胞に対し、規定値の最大10倍の電磁波を一定時間照射し、がん細胞への変異など 5項目の影響を調査。その結果として、細胞やその内部の遺伝子に対する悪影響は見つからなかったと結論づけている。
この細胞実験は、外部の電波を遮断する電波暗室内に、細胞を載せた培養皿49枚に電磁波を照射できる専用の実験装置を用意。この実験装置を使い、総務省の規定する電波防護指針の基準値と、その10倍の電磁波をそれぞれ照射した。
検体は、ヒトの細胞4種類とマウスの細胞1種類。電磁波を照射する検体と照射しない検体とに分け、(1)細胞の増殖、(2)細胞の損傷(DNA鎖切断)、 (3)細胞のがん化、(4)遺伝子の働き、(5)ストレスによるタンパク質の変化と細胞死(アポトーシス)---の5項目について、照射する検体と照射しない検体との細胞・遺伝子の差異を分析した。電磁波の照射時間は5項目それぞれに設定しているが、(3)の細胞のがん化については最大41日間にわたり電磁波を照射した。
この結果、5項目のいずれについても、電磁波を照射した検体と照射しない検体とで、細胞・遺伝子の働きや変異に有意な違いが見られなかったとしている。
今回の実験は、NTTドコモなどが三菱化学安全科学研究所に委託する形で2002年11月から実施してきた。弘前大学医学部教授の宮越順二氏と北海道大学 工学部教授の野島俊雄氏が実験結果の検証に携わった。実験結果を含む論文は、米国の生体磁気関連の学会であるBioelectromagnetics Society(BEMS)と同学会誌において発表している。(ITpro 2007/01/24)

携帯からの電磁波に懸念、21世紀の「たばこ」との指摘も
米EMX社と英Exradia社でCEO(最高経営責任者)を務めるJames Lawler氏は、携帯電話関連技術の国際会議/展示会「3GSM World Congress」において、「携帯電話機ユーザーの40%が、電磁波は健康に対して何らかの影響を与えているという懸念を持っている」と述べた。(中略)Lawler氏は、電磁波の人体に影響を与えるか否かについては、現在も賛否両論があることは認めたものの、電磁波に起因する生理的な変化の存在が指摘されているにも関わらず、それを無視した内容の情報を発表している研究グループが複数存在することも指摘した。そして、こうした事実こそが、一般消費者の健康が悪影響を与え、エレクトロニクス業界の発展を妨げるようになる可能性を示唆した。「電磁波は21世紀の『たばこ』のような存在になる可能性さえある」(同氏)。(後略)
医学研究の報告の中には、パルス状の電磁エネルギが人間のDNA配列の破壊を加速し、さらに破壊されたDNA配列を修復する人体の機能を抑制することを指摘するものもある。ただし、このDNA配列の破壊が長期的に見た場合、致命的な危険になるか否かについては、否定的な見方もある。(中略)このほか Lawler氏はWHO(世界保健機構)が2006年に発行したレポートから「すべての周波数の電磁波は、現在最も一般的かつ急速に高まっている環境への悪影響の1つであり、それに対する懸念や憶測が広がりつつある」という部分を紹介した。恐らく、同氏の話の中で最も背筋を凍らせたのは、携帯電話機を1日に4時間以上も使用する男性は、精子が25%も減少するという、米Cleveland Clinicが2006年に行った研究の成果を発表したときだろう。「この研究によると、携帯電話機を最も長時間使用していた男性は、正常な精子が50%も減少していた」(同氏)。
また同氏は、ある法律家が「電磁波を放射する製品のビジネスに携わり、具体的な予防策を講じていない業界は、将来的に法的な責任を負わざるを得ない大惨事に直面する可能性があることを示唆した」という事実を紹介した。今回、Lawler氏が最も強調したかったのは、恐らく一般消費者側からみた懸念だろう。「携帯電話機ユーザーの40%が、自身や子供たちへの電磁波の影響を心配している現在、この問題を解決するために産業界も一歩前に踏み出すときにきているはずだ」と同氏は強調した。パルス状の電磁波を無害化する技術は「21世紀のデジタル技術に対して、シートベルトであり、エアバッグである」と同氏は語った。(後略)(EE Times 2007/02/14)

ケータイ使用10年以上で脳腫瘍リスク 欧州5カ国調査で発覚も、日本は企業が安全宣言
NTT-docomoのキッズケータイ。10年以上でガンになるとしたら一番影響を受けるのは子どもたちだ。
携帯電話の発ガン性に関するヨーロッパ5カ国の調査で、10年以上使用すると脳腫瘍リスクが上がるという結果が出た。先月公表されたこの調査結果を受け、スウェーデンやドイツ政府は、頭に浴びる電磁波を低くするように、との勧告を出している。今後、携帯電話が原因で脳腫瘍になる人は増えそうだ。使い続ける人は、将来、脳腫瘍になった場合に補償を請求できるよう、料金記録や頭の右左どちら側で使っているかを、今のうちから記録しておいた方がよい。

◇ヨーロッパ5カ国調査「10年以上で脳腫瘍リスク上昇」
ヨーロッパ5カ国(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、イギリス)の共同調査結果は、1月19日に公表された。イギリスの新聞でも大きく報道された(日本ではケータイ業界は大スポンサーなので一行も報じられない)。その主な内容は以下のとおりだ。

・1,521人の患者と3,301人の健康な人たちを対象に、過去の携帯電話の使用状況を調べて、携帯電話の使用と脳腫瘍(厳密には、神経膠腫{しんけいこうしゅ}という脳腫瘍の一種)との関連を調べた。
・半年以上にわたり1週間に1回以上の通話をするグループを携帯電話使用者とし、非使用者と比較したが、そこでは病気の発症率に差は見られなかった。
・10年以上の使用者と非使用者を比べた場合には、1.13倍とわずかな上昇はあったが統計的に誤差範囲。
・しかし10年以上使用していた人の中で、脳腫瘍が発生した側の耳にあてて携帯電話を使っていた人に限定したところ、脳腫瘍の発症率は39%上昇し、それは統計的にも偶然とはいえない差(有意差)であった。

ケータイの10年以上の使用で、脳腫瘍のリスクが上がることを示唆する結果がでたのは今回が初めてではない。
この調査は、世界保健機関(WHO)が進めている電磁場プロジェクトの一環で実施されたものだ。携帯電話の使用と脳腫瘍の関連を調べるため、日本も含めた 13カ国が参加し、共通の調査法でそれぞれの国での調査結果をまとめる。これまでにスウェーデン、イギリス、ドイツでは、それぞれの国の研究結果を独自にまとめて公表している。また、別の種類の脳腫瘍である聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)を調べた結果がデンマーク、スウェーデンで公表されている。それら結果を簡単にまとめたのが図1だ。デンマークを除いたすべてが、10年以上でのリスク上昇を示唆している。今回の調査結果は、これらのヨーロッパ各国のデータをまとめて再評価したもので、これまで示されていた脳腫瘍のリスク上昇が再確認されたといえる。
今回の論文の著者であるフィンランド政府・放射線安全庁(STUK)のアンシ・アウビネン博士は、英紙の取材に対して「腫瘍が成長するのに必要な期間を考慮すると長期間で影響がでている結果には信憑性がある。また携帯電話を近づける側頭部の方に腫瘍が発生していることにも信憑性がある」と答えている。今年中には世界13カ国のデータが集約され、最終結果が出る予定になっている。

◇携帯電話は21世紀のタバコだ
このような10年以上での脳腫瘍リスク上昇について、携帯電話の電磁波の世界的権威であり、英政府のモバイル通信健康調査プログラムの議長を務めるラウリー・チャルリス教授は、英紙の記事の中で「携帯電話は21世紀のタバコとなりうるか?」と質問され「絶対なる」と答えた。
「携帯電話以外の多くの発ガン要因を調べた調査でも、その影響は10年以上経って現れる。10年間は何もないが、その後劇的に増加し始めるのだ。長崎や広島の原爆の影響でも、10年以内では影響は見られなかった。アスベストも同じだ」
「専門家による疫学調査の結果、10年以上で影響の可能性が示唆する結果がでたことは無視できない。研究を続けるべきだ」
脳腫瘍のようなまれにしか発生しない病気(脳腫瘍全体で年間1万人に1人と言われている)の場合、疑われる要因との関連を調べるのは容易ではない。また携帯電話が原因だったとしても、脳腫瘍が発症するまでに10年以上かかる場合、それ以前にいくら調査をしても脳腫瘍の増加は確認できない。(図2)チャルリス博士は、携帯電話をすでに使っている20万人を対象にした新たな研究を計画中だ。5年以上にわたり、脳腫瘍だけでなく、アルツハイマー病やパーキンソン病など脳神経の増加も調べる予定。イギリス政府と、資金提供の最終的な交渉段階に入っているのだという。

◇スウェーデン、ドイツでは政府が電磁波低減を勧告
今回の調査結果を受けて、スウェーデン政府の放射線防護庁(SSI)は1月31日に声明を発表。携帯電話が脳腫瘍の原因となる可能性が強まったとして、携帯電話の使用に気をつけるように注意を呼びかけた。具体的には通話に際してイアホンマイクを使い携帯電話本体を体から離すこと、通話状態の良い場所で使うこと(携帯電話から発信される電波が自動的に弱くなるので)などを薦めている。またドイツ政府の放射線防護連邦局(BfR)は、2月5日に同様に、通話中に浴びる電磁波をできるだけ減らすようにすること、また電磁波の影響の少ない機種を選ぶことなどを勧告する声明を出した。

◇日本の疫学調査は、8年・・・そしてシロ
日本もWHOのプロジェクトには参加しているので、同様の調査が実施されている。現在、聴神経鞘腫瘍という脳腫瘍についての結果が論文として発表されている。以前myenwsjapanでも紹介した、総務省の生体電磁環境研究推進委員会のメンバーである東京女子医科大の山口直人教授や首都大学東京の多氣昌生教授たちが、総務省の研究費を使って行なったものだ。東京近郊に住む患者97名と健康な人330名を対象にした調査で、結論はケータイによる影響は確認できなかった。長期間の使用の影響については、10年以上の使用者が患者グループで1人、健康な人のグループで8人しかいなかったので、10年以上の影響を比べることはできなかった。そこで8年以上の使用者と非使用者を比べたが、病気の発症率に差は見られなかった。つまり、日本の研究結果だけでは、10年以上の使用でリスクが上がるかどうかは何も判断できないということだ。
日本で携帯電話が爆発的に普及したのが1994年以降なので、10年以上の使用者がまだ少ないことは仕方ないのかもしれない。論文の中でも「今後の研究は、10年以上の長期使用者に焦点を当てるべきだ」と述べられている。

◇ドコモ、au、ソフトバンクの安全宣言とは
その一方で、日本では1月25日に、産経新聞が、日本のケータイ事業者3社による安全性の検証試験の結果を報じた。それぞれの会社のホームページで報告をしているが、内容は同じなので、代表してソフトバンクの報告書をここに紹介しよう。
2002年11月から3社共同で進めていた実験で、人間の細胞に電磁波をあてて、ガンの原因となるDNAの切断をはじめとするさまざまな細胞や遺伝子に異常が起こらないか調べたというものだ。その結果、国の基準値の10倍の電波をあてても、細胞での影響は確認されなかったという。「携帯電話基地局からの電波の安全性について改めて検証できたといえます」「電波が細胞構造や機能に影響を与えてがん化するかもしれないとの主張を否定する科学的証拠の一つになるものです」と結論付けた。その後2月10日の産経新聞では、「携帯・PHS各社、新戦略を模索 最後の空白地帯で攻勢」という記事が報道された。飽和状態にある携帯電話市場の最後の空白地帯として、子どもと老人向けへの攻勢をかけるという。もし10年以上の使用にリスクがあるとしたら、子どもが一番被害を受けることになるが、本当に大丈夫なのだろうか?

◇企業による研究はどこまで信用できるか?
単純に考えて、ケータイの会社が資金を出しておこなった研究で「シロでした」と報告されて、そのまま信用する人はどれくらいいるのだろうか?もしクロという結果が出た場合、その結果は公表されるのだろうか?研究費のスポンサーによって研究結果に影響が出るという指摘がある。もっともこの問題が懸念されてきたのが、製薬会社による新薬の開発に関するものだ。医薬品産業がスポンサーの研究の場合、公的機関の研究と比べてその医薬品に好意的な結果になる確率は4 倍になるという研究がある。またタバコ産業から研究費を受領している研究者が、受動喫煙が無害だという結論を出す確率は、利害関係の無い研究と比べると実に88倍.....(後略)(MyNewsJapan 2007/02/20)

電磁放射によって眼の水晶体が傷つく可能性あり
イスラエルの研究者が2005年に発表した論文によれば、1GHzの電磁放射によって、眼の中にある水晶体が、大小の傷をこうむる可能性がある。電磁放射の電力はきわめて低く、2ミリワット程度であったが、眼の水晶体に、はっきりとした損傷をあたえた。論文の著者らは、「きわめて小さな損傷」(「大きな損傷」とは異なり、電磁波曝露後も水晶体は完治しない)は、電磁波によって曝露された特定の細胞間での摩擦によって引き起こされるという仮説を立てている。(Powerwatch 2007/03/22)

米研究で携帯使用による精子不良?日本では?
携帯電話を使用するほど精子の質が低下している。不妊治療を受けている男性364人を調査した結果を米クリーブランドクリニックの医師らがまとめ、研究論文を近々学会誌Fertility and Sterilityに掲載する。
この研究は、昨年10月の全米生殖医療学会で発表し、大きな反響を呼んだ。研究をまとめたAshok Agarwal医師はテレビ局KPIXのインタビューに答え、「1日4時間以上携帯電話を使用する男性は、精子の数、質、量で著しい低下が見られた」と述べた。質の指標は、運動性、生存能力、形態の3つで、使用時間が多いほど低い傾向があり、はっきりした差となって現れた。しかし、原因については分かっていない。電磁波が精子を作る細胞を熱で暖めたり、ホルモンに影響する可能性もある。Agarwal医師は、「電磁波が精子の遺伝子かDNAに損傷を与え細胞を殺している可能性がある」と指摘している。
携帯電話は弱い電磁波を発しており、人体への影響について研究と議論が続いている。携帯電話の米業界団体CTIAの声明によると、「世界中の科学専門誌で発表された研究の大多数は、携帯電話に健康上のリスクがないことを示している」とし、保健当局と全米癌協会も同意見だと指摘している。しかし、癌などの病気が発病するまで20年以上の時間を要することはよくあることであり、携帯電話が使われ出してからまだ20年足らず、その長期的な人体への影響はまだ結論が出ていない。今回の研究でも「精子の質が低下するメカニズムを解明するためにより大規模な研究が求められる」と結論付けている。
日本では通話で1日4時間以上携帯電話を使用することは考えにくい。また、携帯電話の信号伝送方式において日本はユニークな特性を持っていたり、使い方が早くから通話中心からメールやブラウズ機能の「親指文化」にシフトしてきた特徴があり、一概に今回の研究結果を当てはめることはできない。だからこそ、こうした健康上の懸念を払拭するためにも日本でも総務省が中心となって日本人を対象にした独自の研究を積極的に進めて欲しいものだ。(アメーバニュース  2007/3/26)

携帯、電子レンジ──電波の危険性、総務省は否定
電子レンジや携帯電話から発する「電波」の危険性について総務省の委員会が3月、人体への影響を否定する報告書をまとめた。国は“悪いイメージ”の払拭に努めているが、慎重な対応を求める声も。「電磁波」といえば、「なんだかよく分からないが体に悪そう」というイメージがつきまとってきた。そんななか、電磁波のうち、電子レンジや携帯電話から発する「電波」の危険性について総務省の委員会が3月、人体への影響を否定する報告書をまとめた。携帯電話メーカーの実験でも問題はないと結論づけている。国では“悪いイメージ”の払拭(ふっしょく)に努めているが、慎重な対応を求める声もある。(後略)(ITmedia News 2007/04/05)

家電の電磁波法整備を WHO 初の国際指針で勧告
電子レンジなど電化製品や高圧送電線が出す超低周波電磁波の人体影響について、世界保健機関(WHO)が「小児白血病発症との関連が否定できない」として、各国に対策法の整備など予防的な措置を取ることを求める勧告を盛り込んだ「環境保健基準」をまとめた。電磁波の長期的な健康影響についての初の国際指針で、十八日にも公開する。
WHOは、具体的な規制値は示さなかったものの、日本や米国などでの疫学調査から「常時平均〇・三−〇・四マイクロテスラ(テスラは磁界や磁石の強さを表す単位)以上の電磁波にさらされていると小児白血病の発症率が二倍になる」との研究結果を支持。「電磁波と健康被害の直接の因果関係は認められないが、関連は否定できず、予防的な対策が必要だ」と結論づけた。(中略)WHOは、米国の高圧線付近で小児白血病の発症例が多いとの報告を受けて一九九六年から、電磁波が人体に与える影響を調査していた。携帯電話などが発する高周波の電磁波が人体に及ぼす影響についても調査を進めており、来年にも調査結果をまとめて発表する。(東京新聞 2007/06/18)

オランダ 電磁場と健康に関する知見を集積へ 情報プラットホームを設立
オランダ住宅・国土計画・環境省のクラーマー大臣は、経済大臣、内務大臣など関係大臣の合意を得て、電磁場と健康に関する知見を集積する情報プラットホームを設立することとなった。
ラジオやテレビ、電話の中継塔は全て電磁場を発生させる。コードレス電話やベビー・モニターなどのワイヤレス機器も同様である。電磁場や人体の影響に関する情報は広く手に入るが、市民にとっては、情報の科学的な信頼性を判断するのが難しいこともあった。
今回、設立される情報プラットホームは、オランダ保健審議会とともに、電磁波等に関する明確な立場と科学的調査に関する信頼性の高い解釈を支持することを目的としている。情報プラットホームの事務局は、国立公衆衛生・環境研究所(RIVM)に置かれ、8月から業務を開始する。【オランダ住宅・国土計画・環境省】(EICネット 2007/06/25)

ケータイ使用で精子減少、米国で新研究結果
携帯電話を長時間使う人ほど、精子の数が少ない――。携帯電話の精子への影響を示唆する新たな研究結果が5月、発表された。海外ではイギリスBBC放送(BBC)やガーディアンなどが取り上げたが、ドコモやKDDIなどを大スポンサーとする日本のマスコミは、まったく報道しなかった。
新たな研究は、2007年5月にアメリカの学会誌「Fertility and Sterility」で発表された。 研究を行ったのは、アメリカ・オハイオ州クリーブランドクリニックの生殖研究センター所長のアショック・アガルワル教授たち。2004年9月から2005年10月までの間に不妊治療のため来院した男性361人を対象に調査を行った。男性の平均年齢は31.81歳。それぞれの男性から精子を摂取し分析した。また携帯電話の1日の使用時間に応じて不使用者、1日2時間未満、4時間未満、4時間以上の4つのグループに分類してデータを比較した。その結果、精子濃度、運動率、生存率、正常形態率については、携帯電話の使用時間が長いグループほど下がってきていることが分かった。(後略)(OhmyNews 2007/07/02)

電磁波被害なくせ 4省と意見交換/全日農
電磁波による人への健康被害の懸念を訴えている全日本農民組合連合会(全日農)は21日、東京都千代田区の衆議院第一議員会館で、経済産業省など関係当局と意見交換をした。電磁波をめぐっては、6月に世界保健機関(WHO)が「超低周波電磁場・環境保健基準報告」を公表し、規制値などの導入を各国政府に勧告した。WHOによると、人が100マイクロテスラ(μT)を超える高レベルの電磁波を受けると神経などが刺激される。(日本農業新聞  2007/08/22)

病院内での携帯電話利用に警鐘、特にGPRSが危険
病院のベッドや重要な医療機器の近くで携帯電話を使うのは危険であり、人工呼吸器のスイッチが切れたりペースメーカーが誤作動を起こす可能性もあると、オランダの研究者が9月6日に発表した。アムステルダム大学の研究チームの報告によると、病院内での携帯電話利用で電磁波の干渉が起きた事例が50件近くあり、そのうち75%は重大または有害と分類された。研究チームはBioMed Centralのオンラインオープンアクセス版Critical Careでこの結果を公表。病院のベッドや機器から1メートル以内に携帯電話を近付けるべきではないと指摘している。「重要な医療機器は、平均約3センチの距離で、新世代の無線通信技術による電磁波の干渉を受けやすくなる」と報告では記している。(ITmedia  2007/09/07)

16歳未満 携帯電話禁止〜学習能力や健康に有害
インド主要メディアによると、同国南部カルナタカ州政府は13日までに、10代前半で携帯電話を使用するのは学習能力や健康に有害だとして、同州内で16 歳未満の携帯電話使用や販売を禁止すると決定した。インド政府によると、同国内では少なくとも1億5000万台の携帯電話が利用されており、中国に次いでアジアで2番目の市場規模となっている。カルナタカ州政府政府当局は、いくつかの研究結果を基に、記憶や聴覚に悪影響を及ぼす恐れがあるとしているが医療関係者からは「携帯電話が健康に有害との医学的な裏付けはない」との声が出ている。(東京新聞 2007/9/13)

人体への電磁波影響考慮、磁界規制値を決定
送電線や変圧器など電力設備周辺の電磁波対策を話し合っていた経済産業省原子力安全・保安院の作業部会は23日、強い磁界による人体への急性的な健康影響を防ぐため、周波数50ヘルツの東日本は100マイクロ・テスラ(テスラは磁界の強さの単位)以下、60ヘルツの西日本は83マイクロ・テスラ以下にそれぞれ規制することを決めた。保安院は近く電気事業法の省令を改正し、各電力会社に磁界対策を促す。ただし、国内の多くの電力設備は現状でも規制値をクリアしており、大規模な補修は不要とみられるという。強い磁界は人体の神経や筋肉を刺激し、体に違和感を覚えることなどがあるため、世界保健機関(WHO)が今年6月、磁界の規制を各国に勧告。保安院はこれを受け、専門家らによる作業部会「電力設備電磁界対策ワーキンググループ」を設置し、規制のあり方を話し合ってきた。規制値は、WHOが推奨する国際非電離放射線防護委員会の運用指針に従って定めた。小児白血病の増加など電磁波の慢性的な影響の有無については結論が出ていないため、WHOが各国に対し、さらなる研究の促進や、産業界と市民がリスクについて協議する場の設置を求めている。保安院は、これについても今後、同作業部会で審議する。(読売新聞 2007/10/23)

携帯電話の電磁波 睡眠障害の原因となるおそれ
携帯電話から発生する電磁波が、微弱なレベルながらも睡眠に影響を与えることが明らかになりつつある。ベント・アーネッツ氏ら研究チームの報告によれば、 GSM携帯(デジタル携帯電話の事実上の世界標準。800MHzと1.8GHzの周波数帯を利用する)は、人体組織1gあたりのSAR(比吸収率)が1時間あたり1.4 W/Kgにもおよび、その電磁波発生は、睡眠障害を引き起こす可能性があるという。同報告は、チューリヒ大学のピーター・アッシャーマン氏、オーストラリアにあるスウィンバーン大学大脳研究所のサラ・ローラン氏の発見を支持するものになっている。(Microwave News 2007/10/29)

稼動中のドコモ基地局、異例の撤去へ 兵庫・川西
携帯電話のアンテナ基地局が発する電磁波で耳鳴りがするなど、健康を害されたとして、兵庫県川西市の住民らがNTTドコモ関西(大阪市)と基地局の土地を所有する阪急バス(大阪府豊中市)に対し、基地局の撤去を求めた公害調停が大阪簡裁であった。ドコモ側は健康被害を認めていないが、撤去を決めたため、住民側が調停を取り下げることで合意した。総務省によると、稼働中の基地局が撤去されるのは異例という。調停申立書などによると、ドコモは平成17年1月、阪急バス所有の土地を借り、同年12月、高さ20メートルの基地局を建設。その後、住民らは耳鳴りや吐き気などの体調不良が生じたとしてドコモに撤去を要請したが、受け入れられなかったため今年5月、公害調停を申し立てた。調停でドコモは「電磁波の量は国の基準を下回るごく微弱なもので、健康に影響はない」と主張。しかし、阪急バスが「住民とトラブルになった場合は契約を解除する」との契約条項に基づき賃貸契約解除を決めたため、ドコモが撤去を受け入れた。来年6月ごろに撤去を完了するという。NTTドコモ関西の話 「電磁波による健康被害は根拠がないと考えているが、地権者からの申し入れなので撤去に応じた」(MSN産経ニュース 2007/12/18)
--------------------------------------------------------------------------------


携帯電話2台の電磁波で65分あれば、ゆで卵ができます。
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/504.html
投稿者 オリハル 日時 2008 年 1 月 13 日 00:12:59: 3eVpHzO3Pti46

人間が燃える可能性は「塩水+14MHz電磁波」(http://oriharu.net/jwater.htm#EnergizedSaltWaterBurning)だけではありません。2台の携帯電話でゆで卵を作るには65分でOKという実験結果が公開されました。

『After 65 minutes, the whole egg was well cooked.』
http://www.foodconsumer.org/cgi-bin/777/exec/view.cgi/14/3862/printer

(Thanks 01/09/08 of keelynet.com)


iPS細胞研究、国あげて支援へ…国費30億円投入(読売新聞)
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/501.html
投稿者 茶々 日時 2008 年 1 月 11 日 12:50:16: 6YmOfrLmcqc3Q

iPS細胞研究、国あげて支援へ…国費30億円投入(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080110it12.htm
より引用はじめ
---------------------------------------------------------------------------
iPS細胞研究、国あげて支援へ…国費30億円投入

 京都大学の山中伸弥教授が世界で初めて作製に成功した万能細胞(iPS細胞)の研究を加速させるため、文部科学、厚生労働、経済産業の3省による支援策が10日、まとまった。

 国の総合科学技術会議の作業部会に報告された。

 病気やけがで傷んだ臓器や組織を修復する再生医療の実現に向けた新たな研究プロジェクトや、iPS細胞をさまざまな細胞に変化させる技術の研究拠点の新設など、2008年度だけで計30億円以上の国費が投入され、国を挙げて、iPS細胞研究を支援する体制が整った。

 文科省は08年度から、<1>iPS細胞を神経細胞や血液細胞などに変化させる技術の開発や技術指導を行う研究拠点(1拠点)<2>目的の細胞に変化した細胞を治療に使うための技術を開発する研究拠点(3拠点程度)――を公募し、計約10億円を投入。さらに若手研究者の育成などiPS細胞研究に対して計約12億円をつぎ込む計画だ。

 また、厚労省は08年度、再生医療を推進する拠点の整備などで計10億円以上の研究費を助成。iPS細胞を使った医療の実現に向けた安全基準づくりも検討する。経産省は07年度から、iPS細胞を利用した産業の創出を目指し、iPS細胞を使って薬の効果などを調べる創薬技術やiPS細胞の作製効率を高める技術に対し支援する。

 また、この日の作業部会では、国内のiPS研究の中心となる、京大の「iPS細胞研究センター」(センター長・山中教授)が今月発足したことが報告された。

(2008年1月10日21時17分 読売新聞)
-------------------------------------------------------------------------
引用終わり


太ももの筋肉を心臓に移植、回復し退院へ 大阪大病院(朝日新聞) − 「心筋シート」を心臓に張る治療法
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/477.html
投稿者 シジミ 日時 2007 年 12 月 14 日 22:49:05: eWn45SEFYZ1R.

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712140077.html

2007年12月14日

 重い心臓病患者の筋肉細胞からつくった「心筋シート」を心臓に張って治療する手術で大阪府の男性(56)が、補助人工心臓を外すまでに機能回復し、月末にも大阪大病院を退院することになった。世界でも例のない臨床研究で、心臓移植を待つしかなかった患者に新しい再生医療の選択肢を与える成果だ。澤芳樹大阪大教授(心臓血管外科)は「まだ1例で判断は難しいが、症例を積み重ねて普及をめざしたい」と話している。

この患者は昨年2月、意識のない状態で救急搬送された。補助人工心臓をつけて昨年8月、心臓移植の登録をしたが、臨床研究の説明を受け、今年5月に心筋シートを張る手術を受けた。

 心筋シートは、患者の太ももから摘出した筋肉(約10グラム)からつくる。傷つくと分裂や分化して損傷を補う筋芽細胞などを取り出し、特殊な培養液で増やして直径約5センチ、厚さ約50マイクロメートルのシートにする。3、4枚重ねて弱った心臓の表面に張る。

 患者は9月に補助人工心臓を外した。現在、心臓から送り出される血流が改善し、心不全の重症度をはかる指数も正常値に戻ったという。

 筋芽細胞を培養し、心筋内に直接注入する臨床研究は欧米や国内で行われている。ただ、注入した細胞の一部しか機能しないという問題があり、不整脈などの副作用も指摘される。心筋シート方式で、こうした問題が回避できる可能性がある。

 臨床研究は東京女子医大と共同で実施。補助人工心臓を着けて心臓移植を待っている70歳以下の拡張型心筋症患者が対象で2年間に6人を予定する。同症は心筋が弱って薄く伸び、血液がうまく送り出せなくなる。重症になると心臓移植しか治療法がなくなる。


ビタミンDの多彩な効用 がんや感染症にも = 日経サイエンス
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/463.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 12 月 04 日 21:14:55: mY9T/8MdR98ug

http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0801/200801_068.html?PHPSESSID=65ba509b849845a44a7e2766a2d186c1

この25年で,ビタミンD研究は大きく変わった。その効用が骨の形成だけにとどまらないことがわかってきたのだ。ビタミンDが強力な抗がん作用をもつこと,また,免疫応答の重要な調節因子として働いていることを示す証拠が数多く見つかっている。
 
同時に,ビタミンDがその優れた効果を最大限に発揮できるのは,血中に相当量が存在する場合であることもわかってきた。そして,たいていの人の血中濃度はそれよりも低い。ビタミンDの不足と疾患を関連づけた疫学データもあり,多くの人が陥っているビタミンD欠乏症が深刻な病気につながっている可能性を示している。
 
活性型ビタミンDによる調節を受ける遺伝子は少なくとも1000種類はあると考えられており,体内カルシウムの調節に関与する遺伝子はその代表格だ。いうまでもなく,カルシウムの流れはビタミンDのよく知られた機能である骨形成にきわめて重要だ。しかしこの20年で,免疫反応に重要な役割を果たすさまざまな遺伝子など,ビタミンDの影響を受ける遺伝子群が他にもたくさん見つかっている。
 
1980年代以降,ビタミンDにがんを予防する効果があることを示す証拠が数多く見つかっている。多くの疫学研究でも,日光を浴びる時間が長いほど,一部のがんの発生率が明らかに低くなっていくことがわかってきた。
 
実験動物や培養細胞を使って,こうした関連性を裏づけるとともに発がんを抑えるメカニズムの解明が行われている。例えば頭頚部がんのモデルマウスに,活性型ビタミンDの1,25Dによく似た合成化合物のEB1089を投与すると,腫瘍の増殖が80%も抑えられた。同様の結果が乳がんや前立腺がんの動物モデルでも得られている。
 
2004年にマギル大学の私たちの研究室は,ビタミンDの抗がん作用を調べていたところ,偶然に1,25Dが中心的な役割を果たすまったく異なる生理学的防御作用を発見した。さまざまな細菌やウイルス,真菌に対する“天然の抗生物質”を作る2つの遺伝子のスイッチをビタミンDがオンにしていたのだ。実験では,免疫細胞にビタミンDを加えると,結核菌をはじめとするさまざまな細菌に対する防御作用が生じた。これは注目に値する。つまり結核に日光浴療法がなぜ効果があるのか,その長年にわたる謎が初めて解けたのだ。
 
ビタミンDが,骨形成以外にも多様な役割を演じていることが明らかとなってきたことで,多くの病気の発生状況に説明がつくようになった。ビタミンD濃度の低さが,がんや自己免疫疾患,さらにはインフルエンザなどの感染症と強く相関することや,疾患発生率に季節変動があることなどだ。一般に,これまで確認されたビタミンDを必要とする数多くの生理反応は,血中濃度がある値以上になって初めて働き始める。この濃度は,さまざまな集団での典型的な濃度よりも高い。つまり,温帯の人々のビタミンD濃度は,健康な生活を送るための濃度にはるかに及ばないのだ。特に冬季が問題だ。
 

著者
Luz E. Tavera-Mendoza/John H. White

2人はマギル大学のホワイトの研究室で,ヒト細胞におけるビタミンDの作用を分子レベルで研究している。共同研究者とともに,ビタミンDががんの予防に貢献していることを明らかにし,ビタミンDが侵入微生物に対する免疫反応に関与する特定の遺伝子群を調節していることを発見した。タベラ=メンドーサは現在,ハーバード大学医学部のポスドク研究員として,ビタミンDと乳がんの関係について研究を行っている。ビタミンDが健康に有益な作用をもつことを自分たちの研究で確認してからは,太陽光が弱くて適量のビタミンDが皮膚で合成されない季節にサプリメントを使用している。「ビタミンDの冬」の数カ月間にホワイトは4000IUの,タベラ=メンドーサは1000IUのD3を毎日とっている。

原題名
Cell Defenses and the Sunshine Vitamin(SCIENTIFIC AMERICAN November 2007)
 


医薬大手が中国に殺到 ガン、糖尿病、伝染病、今や「世界の臨床試験場」 = BusinessWeek
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/154.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 6 月 05 日 22:12:28: mY9T/8MdR98ug

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070531/126116/

中国が「世界の工場」とはもう昔。今や新薬開発の試験場となっている。
すぐに多くの患者が集まるため、欧米の製薬大手が臨床施設を拡充中。
地元住民も新薬の恩恵を受けるが、臓器売買など大きな問題も残る。

 中国北東部保定市で農業を営むファン・シャンクワン氏(49歳)が肝機能障害で入院したのは2006年4月のこと。その後2カ月間、入退院を繰り返して輸血を受けたが、医師たちは病状の悪化を食い止められなかった。

 そんな中、彼のベッド脇に腰掛けている妻に医師の1人がメモを手渡した。メモを読んでくれと頼むまでもなく、ファン氏にはそれが悪い知らせだと分かった。「妻は何も言わなかったが、表情からすべて読み取れた」とファン氏。医師は、自宅で死を迎えさせてやれ、と勧めたのだった。

 だが、あきらめない医師がいた。彼はある米国企業が中国で新しい装置をテスト中だと聞いていた。これを使えば、もしかしたらファン氏は助かるかもしれない――。

 米バイタル・セラピーズ(VTI)が開発した新装置は人工肝臓。大まかに言って、腎機能障害に用いられる透析装置のようなものだ。臨床試験に同意したファン氏は数日間入院して装置をつけ、人工肝臓に肝機能を肩代わりさせている間に肝細胞が再生し肝機能が回復するチャンスに賭けた。ファン氏は今、「体調はすこぶる良い。命拾いした」と話している。


英仏の総人口超す肝炎患者

 VTIは米国で認可を得ようと何年も腐心してきたが、ファン氏のような患者のおかげで今、大きな飛躍の目前にある。米国では臨床試験に十分な患者を集められなかった。だが、その点中国は全く問題ない。

 何しろ当局の推定では、中国にはB型肝炎患者及び感染者が1億3000万人いる。英国とフランスの人口を合わせたより多い数だ。しかも多くが貧しい農民や労働者で、治療を受けようと必死だ。英ウェールズ生まれの生化学者で、VTI会長のテリー・ウィンターズ氏は「米国ではこれほどの臨床試験参加者は募れない」と言う。

 中国にはガンや糖尿病、心臓血管病、各種伝染病に苦しむ患者が極めて多く、それが欧米の医薬品及び医療機器メーカーの関心を引き寄せてきた。各社は中国で研究開発や臨床試験用の施設を拡充している。その理由は低コストと臨床試験参加者を比較的容易に集められることだけではない。中国政府は新薬の販売許可に国内での治験を義務づけているからだ。

 多くの欧米医薬メーカーが1990年代以降、中国に研究拠点を設けてきたが、ここ1年の動きはかつてないほど活発だった。昨年5月、英アストラゼネカはガン治療薬の開発研究に中国で1億ドルを投じると発表。スイスのノバルティスは11月、1億ドルかけて上海に研究開発拠点を設置する計画を発表した。

 米イーライ・リリーは数千人の患者を集めて35の臨床試験を実施中で、今年は前年の2倍の患者を集める計画。科学技術担当の上級副社長スティーブン・ポール博士によれば、一部の臨床試験は米国では患者を募るのが困難なものだと言う。「我々は、これらの臨床試験を中国で安全かつ短時間で実行できる」。

 欧米企業による臨床試験は、中国に大きなメリットを与える。「患者は最先端の医療品に触れられる」とスイス医薬品大手ロシュで臨床監査部門のトップを務めるビート・ウィドラー氏は言う。同社は昨年、中国事業に5000万ドル以上を投じた。また、中国の医師や看護師、研究者の間で「臨床試験の手順に関する理解が深まる」とも指摘する。

 しかし、無秩序で管理が行き届いていない中国の医療システムに深く関わることは、複雑な倫理的問題を提起する可能性がある。

 かつて中国当局は、幹細胞注入や患者の遺伝子構造をいじる治療などの危険な実験も認可していた。それに、治験に参加する人は自分が何に署名したかを必ずしも理解しているわけではない。彼らが臨床試験に殺到するのは、それが医師に診てもらう唯一のチャンスかもしれないからだ。

 欧米の医師や医療関係企業からの圧力もあって、中国政府は倫理上の基本原則を明確にしようと努めてきた。最も厳しく批判されているのは、中国政府が臓器売買を容認しているという問題だ。売買される臓器には死刑執行された囚人のものもある。

 欧米の医療関係企業は臓器売買に加担していないが、その製品は臓器移植患者の手当てに使われている。移植患者には、臓器移植を受けるために中国に来た「医療目的の旅行者」もいる。

 例えばロシュは、臓器移植を受けた患者の免疫機能を抑えるのに一般的に用いられる薬を販売している。「セルセプト」というその薬は患者にとっては救い主だが、誰がそれを利用できるのかを決めるのは難しい。


臓器移植では倫理問題も

 「移植分野で我々は、外部の倫理士チームを招いて、明快で透明性ある規定作りを行った」とロシュのウィドラー氏は言う。

 その他の企業はこの問題から距離を置く道を選んでいる。「移植問題は間違いなく、中国と密接に関わっていきたいと考えている企業の邪魔になる」。米シカゴ大学の臓器移植専門家で、この分野におけるガイドライン作成で中国政府に助言をしているJ・マイケル・ミルズ博士はこう話す。

 5月には臓器売買が法律で禁じられることになった。北京佑安医院の段鐘平副院長によると、昨年の臓器移植数は激減したという。

 しかし、これらの措置も中国で製品開発をしている外資医薬品メーカー幹部の懸念を払拭するわけではない。よく指摘されるのは、臨床試験が官僚的な手続きでがんじがらめにされる点だ。

 「不透明な経過をたどる」と話すのは、製薬会社のために中国で治験を行うエクセル・ファーマスタディーズのマーク・エンゲル会長。

 米ブリストル・マイヤーズ・スクイブの中国事業で、国際的な医療問題担当の上級メディカルディレクターを務めるチェザリー・ステイタッチ博士は、中国の医師は疲弊した医療制度のために、臨床試験を実施する時間が取れないと言う。「通常の診察業務に上乗せする形になる。1日に100人を診察し、昼休みに臨床試験を行っている状態だ」。

 こうした障害をよそに、中国における新薬や新機器の臨床試験ビジネスは今や成長産業となっている。米ATカーニーの最近の調査によると、大手製薬会社の臨床試験実施国として、中国がインドやロシアを抜いて1位に躍り出た。中国の魅力は「抗し難い」ものがあるとATカーニーのバイスプレジデント、キャロル・クルックシャンク氏は言う。

 魅力はコストだ。コンサルティング会社フロスト・アンド・サリバンのヘルスケア部門、アジア太平洋地区バイスプレジデントのリーニタ・ダス氏によれば、中国での臨床試験にかかるコストは欧米諸国で実施した場合の15%で済む。VTIの場合、中国での治験は患者1人につき約1万5000ドルかかるが、米国ですると5万ドルかかる。

 北京で臨床試験をする決定は「考えるまでもないこと」とVTIのウィンターズ会長。「中国が手招きしている」のだ。


光化学スモッグで緊急警告【共同通信】
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/141.html
投稿者 そこちょっとつんつく 日時 2007 年 5 月 30 日 19:55:43: 8EItFG7yGzQIA

光化学スモッグで緊急警告

主成分の濃度25年間上昇

 環境省所管の酸性雨研究センター(新潟市)は30日までに、光化学スモッグの主成分である地表付近のオゾン濃度が、日本全域で25年間上昇し続け、注意報の発令地域が拡大するなど深刻化しているとして、早急な対策強化を訴える緊急アピールをまとめた。

 中国で原因物質の排出量が急増、日本にまで流入していることが一因とみられ、東アジア全体での排出量削減強化や、人の健康や植物への影響に関する調査が必要だと訴えている。

 光化学スモッグの主体である地表付近のオゾンは、自動車の排ガスなどに含まれる窒素酸化物(NOX)や、ガソリンや溶剤に含まれる揮発性有機化合物(VOC)が、太陽光を受けて化学反応を起こすことにより発生。濃度が高くなると、肺の細胞を破壊する恐れがあるほか、植物の成長も妨げる。

(2007年05月30日 17:10 【共同通信】http://www.47news.jp/CN/200705/CN2007053001000505.html )

中国の川を流れる汚染物質もその上空へ、そしてそれから日本へと、それをプレゼントしてくださったりもします。


有機フッ素 猪名川で高濃度検出 西宮などで水質汚染「神戸新聞」
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/128.html
投稿者 朝霧 日時 2007 年 5 月 23 日 10:39:25: jZrI8bwDsPjQ2

神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/
有機フッ素 猪名川で高濃度検出 西宮などで水質汚染(神戸新聞ニュース) 2007/05/22
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000345491.shtml

 動物実験で発がんとの関連などの毒性が指摘されている、有機フッ素化合物の一種による水質汚染が全国に広がり、中でも大阪市とその周辺では高濃度で、住民の血中濃度も高くなっていることが京都大学の小泉昭夫教授(環境衛生学)らのグループによる調査で二十一日までに分かった。

 検出されたのはパーフルオロオクタン酸(PFOA)という物質。調理器具や繊維製品などに焦げや汚れが付かないようにする加工や撥水(はっすい)剤などフッ素関連製品の製造過程から環境中に放出されると考えられている。

 大阪市周辺には大きな発生源があるとみられるが、詳細は不明。人への影響などはまだ分かっていないことが多く、小泉教授らは健康影響を含めた詳しい調査の必要性を強調している。

 二〇〇三年、北海道から九州まで約八十カ所の河川水を調査した結果、全地点でPFOAを検出。汚染の広がりが明らかになった。ほとんどの地域は水一リットル中に数ナノグラム(ナノは十億分の一)から十数ナノグラムだったが、兵庫県の猪名川で四百五十六ナノグラム、大阪市の淀川で百四十ナノグラムと高濃度だった。

 周辺をさらに調べた結果、淀川支流の安威川にある下水処理場周辺で採取した試料から六万七千-八万七千ナノグラムと、世界的にも最高レベルの汚染が確認された。また全国十地域で計二百人の血中濃度を調べた結果、京都、大阪、西宮各市の住民の濃度が他地域に比べ目立って高いことも判明。大阪市の水道水中のPFOA濃度が仙台市など他地域の三百倍にもなったことから、人体汚染は飲料水が一因とみられるという。

 さらに昨年、安威川近くの大阪市内で二つの井戸の水を採取し、大阪府立公衆衛生研究所の協力で測定したところ、水一リットルに八千三百ナノグラムと五万七千ナノグラムのPFOAを検出。地下水汚染も広がっている可能性が高いことが分かった。

 米国では環境保護局と企業側との協定で、五百ナノグラムを超えたら企業が飲料水の浄化などを行うことになっている。

 パーフルオロオクタン酸(PFOA) フッ素を含む有機化合物の一種。動物実験で肝臓毒性や発達への影響、発がん、肥満との関連などが指摘されている。環境中で分解されにくく、日本や欧米などの人間の血液中に蓄積していることが分かって注目された。極域の生物など広範囲の環境汚染が問題化、欧米では生産規制が検討され、日本の3社を含む世界のフッ素樹脂メーカーなどが昨年、米環境保護局と共同で、環境への排出削減に自主的に取り組むことになった。環境省の調査でも河川水、大気、食物などから検出され、水の中の最高濃度は水1リットル中100ナノグラムだった。


眉唾>緑茶5杯でボケ知らず?
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/723.html
投稿者 どっちだ 日時 2007 年 5 月 09 日 04:20:46: Neh0eMBXBwlZk

飲む水の量が少なく脱水症気味の老人が診療現場で目立ちます。1日たった1.5リットルの真水を飲ませるのにすら、苦労させられることが多いのです。

1日1.5リットルというと本当は控えめな要請です。しかし、それですら、極論に聴こえるらしき態度を示す患者さんは、少なくありません。

もうひとつ目立つのは、コーヒーと紅茶は沢山飲むと毒だけど緑茶ならいくら摂っても良い、とTVに洗脳されている比率が高いこと。沢山摂ると脱水は進むはずです。


----ある町医者の診療日記 から無断転載---------------------------
http://blog.hashimoto-clinic.jp/200705/article_5.html

眉唾>緑茶5杯でボケ知らず?

<< 作成日時 : 2007/05/08 09:44

共同がこんな記事を配信しているようです。

緑茶1日5杯で危険低下 脳梗塞死亡で差

-----(ここから引用)-----

 緑茶を1日5杯以上飲むと脳梗塞(こうそく)の死亡リスクが男性は42%、女性は62%低下するとの研究結果を栗山進一(くりやま・しんいち)東北大准教授(公衆衛生学)らが4日までにまとめた。

 栗山准教授らは1994年から宮城県内の40から79歳の男女約4万500人を追跡調査、1日に緑茶を飲む量で4グループに分け分析した。

 その結果、脳や心臓など循環器系の病気の死亡リスクは、緑茶を飲む量が多いほど低下。1日に1杯未満の人に比べ、5杯以上飲む人は男性は22%、女性は31%低下した。脳血管障害では男性は35%、女性は42%低下。特に脳梗塞はリスクが低かった。

 一方、がんによる死亡のリスクとは関連はなかった。紅茶やウーロン茶を飲む量とこれらの病気の死亡リスクに関連はなかった。

 栗山准教授は「予想以上の差があり驚く結果だ。緑茶に含まれるカテキンなどが体に良い影響を与えている可能性がある」と話している。

-----(引用、終わり)-----

出ました、カテキン、、、(^^)
ちょっと前に癌には効かないと出たばかり、今度は脳梗塞に効くと来た。

疫学調査でそう出たといのは、たぶん事実なんでしょう。
が、これだけで緑茶を飲めば脳梗塞が予防できるなどと考えてはいけない。
さらに、緑茶に含まれるカテキンがどうのこうのなどというのは、この疫学調査からは何も言えないのだというのも理解しないといけない。

例えば、いつも緑茶をよく飲むような人は、水をたくさん飲むような人なのかもしれないということです。緑茶の成分のほとんどは水なのですから。水をよく飲み、脱水を防いでいれば、それが脳梗塞の予防になっているということは簡単に予想できます。

それにしても、これって、あのみのなんとか言う人が好きそうな話題ですね。
テレビ放送されたら、緑茶が店頭から無くなる。
そして、またもや日本国民のアホさ加減が証明されると、、、


もう高額の特許使用料は支払いません、ブラジル政府が「強制特許実施権」を発動
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/722.html
投稿者 Kotetu 日時 2007 年 5 月 09 日 03:57:41: yWKbgBUfNLcrc

generalscience 文字サイズ : 小 中 大

もう高額の特許使用料は支払いません、ブラジル政府が「強制特許実施権」を発動

【テクノバーン 2007/5/8 19:29】ブラジルのルラ大統領は4日、米製薬大手メルク社のエイズ治療薬ストク(一般名:エファビレンツ)に係わる特許を無視する「強制特許実施権」を発動することを決定した。

「強制特許実施権」とは世界貿易機関(WTO)が開発途上国向けにエイズ撲滅のために特許権者の許可なくエイズ治療薬の製造・販売を認めた特例となる。開発途上国がこの「強制特許実施権」を発動するとエイズ治療薬に関して特許使用料の支払いが一切、免除されることとなる。しかし、この「強制特許実施権」はこれまでは、医薬品メーカーに対して交渉を有利に進められるために使われるのが普通で、実際に開発途上国が「強制特許実施権」を発動するのは異例中の異例の出来事なる。

これによりブラジル国内では特許権者となるメルク社の許可なく、メルク社のエイズ治療薬ストクのコピー薬の製造・販売を行うことが可能となり、いわゆるジェネリック医薬品並みの価格で薬剤の提供を行うことが可能となる見通しだ。

ブラジル政府は1997年から国内のエイズ患者向けに無償でエイズ治療薬の提供を行ってきた。しかし、このために高額なエイズ治療薬がブラジル政府の財政負担となり問題化していた。

メルク社はブラジル政府との交渉の上で、ブラジル国内向けにエイズ治療薬ストクを1 錠あたり1.59ドル(約190円)の定価の30%引きとなる1.10ドル(約132円)の割引価格で提供してきた。しかし、1錠あたり0.65ドル(約78円)での提供を求めるブラジル政府とこれ以上の値引きには応じられないとするメルク社との間の価格交渉が難航。その結果が、今回のメルク社の特許を無視するブラジル政府の決定につながった。

この決定に関して、メルク社ではこのようなことが続けば医薬品の開発のために研究開発費を調達することが困難になるとした上で、自社の権利が侵害されたことを抗議する声明を発表している。

「強制特許実施権」の発動は先月のタイに続いて2ヵ国目となる。画像を拡大する

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200705081929&page=2



痛風患者「ビールNG」 「焼酎ならOK」の非常識 [J-CASTニュース]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/720.html
投稿者 white 日時 2007 年 5 月 08 日 20:22:31: QYBiAyr6jr5Ac

□痛風患者「ビールNG」 「焼酎ならOK」の非常識 [J-CASTニュース]

 http://news.livedoor.com/article/detail/3150988/

痛風患者「ビールNG」 「焼酎ならOK」の非常識
2007年05月08日18時37分

「ビールを焼酎に変えたから大丈夫だ」。足の親指付け根などに激痛が走る痛風の予防対策で、こんな「常識」を耳にする。実際、似たような飲み方を実行している人も少なくない。「常識」は正しいのか。

「何かと飲む機会が多かったせいか、昨夜から痛風の症状が出てしまった」
「先週の日曜に痛風の発作を発症してから一週間。(略)お薬を飲んでいるので(略)症状はかなり痛みも無くなりました」
いずれも2007年4月末のミクシィ(mixi)の書き込みだ。日本の痛風患者は、推定50〜60万人。女性は数パーセントでほとんどは男性という。痛みの発作は出なくても、健康診断の際、「尿酸値が高いですね」と言われる「予備軍」は成人男性の約20%ともいわれる身近な問題だ。かつて50代だった発症年齢のピークは30代に移ってきている。

かつては、飲食物から取るプリン体量を制限していた

「万力で締め付けられたように激烈で、大の大人が2、3日歩けなくなるほどの痛みです」。痛風に関する研究者への助成や医師らへの研修を行う「財団法人痛風研究会」(東京・港区)は、会のホームページで、痛風発作の痛みをこう説明している。痛みが起きる仕組みは、だれの体にも血液中に一定量含まれている尿酸とよばれる物質が、飽和濃度を超えると体に蓄積し結晶化、関節にたまってある日、激痛を生み出す。痛む関節は足の部分が多く、足の親指の付け根だけという訳ではない。

尿酸は、肉や野菜といった食べ物に当たり前に含まれているプリン体が分解された「ごみ」みたいなものだ。プリン体は、体内でも新陳代謝や運動などに伴い毎日作り出され、尿酸に分解後、尿便などで排出される。「プリン環」という化学構造を持つ物質で遺伝子の構成物質の一部などがあてはまる。プリン体が増えて尿酸の「体内生産」が過剰になったり尿酸排出量が低下したりしてこのバランスが崩れると、尿酸の蓄積が始まる。

痛風治療の「大御所」とされる御巫(みかなぎ)清允・自治医大名誉教授に話を聞いた。かつては、尿酸値が高めの人には、飲食物から取るプリン体量を制限すべきだ、と多くの医師が指導した時代があった。「レバーを食べながらビール、ではプリン体の取り過ぎ。やめましょう」と医師から聴かされた人は少なくない。痛風研究会のHPで紹介されている数値で見ると、100ミリリットル当たりのプリン体量は、ビールの場合、3.3〜6.9ミリグラム。ウイスキー0.1ミリグラム、焼酎は0.0ミリグラムとある。「ビールを焼酎に変えたらOK」の「常識」はこのあたりの数値から生み出されたもののようだ。

 
「アルコールはどの種類でも取り過ぎはだめ」が新常識

しかし御巫さんによると、この「焼酎ならOKが常識」は今では、専門医の間では「非常識」と烙印を押されている。「アルコール全般のとり過ぎはだめ」が新常識だ。日本痛風・核酸代謝学会が2002年にまとめたガイドラインでも「酒(の種)類を問わず過剰摂取は厳格に慎むべきだ」としている。

アルコールが体内で分解されるとき、尿酸の体内生産を促す働きをし、かつ排泄を妨害する作用がある。二重に悪い働きをするというのだ。焼酎も飲み過ぎは尿酸値を高める結果になる。「常識」が「間違い」という情報を拡大解釈し、「ビールでも、いくら飲んでも大丈夫だ」と都合のよい「新常識」を唱える酒飲みもいるようだが、あくまで「適量ならば」が大前提だ。

では適量とは。一般向けの痛風対策講座などで話をすることも多いという、帝京大学薬学部の金子希代子教授に話を聞いた。

「強いて言うならビールなら中ビン1本、焼酎ならシングル2杯分が目安」
アルコール全般の適量化だけでなく、食生活全体のカロリー制限やバランスが大切という。肥満は尿酸値を高くする危険要因だ。週に何日か酒を抜き、酒類でない水分を多く採ることも必要だ。ストレス対策も重要だそうだ。

確かに摂取されたプリン体が吸収されるのは一部だ。吸収効率を考慮に入れて計算すると、体内で生み出すプリン体量と口から摂取する量は概ね「3対1」。しかし、これは野菜や魚中心の健康的な和定食などでカロリーも適量に抑えて3食食べた場合の計算。酒を飲んだり過食したりすると、そうはいかない。飲食物の尿酸値への影響も決してないわけではないからだ。カロリー制限に加えて、食生活のバランスも考えて、「結果としてプリン体摂取も制限される」状態が望ましい。

引き合いに出されるビールよりプリン体含有量が多い「健康食」は多い。ビール350ミリリットルでプリン体約25ミリグラム(代表例)に対し、金子教授の調べでは、納豆(100グラムあたり、以下同じ)に113.9ミリグラム、干ししいたけ379.5ミリグラム、マグロ157.4ミリグラムなど。ちなみに鶏レバーは312.2ミリグラム。ガイドラインでは1日当たり摂取量は400ミリグラム以下が望ましいとする。ただ、これも完全に実行するのは困難だし、1週間なり1ヶ月の単位で注意していくしかないという訳だ。

プリン体の含有率だけを見て「何だ。ビールは大丈夫ではないか」と思うのは早計だ。ビールはアルコールもカロリーも含む。あくまで適量が大切で、「ほどほどに」が現状の新常識のようだ。もっとも御巫さんは「専門医へ相談する、が常識」。「不勉強な医者」へ行くと、不十分な「常識」指導を受け、「すぐに薬を使いたがる」からだそうだ。



水素が「悪玉」活性酸素除去=細胞を保護、脳障害抑制 (時事通信)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/719.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 5 月 08 日 08:15:34: ZtsNdsytmksDE

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070508-00000009-jij-soci

 さまざまな病気の原因とされる活性酸素のうち、特に有害なものだけを水素が除去することを、日本医科大の太田成男教授(細胞生物学)らのグループが突き止めた。8日付の米医学誌ネイチャー・メディシンの電子版に発表した。

 活性酸素は酸化作用によって細胞や組織を傷つけ、がんや老化などのもとになると考えられているが、免疫など生体にとって重要な役割も担うことが分かっている。

 太田教授らは、培養細胞内で人工的に活性酸素を発生させ、水素を加えた場合の変化を調べた。その結果、活性酸素のうち特に酸化力の強い「ヒドロキシルラジカル」の量が減少し、細胞死が抑制されることを、複数の方法で確認した。

 酸化力の弱いその他の活性酸素の量は減少せず、水素がこれらを除去しないことが示された。

 さらに、活性酸素が影響すると考えられる脳障害への効果を見るため、脳の血流を止めて脳梗塞(こうそく)を起こしたマウスにさまざまな濃度の水素ガスを吸わせた。その結果、脳障害の進行を防止でき、濃度2%では国内で使われている治療薬以上の効果を示した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070508-00000008-mai-soci

<活性酸素>水素使い効率よく除去 日医大で成功 (毎日新聞)

 水素を使って、体に有害な活性酸素を効率よく除去することに、太田成男・日本医大教授(細胞生物学)らが成功した。脳の血液の流れを一時的に止め、活性酸素を大量に発生させたラットに水素を吸わせると、脳の炎症が改善することを確認した。米医学誌「ネイチャー・メディシン」(電子版)に8日発表した。

 活性酸素は酸素の一種だが、酸化作用が強い。細胞や遺伝子を傷つけ、がんや動脈硬化などの引き金になるとされる。激しい運動をしたり、止まっていた血流が元に戻った直後に体内で生じる。

 研究チームによると、水素は活性酸素が持つ酸化とは逆の作用をする。ラットの細胞に薬剤を加えて活性酸素を作った後に水素を加えると、活性酸素の中でも悪質なヒドロキシルラジカルがほぼ半減し、死滅する細胞もほぼ半分になった。

 また、脳の血流を一時的に止めて活性酸素を発生させたラットに2%の水素を含んだ麻酔ガスを吸わせると、脳の炎症が治まり、6匹中4匹は両足を動かせるまでに回復した。水素を与えないラットは、足が動かなくなるなど症状が悪化した。

 太田教授は「安全性も高く簡便なので、がんや動脈硬化の予防や症状の悪化防止にも応用しやすい」と話している。

【田中泰義】


パーキンソン病で遺伝子治療 自治医大が国内初 (北海道新聞)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/718.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 5 月 07 日 19:24:03: ZtsNdsytmksDE

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/24545.html

 自治医大病院(栃木県下野市)は7日、国内で初めてとなるパーキンソン病患者への遺伝子治療の臨床実験を開始したと発表した。治療薬の効き目を良くする酵素の遺伝子を脳に注入。約半年かけて安全性や効果を確かめる。

 パーキンソン病は、神経伝達物質ドーパミンの不足により、震えや歩行障害が起きる。治療は、脳内でドーパミンに変わる「Lドーパ」という治療薬の服用が基本だが、病気が進行すると、ドーパミンに変える酵素AADCが減り、薬が効きにくくなる。

 今回の治療は、AADCの遺伝子を組み込んだアデノ随伴ウイルスベクター(遺伝子の運び屋)を脳の4カ所に注入した。米国では同じ方法が6人の患者に実施されたが、重大な副作用はみられていないという。

 同病院が昨年2月、厚生労働省に実施を申請し、同10月に承認された。


ドクターコールに「応じる」は34%にすぎず・医師758人の調査から、迷いと不安が浮き彫りに = 日経メディカル
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/712.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 5 月 01 日 19:25:42: mY9T/8MdR98ug

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200705/503125.html

 「具合を悪くされたお客様がいらっしゃいます。医療関係者の方がいらっしゃいましたらお知らせください」――。飛行機・新幹線内で救助要請のアナウンスが流れたら、あなたならどうするだろう。即座に手を挙げる方も、タヌキ寝入りをする方もいる。日経メディカル オンラインの医師会員を対象とした調査によると、「ドクターコールに応じるか」の問いに回答があった758人中、「応じる」としたのは34%にとどまり、多くの医師が迷いと不安を抱いていることが分かった(調査概要は次ページを参照)。しかし、回答の分析と取材により、その原因の多くは情報不足から生じており、解消が可能なことも明らかになった。


「医療過誤責任を問われない」が応じる条件

 『日経メディカル』5月号では、「ドクターコールに応じますか?」という特集を企画したが、今回は医師への調査結果を紹介する。また次回、ドクターコールをめぐる「法的責任は?」「どんな症状が多い?」「どんな医薬品・機器がある?」という3つの疑問について解説する。

 まず「ドクターコールに応えるかどうか」(図1)に、「応じる」は34%だけだった。「応じない」は17%。最も多かった(48%)のが、「その時になってみないと分からない」だった。かなりの数の医師が、自分の態度を決めかねている。

 「どうすればドクターコールに応じやすくなるか」(図2)への答えがその迷いの理由を浮き彫りにした。「医療過誤責任が問われない」を選択した医師が89%もあった(複数回答)。また、「病状がアナウンスされる」(53%)、「航空会社など他の医師と相談できる」(50%)、「搭載医薬品・機器が事前に分かる」(39%)も多かった。

 『日経メディカル』5月号で詳報するが、ドクターコールに応じる状況では、民法第698条により重大な過失なければ責任が問われないと考えられるため、これは過剰な懸念であるといえる。診察室で診療とドクターコールでの緊急対応では、そもそも事情が異なるのだ。

 航空会社やJRへの取材で「病状のアナウンス」は困難なことが分かったが、次ページで紹介するアンケート結果により、どんな患者がどんな頻度で発生しているかを知ることはできる。「航空会社など他の医師と相談」は、既に地上の医師と連絡できる仕組みも作られ始めている。「搭載医薬品・機器」のリストもインターネットなどで見ることができるため、“予習”ができる(英国航空の例はこちら)。

 回答者758人中、26%(200人)が、実際にドクターコールに応じた体験があった(図3)。その際、「どんな処置が必要な患者だったか」(図4)については、「安静を保つ」(52%)、「経過観察」(33%)が最も多く、大半は軽症の患者であることがうかがえる。「内服薬、外用薬の使用」は17%、「注射薬の使用」は10%だった。一方、「救命救急措置」が必要だったことが、6%あった。患者が重症であった場合は、飛行機の緊急着陸や新幹線の臨時停車を考慮することになるが、「緊急着陸(停車)したか」(図5)について、200人中5%(10人)が「した」と回答した。


経験者の8割が「自分が役立った」

 「必要な処置はできたか」(図6)については、200人中56%が「できた」、24%が「ある程度できた」とし、8割は状況に適応できているようだ。一方、「全くできなかった」も5%あり、病院の診察室とは大きく異なる環境で、医療器具やサポートがない状況でもあり、力が発揮できないケースもあることが想像できる。

 「自分の処置が役立ったか」(図7)では、27%が「大いに役立った」、56%が「少し役立った」と、合計8割以上だった。「役に立たなかった」が11%あったが、「むしろマイナスだった」はゼロだった。

 上のように、ドクターコールに応じた医師の大半が、状況に対応できており、有効な処置ができている様子がうかがえる。ところが、医師の満足度は高くない。「ドクターコールに応じてよかったか」(図8)に、「強くそう思う」が15%、「そう思う」が60%あったものの、「あまりそう思わない」が17%、「全く思わない」が2%存在し、否定的な回答が2割もあったのだ。

 また、最も憂慮されるのが、経験者のうち「次の機会も応じるか」(図9)の問いに「応じない」としたのが24%もあったことだ。アンケートの自由意見欄に書かれた内容から、「医療過誤責任を問われる懸念」と「救急隊など周辺から冷たく扱われた」がその原因となっているようだ。

 前者は、先に触れたように、緊急対応の救助なので、原則、責任は免除されていることを知ることで解消されるだろう。後者は、医師にとって勇気がいる尊敬されるべき行動をしても、周りも緊急対応に精一杯で、特にドクターコールに応じた医師を丁重に扱ったり、敬意を払ったりする余裕がないときがあることを理解して、割り切って考えるしかなさそうだ。一方で、「患者のその後の様子を知らせてもらえた」「患者からお礼を述べられた」「乗務員から丁重に扱われた」などに、医師が大きな満足を感じている様子も、自由意見欄からうかがえた。

【調査概要】
日経メディカル オンラインの医師会員を対象に、2007年2月15〜17日に実施。758人から回答を得た。
【回答者のプロフィル】
・29歳以下:44人、30歳代:245人、40歳代:277人、50歳代:135人、60歳代:36人、70歳以上:18人、無回答:3人
・臨床:731人、基礎研究:6人、その他:21人


マゴットセラピーで効果 糖尿病など患者9割が足切断回避(産経新聞)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/711.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 5 月 01 日 11:50:24: ZtsNdsytmksDE

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070501-00000019-san-soci

 糖尿病などで足が壊死(えし)する「難治性潰瘍(かいよう)」で切断しか治療法のない患者に、岡山大の三井秀也講師(心臓血管外科)が「マゴット(ハエ幼虫)セラピー」という治療法を行ったところ、9割の患者が足を切断せずにすむなど高い効果が認められていることが30日、分かった。

 日本では壊死による足切断は3000例を超えるとされる。三井講師は秋にも医師主導臨床試験に取り組む予定。英国では保険医療が認められ、年間数百人が治療を受けている。

 マゴットセラピーは、壊死した皮膚にハエの幼虫をガーゼとともに固定して行う。幼虫が腐敗した部分を食べ傷をきれいにするとともに、幼虫の唾液(だえき)に含まれる物質が微生物を殺す役目を果たし、傷の回復を早める。週に2回ほどガーゼを取り換え、2〜3週間で効果があらわれる。

 三井講師はオーストラリア留学中にこの治療法を知り、平成16年に糖尿病などの合併症で足切断しか治療法のない60代の女性に日本で初めて実施。潰瘍が1週間で半分の大きさになり、患者の痛みも軽減したという。傷が完治したこの女性は3カ月で退院。切断をまぬがれた足で歩行に努めたためか、その後の糖尿病のコントロールも良好だという。

 マゴットセラピーはこれまで国内27カ所で約100例が行われ、このうち三井講師は66例を手がけた。患者はいずれも他の医療機関で「即足切断か足切断の可能性あり」と診断されたが、治療の結果、58例で傷が完治し、足切断せずにすんだという。

 治療に使うのはヒロズキンバエの幼虫。当初はオーストラリアから輸入していたため完治まで約30万円かかったが、現在は自前で育てたものを使うため費用は12〜18万円ですむようになった。それでも保険適用される足の切断手術(1カ月の入院で自己負担約8万円)に比べると、患者の金銭的負担が大きい。

 三井講師は「自分で歩くことができれば、糖尿病もコントロールしやすくなり、医療費削減につながる。全国どこの病院でも治療を受けられるようにして、1人でも多く足切断から救いたい」と話している。


狂った油「トランス脂肪酸」とは何か〜マクドナルドのハンバーガーは放置しても腐らない? [ポリスジャパン]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/709.html
投稿者 white 日時 2007 年 4 月 28 日 12:15:00: QYBiAyr6jr5Ac

□狂った油「トランス脂肪酸」とは何か〜マクドナルドのハンバーガーは放置しても腐らない? [ポリスジャパン]

 http://www.policejapan.com/contents/syakai/20070427/index.html

2007年4月27日
狂った油「トランス脂肪酸」とは何か〜マクドナルドのハンバーガーは放置しても腐らない?

 油脂にはラード(豚脂)・ヘット(牛脂)・バターなどの動物性の油と、 大豆油・菜種油・オリーブ油・パーム油などの植物性の油があります。 動物性の油脂は融点(融ける温度)が高く、常温で固体になります。 これは「飽和脂肪酸」を多く含み、分子の結合安定性が高いからです。

 この「飽和脂肪酸」を過剰に摂取すると、肝臓で悪玉コレステロール(LDL)の生成を促進して血中コレステロール値が上がり、心筋梗塞・脳卒中を引き起こす動脈硬化や胆石の原因となります。

 また、常温で固体になるため体内でも凝固しやすく、血液の粘度を高めていわゆる「ドロドロ」の状態にします。一方、植物性の油脂やイワシ・サバなどの青身魚の油は、融点が低く、常温で液体です。

 これは「不飽和脂肪酸」を多く含み、分子の結合安定性が低いからです。この「不飽和脂肪酸」は、コレステロールの胆汁への排出を促進して血中コレステロール値を下げる働きがあります。

 また、常温で液体のため、体内で血液をいわゆる「サラサラ」の状態に保ちます。飽和脂肪酸の過剰摂取が有害なことは広く知られており、動物性油脂の摂り過ぎに注意、と多くの人が認識しています。

 しかし、常温で固体の油脂は、パンや菓子などの加工食品の製造には欠かせない原料となっています。また、植物性油脂に含まれる不飽和脂肪酸は、不安定な脂肪酸であり、老化・酸化しやすく日持ちが悪いという課題があります。

 そこで登場したのが、マーガリンやショートニングといった、植物性油脂を化学処理で劣化しにくく常温で固体を保てるようにした製品です。この化学処理は「水素添加」と呼ばれる20世紀初頭に開発された方法で、不飽和脂肪酸の水素が足りない場所に強引に水素を結び付けるものです。

 水素添加した油脂で加工した食品(クッキーやポテトチップ、揚げ物など)は、水素添加していない油で調理したものよりも変質しにくく、関連業者には非常に扱いやすくなります。 こうした特性から、多くの加工食品にトランス脂肪酸が含まれています。

・ショートニング
 (パンや菓子の原料として使用される練りこみ専用の固体化した植物油脂)

・マーガリン(日本名:人造バター)
 (無味無臭のショートニングに対して、パンなどに塗ってそのまま食べやすいように味・香り・色を着けて固体化した植物油脂)

・植物油
 (精製する過程で高い熱を加える為、一部はトランス脂肪酸に変化する)

・パン、菓子パン、ケーキ
・クッキー、クラッカー、スナック菓子
・安価なチョコレート風の菓子
・コーヒーフレッシュ
・アイスクリーム
・コロッケ、天ぷらなどの揚げ物惣菜
・フライドチキン、フライドポテト
・ファーストフード、ファミリーレストランの調理油
・カレー・シチューのルウ

 しかし、トランス脂肪酸は、水素添加や長時間高温加熱された場合に 生成される人工的なものであり、天然の植物油には存在しない脂肪酸 なのです。(食物を反芻して消化する牛・羊などの胃の中の微生物によ ってトランス脂肪酸が生成されるため、バター・チーズ・牛肉・羊肉など の動物性油脂には、天然のトランス脂肪酸が存在します)

 水素添加された油脂を摂取するようになって100年に満たない現在 、その危険性に対する指摘は、すでに欧米では公に議論され含有量の 表示義務や許容量を超える場合製造禁止などの規制が実施されてい ます。

 この「狂った油」「プラスチック食品」と呼ばれるトランス脂肪酸の危 険性を示唆する有名なエピソードが「フレッド・ローのマーガリン大実験 」です。(「危険な油が病気を起こしている」より)

 日本では2004年末に単館上映されたドキュメンタリー映画「スー パーサイズミー」はファーストフードだけを1ヶ月間食べ続けると何が起 こるか、監督自身が実験する作品です。この米国版のDVDに特典映像 として、2ヶ月常温放置しても、腐ることのないフライドポテトの映像が収 録されているとのことです。


ナノテクノロジーは脊髄損傷を治す? 医療界に大きな期待 - 米国(AFP通信)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/706.html
投稿者 スタン反戦 日時 2007 年 4 月 27 日 17:38:19: jgaFEZzEmIsYo

http://www.afpbb.com/article/1545683

【ワシントンD.C./米国 27日 AFP】ナノテクノロジーは、脊髄損傷や麻痺などの治療に威力を発揮するとの研究結果が、今週ワシントンD.C.で開催された「医療の新技術の未来に関するフォーラム」で報告された。

 この研究結果はノースウェスタン大学(Northwestern University)の研究グループが発表したもので、ナノテクノロジー(物質を原子・分子レベルで自在に制御する技術)を使って臓器や組織を修復することにより、治療が困難とされてきた病気を治すことが可能だとしている。

 治療が可能だとされているのは、神経系の損傷以外にも、心臓発作や脳卒中の後遺症、骨粗しょう症、歯の欠損、糖尿病やパーキンソン病など。

 同大学の研究者、Samuel Stupp氏によると、脊髄を損傷したマウスにナノテクノロジーで作製された神経細胞再生促進剤を注射したところ、マウスは6週間後に自在に歩けるようになったという。

 この神経細胞再生促進剤は、骨・神経組織のナノ構造を自己組織化する分子で構成されているという。骨・神経組織は通常、自然治癒または再生が不可能とされる。

 ワシントンD.C.のウッドロー・ウィルソン国際センター(Woodrow Wilson International Center for Scholars)で開催された同フォーラムで研究報告を行ったStupp氏は、「神経系の変性疾患の治療への道が開かれたことを大変嬉しく思う」と語った。

 この研究では、幹細胞(ほかの細胞の元になる細胞)は使用しなかったものの、ナノテク治療とあわせて相乗効果が期待されるという。

 脊髄損傷のナノテク治療に関する上記の研究結果はサイエンス誌上に既に発表されており、麻痺のナノテク治療についてはまもなく発表される予定だという。

 Stupp氏らは、脊髄損傷のナノテク治療については、臨床試験を「数年以内に」開始したいとしている。


送電線の磁界、規制強化へ 経産省、国際基準作りと連動
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/704.html
投稿者 ああ、やっぱり 日時 2007 年 4 月 26 日 03:19:47: 5/1orr4gevN/c

送電線の磁界、規制強化へ 経産省、国際基準作りと連動
2007年04月26日09時55分
http://www.asahi.com/life/update/0425/TKY200704250356.html

 送電線など電力設備の周りに生じる磁界について、経済産業省は規制を新設する方針を固めた。電力設備の電磁界について、同省は「健康との因果関係は明確になっていない」との立場を変えていない。だが、近く電磁界の環境保健基準をまとめる世界保健機関(WHO)などの動きにあわせ、規制を強化する。
 6月から、総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の電力安全小委員会に有識者、電力会社、消費者団体などが加わる作業部会を設け、具体的な規制対象や磁界の測定方法などを詰める。今秋までに報告書をまとめ、一般からも意見を募り、電気事業法の技術基準を改正する。
 海外では、送電線の近くの住民の健康について「電磁界の強さと小児白血病に関連性がある」との報告もある。各国の専門家で作る「国際非電離放射線防護委員会」は98年、健康への影響を防ぐため、居住環境での電磁界について国際的な基準を作成。WHOの下部組織「国際がん研究機関」は01年、電力設備や家電製品の周りの超低周波の磁界については「人間にとって発がん性があるかもしれない」としている。
 同省は76年から送電線の電界を規制。簡単に立ち入れる場所では、送電線下の電界の強さが一定以下になるよう義務づけている。だが、磁界の規制はない。海外ではドイツ、イタリアなどが電界、磁界とも規制している。日本で同様の規制をしても「既存の設備を大幅に改修する必要はないだろう」(同省)という。
 電磁界をめぐっては、中国電力が鳥取市の自社ビル跡地で進めている変電所建設計画に対し、隣接する小学校の児童、保護者らが先月、中止を求める仮処分を鳥取地裁に申し立てるなど関心が高まっている。

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康12掲示板

フォローアップ:

【文科省】児童・生徒のアレルギー疾患を調査[薬事日報]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/698.html
投稿者 あっくん 日時 2007 年 4 月 24 日 17:37:11: hhGgKkD30Q.3.

http://www.yakuji.co.jp/entry2915.html?PHPSESSID=df04dfaf5a9dad5d5a0b02b34c219640

 文部科学省は「アレルギー疾患に関する研究調査報告書」を公表した。報告書では、多くの学校でアレルギー疾患の実態把握に努めているものの、その対策はまだ不十分で、医師が関与する仕組みや、医学的根拠に基づく対策の実施が必要だとしている。

 調査は、全国の約3万7000の小中高を対象に2004年6月末の、▽児童・生徒のアレルギー疾患の実態▽疾患ごとの学校の取り組みの現状−−をアンケートしたもの。対象となった児童・学生数は約1277万人。

 児童・生徒の各種アレルギー疾患有病率は、喘息が5.7%、アトピー性皮膚炎5.5%、アレルギー性鼻炎9.2%、アレルギー性結膜炎3.5%、食物アレルギー2.6%、アナフィラキシー0.14%となっている。

 有病率に関し報告書では、健康診断情報に基づいた調査であったことから、概ねこれまでの疫学調査結果から推測される範囲内だとした。しかし、アレルギー性鼻炎・結膜炎については、従来調査よりも低く、その原因として、健康診断での把握が十分されていないと分析している。

 実態把握に関しては、喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラキシーの4疾患は95%以上の学校で行われていた。一方、アレルギー性鼻炎・結膜炎の実態把握は80%程度と低く、児童・生徒の有病率が高いことから、より質の高い情報収集ができる調査方法を検討すべきことが望まれている。

 実際、各校で取り組まれている対策には、課題が多いようだ。例えば、喘息の緊急時の対応は58%、体育授業等への配慮は70%、学校への持参薬の確認に至っては37%の学校が取り組んでいるに過ぎず、重症の喘息発作への措置方法を教職員全員で確認する必要性や、医薬品の持参・使用に関する情報を学校側が把握する仕組み作りが求められている。

 また、アトピー性皮膚炎では、体育授業等での配慮は46%、温水シャワー設置は15%にとどまっていた。汗や紫外線、プールの消毒などが、アトピー性皮膚炎悪化の一因になり得るといった基礎知識が、教職員に不足していることや学校側の取り組みも遅れている状況が明らかになった。

 アレルギー性鼻炎・結膜炎でも、掃除当番(飼育当番)や体育授業への配慮は、それぞれ15%、30%で取り組まれているに過ぎなかった。

 アナフィラキシー緊急時の対応が行われている施設も65%でしかなく、薬の保管場所提供はわずか13%でしかなかった。アナフィラキシーは発症すれば生命にも関わってくるだけに、発症原因や症状等に関する情報や、発症時の対処方法についての共通理解は欠かせないと指摘された。また、自己注射をしている児童に対する「学校での医薬品預かり」のような仕組みの確立が重要だとされた。


ADHD発症児の母、喫煙率一般の2倍[読売新聞]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/689.html
投稿者 あっくん 日時 2007 年 4 月 21 日 17:13:20: hhGgKkD30Q.3.

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070420i507.htm

ADHD発症児の母、喫煙率一般の2倍
 落ち着きがないなどの症状が表れるADHD(注意欠陥・多動性障害)の子どもの場合、母親の喫煙率が同年代の女性の2倍程度高いことが、大阪府の小児科医の調査でわかった。

 母親の喫煙とADHD発症との関係を示す研究は、これまで海外ではあるが、日本では初めてという。

 ADHDは、生まれつきの脳の機能異常による発達障害とされ、集中力がない、衝動的な行動をするなどが特徴。治療経験の豊富な大阪府寝屋川市の小児科医院の安原昭博院長が、小児患者の母親167人に喫煙歴などをアンケートした。

 その結果、喫煙経験は47%にあり、妊娠時にも35%が喫煙していた。特に出産時の年齢が20〜24歳の母親では、喫煙率が88%にのぼった。

 一般の出生児を対象にした厚生労働省調査では、母親の喫煙率は17%、うち20〜24歳は35%で、ADHD児の母親は2倍程度高い。安原院長は「ADHDには遺伝的要因もあるが、母親の喫煙も関係があると考えられる。妊娠が分かってから禁煙したのでは遅い可能性がある」と話す。京都市で21日開かれる子どもの防煙研究会で発表する。

 

(2007年4月20日14時44分 読売新聞)


BSEの全頭検査訴訟、業者側が勝訴=農務省による禁止は違法−米地裁[時事通信]
http://www.asyura2.com/0601/gm13/msg/352.html
投稿者 feel 日時 2007 年 4 月 20 日 00:04:41: /berAdga6DXu.

BSEの全頭検査訴訟、業者側が勝訴=農務省による禁止は違法−米地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070417-00000065-jij-int
4月17日12時1分配信 時事通信

 【ワシントン16日時事】米牛肉処理業者クリークスートン・ファームズ・プレミアム・ビーフ(カンザス州)が自主的なBSE(牛海綿状脳症)検査の容認を求めて農務省を提訴した問題で、米ワシントン連邦地裁が検査禁止は違法だとして、業者側勝訴の判決を言い渡していたことが16日までに明らかになった。民間業者による全頭検査に道を開くもので、注目される。
 判決は農務省に対応する時間を与えるため、6月1日までは有効とならない。同社は既に全頭検査のための施設を建設済みだが、「農務省に協力する用意がある」としており、農務省が控訴するかどうかを見極めて検査開始を判断する。 


難しい手術は実施不能の美しい国 --ある産婦人科医のひとりごと--
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/683.html
投稿者 どっちだ 日時 2007 年 4 月 18 日 17:35:53: Neh0eMBXBwlZk

この政治板リンクについてのブログ紹介です。

ついに手術禁止令
http://www.asyura2.com/07/senkyo33/msg/604.html
投稿者 どっちだ 日時 2007 年 4 月 17 日 23:06:57: Neh0eMBXBwlZk


-----ある産婦人科医のひとりごと---------------------------------------
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2007/04/__483f.html


2007/04/18
執刀医ら2人を書類送検 子宮摘出手術の死亡事故で (共同通信)

私見(コメント):

子宮頸癌に対する根治手術である広汎性子宮全摘術は非常に難しい手術で、婦人科悪性腫瘍の治療を専門とする医師で、がんセンターや大学病院で、若い時から長年にわたって非常に多くの手術の経験を積んだ者でないと、この手術の執刀医にはなれません。ですから、そもそも、この手術を執刀できる医師の数自体が国内でもそう多くはいません。

広汎性子宮全摘術を何百例も執刀し、神業的に手術に熟達した高名の医師であっても、時に、術中に大量出血となり、止血が極めて困難となる場合があり得ます。

ですから、広汎性子宮全摘術を実施する場合は、術前に相当な量の輸血の準備をし、十分な人員も確保し、その日は他の予定手術は一切組まないようにして、相当な気合を入れて手術に臨んでいます。

以前、当科においても、広汎性子宮全摘術の際に、骨盤底から湧き上がってくる出血をどうやっても止血することができなくなってしまい、大量の新鮮血の輸血をしながら十数時間にわたり交替でガーゼ圧迫による止血をし、ガーゼを腹腔内に何十枚も詰め込んだままでいったん閉腹して、気管内挿管をしたまま1週間にわたり集中治療室で全身管理をし、1週間後に再開腹して腹腔内に詰めたガーゼを取り出し、何とか奇跡的に、ぎりぎりのところで術中死を免れた症例の経験があります。

非常に難しい手術を実施して、結果的にうまくいかなかった場合には、執刀医と麻酔医が罪に問われるような世の中になってしまったら、誰もわざわざ苦労して長年かけて難しい手術を修得しようとは思わないでしょうし、そのような難しい手術の麻酔は麻酔医から全例拒否されるようになってしまうと思います。

****** 共同通信社、2007年4月17日

執刀医ら2人を書類送検 子宮摘出手術の死亡事故で

 国立がんセンター中央病院(東京都中央区)で2002年8月、子宮摘出手術を受けた東京都八王子市の主婦=当時(47)=が手術翌日に死亡した事故で、警視庁築地署は17日までに、業務上過失致死の疑いで執刀医(65)と麻酔医(44)を書類送検した。

 調べでは、執刀医は骨盤内のリンパ節をはがす際、静脈を傷つけ、大量出血したのに十分な止血をしなかった疑い。麻酔医は、執刀医に十分止血するよう促さなかった疑い。

 主婦は子宮がん治療のため02年8月8日、同病院に入院。同12日、手術中に大量出血し、翌日、多臓器不全などで死亡した。

(共同通信社、2007年4月17日)

****** 朝日新聞、2007年4月17日

がんセンターの2医師、書類送検 手術で過失致死容疑

 国立がんセンター中央病院(東京都中央区)で02年8月、子宮摘出手術を受けた都内の主婦(当時47)が手術中に大量出血して死亡した事故で、警視庁は、当時の執刀医(65)と麻酔医(44)を業務上過失致死の疑いで書類送検した。手術中の止血が不十分だったことなどが原因と判断した。

 調べでは、主婦は02年8月12日、がんのため、子宮を全摘出する手術を受けた。骨盤内のリンパ節をはがす際に大量に出血し、意識が戻らないまま翌13日に出血性のショックによる多臓器不全で死亡したという。

(朝日新聞、2007年4月17日)

****** 毎日新聞、2007年4月18日

患者出血死事故 2医師書類送検 
国立がんセンター

 国立がんセンター中央病院(東京都中央区)で02年8月、子宮がん治療のため子宮の摘出手術を受けた八王子市の主婦(当時47歳)が大量出血して死亡した医療事故で、止血処置を十分にせず、手術を続けたことが死亡につながったとして警視庁捜査1課と築地署が執刀医(65)と麻酔医(44)を業務上過失致死容疑で書類送検したことが分かった。遺族との間では示談が成立している。

 調べでは、女性は02年8月12日午前9時ごろから子宮摘出手術を受けた。途中で執刀医が骨盤内の静脈を過って傷つけたため大量に出血したが、執刀医は十分に止血しないまま手術を続行。別の血管も傷つけ、さらに出血した。麻酔医は出血を知りながら手術をやめさせるなどの措置をしなかった疑い。女性は輸血を受けたが、同日夕、手術終了後に死亡した。【鈴木泰広】

(毎日新聞、2007年4月18日)

コメント

また、医療事故に警察。
何もわからない一市民の身ではありますが.....
やはり、何かが大きく間違っている。そう思えてなりません。
緊張感にさらされながらの重労働。
医師の方々の置かれた状況を想像すると、胸がきりきりと痛み苦しくなります。
あまりに過酷だと感じます。
少なくとも、「警察の介入」は間違っている.......。
「警察」という存在がそら恐ろしくさえ感じます。

投稿 一主婦 | 2007/04/18 07:56


この件に関しては、病院が警察に届けていますから、警察としても捜査せざるをえないわけです。警察にとってもアリガタ迷惑だそうです。捜査したら書類送検は当然ですから、あとは検察が起訴するかどうかです。しかし、検察内部でもこれまでの医療に介入しすぎたという反省があって、まず起訴はないと思いますよ。人が良すぎますか?

投稿 過敏になってはいけません | 2007/04/18 08:53


>この件に関しては、病院が警察に届けていますから、警察としても捜査せざるをえないわけです。警察にとってもアリガタ迷惑だそうです。


このように届けないといけないような空気にしてしまったのは誰でしょうか。このような空気が無ければ届けなかったでしょう。

これからは周術期の死亡は全例警察に報告する必要がありますね。
ということで、手術はやらないに越したことはありません。

投稿 暇人28号 | 2007/04/18 09:06


麻酔医が送検されたので、外科の崩壊加速ですね。
術中死の可能性はどのような手術でもありますが、リスクが高い手術の麻酔を管理してくれる麻酔科医がこの一件でますます少なくなりそうですね。

リスクが高い医療には、みんなが手を出さない、引き受けないということが、医療関連死を減らすための第一歩なのかもしれませんが。

ところで、共同通信の記事は、「手術の死亡事故」なのかな?
手術の合併症で死亡する可能性が説明されていなかったのかな?
死亡の可能性を説明されて、本人がリスクを承知で手術を受けたのであれば、事故とはいわないと思うのですが・・・

しかも、手術が不要なのに手術をしたのではなく、
子宮頸癌という病気のために治療の目的で手術をして、治療の途中で病気のために死亡されたので、病死じゃないの?
だって、癌がなければ、手術をすることはなかったんだからねぇ。

投稿 じゅん | 2007/04/18 13:55


もともと、手術をしなければ、100%癌死した症例です。昨日の長崎市長の銃撃での死亡も、病院側がきちんと治療していれば死亡しなかったと検察や遺族が言い出して、担当医を業務上過失致死での書類送検をするようなものです。

投稿 ある勤務産科医 | 2007/04/18 14:44


手術中で死ぬたびに、もし家族が警察に告発したら、その度に送検されるのなら、そんな職業に誰が関わると言うのでしょうか。医療はそんなにいかがわしい職業だと言うのでしょうか。

投稿 Yosyan | 2007/04/18 15:51


後だしジャンケン 70分早くければ90%の確率で生存できた?
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/671.html
投稿者 どっちだ 日時 2007 年 4 月 12 日 00:41:28: Neh0eMBXBwlZk

----いなか小児科医--------------------------------------------------------

http://swedenhouse-oita.cocolog-nifty.com/pediatrics/2007/04/post_5e54.html

後方視的議論

2007年4月11日 晴れ
桜は、ほぼ散ってしまいました。

医療過誤を裁く法廷では、俗に「後だしジャンケン」とも揶揄される、後方視的な見方で議論が進められます。医療の現場では、目の前の患者さんの一瞬でも未来は予測できない。何らかの原因で突然死することもあるのです。「あの時、こうしていれば...」助かったかも?という議論は、現場にいない方々にできる議論です。そして、現場の状況は後になりすべて再現することはできません。もう一つ言うならば、患者さんは十人十色。一卵性双生児であっても、別の人間なのです。別の人間が、同じ病気にかかっても、同じ経過はとりません。

とかく、EBM(Evidence based medicine)では、この病気にこの治療を行えば、何%の確率で救命できる。という話がでてきますが、それは所詮、確率論でのお話。90%の方々を救命できる処置であっても、その患者さんが残りの10%に入らないとは限りません....。医療は不確実なものです。我々、医療者は出来るだけ確実に救命できる様、努力を続けます。しかし、医師は神ではありません。一生懸命その患者さんに対して頑張って、それでもダメだった場合には...遺された方々と一緒に悲しみ、どうすればもっと良い結果を残せたのか?を考え、将来に役立てていきたいと考えるものなのです。

さて、共同通信の記事。

『急性心筋梗塞(こうそく)のため市立加古川市民病院(兵庫県)で診察を受けた後に死亡した男性=当時(64)=の遺族が「専門病院への転送手続きの遅れが死を招いた」などとして加古川市に対し計約3900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁は10日、市に請求全額の支払いを命じた。』

まずは、この件で亡くなられた64歳の男性と御遺族の方々に衷心より、お悔やみ申し上げます。しかし、全額の賠償を認め、「専門病院への転送手続きの遅れが死を招いた」とするには...どうでしょうか?心筋梗塞発症早期の死因のうち一番多いのは致死性不整脈(心室細動など)であるとされています。特に一旦詰まった冠状動脈が何らかの原因で、再び流れるようになったとき(再環流)に起こることが多いとも聞いています。

『橋詰均(はしづめ・ひとし)裁判長は判決理由で「約70分も転送受け入れを要請するのが遅れた。注意義務が果たされていれば、90%程度の確率で生存していたと推認できる」と指摘した。』

この70分間に何をしていたのか?という情報がありませんので、何ともいえません。ただ、90%の確率で生存していた...というのはちょっと乱暴です。裏を返せば、10人に1人は死亡するということです。この患者さんが10人に1人の中に入った可能性はないのでしょうか?結果をみて、後から「こうすればよかった...」というのは簡単なことです。しかし、我々医療者はそのような感覚では、生きていません。目の前の患者さんにいま出来ることをしているのです。

70分費やした時間の原因は何だったのでしょうか?転送先がなかなか見つからなかったとか?家族との連絡が付かなかったとか?外来が忙しく、その合間に転送先を探していたとか...であれば、この日直医に罪をかぶせるのは少し酷であろうと感じます。

『しかし同市民病院には、治療に最適とされるカテーテルを使った冠動脈の再建手術ができる設備がなく、転送する必要があったのに、日直医が近隣の専門病院に転送を要請したのは午後1時50分だった。男性は心室細動を発症し同3時半ごろ、死亡した。』

心室細動は急性心筋梗塞発症早期にはいつでも起こりえます。仮に、この患者さんが市民病院に搬入され、直ぐに診断がついて30分後に心室細動を起こし亡くなった場合はどうなのでしょうか?

このような事例を法廷に持ち込んでも、何ら将来によい影響を残すとは思えません。原告、被告双方で真実の隠し合いが起こり、一番大切な「真実の追究」と「考察」が行われません。医療者側の故意あるいは重大な過失などがないかぎりは、法廷にもちこまず、公平な第3者機関で審理するべきであろうと感じます。

本日、参照させていただいた記事です。

『急性心筋梗塞(こうそく)のため市立加古川市民病院(兵庫県)で診察を受けた後に死亡した男性=当時(64)=の遺族が「専門病院への転送手続きの遅れが死を招いた」などとして加古川市に対し計約3900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁は10日、市に請求全額の支払いを命じた。

 橋詰均(はしづめ・ひとし)裁判長は判決理由で「約70分も転送受け入れを要請するのが遅れた。注意義務が果たされていれば、90%程度の確率で生存していたと推認できる」と指摘した。

 判決によると、男性は2003年3月30日正午ごろ、自宅で急性心筋梗塞を発症し、同市民病院でアルバイトの男性日直医(34)が間もなく診察した。

 しかし同市民病院には、治療に最適とされるカテーテルを使った冠動脈の再建手術ができる設備がなく、転送する必要があったのに、日直医が近隣の専門病院に転送を要請したのは午後1時50分だった。男性は心室細動を発症し同3時半ごろ、死亡した。

 加古川市は「当方の主張が受け入れられず、非常に厳しい判決だ」とコメントしている。』

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康12掲示板

フォローアップ:

傷ついた網膜を薬で再生 動物細胞で実験、理研 (北海道新聞) 
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/666.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 4 月 11 日 11:42:12: ZtsNdsytmksDE

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/19878.html

 傷ついた網膜に特定の酵素の働きを阻害する薬を投与すると、光を感じる視細胞が機能回復に十分な数まで再生したとのラットとサルの細胞実験結果を、理化学研究所神戸研究所の高橋政代チームリーダー(眼科学)らが米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに11日、発表した。

 通常、傷ついた網膜はごくわずかしか再生せず機能回復は難しいが、薬による新たな治療法になる可能性があるという。

 高橋さんらは、培養したラットの網膜細胞を傷つけた上で、細胞増殖に関与するタンパク質「ウィント」を投与。視細胞は7日間で通常の20倍再生した。

 このタンパク質によって細胞内でGSK3βという酵素の働きが抑えられることが既に分かっており、この酵素の阻害薬を投与すると同様に再生が促進された。

 薬にする場合は、ウィントより酵素阻害薬の方が容易だという。


キノコから抽出「AHCC」 抗がん剤と併用で生存率大幅に向上 アミノアップ (北海道新聞)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/662.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 4 月 10 日 09:55:31: ZtsNdsytmksDE

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/19638.html

 健康食品製造のアミノアップ化学(札幌)が独自技術でキノコから抽出した機能性食品「AHCC」(活性化糖類関連化合物)と、がん治療に広く使われている抗がん剤「5−FU」の併用で、腫瘍(しゅよう)の増殖を遅らせる効果が高まることが、米エール大医学部との共同研究で明らかになった。十四日から米ロサンゼルスで開かれる米国がん学会で発表する。

 AHCCはキノコの菌を長期培養し抽出した物質。感染症やがんを抑える効果があるとされ、アミノアップが一九八九年に製品化した。

 今回の実験では、水またはAHCCを二週間飲ませ続けたマウスに、がん細胞を接種。腫瘍を確認した後、抗がん剤を投与したマウスと無投与のマウスの効果を比べた。

 AHCCだけを飲ませたマウスでも腫瘍の増殖を遅らせる効果がみられたが、抗がん剤と併用したマウスの70%で腫瘍の縮小または増殖の抑制が確認され、生存率も80%に上った。水と抗がん剤によるグループの20%に比べ、生存率は格段に高かった。

 同社は「今回の実験で、AHCCがマウスのがん増殖に対して抑制的に働き、抗がん剤との併用でより効果的ながん治療を実施できる可能性が示された」としている。
 


子供の異常行動、飛び降り「タミフル」原因説は間違い!? [ゲンダイ]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/657.html
投稿者 white 日時 2007 年 4 月 06 日 10:46:51: QYBiAyr6jr5Ac

□子供の異常行動、飛び降り「タミフル」原因説は間違い!? [ゲンダイ]

 http://news.livedoor.com/article/detail/3109789/

子供の異常行動、飛び降り「タミフル」原因説は間違い!?

 先月29日、インフルエンザと診断された横浜市の中学2年男子(14)が、自宅2階から転落した。けがはなかったが、意識が朦朧(もうろう)とし、庭をはだしで歩いていたところを父親に発見されたという。問題は、この少年が「タミフル」(販売元・中外製薬)を服用していなかったことだ。先月17日にもタミフルを服用していないインフルエンザの14歳男子生徒が自宅2階から飛び降りて骨折したケースがあり、相次ぐ少年の異常行動が、タミフルの副作用とばかりも言えなくなってきた。
 先月21日、厚生労働省は10代の患者へのタミフル投与の原則中止を決定したばかりだが、タミフルと異常行動の関係はどうなっているのか?
 細菌学が専門の中原英臣・医学博士がこう言う。
「今では信じられませんが、ペニシリンも開発当初、数万人に1人の割合で重度のアレルギー反応を起こして死に至る『ペニシリン・ショック』と呼ばれる副作用事故がありました。タミフルも米国ギリアド・サイエンシズ社によって96年に開発された歴史の浅い薬で、進歩の途上にある抗ウイルス剤です。ややヒステリックに騒がれていますが、すべての薬には副作用がある。国は、命にかかわる副作用の可能性が少しでもある限り、飲ませないという判断を下した。その点については正しいと思います」
●インフルエンザの高熱でも異常行動を起こす場合が…
 タミフルは、昨年度だけで副作用の疑われる事例が1763件報告された。うちベランダからの飛び降りなど極めて異常な事例が23件。
 しかし、厚労省はタミフルと異常行動の因果関係について今も否定的な立場を取っている。というのも、インフルエンザによる高熱でも異常行動を起こす場合があるからだ。
 中外製薬に見解を求めたところ、「今の段階では、研究の調査結果を待つしかございません」(広報担当)とのことだが、子供を持つ親は「タミフルを飲ませなければ子供は飛び降りない」とは考えない方がいい。
【2007年4月3日掲載】


2007年04月06日10時00分


救世主となるか?エイズ新薬、臨床試験で有効性を確認 - フランス(AFP)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/650.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 4 月 05 日 19:40:21: ZtsNdsytmksDE

http://www.afpbb.com/article/1488229

【パリ/フランス 5日 AFP】既存の抗レトロウイルス薬が効かないエイズ(HIV/AIDS)患者の救世主となる新薬について、その有効性を示す研究結果が、7日発売の英医学雑誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。

 この薬はプレジスタ(Prezista)の名称で販売されているダルナビル(Darunavir)。米国とEUでは、既に24週間の臨床試験を経て、既存のエイズ治療薬「リトナビル(ritonavr)」との併用が認可されている。

 HIV患者の5人に1人以上が、抗レトロウイルス薬の耐性を持っているとされる中、新薬の登場が待たれていた。

 臨床試験は重度のHIV患者を対象に、抗レトロウイルス薬だけを服用するグループと、それに加えて新薬ダルナビルと既存のリトナビルを1日に2回服用するグループとに分けて行われた。48週間が経過した時点で、エイズウイルスの血中濃度が1000倍下がった患者は、新薬を服用しなかったグループではわずか15%だったのに対し、新薬を服用したグループでは61%にのぼった。エイズウイルスが検出できないレベルに激減した患者も、前者では10%にとどまったが、後者では約半数にのぼった。

 また、免疫細胞CD4は、新薬を服用したグループで1マイクロリットルあたり平均102個増えたのに対し、服用しなかったグループでは平均でわずか19個増えるにとどまった。

 結果として、この新薬を投与されたエイズ患者は、約1年(48週間)が経過した現在も、副作用はほとんどなく、良好な健康状態が保たれていることが確認された。

 この新薬は、HIVの増殖を助ける酵素を抑制するプロテアーゼ抑制剤の一種。ベルギーのティボテック社(Tibotec Pharmaceuticals)が製品化した。同薬に対する各種研究資金も同社が提供している。



Zanamivir (Relenza)はタミフルの認可にあわせて1年延期になった吸入薬
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/640.html
投稿者 どっちだ 日時 2007 年 4 月 02 日 23:17:03: Neh0eMBXBwlZk

(回答先: アメリカではタミフル以外にもインフルエンザの抗生物質を使っている 投稿者 Sun Shine 日時 2007 年 4 月 01 日 18:50:52)

日本ではリレンザが先に薬品として承認されましたが、薬価収載はタミフルの発売まで待たされる形で1年遅れたといういきさつがあります。今から考えるとラム筋などの圧力がかかったのだろうと推定可能です。

リレンザは日本では1999年8月、医薬品として承認申請され、1999年12月に承認されています。

承認されるとすぐ薬価収載され保険で使用できるのが普通ですので、1999年末のシーズンには高リスクの患者さんに使用できると我々は期待してました。しかし現場の期待に反して薬価は決まらず、薬はあるのに現場では使えない不思議な状態が続きました。

このため、2000年12月8日から、グラクソはリレンザを薬価基準未収載品として自費で販売する決定をします。

2001年2月2日、タミフルがなんとか薬価収載にこぎつけ、リレンザもやっと薬価収載されることになり、保険で使用可能になりました。

タミフル発売と時を同じくして、いわゆる「インフルエンザ脳症」なる「新疾患」が日本で「発見」されます。日本の医療人としてとても恥ずかしいと思います。このキャンペーン自体がラム筋の演出であったと見ます。

まるで新製品販売促進キャンペーンのように「インフルエンザ脳症」パニックが演出されましたが、決まり文句は「特効薬タミフル」でした。不思議なことにリレンザはママコ扱い、「特効薬リレンザ」キャンペーンは行われませんでした。

キャンペーンの効果は凄まじく、日本は世界の70%を消費するタミフル大国となったのでした。

そして今回はタミフル叩きキャンペーン。日本のマスゴミが手のひら返したのは、ラムズフェルドが中間選挙でほぼ失脚したためでしょう。ライス他はタミフル叩きキャンペーンを最大の消費地たる日本で演出して見せることで、ラムに引導を渡したってわけです。

タミフル亡き後、日本の新疾患、インフルエンザ脳症がどのような運命を辿るか楽しみです。

皆さん目を見開いて、インフルエンザ脳症の行く末を見逃さないよう、お願いいたします。

----グラクソ・プレスリリース-----------------------------------------

http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2001_1_6/20010124.html

グラクソ・スミスクラインのインフルエンザ治療薬
「リレンザ」が近日薬価基準収載の予定
2001年01月24日

グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:マーク・デュノワイエ)の抗インフルエンザウイルス剤「リレンザ」(一般名:ザナミビル水和物)は2001年2月2日付の官報告示をもって薬価基準収載の予定です。従って、官報告示当日の処方分から保険適用が可能となる予定です。

弊社は医療機関および患者からの強い要望に応えるべく、「リレンザ」の発売をインフルエンザ流行シーズンが始まる時期に間に合わせることが会社としての社会的責務と考え、薬価基準収載までの期間に限定し、2000年12月8日より同剤を薬価基準未収載品として販売してきました。薬価未収載発売後も、引き続き本剤の保険給付が可能となる薬価基準収載に向けて鋭意努力をしてきましたが、この度1月24日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会にて了承が得られ、2月2日の官報にて「リレンザ」の薬価基準収載の告示が予定される事となりました。なお、「リレンザ」の薬価収載は、5mg 1ブリスター当り193.40円(1処方:5日間分で3,868円)で予定されています。

例年、インフルエンザは12月から3月までの間に流行することから、「リレンザ」の2月2日薬価基準収載は、患者にも医療機関にとっても大きな意味を持つと考えられます。弊社は、本日以降速やかに医療機関に対して、同剤が薬価基準収載の当日処方分より保険適用となり保険請求可となる旨の情報提供を開始し、スムーズな医療事務上の移行に尽力する所存です。

「リレンザ」はインフルエンザウイルスに直接作用し、ウイルスの増殖を阻止するノイラミニダーゼ阻害という全く新しい薬理作用を持つ世界で初めての薬剤です。「リレンザ」は専用吸入器(「ディスクヘラー」)を用いて吸入投与することで、インフルエンザウイルスの主な感染・増殖部位である気道をターゲットとしてそこに直接到達し、最も効率良くウイルスに作用します。従って、必要とされる部位(気道)以外にはほとんど移行せず蓄積性もない為、副作用の発現が軽減されると考えられており、事実、臨床試験において、有害事象の発現率はプラセボと同程度でした。

オーストラリアで市販後に実施された患者調査によると、「リレンザ」を使用した患者の過半数以上が投与開始24時間以内に症状消失を感じたと答えています。

「リレンザ」は米国、ヨーロッパ諸国、オーストラリアやニュージーランドを含む51カ国において承認されています。

「リレンザ」、「ディスクヘラー」はグラクソ・スミスクライン・グループの商標です。

---------------------------------------------------------------
http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2001_1_6/20010202.html

グラクソ・スミスクラインの「リレンザ」、
本日2月2日より保険適用となる
2001年02月02日

スミスクライン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:マーク・デュノワイエ)の世界初 吸入タイプの抗インフルエンザウイルス剤「リレンザ」(一般名:ザナミビル水和物)は本日2月2日の官報告示を以って薬価基準に収載されました。従って、本日の処方分から保険医療下での使用が可能となります。

「リレンザ」の薬価基準収載は、患者にも医療機関にとっても大きな意味を持つと考えられます。弊社は、速やかに医療機関に対して、同剤が2月2日処方分より保険適用となり保険請求可となる旨の情報提供を行い、スムーズな医療事務上の移行に尽力しています。なお、「リレンザ」の1処方5日分(20ブリスター)の薬価は3,868円(薬価基準は5mg 1ブリスター当たり193.40円)です。

現在、実際にリレンザを処方された患者を対象に「リレンザ患者サーベイ」を実施しています。その中間報告によると、75%の患者が24時間以内に症状が消失したことが報告されています。「リレンザ」は吸入投与することで、インフルエンザウイルスの増殖部位である気道に瞬時に広範囲・高濃度に分布し、速やかに(10秒以内)抗ウイルス作用を発揮します。速やかな症状消失という吸入剤の利点が患者からも評価されていることが本サーベイでも報告されています。また、本サーベイでは本剤の特徴である「吸入器(ディスクヘラー)」の使用感についても、ほぼすべての患者が医師・薬剤師の指示通り使用できたと答え、「大変使いやすい、使いやすい」と感じた患者は93%を占めていた事が明らかになっています。

「リレンザ」は米国、ヨーロッパ諸国、オーストラリアやニュージーランドを含む51カ国において承認されています。

----サイゾー2001年3月号--------------------------------------------------------------------------
http://www.ultracyzo.com/kasutori/0103/k031701_02.html

新インフルエンザ治療薬、健康保険適用の不可解

厚生労働省がライバル2社のうち1社をエコ贔屓!?

まあ、いわゆるひとつのニュースだな。

▲グラクソ・スミスクライン社の「リレンザ(一般名:ザナミビル水和物)」はドライパウダータイプの吸引薬。一方、日本ロシェ社の「タミフル・カプセル75(一般名:リン酸オセルタミビル)」(写真は米国向けパッケージ)は経口カプセル剤。2つの薬が同時に薬価収載されたのは、公平なのか、不公平なのか……。

 2月2日より、2つの新しいインフルエンザ治療薬が同時に薬価収載(健康保険から支払われる薬の価格が決まること)され、保険適用で処方されることが決定した。グラクソ・スミスクライン社(以下グラクソ)の「リレンザ」と日本ロシェ社の「タミフル・カプセル75」が、それである。

 どちらも、インフルエンザ・ウイルスの増殖に不可欠な酵素であるノイラミダーゼを特異的に阻害し、ウイルスの増殖を直接抑制する画期的な新薬。従来のA型のみに効く治療薬「シンメトレル」には幻覚や不眠などの副作用があるのに対し、これらの新薬はA型・B型どちらのウイルスにも効果を発揮し、副作用も軽減されているという。

 さて、ここまでは喜ばしいニュースなのだが、今回の件で興味深いのは、この2つの新薬の承認から薬価収載までのプロセスだ。グラクソは平成11年8月、リレンザの申請を厚生労働省(当時は厚生省)に提出、早くも同年12月に医薬品としての承認を得ている。国内での有効性が十分に実証されていない段階での異例の承認だったが、厚生労働省は前年のインフルエンザによる死者続発(1152人)を踏まえ「すぐに治療薬が必須」と判断し、昨シーズンに間に合わせるために優先承認を行ったのだ(通常、新薬の承認には2〜3年を要するが、緊急の場合には海外データも資料として認められ、ほかの薬剤よりも優先的に審議が行われるという)。

 しかし、その後リレンザは、なぜか承認後1年以上も薬価収載されないという憂き目に遭う。これに納得のいかない同社は「深刻な感染症の治療薬は公衆衛生上必要なものなのだから、保険でカバーされるべきだ」との考えから、発売を見合わせてきた。「これでは何のための優先承認だったのか?」と医療関係者が厚生労働省の対応を訝るのも無理はない。

 そんななか、昨年12月8日、同社はこれまでの姿勢を転換し、薬価未収載のままリレンザの発売に踏み切った。同社はこの理由を「医療機関や患者からの要望により、今シーズンに間に合わせることが社会的責務」としているが、実際には「タミフルという強力なライバルが登場したことで、先手を打って市場獲得に動かざるを得なかった」との見方が医療関係者の間では一般的だ。ここには、流行時には400億〜500億円にもなるといわれるインフルエンザ治療薬市場のシェア獲得への、同社の戦略が見え隠れする。

 一方、後発の日本ロシェのタミフル・カプセル75は平成12年8月に申請、同年12月12日に優先承認、その約2カ月後には薬価収載されるという猛スピードで、リレンザと同じ土俵に上がってみせた。

 片や承認から薬価収載まで1年以上、片や約2カ月。2つの新薬は、なぜ同時に保険適用となったのか。あるウイルス専門の医師に疑問をぶつけると「臨床データでは、2つの新薬の効力に特に差はない。どちらも症状が軽くなる程度で、発病してすぐ投与しないと効かない点も似ている。よって通常なら、リレンザはかなり前に薬価収載されていてもおかしくないはずだが、厚生労働省による承認や薬価収載のずさんさはいまに始まったことじゃない」と、別段珍しいことではないかのような答が返ってきた。

 実は、薬価収載はこれまで、厚生労働省により決定されてきたが、昨年10月よりその過程を透明化するために医学・薬学などの専門家による「薬価算定組織」が創設され、現在は同組織により検討された薬価が中央社会保険医療協議会で審議されている。この新プロセスを経ることになって間もなく、リレンザは薬価収載されたのだ。

 厚生労働省に認められなかったリレンザが、医学・薬学の専門家には問題なく承認されたという事実だけを見ると、厚生労働省が恣意的にリレンザの薬価収載を引き延ばしていたと勘ぐりたくもなってしまう。その辺りを厚生省に問うと「薬価については、いまは管轄が違うので、リレンザの収載が行われなかった経緯については不明」という無責任な答が返ってきた。これでは、厚生労働省が特定の企業と癒着しているのではと疑いを掛けられても仕方がないだろう。薬品をめぐる不可解な政策、閉じられた情報……省庁再編以後も、厚生労働省の体質は相変わらずのようだ。

(山田真弓)
(サイゾー2001年3月号掲載)


タミフル代わりに使える漢方薬か・麻黄湯に注目集まる、解熱効果でタミフル上回る報告も=日経メディカル
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/632.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 3 月 30 日 21:54:58: mY9T/8MdR98ug

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200703/502873.html

 異常行動の副作用問題の影響で、タミフルの処方を控える医師が増えている(関連記事)。タミフルの代替として真っ先に思い付くのは、リレンザかアマンタジンだろう。しかしリレンザは吸入薬であるため服薬指導の手間がかかり、アマンタジンは耐性ウイルスや中枢神経系の副作用の懸念があるとして、敬遠されることも少なくない。

 この状況の中、にわかに注目を集めている薬剤がある。漢方薬の麻黄湯(まおうとう)だ。麻黄湯にはインフルエンザに適応があることが添付文書に明記されており、しかもタミフル以上に解熱期間の短縮効果が得られたとするデータも報告されていることは、意外と知られていない。そして、一部の医師の間では、麻黄湯をタミフルの代替として使用するケースが増え始めている。

 「今シーズン、当院では既に280人に使用した。現在は大半のインフルエンザ患者に麻黄湯を出している」。このように語るのは中浜医院(大阪市旭区)院長の中浜力氏。「熱が下がらないと言って再来院したのはまだ2人だけで、使った感触は非常にいい。医師のメーリングリストでも、麻黄湯は話題になっている」と評価する。

比較試験でタミフルに対して優位性示す
 麻黄湯は、麻黄、杏仁、桂皮、甘草の生薬を混合した漢方製剤。適応には、「感冒」「喘息」「乳児の鼻閉塞」などに加えて、「インフルエンザ(初期)」がある。従来から悪寒や発熱のあるかぜなどに使われており、漢方医にとっては葛根湯などと並ぶメジャーな薬剤だ。

 そして、タミフルの代替薬として使うに十分な効果があることを裏付けるようなデータもある。

 自衛隊仙台病院(仙台市宮城野区)小児科の窪智宏氏は、タミフルと麻黄湯の比較試験を行った。対象は、2004年1〜3月に来院した5カ月〜13歳の60 人。迅速診断キット陽性かつ1歳以上の症例をランダムに「タミフル単独投与群」、「タミフル+麻黄湯併用群」に分け、キット陽性かつ1歳未満またはキット陰性の症例を「麻黄湯単独投与群」とした。その後、ウイルス分離やRT-PCR法などでA型インフルエンザ感染であることを確認した症例に限定して検討した。

 A型インフルエンザ感染が確認されたのは、タミフル群18人、併用群14人、麻黄湯群17人。それぞれの治療開始から解熱(37.2℃)までの平均期間を比較した。その結果、タミフル投与群が33.2時間であったのに対し、併用群は21.5時間(p<0.05)、麻黄湯群は 17.6時間(p<0.01)と、それぞれ有意に短縮していたという結果が得られたのだ(表1)。この結果を2005年日本東洋医学会学術総会で発表している。

 さらに、症例は少ないが、成人でも同様の結果が得られている。タミフル単独治療群9人(平均年齢23 歳)と麻黄湯単独治療群9人を比較したところ、発症24時間以内に内服を開始したタミフル群7人の平均解熱期間は37.6時間だったのに対し、同じく発症 24時間以内に内服を開始した麻黄湯群5人では同30.4時間だった(窪ら, 漢方と免疫・アレルギー: 20; 54-64, 2006)。

 もちろん、これらの結果だけでは麻黄湯がタミフルより優れているとはいえないが、麻黄にはA型インフルエンザウイルスの増殖を抑制したという報告(Mantani, et al: Antivir Res: 44(3); 193-200, 1999)があるほか、免疫増強作用の報告も数多い。注目が集まるのもうなずける話だ。

成人は7.5g/日、小児の安全性は確立されておらず
 麻黄湯の使い方は、添付文書上では「通常、成人1日7.5gを2〜3に分割し、食前または食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する」(ツムラ麻黄湯)となっている。小児の場合は、添付文書では「小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)」とされ、十分な注意が必要だ。漢方医の間では0.1〜0.2g/kg/日を分3で使うことが多いようだ。上記の窪氏の研究でも、0.18g/kg/日を分3で投与しており、有害事象の発生は見られていない。

 なお薬剤の主な副作用として、偽アルドステロン症やミオパシーなどがある。

 タミフルの服用を避けたいという患者のニーズに応えるには、リレンザやアマンタジンだけでなく、麻黄湯も選択肢に入れてもいいかもしれない。

(野村 和博=日経メディカル)


米国産牛肉輸入に違反続出にもかかわらず日本政府は米国の報告待ちで判断保留(ベリタ)
http://www.asyura2.com/0601/gm13/msg/329.html
投稿者 近藤勇 日時 2007 年 3 月 12 日 08:12:25: 4YWyPg6pohsqI

米国産牛肉輸入に違反続出にもかかわらず日本政府は米国の報告待ちで判断保留
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200703100007146

 農林水産省、厚生労働省は3月2日、神戸港に到着した米国からの食肉貨物の中に、牛肉入りソーセージ(2品目、2箱)が含まれていた、と発表した。2月16日には横浜港で、21ヶ月齢以上の牛肉混載が発覚したばかりだ。輸出条件である月齢違反を輸出業者が発表しているのに、政府は米国政府の報告があるまで判断を保留している。市民団体は全面輸入禁止を求めて抗議している。(上林裕子)


[エイズ]予防に「割礼を」とWHO 性感染症が減る?|毎日新聞
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/623.html
投稿者 white 日時 2007 年 3 月 29 日 23:56:15: QYBiAyr6jr5Ac

□[エイズ]予防に「割礼を」とWHO 性感染症が減る?|毎日新聞

 http://news.livedoor.com/article/detail/3099484/

[エイズ]予防に「割礼を」とWHO 性感染症が減る?

 【ジュネーブ澤田克己】世界保健機関(WHO)は28日、男性の割礼がエイズ感染の危険を減少させる効果があるとして割礼を奨励すると発表した。ただし、感染の確率が減るだけで、割礼だけでエイズを完全に予防できるわけではなく、WHOはコンドームの使用などを心がける重要性は変わらないと強調している。
 WHOが南アフリカ、ケニア、ウガンダの男性計約1万人を調査したところ、エイズウイルス(HIV)に感染する危険が割礼によって60%低下する結果が得られたという。従来、割礼の習慣のある国の方がHIV感染率が低いと報告されていた。WHOは割礼で包皮が除去されることで、性感染症に罹患(りかん)する危険が減ると説明している。
 WHOは「(割礼を普及させても)目に見える効果が出るまでには何年もかかるだろうが、男性の感染率が減れば長期的には女性の感染率にも好影響を与えると期待できる」と指摘、HIV感染率が極めて高く、性交渉による感染が多いアフリカでのエイズ予防への効果を期待している。


2007年03月29日22時22分

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康12掲示板

フォローアップ:

世界の良薬、日本に届かず・ドラッグラグ”で世界から取り残される日本【NBonline】
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/619.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 3 月 28 日 22:45:35: mY9T/8MdR98ug

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070315/121116/

厚生労働省は2009年度までの3年間に審査官を現在の約200人から倍増し、新薬審査の迅速化を進める。外国との新薬開発時期のタイムラグを縮めるためだが、「問題の根は非常に深い」と日本製薬工業協会・医薬産業政策研究所の安田邦章・主任研究員は指摘する。(聞き手は、日経ビジネスオンライン記者=谷川 博)

NBO 厚生労働省が新薬承認審査を迅速化するために審査担当者の倍増を決定しました。本当に効果はあるのですか?

安田 確実に審査の迅速化は期待できると思います。というのは、欧米と比べて日本では審査官が圧倒的に少ないからです。米国には約2000人いますが、日本には10分の1の約200人しかいません。英国と比べても3分の1の規模で、先進国では最も少ないのです。

 審査官のマンパワーの差は個人の能力だけでは埋めがたい。現在は審査官1人当たりの担当品目が非常に多く、製薬会社の申請書類が机の上に山積みになっているのではないかと推測します。審査人員が増えれば、そうした状況は改善されるはずです。


世界トップ100の医薬品のうち約3割が日本で販売されず

 そもそも厚労省の決定の背景には、欧米で売られている医薬品の多くが日本では使用が認められていない現実があります。世界中で販売されている医薬品のうち、売り上げが多い上位100品目について調査したところ、約3割が日本では承認されていないことが分かりました。

 欧米の医薬品が日本での使用を認められるまでには、非常に長い時間がかかります。海外で新薬が発売されてから日本で発売されるまでの時間差は約4年と言われていて、“ドラッグラグ”と呼ばれています。その原因の1つが新薬審査期間が長いことであり、それを改善しようというのが今回の厚労省の決定です。

 ただし、だからといってドラッグラグがすべて解消できるわけではありません。日本のこれまでの状況と比べれば事態は改善するでしょう。しかし、欧米と比べるとまだ物足りなさはあります。新薬審査を迅速化するだけで解決できる問題はではないのです。

 審査官の増員は、あくまでドラッグラグ解消に向けた第1歩です。問題の根っこは非常に深く、どれか1つを改善すればすべて良くなるということではありません。恐らく厚労省をはじめ医薬関係者の多くがそのことを認識していると思います。


遅い、高い、質が悪い」──三拍子揃った日本の治験

NBO ドラッグラグ解消のためには、ほかにどんな課題があるのですか。

安田 例えば、治験(承認審査申請前に新薬の有効性や安全性について製薬会社が患者データを集めて検証すること)の問題です。日本の治験は「遅い、高い、質が悪い」と言われています。新薬開発に欠かせない治験環境が十分に整っていないのです。

 それが、「世界に先駆けて日本で新薬を開発したい」という製薬会社の意欲をそいでしまうのです。医薬品開発にもグローバル化の時代です。欧米の有力製薬会社は世界中、いたるところで新薬開発の拠点を設けてスピードアップを図っています。ところが、そうしたグローバル企業にとって日本の優先順位は決して高くありません。それどころか、日本の有力医薬品メーカーでさえ、日本国内ではなく、欧米での開発に力を入れているというのが実状です。

 日本企業を含め世界の製薬業界では、新薬の治験がやりやすくて審査も速い欧米でまず承認を受けて発売し、その実績を基に日本での製品承認・発売に踏み切るという行動パターンが定着しています。こうした状況を変えない限り、ドラッグラグを解消することはできません。

NBO 以前から言われていたことですが、医薬分野で世界から孤立する日本の状況は、より深刻化しているようですね。


国際共同治験」では20年の遅れ

安田 今、医薬関係者の間で注目されているのが、日本では実施例が非常に少ない「国際共同治験」の議論です。これは多国で同時に治験を行うことですが、今や欧米企業では既に当たり前になっています。なにしろ、20年以上前から取り組みが始まっているのですから。

 「世界中で新薬を販売したい」と考えている製薬会社にとって国際共同治験のメリットは非常に大きい。様々な人種の治験データを一斉に集められるうえに、新薬開発コストを低減できるからです。例えば、ある人種のデータを集めたい場合に、人件費をはじめコストの安い国や地域を選んで治験を行えばいいのです。

 世界的製薬会社の中には、30カ国とか40カ国という規模で国際共同治験を行った例が既にあります。そうした国の中に、日本は含まれていないのです。国を挙げて医薬業界の発展に取り組み始めている韓国や中国などアジア諸国は積極的に国際共同治験に参加しています。

 日本は世界的な新薬開発のトレンドから取り残されつつあります。こうした構造的な問題がある限り、ドラッグラグはいつまでたっても解消できないでしょう。ドラッグラグは、医薬業界の国際競争力の問題だけでなく、世界の良薬が病に苦しむ日本の人たちの手になかなか届かないという大問題でもあります。抜本的な変革が必要だと思います。


安田 邦章(やすだ・くにあき)氏
日本製薬工業協会 医薬産業政策研究所主任研究員

1970年神奈川県生まれ。95年東京薬科大学大学院修士課程修了、日本グラクソ(現グラクソ・スミスクライン)入社。呼吸器、ウイルス感染症、中枢神経領域の臨床開発業務に従事、2005年10月から同研究所に出向し主任研究員を務める。


幹細胞の暴走がガンを招く【日経サイエンス】
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/529.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 3 月 04 日 17:36:18: mY9T/8MdR98ug

http://www.nikkei-science.net/modules/flash/index.php?id=200610_022

従来は体内に少しでも腫瘍細胞が残っていれば,ガンが再発する危険性があると考えられてきた。そのため現在の治療法はできるだけ多くのガン細胞を殺すことを重視している。だがこの方法が成功するかどうかは非常に行き当たりばったりで,最も一般的な固形ガンが進行した場合,患者の予後は改善できていない。

さらに現在では,慢性骨髄性白血病やいくつかのガンでは,新たなガン組織を作る力を持つ腫瘍細胞はガン組織中のほんの数%しかないことがわかってきた。このことから,これらの特殊な細胞だけを取り除くことができれば,より効果的にガンを根絶できると考えられるようになった。これらの細胞は新たなガン細胞の供給源であると同時に,腫瘍の悪性化の原因でもある可能性が非常に高いため,「ガン幹細胞」と呼ばれている。だがそれだけではない。ガン幹細胞とは文字通り,かつては正常だった幹細胞や,その子孫細胞で未分化な段階にある細胞が悪性化したものだと考えられているのだ。

悪性化した少数の幹細胞がガンの原因であるというアイデアは新しいものではない。幹細胞の研究は1950年代から1960年代にかけての固形腫瘍や血液ガンの研究から本格的に始まったとされる。正常なプロセスが狂うと何が起こるのかを調べることによって,正常な組織の形成と成長にかかわる多くの基本原則が明らかになった。

現在では幹細胞研究がガンの解明に役立っている。これまでの50年間で,正常な幹細胞のふるまいや幹細胞が分裂してできる子孫細胞の分化を制御するメカニズムがかなり詳しくわかってきた。またこれらの新しい発見をもとに,正常組織中の細胞に階層性があるように,腫瘍組織中にもガン細胞の階層性があることがわかった。

これらの事実は,暴走を始めた幹細胞もどきの細胞(ガン幹細胞)が多くのガンの原因だという説を裏付ける強力な証拠となっている。これらのガン幹細胞に的を絞って破壊するには,正常な幹細胞が悪性化する過程を解明する必要がある。


鈴木秀子言語禄──ガンの自然治癒 (ビワの葉温灸 聡哲鍼灸院日記)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/518.html
投稿者 らくだ 日時 2007 年 3 月 01 日 12:33:40: bZcL6nRNDZWPQ

http://blog.goo.ne.jp/white_beech/e/bd2491a1eec69f8d59616996266d2787

 以下の文章はネット上で知り合った朗人さんという方の日記全文だ。素晴らしかったので事前許可を得てここに紹介させていただく。

鈴木秀子言語禄──ガンの自然治癒

 聖心女子大学教授(日本近代文学専攻)を経て、現在、日本エニアグラム学会名誉会長の鈴木秀子さんは、多くの末期ガンの方や医師さえ匙を投げた重病の患者さんへ心の癒しと安らぎを与えるために自ら求めて接し、また多くの死にゆく方を見とってきました。

その鈴木秀子さんは、ガンから奇跡的に自然治癒された人には共通点があるとして、次のように述べています。

以下、鈴木秀子「生かされる理由 ─ 人はなぜ生まれ、どこへいくのか─」を要約します。

★☆★☆★☆★☆★☆   ★☆★☆★☆★☆★☆

私はたくさんのお医者さんや看護師さんのお会いするうちに、「理由はまったくわかりませんが、レントゲンに、はっきり出ていたガンの影が消えるケースがいくつもあるのです」といわれるお医者さんや看護婦さんが何人もいるのです。
また、私自らも周囲で自然治癒の事例を見てきました。

そうした奇跡的な治癒力を発揮した方々にお会いして、この人たちに共通した次の三つの点を確認するようになりました。

1.病気も意味があって起こると考えること

この人たちは、病気も意味があって起こると考え、病気になったことを不幸だとは思わない点です。病気のもたらす辛さや苦しさは変わらないのですが、病気があっても人間は幸せを失わないと彼らは信じています。

あなたの病気は深刻で、余命いくばくもないと宣告されれば、「いやだ、いやだ、こんなことが、なんでわたしに起こるんだろう」と思うのは当然でしょう。

場合によっては、「あんなにあくどいことをしている人が幸せそうに生きていて、わたしのような正直な人間に悪いことが起こるなんて、神も仏もあるものか」という思いを抱くかもしれません。

恨みや辛さにもがき苦しみ、泣き叫ぶこともあるかもしれません。これから起こるであろう、さまざまないやなことが次々と頭に浮かびます。しかし自分の中のもっともっと深いところでは、静寂で、安らかな場所を確保することができるのです。

悩みもがき苦しみ喘ぎながらも、心の深いところで、この体験を通して、幸せの種を蒔こう、幸せの方向に行こうと、知恵を働かせると、今まで身体を痛めつける方向に向かっていたエネルギーが、あなたを癒す方向に向かい始めるのです。

2.生かされていることへ感謝する

二つ目の共通点は「生かされていることへの感謝」です。
先々、何が起ころうと、今、生命があり、こうして家族と話ができる。たとえ病床にいたとしても、死んでしまえばできないような、さまざまなことができる。それに対する感謝の気持ちをしっかりもっている人は、病気を克服する可能性が高いのです。

人間を超えて命を与えてくれる存在への感謝の念が、病気を回復させるエネルギーをもっていってくれます。そしてふと気がつくと、回りは恵みに満ちています。今まで当たり前と受け止めていたすべてが、恵みであることを理解するのです。

3.利他の心を持つ

第3の点は、この人たちは、「もし、生命が与えられたら、他の人のために生きよう」との、固い決意をもっています。
そして実際、病気から回復したあとは、以前とは根本的に違う生き方をしています。お金や出世など現世的なものから、生きる中心が、「感謝と慈しみ」となり、自分が得をすることから、人に与える喜びになっています。
 といっても、とくに際立つような大きなことをするわけではありません。今までどおりの平凡な日常のつづきを誠実にするだけです。

★☆★☆★☆★☆★☆   ★☆★☆★☆★☆★☆


また、鈴木秀子さんは「神は人を何処へ導くか」(クレスト社)では次のように言っています。

「人間は一人ひとり固有の使命を与えられてこの世に生を受け、それぞれ違った体験を通して成長をしていくために生きています。そのために、さまざまな出来事が起こり、その人が成長するように促していきます。ときには、つらいことやいやな人間関係だって生じるでしょう。

けれども、それを正しい、正しくないという尺度ではなく、自分の中に起こってくる感情も含めてありのままに受け入れていくと、人間の力を超えた大きな力がこの世に働いていることに気がつきます」。


船井幸雄さんも「人生に起こることはすべて必要、必然、ベストである」と言われます。

鈴木秀子さんも船井幸雄さんも結局、例えガンであっても、火事に見舞われるという災難でも、それ以上に重要な人生の問題をあなたに提供しているのだ、と言っているのだと思います。

一見この世的に不都合に見えること・・・・病気や事故、自分ひとりでは起こりえない災難でさえも・・・・大きな立場(神の目とい言えるかもしれない)から見れば、その人の魂の成長を願い、その人の真の使命への気づきを促すために与えられた、ということではないでしょうか。

魂の成長と自分の生まれてきた目的(使命・役割)を果たすこと、これが人生で一番大切なことだと思います。


ビタミンCで白内障予防、発症リスク約4割減 (読売新聞)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/512.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 2 月 27 日 19:58:44: ZtsNdsytmksDE

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070227-00000005-yom-soci

 ビタミンCを食事からしっかり摂取している人は、老人性白内障になりにくいことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の疫学調査で明らかになった。

 加齢に伴って起きる水晶体のたんぱく質の酸化が老人性白内障の原因と考えられているが、研究班は「ビタミンCには、これを防ぐ働きがあるとみられる」としている。

 調査は、1995年に45〜64歳だった約4万人を対象に行われた。食事の内容からビタミンCの平均摂取量を割り出した上で、2000年の時点で、老人性白内障と診断されたかどうかや手術歴などを尋ねるなどして、摂取量と、この目の病気を患う危険性との相関関係を割り出した。


イランが開発したエイズウイルス抑制薬が、世界を驚かせています。(IRIBラジオ日本語ニュース)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/508.html
投稿者 近藤勇 日時 2007 年 2 月 25 日 14:06:31: 4YWyPg6pohsqI

イランが開発したエイズウイルス抑制薬が、世界を驚かせています。
http://japanese.irib.ir/news.sat.htm#5

イランが開発したIMOD(アイモッド)と呼ばれるエイズウイルス抑制薬が、世界の科学界を驚かせています。

アメリカの国立健康研究所の所長が、イラン・メフル通信とのインタビューに応じ、このイラン人研究者らによって世界で初めて開発されたエイズウイルス抑制薬について、エイズウイルスの弱点を発見した同研究所の成果と共に、この薬品を有効なものだとして評価しました。

同所長は、世界がエイズなどの病気に直面しているとき、イラン人学者と世界の医療・科学界の協力が必要となってくる、と強調しました。

さらに、イランによるエイズウイルス抑制薬の開発は、世界にとって喜ばしいニュースであるとし、「イランの研究者らは、それほど遠くない将来、医療の新しい分野に驚くべき進展を与えるだろう」と語りました。




しゃぼん玉に変えてから「髪の毛が抜けなく」なりました。
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/505.html
投稿者 代理投稿1 日時 2007 年 2 月 24 日 07:44:25: IgficZuAves4c

読んで良かった◎
http://www.asyura2.com/index.html
昨日、初めてこのサイトを拝見しました。そして驚きました!!!!!!

肉・・もう食べれません・・・元々食べませんが子供達にも見せます。

それからシャンプーですが、私は5年前から「しゃぼん玉石鹸」を使用してます。今は液体が多く出てますが当初から使っている「粉末」を好んでます。

ただ、リンスはアミノ酸なので頭皮に「傷」があると「ぴりぴり」して大丈夫かな?と心配になりますが問題ありません。様々なシャンプーを使ってきましたが

しゃぼん玉に変えてから「髪の毛が抜けなく」なりました。

重要な事は、ラウリル硫酸ナトリウム・プロピレングリゴール・エデト酸塩が混入していないか・・という事です。

今「無添加」が少しずつ広がってますが、殆どの会社は「専用釜」ではなく併用してますから、無添加にはならないという事です。その点、しゃぼん玉は無添加のみ製造してますから安心です。

こういった事柄等、各ジャンルに渡って叫び続けてますが、中々浸透しないのは衆愚政策にあります。どうか今後も応援しておりますので、同類の方々と連携して「大きな集合体」にされるよう切に願います。


ビタミンCは、がん治療の救世主?(夕刊フジ)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/495.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 2 月 19 日 20:03:48: ZtsNdsytmksDE

http://www.yukan-fuji.com/archives/2007/02/post_8492.html

 ビタミンCといえば、免疫力を高め、病気予防にいいといわれているが、さらに一歩進んで、がん治療そのものにビタミンCを用いる研究が進んでいる。カラダに優しい“夢の抗がん剤”となるのか。

 「この1、2年で米国の公的機関の研究者たちが、高濃度ビタミンCによる抗がん効果の論文を相次いで発表しています。それによると大腸がん、肺がん、 膵臓(すいぞう)がん、腎臓がんなどに有効とされ、米国の病院ではすでに臨床研究も進められています」

 こう話すのは、杏林大学保健学部臨床内科の柳澤厚生教授。ビタミンCが病気の予防だけでなく、がん細胞そのものにも力を発揮するという研究は実は最近始まったものではない。

 「ノーベル化学賞を受賞したライナス・ボーリング博士が70年代にがん患者にビタミンCを投与し、延命効果があると発表しました。ところがこれについては米医学界内でも賛否があり結局、ビタミンCの抗がん効果については30年以上も封印されていたんです」

 この30年でがん研究は飛躍的に進み、過去の研究についても様々な形で検証が進められるようになった。実は柳澤教授自身も昨年に患者からの問い合わせをきっかけにこの研究に関心を持つようになったという。では、いかにビタミンCががん細胞を攻撃するのか。

 「ビタミンCは、自分が酸化されることで強力な抗酸化作用を発揮します。その際、正常な細胞は過酸化水素を中和する酵素を持っているが、がん細胞はその酵素が少ないために中和できない。そのため、大量の過酸化水素を発生しがん細胞を攻撃する」

 具体的には点滴を使って直接血管内にビタミンCを取り込む。1回に60グラム程度。通常、みかん1個のビタミンC含有量は約30rだから、日常生活の中でそう簡単に摂取できる量ではない。また、仮にサプリメントでビタミンCを体内に取りこんだとしても、腸管から吸収され細胞に到達する前に代謝され、力は発揮されにくいんだそうだ。

 「ビタミンCは水溶性なので、余分なものは体外に排出され、副作用がないのもメリットです」

 現在、がんの治療と並行して高濃度ビタミンC療法を希望する人に、柳澤教授が「スピックサロン・メディカルクリニック」(神奈川県鎌倉市)で治療指導を行っている。日本では、まだこれからの代替療法。ビタミンC療法は、どこまで日本に浸透するか。


ヒトエイズへの免疫力を高める薬品、開発に成功 - イラン(AFP)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/473.html
投稿者 近藤勇 日時 2007 年 2 月 04 日 08:46:31: 4YWyPg6pohsqI

ヒトエイズへの免疫力を高める薬品、開発に成功 - イラン
http://www.afpbb.com/article/1295323?lsc=1&lc=3

【テヘラン/イラン 4日 AFP】イランの科学者らが、人間のエイズ(HIV/AIDS)への免疫力を高める薬草を用いた薬品を開発したことが明らかになった。カムラン・バゲリ・ランキャラニ(Kamran Baqeri Lankarani)保健相が3日、発表した。

 報道機関によると同保健相は、「IMODと呼ばれるこの薬はエイズウイルスを抑制し、体の免疫力を高める。ウイルスを殺すのではなく、ほかの抗レトロウイルス薬と併用して使用される。エイズを発症している患者にも、まだ発症していない患者にも効果がある」と語っている。

 国営イラン通信(IRNA)によると、この医薬品の開発には5年の研究期間が費やされ、200人に対し治験が行われた。


比が腎臓売買を公認へ、闇取引対策で年内導入目指す(読売)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/468.html
投稿者 あっくん 日時 2007 年 2 月 02 日 20:03:11: hhGgKkD30Q.3.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070202-00000201-yom-int

比が腎臓売買を公認へ、闇取引対策で年内導入目指す
2月2日9時29分配信 読売新聞


 【マニラ=遠藤富美子】フィリピン政府は、腎臓移植を希望する外国人患者に対し、一定の条件を満たせば腎臓提供を認める新制度を導入する方針を固めた。

 闇で横行する臓器の国際取引を事実上公認するもので、10日に保健省が公聴会を開いて各界の意見をくみ上げた上で、今年中の制度実施を目指す。外国人を対象とする政府公認の臓器売買は世界に類例がなく、実際に制度運用が始まれば移植待機者が1万人を超す日本から患者が殺到することも予想される。

 新しい生体腎移植制度案は、外国人患者に〈1〉腎臓提供者(ドナー)への生活支援費〈2〉別のフィリピン人患者1人分の移植手術代――を支払わせるのが骨子。ドナー生活支援費などが1万2000ドル(約144万円)、フィリピン人患者の移植代が円換算で96万〜120万円相当とされ、外国人患者の手術・入院代とあわせ、外国人患者は総額5万ドル(約600万円)を支払うことになる。仕組み全体は政府が管理し、ドナーは民間のドナー支援団体「腎臓財団」を通じて生活支援を受ける。

最終更新:2月2日9時29分


「あるある」の花王 ヘルシア成分・茶カテキンサプリで、また肝障害 [MyNewsJapan]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/464.html
投稿者 white 日時 2007 年 1 月 31 日 17:01:21: QYBiAyr6jr5Ac

ヘルシア緑茶 普通の緑茶飲料の5倍のカテキン(540mg)を含む。
http://image.news.livedoor.com/newsimage/a/a/af72ea8eec87238c9e6ce8e9e5b1c3ba.jpg


□「あるある」の花王 ヘルシア成分・茶カテキンサプリで、また肝障害 [MyNewsJapan]

 http://news.livedoor.com/article/detail/3006356/

「あるある」の花王 ヘルシア成分・茶カテキンサプリで、また肝障害
 エコナに次ぐ花王の目玉商品であるヘルシア緑茶。今月(2007年1月)、その有効成分である高濃度茶カテキンが原因と疑われる肝臓障害がカナダで報告された。実はフランス、スペインでも12件の肝臓障害が報告されており、販売禁止措置もとられている。だが日本でトクホに許可した厚労省は、審議の議事録さえ十分に取らない杜撰な審査しかしていないことも判明した。もし飲むのなら、肝臓検査の数値に注意したほうが良い。

【Digest】
◇肝臓移植まで必要とした高濃度茶カテキンの被害
◇フランス、スペインでは発売中止になっていた
◇トクホの審議でも発ガン促進が示唆されていた
◇「議事録なんかとっていません」厚生労働省
◇花王「ファクスで回答します」

 偽装のデパート「発掘!あるある大事典2」を、単独スポンサーとして支援し続けてきた花王。スポンサー降板にあたり、「広告主として常日ごろ、信頼性のある番組作りを要望していただけに、極めて遺憾です」とコメントしたらしい。
 しかし、花王という会社は、そもそも自社製品の安全試験のデータも隠そうとする会社だ。この件については昨年8月にmynewsjapanで報告したとおり。
 納豆は少々食べ過ぎても、痩せないだけで病気になることは無い。一方、特定成分を濃縮した健康食品は、一歩間違うと病気になってしまう。どちらが重大な問題かは考えるまでもないだろう。
 カテキンは、もともと普通のお茶にも含まれている成分だ。そういう意味では私たちが長い間食べてきた安全な食品素材だといえる。
 ただヘルシアの場合、それを通常の緑茶飲料の5倍にまで増やしている。また体脂肪を減らせるという効能をうたっているため、まじめな消費者は律儀に毎日飲み続けてしまう。その結果、通常の食生活では摂取できない量を長期にわたり摂ってしまうことになるのだ。

◇肝臓移植まで必要とした高濃度茶カテキンの被害

 このほど発覚した、ヘルシアと同程度の量のカテキン(600mg)が入ったサプリメントを6ヶ月とり続けて肝臓障害を起こしたカナダの女性のケースは、次のようなものだ。
 「42歳の女性が、黄疸と腹部の痛みを訴え入院。肝機能検査の結果は異常な値を示した。入院後も患者の状態は悪化し、錯乱と脳症を起こして入院後9日目で昏睡状態になった。

続きはMyNewsJapanで
http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=584


2007年01月31日16時00分


▽関連記事

エコナ,自社研究でもガン促進を示唆 花王はデータ公開拒否 [MyNewsJapan]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/147.html
投稿者 white 日時 2006 年 8 月 16 日 22:04:37: QYBiAyr6jr5Ac

2大勢力が君臨する健康マヨネーズ市場 (日経ヘルス) −”コレステロール訴求型は、4年前の13倍に急増”
http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/377.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 1 月 24 日 21:50:41:eWn45SEFYZ1R.

なぜだ? 花王「エコナマヨネーズタイプ」の許可表示から「食後の血中中性脂肪が上昇しにくい」が消えていた
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/174.html
投稿者 【日経のバイオテク関連情報】 日時 2003 年 10 月 20 日 17:59:38:dIJJkUTSA8oFM


もったいない!不二家問題 [JANJAN]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/463.html
投稿者 white 日時 2007 年 1 月 30 日 22:04:19: QYBiAyr6jr5Ac

□もったいない!不二家問題 [JANJAN]

 http://www.janjan.jp/living/0701/0701178290/1.php

もったいない!不二家問題 2007/01/18
------------------------------------------------------------------------
 個人的に不二家の「ミルキー」が好きで、たまに買っていたので残念です。
 たまたま以前購入していたミルキーを食べていたところ、袋の中にちょっと変わったものが入っていた事に気が付きました。

 それは、なんと『ミルキー大玉』です!
 大きさは通常のものの1.5倍くらいあり、包装紙にも「大玉」と書いてあります。
 近年、お菓子などの「お楽しみ」として、まれに特別な商品が入っている事があります。ミルキーの場合は大玉だったという訳です。

 不二家の事件は不二家ファンとしては残念ではありますが、私自身は調理師資格を持つ者として、非常に常識外れな事件であるとは思います。

 私は10数年前、食品製造に従事しておりましたが、PL(製造物責任)法ができ、混入物などが無いよう注意して製造していましたし、調理師としては古い材料を使わないのは当然の事です。

 しかし、今回の大手スーパーやコンビニが、すべての商品の販売を見合わせたり、自動販売機から商品を撤収するのは、やりすぎではないかと思います。もちろん今回は、全てが明るみに出ていないので、全商品を疑うのは仕方の無い事ですが、撤収は該当製品(シュークリーム、ロールケーキ)のみで良いと思います。企業イメージの悪化を恐れてということですが、なにか釈然としません。

 今回に限らず、雪印問題、牛肉問題など、全ての食品問題に言えるのですが、消費者は何の知識も無く、ニュースしか見ないで、イメージだけで「危険」と決め付け、買わないだけではなく、危険でもないものを「危険」と噂を広めて営業妨害すらします。そして、危険な食品添加物の入った食品を、知識なくバクバク食べています。

 さて、今回、撤収した商品はどうなるのでしょうか? 全て破棄なのでしょうか?該当でない商品も破棄なのでしょうか?

 もしそうだとしたら、あまりにももったいない事……というより、毎日の食べ物にも困っているような貧乏な人々に対して、失礼なのではないかと思います。かといって、配るわけにはいかないのはよくわかりますが……。

 最後にいち貧乏人として言わせてもらいますと、「期限切れでもいいんで、タダでお菓子ください!!!」。

(白石ニョッキー)
     ◇
関連記事:
・ペコちゃん焼き販売自粛に惜しむ声続出
・不二家会見――常態化していた期限切れ材料使用
・ペコちゃんに謝らせないで〜不二家の不祥事
・店頭から消える運命を招いたのは
・きのうの不祥事、あしたの不安(1月11日〜)


漢方薬:薬効成分に認知症改善効果を確認 都老人研など(毎日)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/424.html
投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 1 月 05 日 12:22:12: ZtsNdsytmksDE

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070105k0000e040024000c.html

 漢方薬の薬効成分「フラボノイド」に、アルツハイマー病などに伴う脳の神経回路の損傷を回復させる働きがあることを、東京都老人総合研究所などの共同研究チームがマウスを使った実験で確かめた。米神経科学専門誌に近く発表する。

 脳の神経細胞は互いに突起を伸ばし、その接点のシナプスで神経伝達物質を分泌し、情報を伝えている。情報がうまく伝わるためには、突起を包む髄鞘(ずいしょう)という構造が欠かせないが、アルツハイマー病など認知症患者の一部では髄鞘が壊れていることが分かってきた。

 研究チームは、マウスの実験から、髄鞘の形成にかかわる2種類の遺伝子を特定した。さらに、さまざまな漢方薬から約40種類の薬効成分を分析した結果、フラボノイド類の中でも桂皮(けいひ)と陳皮(ちんぴ)に含まれるものが、2種類の遺伝子の働きを高めることに気づいた。

 桂皮と陳皮を含む漢方薬を髄鞘の破壊が進んだ高齢マウス(2歳半)に2カ月間飲ませたところ、2種類の遺伝子の働きが高まって髄鞘の構造が元に戻り、運動能力も若いマウス(6カ月)と同程度に回復した。

 同研究所の阿相皓晃・老化ゲノム機能研究チームリーダー(細胞生物学)は「市販されている漢方薬にも含まれている成分で、大きな副作用もない。医療現場と協力し、人での臨床研究を進めたい」と話す。

【田中泰義】


ホルモン代替療法はがん、心臓病を増加させる、とアメリカン医学界が公表
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/417.html
投稿者 北かばさん 日時 2006 年 12 月 21 日 18:46:07: os0Ldzpsr4MDk

  BS1世界のニュースで報じていた、伝聞でもあり、もう1週間も前のことだから、正確には記述できないが、どうしても知ってほしいと思うので投稿。
  ホルモン代替療法とは、卵巣の摘出を受けた女性や更年期障害に苦しむ女性に投与される人工でのホルモン療法のこと。このホルモンの中身は、雌馬の尿からとるプレマリン(あるいは完全人工エストロゲンかも)と人工のプロゲスチン(プロゲステロンではない、この方は自然なホルモンである)である。
  この療法については、早くから、子宮ガン、乳がんを作り出す、あるいは心臓疾患を作り出すとの批判があった。が、製薬会社にとって、この薬はドル箱であったので、今日まで、批判を押しつぶしながらアメリカでももちろん日本でも使われてきた。
  今回の米医学界の公表内容は、このホルモン代替療法をやめたら、上記の諸病が激減したというもの。
  ジョン・リー博士は、早くから批判の声を上げていた。その著作「WHAT YOUR DOCTOR MAY NOT TELL YOU ABOUT MENOPAUSE」(邦訳「医者も知らない ホルモンバランス :今村光一訳)では「更年期商法」なる項目で次のように嘆いている;
 「製薬会社が巨額な広告費を注ぎ込んで世間に更年期は病気だと信じ込ませようとしているが更年期は病気ではないのだ,、、
  製薬会社は前更年期の巨大な女性人口が自分たちのパイプラインに入ってくる金鉱だということを見逃してはこなかった、、、
  プレマリンは、妊娠した雌馬の尿からワイエス・エアースト社が製造しているもので、、、、、売り上げは2000年までには年間10億ドルにもなろうとしている
  、、、
  エストロゲンは、心臓病からアルツハイマーまでどんな病気も治すと女性たちに信じ込ませようとしているが、この主張を裏付ける証拠は少なく、逆にこの種の人工ホルモンは毒性も強く、ガンのリスクは増やすという証拠があがっている」 と。
  なお、博士は、結論的に、「自然なプロゲステロンが女性の体を守る」と主張する。
  くどいようだが、このプロゲステロンと、人工のプロゲスチンを明確に区別していただきたい。分子構造が違うのである。前者は体内に自然に存在するものだが、後者は、体が作れない、不自然物であり、生体異物である。

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康12掲示板

フォローアップ:

【ファンキー通信】コンビニ弁当ってどうなの!?
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/393.html
投稿者 white 日時 2006 年 12 月 11 日 00:12:38: QYBiAyr6jr5Ac

□【ファンキー通信】コンビニ弁当ってどうなの!?

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2838852/detail

【ファンキー通信】コンビニ弁当ってどうなの!?
 安くて種類も豊富に揃えられているコンビニ弁当。でも販売されているお弁当の食材には添加物が多く含まれ、体に悪いと言われている。そんな食材はどのような工程を経てお弁当となっているのだろうか? 食の安全性や危険性を分析する農民連食品分析センターの所長である石黒さんに話を伺ってみた。
 「コンビニ弁当に入っているシイタケ、レンコン、にんじん、サトイモなどの野菜は中国から輸入されています。こういった野菜には多くの農薬や添加物が使われているのですが、収穫されてもしっかりと洗われてはいません。というのも中国は日本に比べて水資源が少ないため、野菜の洗浄に何度も同じ水を使っているのです」(石黒さん)
 確かに水不足と水質汚染に悩む中国で、野菜を洗うだけの水がきれいかどうかは疑わしい。また、お弁当やサンドイッチなどでもよく用いられている食材「卵」についてもこんな話をしてくれた。
 「そのままの形で輸入される卵は少なく、ほとんどは殻が割られ中身だけが冷凍されて日本に送られてきます。だから卵の良し悪しを判断できないので、ちょっと危ない気がしますね」(同)
 お弁当に必ずと言っていいほど入っている生姜やキュウリなどの漬物類に関しても、驚くべき話を聞かせてくれた。
 「輸入された塩蔵野菜は横浜港などに何年も置かれています。実際にその現場に行ったことがありますが、大量に置かれていることもあってか臭くて近づけませんでしたね。中にはカビが生えたものもありますが、漬物工場で漂白、着色、脱塩などをすれば食べられる漬物に生まれ変わるのです・・・」(同)
 コンビニ弁当は安いけれど、それで病気になれば、もともこもないという石黒さん。とは言っても便利なので、ついコンビニ弁当を買ってしまう、というのが大多数の方ではないだろうか。体に悪いと分かりつつもすぐに手に入るお弁当を買いに行くのか。少し遠いお店だけど安心して食べられるというお弁当を買いに行くのか。さて、本日のお昼はどっち? (清水憲一/verb)


2006年12月10日21時09分

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康12掲示板

フォローアップ:

殺菌効果のナノ銀を規制へ=安全性の立証義務付け−米当局[時事通信]
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/358.html
投稿者 feel 日時 2006 年 11 月 24 日 01:27:25: /berAdga6DXu.

殺菌効果のナノ銀を規制へ=安全性の立証義務付け−米当局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061123-00000031-jij-int
 【ワシントン23日時事】23日付の米紙ワシントン・ポストによると、環境保護局(EPA)は銀の粒子を極小加工したナノ銀について規制に乗り出すことを決めた。ナノ銀は消臭や殺菌の効果が高く、広く利用されているため、規制が本格化すると、多くの商品への影響が避けられないとみられている。
 同紙によると、ナノ銀を活用した製品を販売する企業は今後、その製品の安全性に関する科学的な証明をEPAに提出することが義務付けられる。ナノテク技術によって生み出される物質への規制は初めてと同紙は報じている。 
(時事通信) - 11月23日15時1分更新

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康12掲示板

フォローアップ:

チャベス大統領がたちあげた痛快なプロジェクト(「しんぶん赤旗」6/19を参照)
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/486.html
投稿者 北かばさん 日時 2006 年 6 月 19 日 15:20:05: os0Ldzpsr4MDk

   チャ大統領いわく「米国は戦争と殺人の航空網を張り巡らせたが、我々が作ろうとしている空の架け橋は、命のためのものだ」。
   この「空の架け橋」とは、別名「奇跡の計画」と称され、その中身は、白内障の人々を只で治してあげよう(白内障治療の手術)、というもの。なんとも痛快なお話しではないか!
   これまでにベネズエラ国民の19万人を含めて22万人が光を取り戻した。
この計画は、これから2015年までに、600万人の視覚障害者にこの手術を施工する計画である。
   現代世界の3馬鹿トリオ、ブブ子さんも開明手術を受けてきたらどうかね。

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康11掲示板

フォローアップ:

厚生省のエイズ統計を信じるな(Yahoo掲示板より)(マジ?)
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/465.html
投稿者 i^i 日時 2006 年 6 月 11 日 01:22:59: uYCM.EuCxbqec

元ネタは週刊文春94年4月21日号からとあるので、既出かどうか知りませんが、
下の投稿に始まるYahoo掲示板のスレ(他のスレもあり)にオソロシーことが暴露
されとります
これってマジデスカー

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=2000677&tid=a1fca1a18fcc08beja4na5a8a5a4a5baefd7wa4rbfaea48a4ka4ja1aa&sid=2000677&mid=1

● 厚生省のエイズ統計を信じるな! 2006/ 2/18 7:21 [ No.1 / 46 ]
Yahoo!アバター
アバターとは?
投稿者 :
supergoldenjustice
このユーザーを無視リストに追加

相変わらず往生際の悪い日本の犯罪権力者たち。
セックスエイズ問題でも不祥事を隠すべく情報操作や隠蔽工作のし放題です。
無論、一般国民の健康保護義務などそっちのけ。エイズで死亡しても最終の他疾病を
死因として発表する悪辣さ。
そこで super golden justice はみなさんに犯罪公務員の悪事を見抜く証拠情報を
ここに提供致します。

ご覧になられた方はぜひコピーをお取りになってご家族やご友人に知らせてあげて
ください。
尚、字数の都合上、資料要略をご容赦ください。

● 厚生省のエイズ統計を信じるな! <じつはもっと蔓延している>
週刊文春 94年4月21日発売号 「医者しか知らない危険な話3」 より
(174〜177頁)

34万人対186人 − 単純比較すると、米国には日本の実に1800倍ものエイズ患者が
存在することになる。現在の日本の性風俗を考えた時、誰がこの数字を信じるだろう。
厚生省は血液製剤による薬害を秘匿する目的で、情報管理しているのではないか。

情報提供&考察者 富家孝 日本女子体育大助教授  中原英臣 山梨医大助教授

 最初に結論から言ってしまいましょう。厚生省は、エイズに関する数字をほとんど
隠し続けています。
ちょっと真面目に、発表された統計を検討してみれば、おかしなことに気がつく
はずです。例えば患者の数。日本のエイズ患者は大変少ないことになっていますが、
本当にそうなのでしょうか。エイズの原因はHIVと呼ばれるエイズウィルスですが、
世界保健機関WHOの報告では、1993年12月末までに85万1628 人のHIV患者が発生
しています。うち33万9250人がアメリカの患者です。米国の人口は約2億5000万人だから
735人に1人がHIV患者ということになります。発病していないHIV感染者は患者のほぼ10倍と言われていますから、米国には約340万人のHIV感染者が存在することになります。つまり米国では75人に1人がHIV感染者。子供と老人はあまり関係ないことを考え合わせると、大雑把に50人に1人が感染者といっても過言ではありません。

実際、アメリカでは25才から40才までの男性死因のトップがエイズ。女性でもエイズが
同じ年齢層の死因の4位です。米国だけではありません。1993年6月末までにWHOに
報告されたHIV患者数は、フランスでは2万4226人、イタリアでは1万6860人、
スペインでは1万8347人。93年6月現在のアメリカの患者数28万9320人とヨーロッパのHIV患者数を比べると、以下のようなことがわかります。例えばフランスの人口は
5700万人ですから、米国の人口はフランスのほぼ4.4倍。つまり1993年6月時点における米国のHIV患者数は、フランスの約12倍になります。同様にイタリア、スペインと
米国を比べてみると、イタリアは人口が4.4倍で患者数が17倍、スペインも人口が6.6倍
で患者数が16倍。米国のHIV患者数は人口の約0.11%ですが、それに対してヨーロッパ
諸国の人口に占めるHIV患者の割合は、フランスが0.04%、イタリアが0.03%、
スペインが0.04%。つまり米国とヨーロッパのエイズ患者の割合はせいぜい3倍の開き
しかありません。

アフリカのタンザニアの統計を見てみましょう。タンザニアではWHOの援助で、
すべての献血者にエイズ検査が行われていますが、HIV陽性率は6%を超えています。
タンザニアの人口は2800万人ですから、6%は約 170万人に相当します。献血者の年齢を
考慮すると、タンザニア政府は大体HIV感染者数を約80万人と推定しています。
翻って、日本のエイズ患者数はどうでしょう。1993年12月末までの日本のHIV患者数は
685人ということになっています。厚生省が発表したこの統計数字をそのまま信じると、
日本のHIV患者数は人口の0.0006%にしかなりません。米国との差はなんと200倍。
これで驚いてはいけません。日本のHIV患者数には、薬害である血液製剤による患者と
外国人の患者も含まれています。 1993年11月末までの血液製剤によるHIV患者数は
418人で、同年12月末までに報告された外国人のHIV患者数が81人。この数字を前提に
推計すると、おかしなことが沢山でてくるのです。まず最初に、すべてのHIV患者数
である685から血液製剤による患者数418を引くと267になります。更に外国人患者数の
81を引くと186に。つまり血液製剤による感染を除いた日本人のHIV患者はたった186人
しかいないことになるのです。186という患者数を米国と比べると、米国の患者数は日本
の1800倍を超します。人口に占める患者数は0.00015%となり、米国との差は実に730倍を
超えることになります。米国とヨーロッパの差は3倍なのに米国と日本の差は730倍。
現在の日本の性風俗を考えるといくらなんでもこの数字を本気で信じる人はいないのでは
ないでしょうか。(以下続く)

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康11掲示板

フォローアップ:

<救急医療>救急隊、重症の35%過小評価 患者1万人調査 [毎日新聞]
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/416.html
投稿者 white 日時 2006 年 5 月 12 日 16:20:32: QYBiAyr6jr5Ac

□<救急医療>救急隊、重症の35%過小評価 患者1万人調査 [毎日新聞]

 http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/first_aid.html?d=12mainichiF0512m167&cat=2&typ=t

<救急医療>救急隊、重症の35%過小評価 患者1万人調査 (毎日新聞)
 救急車で病院に運ばれて医師が重症と診断した患者の35%は、救急隊が病状を中等症や軽症などと過小評価していたことが、東京消防庁の調査で分かった。特に、けが以外の内因性の病気では、過小評価は42%に達した。高度な医療が行える救命救急センターなどに患者が運ばれるのは、救急隊が「重症」と判断した場合に限られており、医師以外による判断の限界と危険性が浮かんだ。盛岡市で開催中の日本臨床救急医学会で11日に発表した。
 同庁本田消防署(東京都葛飾区)の相澤浩幸救急隊長らが杏林大の救急医らと共同で、東京都内のある消防署が03年中に救急車で病院に運んだ患者、計約1万人を調べた。
 その結果、病院到着時点で医師が、生命に危険のある「重症」と診断した患者が563人いた。しかし、このうち救急隊が重症と判断し救命救急センターなどに運んだのは364人(65%)にとどまった。残る199人は、救急隊や患者本人などの判断で、2次救急病院などに運ばれた。
 1万人のうち約6500人を占めた内因性の病気の患者について、医師が「重症」と診断したのは452人。しかし、救急隊の判断による重症者は264人(58%)にとどまり、42%が過小評価されていた。外傷では、医師が重症と診断した患者111人中100人(90%)を救急隊も重症としており、内因性の病気の判断の難しさが際だった。
 相澤さんは「重症の中には、がんで自宅療養中の患者が発熱した場合なども含まれ、救命センターへの搬送は不要な場合もある。しかし内因性の病気は過小評価の率が高いのは確かだ。救急隊は医師ではなく、判断には限界がある。すべての患者を救命センターに運べば過小評価はなくなるが、現状では難しい」と話す。
 この日の学会では、岐阜県や大阪府の救命救急センターなども過小評価の実情を発表。「重症患者が救命救急センターに運ばれず、(死亡など)不幸な結果に終わっている可能性がある」と指摘した。【高木昭午】
[毎日新聞5月12日]

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康11掲示板

フォローアップ:

【blog紹介】 福島県立大野病院産婦人科医逮捕起訴事件について ( これは小泉プロジェクトである )
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/382.html
投稿者 どっちだ 日時 2006 年 4 月 19 日 03:39:24: Neh0eMBXBwlZk

http://blog.livedoor.jp/iryokaisetsu/

福島県立大野病院産婦人科医逮捕起訴事件について
※トップに表示されるように先日付で登録しています。

今回の福島県立大野病院産婦人科医逮捕起訴事件は、一年以上前の通常の医療業務中の合併症による死亡を刑事犯罪と断定し、病院から勤務中の医師を緊急に逮捕し、身柄を拘束したうえで刑事事件として起訴したということだけとってみても極めて異常な出来事といえます。

同様に刑事事件として立件しようとするケースは、茨城県の医師3人の書類送検事件でみるように増えてきました。

福島県は、医師の拠点集約を目指し、現在10カ所ある県立病院と診療所のうち4カ所を07年3月に廃止、2カ所を統合することに決めていますが、医療資源を集中する動きはこれからますます加速することになります。

今回の事件で、当該地域を中心にした医療現場では、犯罪になる可能性のある医療を避けるという萎縮医療の動きが急速に広まっており、身近な医療が受けにくくなることで、たくさんの国民の皆様にご迷惑をおかけせざるをえなくなっています。


この動きの終着点は、すでにみえています。

今後は、医師法や健康保険法の改正だけでなく、医師会などの既存の医療団体に変わる組織整備や医師免許更新制度や行政処分の強化で管理強化を計る動きが活発になります。

つまりこれは、小泉政策が絡んだ動きで単に一地方の警察や検察の独自の判断で行われたものではなく、ねらいは従来の医療福祉体制を廃止し、センター方式にして特定の資本に医療を支配させるために医療資源を集約しようとしているのです。

オリックスグループが参加している高知のPFI(Private FinanceInitiative)事業は、個々の医療福祉に対して資本が主導権を握ろうとする動きであり、PFI事業そのものは、現在国家プロジェクトになっています。

現在日米の政府は、新しく普及した情報化の波を利用して管理強化を計ろうとしており、特定の資本が全体を管理するには従来の日本の医療のように経営主体が小規模であったり分散しているとやりずらく、勤務医主体、つまり巨大資本の支配下に資源を集中できるようにする試みが日本の医療福祉分野でも本格化してきたともいえます。

巨大資本による産業支配の過程は、1985年のプラザ合意以降の米国による日本支配の中で明確であり、都市銀行の統合や長期信用銀行の外資への売却や最近の外資の動きではっきりしてしますが、それがいよいよ医療福祉にまで及んできたということです。

現在日米の間では、1993年の宮澤クリントン日米首脳会談で合意されて以来存在する「年次改革要望書」というものがあり、その中で米国政府の日本政府への要求が書かれてあります。
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html

医療制度の改革は、この中ではっきりと触れられており、最近の日本の医療福祉政策の急変は、米国の小泉政権への要望と言い直すこともできます。

医療福祉は、当初ガン保険のような関連商品の販売を外国の保険会社にだけ販売させたように、現在までの制度が壊れれば壊れるほど、政商などの利害関係者にはうまみがあるのです。

たとえば、保健医療の主導権を従来の公的な機関に代わって米国のように保険会社が握るというようなことを、「官から民へ」というような一見耳障りのよい標語で表現しているのです。


加藤先生は、現在保釈されたにもかかわらず、医療関係者との接触禁止などのきびしい条件をつけられているというような正確な情報をマスメディアはほとんど流してはいません。

今回の事件は、病院内から医師を身柄拘束しており、多くの患者さん、つまり国民に迷惑をかけ、しかも産婦人科閉鎖という事態に追い込んだ管理強化という国策に基づいた検察の犯罪であると思います。

加藤先生にも、産婦人科閉鎖で迷惑をこうむった多くの患者さん、つまり国民にも人権はあるのです。

この問題を、一地方の問題にしたり、単に医師法21条の問題にしたり、ましてや加藤先生個人の問題にして片付けようとしてはいけないのです。


「日本的なよさ」は、完璧を求めることではないはずです。

「一人医長」にもみられるような、「ほぼよいあいまいさ」を受け入れることで多数の国民が「ほぼよい医療」と「ほぼよい幸せ」の恩恵を幅広く受けられる社会を実現していたはずです。

今からでも遅くはありません。
できることからやっていきましょう。

医療での支障については民事訴訟で十分に対応できますので、通常の医療行為に対する刑事訴訟は、諸外国でそうしている国があるように、最初からなくともいいのです。

医学を志す若い人は、通常の医療行為を行っていて突然犯罪者として逮捕されるような職種につくことは当然ためらうでしょう。

産婦人科のような犯罪者になる可能性のある科の医師が、他の部門に移動したり、お産などをやめたりするのも現状ではしかたがないです。


情報化は、本当の民主化、つまり実質的な主権在民を実現させるためのものでなければならず、どうしたら国民のためになるのかということを真剣に考える必要があり、それに反する行動は、検察であれ警察であれ許してはいけません。

医療への管理強化を狙う勢力は、事件として医療を取り上げることで、医療への国民の関心を引き付けて、最終的には上述したような効果を狙っていますが、それは日本の医療を疲弊させて、結果的にはいわゆる勝ち組にはよくても、多くの国民のためにはなりません。

今回の福島県立大野病院産婦人科医逮捕起訴事件に対しては、現在起訴中ということで静観しようという政治家がおられますが、通常の医療行為は刑事罰に問われないというような法律改正をするのは国会であり、やれることはあるはずです。

まず、今回のようなことが二度と起こらないように、全体像を把握したうえで、通常の医療行為中の合併症などの不可抗力の事態に対して、刑事罰を科する制度をやめさせましょう。

(参考資料)
ワシントン・コンセンサス
アメリカ政府、IMF、世界銀行などによって導入された経済的要綱で、民営化、規制緩和、自由化を強調し、市場至上主義的傾向が強い。

米国外交問題評議会
フォーリン・アフェアーズという雑誌を刊行し、米国の重要な外交案件がそこで示されている。
現在、日本への外圧は有効であるという合意があり、具体的な対日対策が検討されている。

USTR(米国通商代表)
ここの日本部メンバーは、日本関係の要職につくが、現在医療が重視されている。

ネバダ・レポート
2001年9月に明らかになったIMF(国際通貨基金)調査官と日本関係者の合作とされるもので、日本の財政破綻を見越しての提言。
米国は、意識的にこの種の陽動作戦を仕掛けてきているので、実態がわかりずらくなっている。

私自身は、以上のような参考資料について言及している資料を参考にしながら、日本の医療政策に関する底流を上記のように読み解き、提言させていただきました。

お読みいただいてありがとうございました。
(よろしければ、このブログのURLを他の方へ御紹介ください)

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康11掲示板

フォローアップ:

土壌がTSEを伝達する可能性 土壌中金属に感染性異常プリオン蛋白質が固着の新発見(農業情報研究所)
http://www.asyura2.com/0601/gm12/msg/448.html
投稿者 シジミ 日時 2006 年 4 月 15 日 22:11:29: eWn45SEFYZ1R.

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06041501.htm

06.4.15

米国ウィスコンシン-マディソン大学の研究者が、鹿の慢性消耗病(CWD)を引き起こすと考えられている異常プリオン蛋白質が感染性を失うことなく土壌中の一定の金属に固着することを発見した。

 CWDは狂牛病、羊のスクレイピー、人間のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)などと同類の伝達性海綿状脳症(TSE)の一種で、60年代に米国のコロラドとワイオミングで発見され、現在は米国14州とカナダ2州に広がっている。それは鹿だけでなく、他種の動物・ムース(ヘラジカ)にも広がっている。しかし、それがどのようにして鹿の間で、あるいは他種の動物にまで伝達するのかは分かっていない。

 感染動物の組織を食べることで感染が広がるとされる狂牛病と異なり、恐らくは、感染動物の死体や排泄物から放出される異常プリオン蛋白質が環境中に残存、これを通じて感染が広がるものと考えられてきた。しかし、確証はない。

 他の可能性が否定されるわけではないが、新たな発見は、一定のミネラルを含む土壌が環境に放出される異常プリオン蛋白質の”貯蔵所”となっており、動物ー鹿だけでなく、牛、羊なども含めてーが必要とするミネラルを摂るために食べるこのような土壌を通して伝達する可能性を示唆する。研究者は、これらの動物は毎日数百グラムの土を消費することができるという。

 Christopher Johnson et al,Prions Adhere to Soil Minerals and Remain Infectious,PLoS Pathogens,April 2006,2-4
http://www.plos.org/press/plpa-02-04-pedersen.pdf

 研究者は様々な実験手続を使い、土壌中に普通に見られる三つのミネラルー石英、カオリナイト( 高陵石)、モンモリロン石(膨張粘土)ーに対する異常プリオン蛋白質の親和性を測定した。その結果、感染性異常プリオン蛋白質が土壌中に見られる粘土タイプのモンモリロン石に固着することが分かった。異常プリオン蛋白質を粘土から除去することが極めて困難であることも分かった。粘土に固着した異常プリオン蛋白質を洗浄剤液でボイルしたときにだけ、粘土から離れたという。

 さらに、異常プリオン蛋白質が土壌中で感染性を保つかどうかを調べるために、異常プリオン蛋白質が固着した粘土を実験動物に注入したところ、動物はTSEの症状を示し始めた。この結果は、粘土ミネラルとの相互作用は異常プリオン蛋白質の感染性をほとんど減らさないことを示すという。

 研究者は、この実験は感染性が残ることを示したが、もっと自然の中での当を得た暴露ルートを検討する必要がある、現在、経口感染性を調べる実験が進行中だ、また土壌中で感染性がどれほどの間残るかを調べることも計画していると言う。

 この発見で実際のCWD伝達ルートが確認されたわけではないが、土壌を通しての鹿の間での伝達があり得ることは確認された。とすれば、他種の動物へのTSE伝達ルートでもあり得ることになる。このルートでの狂牛病伝播もあるかもしれない。感染した鹿などが広大な養牛牧場で死んだまま放置されたり、排泄をする可能性は十分にある。農場で埋められることが多い死亡牛や病気の牛が感染していることもあり得る。この場合にも、感染性を失っていない異常プリオン蛋白質を含む土壌を牛が摂取する恐れがある。最も、CWDが牛に伝達するという確証はないが。また肉骨粉の完全排除後に生まれた牛の狂牛病の英国での調査は牛が感染牛の排泄物による土壌汚染で感染した可能性も疑ったが、その可能性は小さいとされてもいる(英国:再燃するBSEの脅威―肉骨粉禁止後生まれの感染が急増,03.11.25http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/03112501.htm)。

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え・鳥インフルエンザ12掲示板

フォローアップ:

雑穀の機能性/啓発で確かな需要築け (日本農業新聞論説)
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/311.html
投稿者 heart 日時 2006 年 3 月 07 日 11:15:07: QS3iy8SiOaheU

[2006年03月05日付]

 雑穀への関心が高まっている。特に若い女性に人気が浸透し、貧しい時代の食というイメージがなくなった。健康や美容に良いとされる機能性が注目を集めている。一過性のブームに終わらせず、機能性を過大評価することなく、正しく消費者に伝え、確かな需要を築きたい。栄養や調理法に精通したソムリエの資格制度も動きだした。需要の盛り上がりを背景に国内産地の拡大にも期待したい。
 
 国内の雑穀で代表的なのはアワ、キビ、ヒエだ。戦後しばらくは、それぞれ数万ヘクタールも作付けられ、貴重な食材だった。その後激減し、1990年代には数十ヘクタールまで落ち込んだが、最近は増加傾向を示す。農水省の調べで、2004年産はアワが102ヘクタール、キビが227ヘクタールで前年の2倍前後。ヒエも1割方増えて178ヘクタールだった。このほかハトムギ、アマランサス、モロコシ(タカキビ)などが栽培されている。
 
 05年産は集計中だが、生産振興に励む産地があり、増加が期待される。とりわけ産地拡大に熱心なのが岩手県だ。JAいわて花巻は、雑穀を販売する子会社で製品開発を進めており、生産拡大に合わせて需要開拓を怠らない。JAは、女性部と開いた雑穀料理コンクールのレシピ集を出し、雑穀たっぷりの料理法を紹介。足元からの啓発は消費拡大に結びつくだろう。
 
 主な雑穀に共通する特徴は活性酸素を取り除く力(抗酸化力)が強いことだ。活性酸素は“さびつく”ように体を老化させるが、雑穀に含まれるフィチン酸が酸化防止に大きく働くという。フィチン酸は雑穀の種皮や胚(はい)に多いので、精白しない全粒粉をパンに使うなどの工夫をすると、より効果的だ。精白したものでも食物繊維による整腸作用など、健康食品としての価値は高い。
 
 こうした雑穀に関する専門的な知識を身に付けた人材を育てようと、日本雑穀協会が雑穀ソムリエの資格制度をスタートさせた。同協会は企業やJA、大学でつくる。資格は3段階制だ。基礎編のエキスパートの試験が昨年12月から始まり毎月120人の定員が満席の人気ぶり。中級の雑穀アドバイザーが今年秋、プロの雑穀ソムリエは来年春に試験を始める予定だ。
 
 エキスパートの受験者は、雑穀に興味を持つ女性が比較的多いという。最高レベルのソムリエは、調理の関係者らを見込んでおり、雑穀普及を担う助言者になってくれるはずだ。
 
 一昔前、食物アレルギーの子を持つお母さんたちが、健康食品の店などで雑穀を探し、食卓や弁当に取り入れていた姿を思い出す。今は、普通の店で簡単に手に入るほど普及した。「何となく健康そうだから」というイメージで食べてもらうのでなく、産地・流通・研究機関など関係者を挙げて、一層の啓発に努めてほしい。

http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/column/0603/05.html

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康11掲示板

フォローアップ:

鳥インフルエンザ解決の糸口はキャベツ? 韓国 (超絶)
http://www.asyura2.com/0601/gm12/msg/368.html
投稿者 花将軍 日時 2006 年 3 月 05 日 14:28:47: rcLXC/lPNk7qY

http://choxets.blog8.fc2.com/blog-entry-510.html

今、世界各地で広がっている鳥インフルエンザ問題。この問題を解決する糸口は、塩漬けキャベツにあるかもしれない。

ソウルの科学者らは、ドイツを中心に食用されているhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%88">ザワークラウトという料理が、鳥インフルエンザウイルスと戦うバクテリアを持っていると考えているという。
研究員らが、鳥インフルエンザに感染している、13羽のニワトリにザワークラウトを与えて調査をしたところ、うち11羽のニワトリが一週間以内に回復の兆しを見せた。

今回の研究結果についてカン・サオウク教授は、「サワークラウトは鳥インフルエンザウイルスだけでなく、他のインフルエンザウイルスとも戦う力を持っています。」と発表した。

http://www.ananova.com/news/story/sm_1610560.html?menu=news.quirkies”>ANANOVA

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え・鳥インフルエンザ12掲示板

フォローアップ:

危険な正露丸の服用(民医連新聞 2002年12月01日)
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/250.html
投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 1 月 29 日 22:08:12: Lif1sDmyA6Ww.

全日本民医連ホームページからhttp://www.min-iren.gr.jp/search/06press/shinbun/2002/021204_05.htmlより引用

民医連新聞 2002年12月01日 1294号  全日本民医連

危険な正露丸の服用

大分・健生病院・今里 真(医師)

 14歳の男の子が重症の腸炎で入院しました。軽い食中毒様症状があったので、自宅にあった正露丸でやり過ごしているうちに3日たち発熱、腹痛をがまんできなくなり、当院受診後入院となったものです。
 当院では、食中毒の起炎菌推定、重症度把握、菌体の洗浄回収のため、大腸内視鏡を通常行っていますが、今回は興味深い所見を確認しました。内視鏡所見は、キャンピロバクター腸炎ですが、その炎症所見が極めて強く、腐食様の変化もありました。そして、大腸内に6ミリ大の黒色球状物を認め、そのひとつをサンプルとして回収したところ、正露丸独持の刺激臭を認めました。正露丸で麻痺した腸管内にキャンピロバクターが異常繁殖し、正露丸の粘膜腐食作用と共に腸炎を悪化させたようです。その証拠に内視鏡で大腸を洗浄し正露丸を除去しただけで、翌日から自他覚所見は改善しました。
 正露丸の作用は、その毒性の発現用量で現れます。すなわち腸管運動が神経毒によりマヒして下痢が止まり、知覚神経が神経毒により解離して腹痛を感じなくなります。虫歯に詰めると痛みがなくなるのも同じ原理です。
 「正露丸」は元もとは「征露丸」といって日露戦争に出向く兵隊さんに「極寒の地でもお腹をマヒさせて戦え」という医薬品とは思えないドーピング剤だったそうです。毎年のようにマヒ性イレウス、腸壊死、腎不全などで手術や透析にいたる例など正露丸の害が報告されていますが、テレビコマーシャルは全く使用上の注意事項を知らせません。
 医薬品集などで正露丸の主成分クレオソートを調べると「歯内にのみ使用し、口腔粘膜に付着した場合、腐食する場合があるので直ちに洗い流すこと」と記載されており、服用など論外なようです。
 一家にひとつはあると言われる正露丸には“注意”しましょう。
(本件は、大分市医師会医学会総会で発表しました)


 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康11掲示板

フォローアップ:

タミフルの国家備蓄も米ブッシュの意向!?【情報紙ストレイ・ドッグ】
http://www.asyura2.com/0505/gm11/msg/620.html
投稿者 World Watcher 日時 2005 年 11 月 23 日 17:40:02: DdDUJ9jrxQIPs

●“発症”でなく、“感染”して48時間以内に飲まないと効果がない!?

 最近、新聞や週刊誌上を新型インフルエンザ対策として、タミフルの国家備蓄を急げといった旨の記事が賑わしている。
 こうしたなか、出て来たのが、タミフル服用後、異常行動で死んだという記事。現状、副作用かどうかは不明だが、米食品医薬品局(FDA)のデータでは、服用後の死者は世界で71名に上るという。
 タミフル礼賛に水を指す事実だが、しかし、新型インフルエンザが流行した場合、最悪、世界で1億5000万人が死ぬ可能性があるという世界保健機関(WHO)の見解の前には、本当に効果が期待できるなら無視していい数字かも知れない。
 だが、大手マスコミがほとんど報じない、もっと根本的な疑問がある。
 既報の記事を見ると、タミフルの効果が期待できるのは“発症”48時間以内に飲んでと記されている。
 しかし、なかには“感染”して48時間との記述もあった。
 そこで、本紙・山岡はあるウイルスの専門家に尋ねてみた。すると、“感染”して48時間以内、それも早ければ早いに越したことはないという。米国で12年間先端のDNA研究等をやり、イリノイ工科大学助教授(化学科)を務めた。ウイルスと感染の解説書も出している。
 考えてみれば、この薬はウイルスそのものを殺すのではなく、増殖を防ぐものだから当然。症状が出るほど、すでにウイルスが増殖してしまってからではもはや手遅れの可能性が高いわけで、素人でもわかる理屈だ。
 だが、そうなると大いなる疑問が湧く。
 権威あるわが国の研究機関「国立感染症研究所」のHPを閲覧すると、新型インフルエンザはこれから出現が予想されるものだから未知数ながら、その潜伏期間は3ー4日とみているようだ(インフルエンザの潜伏期間:通常のヒトのインフルエンザの場合は1-3日間程度であり、鶏での高病原性鳥インフルエンザの感染は3-7日間と考えられる。ヴェトナムの例での鳥の接触から推定するとヒトでの高病原性鳥インフルエンザ感染の潜伏期間は3-4日程度という報告もある)。
 発症しないと、基本的に患者はタミフルを求めない。
 となれば、潜伏期間が3−4日ではほとんどの者は飲んでも手遅れではないか。
 こういうと、その研究者は「そうだ」と答える。
 では、備蓄しても無駄ではないか(2500万人分備蓄するとしており、その費用は数百億円になる)。
 また、その研究者は「そうだ」と答える。
 そして、「決まっているじゃないですか。薬を売るため。政官財の癒着ですよ」とこともなげに言い切った。
 

●ラムズフェルド米国防長官はタミフル開発会社元会長にして大株主


このタミフルを製造・販売しているのはスイスのロッシュ社。
 わが国で独占販売してるのは中外製薬だが、ロッシュ社の関連会社が50%の株主で、要するにロッシュ社のグループ会社なのだ。
 実はこのタミフル備蓄に異議を唱えた記事が、今週発売の『週刊朝日』から唯一出ている。
 同記事を解説すると、しかし、実際にこの薬を開発したのは米国のバイオ企業、ギリアド・サイエンシズ社(本社・カリフォルニア州。米ナスダック上場)。
 ロッシュ社が儲かれば、ギリアド社、そして中外製薬も儲かる。実際、3社ともこの間、株価が急騰した。
 そして、ギリアド社の元会長で大株主なのが、何とラムズフェルド米国防長官。元国務長官のシュルツ氏も同社出身。もう、おわかりだろう。何やら、不可解極まりない米国産牛肉の輸入再開決定と似て来た……。

「そもそも、タミフルは平均8日続く症状を1日早目に回復させる程度の効果しかない。だから、世界ではそれほどこの薬は使用されていません。ところが、わが国は例年のインフルエンザの症状緩和に多くの方が使用しており、世界のタミフルの実に8割も消費しているんです。その結果、すでにタミフルに耐性を持った(=効果がない)ウイルスが出現しているとの報告もあるんですよ」(前出・研究者)
 新型インフルエンザは、鶏との接触が多いアジアから出現する可能性が高いとされる。だが、もし耐性を持った既存のインフルエンザにかかった者が鳥インフルエンザにも感染し、両方が体内で混ざってタミフルに耐性を持った新型インフルエンザが出現したとしたら……。もはや、金儲けレベルでは済まされない犯罪と成り得る(写真はラムズフェルド米国防長官)

http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/11/post_1655.html

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え・鳥インフルエンザ11掲示板


フォローアップ:

ステロイド剤を集中投与 インフルエンザ脳症で指針
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/162.html
投稿者 けろろ 日時 2005 年 11 月 25 日 07:47:20: Oe3/jZq7R7A4k

ステロイド剤を集中投与 インフルエンザ脳症で指針

 乳幼児に多く死亡率も高いインフルエンザ脳症の診断・治療指針を、厚生労働
省研究班(主任研究者・森島恒雄岡山大教授)が24日までにまとめた。早期に
ステロイド剤メチルプレドニゾロンを、短期間で集中的に投与するパルス療法を
行うのが有効としている。
 抗ウイルス薬タミフルについては、安全性と有効性が確立していない1歳未満
の乳児でも「使用が望ましい」とした。その際は、家族に十分に説明し同意を得て
投与する必要があるとした。
 指針によると2002−04年の症例報告では、メチルプレドニゾロンを発症1日
目に使った場合、全員が軽快または軽い後遺症で済んだ。しかし、2日目の投
与では半数近くが、死亡したり重い後遺症が出たりした。3日目以降の投与で
は、死亡と重い後遺症が8割近かった。
(共同通信) - 11月25日0時47分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051125-00000003-kyodo-soci

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康11掲示板


フォローアップ:

虫歯退治に3種の抗菌薬 削らず詰めず塗って待つ 読売
http://www.asyura2.com/0505/health10/msg/362.html
投稿者 小耳 日時 2005 年 8 月 03 日 23:43:25: 1UddCTsVwSrOw

虫歯退治に3種の抗菌薬 削らず詰めず塗って待つ
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20050711ik15.htm

 宮城県の主婦(30)は、虫歯が痛み、特に冷水を飲むと、しみるように強く痛んだ。ところが、近くの歯科医院でエックス線検査を受けても、虫歯は見つからない。それでも痛みは治まらないため、仙台市泉区のタクシゲ歯科医院で、抗菌薬を塗る治療を受けた。「3Mix(ミックス)―MP法」と呼ばれ、ほとんど歯を削らずに済んだ。1週間後には痛みが消え、冷水にしみる痛みも軽減。3回の通院で治療は終了した。


 虫歯は、口の中にいるミュータンス菌など様々な細菌が、食べかすなどから酸を作り、酸が歯を溶かすことで起こる。虫歯部分にはびこる細菌を退治すれば、歯を削らずに虫歯の進行を抑え、歯の持つ自己修復能力により、元の歯に戻すことができる。

 これが「3Mix―MP法」による治療の考え方だ。細菌を殺す3種類の抗菌薬と、薬剤を浸透させる軟膏(なんこう)などの頭文字をとってこう呼ばれる。

 この治療を確立した一人、タクシゲ歯科医院長の宅重豊彦さんは「悪さをする細菌を除き、生体の回復力に任せるのは内科では当たり前の治療法。それが歯科領域にはなかった」と話す。

 歯は、表面の硬い「エナメル質」、その下の「象牙(ぞうげ)質」、血管や神経が走る「歯髄」の3層構造。虫歯がエナメル質にとどまっているうちは、痛みはないが、象牙質まで進行すると痛みが出ることがある。象牙質は「象牙細管」という細いチューブが集まってできていて、歯髄の神経につながっているからだ。

 象牙質に達した虫歯の治療では、虫歯で色が変わった部分を削り、そこを消毒液で殺菌して金属などをかぶせるのが一般的だ。しかし、細管に潜む菌まで完全に殺すことは難しく、しばらくたつと虫歯が広がり、再び歯を削るケースが多かった。

 3Mix―MP法は、この弱点を克服する手法。虫歯部分に抗菌薬を塗り、樹脂などでふたをすると、薬で細菌が死滅する。虫歯で破壊された部分にカルシウムが沈着し、約1年後には象牙質部分が元のような状態に回復
する。

 一度処置すれば抗菌効果は長期間続く。宅重さんによると、歯髄まで達し、通常なら歯髄を抜く治療が必要な重度の虫歯でも、1か月後には9割以上はほとんど削らずに痛みが消えたという。虫歯は削って治す、という従来の常識を一新する手法だ。

 この治療で使う抗菌薬は、メトロニダゾール、ミノサイクリン、シプロフロキサシンの3種類。新潟大大学院医歯学総合研究科教授の星野悦郎さんが、この3剤の組み合わせが無菌化に有効であることを発見した。

 宅重さんは、この3剤に軟膏のマクロゴール(M)とプロピレングリコール(P)を加えることで、歯の中への抗菌薬の浸透性が高くなることを突き止めた。

 いずれの薬も内科などで使われており、使う量は微量なので安全性には問題ないという。保険適用されないが、薬剤費は歯1本あたり4〜5円で、患者の負担は従来の虫歯治療と変わらない。

 「削って詰める」が基本だった歯科治療に転換を迫る治療法だけに、学界から当初は反発があった。宅重さんは、これまで約2500人の歯科医師に、この新治療の実習を行い、普及に努めている。(科学部・木村達矢)

3Mix―MP法を 行っている主な歯科医院
牧歯科医院(青森市)
(電)017・775・8881
タクシゲ歯科医院
(仙台市)
(電)022・373・5695
大河原歯科医院
(山形県天童市)
(電)023・653・2206
煙山歯科(東京都目黒区)
(電)03・3716・0851
寺西歯科医院
知県大治町)
(電)052・443・0961
トヨシマ歯科(大阪府島本町)
(電)075・961・0418
くき歯科(大阪市)(電)06・6561・6480
岸保歯科クリニック
(広島県府中町)
(電)082・286・1200
かいで歯科医院
(広島県廿日市市)
(電)0829・32・1777
戸高歯科医院(大分県佐伯市)
(電)0972・45・0841

(2005年7月11日 読売新聞)

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康10掲示板


フォローアップ:

癌・エイズ等難病を治すワクチンは存在していた!- 誘導消失療法(IRT)
http://www.asyura2.com/0505/health10/msg/155.html
投稿者 World Watcher 日時 2005 年 6 月 01 日 16:39:38: DdDUJ9jrxQIPs

もう不治の病は存在しない!?
ガン、エイズ、心臓病をはじめとする数々の難病を99%以上の確率で癒してしまうワクチンが既にこの世に存在する。そう聞いたら、皆さんはどう思われるだろうか? そんな馬鹿なことがあるのかと信じられないに違いない。
もしそんなワクチンが存在したら、病に臥せる人々の数が激減することになり、なんとも喜ばしい事である。ところが、それは、医師、病院、薬の必要性が圧倒的に少なくなることをも意味する。つまり、医薬品業界にとっては大打撃であり、多くの人々が職を失い、大量のホームレスが生まれる等、世界中に計り知れない変化を与える事になる。
オーストラリアの医学博士サム・チャチューワ氏は、そのような大発見をしてしまったが故に、大きな災難に見舞われることとなった。
1995年夏、チャチューワ博士は、過去15年間の研究が報われ、人生において最も輝かしい体験をする予定であった。その10年以上も前に、彼が開発した療法とワクチンは完成していたが、まずは自分の研究成果を医療関係者に伝えるために世界中を回り、事前に医療機関で臨床実験が行われる必要があった。アメリカのコロラド大学、UCLA、そしてシーダース・サイナイ・メディカル・センター(CSMC)では、他のいかなる治療方法でも効果を上げることの出来なかった患者に対して、彼の開発したワクチンを投与する臨床実験が試みられた。
結果は、99%以上の患者にすぐに効果が現れる、驚くべきものであった。その実験に関わった医師達は皆興奮して、チャチューワ博士の開発したワクチンの奇跡的効果に感激を露にした。自分の開発したワクチンの効果を一流の医療機関で確認して、自信を持ってオーストラリアに帰国したチャチューワ博士は、世界に向けて、まさにその成果を発表する段階であった。
ところが、突然のようにテレビや新聞のインタビューはキャンセルされ、これまで好意的に彼の研究を支持してきた医学者達が態度を急変させた。彼は自分の研究成果を追検証する医療機関に10万ドルの資金提供を申し出ていたにも関わらず、どこの医療機関も彼の研究を取り上げる計画を取り止めてしまった。オーストラリア医学協会の者達は、明らかな嘘を付く詐欺師であるとして、チャチューワ博士を非難し始めた。また、彼の研究を協力していた医学者達ですら態度を一変させて、共同研究の継続を拒否してきたのだ。
チャチューワ博士の研究は、現在の医学界においては常識を逸脱したアプローチであり、その驚異的な効果は医薬品業界を揺るがすものであったのだ。
では、そのチャチューワ博士の研究成果と未曾有の一千万ドル訴訟の行方を紹介することにする。

ガンに冒された父親を救いたい!


1975年、サム・チャチューワ少年が思春期に入った頃、父親にいくつもの骨髄腫(脊髄癌)が見つかった。その時、兄と姉が医学部に進学しており、サムも将来は医学部に通うつもりでいた。そのため、父親はすぐに息子に癌のことは告げずにいた。また当時は、特別な症状が発生しない限り、何の治療も行わない状況であったため、父親はいつもながらの生活を続けることにした。しかし、次第に症状が現れ容態が悪化すると、仕事の鬼であった父親も、家族と友に過ごす時間を大切にするようになっていった。サムは、何とか癌を治す方法を見つけ出し、父親の健康を取り戻したいと切に願っていた。サムは、物理・化学において非常に秀でていた。そして、医学、殊に癌について独学を始めた。
サムは、次のようなことを考えた。超音波は、目標物の密度に応じて異なる発熱係数を持つ。つまり、超音波に曝されるものが、密度が高く硬ければ、より熱くなる性質がある。癌は通常の組織よりも密度が高い。骨に囲まれた父親の癌は、他の柔らかい組織よりも密度が高くなっているはずで、超音波による熱によって癌を殺すことが出来るのではないか?
サムは何人かの癌研究者に連絡を取った。すると、彼らは興味を持ってくれて、まずはそのようなことが過去に試されていないかどうか調べるように彼にアドバイスした。調べてみると、30年ほど前にそれは試されており、僅かながらの効果と同時に、時折害となる反応の方も確認されていることを知った。
そのようにして、過去そして現行の癌治療に関してサムは次々と学んで行き、ほとんど効果が得られていないにもかかわらず、化学療法や放射線療法が広く普及している現状も学んでいった。
そして1977年、サムは18歳にして、のちに自らが命名したIRT(Induced Remission Therapy = 誘導消失療法)の基となる癌の治療法を発見し、前代見聞の若さでオーストラリアの癌研究機関で研究・発表を行うに至った。

18歳の少年の閃き
癌に関して学んでいったサムは、ある現象に関心を持った。どんなに悪性でも、ある器官・組織は癌の攻撃に抵抗力を示すことである。それは小腸である。小腸だけは、癌の拡大に抵抗力を示すばかりか、癌を進展させることがほとんどないのである。小腸はパイアー斑と呼ばれるリンパ組織の小節で自らの免疫保護力の恩恵を受けている。おそらくそれが癌の進行と腫瘍の拡大を妨げるものと考えられる。
サムは考えた。胸腺は脊椎動物の免疫機能に重要な物質を分泌する内分泌腺であり、ヒトの場合は首の付け根に近い胸部にある。しかし、例えば鳥の場合、免疫を司る器官は胸腺ではなく、未発達状態の腸内にある。ヒトの免疫のこの部分は、進化の過程で、不公平にも退化して譲り受けてきたのであろうか? 
他の動物にとっては命取りとなる病気に対して、ある種の動物達は完全なる抵抗力を示す能力は、ヒトの小腸が示す免疫能力と関連付けられる。例えば、HIVの場合、人間にだけ感染し、死をもたらすものである。実験を行ったほとんどの動物達は、その感染を退ける抵抗力を持っている。それでは、どうしてエイズに対するワクチン生成のために、動物の免疫反応を利用しないのだろうか? 
薬学が未発達の時代には、医者達は、狂犬病、灰白髄炎、天然痘や他の伝染病等の治療に馬の血清を用いていた。どうして今日でも同じ理論を用いないのだろうか?
サムは、それを応用しようと試みた。過去の治療法においては、ウィルスの突然変異という問題が見られたが、彼はそれを解消し、動物の持つ抵抗力を人間に移植して完全なる治癒を実現するワクチン開発を考えたのである。サムは1984年にメルボルン大学医学部を優等で卒業して、正真証明の医者になった。そして、動物の免疫反応を利用するという独自のアプローチは、動物実験においても、人間に対する臨床実験においても、注目すべき成功を収めていった。

自発的消失現象と癌のミステリー
これまでの歴史において、癌のように、通常ならば治るはずのない病気が、奇跡的に消失してしまうという、常識では考えられない現象がいくつも報告されている。チャチューワ博士はそのような現象に興味を持って調べてきた。突然のように病気自体が自発的に消失してしまう奇跡のような現象である。多くの科学者達は、ある病気に掛かっている際に、別の感染が起こり、それが癌細胞を破壊する能力を有していたのだと結論付けた。
そこで、癌組織を殺すためにウィルスやバクテリアのエージェントが使われてきた過去がある。その攻撃的な感染により、一時的に癌を抑制する効果がしばしば見られたが、時に強烈な病状がしっぺ返しに現れ、患者たちは死亡するケースが多かった。このような試みは期待に応えるものではなかったが、大いなるミステリーを投げかけるものであった。
過度に熱心な医者達は、普通の人であれば死に至らしめる天然痘、マラリア、脳炎や他の感染症のウィルスを癌患者に投与したが、彼らがその感染によって死ぬケースはほとんど無かった。癌患者達は、それらの強烈なウィルスの攻撃に対して、自らを守ることができるのである。また、白血病の場合、子供が麻疹に掛かると、そのウィルス粒子が白血病細胞の内部に見られるようになる。3週間以内で、発生した麻疹に対抗する抗体が、麻疹のウィルスとすべての癌(白血病)細胞を破壊してしまうのである。
統括する要因は、癌が発病している間に、病気に対する免疫反応を効果的に発動させる患者自身の能力にあるようであった。
そして、数年に渡る動物実験を繰り返した後、チャチューワ氏は、癌は洗練された免疫学的メカニズムを持つことを突き止めた。癌細胞は生体をその母体内で被包し、その細胞と取り込まれたものを破壊するために、抗体を発することになる。体が打ち負かす事の出来ない感染がみられれば、癌細胞はそれを被包しようとして急速に成長しようとする。しかし、感染を受けた生体を注入すると、単純に癌が広がることはない。癌細胞は広範囲に抗菌・抗ウィルス性のエージェントを発生させるが、その中には、HIVに対してさえ効力のあるエージェントも含まれるのである。

IRT(Induced Remission Therapy = 誘導消失療法)
偶然なのか、そもそもそのようにデザインされているのか、癌やエイズのような病気の細胞は、容易に冒され、蔓延る遺伝子的・代謝的構造を持っている。もし患者の免疫反応が適切に評価されれば、病気はそれ自体を破壊に導く抗原を発生させることが出来る。単純に投与すれば、1つの癌細胞は健康な細胞よりも遥かに異なる遺伝子情報を発生させるようになり、それ故に様相を変化させ、細胞とその内部のウィルスを刺激して免疫学的に多量の免疫細胞に注意を向けさせるようにする。癌やエイズを効果的に破壊することはできないが、病気に冒された細胞とその元の両方の様相を変えることができる。そして、それらを効果的に根絶させるように、大量の免疫細胞を発生させることができる。病気を、我々が対処可能なものと似た状態にすることで、それを簡単に取り除けるようにするのである。
癌やエイズの自発的消失は、病気に冒された遺伝子を容易に認識・破壊させられるように仕向ける自然の感染に従う。IRTは、細胞治癒を確実にするために、病原性の無い有機物のみを利用し、通常の遺伝子材料を持った細胞であふれさせるというメカニズムを洗練させたものである。ウィルス自体の逆転写酵素を利用した多くのワクチンは、目標であるウィルスのDNA近辺に注射され、駆除される結果をもたらす。
例えば、次のケースは、おそらく最も治療が困難な肝臓癌である。別の場所からの転移で、ひとたび癌が肝臓に到達すると、非常に治療が困難となる。図1は、42歳女性の肝臓のCT画像である。上に丸で囲まれた黒い点は、患者が生まれ持って有する嚢胞である。左側の大きな黒い点が癌である。この癌は、患者には無害な死んだバクテリアの抽出液を使って、ブドウ球菌感染にくっ付けたものである。図2は、わずか2週間の治療で癌が消えたことを示している。


図1.治療前

図2.治療後2週間

数々の奇跡的治癒の例
図3は激しいウィルスの攻撃に会い、構造的に崩壊の危機のある細胞を示している。ウィルスは細胞質を通して小さな黒い粒子として見ることができる。この細胞は流動血球計算によって分離された部位の代表である。驚くべきことに、患者のプロテアーゼ共生生物は検知不可能なPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を示した。この病気の進行を診断するために共通して利用される技術すら疑うことにもなるのだが、PCRレベルが20万を超える他の患者たちは、細胞内ウィルス粒子の数がより少なく、さらに効率的な免疫反応を示している。


図3. ワクチン投与前
いくつものウィルス粒子に感染したTリンパ球(T細胞)が、細胞質の中に小さな黒い円として見られる。細胞は冒されており、外側の細胞膜は不規則に破壊されている。

図4. ワクチンを投与後3日目
T細胞の細胞膜が、不定期なウィルスの輪(おそらくはリソゾームの形成を表す)と伴に、ウィルス粒子が減少し、より規則正しくなっている。

図4. ワクチン投与後6日目
細胞内のウィルス粒子の数が著しく減少している。リソゾーム又は他の細胞内の免疫・疾病拒否現象と考えられるが、破壊されつつあるウィルス粒子の周りに輪が現れる現象が見られる。

図5. ワクチン投与後9日目
細胞核内のワクチンの影響を表す核内の凝縮組織の成長が、ウィルス物質の駆除と細胞質のウィルスの除去を伴っている。細胞構造が正常に戻っている。
-----------------------------------------------------------------------------
IRTは、心臓病を含む多くの病気に驚くべき治癒反応をもたらしている。図7、図8は、深刻な心臓病を経験したことのある、50歳の糖尿病患者の心電図である。わずか2日間の治療で心臓の機能が高まり、R波進行において改善が現れたことを示している。患者のトリグルセリド値は、3分の1に降下している。また、コレステロール値とグルコース値も改善している。遺伝子レベルで効果を発揮するIRTには限界がなく、炎症性の病気、ぜん息、多発性硬化症、尋常性狼蒼、慢性疲労症候群、関節炎、乾癬、痴呆等にも効果がある。

図7.治療前

図8.治療後2日目

図9.治療前

図10.治療後2ヶ月
-----------------------------------------------------------------------------
図11は、22歳男性の胸部CT画像である。横隔膜の片側を貫く肝臓癌が、右側の肺を包み込んでいる。図12は、6週間の治療の後のCT画像で、肺を取り囲んでいた癌が消えていることが判る。

図11.治療前

図12.治療後6週間
-----------------------------------------------------------------------------
図13は、ボディー・ビルディングを行う32歳女性の胸部レントゲン写真で、非ホジキンリンパ腫を煩っている。中央の大きな白い塊が癌である。彼女は約1週間の治療を受け、ほぼ癌が消えていることが図14から判る。

図13.治療前

図14.治療後1週間
------------------------------------------------------------------------------
図15は、乳癌に掛かった65歳の女性のレントゲン写真である。図16は、治療後10日後のレントゲン写真で、正常な状態に戻っている事がわかる。

図15.治療前

図16.治療後10日目
------------------------------------------------------------------------------
図17で、青い点は白血病の細胞である。これが1週間の治療で図18のように消失している様子が判る。

図17.治療前

図18.治療後1週間
-------------------------------------------------------------------------------
未曾有の1000万ドル訴訟
2000年8月11日、ロサンゼルス連邦裁判所では、被告シーダース・サイナイ・メディカル・センター(以下CSMC)は原告サム・チャチューワ博士に対して約1000万ドルの支払いを命じる判決が言い渡された。
そもそも、そのような裁判が行われた背景として、次のような過去があった。
チャチューワ博士が独自の治療法で前立腺癌の治癒を実現したニュースが広まると、UCLAやCSMAの一流の研究者達はチャチューワ博士にアプローチして、癌やエイズに対して臨床実験を行いたいと申し出たのだ(のちに、南カリフォルニア大学もその実験・研究に関わっている)。
1994年秋より始められた試験においては、大きな成功を納めて、医学界より極めて好意的かつ積極的な反応を得る事が出来た。CSMCのエイズ・免疫異常センターの所長エリック・ダール博士は、「データを見ると、実験に使われた多くの血清サンプルが、感染を大いに抑制していることが判る」とコメントしている。UCLA医学部の教授ポール・テラサキ博士は、「大規模な実験が着手され、興味深い結果を出している」と記事にしている。また、同医学部のシュロモ・メルメッド博士は「興奮すべき治療機会を与える新しい世界」と評した。
さらに、コロラド大学、ストックホルム大学等の医療機関でも、チャチューワ博士の研究とワクチンの効果が、臨床実験を含めて十分確認されていた。そして、20世紀末までには、20世紀最大の発見をおさめた医学者として賞賛されるものと思っていた。
ところが、チャチューワ博士の名声が広まると同時に、災難も彼を襲うことになった。メキシコのあるクリニックが、チャチューワ博士の名前を利用して、ワクチンと称する偽物を販売し始めたのだ。現実には、そのクリニックは患者に水道水を高額で売りつけていた。しかし、数人の患者が死亡し、メキシコ政府にクレームが届くほどに事態は発展した。チャチューワ博士はそのクリニックを訴えて、最終的にはそのクリニックは営業停止に追い込まれたが、チャチューワ博士にとっては、大きな打撃であった。多額の訴訟費用を負担しただけではない。
それを切っ掛けに、UCLAとCSMCはチャチューワ博士との関係を一切否定し、チャチューワ博士の信頼性に問題があるとして、過去に行われた実験データすら否定する態度に出た。ところが、最も悪質であったCSMCは、チャチューワ博士の研究を盗用して、病院側が独自に発見した研究内容として、彼の理論をジャーナルに掲載すら行っていた。そして、矛盾することではあるが、CSMC側は99%以上という驚異的な治癒率を誇った臨床実験のデータ公表を拒み、チャチューワ博士が開発したワクチンをすべて没収し、彼に返すことは行わなかった。

そこで、秘匿されたデータの公表、奪われたワクチン奪取、そして名誉回復のためにも、チャチューワ博士はCSMCを訴えたに至った。
現実には、矛盾だらけのCSMC側の対応が次々と暴露されたばかりか、チャチューワ博士のワクチンのお蔭で奇跡的に癒された患者達が証人になり、彼の信憑性が高まることとなった。判決は明らかであった。傍聴者の中には、病院側を悪魔呼ばわりして騒ぐ人も現れた。結局、チャチューワ博士は勝訴した訳だが、失うものの方が大きかったと言えるだろう。
大変な時間、お金、労力を掛けて開発した、最も効果の大きかったワクチンが無くなってしまい、一から製造を始めねばならない状況になった。開発には少なくとも数年は要する。もっと早い時期に臨床実験のデータが公表されて、チャチューワ博士の研究内容が普及していれば、今なお死者が多数出ている癌、エイズ患者ばかりでなく、その他不治の病を煩う人々の命が救えたはずである。これは、チャチューワ博士個人ばかりでなく、人類にとって甚大なる被害を与えた訳である。そのような意味において、1000万ドルの賠償金程度で済まされる問題ではなかった。チャチューワ博士は、いくつもの裁判を戦い抜いており、今なも他の裁判で、膨大な出費をしている。
チャチューワ博士が体験した災難は、過去に例のないユニークな研究を支持しないアカデミズムの世界と、効果のあり過ぎる治療法を歓迎できない巨大な医薬品業界からやってきた。その証拠に、チャチューワ博士の研究を支持してきた世界各地の医療機関が、突然口を揃えたように態度を一変させ、彼を非難した。当事者同士だけでなく、直接チャチューワ博士と関係の無い医療機関やニュース・メディアが一斉に彼を非難した。また、メキシコの移民局の役人は、何者かに金銭提供を受け、チャチューワ博士を拘留し、脅迫すら行った(のちにその役人は投獄されている)。
どうやら世界中に監視機関が存在し、効果のあり過ぎる治療法の発見や、歴史を覆すユニークな発見が行われると、そのような研究者の信用を落す手段が瞬時に講じられ、専門の研究機関はそれに関わらないよう通達を受ける現状があるようだ。そもそも、医学的大発見のニュースは、必ず大きな医療機関の研究者達からやってくる。チャチューワ博士のように、自らの努力で資金を得て、研究を続けてきた個人の発見がニュースになることはない。大きな医療機関自体が一種の監視機関に成り得ており、そのような機関に所属せずして、世界に研究成果を公表することすら困難な状況が存在するのは、まことに残念なことである。
今我々に必要なことは真実の情報が公開される事である。そして、チャチューワ博士に研究に専念させる環境を与えることである。これが現在最も必要なことであると考えるのは筆者だけではあるまい。
判決
※現在、サム・チャチューワ博士の消息が不明です。どなたか、連絡先をご存知の方がいらしたら、メール頂けましたら幸いです。

http://www.knetjapan.net/mizumori/articles/chachoua.html

■「危機的状況にある歴史」 | 製薬企業カルテルによる戦争計画の謀略をマティアス・ラス博士が告発する

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 不安と不健康10掲示板


フォローアップ:

「ストレス過剰の影響を受け続ける現代人の現状と将来性」について 西園寺鉄司
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/343.html
投稿者 西園寺鉄司 日時 2004 年 3 月 29 日 19:49:58:DoOVFKSjNNoIg

主題「ストレス過剰の影響を受け続ける現代人の現状と将来性」について
副題「立花隆『文明の逆説』を読んで」
2004年3月1日作成 西園寺鉄司

1 立花隆『文明の逆説』を読んで

 2004年の正月過ぎから一月末までの約一ヶ月弱の期間をかけて、立花隆氏著作の『文明の逆説』を読みました。この本は、単行本が1976年12月に発行されており、内容もその頃のものです。それで、大変衝撃的な内容であり、非常に興味を持って読ませていただいたので、今回はこの本の内容を中心にしてレポートを作成させていただくことにしました。

 内容に関して順次ふれていきますと、まず、自然界のバランスが崩れるとタビネズミが大量発生するというピソードがありました。増えすぎたネズミ達がどうなるかというと、発狂して集団で海に飛び込み自殺をするのだそうです。このエピソードは有名であり私も知っていましたが、他の生物に関しても、野生のシカが増えすぎたケースでは、突如として大量死が起こったとのことです。そして、これらの生物の異常行動には、ちゃんとした原因があり、一定の土地面積に対してある生物が一定数以上になると、その生物はストレス過剰となり異常行動を起こすのだそうです。そして、それは自然界のバランスを取るために人口調節メカニズムが働いた結果なのだそうです。

 「イギリスのカルフーンという学者が、ネズミをギリギリのストレスとなる過密状態に保ったまま、三代にわたって飼育をしてみた。すると、まず性行動に異常が現われた。メス、オスの区別ができない同性が出た。未成熟のメスを犯したがる者も出てきた。インポになったのもいる。変態も現われた。つまり、“生殖につながらないセックス”が増えたわけだ。次にメスたちの行動が異常になった。特に母親ネズミの行動が狂ってきた。自分の子供を保育することも、保護することもできないメスが増えたのである。そのため、忘れ去られた子ネズミは、他のネズミに踏み殺されたり、食われたりしてしまった。妊娠する割合いが減り、流産率が高くなった。生まれてくるネズミは発育不良、先天性異常が多くなった。そして、ネズミ同士の闘争が増え、弱いものは社会から離脱した状態になり、ネズミの社会は混乱状態になったのである。だが、異常を起こすのは弱いものが中心で、強者は相対的に正常を保つことができた。弱い者というのは、若いオス、特に子供たちである。(立花隆『文明の逆説』(文庫版)講談社、1984年。35頁より引用。)」

2 衝撃的な内容、人類にもよからぬことが待ち受けているのか

 そして、読み進めていくと、人間に関しても現在とても微妙な時期に差しかかっていることがわかります。人間も、地球上の生物の一種族なのです。ただ、生物の中で人間だけが理性や知性を持っており、それゆえ、道具を発明し、火をおこし、高度な文明を築き上げることができた事により、人間を他の生物とは明確に異なった存在に見せているのですが。

 生物が大量死する際のパターンは、みな一様に類似した大量発生から大量死への人口爆発曲線(同65頁を参照。)を描いています。

 そして、産業革命以降の人類も、社会福祉・医療の発達でなかなか死ななくなったのと、発展途上国における高い出生率により、人口爆発が起こっているとのことです。具体的には、1800年頃に9億人だった世界人口は1960年頃には30億人になり、それが、現在(2004年)は64億人にまで増加しています。また、2050年には90億人強にまで達してピークを迎えると予測されています。これは、人間以外の生物が異常行動を起こし大発生した時の人口爆発曲線とほぼ一致した推移を示しており、他の地球上の生物に生じた現象と同じ現象が人間にも起こると仮定するなら、これから人間にも人口大爆発によるストレス過剰を原因とした異常行動や大量死が起こる可能性が高いとのことです。

 「ローマクラブは、「成長の限界」の研究で、資源の欠乏、食料の欠乏、汚染による環境悪化を最終のタガとしてさまざまの計算を試み、どんなに技術を発展させても、このまま人口が増えていけば、遅くとも二十一世紀後半に、人類の大量死が起こるだろうと予測している。しかし私は、もう一つの可能性、もっと悪い予測の方が実現しそうな気がする。それは何かといえば、ストレス過剰になった人間が、生理的にも、精神的にも異常になり、不健康になり、狂いだし、異常行動を起こし、社会が内部から崩壊しはじめ、やがて文明のシステムが働かなくなり、大量死が起こる可能性である。そのプロセスはすでに進行しはじめている(同39頁より引用)。」

 実際に、現在において過密状態によるストレス過剰(これを生態学では“密度効果”というそうです。)と、それが原因と考えられる精神的な異常、性行動の異常、性倒錯、インポ、不妊症、は既に発生しており、そして、着実に増加しているようです。性行動の異常や性倒錯の例として、同性(注1参照)、ロリコン、乱交(第5章を参照)、近親相姦、等があり、精神的な異常は、自殺(特に同性者の自殺が多い、注2参照)、DV(家庭内暴力、注3参照)、児童虐待(性的虐待を含む、注4参照)、痴漢(第3章及び注7参照)、ストーカー(注5参照)、いじめ及び不登校児童生徒(注6参照)、等の発生及び増加に影響を与えていると考えられます。

 現状として、いくつもの新しい法律を作り個別に対策を施さなくてはならないほど精神面の異常が原因と思われる事件が増えていることに、この国の現状に対する危機感、そして、自分も含めて、日本人は、人類は、これからどうなってしまうのかという、不透明な将来に対する不安な気持ちを抱かずにはいられません。しかし、もしもこれらの事件が起こる原因として、根っこの部分に人口爆発を原因とするストレス過剰があるのだとしても、これから、現状を良い方向へ変えていくための努力を決してやめてはいけないのは、言うまでもないことではないのでしょうか。

3 過密状態の象徴的な存在、満員電車

 私の実体験から性行動の異常を感じたことについて書かせていただきますと、朝夕の通勤時間帯における都内の地下鉄及び在来線の上り列車は、客観的に考えて異常な過密状態のように感じられます。一番のピークの時間など、身動きが取れない上に圧迫されて胸が苦しくなるくらいにぎゅうぎゅう詰めの状態であり、文字通りの超過密状態なのです。誰もがその状態により多大なストレスを感じているはずであり、よくよく考えてみると、満員電車は過密状態によるストレス過剰の象徴的な存在といえるのかもしれません。

 そして、やはりここにも“性行動の異常”を見て取ることができます。一番多いケースとして、男女の体が密着した状態で長い時間を過ごしたたために理性がうまく働かなくなり、痴漢をしてしまう男性が多くいるようです。そのために、都内では2001年9月1日より東京都迷惑防止条例が施行されており、痴漢行為で現行犯逮捕されると、この迷惑防止条例か刑法176条の強制わいせつ罪により摘発されることになります。

 しかし、驚いたことには、満員電車の中において女性の側にも性的に異常と思われる行為が見られることがあります。例えば、面識のない二枚目風の男性に自分の体重を預け、寄りかかり、まるで恋人同士のように体を密着させる女性、わざと男性の前や後ろに来て体を密着させ、挑発的に尻を揺らす女性等がいるようです。要するに、満員電車の中で性的に異常な行動を起こすのは男性だけと考えられがちですが、実は女性にも稀に見られるということです。

 そうなると、満員電車においては、痴漢行為で実際に摘発された男性の数(注7参照)よりも、性的に異常な行為を行いつつもそれが表面化しない男女の潜在的な数の方がかなり多かろうと予想できます。なぜなら、「満員電車による迷惑行為」とは、一方のみが性的に異常な行為を行い、相手が迷惑に感じた際に発生しますが、もしも、お互いが性的に異常な面を持っており、需要と供給の折り合いが付いた場合には、そこには合意が成立しており、もう迷惑を感じている人がいないからです。お互いの合意の上で、モラル的に問題があると思われる“異常な性行為”が行われているのですから。

4 罰せられなければ人殺しもできる者どもの危険な論理

 何年か前から、私は周囲の人と接していて「あれ、この人は常識はずれな行動をしているな。」とか「ちょっと、あの人の考え方には問題があるのではないか。」と感じることが多くなりました。

 例えば、私は、人殺しや強姦は倫理・道徳的に許されないことであり、それ故、法律で厳しく罰せられるように規定されていると認識しています。ところが、最近は「それは法律で罰せられるから、やってはいけないことなのだ。」と解釈している人がとても多くなったように感じるのです。そして更に恐ろしいことに、そういう人たちの多くは、法律で罰せられない巧みなやり方をして摘発されなければ、人殺しも強姦もやって構わない、という風に考えてさえいるのです。

 「どうして詐欺(嘘)、盗み、殺人、傷害というような「犯罪」は「悪い行為」なのか。行為の良さが問われるとき、たいていは加害者と被害者がいる。犯罪とは加害者による被害者の権利の侵害である。加害者は自分の権利は奪われないようにしつつ被害者の権利を奪って、自分の権利を得ようとする。(加藤尚武『改訂版現代世界と倫理』晃洋書房、1996年。まえがきi頁より引用。)」

5 “生殖につながらないセックス”乱交の禍

 私が乱交という言葉を初めて耳にしたのは1990年のはじめ頃だったと記憶しています。当時は高校生でしたが、何と破廉恥な行為なのだろうと感じました。そして、私にとっての乱交とは、長い間、アダルトビデオの中でだけ行われる行為でした。

 乱交以前の性的なモラルに関して、私の個人的な意見を書かせていただきますと、好きでもない人と交わるのが、まず間違いなのではないでしょうか。人は、好きな人とし合いたいものです。そして、しい人と相思相となりし合った結果として、子供が生まれることは喜ばしいことなのです。その子供は、二人のの結晶なのですから。

 どこの誰が、しい人を他の同性に抱かせたいと思うでしょうか。そうでなくても、次から次に異性や同性と交わる乱交は、とても常識的な見地からは受け入れられない性的モラルの著しく低い行為のように感じられます。

 しかし、私の知っている限り、現在は高校生にも大学生にも、乱交は広く深く浸透しています。そして、私は以前、周りの人々から、その行為への嫌悪感を公にしたり否定してはいけないと言われたことがあります。私は、そのことに納得がいかなかったし、とても疑問に思い、それは現在まで続いてきました。しかし、『文明の逆説』を読み終えた現在、「なんで、今の世の中には乱交が氾濫しているんだろう。」という長い間かかえていた疑問の答えを、やっと見つけられたように感じます。

 なお、性的モラルの低下という面以外の乱交の弊害について記述しますと、米国においてヒッピーのフリーセックス思想が流行していた1970年頃における男性同性者の乱交による肛門性交が、HIV感染者数(注8a〜8c参照)を一気に増加させたという経緯があります。また、その事実は、約10年間の潜伏期間を経て、実際に80年代初頭から米国の同性者にHIV発症による死者が出はじめたことから裏付けられています。

 同時期に、両性者、薬物静注者、血液製剤による輸血を受けた人々の間でも感染者が出始め、そして増加していきました。現在は、乱交は異性・同性間を問わず行われていますが、同じ“性行動の異常”、そして“生殖につながらないセックス”である、同性、そして、薬物(注9参照)及びHIVの蔓延と深い関わりがある行為(注10、11参照)であることは見逃してはいけない点です。また、HIV感染者の増加という重大な問題に対しては、早期に適切な対策(注12参照)を施すことが、例えば、現在の未成年者がHIVの問題についてより関心を持つように推進する(注13参照)、等の行動が必要なのではないのでしょうか。

6 乱交を利用しての犯罪行為を繰り返す者どもと創価学会

 数年前のある時期に、乱交と関連性のある一つの事件が私の身近なところで起こりました。

 その事件とは、私と親交のあるある女性が、手に負えないあるグループに付きまとわれ、がんじがらめにされ、ついにはグループの手に落ちたというものでした。その、あるグループとは、現在はT・H大学を卒業し、大手スーパーD(神戸市に本社がある)の千葉県市川支店に勤務しているK・Yと、取り巻きの、主に創価学会の若者達でした。事件当時のK・Yはまだ大学生だったのですが、創価学会内外でカリスマ的な存在であり、高校生の頃から「スーパー高校生」などと騒がれておりました。ルックスもよく、よく女性にもてたようですが、彼の精神的に異常な面と、彼に群がる取り巻きによって、様々な事件が引き起こされたのでした。

 彼らは、創価学会の持っている豊富な人的ネットワークによる人海戦術や、盗聴等の技術を駆使して、狙った女性を逃げられないように、がんじがらめにしていくのが非常に得意だったのです。狙った女性達に接触し、無理矢理に乱交に参加させ、無茶な性行為をして心神喪失に陥れたり廃人のようにしてしまった、ということが日常茶飯事に行われていたようです。そして驚くべきことに、網にかけた女性の弱み握り、更に別の女性を毒牙にかけるための道具にさえしているとのことでした。その行為は、性行為としての乱交とは明確に区別されるべき犯罪行為であり、早稲田大学のイベントサークル「スーパーフリー」より更にたちが悪い、獲物を決めての計画的な集団輪姦なのではないでしょうか。

 それなのに、彼らは摘発されませんでした。被害者が警察に訴え出ても、学校当局に訴えても、背後に控えている創価学会等の権力者の力でねじ伏せられてしまったのです。それは、私の目には、K・Yとそのグループがアンタッチャブルな(ふれられない)存在になったということであり、犯罪行為をすれば罰せられるという法の支配による秩序の維持の大原則が破られてしまった、異常な状態のように映りました。

 そして、その行為以上に驚いたのが、今の若者達の一部にK・Yのような存在を受け入れる風潮があることです。

 彼の支持者の多くは創価学会員の家庭の子なのですが、創価学会自体が現在アンタッチャブルな存在(政治家は票集めのために公明党(創価学会)にすり寄り、四大新聞社をはじめとしてマスコミのほとんどが首根っこを押さえられ創価学会を批判できない状態。詳しくは週刊新潮2003年11月6日号より12月25日号まで連載された特集「新『創価学会』を斬る」を参照。)でありその悪い影響を受けていることに加えて、やはり本当は悪いと内心では感じていても身内の依怙贔屓(えこひいき)をしているケースが多いようです。

 また、そのグループの存在を利用することにより、自分たち自身もいい思いができるから支持している若者も数多くいるようです。彼らもK・Yの名前を使い「K・Y君達のような無茶なことはしないから。」などと言い、巧みに女性を乱交などに誘っているのです。それでK・Yを崇拝する(「スーパーフリー」が摘発される前の早稲田大学生及び他大生にも、かなりの数の和田信者がいました。)。本当はしてはいけない事をしているのに。彼らに何を言っても聞く耳を持たず、団結力は強く、「K・Y君はいい人です。悪くないですよ。」の一点張りです。まるで、マインド・コントロールでもされたのではないかと感じるくらいに。

 現在ではそんな、「人間性に問題あり」と感じる若者がとても多くなってしまいましたが、それは創価学会の隆盛とも深い関係があることのように感じます。そして、もっと根っこの深い部分では、この国で起きている様々な事象が若者の精神を荒廃させ、人間性を希薄にさせているのではないのでしょうか。

 スーパーフリーの事件を受け、法制審議会における法改正案に集団強姦罪の新設が盛り込まれたとのことです(注14参照)。

7 学生イベントサークル主催のクラブイベントにおける異様な光景

 私がまだ学生だった頃、当時の友人と連れだって渋谷で開催されたクラブイベントに行ったことがあります。そのイベント某大学の学生イベントサークル「F」が主催したものでしたが、大学のイベントサークルが主催するクラブイベントとはどういうものかと、物珍しさと好奇心に駆られて行ってみることにしたのでした。

 当日は友人が遅れてきたこともあり、イベントの終わり頃に現場に着いたのですが、会場に入るなり、スタッフが私たちに言った言葉は衝撃的なものでした。

 「やりたい女の列に並んでください。」

 そう言われたものの、あまりに予期しない言葉だったため、私も連れ合いも最初は言われた言葉の意味が理解できずにお互いの顔を見合わせたことを、今でも鮮明に憶えています。しかし、会場を一望したところ、その言葉が何を意味するのか次第に判明し、やがて、胸の奥から嫌なものがこみ上げてくるような感覚に襲われました。見ると、会場のあちこちに、小さな人だかりがいくつも出来ていたのです。正確には、人だかりの中心に若い女性が一人居て、その周りを男どもが、6人から、人だかりによっては10人以上が囲むように列を作っている。そんな黒山のようになった人だかりが会場内に8つも10も出来ていたのでした。

 その光景から状況を理解した私と連れ合いは、意思を確認しあい列に並ぶことを見合わせることにしました。そして帰ることにし、出口の方に足を運ぶと、スタッフが呼び止めました。「なんで列に並ばないのか。」といった様な内容の話でしたが、私と連れ合いが「ナンパする方がいいから、そうするよ。」と言うと、しつこくは引き留められませんでした。また、私はその際に自分の在籍する大学名を言ってしまいましたが、当時は特に気にもしませんでした。よく考えてみると、軽率な行動であったのかもしれません。

 しかし、今になって思い出してみると、気分が悪くなるくらいに異様な状況です。当時、なぜもっと疑問に思わなかったのか、その状況の異様さに気付かなかったのか、もしかしたら、無意識のうちに危険なタブーの部分から目をそらして自分の身の安全を確保していたのかもしれません。

 しかし、今頃になって、あの黒山の中心にいた女性達は、どのような素性だったのか気になります。あのイベントの後に、列に並んでいた男たち全員のセックスの相手をしたのだとしたら、一人で一晩に、少なくとも6人、多い人は10人以上を相手にしたことになります。そして、彼女たちは何者かに何かの罰としてあの場に居させられたのか、それとも、好き好んで参加していたのか、疑問が残りますし、某大学のイベントサークル「F」の背後にはどんな巨悪が控えていたのか、気になるところです。

 あの会場の光景は、常識とかけ離れた本当に異常なものでした。セックス目的で多数の男性が一人の女性の前に列を作る。そして、そこには恋的な駆け引きは一切なく、女性は並んだ男性全員と無条件に性行為をする。そんな、異常な黒山が8つも10も出来ている。それは“性行為の異常”の巨大な集合体であり、性的モラルの著しく崩壊した、正に「この世の生き地獄」といった状態なのではないでしょうか。そして、参加していた、或いは参加させられていた女性達の身の上のことを想うと、なんとも言えないやりきれない気持ちになるのです。

8 見落としがちな視点、女性の価値観の変化と過激な性教育について

(1)女性の社会進出と自立、そして、それに伴うジェンダー・フリー思想の浸透
私の育った家庭では、父に昔気質な頑固なところがあり母を家庭内に厳しく束縛したため、母はずいぶん窮屈な思いをし、ストレスもかなり溜まっていたようでした。そのせいもあり、夫婦げんかもたびたび起きました。やはり、あまり欲求を抑圧することは精神的に良くないようです。しかし、だからといって極端に開放的になるのも良くない。何事もバランスが大事なのではないでしょうか。

 「ウーマン・リブとはウーマン・リベレイション、つまり女性解放のことである。」[中略]この連中の主張するところはこうだ。『いいですか、いまの階級社会、ご覧のように一夫一婦制でしょ。これをもとにして、家が、社会が成立してんのよ。一夫一婦制というのは、一人の女性が一人の男性と一生涯生活し続けることでしょ。つまり女の性欲求の封じこめよ。ここんとこをまずくずさなくては』『だから、社会改革のために、まず一夫一婦制の根底にある<バージンらしさ>を返上、その<らしさ>の基準で女の優劣を決めようとする男と社会に、われわれの怒りをたたきつけているのよ』(立花隆『文明の逆説』(文庫版)講談社、1984年。247頁より引用。)」

 しかし、現在では『文明の逆説』が執筆された当時と、だいぶ状況が異なってきているようです。1970代中頃においては現実的でなかった「この連中の主張」が、かなりの部分で社会に受け入れられているのですから。当時より着々と女性の社会進出がめざましくなり、同様にウーマン・リブ(女性解放)に関してもジェンダー・フリー思想の浸透として現実化、そして現在は、学校教育においてもジェンダー・フリー教育の推進がなされ論議を呼んでいます。

 当時と比較して何が変わったかというと、まず、結婚しないでキャリアウーマンになる女性や共働きが増えました。そして、戦前からの儒教的な禁欲思想の反動もあり、性的に開放的な女性が急増したのでした。つまり、女性の社会進出とそれに伴う自立が行われ、(一部の集団内においてではなく)ほぼ全ての日本人にジェンダー・フリーの思想が浸透してきているのですが、それは長い歴史の中で前例のない(一部の例外は除く)ことであり、その変化自体が “密度効果”による“性的な異常”の影響を受けていると考えることができます。また、女性の価値観が変化したことによる影響は、少子化の促進(注15参照)、母性の希薄化、過激な性教育の蔓延(次項及び、注19参照)、といった枝葉の事象にまで及んでいるのではないでしょうか。

 なお、「男女共同参画社会に関する世論調査(平成14年)」(注16参照)および「高校生の生活意識に関する調査(2003年)」(注19参照)の結果から、世代が若くなればなるほどジェンダー・フリー思想を受け入れていることがわかります。前者は、女性が社会的に自立し、子育てが負担になったために子をもうけず少子化が促進された面があるので、その肩代わりとして男性の子育てなどの家庭内のことへの関与の増大、つまり、父親の父性の発揮が望まれていることを反映しての結果ではないでしょうか。女性は子育てなど家庭内のことに専念してほしいとの考え方もありますが、現在の経済状況においては女性の労働力がほぼ不可欠であり(注17参照)、現状と矛盾していると考えるのが一般的なようです。この労働力不足の問題に関しましては、外国人の移民で補うべきという報告(注18参照)もあります。後者は、ジェンダー・フリー教育の推進が、高校生の意識に明確な影響を与えていることが調査の結果から読み取ることができます。

 女性の母性の希薄化という観点におきましては、(注4)の調査結果、及び、加藤曜子「児童相談所における児童虐待相談処理件数の増加要因に関する調査研究」(2001年)において、子供のいる主婦を対象に「育児でイライラすることが多いか」というアンケートを取った際に「はい」という回答が、1981年においては全体の10.8%だったのが、2000年には30.1%と、20年足らずの間に約3倍に上昇していることから、着実に進行していると考えることができます。

 私自身、不勉強なこともありジェンダー・フリー教育に対する評価が定まらないところがあるのですが、オピニオン誌においても賛否両論の様々な記事が掲載されており、その中にはジェンダー・フリー教育の推進をフリーセックス教育の推進と読みかえ、若者の性的モラルの低下を嘆いておられる方も多いようです。しかし、ジェンダー・フリーと若者の性的モラルの低下とは、本来、別々に考えるべことなのではないのでしょうか。「ジェンダー・フリー」を手元のパーソナル・カタカナ語辞典で調べてみますと、「[gender free]社会的・文化的につくられた性差から解放されること。」と記載されております。

 つまり、「性差の解放(ジェンダー・フリー)」と「性の解放(フリーセックス)」とは別の問題であり、当然、分けて考えるべきであると思うのです。

 ジェンダー・フリーに関して、女性の社会的な自立の進展に伴い、家庭の内外で様々な問題が起こり始めました。それを受けて、「解決するため、女性は再び家庭に戻ってください。」と答えるか、「女性の社会的行動が変化して男女の立場が近くなってきたので、これからは社会における権利や義務も男女同等にし、子育てなどの家庭の問題も夫婦で分担して一緒に解決しましょう。」と答えるかの判断が分かれており、それが重要な論点なのだと思います。しかし、私にこの問題を難しく感じさせている点があります。それは、ジェンダー・フリーを推進し、社会的に男性と同等の権利を獲得することを目指す女性は、当然、社会的に自立しており、その多くは性的に開放的であるという点です。この「性的に開放的な部分」と、次項の「過激な性教育」の関連性についての知識が私に乏しいため、核心に迫りにくくなっているように感じられるのです。

(2)過激な性教育と“人間と性”教育研究協議会
 私は、過激な性教育に関しては極めて否定的な見方をしています。『日本の論点2004』(文藝春秋、2003年)620頁からの八木秀次氏の論文「好奇心旺盛な小学生にハウツーを教えて、セックスを奨励するつもりか」によりますと、「“人間と性”教育研究協議会」という性教育を促進している団体があり、多くの学校教師が影響を受けているとのことです。そして、この団体の理論的な指導者だったという方はもう亡くなっておりますが、山本直英氏という方なのだそうです。この方は『性教育のススメ−“下半身症候群”からの脱出』(大月書店、1994年)という本を書かれていて、その中で「男と女とは、たとえ結婚に結びつかなくても、婚前でも、婚外でも、たとえ親子の不倫でも、師弟でも、まさに階級や身分や制度を超えてし合うことが可能なのである」と、乱交でも近親相姦でもがあればやってよいとの趣旨の、フリーセックスの思想を述べられているとのことです。

 なお、山本氏が尊敬し、影響を受けたW・ライヒという思想家は、「性の解放」を提唱し、1970年代のアメリカのヒッピーたちは彼の本をフリーセックスのバイブルとして持ち歩いていたとのことです(第5章参照)。この山本氏は1970年代後半から過激な性教育を推進されており、ご本人は2000年に亡くなられたのですが、“人間と性”教育研究協議会は現在も活動を続けているとのことですので、この団体の活動が青少年の性的行為に関する意識を変化させ(注19参照)、性的行為の経験率の上昇( 注20参照)、乱交・近親相姦などの“異常な性行動”の浸透、等に多大な影響を与え続けているのではないのでしょうか。

 ところで、過激な性教育の影響で日本人における性的行為の経験率が現在まで上昇を続けているのに対して、かつて「性革命」嵐が吹き荒れたアメリカにおいては、現在は反省が行われ「性の解放」ではなく、「性の抑制」に重きをおいた教育が行われており、現ブッシュ政権も「結婚までセックスを抑制する教育プログラム」に1億3500万ドルの予算を付けているとのことです。日本においても性教育の方針に関してアメリカに倣い、早く抑制する方向に舵を切らないと、結果として、青少年の性的モラルに対して良くない影響を与え続けることになってしまうのではないのでしょうか。

 ただ、性的モラルの問題には、“人間と性”教育研究協議会も含めて、様々な団体の思惑が絡んだ複雑な事情があるように感じます。例えば、純潔教育を勧めている(注21)のレポート「今、純潔がトレンディー(1)1995年11月5日号」を掲載している東大新報という団体があるのですが、実はこの団体は統一教会系(原理研)なのだそうです。また、同じ統一協会系のPLAという団体も純潔教育を推進しているようです。客観的な視点から見て正しいと感じられる思想を、カルト宗教団体が推進する。そうすると、正しい思想も結局は汚されてしまうことになりはしないでしょうか。そして、純潔教育の推進も、フリーセックス教育の推進も、どちらも背後にカルト宗教団体が控えているのだとしたら、私たちは一体何を信じていけばいいのでしょう。

(3)女性の価値観の変化に伴う弊害について
 女性が社会的に自立し、強くなってきた。また、過激な性教育の影響もあり、それとともに性的な欲求に対して貪欲になってきた現在、女性にどのような変化が生じてきているのでしょうか。もう、儒教的な禁欲の思想が通用していた頃とは異なり、性交渉の相手が一人だけでは満足できない女性が増えているようです。そして、彼女たちの中には、抑制が効かなくなった性的欲求を満たすために次から次へと異性との性交渉を持ったり、あるいは乱交等の過激な性行為により更に強い性的な刺激を得る、つまり“生殖につながらないセックス”により性的欲求を満たしている者が数多く現れているようです。

 そうすると、どのような変化が生じてくるのでしょうか。女性が交際する男性を選別する際の価値観が変わり、内面重視から外見重視へと変化してきていると考えられます。それは、なぜなのか。現在交際中の男性が、一生の連れ合いになる可能性が激減したからです。そうなった以上、優しさや精神的な豊かさ等の見えない部分より、顔や体などの見える部分が優れている相手の方が、一緒にいて誇らしいし、性行為をする際にもその方が好ましいので、容姿が優先される事になるのです。なお、現在におけるホスト・クラブの隆盛も、このような女性の価値観の変化を反映したものだといえます。

 こういった事象から考えを巡らせていくと、六章でふれたK・Yのような存在が一部の若い女性及び若者たちに受けいれられていたことに関しても、若い女性たちの価値観の変化による男性を外見重視で評価する傾向が影響を及ぼしていたと考えることができ、それは見逃してはいけない点だと思います。彼女たちの中に、モデルのように格好の良い男性であれば、例え犯罪行為を行っていたとしても受け入れられる、という「異常な価値観」を持った者が居ないとは、決して断言できないのですから。

9 長年抱き続けてきた疑問の解消。

 また『文明の逆説』の話に戻りますと、人口爆発による“密度効果”を原因とするストレス過剰で人間の精神が狂いだしても、本人も周りの人々もほぼ同時に狂い出すので、お互いに気付き辛いのだそうです。それで、誰も自分が狂い始めていると気付かぬまま、実際は深く静かに狂いが生じているとのことです。私は、現在において、精神的・性的な異常が原因と考えられる様々な事件が増加しているのも、過激な性の氾濫も、K・Yの様な存在が生まれ・受け入れる者がいるのも、女性の変化も、そしてカルト宗教の流行も、何が原因でそうなっているのか、とても疑問に感じていました。しかし、この本を読むことである程度は納得が行ったように感じます。私も含めて、みんな、自分ではそうと気付かずにおかしな方向を向き始めてしまっているのではないでしょうか。そして、その現実にもし気が付くことがあったとしても、意識的、あるいは無意識のうちに、そのことから目を背けてはいないでしょうか。

 「坂口安吾は『日本文化私観』とか『堕落論』の中でくり返し書いています。日本人は決定的に絶望することが不得意な国民である。また、他者を決定的に憎むことが不得意な、民族的にそういうことを受け入れない国民である、と。絶望することに長けていない。それから何かを憎悪したり、痛烈に反省したりということも得意ではない。[中略]これは、現実から目を背けていることと表裏の関係といえます。日本をひっくるめて、世界はギリギリのところまできています。現実を直視することが不得手な私たち日本人は、敗戦直後のときのように、根元的なことから目を背けていいのかといま、あらためて自省せざるをえないのです。」(五木寛之『他力』(文庫版)講談社、2000年。156頁より引用。)

10 これからの私たちに必要なもの。

 これからの日本人、そして世界中の人々には何が必要なのでしょうか。私は、それは精神的な豊かさ、優しい心、そして、何が正しくて何が間違っているのかを判断したり、道徳的な善悪の分別を付ける力なのだと思います。それらが、最近の日本人には不足しているように感じるからです。

 バブル崩壊以降、経済的な成長が望めない状態が続く中で、それまで物質的な豊かさだけを追い求めてきたために、不安やストレスなどによる心の負荷の増加に耐えきれずに、人々の心が蝕まれていっているようです。そして、なにを心の支えにすればよいのかわからぬまま、段々と自分の品位を下げるような行為に染まっていってしまう人が多いのではないでしょうか。

 そうならないためにも、増加傾向にあるストレスなどに対して、うまく発散したり、心の支えになるものを得なくてはならないように感じます。ストレスの発散に関しては余暇の上手な過ごし方が大切になってくるのですが、心の支えを得ることに関しては、自分自身の心の中に眠っている精神的な豊かさや優しさに気付くことであり、また、それに気付かせてくれる人や書物との出会いが非常に大切なのではないでしょうか。

 私は『文明の逆説』を読み非常に驚きました。人類に将来的な大量死や異常行動の危険性があることを、今まで少しも知らなかったからです。学生時代の社会科の教科書に、ローマ・クラブの『成長の限界』が掲載されていたことは憶えていましたが、それ以来、こういう環境問題がテーマの本は読んだことがありませんでした。やはり、無関心や無知はその人の弱みになるようです。例えると、目隠しをして道を歩いているようなものではないのでしょうか。逆に、正しい知識を積み重ねると、自然と正しい判断に導かれるように感じます。

 だから、人々が多く読書をして良書からの知識を積み重ねていくことが、何が正しくて何が間違っているのかを判断する力や、道徳的な善悪の分別を付ける力を養うことになり、私たちが現在抱えている様々な問題を解決する足がかりになるのかもしれません。

11 偉大な先人の教え、そして、輪廻転生と高い志。

 仏教には『法句経』という初期の頃のお経があります。この中で釈迦は、「三宝に帰依すれば四つの正しい智慧が得られます。」と語っているそうです。三宝とは、現在における仏様(仏像)、お経、教団及び僧のことであり、この三者を敬えば、四つの正しい智慧(これを四聖諦(ししょうたい)というそうです)、@苦(生きることは苦である)、A集(何故苦が生まれてしまうのか)、B滅(苦はどうすればなくせるか)、C動(苦をなくすには8つの方法がある)がわかると教えています。そして、苦を無くす8つの方法であるところの八正道を行動のルールとし、それは、@正見(四聖諦をもとに見なさい)、A正思惟(四聖諦をもとに考えなさい)、B正語(真実を語りなさい)、C正業(清らかに生活しなさい)、D正命(教えに従いなさい)、E正精進(欲望を消す努力をしなさい)、F正念(正しい道だけを考えなさい)、G正定(集中して清浄な境地を拓きなさい)の8つであり、生き方の指針とされているとのことです。

 現代を生きる日本人の心が荒廃してしまった原因の一つとして、伝統的な宗教と距離を置いてしまい、その教義も伝わらなくなったことがあるようです。しかし、前章で書いた通り、ストレスを感じることが多くなった現代人においてこそ、心の支えとなるような教えが必要なのではないでしょうか。本を読み、偉大な先人のすばらしい教えや生き方から道徳的なことを学んだり、心を豊かにする糧にすることができたら、それはすばらしいことなのだと思います。

 また、私は個人的な体験などから、生まれ変わりを信じます。生まれ変わりとは「輪廻転生」と言いあらわされる、人が亡くなったら一度魂(精神)だけの存在に戻り、必要ならまたば地上に生まれてくるという、多くの宗教で教えられている思想です。人の魂にとって、現世は修行の場だと思うのです。人は生まれ変わりこの世での経験をコツコツと積み重ねることにより、どこまでも賢くなっていける存在なのではないでしょうか。
 しかし、人間がそのようにすばらしい可能性を秘めた存在であるのに対して、多くの現代人の心境の低さには驚きを隠せないものがあります。自分さえよければいい、自分のために他人は犠牲にできる、そんな浅ましい考えを持った人が最近はとても増えてきているように感じるのです。

 私を含めて、輪廻転生を信じられる人は同じように考えられません。私の心が、精神的な豊かさが、優しさが、つまり、真面目にこつこつと積み上げてきた精神的なものが、次の人生に持ち越されると知っているからです。

 何か悪いことをして、もしも人に知られずに済んだとしても、それを喜ぶのは愚かしいことです。その悪事の清算はいつか必ずしなくてはならないのですから。そこを、勘違いしてしまっている人がとても多いのではないでしょうか。

 私たちの人生は、現在の肉体が無くなった後も、ずっと続きます。
 常に理想的な自分の姿をイメージして、精神的にも肉体的にも理想的な自分になれるよう、あり続けられるよう、真面目に努力を積み重ねていくべきなのです。そして、高い志を持ち、優しく思いやりのある心を持ち続ける。何が真実であるのか、何が間違っているのか、真偽や道徳的な善悪を見極める力をつける。ただ、それだけのことが実践できればなにも思い悩むことはないのではないでしょうか。

 そして、例え何らかの理由で苦しい経験をしなくてはならなくなったとしても、恐れることはないのです。ただ、魂を成長させるためのかけがえのない経験をしているのにすぎないのですから。


[注釈]
◇(注1) The Gallup Organization(ギャラップ社・ニュージャージー州)は2003年10月8日の夏に行った世論調査の結果で、アメリカ人は人口の平均21.5%がゲイ、または、レズビアンであると思っていることが明らかになったと発表しました。同性者の人口の割合は一般的に5〜10%と推測されることが多いのですが、今回発表された数字は、それを大きく上回っています。2002年11月には、別の団体が全米15都市を対象に類似の世論調査を行っていますが、そのときも18%という結果が出ました。また、2003年6月に米連邦最高裁が、同性者の性行為を犯罪と規定したテキサス州法に対して無効との判決を下し、米世論が大いに揺れました。「我々もようやく21世紀を迎えた。」と同性団体のメンバーは歓喜の声を上げ、保守・右派団体からは「道を外した誤った判断」と非難がわき起こったとのことです。

◇(注2) 厚生労働省「平成14年 人口動態統計(確定数)の概況」よると、2002年に「自殺」で死んだ日本人男性数は21,677人なのだそうです。日本人男性の自殺者数の推移は、1970年に8,761人だったのが1975年には11,744人に増加し、1999年には22,402人とピークを迎えています。2002年の自殺者数は1999年に次いで2番目に多い人数です。また、1989年における米国の保健社会福祉省の調査では、思春期に自殺した若者の30%は同性者によるものであり、思春期の同性者は、そうでない若者に比べ2〜3倍、より自殺を試みやすいと報告されています。米国おける思春期の若者(男性)の自殺は、1950年と比較して約3倍に増えており、若者の自殺が増える要因として,両親の離婚の増加,薬物乱用の蔓延と低年齢化,価値観の変化などが考えられています。

◇(注3) 内閣府男女共同参画局「配偶者等からの暴力に関する調査(2003年4月)」によると、配偶者や恋人から暴行や脅迫、性的行為の強要といった「ドメスティック・バイオレンス(DV)」の被害を受けた経験がある女性が5人に1人いるそうです。被害の8割は暴行を伴い、20人に1人が命の危険を感じたなど、男女間の暴力の深刻な実態が浮き彫りとなっています。また、DVの増加への対策として、2001年より「配偶者からの暴力防止及び被害者保護に関する法律(DV防止法)」が施行されており、警察庁「配偶者からの暴力事案の対応状況(平成15年)」によると、暴力相談の対応件数は、法律が施行された平成13年には3608件だったのが、平成14年には14140件と急増、そして平成15年は前年に比べ1572件減少して12568件になっています。

◇(注4) 厚生労働省「平成15年全国児童相談所長会議資料(平成15年6月)」によると、2002年度の児童相談所における虐待相談受付件数は24195件であり、1993年の1611件より22584件、2000年の17725件より6470件増加しています。また、親による児童虐待の増加に伴い、2000年11月より児童虐待禁止法が施行されており、身体への暴行、わいせつな行為、食事を与えなかったり長時間の放置、心理的に傷つける言動、をすることを「児童虐待」と定義し、学校や医療機関の関係者が、これらを発見した場合は児童相談所へ通告する義務が課されています。

◇(注5) ストーカー行為に関しては、近年、1999年の埼玉県桶川市女子大生刺殺事件をはじめ凶悪犯罪につながるケースが相次いだのと、警察への相談件数の増加を受け、2000年11月よりストーカー規制法(「ストーカー行為等の規制に関する法律」)が施行されています。警察庁がまとめた「ストーカー事案の対応状況(平成15年)」によると、2003年の同法違反事件は192件で、警察への相談件数が22226件であり、そのうち1169件は警察から警告が出されました。なお、相談件数に関しては、1998年に6032件だったのが1999年には8021件に増加し、法律が施行された2000年には26162件と、前年の3倍強に急増しピークに達しています。このストーカー規制法では、次の8種類の行為が反復して行われたときにストーカー行為として処罰の対象としています。@つきまとい・待ち伏せ・押しかけ等A監視していると告げる行為B面会・交際の要求C乱暴な言動D無言電話、連続した電話・FAXE汚物・動物の死体などの送付F名誉を傷つける文書の送付G性的しゅう恥心を侵害させる物品の送付。

◇(注6) 文部科学省「学校基本調査」の「不登校児童生徒数の推移(平成6年〜平成13年度)」によると、小学校・中学校の不登校者数は、平成6年の調査では、それぞれ15,786人、61,663人だったのが、平成13年には、それぞれ26,511人、112,211人と2倍近くに増加しています。反対に、近年はいじめの発生件数が減少しているとの調査報告がありますが、最近のいじめは問題として表面化しにくい悪質な形に変化しており、それが不登校児童生徒数の増加という形であらわれているのだと考えられます。

◇(注7) 警察庁「平成14年の犯罪」によると、強制わいせつ罪の認知件数(痴漢による認知件数を含む)は、平成5年度において3581件だったのが年々増加し、平成12年度には7412件と倍増、そして、平成14年度には9476件にまで増加しています。

◇(注8a) 国立感染症研究所の2003年度の発表によると、わが国におけるHIV感染者の累計数は、2002年に9127人だったのが、新たに891人の感染が報告され10,081人に増加しています。新たな感染者のうち男性が713人と大部分を占めており、男性同性者の性行為による感染の比率が高いようです。なお、日本の感染者は2010年には5万人に達すると予測されています。

◇(注8b) 国連エイズ計画(UNAIDZ)と世界保健機構(WHO)とは2003年度の報告書において、世界で今年新たにHIVに感染した患者は約500万人おり、エイズによる死者は約300万人と推計され、過去最悪を更新したことを明らかにしており、報告書は各国に早急な行動を呼びかけています。報告書は2003年末時点でのHIV感染者、エイズ患者の数を約4000万人と推計。このうち、15歳未満の小児も250万人に上るとみています。また、ここ数年、中国やインドなどのアジア地区における増加傾向が顕著であり、現在100万人の感染者をもつ中国で有効な施策がとられなかった場合、5年後には1000万人に達すると予想されています。

◇(注8c) 米国においては、1988年頃までHIVへの感染を一部の逸脱者の問題であるとして放置していたため、大流行の原因を作ってしまったとのことです。具体的には、「ational Safety Council発行『Today's Supervisor』2001年9月号 p.3」(国際安全衛生センター・所蔵)によりますと、1981年に最初の症例が確認されて以降、77万4,467人のエイズ感染者が報告され、約45万の米国人が亡くなっています。現在における米国内のHIV感染者は50万人から60万人と推定され、さらに32万人がエイズを発症しています。新たな感染に関しましては、1980年代半ばに年間15万人を超えたのをピークに減少に転じ、1990年代初頭には年間4万人にまで低下したものと見られています。通算では100万人を優に超える米国人がHIVに感染した計算になります。

◇(注9) 警察庁がまとめた「平成15年中における薬物情勢について」によると、大麻の検挙者数と大麻樹脂の押収量、合成麻薬「MDMA」の押収量がいずれも過去最高を記録したとのことです。大麻の検挙者数は前年比284人(16%)増の2032人、大麻樹脂の押収量は前年比23キロ(約9%)増の267キロであり、検挙者の年齢別では20歳代が全体の約6割を占めています。また、MDMAの押収量については、平成11年に17500錠だったのが数年で急増し、平成14年には174246錠に、そして平成15年においては39万3062錠と前年より倍増しています。

◇(注10) 「台北市警中山分局は2004年1月17日、同市農安街のマンションで行われたゲイのホームパーティーを摘発、主催者及び客の計93人を逮捕した。参加者はみな、下着一枚のみを着用。マンション内に設けられたセックスルームでは乱交が行われていたという。当局が踏み込んだ際、薄暗い室内では大音量で音楽がかけられており、照明をつけると中では下着一枚もしくは全裸姿の男らがドラッグを服用していた。客の中には、そのまま薬物を服用して頭を振りつづける者、泣き出す者、床に横たわって意識が飛んでしまっている者などがおり、奥に設けられたセックスルームで7,8人が乱交を行っていたという。」(バディジェーピィ・ホームページ内記事より転載。)

◇(注11) 「中国衛生部によれば、現在中国のエイズウイルス感染者数は84万人で、そのうち発病者は8万人に上る。感染者が人口に占める割合は0.06%から0.07%で、感染者数はアジアで2番目に多い。 また2003年の1月から9月にかけて、北京市では229名のエイズ感染者が新たに見つかっており、地方出身者や麻薬中毒者、乱交者の中で感染が急速に広まっている。」(バディジェーピィ・ホームページ内記事より転載。)

◇(注12) HIV患者の増加への対策。京大ユニセフクラブ機関誌ユニトピア内の論文「ミニ学習会『エイズを巡る世界の状況』報告 1999年3月号」によると、HIV患者の増加への主な対策として、@生物医学的には、母子感染防止、エイズ対抗薬やそれぞれの症状に対応する治療薬による延命、医療者と患者の良好な関係の促進、等が行われており、 A行動学的には、HIVの感染リスク行動、つまり注射針の共有、性交渉、輸血 注射の回し打ちをやめる、コンドーム性交、輸血用血液の検査、科学的知識の向上と、こうした行動に結びつく教育・カウンセリングの推進、B道徳論として、同性、麻薬、乱交などの道徳逸脱行為、性倒錯を避け、純・貞操といった道徳を守る、ことが推進されてきました。 エイズ患者が増加し始めた初期の頃は、Bの道徳論的立場から対策を施す傾向が強かったのが、最近は@の生物医学的及びAの行動的立場、から対策を施す傾向が強くなってきているとのことです。

◇(注13) 内閣府大臣官房政府広報室が公表した「エイズに関する世論調査(平成12年12月)により、エイズ問題に未成年者は半数近くが関心を持っておらず、感染症予防のためコンドームを使っているのは7人に1人だけという実態が明らかになっています。エイズ問題に「関心がない」「あまりない」と答えたのは成人もあわせた回答者全体では約38%ですが、15−19歳の未成年層では約46%に上昇しています。

◇(注14) 刑法改正を諮問。野沢太三法相は10日、凶悪・重大犯罪の増加を受け、有期刑の法定刑を引き上げることなどを柱とする刑法、刑事訴訟法などの改正案を法制審議会(法相の諮問機関)に諮問した。早稲田大のサークルメンバーらによる女子大生集団暴行事件を受け、集団強姦(ごうかん)罪の新設も盛り込んだ。1907年の刑法制定以来、初の懲役・禁固刑の見直しとなる。[中略]新設する集団強姦罪は4年以上の有期懲役で、2人以上による行為に適用する。法定刑は、告訴がなくても起訴できるようにする。 (毎日新聞、平成16年2月11日付紙面記事より転載。)

◇(注15) 厚生労働省「平成14年 人口動態統計(確定数)の概況」によると、現在の合計特殊出生率は1.32なのだそうです。この調査から、第一次ベビーブーム期(1950年頃)は4.3程度だった合計特殊出生率が約十年間で半減し、第二次ベビーブーム期(1973年頃)以降も緩やかながらも減少を続けて現在の状況に至ることがわかります。また、2006年を境に日本の人口は減少に向かうと予測されています。

◇(注16) 内閣府大臣官房政府広報室「男女共同参画社会に関する世論調査(平成14年)」によると、「女性は結婚したら、自分自身のことより、夫や子どもなど家族を中心に考えて生活した方がよいか聞いたところ, 「賛成」とする者の割合が55.5%,「反対」とする者の割合が38.7%となっている。平成9年9月の調査結果と比較して見ると,「賛成」(62.2%→55.5%)とする者の割合が低下し,「反対」(33.8%→38.7%)とする者の割合が上昇している。[中略]年齢別に見ると,「賛成」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「反対」とする者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。」とのことです。

◇(注17) 「少子高齢化の進行でもっとも懸念される問題は、労働力の枯渇である。働き手が減って、日本経済の潜在成長率が急速に低下してしまう懸念がある。実際に、2006年には総人口が低下し始めることがほぼ確実となっている。しかし、労働力の確保という観点からいえば、向こう20年間は、女性の労働参加率が現在よりも5%上昇するだけで、現在と同じ労働力人口を確保できる。問題なのは、配偶者控除や社会保障制度の設計など、女性の労働参加を阻む要因が多すぎることである[中略]今後10年間で考えると、現在の労働力人口を維持するには、現在より105万人多い、約2860万人の労働参加が必要」(西澤隆「野村総研、衝撃の『経済再生シナリオ』」月刊現代2003年2月号掲載、講談社。63頁より引用)

◇(注18) 世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議(2004年)」でまとめられた報告書によると、「将来、日本が現在の経済水準を維持するのに年間約60万人の外国人移民が必要になる」とのことです。また、移民を受け入れずに、出生率が低い状況が今後も続いた場合、2050年には世界の総生産にしめる日本の比率は現在の8%から4%に急降下すると予測されています。

◇(注19) 文部科学省所管の財団法人「一ツ橋文芸教育振興会」と「日本青少年研究所」が2003年に実施した、日本・アメリカ・中国・韓国の4か国の各1000人余りの高校生を対象にしたアンケート「高校生の生活と意識に関する調査」によると、日本の高校生は「男は男らしく」「女は女らしく」といった性差意識が非常に低いことが発表されています。「女は女らしくすべきだ」との設問では、日本では肯定した人が28.4%しかおらず、米国は58%、中国は71.6%、韓国は47.7%が肯定しているので、日本は突出して低いといえます。また、「男は男らしく」も、日本で肯定したのは43.4%(米63.5%、中81.1%、韓54.9%)で、唯一半数を割り込んでいます。さらに「結婚前は純潔を守るべき」との設問に対する肯定も、日本は33.3%(米52.0%、中75.0%、韓73.8%)と著しく低くなっています。

◇(注20) 財団法人日本性教育協会が1999年に行った「青少年の性行動全国調査」によりますと、1974年は大学生女子のマスターベーション経験率は28.6%、キスが38.9、性交が11.0%であったのが、1999年にはマスターベーションの経験率が40.1%、キスが63.2%、性交が50.5パーセントに変化したのだそうです。それぞれの性的行為の経験率が大幅に上昇しており、過激な性教育の影響が明確にあらわれていることがわかります。

◇(注21) 「キリスト教保守派は、純潔を性教育の柱に据える運動を展開し、そのおかげで今ではアメリカの性教育コースの九〇%には純潔の勧めが含まれるまでになった。これは、禁欲一辺倒を説く五〇年代的な性教育とは違う。「本当に好きな相手にどうやって『ノー』と言うか。それを教えてやらなければ子どもたちを動かすことはできない」と、ノースカロライナ大学思春期センターのピーター・スケールズ教授は言う。禁欲教育ではなく、フリーセックスのもたらした現状への反省にたった上での「純潔」教育なのである。六〇年代のセックス革命によって、アメリカでの離婚率は上昇し、家庭は崩壊した。その親たちの世代を見ながら育った子どもたちは、親の世代への失望もあったことだろう。また、性の解放はエイズの蔓延や、ティーンエイジャーの妊娠の増加など深刻な社会問題をもたらした。日本でも今のまま性開放が進めば、アメリカの二の轍を踏まないと言う保証はない。日本では性開放こそトレンドと言われるが、アメリカ人からすればそれこそ時代遅れな考えである。アメリカでは今、自分の自由意志でもって「純潔の自由を守ろう」という若者が増えてきているのである。」(東大新報(統一教会系)ホームページ内「今、純潔がトレンディー(1)1995年11月5日号」純潔問題研究班。より転載。)

[書籍]
立花隆『文明の逆説』(文庫版)講談社、1984年。
立花隆『証言・臨死体験』文藝春秋社、1996年。
五木寛之『他力』(文庫版)講談社、2000年。
加藤尚武『改訂版現代世界と倫理』晃洋書房、1996年。
John Bellamy Foster著、渡辺景子訳『破壊されてゆく地球』こぶし書房、2001年。
Wolfgang Sachs著、川村久美子訳『地球文明の未来学』新論社、2003年。
森嶋通夫『なぜ日本は没落するか』岩波書店、1999年。
渡辺三男『よくわかる環境問題全情報』コスモトゥーワン、1998年。
クリストファー・フレイヴィン『地球白書2003-04』家の光協会、2003年。
花山勝友監修『[図解]般若心経のすべて』光文社、2001年。
文藝春秋社編『日本の論点2004』文藝春秋社、2003年。
朝日新聞社編『朝日キーワード2004』朝日新聞社、2003年。

[雑誌]
山田直樹「新『創価学会』を斬る」新潮社、週刊新潮2003年11月6日号〜12月25日号に掲載。
西澤隆「野村総研、衝撃の『経済再生シナリオ』」講談社、月刊現代2003年2月号に掲載。

[資料]
内閣府大臣官房政府広報室「男女共同参画社会に関する世論調査(平成14年)」
 同府大臣官房政府広報室「エイズに関する世論調査(平成12年12月)」
 同府男女共同参画局「配偶者等からの暴力に関する調査(2003年4月)」
厚生労働省「平成14年 人口動態統計(確定数)の概況」
   同省「平成15年全国児童相談所長会議資料(平成15年6月)」
文部科学省「不登校児童生徒数の推移(平成6年〜平成13年度)」
警察庁「平成14年の犯罪」
 同庁「配偶者からの暴力事案の対応状況(平成15年)」
同庁「ストーカー事案の対応状況(平成15年)」
同庁「平成15年中における薬物情勢について」
財団法人日本性教育協会「青少年の性行動全国調査」(1999年)
加藤曜子「児童相談所における児童虐待相談処理件数の増加要因に関する調査研究」(2001年)
財団法人日本青少年研究所「高校生の生活と意識に関する調査」(2004年2月発表)
国際安全衛生センター「ational Safety Council発行『Today's Supervisor』2001年9月号 p.3」
八木秀次「好奇心旺盛な小学生にハウツーを教えて、セックスを奨励するつもりか」(文藝春秋『日本の論点2004』620頁〜)
東京弁護士会所属銀座法律事務所ホームページ内「暮らしに役立つ法律知識」
毎日新聞、「刑法改正を諮問」(平成16年2月11日付紙面記事)
東大新報(統一教会系)ホームページ内「今、純潔がトレンディー(1)1995年11月5日号」

[HP]
内閣府(http://www.cao.go.jp/)、厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/)
文部科学省(http://www.mext.go.jp/)、警察庁(http://www.npa.go.jp/)
The World Economic Forum(http://www.weforum.org/
The Gallup Organization(http://www.gallup.com/
財団法人日本性教育協会(http://www.jase.or.jp/)
財団法人日本青少年研究所(http://www1.odn.ne.jp/youth-study/
“人間と性”教育研究協議会(http://www.ne.jp/asahi/seikyokyo/2000/top.html
東京弁護士会所属新銀座法律事務所(http://www.shinginza.com/index.htm)
京大ユニセフクラブ(http://www.jca.apc.org/unicefclub/
バディジェーピィ(http://www.badi.jp/
東大新報(統一教会系)(http://www.win.ne.jp/~t-shinpo/

 次へ  前へ

不安と不健康8掲示板へ


フォローアップ:

ウジに潰瘍食べさせ治療 岡山大で患者に応用へ(共同通信)
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/321.html
投稿者 エンセン 日時 2004 年 3 月 24 日 18:01:07:ieVyGVASbNhvI

 
ウジに潰瘍食べさせ治療 岡山大で患者に応用へ

 岡山大医学部倫理委員会は23日、閉塞(へいそく)性動脈硬化症などにより手足に潰瘍(かいよう)ができ、薬が効かない患者の治療で、ウジ(ハエの幼虫)に患部の死んだ組織や雑菌を食べさせてきれいにする臨床研究を承認した。
 こうした潰瘍や血行障害は悪化すると四肢の切断を余儀なくされる場合があり、新たな治療法として期待される。
 同大の三井秀也助手(心臓血管外科)が申請していた。4月初めにも開始する予定。
 治療では、無菌で育てたハエの幼虫をオーストラリアのシドニー大病院から輸入。潰瘍1平方センチ当たり7、8匹を置き、ガーゼで覆って閉じ込める。幼虫は消化酵素で壊死(えし)した組織を分解、吸収して雑菌の繁殖も防ぎ、傷口をきれいにするという。
 ガーゼを毎日取り換え、治り具合を確かめながら治療。約1週間で取り除き、必要があれば新しい幼虫を置く。(共同通信)
[3月24日0時49分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040324-00000011-kyodo-soci

 次へ  前へ

不安と不健康8掲示板へ


フォローアップ:

日本の農地面積、耕作放棄で減少が加速 [読売新聞]【10年までに最大24万ヘクタール減少と予測】
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/312.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 22 日 21:08:50:Mo7ApAlflbQ6s


 農水省は22日、日本の農地面積が、2010年には2003年に比べ最大24万ヘクタール減少するとの推計を明らかにした。

 農地面積は1998年以降の5年間で17万ヘクタール減少しているが、農家の高齢化などによる耕作放棄で、今後面積の減少が加速する情勢だ。

 このため、農水省は、食料・農業・農村政策審議会(農相などの諮問機関)が今夏をめどに出す中間とりまとめを受けて、株式会社や非営利組織(NPO)が農地の権利を取得できることなどを検討し、農地制度の見直しを急ぐ考えだ。

 推計では、農地面積は2003年の474万ヘクタールが、2010年には450万―465万ヘクタールに減少するとしている。主な農業従事者が209万人から117万人に約44%減少するのに加え、農地は資産としての保有意識が強いために流動化が進まないことが影響している。

(2004/3/22/18:18 読売新聞 無断転載禁止)

http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040322i311.htm

 次へ  前へ

不安と不健康8掲示板へ


フォローアップ:

体細胞を若返らせて幹細胞に――再生医療への代替アプローチ(WIRED NEWS)
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/300.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 3 月 21 日 13:57:59:eWn45SEFYZ1R.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000007-wir-sci

サンフランシスコ発――世界各地で、体内時計の逆行に取り組む科学者たちがいる。彼らの研究は、病気の新たな治療法を探すうえで、クローン胚の利用よりもさらに先を見据えている。

 伝説の「青春の泉」(若返りの泉)を探し求める研究者は、数は少ないが増加しつつある。だが彼らは、自分たちの研究には、野球殿堂入りした今は亡き大リーガー、 http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20021122303.html テッド・ウィリアムズ氏の遺体の冷凍保存(日本語版記事)に使われた極低温技術をはじめとする、延命に応用されるにわかには信じがたい科学技術の数々との類似性はまるでないと強調している。

 体内時計の逆行に取り組む科学者たちが目指すのは、古い細胞を若返らせ、早い段階の細胞が秘めている治癒力をそのまま古い細胞にも与えることだ。この発想でおそらく最も意味が大きいのは、こうして作られるのが、胚を破壊することなく得られる幹細胞だという点だろう。

 目標の達成にはこれからも長期間の研究が必要だが、研究者たちは細胞の老化を逆行させる、いわば生物学的なタイムマシンの開発に熱心に取り組んでいる。

 一部の研究者は、ヒトの卵細胞――女性の体のなかで、死ぬようにプログラムされていない唯一の細胞――の「魔法の因子」を模倣することで、体内時計をリセットしようと試みている。また、サンショウウオ類の足の再生にかかわる分子を特定しようと取り組む研究者もいる。ほかにも、サンディエゴの化学者チームが、「リバーシン」という、マウスの筋肉細胞の成長をリセットする化合物を作りだしている。傷ついたイモリの脚の細胞が再び成長を始めるように、マウスの筋肉が再生するのだ。

 いつの日か、こうした研究成果が再生医療を実現するかもしれない。つまり、患者の肌の細胞を胚のような状態にまで戻し、それを使って、衰えつつある臓器の代わりとなる組織を育てることも可能になる。

 現在、こうした研究が追究している最大の目標は、現時点では依然として理論上の存在でしかない、1つの細胞からヒトの身体の発現を促すきっかけとなる遺伝子を発見することだ。

 スコットランドと日本の研究者たちが昨年、マウスの持つ「不死遺伝子」を特定することに成功した。この遺伝子を使えば、実験室内で幹細胞を無期限に成長させられる。この遺伝子は、ケルト神話に登場する不老不死の国『ティル・ナ・ノーグ』にちなんで『Nanog』と命名された。この発見を受けて、同様のヒト遺伝子を発見する競争が加速し、これまで長年にわたってこうしたテーマを黙って真剣に追究してきた科学者たちも、はじめて公然と議論を行なうようになった。

 クローニングおよび幹細胞研究の第一人者、 http://www.canr.msu.edu/dept/ans/community/people/cibelli_jose.html ホセ・シベリ教授(ミシガン州立大学)は「われわれは卵子のなかに、探し求めてきたマスター遺伝子が発見できるのではないかと夢見ている。青春の泉は、卵子のなかにあるのだ」と述べている。

 シベリ教授をはじめとする研究者たちの目標は、細胞をプログラムし直し、老化プロセスを逆行させ――幹細胞にまで戻すことにある。なかでも最も求められているのは、胚性幹細胞(ES細胞)だ。ES細胞は、受精後数日で形成され、人体全体を形成していく。

 科学者たちは、未分化のES細胞が持つこうした強力な能力を利用して、この細胞を失われたり損傷したりした細胞の代替物へと育て、アルツハイマー病から脊髄損傷にいたるさまざまな病気の治療に役立てたいと考えている。

 近年、再生医学の分野では、もっぱらヒトのES細胞とクローニングに注目が集まっている。

 しかし、こうした研究は、中絶反対派をはじめとする、生命の操作に異を唱える保守層からの熾烈な抗議にさらされてきた。反対論者たちは、ES細胞を採取するためにはヒトの胚を破壊しなければならないということに、強い嫌悪感を抱いている。大部分の胚は不妊治療クリニックから寄付されたものだが、一部の科学者はES細胞の採取を想定して、クローン胚を作成している。

 以前から、シベリ教授は治療目的のクローニングを積極的に支持している。同教授は先月、韓国の研究者チームと共同で論文を執筆し、 http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040213301.html ヒト胚のクローンを作成し、ES細胞を取り出すことにはじめて成功(日本語版記事)したという報告している。

 しかし、シベリ教授は現在、胚を用いた研究に関して白熱する一般の議論からは遠く離れた、再生医療に対するまったく別のアプローチを使うことで、よりよい成果が得られるのではないかと考えている。

 政治的な問題はさておき、ES細胞を幅広く使用可能な治療法にしようという研究には、ES細胞の調達という、気の遠くなるようなハードルが残されている。まず、入手可能な量が限られている。これに加えて、胚を適切に取り扱い、ES細胞を取り出すために必要とされる非常に高度な技術を持っている研究者が少ないという事情もある。

 そのため、再生医療を実現するには、より簡便な手法が必要だと主張する研究者が増えてきている。シベリ教授も、化学的な手法に取り組む http://www.scripps.edu/ スクリップス研究所(サンディエゴ)の研究チームと協力契約を結んでいる。

 シェン・ディン博士が率いるスクリップス研究所の研究チームは、いわゆる「小分子」化合物、リバーシンを作り出した。この化合物は、マウスの筋肉細胞の老化プロセスを逆行させて「幹細胞状の細胞」へと変え、それを「まるでイモリのように」さまざまな異なった細胞に再び成長させる働きを持つと、ディン博士は説明している。

 ディン博士は、リバーシンが細胞にもたらす作用を特定するにはさらに研究が必要だとしながらも、手がかりをつかみかけているとの楽観的な見方を示した。ディン博士が率いる化学者チームの目標は、まず通常の細胞を胚細胞へと変える化合物を作りだし、さらに別の化合物を使ってその新しい細胞を必要な組織へと成長するよう誘導することだ。

 ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジで行なわれている研究が、手がかりとなるかもしれない。同大学では、ジェレミー・ブロックス博士が、手術で眼を摘出されたサンショウウオが水晶体を再生する能力に関わる酵素の分離に成功している。

 ブロックス博士は、サンショウウオの細胞の成長メカニズムがヒトのものと非常にかけ離れているということになったら、かえって驚くだろうと述べる。「基本的にわれわれと同じような身体の構成を備えた動物ならば、再生について何か非常に重要な情報を教えてくれるはずだ。そうでないなら非常におかしな話だと思う」

[日本語版:湯田賢司/長谷 睦]

日本語版関連記事

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040312308.html 「卵子の数は決まっている」の定説を揺るがす新発見――不妊治療に革命も

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040213301.html 韓国の研究者チーム、ヒト・クローン胚でES細胞作りに成功

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040210306.html 「老化遺伝子」操作で、簡単に長寿を実現?

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20021122303.html 永遠の命を求める人々の心理を探る

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20021122302.html 『究極の延命』会議報告:不死への科学的アプローチ

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20021121205.html 著名発明家のカーツワイル氏、自身の冷凍保存による延命を計画

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20020710303.html 遺体の冷凍保存への期待と現実

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20020313205.html 世にも奇妙な「冷凍遺体祭」


WIRED NEWSのメール購読申込みは http://hotwired.goo.ne.jp/reception/index.html こちらへ


(WIRED)

 次へ  前へ

不安と不健康8掲示板へ


フォローアップ:

狂牛病の原因は「肉骨粉」ではない ある農家の仮説 [JANJAN]
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/139.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 3 月 18 日 21:14:32:dfhdU2/i2Qkk2

2004/03/18

イメージです。記事の内容とは関係がありません

「狂牛病は、肉骨粉ではなく脳内の金属のアンバランスが原因」。これが、イギリスの有機酪農家マーク・パーディ氏の仮説だ。アメリカでの狂牛病発生に関しても、環境汚染がその背後にあるとパーディ氏は主張する。

 独学で、狂牛病問題に取り組んできたパーディ氏は、狂牛病の発生に関して、次のような結論を出している。

 マンガンの過剰摂取と銅の不足によって、脳内の金属バランスが崩れ、神経系統をつかさどるプリオンが、マンガンと結合するようになる。そして、紫外線エネルギーが、このマンガンを有害なものに変えることで、いわゆる海綿状脳症が引き起こされる。

 これに加え最近では、放射性物質もプリオンと結合して異常を引き起こすことを立証した。1986年、イギリスがチェルノブイリ原発事故で放射能汚染された直後から、狂牛病が大量に発生し始めたことを考えると、パーディ氏の仮説は非常に説得力がある。しかし、世界では未だに「肉骨粉」説が主流のままだ。

 狂牛病が発生する以前の1980年代の初め、イギリスの酪農農家は、有機リン系殺虫剤・フォスメットの使用を義務付けられた。

 これはパーディ氏が後に、脳内の金属バランスを崩す要因と見るようになった殺虫剤で、狂牛病の発生とともに、製造元Z社は、なぜか、この製品のパテントを他社に売却している。加えてパーディ氏が、この殺虫剤と狂牛病との関連についての自説を公にしてから、氏の周りで様々な事件が起こるようになった。

・研究に協力していた獣医と弁護士が、ともに不審な交通事故で死亡。2人 目の弁護士も、命に別状はなかったものの交通事故に巻き込まれる。

・新聞に自説を発表した直後、電話線が切断される。

・新居が放火され焼失。研究所も破壊される。

・講演旅行に行くと、常に監視の目が光り、妨害行為が相次ぐ。

こうした困難な状況にもめげずパーディ氏は研究を続け、近年、氏の仮説は大きな注目を集めるようになっている。にもかかわらず、パーディ氏に対し公的な研究資金は提供されていない。このことに関し、パーディ氏は自らのホームページで次のように述べている。

 「政府は国民の利益のために真実を追究することを第一に考え、そのために必要な研究に優先的に資金を配分すると、国民は望んでいるかもしれないが、現実は違う。政府はまるで自らが大企業の一部であるかのように、大企業の強い影響下にある。そのため、重要な研究が中止、遅延、資金不足などに直面している。狂牛病に関して言えば、政府は、最初から選択肢をひとつに絞って行動している。」

 残念ながら、これが現実のようだ。しかしもっと多くの人がこのパーディ氏の仮説を知ることによって、そしてパーディ氏への支持が増えることによって、この「現実」が変わる日が、いや「現実」を変える日が来るかも知れない

参考記事
マーク・パーディ氏東京講演会(2002年3月31日)報告
Mad Cow Disease: The Chemical Industry Plays Dirty
(Activism 2001年1月17日)

(荒牧薫)

     ◇

マンガン:[(ドイツ) Mangan]
マンガン族に属する遷移元素の一。元素記号 Mn 原子番号25。原子量五四・九四。地表に広く分布し、主な鉱石は軟マンガン鉱。動植物にとって不可欠の微量元素。純粋なものは銀白色で、鉄より硬いが、非常にもろい。空気中で速やかに酸化し、被膜をつくる。マンガン鋼などの合金の材料、乾電池・化学薬品に用いる。(「大辞林」より)

http://www.janjan.jp/world/0403/0403172083/1.php



★関連

牛病は伝染病ではない!

狂牛病 プリオン病因説は間違っている!

サイバーX編集部 編
2001年12月18日発売   A5判  176ページ   本体価格 \1,600
   ISBN4-87593-259-6 C0036 \1600E

 狂牛病が千葉県、北海道に続いて群馬県でも見付かり、日本中で「狂牛病パニック」とでも言うべき状態です。現在、狂牛病の原因と言われているのは、異常プリオンをもつ牛や羊の肉骨粉を飼料として牛に与えたために病気が蔓延している、というものです。ところが実際には、本書で示されるように、飼料中の金属類、特に農薬類こそが注目されるべきなのです。これは緊急に対策がとられなければ、狂牛病は発生し続けることになります。また、逆に言えば、狂牛病に罹った牛を食べても、人間のクロイツフェルト・ヤコブ病になるとは言えない、という意外な結論になります。

■ 主な内容 ■
 「狂牛病」プリオン病因説の闇(佐藤 雅彦)
 “プリオン”という役者の登場によって引き起こされた、狂牛病騒動の真実。

 狂牛病 世界的に広められた大破局(ライネット・J・ダンブル)
 英国の狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病の感染経路に対するウソと対応の遅れが、動物と人間の健康を脅かす危機となり、ヨーロッパ、全世界へと拡大した。

 「狂牛病」蔓延と農薬産業の陰謀(ポール・ケイル)
 英国で「農薬が狂牛病の流行に関与している可能性がある」と発表した科学者のうち何人かは不審死を遂げている。

 伝染性海綿状脳症(TSE)についての予備的仮説(ナイジェル・パーディー)
 神経組織の退行変性によって生じる伝染性海綿状脳症は、さまざまな要因によってもたらされる。“プリオンの感染性”にのみに注意を向けるのは危険だ。

 狂牛病はマンガンの過剰と銅・セレニウム・鉄・亜鉛の不足で起きる!(マーク・パーディー)
 プリオン蛋白質の銅領域で外来性の陽イオンの置換が生じ、それが「伝染性海綿状脳症」(TSE)の起因になっている。

 狂牛病関連年表(佐藤 雅彦)
 18世紀から現在までの狂牛病の歴史を、畜産関係、薬害関係などに分類。


 ※ 内容が一部異なる場合があります。発売日は、東京の発売日であり、地域によっては1〜2日程度遅れることがあります。あらかじめご了承ください。

http://www.kohgakusha.co.jp/books/detail/4-87593-259-6

 次へ  前へ

狂牛病・遺伝子組み換え10掲示板へ


フォローアップ:

胎児へのドーピングで超脳力児を作る(スラッシュドットジャパン)
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/261.html
投稿者 エンセン 日時 2004 年 3 月 14 日 04:29:54:ieVyGVASbNhvI

 
胎児へのドーピングで超脳力児を作る
Oliver による 2004年03月13日 18時03分 の投稿,
サラブレッド 部門より.

oddmake 曰く、 "New Scientist経由、Duke University Medical CentreのScott Swartzwelder博士らは、ラットへの実験を行ない、コリンを妊婦に与えることが、新生児の脳を強化することを発見した発表した。生涯にわたって高い知性を持ち老人生痴呆と神経への毒物に抵抗力を示すようになるという。コリンは人間の神経系で重要な役目を持つ物質(参考資料、PDF資料)であり、コリンを含む食事をとることが老人性痴呆の防止や記憶力の強化に繋がるということは以前からいわれていたが、胎児への投与が顕著で恒久的な効果を持つということの発見は興味深いものがある。"

http://slashdot.jp/article.pl?sid=04/03/13/094201&topic=99


コリン choline
http://www.naoru.com/choline.htm

 次へ  前へ

不安と不健康8掲示板へ


フォローアップ:

【フィリピン】GMトウモロコシに問題、人体に影響か(NNA)
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/147.html
投稿者 エンセン 日時 2004 年 3 月 01 日 11:54:35:ieVyGVASbNhvI

 
【フィリピン】GMトウモロコシに問題、人体に影響か

北欧のウイルス学者が、ミンダナオ島の遺伝子組み換え(GM)トウモロコシ栽培場近くに住む農業従事者の免疫系統に異常が見られたと発表した。調査結果が裏付けられれば、GM作物に対する反対運動に発展する可能性も懸念される。

ノルウェー遺伝子環境研究所のテリエ・トラビク教授がロイター通信に明らかにしたところによると、39人から採取した血液サンプルで3種類の抗体が異常増殖していたという。

このGMトウモロコシ(BTコーン)は米国の農業関連大手モンサントにより販売されたもので、土壌微生物「バチルス・チューリンゲンシス(BT)」の遺伝子が組み込まれていた。BTは葉や花粉などでタンパク質を生成。細胞表面にある受容体に反応して毒素を生成する。

トラビク教授は、抗体の異常がトウモロコシの開花時期から3カ月後の9月に発生したことから、農業従事者はBTタンパク質の毒素に影響を受けたと主張している。

しかしこの点について日本モンサントのバイオ作物担当者は、NNAに対し、「トラビク教授の実験はほかの研究者によって検証されていない」と述べ、その信ぴょう性には疑問が残るとした。同担当者によると、BTタンパク質はトウモロコシの害虫が持つ受容体に反応し、標的以外の昆虫や人体に対しては無害だという。

ただBTコーンは1999年、米コーネル大の研究者がその危険性を指摘。英科学誌「ネイチャー」に発表された実験によると、BTコーンの花粉を浴びたチョウの幼虫は4日間で44%が死んだという。

日本モンサントの担当者は、この実験に使われたチョウが害虫と同じ受容体を持ち、自然界ではあり得ないほど大量の花粉を浴びた点を指摘。害虫以外の昆虫に対する毒性を認めながらも、危険は極めて限られたものとした。

■GM作物反対も

トラビク教授の調査報告を受けたロレンゾ農業相は専門家による検証を指示。「(必要に応じて)適切な処置を講じる」と述べた。さらなる調査によって同教授の発表が裏付けられれば、GM作物に対する反対運動が広まるのは必至とみられる。

モンサントは農業省から認可を受け、1990年代後半から北部・南部ミンダナオでBTコーンの実験を行っていた。

トラビク教授は近くフィリピンで実験結果を説明するもようだ。(NNA)
[3月1日10時35分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040301-00000008-nna-int

 次へ  前へ

不安と不健康8掲示板へ


フォローアップ:

血管再生治療の男性が退院 京都府立医科大(京都新聞) −治療チーム「急性心筋梗塞に非常に有効であることが、世界で初めて明らかになった。」
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/139.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 2 月 29 日 23:03:07:eWn45SEFYZ1R.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000040-kyt-l26
京都府立医科大は28日、自分の血液から取り出した幹細胞を注入する世界初の血管再生治療を受けた急性心筋梗塞(こうそく)の男性(46)=府内在住=が、順調に回復し、治療実施から2週間後の同日、退院したと発表した。
 府立医大循環器内科(松原弘明教授)によると、男性は今月13日、急性心筋梗塞で詰まった冠動脈を風船で広げる治療を府内の病院で受けた。しかし、心臓収縮率が正常の43%までしか戻らなかったため、14日に血管再生治療が府立医大付属病院で行われた。
 男性は、治療から2日以内に呼吸困難などの自覚症状が消失、3日目からは起立できるようになった。現在は心臓収縮率が正常の65%まで改善しており、「従来の治療法では考えられない驚くほどの改善率」だった。男性は自宅へ戻り、今週中にも仕事に復帰する予定という。
 循環器内科の治療チームは今回の治療について「急性心筋梗塞に非常に有効であることが、世界で初めて明らかになった。今後、多施設で症例を増やし、有効性・安全性を確立していく」としている。(京都新聞)
[2月28日20時3分更新]


 次へ  前へ

不安と不健康8掲示板へ


フォローアップ:

インドで1500羽のハトが怪死(鳥インフルエンザかは不明)
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/122.html
投稿者 スーパー珍米小泉純一郎 日時 2004 年 2 月 27 日 20:00:23:k5Ki8ZfJP9Ems

インド北東部のヒンズー寺院で1500羽のハトが死んでいるのをヒンズー教徒の聖職者が発見しました。
ハトが死亡するのを目撃したヒンズー教徒の聖職者は「ハトが方向感覚を失い頭を回転させながら地上に落下した」と証言しています。
このハトの怪死を調べた獣医は「鳥インフルエンザとの関連性を否定」した。

尚、死因は未だに不明とのこと。
*****************************************
▲Mystery Disease Kills 1500 Pigeons In India
news.com.au
2-25-4

GAUHATI, India (AP) -- Some 1500 pigeons at a Hindu temple in northeastern India have dropped dead in the past six days, a priest said today, but veterinarians deny the mystery disease could be a strain of avian flu.

"The birds get disoriented all of a sudden, start rolling their heads, fall to the ground and then die," said Bholanath Sarma, a priest at the hilltop Kamakhya Temple at Gauhati, capital of Assam state.

Abdul Mukit, a government veterinarian dealing with the crisis, said the pigeons may be suffering from a bacterial infection due to exposure to the cold.

No cases of the avian flu have been reported in India, including the country's northeast, which borders China, Burma, Bhutan and Bangladesh.

However, as a precaution, authorities in the seven northeastern states have ordered border guards to ban the import or smuggling of poultry and poultry products from across the borders.

At least 10 Asian countries and territories have been hit by an avian flu outbreak, which has killed 22 people in Thailand and Vietnam. Some 100 million birds have died or culled to battle the disease.

Copyright 2003 News Limited.

http://news.com.au/common/story_page/0,4057,8794987%255E1702,00.html

 次へ  前へ

不安と不健康8掲示板へ


フォローアップ:

花粉症撃退へ一歩 DNAワクチン開発 [中日新聞]
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/1014.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 2 月 22 日 17:09:19:dfhdU2/i2Qkk2

 スギ花粉症のアレルゲンを作る遺伝子を注射して完治を目指すDNAワクチンを、国立感染症研究所の阪口雅弘主任研究官らが開発した。犬の実験で、3回の投与で症状を数年間抑えることに成功した。DNAワクチンは、重い病気に限って臨床研究が認められている遺伝子治療の一種。人間の花粉症への利用が今すぐ認められる見通しはないが、阪口主任研究官は「まずはペット用に実用化したい」と話している。

 花粉症は、花粉に含まれるアレルゲンに刺激された免疫細胞が、アレルギー反応を引き起こす抗体を作るのが原因。同主任研究官らは、この細胞とは別タイプの免疫細胞ができやすくなる塩基配列を持つ環状DNAにアレルゲンの遺伝子を組み込んでワクチンにした。

 マウスに三週間、週一回ずつ注射すると、別タイプの免疫細胞が優勢になり、花粉に刺激された時にできる抗体の量が低下。さらに精製したアレルゲン遺伝子を使うと、原因抗体はワクチンを投与していないマウスの約四分の一に減少した。

 花粉症で皮膚炎になった犬に使うと、月一回、三カ月の投与で数年間症状が出なかった。

 スギ花粉症に悩むのは、人間だけではない。犬は皮膚炎やかゆみを起こし、猫やニホンザルは鼻水、くしゃみなど、人と同じような症状が出る。阪口主任研究官は「花粉症のペットを心配する飼い主に、ワクチンの需要は高いと思う」と話す。

 花粉症の完治を目指す療法には、アレルゲンそのものを少量注射する減感作療法もあるが、治療に数年かかることが多い。DNAワクチンは、注射した遺伝子が体内で長い間アレルゲンを作り続けるので、短期間の投与で効果が望めるという。

 <DNAワクチン> 通常のワクチンは不活性化した病原体や、その断片などを投与し、体の免疫の働きを利用して病気を予防したり治療したりする。DNAワクチンは、病原体などの遺伝子の一部を投与する方式。通常のワクチンより、強力な効き目が期待できるとされる。米国では、ブタクサ花粉症のDNAワクチンの臨床試験が始まっている。

 ■厚生労働省厚生科学課の話 DNAワクチンなど遺伝子治療は、まだ有効性や安全性がよく分かっていない。厚労省の遺伝子治療臨床研究指針では、体の機能を著しく損なう疾患も対象としているが、重い副作用の危険性を考えると、人間の花粉症治療にDNAワクチンを用いるのは現段階では、まだ考えられない。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20040221/eve_____sya_____007.shtml

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

アルツハイマー病原因物質を分解促進、理研などが成功(読売新聞) −理研「対症療法でない、根本的な治療につながる」
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/787.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 1 月 29 日 22:14:46:eWn45SEFYZ1R.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040129-00000512-yom-soci

アルツハイマー病の原因物質が脳内に増加するのを遺伝子治療で防ぐことに、理化学研究所(理研)と自治医大の共同グループがマウス実験で成功し、29日発表した。

 原因物質の分解酵素を導入する世界初の方法で、理研は「対症療法でない、根本的な治療につながる」と期待している。

 この酵素は理研が2000年に発見した「ネプリライシン」で、原因物質の「ベータアミロイド」を分解する。グループは、病原性のないウイルスにネプリライシンの遺伝子を組み込み、原因物質が増えやすい特殊な体質のマウスの脳に注入して感染させた。

 3か月後に解剖して調べた結果、治療しなかったマウスの脳には、原因物質が正常量の10倍も沈着していたが、ネプリライシンを導入したマウスは5倍にとどまっていた。

 アルツハイマー病治療薬はこれまで、原因物質の生成を防ぐ薬剤などが開発されているが、副作用が強く、実用化されていない。理研神経蛋白制御研究チームの岩田修永・副チームリーダーは「原因物質は脳内で自然に生成され、分解されている。今回の方法は、生成を無理に止めるのでなく、滞っている分解を促進するもので、副作用が少ない」と説明している。(読売新聞)
[1月29日21時43分更新]

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

感染の危険ない人工血液 二年後実用化目指す 早・慶大などが開発 読売
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/714.html
投稿者 たくげん 日時 2004 年 1 月 25 日 14:25:14:ZeS7i/LK.kz92

WEB:Yomiuri OnLine
感染の不安ない人工血液、早・慶大などが開発
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040125i101.htm


感染の危険ない人工血液 二年後実用化目指す
 アルブミン使い早・慶大などが開発
----------------------------------------
 血液中に含まれるたんぱく質の一つ、アルブミンに酸素を運ぶ能力を持たせた「人工血液」を早稲田大、慶応大、熊本大などのグループが開発した。大量生産と長期保存が可能で、ウイルス感染や血液型不適合の心配のない安全な輸血に道を開くと期待されている。グループは動物実験で効果を確認しており、2年後の実用化を目指している。

 酸素は、赤血球に含まれるヘモグロビンというたんぱく質に結合し体内組織へ運ばれる。米国ではヘモグロビンを加工した人工血液が作られたが、血圧上昇などの副作用があり、人への使用は認可されていない。

 土田英俊・早大名誉教授らのグループは、血圧を維持し、様々な物質を体内に運ぶ役割を持つアルブミンに着目。ヘモグロビンと同様に、鉄を中心に持つヘムという分子を組み入れた「アルブミンヘム」を作り、肺で酸素を吸収し、体内の組織で放出する機能を持たせることに成功した。
 ラットでは血液と人工血液の交換や、出血ショック時の輸血など様々な実験で血液と同じ効果が得られ、毒性は見られなかった。

 赤血球よりはるかに小さいので、血栓のできた部分にも酸素を供給でき、脳梗塞や心筋梗塞などの治療に使える可能性もある。原料のアルブミンは、血液から抽出されているが、遺伝子組み換え法で製造する手法を日本の医薬品会社が開発し、臨床試験を終えている。アルブミンヘムの量産技術もめどが立っているという。

 人工血液が実用化すれば、どの血液型の人にも安全に輸血でき、ウイルスなどに感染する恐れもないなど大きな利点がある。研究グループの小林紘一・慶応大呼吸器外科教授は「室温で長く保存でき、いつでも使える。献血不足を解消できるだろう」と話している。
 
(2004/1/25 読売新聞 朝刊)

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

ナノテクが新たな有害物質を生む?(HOTWIRED) − ”カーボン・ナノチューブが、深刻な職業病をもたらすと考えられている石英よりも毒性が高い可能性がある”
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/610.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 1 月 15 日 19:35:24:eWn45SEFYZ1R.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00000002-wir-sci

ナノ粒子の秘密と、こうした粒子が人の健康にもたらす影響の解明に取り組んでいる研究者たちは13日(現地時間)、イギリスで開かれた『 http://www.rms.org.uk/cgi-bin/events_details.cgi?id=nan20330387 ナノトックス2004』で、研究に役立つ味方が新たに加わったことを歓迎した。世界で最も高性能の顕微鏡が登場したのだ。

 イギリスのチェシャー州にある http://www.clrc.ac.uk/Activity/DL ダーズベリー研究所に設置された電子顕微鏡の『 http://www.superstem.dl.ac.uk/ スーパーSTEM』は、非常に感度が高いため、雨粒によって生じる振動すら遮断できる特別な建物が必要なほどだ。その解像度は非常に高く、画像上で原子の数を数えることもできる。ナノトックス2004は、ダーズベリー研究所で開催された。

 この新型顕微鏡は先月、正式に商業利用を開始したばかりだが、すでに http://www.wired.com/news/images/0,2334,61892-10392,00.html 病気にかかった肝臓中に存在する金属粒子をとらえた写真の撮影に成功している。生体システムとナノ粒子との接触面の様子をここまでの精度でとらえられるようになり、病理学者たちはこの方面の研究に意欲を燃やしている。

  http://www.liv.ac.uk/ リバプール大学の毒物病理学者でナノトックス会議の主催者の1人でもある http://www.liv.ac.uk/hacb/staff/Howard.C.html C・ビビアン・ハワード博士は、これまでの研究から「粒子が小さくなるにしたがって、化学的な反応性が大幅に高まることが示唆されている。このため、毒性も非常に高くなる可能性がある」と述べる。

 ナノメートル――1メートルの10億分の1――の単位で計られるナノ粒子は、はるかな昔から存在し続けてきた。初期の人類が起こした火も、現代の自動車と同じようにナノサイズの粒子をまき散らしたのだ。トーストを焼くときにさえ、ナノ粒子が発生する場合がある。そして、ある大規模な調査によると、人間の死因のうち3〜5%は、このように普通に発生する粒子である可能性があるという。

 しかし、研究室で作られる人工的なナノ粒子が出現した現代では、リスクはさらに大きくなっている。他のあらゆる微粒子と同様、ナノ粒子も化学的な反応性が高いと考えられる。また、ナノサイズの素材が工業生産されているため、大気中に多くの粒子が混入するリスクも増加している。

 加えて、人工的に作られたナノ素材はしばしば、自然発生した粒子には見られない新しい特性を持つ。その一例が、日焼け止め製品だ。酸化金属はもともとは不透明で、白いタイプの日焼け止めクリームに使われている。しかし、酸化金属を粒子化すると透明になり、しかも紫外線を遮断する性質は維持される。

 「自然に発生する粒子は、今までもずっと身近にあったもので、われわれも非常によく適応できているようだ。しかし、大きな素材の塊をナノ粒子にした場合は、物理的、化学的な特性が変化する。新素材を開発している人たちにとっては、こうした変化こそが魅力的な点でもある。しかし、毒性に変化があるかどうかについても究明しなければならない。各企業は、このような新しい粒子が人間の健康に与える影響について調べる義務がある」とハワード博士は述べた。

 新しい粒子の中には、現時点でも危険性が明らかにされているものもある。今月号の『トキシコロジカル・サイエンシズ』誌に掲載された http://toxsci.oupjournals.org/cgi/content/abstract/77/1/126 研究論文は、非常に広い領域で応用が期待されているカーボン・ナノチューブが、深刻な職業病をもたらすと考えられている石英よりも毒性が高い可能性があると結論付けている。

 「生産の凍結を呼び掛けているわけではないし、不安をあおるつもりもない。科学者、毒物学者たちの間で議論をしたいのだ。しかしそれには粒子が体内でもたらす作用について研究する必要がある。そのためには、スーパーSTEMが大いに役に立つだろう」と、 http://www.leeds.ac.uk/ リーズ大学の材料評価学の準教授、 http://www.materials.leeds.ac.uk/StaffProfiles.htm#rmdb リック・ブライドソン博士は述べている。博士も今回の会議の主催者メンバーだ。

 粒子が無害、あるいは有益だとしても、リスクは存在する。「粒子が、表面に有害な物質を付着させて運ぶ『トロイの木馬』になる可能性を示唆する学説もある」とブライドソン博士は指摘する。

 新しい顕微鏡によって、ナノ粒子の表面を観察できるようになった。これは従来の最高性能の電子顕微鏡を使って得られた画像と比べて、劇的な向上だ。

 「解像度は1オングストローム、つまり1ナノメートルの10分の1だ。これで原子の数を数えられるようになった。以前は、何かぼんやりしたものが見えるだけだった」と、スーパーSTEMの技術責任者、アンドルー・ブレロック博士は語る。

 電子顕微鏡の画像は、「正の球面収差」と呼ばれる現象によって乱され、画像の鮮明度が落ちてしまう。スーパーSTEMは、この収差を取り除くことができる。「スーパーSTEMは、電子顕微鏡に眼鏡をかけさせたものと説明することもできる」とブライドソン博士は語る。

 この種の電子顕微鏡は現在、世界に3台しか存在しない。他の2台は、テネシー州のオークリッジ国立研究所と、ニューヨーク州ヨークタウン・ハイツにある米IBM社の研究所にある。

 「われわれは現在のところ、世界で最も優秀な機材を持っていることになる。新しい分光計が稼動中なうえ、研究所の地盤が抜群に安定しているからだ」とブレロック博士は述べた。対象サンプルは安定し、動いたとしても100年間で0.5ミリ程度の率でしか動かない。これは大陸移動より2000倍も遅いスピードだ。

 「世界最高性能の顕微鏡」の称号は、3つの研究所の間を行ったり来たりしている、とハワード博士は述べている。「しかし今は、われわれが最高の性能を誇っている」

[日本語版:湯田賢司/長谷 睦]日本語版関連記事

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20031107303.html 分子ひとつでガンを早期診断、新たなナノテクの可能性

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030704302.html ナノテクで、50インチ型平面ディスプレーを低価格・高画質で実現

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030623305.html 環境保護論者、ナノテク研究に懸念

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030618307.html 際限なく拡大する? 「ナノテク」というカテゴリー

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030528302.html ナノテクで「究極の戦闘服」開発

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030516303.html ナノテク、「空想」から現実のビジネスに

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20020521301.html 米IBM、高性能のカーボン・ナノチューブ製トランジスターを開発


WIRED NEWSのメール購読申込みは http://hotwired.goo.ne.jp/reception/index.html こちらへ

(WIRED)

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

湾岸症候群原因はワクチン 裏付けの報告入手と英紙【共同通信】やはり!
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/580.html
投稿者 荷電粒子 日時 2004 年 1 月 13 日 03:14:36:hlbym6ZH.OUDI

 【ロンドン12日共同】12日付の英紙タイムズは、1991年の湾岸戦争に従軍した兵士が体調不良を訴える「湾岸戦争症候群」は、イラク軍による各種の生物兵器使用に備えて兵士らに接種された混合ワクチンが原因であることを裏付ける英軍医療専門家の秘密報告の写しを入手したと報じた。
 報告をまとめたドイツ駐留英軍の医療専門家は、湾岸戦争に従軍を予定しワクチンを接種された元兵士のケースを調査したところ、元兵士は湾岸戦争を経験した他の退役軍人の間で発症率が高い骨粗しょう症を患った。
 しかし元兵士は結局従軍せず、同紙は従軍経験者らと共通しているのはワクチンだと指摘した。
 湾岸戦争症候群をめぐり英国防省は、ワクチンとの関係を一貫して否定している。

[1月12日14時57分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040112-00000044-kyodo-int

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

患者側の言い分は強烈ですが、お医者さん側は冷静沈着です。
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/564.html
投稿者 寅蔵 日時 2004 年 1 月 09 日 10:42:09:8X/teMCB5Xc.E

(回答先: 私は薬で殺される 投稿者 寅蔵 日時 2004 年 1 月 09 日 10:34:51)

昔は真実を語るととんでもない目にあいました。
時代が変わったのです。陰謀論や大本営発表が効力を失いつつあるのは
すべて大きな時代の流れが変わっている証拠です。
猿も手を離すときになったのです。 
目や耳、そして口 うんと開いて見えるものを見る時代。そして見るのを
拒む人は置いてきぼり。医学界にもそんな大きなうねりが出てきました。
やはり大きな流れには逆らえないようです。


私は薬に殺される」とのちょうど対になるような本が下記です。検索できます。

「成人病の真実」
近藤 誠 (著)
目次

高血圧症「三七〇〇万人」のからくり
コレステロール値は高くていい
糖尿病のレッテルを貼られた人へ
脳卒中予防に脳ドック?
「医療ミス」医師につける薬はない
インフルエンザ脳症は薬害だった
インフルエンザワクチンを疑え
夢の「がん新薬」を採点する
ポリープはがんにならない
がんを放置したらどうなる
腫瘍マーカーに怯えるな
定期検診は人を不幸にする


 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

健康の秘訣は寄生虫の一気飲みにあり(英国BBCニュース)
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/539.html
投稿者 passenger 日時 2004 年 1 月 05 日 02:25:29:eZ/Nw96TErl1Y


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://x51.org/archives/000536.php
2003年12月07日

SCIENCE: 健康の秘訣は寄生虫の一気飲みにあり 英

【BBC】喜んで虫を飲む人がこの世にいるだろうか?答えはもちろんYESだ。アイオワ出身で2児の母、アンナ・グランズさんは現在、「寄生虫は身体にとって必ずしも害悪ではない」という理論に基づく実験的な治療に挑んでいる。そして驚くべき事に彼女の実践は既に実際に効果を示しつつあるのである。今回この画期的な治療を提唱するジョエル・ウェインストック博士は寄生虫が人間の身体にどのように寄生し、そしてどのように作用するのかを調査している。そして結果、予想だにしない衝撃の事実が明らかになったのである。潰瘍性大腸炎とは免疫系の過剰反応によって引き起こされる腸の疾病である。この病気を患うと、白血球は本来人間の器官である腸をあたかも身体外部からの侵入者かのようにみなして攻撃し、腸内に出血を引き起こす。そして患者は猛烈な腹痛と下痢に悩まされるのである。長年この不治の病に苦しんできたアンナさんは、この度、ウェインストック博士が提唱するある実験的な治療テストに参加したのである。その治療とは、コップ一杯に並々と注がれた寄生虫の卵を定期的に飲み干すという実にストイックなものだったのである。

コップ一杯の寄生虫

アンナさんは三週間毎にウェインストック博士のクリニックを訪れ、コップ一杯の寄生虫の卵を飲み干す。「普通に薬か何かを飲む事と変わらないわ。それが気持ち悪いとか何だとかもう考えないようにしてるの。今までも本当に必死でいろいろ試したしね。もうとにかく良くなりたい。それだけだわ。」アンナさんは語った。飲み込まれた寄生虫の卵は彼女の体内で孵化して成長し、数週間で体外へと出るという。しかし、実際この処方を始めてからというもの、彼女の腸内に寄生虫がいる限り、彼女は二度とかつてのような苦しみに苛まれることがなくなったのである。

「本当は、我々の身体は常に寄生虫を必要としているからさ。」ウェインストック博士は語る。

欧米では凡そ過去50年に渡って、腸の寄生虫を根絶してきたが、それ以降、我々は免疫系の過剰反応がもたらす各種アレルギーに苛まれている。事実、英国では実に人口の3分の1の人々が何かしらのアレルギーに苦しんでいるのである。

そのため、ここ数年科学者達は腸内の寄生虫とアレルギーの間に何らかの関連があるのではないかと、調査を続けている。彼らの推測では、寄生虫が免疫系を鈍らせて彼らが腸内に寄生しやすい環境を作るために、結果、暴走した免疫系が引き起こす攻撃から腸を守るのではないかと考えたのである。

「まず、寄生虫は人間に生きていてもらう必要がある(宿主が死ねば寄生虫も寄生できないため)。本質的な意味では、寄生虫も我々の身体の一部なんだ。つまり寄生虫の根絶が、この相互依存関係を崩してしまったわけだ。それが皮肉にも今見られるような免疫系の暴走を引き起こしているということさ。でもみんなこの寄生虫を不条理に恐れているわけだ。そりゃ誰だってトイレで用を済ました後、便器の中で何かがうごめくものを見るのは御免だろうけどね。」ウェインストック博士は語った。

花粉症への効果

そしてここにもう一人、寄生虫の必要性を主張する学者アラン・ブラウン氏がいる。腸内の寄生虫である十二指腸虫(写真)は湿った地面や水滴から皮膚を通して人体に接触、潜入し、そのまま腸へと向かう。そして腸壁に寄生して血を吸うのである。しかし、西欧諸国の文明的な生活下においては適度な寄生は何ら副作用を持たないだろう、とブラウン博士は述べる。また博士は自らの糞便を顕微鏡で覗き、何匹くらいの寄生虫が彼の体内にいるかを調査したという。

「発見した卵の数から察するに、大体僕の腸には300匹くらいの十二指腸虫がいるみたいだね。」

しかし、博士はそこに有益な効果が期待できるという。博士が患っていた花粉症が十二指腸虫によって事実上抑止された事を確認し、そして現在は十二指腸虫の能力を利用した喘息薬を開発しているというのである。

「ああ、妻は怖がってるよ。そのうち私が家族全員に寄生虫を移すんじゃないかってね。」

より大きな影響

また寄生虫の効果は人間の健康の増進だけでなく、うちいくつかは更に潜在的な人体への副作用効果を持ち、人間の習慣にさえ影響を与えているのではないかと推測されているという。

例えば、英国人の3分の1はトキソプラズマという寄生虫を脳内に持っていると言われている。トキソプラズマの本来の宿主は猫であり、その猫の糞便を通して他の生物の体内へと寄生するのである。そして事実、トキソプラズマは牛やネズミといったほとんどの哺乳類の体内から検出できるという。また人体への最も多い感染源は生肉である(ちなみにフランス人の80%はこの寄生虫を持っていると言われているが、それは彼らは生肉を好んで食べるからである。)。そして、トキソプラズマは一旦我々の体内に寄生したらば、我々は死ぬまその寄生虫を体内に抱えることになる。それは決して取り除く事ができないのである。

そして研究によれば、そのトキソプラズマの宿主にもたらす効果がネズミの習性-最大の天敵である猫に自ら寄り付くという不思議な習性-の原因を説明するのではないかと推測されるという。つまりネズミはトキソプラズマの脳内への作用によって、自らわざわざ猫に寄り付き、ネズミは食べられ、トキソプラズマが寄生虫としてのサイクルを完結させているというのである。

これまで、科学者達は寄生虫は人間の習性へは影響しないものだと結論していた。しかし、現在になって寄生虫はその考えを変え始めているようだ。最新の研究によれば、トキソプラズマを脳内に持った人は、持たない人に比べてより動作の反応が遅いという結果が出ているという。そしてそのひとつの症例として、トキソプラズマに寄生された人は寄生されていない人に比べ、交通事故に巻き込まれる可能性が2倍であるという調査結果が示されているのである。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
原記事
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/3287733.stm
Last Updated: Wednesday, 3 December, 2003, 13:02 GMT

Eat worms - feel better
Who would deliberately

----------------------------------------------------------------
Anna drinks worm eggs as a treatment
----------------------------------------------------------------

drink a dose of gut worms? The answer is Anna Glanz, an ordinary mother-of-two from Iowa.

She's testing the remarkable theory that not all parasites are necessarily bad for us. Some of them may actually help us fight diseases.

A BBC documentary looks at how some parasites are so well-adapted to using humans as hosts, that when you take them away, there are unexpected results.

Ulcerative colitis is a disease of the intestine caused by the immune system over-reacting - in this disease the white blood cells attack the gut as though it's a foreign invader, making it bleed.

Mother-of-two, Anna Glanz, from Iowa, suffers from it and gets terrible cramps and sudden, intense attacks of diarrhoea.

The disease is incurable, but she is now taking part in an experimental trial run by Dr Joel Weinstock, a specialist in bowel disorders.

He's giving her worms to try to treat the disease.

●Drink up

Every three weeks Anna goes to Dr Weinstock's clinic and takes a drink full of worm eggs.

----------------------------------------------------------------
A gutful of parasites might help ease symptoms
----------------------------------------------------------------


But Anna reckons it is worth it: "I don't really think of them as being alive I guess, it's almost just like taking a pill or something.

"I try not to think of them as disgusting or anything like that. And I couldn't live the way I was living. I was desperate to try anything. I just wanted to get well".

The worms grow inside her gut and then pass out after a few weeks, but as a result of having these worms in her gut, her ulcerative colitis is in remission - she doesn't suffer from any of the symptoms any more.

Dr Weinstock reckons that's because we've evolved with worms and actually need them.

Before gut worms were eradicated in the West 50 or so years ago allergies - caused by the overreaction of the immune system - were virtually unheard of, now in the UK one third of us suffers from some sort of allergy.

----------------------------------------------------------------
「Nobody wants to go to the toilet and look into the toilet and see something wiggle 」

Dr Joel Weinstock,
worm researcher
----------------------------------------------------------------

So scientists are looking to see if there's a connection between gut worms and allergies, they are wondering if gut worms can somehow damp down the immune system to make it easier for them to live in the intestine without coming under attack.

He said: "Worms require humans to survive. In essence the worms are part of us and it's possible that we've become interdependent and removing worms has resulted in an imbalance to our immune systems.

"People have what I consider an irrational fear of worms. Nobody wants to go to the toilet and look into the toilet and see something wiggle".

●On the hook

Another person feeling the benefit of a worm infestation is academic researcher Alan Brown, who picked up hookworms while on a field-trip outside the UK.

----------------------------------------------------------------
「 There's about 300 hookworms in my guts 」
              Dr Alan Brown
----------------------------------------------------------------

The worm hangs around damp earth or water droplets, and on contact with skin burrows through and heads for the gut.

There it attaches itself to the wall - and drinks blood to live.

However, in western countries, where people are well-nourished, a moderate infestation is likely to have no nasty side-effects at all.

Dr Brown examines his own faeces under the microscope to try to gauge how many worms currently reside within him.

"Given the number of eggs there, there's about 300 hookworms in my guts."

However, there's a useful effect - his hayfever has virtually disappeared, and now he is working on the powers of the hookworm with a view to developing an asthma drug.

He said: "My wife's horrified - she's totally convinced that one day I'm going to infect the whole family."

●Mental manipulation

This may not be the only parasite that changes the human body to make it easier to survive. And not all those changes may have potentially beneficial side-effects.

----------------------------------------------------------------
Cats are carriers of the toxoplasma parasite
----------------------------------------------------------------

Some may have developed an extraordinary power to manipulate behaviour.

One third of Britons carry the toxoplasma parasite in their brain.

Its natural home is the cat and it's spread in cats' faeces. It can be picked up by any mammal, from rats to cattle. The main way we get it is by eating undercooked meat (which is why 80% of the French are estimated to have it, with their love of rare meat).

Once we have it we have it for life, there's no way we can get rid of it.

Research shows it somehow manipulates rats' behaviour - it makes rats attracted to cats - their natural predator, so they're more likely to be eaten by a cat and the parasite can complete its life cycle.

For years scientists thought it had no effect on our behaviour, but now the parasite's changing their minds. Recent research suggests that people with toxyplasma have slower reaction times than those without and are also more than twice as likely to be involved in a traffic accident than those who aren't carrying the parasite.

----------------------------------------------------------------
"Bodysnatchers" was broadcast on BBC One at 2100 GMT on Wednesday December 3.

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

健康の秘訣は「傷口にウジ虫」にあり
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/538.html
投稿者 passenger 日時 2004 年 1 月 05 日 02:16:30:eZ/Nw96TErl1Y


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://x51.org/archives/000560.php
2004年01月03日

MEDICAL :健康の秘訣は「傷口にウジ虫」にあり

【Scotsman】痛みにもだえる患者の傷口にウジ虫をばら撒いて良しとする医者がこの世にいるだろうか? 答えはもちろんYESである。ここ数年、英スコットランドの最新施設を備えた病院にてウジ虫が患者の傷治療に有効活用されているとのこと。エジンバラ王室付属病院では近年、糖尿病患者の壊疽した傷の治療の為にウジ虫を業者から大量導入、治療に役立てているというのである。確かに、これまでにもウジ虫は腐った肉を食べる為、20世紀はじめまで医療上で利用されてきたという経緯はあった。しかしこの度、同病院に勤める糖尿病コンサルタントのマシュー・ヤング氏はこのウジ虫の効用を再発見、最新の医療現場に彼らを再び導入したのである。「糖尿病でやられてしまった患部を綺麗にする方法はたくさんあるけど、今までの外科治療は、麻酔薬なしでは、ものすご い痛みを伴う上に、技術的にも非常に難しい。また特に長期の患者や衰弱したお年寄りには非常に辛いし危険な治療なんだ。だけどウジ虫を使えばより迅速かつ安全に傷を綺麗にしてくれるわけだ。」ヤング医師は語った。

英ウェールズに本拠地を置くNHSでは現代にも通用するウジ虫のポテンシャルに目をつけ、再び医療用虫としてウジ虫を飼育しはじめ、好評を博しているという。

また現在は殺菌処理を施したウジ虫を一度の治療辺り50匹ずつ出荷。そして病院に運ばれたウジ虫は患者が退院する三日前に患者の患部に放たれ、肉を食べるように仕向けられるのである。また同病院ではその後患者に2,3の治療を施す事で傷を完治させる事に成功しているという。

ヤング医師によれば、これまでに50人の患者がこのウジ虫療法を受け入れているとのこと。

----------------------------------------------------------------
【関連】健康の秘訣は寄生虫の一気飲みにあり
http://x51.org/archives/000536.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
原記事
http://www.news.scotsman.com/latest.cfm?id=2339725
11:19am (UK)
Hospital Uses Maggots to Treat Wounds
By Victoria Mitchell, Scottish Press Association

Maggots are being used as a treatment at a state-of-the-art Scottish hospital, it emerged today

The larvae have been reintroduced at the £184 million New Edinburgh Royal Infirmary in the capital to treat wounds on patients with diabetes.

The maggots, used in medicine up until the 20th century, eat dead flesh on dirty, infected lesions, leaving a clean wound which begins to heal, doctors said.

Dr Matthew Young, a diabetes consultant at the hospital, pioneered the renewed use of maggots at the diabetic foot clinic he runs at the hospital.

He said: “There are many ways to clean up dirty, infected wounds in situations where either surgery would be too difficult or too painful without an anaesthetic or too risky.

“They are often used in patients with either bad blood or who are older or frail to provide a more gentle and quicker way of cleaning up a wound.”

Doctors stopped using maggots in hospitals when they were overtaken by scientific and medical advances in the 20th century.

However, a Welsh-based NHS company realised the potential maggots still had as an alternative to traditional treatments and began marketing them as a clinical treatment.

The firm, based in Bridgend, delivers sterile maggots to hospitals within 24 hours at £50 per treatment.

Patients are brought into hospital to have the maggots applied before being sent home for three days while the larvae perform their treatment.

Most patients require two or three treatments before their wound is healed.

Dr Young reported that 50 patients so far have received the treatment.

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

診療報酬1.0%下げ・政府方針(日経)「医療事故が無くならない。やむおえないっていうこと」
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/496.html
投稿者 悪僧@M 日時 2003 年 12 月 19 日 11:09:52:7a7U4hkuLd2Fs

医師会は事故のないように1兆2000億の増額を求めたが、結果は技術料金の現在水準を維持するだけで終わった。

結論:今回の改正でも従来通りの”国民に医療不信感を植付け続けて、医療供給側に少々の緊張感を与える”だけで終わった。


**********************************


診療報酬1.0%下げ・政府方針
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/index20031219AT1F1801O18122003.html

 政府は18日、2004年度に医療機関に支払う診療報酬(医療費)を薬・医療材料価格を含めた合計で1.0%下げる方針を決めた。薬・材料部分で1.0%下げ、手術など医師本人の診療行為への報酬である「本体部分」は横ばいとする。小泉純一郎首相は物価や賃金の下落から本体部分の下げを指示していたが、安全対策費の確保などを理由に本体部分のマイナス改定は見送った。

 診療報酬は医師や保険薬局が患者に行う検査や治療、投薬など診療行為ごとの公定価格で、公的医療保険が医療機関に支払う。ほぼ2年に一度改定している。薬の公定価格(薬価)は医療品の流通価格の下落に伴い1.0%(医療費換算)下げることが決まっていた。ただ、本体部分の扱いを巡り、中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)の議論が難航。引き上げを求める医療機関側(受け取り側)と、マイナス改定を主張する保険者側(支払い側)の調整は17日午前から18日夜まで断続的に続いた。 (07:01)

関連リンク: (「医療制度改革」参照)

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

『新しい創傷治癒』縫う事もなく日常の傷をきれいに治癒させる方法
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/484.html
投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 12 月 16 日 12:31:46:WjxaaVdW72Wrk

新しいタイプの創傷治癒技術が出ているので紹介します。
組織を破壊する「消毒」は行わず、清潔な水洗の後、フィルムで創傷を湿潤状態に保つ。切った傷等は縫わずに皮膚をテープ等で寄せ、
同じくフィルムでふさぐ等の方法です。縫うと大抵痕がつきますが、これは組織の再生がよく、きれいに治癒する方法とのことです。
実践している医師はまだ多くないようです。従って、この方法を希望する方は普段からどこにこの方法の医師がいるか知っておく必要が
あります。※批判も色々あるようですが、ご連絡まで。


◆新しい創傷治癒 : http://www.asahi-net.or.jp/~kr2m-nti/wound/

※注意書き:なお,このサイトは,医療職にある人にも参考になり,しかも,一般の方々にもなるべくわかるように表現するつもり
である。そのため,専門的な用語もなるべくわかりやすい表現に噛み砕いて解説するつもりである。
 また,実際の治療例の写真も掲載していくが,一部,かなり生々しいものも含まれる(何しろ,外傷例がほとんどだから・・・)。
傷や出血に弱い人は,その箇所は目をつぶって素通りして欲しい。素人がこれらの写真で精神的ショックを受けようと,ショック
死しようと,当方は一切関知しない。


◆褥瘡のラップ療法 : http://www1.neweb.ne.jp/wb/decubitus/

※注意書き:このサイトは、医学教育を目的としたものです。傷の処置の写真が多く含まれますので、あらかじめご承知下さい。
褥瘡の治療は主治医の指示で実施してください。

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

「逆襲する細菌」 より 珍免疫理論へ  
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/483.html
投稿者 寅蔵 日時 2003 年 12 月 14 日 23:16:19:8X/teMCB5Xc.E

太陽活動が活発になると、感染症が増える

太陽の黒点爆発とウイルス発生の関係がある雑誌に出ていたのを思い出しました。
この本は20年以上だったように思いますが、説はいつの頃なのかは不明。

どうやら、今の太陽活動のサイクルはずっと大きなサイクルに当るのかも知れません。
どうやら、そんな意味でウイルスや細菌の活動も今は盛んになるのも当らずとも
遠からずの感がします。

もちろん、この微生物たちの働きの意味を知ると、なっとくできるものです。
彼らにとって、とても環境が整っているからでしょう。

鯉ウイルス感染などや、血液輸血においての感染なども、基本はここにありそうですね。


ここでまた、細菌の性質なども多面的にみていかないと、彼ら(ウイルス、ばい菌)に
振り回されてしまいっぱなしになりますから、ここらで人間側も腹をくくって右往左往
しないようにしたいものです。

音声で  (文字もありますが、目がくたびれるますから)

http://members.at.infoseek.co.jp/akyonn/gyakusyusurubaikin-a-1.wma

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:
<HIV感染>報告の4倍、推計1万2千人 厚労省研究班(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/435.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 12 月 08 日 21:11:03:eWn45SEFYZ1R.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031208-00000092-mai-soci

性的接触などによるエイズウイルス(HIV)感染者数が、厚生労働省への報告件数の約4倍の約1万2000人に達する可能性のあることが厚労省HIV研究班動向解析グループ長の橋本修二・藤田保健衛生大教授(衛生学)らの推計で分かった。日本は先進国では珍しく新規感染者・患者が増え続け、爆発的な増加も懸念されているが、将来的な感染者数予測を見直す必要が出てきた。このため、厚労省は「より確度の高い推計が必要」として専門家による作業班を発足させ、将来予測の基となる動向調査システムの抜本的見直しを始めた。

 HIVに感染してからエイズを発病するまでは平均10年とされる。その間に特異な症状が出ないことが多いため、感染に気付かず、検査を受けないケースも多い。

 橋本教授らは、エイズを発病して初めて厚労省の発生動向調査に報告されるエイズ患者数に着目。世界保健機関(WHO)が公表している、治療しないままエイズを発病する確率などを基に、感染経路別(血液製剤感染は除く)に未報告感染者数を推計した。

 01年末の数字で試算したところ、異性間の性的接触による男性の感染者は6人に1人しか報告されていないとみられるなど、同年末までの日本人の全報告者数2915人に対し、実際は4倍の約1万2000人が感染しているとの結果を得た。

 ただし推計には前提条件が多く、最近の動向を考慮していないなどの問題もあるという。また厚労省に報告されている患者・感染者数も過少報告や重複報告などがあり、同省はより実態を反映できる動向調査システムを目指し、専門家5人による作業班を発足させた。

 作業班は、報告済みの感染者が発病した場合の「病変報告」の義務化などについても検討していく方針。

 日本の感染者は2010年に5万人に達すると予測されており、11月に発表された03年の国連エイズ合同計画(UNAIDS)の報告書も日本の感染者増加を警告している。橋本教授らの推計はこの予測にも見直しを迫ることになりそうだ。【佐藤岳幸、藤後野里子】

◆予防対策に生かす

 田中剛・厚労省疾病対策課課長補佐の話 感染者の低年齢化や異性間の感染増加など、日本のエイズ対策は大きな転換期を迎えている。今後は推計の確度を高め、それを基に予防対策や医療体制の整備に生かすことが大切だ。

◎ことば=HIV

 人間の免疫をつかさどる「ヘルパーT細胞」を壊すウイルスの名前。「Human Immunodeficiency Virus」(ヒト免疫不全ウイルス)の頭文字を取って、名付けられた。感染している人の血液や精液、膣分泌液に多く含まれ、これらが第三者の血液に入り込んで感染する。大半は性的接触が原因で、コンドームが有効な予防法。検査は、感染してから6〜8週間後でなければ、血液中に抗体が作られないため、確定診断できない。

 一方、エイズはHIVによって免疫力が著しく低下し、発症するさまざまな病気の総称。正式には後天性免疫不全症候群と呼ばれ、カリニ肺炎やカポジ肉腫などの病気を引き起こす。厚生労働省に報告された02年のHIVの新規感染者は614人(うち日本人521人)。日本人男性の増加が顕著で、過去最高の481人(前年475人)となった。感染経路を見ると、同性間の性的接触53.6%、異性間の性的接触が33.1%で、性的接触による感染が合わせて86.7%を占めている。また、これまで東京を中心とする関東地域の報告数が圧倒的だったが地方都市においても感染拡大の傾向にある。(毎日新聞)
[12月8日3時7分更新]

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

地球産業文化研究所理事長  那須翔・・・
http://www.asyura2.com/0311/genpatu1/msg/148.html
投稿者 なるほど 日時 2003 年 12 月 07 日 06:03:54:dfhdU2/i2Qkk2

地球産業文化研究所

理事長  那須 翔

 財団法人地球産業文化研究所は、地球的規模での資源・環境問題、新しい国際システムの在り方、産業・経済と文化・社会の新しい関係の在り方等に関わる総合的政策を提言することを目的として1988年12月に設立され、以来、研究成果を政府、産業界等に提言する等活発な研究活動を行ってまいりました。

 21世紀に入り3年目を迎えていますが、我が国を取り巻く内外諸情勢はますます厳しさと混沌の度合いを深めているように思われます。我が国経済は第二次世界大戦後先進国が初めて経験するデフレに苦しみ、「失われた10年」は依然重くのしかかり、少子高齢化問題は将来に大きな不安を投げかけています。冷戦の終結は、市場経済の全球的な拡大を通じて大競争時代を招来する一方、新たな民族主義の台頭等を招き、特に9.11テロ以降今般のイラク問題に見られるような憂慮すべき事態が生じるに到っています。また、IT化の進展は経済をダイナミックに発展させる可能性をもたらすとともに、迅速かつ広範な情報伝播を可能とし、人々の価値観を多様化させ、NPO等新たなプレイヤーの登場を現出しています。更に、地球容量の物量的制約はますます深刻化しており、気候変動問題を巡る国際交渉や昨年開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)」等国際的取組みが加速化されるとともに、循環型社会の形成等如何に持続可能性(sustainability)を実現するかが焦眉の課題となっています。

 こうした地球規模での問題に効果的に対処し、人類が引き続き発展するためには、人類の叡知をできるだけ速やかに結集し、各国、各民族が協調して問題解決に当たることが、以前にも増して求められています。このような問題意識のもとに、本財団の活動が人類共通の課題に対してチャレンジする、誠に意義の深い活動であることを十分に認識し、全力を傾注してその使命を果たしていきたいと考えております。今後とも、関係各位の一層のご支援とご協力をお願い致します。

http://www.gispri.or.jp/gaiyo/chairman.html
--------------------------------------------------------------------------------
『私物国家』 広瀬隆著 から


--------------------------------------------------------------------------------

 第六章 日本最大の官僚組織・電力会社と軍需工場・三菱重工
 知られざるプルトニウムの軍事利用計画
 この終章では、隠れた官僚組織・電力会社の実態を紹介したい。
 原子力が持つ放射能の危険性については、他書で充分に説明してきたので、ここでは、原子力の軍事的利権を支配する構造と、高い電気料金の謎の裏にひそむ経済利権を中心に述べよう。
 九七年三月十一日に発生した東海村の再処理工場爆発事故と、八月二十六日に発覚した東海村の廃棄物ドラム缶大量腐食放置事件は、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)と科学技術庁、自治体の茨城県の腐敗メカニズムを浮かびあがらせたが、ドラム缶以上に技術官僚と役人をここまで腐らせたのは、東京電力であった。
 東海村の事故では、動燃がマスメディアの批判にさらされたが、実際に、東海村再処理工場を運転してきた黒幕は、最大の電力会社・東京電力である。九七年現在、日本のすべての電力会社の連合体である「電事連(電気事業連合会)」の会長は、「東京電力」社長の荒木浩であり、彼が、高レベル廃棄物処分懇談会のメンバーとして、組織全体を統括してきた。
 再処理工場は、高速増殖炉”もんじゅ”のためにプルトニウムを取り出すことを目的としている。その東海村の再処理工場と、高速増殖炉の運転責任者が、やはり「東京電力」の取締役・電事連副会長から「動燃」理事長となった近藤俊幸であった。九七年には、この人物が頭を下げて陳謝する光景が、何度となくテレビに映し出された。
 さらに、三月の爆発事故の一週間後に、青森県・六ケ所村にフランスから第二回目の高レベル廃棄物が強行搬入されたが、六ヶ所村に日本全土の放射性廃棄物を集積し、プルトニウムを取り出す巨大な再処理工場を建設してきた「日本原燃」の社長が、やはり「東京電力」副社長から転じた竹内哲夫あった。この会社は、電事連が出資して設立したものであり電力会社の子会社である。
 そして国民にとって最も気がかりな、科学技術庁傘下の特殊法人”動燃の改革”について、東海村の事故直後、「第三者による動燃改革検討委員会」が発足して、検討がなされた。秘密裡に進められたその委員会の結論は、驚くべきことに、現状をすべて維持する、だったのである。
 すでに可能性ゼロと分っている高速増殖炉”もんじゅ”の開発に国税が大量浪費されることまで、この委員会によって改めて承認される、という手順が踏まれた。野村證券VIP口座に名前のあった科学技術庁長官・近岡理一郎が、それを受けて、公式にプルトニウム利用計画をぶちあげた。しかしこの委員会には、那須翔が最も大きな声の委員として参加していた。この時点で、経団連を動かす東京電力会長である。
 そのような委員会が、”第三者による”動燃改革であったと信ずるほど、国民は愚かではない。
 このように、いずれのプルトニウム組織にも、東京電力の影がある。
 それをまとめると、次のようになる。名前の次にある役職が、東京電力時代のポストだが、その下にあるのが、彼らのさまざまな履歴である。

 ━東京電力のプルトニウム支配体制━

 《東電の役職》
 平岩外四 会長
 《重要な履歴〉
 経団連〔会長〕
 一九八七年の国鉄資産処分審議会〔委員長〕として、旧国鉄債務二八兆円をつくった責任者。
 プルトニウム抽出のための六ヶ所村核燃料サイクル計画推進リー
ダー。六ヶ所村に日本原燃を設立したときの電気事業連合会〔会長〕、すなわち最高責任者。
 泉井事件の石油公団顧問・日中石油開発監査役・アラビア石油監査役。
 東京二信用組合破綻事件で右翼・四元義隆と懇談の噂。

 《東電の役職》
 那須翔 会長
 《重要な履歴》
 動燃改革検討委員会委員として、九五年のプルトニウム高速増殖炉”もんじゅ”の事故と、九七年の東海村再処理工場爆発事故処理の責任者━何も改革しない改革案をまとめた直後、動燃のドラム缶腐食放置事件が発覚し、委員としての当事者能力ゼロを証明。
 経団連〔副会長〕。
 国家公安委員会委員。
 電気事業連合会〔会長〕。
 平岩外四のあとを継いで、プルトニウム抽出のための六ヶ所村核燃料サイクル計画推進リーダー。

 《東電の役職》
 荒木浩 社長
 《重要な履歴》
 電気事業連合会〔会長〕
 プルトニウム抽出のための六ヶ所村核燃料サイクル計画推進責任者。
 福島・柏崎におけるプルトニウム利用計画推進リーダー。
 高レベル廃棄物処分懇談会最重要メンバー。
 九六年十二月二十四日に自民党本部を訪れ、東北新幹線建設のための圧力をかけ、九七年度補正予算に、税金浪費の建設費を計上させた責任者。

 《東電の役職》
 近藤俊幸 取締役
 《重要な履歴》
 電気事業連合会〔副会長〕
 九七年三月十一日の東海村・プルトニウム抽出用再処理工場爆発事故および、八月二十六日に発覚したドラム缶汚染事故時の動燃〔理事長〕として、国家予算の流用・虚偽報告をした最高責任者。

 《東電の役職》
 竹内哲夫 副社長
 《重要な履歴》
 プルトニウム抽出のための六ヶ所村核燃料サイクル基地を経営する日本原燃〔社長〕、すなわち最高責任者。


 東京電力は、なぜこのようにプルトニウムに固執するのか。また、どのようにして、このプルトニウム製造体制を、前述の三菱軍事財閥と連動させてきたのであろうか。
「日本の原子力産業は、軍事用のプルトニウムを確保するべきである」という考えが、日本の政界と財界に根強く残っている。その命題は、九七年五月二十二日に、ロッキード事件の若狭得治が全日空から退任するなり、会長に迎えられた「日本航空協会」という財団法人の人脈を抱きこんで進められてきた事業であり、かつてこの会長のポストを占めていたのが、前章の【系図12】に三菱財閥創始者・岩崎弥太郎に近い一族として登場した荘田泰蔵であった。
 前章の系図の301頁に示されるように、岩崎弥太郎の姪が、三菱財閥の番頭をつとめた荘田泰蔵の母である。その息子の荘田泰哉が、現代に、われわれの見ている前で、動燃の理事となって、福井県敦賀市の高速増殖炉”もんじゅ”の開発に旗ふり役をつとめてきた。いま示した東京電力のプルトニウム支配体制の背後にいる、日本の中枢一族である。
 荘田泰蔵は、戦後に新三菱重工の副社長となり、五三年十一月五日、経団連の防衛生産委員会に「誘導弾懇談会」という奇妙な名前の組織が設置され時、副会長に就任した。当時は、敗戦後であるため、国民のあいだに再軍備反対の声が強く、誘導弾という言葉を使うことさえタブーだった。そのため、彼らはそれを英語で表記し、誘導ミサイル(guided missile)の頭文字をとって、ひそかにGM懇談会と称していた。
のち、千葉県の農民の土地を強制的にとりげて成田空港を建設し、成田闘争をひき起こした最高責任者「新東京国際空港計画」委員長が、やはり荘田泰蔵であった。この空港建設にも、全日空の若狭得治と、荘田の結びつきがあったのである。
 三菱重工は、戦時中、長崎の工場を主体に、造船と兵器の製造で日本の軍需産業をリードし、そのため米軍が原爆を長崎に投下する悲劇を招いた。長崎にプルトニウム原爆が投下されたのは、三菱重工長崎造船所を破壊することが、アメリカ最大の軍事目的だったからである。
 また、三菱重工の名古屋航空機製作所は、一九三七年(昭和十二年)にロンドンへ国産機”神風”を飛ばした工場であり、それが原型となって、戦時中に海軍の戦闘機”零戦”が製作されたのであった。
 戦後、三菱重工の社長となった岡野保次郎は、このような歴史を持つ長崎の造船所の副所長と、名古屋航空機製作所の所長を歴任した問題の人物だったが、荘田副会長に従えるGM懇談会の会長が、その岡野であった。岡野もまた、前章の【系図12】に三菱重工支配者として描かれている(305項)。したがって、戦後の誘導ミサイル研究は、三菱重工を中心におこなわれてきた。
 戦後このように、朝鮮戦争終結後の間隙をぬって、日本の国防政策が大きく前に動きだしていた。
 GHQ支配下の日本で、これほどの再軍備計画が許されたのは、五〇年六月に朝鮮戦争が勃発して、アメリカが日本の工業力を利用しようと考えたためであった。そして開戦からほぼ半年後、五一年一月二十五日に国務長官のジョン・フォスター・ダレスが来日し、経団連内部に日米経済提携懇談会を発足させたのである。この会議は、名称に経済を掲げていたが、実質的には軍事提携のための懇談会であった。
 そこに出席した岡野保次郎は、戦時中の三菱での兵器製造能力を買われて、「朝鮮特需の受入れ」を策定する第二委員会で委員長に選ばれた。しかし岡野は、同時に、いまだに三菱重工の最高幹部でもあった。
 そして五三年の「誘導弾(GM)懇談会」の発足、翌五四年七月一日の防衛庁と自衛隊の発足を経て、五七年五月七日には、岸信介首相が、「日本は核兵器保有が可能である」と発言するまでになった。
 続いて六〇年に、児玉誉土夫らが右翼と暴力団を大量動員するなかで、国民の猛烈な反対を押し切って日米安保新条約(軍事協定)が調印されると、岡野と荘田は、ただちに三菱重工のための軍事計画に踏みこんでいった。
 岡野が名古屋航空機製作所の所長時代、右腕として立ち働いたのは、”神風”を設計し、”零戦”の生みの親となった技術者の河野文彦であった(【系図12】の302頁)。
 安保騒動の翌年には、その河野文彦が、解体された三菱重工の一社(三菱日本重工)の社長に就任し、続く六二年には日本兵器工業会の会長に就任したのである。翌六三年には、彼の上司だった岡野保次郎自身が、ロケット開発協議会の会長に就任した。このロケットは、勿論、ジュール・ヴェルヌの月世界旅行のロケットではなく、GM懇談会の彼が開発計画を練ってきた兵器用の誘導ミサイルのことであった。
 そして翌六四年、河野文彦が主導するなか、戦後一九五〇年に解体されていた三菱重工の三社「三菱日本重工(東日本重工)」、「新三菱重工(中日本重工)」、「三菱造船(西日本重工)」が合併をなし遂げ、ついに戦前の軍需財閥と同じ三菱重工が復活したのである。
 その時、彼らが誘導ミサイルの先端、弾頭部分にとりつける破壊兵器として選んだのが、皮肉にも長崎で彼らの工場を破壊した核兵器材料のプルトニウムであった。あるいは皮肉でなく、彼らにとって、”長崎の報復”という意志がこめられていた危険性も充分考えられる。
 合併した三菱重工三社の代表者は、プルトニウム・ミサイルの製造支配力を確保するため、それぞれが次のような分野を担当した。
 三菱日本重工の社長だった河野文彦は、日本兵器工業会の会長。
 新三菱重工の副社長だった荘田泰蔵は、誘導ミサイル懇談会の副会長。
 その息子の荘田泰哉は、動燃の理事(プルトニウムを利用する高速増殖炉の建設推進を担当)。
 三菱造船社長だった丹羽周夫は、日本原子力研究所の理事長に就任した(【系図12】の301頁)。
 また、三社が解体されるまでの三菱重工社長で、解体時に代表清算人をつとめた岡野保次郎は、誘導ミサイル懇談会とロケット開発協議会の会長のほか、日本原子力産業会議の理事、原子力委員会参与、日本原子力普及センター理事長、経団連防衛生産委員会の委員長、日本原子力船開発事業団顧問、となった。
 彼ら四人の役職業務は、国防とミサイルとプルトニウムであった。この肩書と業務内容をつき合わせ、彼らが重工三社の重鎮として、合併後の相談役として共に会社を育てた経緯を考えてみれば分る。現在の青森県・六ヶ所村で、この三菱重工が主幹事会社となって建設してきた核燃料サイクル基地(再処理工場)が、プルトニウム兵器の製造のためであることを疑わない人間は、どこにもいないであろう。しかもそのプルトニウム「平和」利用の口実として必要不可欠な敦賀の高速増殖炉”もんじゅ”もまた、同じ三菱重工が主幹製造会社であった。
 この四人の進めた極秘軍事ビジネスをひき継ぐ後継者が、九七年の行政改革委員長・飯田庸太郎(三菱重工社長・会長)の仕事だったのである。
 この歴史の流れ全体を取り仕切った岡野保次郎の生まれが、ほかならぬ茨城県であった。そのため、茨城県に原研と動燃が誕生し、九七年三月十一日、東海村で再処理工場が爆発事故を起こすという悲惨な結果を招いたのであった。彼がもし、戦争末期の昭和十七年(一九四二年)に、長崎から名古屋航空機製作所に異動していなければ、長崎造船所で原爆投下の災禍に遭遇していたはずであった。しかし運よく災厄を免れた岡野が、原爆で破壊された長崎造船所の最高責任者だったのである。岡野ひとりの運命に、日本人全体がひき回されたと言ってよい。
 こうして、彼ら三菱グループが五六年に生み出した「原子燃料公社」が、十一年後の六七年に「動燃」に改組され、設立者として初代の理事長に井上五郎が就任した。井上ほど、この役職にふさわしい人物はいなかった。三菱財閥創始者・岩崎弥太郎の近親者だったからである。
 そして今では、動燃・電事連・日本原燃のいずれの最高責任者も、東京電力の人間によって占められるようになった。そこには別の歴史的流れがあったので、経過をのちに述べる。
 動燃とは、電力会社や原子炉メーカーの隠れ蓑として存在する原子力機関であり、実際には、それぞれの出向社員で構成されている。前述の荘田泰哉は、動燃の理事になり、”もんじゅ”の開発を推進する仕事に熱中してきたが、三菱重工の出身であった。したがって、動燃の相次ぐ不祥事の正体を知るには、それを構成している細胞を理解しておく必要がある。
 動燃が担当する廃棄物問題を考えれば、最終的に廃棄物処分をおこなわなければならない責任者は、実際に原子力発電所を運転し、廃棄物を生産している電力会社である。ところがその廃棄物の処理は、科学技術庁と動燃と日本原燃に押しつけられてきた。それは、動燃にとって廃棄物の処理が目的ではなく、「プルトニウムの抽出が目的で」廃棄物を扱うことになったからである。
 動燃が、廃棄物問題でこれほどいい加減な作業を続けてきたのは、彼らが、廃棄物のことにまったく関心がないからである。作業の目的は、核兵器にしかない。そのため、国も無制限に予算を与えてきた。アメリカ・ヨーロッパ・ロシアの核兵器産業が、想像を絶する放射能汚染をひき起こしてきた性格と同じものが、日本に存在している。
 その結果として電力会社は、平岩外四が電事連の会長をつとめた時代に、電気料金の甘い利益だけを吸いあげようとする無責任な企業方針を推進することになった。
 平岩外四は、泉井事件では石油公団の顧問やアラビア石油の監査役として暗躍している。また東京二信組破綻事件では、右翼の政商・四元義隆と密談してイ・アイ・イ高橋治則の救済に暗躍したと噂された通り、表の顔とは別に、明らかにいま述べた三菱軍事財閥の小番頭役をつとめ、院政をとりながら日本の裏の世界で動いてきた。
 ところが彼らにとって順調に進むかに見えたプルトニウム生産計画は、九五年十二月八日、”もんじゅ”のナトリウム火災事故から破綻がはじまった。この事故のため、高速増殖炉の見通しがたたなくなり、プルトニウムを生産する口実を失ったのである。そこで東京電力は、急いで方針を切り換え、苦しまぎれに、自社の柏崎原発と福島原発でプルトニウムにウランをまぜて使う通称”プルサーマル計画”があると言いだし、何とかそこに逃げこんで、これまでの計画通り六ヶ所村のプルトニウム生産計画を進め、同時に高レベル廃棄物処分場を完成させようとした。
 これは、全世界でウランが暴落している現在、経済的に通用しない説明であった。プルトニウム利用の目的さえまったくない、牽強付会そのもののこじつけであり、日本全土から失笑を買うに至った。岡野が熱中した原子力船むつの末路と同じ状況にある。
 ところが日本は、無理を通して道理がひっこむ国である。
 東京電力から依頼を受けた自民党は、地域を独占する利権と選挙支援で電力会社の奴隷となってきたため、プルトニウムの意味さえ理解できない橋本首相が、東京電力の代理人となり、福井・新潟・福島の三県知事を呼びつけ、恫喝まがいの計画強行を要請した。しかしその直後に、またしても天命のごとく、東海村で爆発事故が発生し、プルトニウム利用に必要な国民の合意が完全崩壊すると、六ヶ所村の目的が自然消滅してしまったのである。
 四月に入ると、読者ご存知のように、動燃(東京電力)の幹部が猿芝居を演じた組織ぐるみの嘘の皮が暴露され、もはや動燃という三百代言は、この危険きわまりない組織を解体するしかない状況を、国民の誰もが認識するに至っている。
 すでにチェルノブイリ原発事故のあと、若者が原子力に近づかなくなり、将来の後継者がいなくなっている。東大の原子力学科が廃止され、原子炉メーカーでの配置転換がはじまっている。実際には、誰の目にも明らかなように、原子力産業は完全崩壊への道を一歩ずつ、着実に進んでいる。おそれられているのは、人財の質の低下による大事故と、最後に社員がいなくなった時、原子力産業が投げ出すに違いない高レベル廃棄物の廃墟である。
 このプルトニウム計画が破綻することは、十三年前、八四年に計画が発表された当初から分っていたが、その関連事業に、国民の金が一〇兆円も投じられてきた。回収不能の、取り返しのつかない無駄金であった。しかも六ヶ所村には、現在も、国民の誰ひとり予算の細目をチェックしないまま、二兆円の再処理工場建設事業が進められ、今もって大手ゼネコンが群がり、行革会議四天王の諸井虔たちが、コンクリートを深い地底に流しこんでいる。この金があれば、日本全土の新幹線網などは簡単にできてしまう、という莫大な金額である。
 これが、愚かをきわめる日本の電力事業であり、世界一高い電気料金の正体であった。彼らには、経済や実業を口にする資格もないが、驚くまいことか、経済をあずかる経団連の会長をつとめたのが、”三菱軍事財閥の小番頭”東京電力会長の平岩外四であった。

 電力浪費を加速するメカニズム
 そうした電力会社の発注する大工事として、一方に、ダム建設がある。
 かつては日本人に大きな希望を与えたダムだが、現在は事情が違う。日本全国のダムで大きな問題を生み出しているのが、揚水発電所である。最近では、ダムといえば揚水ダムと言われるほど、この奇怪な人造貯水湖が全国に続々とつくられてきた。これは、水を下流に流すだけの従来のダムと違って、二つの貯水湖のあいだを水が上下する方式のダムである。
 揚水ダムでは、水が下に落ちる時にはエネルギーが発生するので、一般の水力発電と同じように電気を生み出す。しかし落ちた水は、自分で上に戻ることができないので、今度はその下流側の貯水湖の水を”電気を使って”上に汲みあげるのである。それで、揚水ダムあるいは揚水発電所と呼ばれている。
 ところがこのダムの背後には、とんでもない電力会社のトリックが隠され、詐欺のような技術となっている。
 なぜこのようなダムを建設するかと言えば、原子力発電が夜間に運転を停止できないためである。夜間にあり余る原発の電力を使って、水を夜のうちに汲みあげておき、日中に大量の電気が消費される時に、その水を落として発電するのである。いや、そのように説明されている。
 何も知らずにこの説明を聞くと、いかにも合理的なダムであるかのように感じられる。ところが実際には、水を汲み上げるのに必要な電力が一〇〇万キロワットとすれば、汲み上げた水を落として生まれる電力は、ほぼ七五万キロワットである。四分の一の電気が何にも使われずに消えるのである。
 原発の発電した電力から差し引き二五万キロワットという巨大な電力が、ダムによって消費され、文字通りこの世から消えてしまう。この巨大な電力ロスを生み出すために考案されたのが、揚水発電所であった。長野県の高瀬川水系に建設された新高瀬発電所は一二八万キロワット、群馬県の利根川水系に建設された玉原発電所は一二〇万キロワットと、いずれも日本最大の原発クラスの発電能力を持っているように聞こえるが、実際には、これらの揚水発電所は、一ワットも発電せず、運転すればするほど電力を大量に消費する。
 原発では、原子炉で発生した熱量のわずか三分の一しか電気に変換できないため、残り三分の二の熱を海水に捨てている。このようにしてようやく取り出した電力のうち、夜間には、またその四分の一を山間のダムで捨てているわけである。
 このようにしないと、電力の消費を加速できないので、原発と抱き合わせの必需品として次々と揚水ダムが建設されてきた。そこに群がるのが、鹿島や清水、ハザマなど大手ゼネコンであり、それらの関連組織に天下る通産官僚たちである。
 彼らは原発でかせぎ、同時に揚水ダムの建設でもかせぐ。これが、通産省・資源エネルギー庁・建設省・科学技術庁の官僚と電力会社が、われわれの電気料金と税金を、文字通り湯水のごとく捨てている科学立国の実態である。以上の謎を、いよいよ人脈によって解き明かしてみよう。

 電力会社が官僚組織に育った歴史
 これまで原子力問題に関心を持たれなかった経済界と産業界の人に、冷静な目でこのような事実を知ってもらうことが肝要である。これは、前章までに述べてきた金融界とゼネコンの不良債権に続く、もうひとつの日本経済の根幹にかかわる問題だからである。
 すでに欧米の原子力産業は完全崩壊し、ドイツでは、最大の電力会社の社長がコール首相に、「原子力からの撤退」を提言している。
 核兵器産業が消えつつある現在、冷戦時代の莫大な国防予算を流用してかろうじて成り立っていた原子力が、裸で放り出されてみれば、経済的に合わないことが明らかとなったからであった。
 ところが日本だけは、いまだに技術官僚が自分の職場を確保するために、原子力に執拗にぶらさがって、振り落とされまいと必死である。これから何年もかからずに息を引き取る原子力産業の末路を考えれば、若い人間が失業の未来も読めないとは、滑稽なキャリア官僚の姿である。また一方で、地域独占企業である電力会社が、政界腐敗の原因を次々につくりだし、ひどく高慢な集団として振る舞っている。
 その実情を知らずに、日本経済の破綻の真相に迫ることはできない。

http://www6.plala.or.jp/X-MATRIX/data/sibutukokka6.html

 次へ  前へ

原発 劣化ウラン フッ素1掲示板へ


フォローアップ:

安保徹氏の免疫理論から、医療費は激減できる。
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/419.html
投稿者 寅蔵 日時 2003 年 12 月 06 日 22:56:31:8X/teMCB5Xc.E

医療費30兆円の重みは国を潰しそうだが、それでも医師会は意に関せずなのか。

このままでは健康保険制度が潰れるのは目前なのに、一向に自己改革の気配は

無きも等しい。むしろこの保険制度は一度潰れてくれた方が国民の為には良い

のかも知れない。

こんな巨大な金喰い虫にしたのは、医学側だけの責任ではない。国民もその一端

を担ってきた。

使わなければ損だとばかり、湯水の様に使い続けてきた医療保険。そればかりか、

病気は減ったかというと、癌を見れば良く分かる。20年前どう言っていたか?

21世紀には癌は解決できるか、激減しているだろう。

そのころ4人に一人だったのが今は3人に一人となった。これが医学の進歩というなら

後退りしている人をみて「前進している」と言っているようなものだ。

では、本題の医療費激減できる秘策とは?

何のことはない。いまの医療を施さないようにすれば良いだけだ。

つまり今までの治療そのものが病気を治さないようにしていたという訳だ。

だからこの中で書いてあるが、福田医師が薬を使わないで患者を治していたが、すると

評判が良くなって患者が増えていたのだが、病院の上司は「それを止めるか仕事を辞める

かを選べ」と迫ったという。

つまり「薬を使わない」方が治りが良かった。しかし、病院としては「薬を使った」方が

儲かるから、治療成績より利潤を選ぶわけである。

というのが本当の事実。しかし、その事実を誰も認識できない。だからとことんまで

突き進んで自ら壁に突き当たって痛い目に逢わなければ気づけない人は無理に方向転換

する必要はないだろう。ただ、そうしたくない人にも自由があるのだから、今の保険制度

は自由選択にするべきだ。

そうして、自分で好きな医療を選べる(薬を使わない医療も含める)自由健康保険制度

を作り直せば良い。

そうして、医師もそちらの制度に登録して、今までの医学経験なども活かして新しい

免疫理論にそった治療法を行なえばよい。それで国民医療費は激減できるし、患者も

治る率が格段に向上して、やがて、世界も日本の実績をみて真似していくだろう。

安保氏の免疫理論は医学革命の導火線に火を付けるのではないだろうか。

以下、HPから引用

http://www4.synapse.ne.jp/r-uesugi/index342.htm


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「病気から治る時の生体反応」を知ってほしい、すると病気は治せる

 沖縄や九州に住む人以外の日本人なら、「霜焼け」を経験したことがあるのではないか。長ぐつに雪が入っているのも忘れ遊び続け、足の指が霜焼けになる。日も暮れて家に帰りストーブに当ると、足の指が赤く腫れ熱を持ち痒くて痛くてたまらない。ストーブから少し離れ急いで暖め過ぎるのを避け治るのを待つ。
 沖縄や九州の人達も「日焼けのし過ぎ」なら経験したことがあると思う。その夜はからだが熱を持ち水風呂に入りたくなる。そして、ふとんに戻るとやはりからだがほてり痒くてたまらない。朝方やっとうつらうつらして快方に向かう。

 このように、寒冷による組織障害も紫外線による組織障害も、同じような生体反応をつくり出して治癒してゆく。発赤、発熱、痒み、痛みは障害された組織に大量の血液を送り込むために生じた生体反応の結果であろう。
 同じような考え方で、腰痛、炎症性腸疾患、膠原病、癌などからの回復反応も理解できるのではないか、というのが自著「医療が病をつくる-免疫からの警鐘」の内容の出発点である。そして、病気を治すにはこの生体反応をうまく利用することと思う。現代の医学や医療は、逆にこの生体の治癒反応を止めることに力が注がれてきたのである。症状自体は患者にとって不快なのでその気持ちは理解できるが。しかし、これではなかなか病気は治せない。

 例えば、腰痛の治療を見てみよう。皆さんも経験があると思うが腰痛はは老いも若きも襲われる。特に中高年の運動不足ぎみの人が無理をしてその後に出現する。多くの場合は我慢しているうちに自然治癒する。しかし、痛みがひどく長期間続く時は病院をおとずれることになる。そして、病院で薬(消炎鎮痛剤)をもらってもなかなか良くならずむしろ悪化する人も多い。その後コルセット着用を薦められる人も出る。
 消炎鎮痛剤は名前が美しいので、また痛みを一時的にせよ取ってくれるので、使用される薬の量は横綱格である。しかし、消炎鎮痛剤は湿布薬として貼り薬に使われることでもわかるように、血流を抑制し冷えをもたらす。腰痛は筋疲労からの血流回復反応として出現しているので、消炎鎮痛剤の投与やコルセットの使用(安静の持続のし過ぎ)は血流を抑制し、腰痛の難治化へと導くのである。

 潰瘍性大腸炎やクローン病の患者に見られる下痢も、治癒反応と見なければ病気は治せないと思う。 20才前後の感受性の高い時期の若者が、ストレスによって交感神経緊張状態となり消化管の働き(これは副交感神経支配)が抑制される。便秘ぎみとなる。そして、治癒反応として副交感神経反射が起こり、下痢、炎症、腹痛などがくる。ここであわてて消炎鎮痛剤(サラゾピリンやペンタサは腸溶性の痛み止め)を使用すると、一時的な下痢や痛みの消失のあと、症状はシーソーゲームに入って病気は悪化してゆく。

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

SARSウイルス、エイズ治療薬で抑制
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/356.html
投稿者 通行人2 日時 2003 年 11 月 24 日 12:21:38:/h0egAS52eoHs

 
SARSウイルス、エイズ治療薬で抑制


 エイズの治療に使われている抗ウイルス薬のネルフィナビルにより、
新型肺炎SARSの原因となるSARSウイルスの増殖が抑えられるこ
とが東京医科歯科大と京都大などのグループの実験で明らかになった。

 サルの細胞にSARSウイルスを感染させた後、様々な濃度のネルフ
ィナビルを投与した。48時間後の効果を調べると、細胞に悪影響が出
る濃度を300分の1程度まで薄めても、ウイルスの増殖をほぼ10
0%抑えることができた。この薬がSARSウイルスの増殖に必要な酵
素の働きを抑えているとみられる。

 SARSウイルスを抑える薬は開発されておらず、効果的な治療薬も
ない。メンバーの一人、東京医科歯科大の山本直樹教授(ウイルス制御
学)は「エイズの治療で用いられている薬なので、すぐに臨床に使える
可能性が高い」と話している。

(07/15 22:53)
http://www.asahi.com/special/sars/TKY200307150297.html

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

心筋に針刺し、血管作る 犬で成功、治療に期待(共同通信)
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/346.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 22 日 11:27:09:eWn45SEFYZ1R.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031121-00000026-kyodo-soci

心臓の筋肉に注射針を刺して作った細長い穴を、血管に変えてしまうことに横浜市立大の野一色泰晴講師が犬を使った実験で成功、都内で開催中の日本胸部外科学会で21日、発表した。
 生体が持つ自然の治癒力を利用したのが特徴。心臓の筋肉に酸素や栄養を運ぶ血管が詰まって起こる心筋梗塞や狭心症の新たな治療法になると期待される。
 同講師は、犬9匹の心臓に直径0・5−2ミリ、長さ6センチの針を刺してできた計27本の穴に、ゼリー状の材料を注入した。材料は1−2週間で生体に吸収される性質があり、血液が固まらない物質を含ませた。
 2週間後と1カ月後、心臓をエックス線や顕微鏡で調べた結果、27本の穴のうち22本が血管を形成し、もとからあった血管とつながっていた。針を刺した刺激により、体内にあって血管再生作用がある血管内皮細胞と血管成長タンパク質が穴の周囲に誘導され、自然に血管が形成されたとみられる。(共同通信)
[11月21日9時23分更新]


 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

SARS撃退の切り札に 消毒ガスでウイルス死滅 先端科技大の民谷教授グループが研究(北国新聞) −メタノールラジカルガス
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/298.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 16 日 22:23:23:eWn45SEFYZ1R.

http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20031116001.htm

メタノールを原料に開発された消毒用ガス「メタノールラジカルガス」が、細菌だけでなくA型肝炎などのウイルスにも効果があることを北陸先端科学技術大学院大(辰口町)の民谷栄一教授(生物工学)らの研究グループが十五日までに確認した。同教授らによると、新型肺炎(SARS)ウイルスはじめウイルス全般を死滅させる効果が期待できる研究結果が出ており、同研究グループはウイルス対策の切り札の一つとして同ガスの実用化を急ぐ。

 民谷教授によると、「メタノールラジカルガス」は滅菌システムの開発などを行うバイオメディア(東京)との共同研究の中で開発された。同社は県産業創出支援機構が運営する「いしかわクリエイトラボ」(辰口町)に研究拠点を持つ。

 もともと、細菌を殺す殺菌のための新たな技術として開発されたもので、金属を腐食せず、残留もしないのが特徴だ。民谷教授は、SARSなどウイルスによる感染被害が深刻化する中、殺菌効果の高い同ガスを各種の病原体のウイルスの無害化に生かせないか、グループの小柳義夫東北大教授(微生物学)と研究を進めてきた。

 その結果、乾燥させたA型肝炎などの四種類のウイルスを試験管に入れ、「メタノールラジカルガス」を吹き付けたところ、一時間以内に完全に死滅するという結果を得た。

 小柳教授は「ウイルスの遺伝子を構成する核酸や、それを包むタンパク質の破壊が認められ、ウイルス全般に効果があると思われる。SARSウイルスへの効果も期待される」と話した。

 また、同ガスは、ウイルスや細菌の消毒にこれまで使われてきたエタノールなどの液体と違い、例えば、金属を腐食させないなどの特性を生かし、救急車がSARS患者を搬送した場合でも、すぐに内部を隅々まで消毒することも可能になるという。電子機器が満載された航空機内や医療現場でも使用可能とあって、IT時代の生物テロ対策にも威力を発揮しそうだ。

 民谷教授は「ウイルスが死に至るメカニズムをさらに調べる一方、携帯できるコンパクトなガス製造システムの開発にも取り組んでみたい」と話した。

 【メタノール】最も簡単な構造のアルコール。無色で、かすかな刺激臭がある。可燃性の液体で有毒。燃料や溶剤、有機合成の原料として用いられる。エタノールは、酒の主成分となるエチルアルコールのこと。

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

マグロと水銀【今年6月厚生労働省は水銀を含む魚介類などの摂取注意事項を発表】
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/291.html
投稿者 小耳 日時 2003 年 11 月 14 日 15:22:55:1UddCTsVwSrOw

マグロと水銀
http://www.janjan.jp/living/0311/0311108468/1.php

2003/11/14

 今年6月、厚生労働省は水銀を含む魚介類などの摂取注意事項を発表した。水銀は海を含む自然界にも多く存在し、特にマグロなどの大型魚は含有量が多い。

 ではそもそも、水銀とはなにか?人の体内には、金属の水銀と、アミノ酸と結合したメチル水銀がある。そして、この二つの中で毒性が強く人体に危険をもたらすのがメチル水銀である。メチル水銀を大量摂取すると、まっすぐに歩けないなど運動・感覚障害、知能障害が起こる。メチル水銀の多量摂取による水俣病はあまりにも有名であり、その危険性は広く認知されている。

 また、近年において、微量な水銀摂取によっても胎児の脳への影響を指摘する研究があり、世界各国で妊婦や乳児への摂取制限の動きが広がっている。そのため、厚生労働省は妊婦への注意を促そうと今回の発表を行い、正確な認知をさせようとした。

 しかしこの時に同省は、注意リストの中にマグロを含めなかった。日本人のマグロの一日平均摂取量は21グラムと少ないという理由で、発表の対象とはしなかったのである。しかし実際のマグロの水銀含有量は、この発表であげられたキンメダイよりも上回っている。

 キンメダイは、妊婦に週2回以上の摂取をしないようにと注意を促された。これを受けてやはり消費者は敏感に反応した。キンメダイの価格が暴落し、水産業者の扱い量も減った。マグロほど日本人の食生活になじみのないキンメダイであっても、ここまでの影響があった。

 また、この時に厚生労働省が示した妊婦の摂取許容量は、一日当たり15マイクログラム、週では105マイクログラムであった。しかし、基準の根拠となったWHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)の合同専門家会議(JECFA)による許容量は、発表後に週80マイクログラムに変更となった。

 これを基準にすると、メバチマグロの鉄火丼(約80〜90マイクログラム)も週1回以上食べてはならないことになるという。(メバチマグロの値は毎日新聞を参照。)

 そもそもマグロは日本人にもっとも好まれている魚介類のひとつであり、世界の水揚げ量の95%を消費している。今回、基準変更後もマグロについて正式に発表しない理由として、水産業者の保護が見え隠れする。

 ちなみに同省の中では、魚の水銀値はホームページに掲載しており、隠してはいないのでそれを基準として自分で計算、判断しろという無責任な声まである。

 結論として、国はこのマグロの水銀問題、ひいては消費者をあまりにも軽く扱っている。消費者と生産者を見比べた場合、利益重視の立場から生産者を重んじすぎではないか。

 キンメダイや狂牛病の例を見ると、消費者は一時的にではあるが過剰反応する。しかしそれは、正しく情報を伝え、国としての役目を果たせば一過性のものに留まるはずである。それにもかかわらず、利益重視の立場をとるあまり、国の対応は後手後手にまわり、その結果、国民の信頼を失い更に被害(主に生産者のこうむる損失など)が大きくなるのである。

 行政は何のためにあるのか?国民の利益=生産者の利益と勘違いしているのかとさえ思わせるほどのいい加減さには閉口してしまう。マグロ問題は国民の食にかかわる重要な問題である。それを認識して、またかつての同じような問題の反省を踏まえ、いち早く正確かつ迅速に調査しなおし、国民に知らせる義務を果たしてほしい。

(野中三郎)

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

汚染輸出でなりたつ世界経済・(GEN277号) −「世界の水銀廃棄物は半分以上がインドで処理されている」
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/277.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 09 日 21:58:22:eWn45SEFYZ1R.

http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200311070710000000083496000
------------------------------------------------------------------------
■■■ 汚染輸出でなりたつ世界経済
■■                 ■
■               世界の環境ホットニュース(GEN)277号 ■■
  転載歓迎 2003年11月7日 ■■■
------------------------------------------------------------------------

世界の水銀廃棄物は半分以上がインドで処理されていると、インドの環境団体が
11月3日に発表しました。ロンドンに本拠を置くオルタナティブ通信社の「ワン
ワールド・ネット」が掲載したものです。最大の水銀消費国はもちろんアメリカ
です。

この団体はニューデリーに本部を置く「科学と環境センター」で、過去7年間に
水銀化合物の輸入量は6倍になっていると報告しています。センター長スニタ・
ナラインさんは「インドは急速に世界の水銀投棄地域になりつつあります。世界
一水銀汚染の進んだところになるでしょう」と訴えています。

水銀は神経毒性を持つだけでなく、各種の内臓にも悪影響を与えることが分かっ
ています。中でも胎児・幼児が強く影響を受けます。インド各地で水銀汚染が確
認されていて、水1リットル当たり0.182ミリグラムとか、0.268ミリグラムが検
出されました。日本の水道水質基準では0.0005ミリグラム以下とされていますの
で、この汚染は、その300倍以上ということになります。

インドへの有機水銀の輸入量は96年から02年までに 0.7トンから1312トンまで増
加しています。もちろん輸入にあたっては、リサイクル原料というような名目が
付けられていると思われますが、有機水銀が簡単にリサイクルできるわけはなく、
廃棄物の投棄が目的であることは明らかです。アメリカやEUが水銀を規制する
につれてインドへの輸入量が増えているということです。

以前に電気製品の廃棄物が中国などに輸出されて問題となりましたが、ここでも
また汚染の輸出が行われていたことになります。先進諸国の経済は汚染の輸出に
よって成り立っている。

▼ワンワールド・ネット http://www.oneworld.net/article/view/71936/1/

------------------------------------------------------------------------
読者から
------------------------------------------------------------------------
●KIさん(<自閉症> と水銀に関連がないというデンマークの研究について)

米国の親たちの団体 SAFE Minds では、独自にデンマークのデータベースを調べ、
これらの論文に矛盾を発見したと言っています。92年にはコペンハーゲンで診療
所の窓口を増やしているし、自閉症児のデータは2割以上が消失しているという
のです。しかも、消失は年長の自閉症児に偏っています。それから、論文の共著
者の中にはワクチン会社の研究職の人も入っています。ですから、あくまでワク
チン会社の言い分として読むべきだと言うのです。

▼セーフ・マインズ http://www.safeminds.org/

------------------------------------------------------------------------
■ご投稿は本文40行以内でお願いします。長ければカットすることがあります。
 実名掲載ご希望の場合は、その旨お書き添えください。匿名のご投稿はお受け
 できません。ご意見は投稿として扱う場合もあります。
HP → http://www.kcn.ne.jp/~gauss/ ご意見・ご投稿 → hoxaj@yahoo.co.jp
------------------------------------------------------------------------
■登録・解除は次のところから 計3400部
 まぐまぐ  →  http://www.kcn.ne.jp/~gauss/a/mag2.html
 カプライト →  http://kapu.biglobe.ne.jp/c/0/7/1.html
 Melma!   →  http://www.melma.com/mag/15/m00090715/
 MAG BEE   →  http://magbee.ad-j.com/mlm/ [ニュースの欄]
 posbee   → http://www.posbee.com/user/mag1.php?l=21
------------------------------------------------------------------------

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

分子ひとつでガンを早期診断、新たなナノテクの可能性(Wired News)
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/268.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 08 日 20:53:26:eWn45SEFYZ1R.

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20031107303.html

Kristen Philipkoski

現在シリコンチップの不良品の検知に使われているナノテクノロジーの手法が、将来全く別の分野で役立つことになるかもしれない。これまでのどんな手法よりも早期に、そして正確にガンを診断する技術に応用される可能性があるのだ。

 米インテル社の工学、化学、物理学、ナノテクノロジーといった専門分野に携わるおよそ10人の研究者チームが、ナノテクノロジーを使った研究開発に取り組んでいる。研究チームは、人間の生体サンプルの分子ひとつひとつを調べて、分子単位で疾病を検知できる装置の開発を計画している。

 もし計画が成功すれば、これまであったどんな機器よりも正確無比なガン診断装置が実現することになる。ガンの最も初期の段階――治療が最も容易な段階――で、ガンの診断が可能になる。

 同社の『プレシジョン・バイオロジー』http://www.intel.com/research/exploratory/precision_biology.htmプログラムの主任研究員アンディー・バーリン氏は、「今、医療機関用に販売されているどんな機器も太刀打ちできないほど、はるかに感度が高い」と述べている。

 バーリン氏が率いるグループは診断装置の試作品を組み立てた。カリフォルニア州サンタクララにあるインテル社の本社内にある約55平方メートルの部屋を占拠するほど大きな装置だ。フレッド・ハッチンソン・ガン研究センターの研究者たちがこの噂を聞きつけ、テストしてみたいと熱心に申し入れたため、インテル社の研究者チームは全く同じ装置を、シアトルにある同研究センターに建設している最中だ。

 「この装置のほかにはない特色は、分子をひとつひとつ個別に調べられることだ。このような検査ができるところは多くない」と、バーリン氏は説明している。

 正常な構造から逸脱したタンパク質は、次々と連鎖反応的な現象を引き起こし、ガンにつながってゆく。タンパク質は、どれも1個の分子からできている。つまりこの装置は文字通り、ガン発生の直後に検知できることになる。

 このプロジェクトは大きなリスクを抱えている、とバーリン氏は述べている。『ラマン・バイオアナライザー・システム』と呼ばれるこの装置が、人間の疾病について有用な情報をもたらすかどうか判明するまで、短くても1年はかかる。

 インテル社が、(パロアルト研究所に在籍していた)バーリン氏をプレシジョン・バイオロジー・プログラムの責任者に迎え入れたのは、バイオテクノロジー分野で最も有望と思われる自社技術を選び出すためだ。バーリン氏が目をつけたのは、インテル社のラマン分光計だった。ラマン分光計は現在、シリコンチップ不良品の検知に使われているが、人間の不完全な細胞も正確に特定できるかもしれないと同氏は考えた。開発期間が長くなるのはわかっていたが、成功すれば長期的に非常に大きな見返りがあるはずだとバーリン氏は述べている。

 「インテル社は、非常に高感度の装置を開発した……これを使えば、これまで見えなかったものも検出できるようになると思う」

 研究者たちは、同様のシステムを化合物を特定するために何年も前から使っている。しかし、皮膚や血液といった生体物質の検査にまで広げて使った例は皆無だ。

 「私たちはウシの血液を調べてある程度の成果を得た。しかし人間については、まだ何も調べていない」とバーリン氏は説明している。

 インテル社の装置は、ラマン効果http://www.icmm.csic.es/Fagullo/ramicr_e.htmという現象を利用している。この現象が、いわば「化学物質を見分けるバーコード」の働きをするのだという。

 インドの物理学者チャンドラセカーラ・ベンカタ・ラマン博士は1928年、さまざまな物質に光を当てたとき、散乱されてくる光は入射光と異なっていること、そして散乱光は物質ごとに異なることを発見した。この光学的な信号を分光計を使って調べることにより、さまざまな化合物を特定できるようになった。科学者たちはさまざまなラマン信号について、そして信号がどのようなタイプの化学物質を示しているかについて、研究成果http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0471957747/qid=1067036461/sr=1-26/ref=sr_1_26/104-5635085-2902303?v=glance&s=booksを多数発表している。

 インテル社のラマン分光計はレーザー光を使っており、まだレーザー技術がなかった1928年にラマン博士が検出したものより強い信号を引き出せる。

 「検査する分子の種類によって、非常に異なった光の波長パターンが得られる」とバーリン氏。

 生体サンプルについても、同じような成果が得られることをバーリン氏は期待している。もし期待通りならば、ガン診断の全く新しい分野を開拓できるだろう。新しく判明したラマン効果を分類してまとめることにより、特定の信号がどんな種類のガンを表わすかがわかってくるはずだ。

 マサチューセッツ工科大学(MIT)と米国立衛生研究所(NIH)の研究者たちも、診断ツールとしてラマン分光計を使いはじめたが、まだ実験段階にとどまっている。

 「ラマン効果を利用した診断装置の中で、定量的検知の性能でもコスト対効果といった観点からも、(現行技術に)取って代わるほど優れたものを私は見たことがない」と、カンザスシティーにあるミズーリ大学のラマン分光学専門家、ジョージ・トーマス教授は指摘している。

 開発中の新装置の製造費用はインテル社が負担するため、フレッド・ハッチンソン・ガン研究センターの負担は設置場所の提供だけになる。同センターはガンの早期発見に大きな重点を置いているため、このプロジェクトは研究目的に合致している、とセンター内の研究者たちは述べている。

 「私たちはガンの早期発見と、ガンになる前兆を示すバイオマーカーを血清その他の体液中に発見することに、非常に大きな重点を置いている。このような発見を可能にするのは、(従来のものとは違う)新技術だけだ」と、ハッチンソン研究センターのペギー・ミーンズ戦略開発担当上級副所長は述べている。

 しかし、新技術の開発には多大な費用がかかる――NIHのような政府機関では予算もリスクも負担しきれない。したがって、インテル社のような民間企業の研究所との協力が、画期的なガン早期診断技術を開発するための鍵になる、とミーンズ副所長は語った。


[日本語版:中沢 滋/湯田賢司]
日本語版関連記事

・巨大で発光する「拡張DNA」、医療分野での応用に期待http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20031031302.html

・身体に触れるだけでガンを見つける魔法の杖http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030709308.html

・際限なく拡大する? 「ナノテク」というカテゴリーhttp://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030618307.html

・細胞の生死で有毒物質を探知するバイオセンサー・チップhttp://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030617304.html

・ナノテク、「空想」から現実のビジネスにhttp://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030516303.html

・「世界を変える10の新技術」はナノテク、バイオ中心http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030114308.html


WIRED NEWSのメール購読申込みはこちらへhttp://hotwired.goo.ne.jp/reception/index.html

WIRED NEWS 原文 (English)http://www.wired.com/news/medtech/0,1286,60970,00.html


 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

「環境派」農家、補助金で優遇へ 農水省が検討 [朝日新聞]
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/258.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 06 日 18:37:18:Mo7ApAlflbQ6s


 農水省は補助金の支払いで、環境保全型の農家を優遇する仕組みを導入する方針を固めた。環境に配慮した農業を促すとともに、意欲ある営農者を育て農業の競争力強化を図る。同省は国際的な通商ルールに触れないよう補助金の見直しを始めており、その一環。営農や国の政策が環境に与える影響を評価する指標もつくる。

 欧州では、環境の汚染者が浄化費用を負担する「汚染者負担の原則」の考え方を農業に応用。一定の環境配慮を義務付けて、基準を上回る環境保全型の農家に「環境支払い」という補助金を払っている。

 農水省はこれを参考に、05年度にも「環境支払い」制度を導入。ほかの農業補助金でも、環境保全型の農家を優先する横断的な仕組みを検討する。

 例えば農家が減農薬・減肥料に取り組むと、収量が減る一方、雑草処理など手間が増えるため、新たな仕組みで支援する考え。具体的には大気や水、土壌、生態系に与える影響を、定量的に示す指標を検討。水の場合、化学肥料や家畜排泄(はいせつ)物で汚染される度合いを窒素やリンの濃度で評価したり、生物の数を指標にしたりする。

 世界貿易機関(WTO)ルールでは、生産活動を刺激する補助金は削減対象となっているが、直接支払いは削減義務の対象外。同省は、農政の指針である「食料・農業・農村基本計画」改定の柱として、補助体系や環境評価の指標の素案を来年中に示す方針で、新たな「ばらまき」にならないような仕組みづくりが課題になる。

(11/06 17:27)


http://www.asahi.com/business/update/1106/098.html

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

「血液事業白書」を作成へ  感染リスクを国民に説明 【予防医学でお願いします】
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/196.html
投稿者 小耳 日時 2003 年 10 月 25 日 19:08:11:1UddCTsVwSrOw

「血液事業白書」を作成へ  感染リスクを国民に説明
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2003oct/24/CN2003102401000387H1Z10.html

 厚生労働省の血液事業部会は24日、ウイルスや細菌の混入で献血血液の信頼が揺らいでいる現状を受けて、輸血による感染リスクや、国、日赤が実施している安全対策を国民に分かりやすく説明する「血液事業白書」を今後、年1回発行することを決めた。

 また同部会は、日赤の追跡調査でB型肝炎ウイルスの混入が判明した出荷済みの血液製剤の扱いを検討。厚労省は従来、こうした場合は回収すべきだとしてきたが、血液製剤は輸血用血液と違ってウイルスなどを死滅させる処理をしており、分科会は「安全性に問題はなく、回収は不要」と見直すことで合意した。

 しかし「情報開示は重要」との意見があり、この対応を製剤の添付文書で説明するほか、血液事業白書などを通じて周知することにした。

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

卵の6%からQ熱病原体 東京の医師が公表
http://www.asyura2.com/0311/bd31/msg/300.html
投稿者 ring 日時 2003 年 10 月 19 日 20:17:10:XUYmGOOHRcDgo

東京都内で販売されている卵の約6%から、感染症のQ熱を引き起こす病原体の遺伝子を検出したとの検査結果を東京都の切明義孝医師が16日、公表した。
 記者会見した切明医師は「十分加熱すれば感染の危険はほとんどないが、生のまま食べるのは避けるべきだ」と指摘。検査結果について厚生労働省は「卵による感染例は国内外で報告されていない。現在、国として感染の可能性を調査中で、今回のデータも検証しながら対応を検討したい」としている。
 切明医師によると、東京都内で購入した卵400個を対象にした検査で、23個からQ熱の病原体リケッチアの遺伝子を検出。一部の卵をマウスに食べさせたところ、感染が確認されたという。
 Q熱は主に牛や羊など家畜の排せつ物を通じ、リケッチアが人に感染し発症する。高熱や頭痛が主な症状とされる。(共同通信)
[9月16日22時56分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030916-00000246-kyodo-soci
古いですが話題になっていないので

 次へ  前へ

Ψ空耳の丘Ψ31掲示板へ


フォローアップ:

世界の海草地15%消失  過去10年でとUNEP
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/149.html
投稿者 小耳 日時 2003 年 10 月 17 日 18:36:52:1UddCTsVwSrOw

世界の海草地15%消失  過去10年でとUNEP
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2003oct/15/CN2003101501000057C3Z10.html

【ナイロビ15日共同】国連環境計画(UNEP)は14日、世界の海草地の面積が過去10年間で15%消失したとの報告書を発表した。

海草地の面積を調査したのは初めて。UNEPは沿岸部の海洋汚染により海草地が脅かされているとして、早急な保護策の必要性を訴えている。

報告書によると、海草地は比較的浅い沿岸部にでき、現在の面積は17万7000平方キロで日本の面積の半分以下。急速な消失でマナティーやジュゴン、ウミガメなどの生息が脅かされていると警告した。

また、現在、何らかの形で保護されている海草地は世界でほとんどないとし、海草地が漁業など人間生活だけでなく、さんご礁保護など海の生態系維持の上でも大きな役割があるとして重要性を強調している。

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

花粉症改善の乳酸菌を発見 キリングループが商品化へ(産経新聞)
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/143.html
投稿者 花粉症嫌い 日時 2003 年 10 月 17 日 11:05:02:WmIvvUXIIgDdc

花粉症改善の乳酸菌を発見 キリングループが商品化へ(産経新聞2003年10月16日)

キリンビールなどは15日、現在知られている乳酸菌の中から、花粉症などアレルギーの改善
作用が最も高い菌を突き止めた、と発表した。アレルギーに悩む人が年々増えており、来年から
グループ各社が健康食品などに使って商品化する。

乳酸菌に関する同様の研究は一部にあるが、同社は「入手できる菌を網羅した試験は初めて」
としている。23日から岐阜市で開かれる日本アレルギー学会で発表する。

昭和女子大の飯野久和教授と共同で、キリングループや国内外の公的機関などが持つ100種
類以上の乳酸菌を比較調査。卵アレルギーを再現した動物実験などで、グループ会社の小岩井乳
業(東京)が持つ「KW乳酸菌」が、アレルギーの原因とされる2種類の免疫細胞のバランスを
改善する作用が最も強いことが分かった。

この菌で作ったヨーグルトを花粉症の人に食べてもらう実験でも、免疫細胞のバランスや鼻
水、かゆみなどの症状が改善傾向を示したという。

来春に健康食品を発売。小岩井のヨーグルト、キリンビバレッジの清涼飲料へと順次応用する
ほか、アトピー性皮膚炎なども含めた効果を検証する方針だ。

http://www.sankei.co.jp/news/031015/1015kei080.htm

 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

診療指針と文献をHPで提供へ まず脳梗塞、糖尿病など (朝日新聞)
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/103.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 10 月 12 日 19:57:39:eWn45SEFYZ1R.

http://www.asahi.com/health/medical/TKY200310110359.html

医師が治療法に迷ったり、患者が自分の受けている治療に疑問を持ったりした時に、参照できるデータベースづくりが進んでいる。病院の評価をしている財団法人・日本医療機能評価機構(東京)が、患者数・死亡数の多い病気について、科学的根拠のある治療法などの診療指針と、最新の医学文献を、ホームページ(HP)で提供することにした。病院ごとの治療法のばらつきを減らし、患者の治療法選択の手助けとなりそうだ。早ければ来年1月にスタートする。

 情報提供する診療指針は、科学的根拠に基づいて厚生労働省の研究班や学会がまとめた指針から選ぶ。はじめは、くも膜下出血、脳梗塞(こうそく)、ぜんそく、糖尿病の4種類について掲載する。

 例えば、くも膜下出血の指針では、コンピューター断層撮影(CT)で出血が見つからなくても、頭痛やめまいなどがあったり、発症から時間がたっていたりした場合は、腰椎(ようつい)に針を刺して髄液をとって調べる必要がある、などと勧めている。

 ぜんそくの指針では、吸入ステロイド薬を第1選択薬とすべきである、としている。

 はじめに提供する分は医師向けで、患者にはやや難解。患者向けには来年3月をめどに、イラストなどを付けてやさしくした診療指針を掲載、病気の基礎知識も解説したコーナーをつくる計画だ。提供する指針の数も順次増やしていく。

 また、情報を探しやすいように「脳卒中の急性期のけいれん発作にはどう対応すべきか?」「肥満糖尿病患者の減量指導で重要な点は?」など想定質問も設ける。

 厚労省の研究班がまとめた診療指針は14あり、現在、9種類の病気について作成中。胃潰瘍(かいよう)の指針では、ピロリ菌の除菌を最優先するよう提言し、胃の粘膜を保護する目的で多用される薬の大部分を「推奨できない」とした。

 指針は出版物や学会のホームページで見られるものもあるが、忙しい勤務医や開業医でも最新情報を簡単に入手できる方法が求められていた。

    ◇

 <日本医療機能評価機構> 病院の医療体制やサービスの質などを審査する第三者機関。旧厚生省や日本医師会が95年に設立。医師や看護師、病院事務経験者らが、依頼を受けた病院を訪問調査する。 (2003/10/12)


 次へ  前へ

不安と不健康7掲示板へ


フォローアップ:

緑茶のカテキン、ペットボトル1本半(700ml)飲めば悪玉コレステロールの酸化を抑制(MえdWave)
http://www.asyura.com/0310/health6/msg/143.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 9 月 29 日 21:16:17:1VmSkkGasXps6

http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=1/mdps/268894

緑茶に含まれるカテキンがいわゆる悪玉コレステロールとされるLDLの酸化をin vitro(実験系)で抑制することはよく知られているが、ヒトにおける現実的な摂取量でも効果が期待できることが明らかになった。緑茶摂取とLDLの抗酸化作用との関連について、防衛医科大学校の高橋理恵氏が9月28日のポスターセッション「酸化3」で、また、血小板凝集能などとの関連について、同じグループに所属する同校内科助手の大森玲子氏が27日のポスターセッション「運動・栄養・食事1」でそれぞれ報告した。

 高橋氏らは、平均年齢33歳(29〜37歳)、非喫煙者の健常男性15人を対象として、緑茶負荷を行った。まず1週間の緑茶摂取禁止期間を設定してウオッシュアウトを行い、その後2週間は水摂取期間、次の2週間は緑茶摂取期間とし、100mlずつ、朝2杯、昼2杯、夜3杯の計7杯を投与した。緑茶投与時のカテキン量は1日当たり542.5mgだった。ウオッシュアウト経過後の第1週末、水投与経過後の第3週末、緑茶投与後の第5週末に血液検査を実施した。

 その結果、酸化LDLの代表的形態である血清MDA-LDL濃度と、MDA-LDLとLDL-Cの比は、緑茶摂取時には有意に減少し、LDLの酸化が日常的な摂取量の緑茶カテキンによって抑制される可能性が示唆された。

 一方、大森氏らは、同一の介入試験における血小板凝集能と血中MMPs(matrix metalloprotease:基底膜破壊酵素)の変化を測定した。その結果、緑茶摂取による血小板凝集能の抑制傾向は見られたが有意差はなかったという。

 最近、ペットボトル飲料の普及で若者が日常的に緑茶を飲む姿を見かけるようになってきている。日常摂取量の緑茶カテキンに抗動脈硬化作用が確認されたことは、生活習慣の西洋化による動脈硬化関連疾患の増加に歯止めをかける期待を持つことができそうだ。(中沢真也)


【関連投稿】
高濃度の緑茶カテキンはヒト細胞のDNAを傷つけて癌を発症させる恐れもある(日本癌学会で発表)http://asyura.com/0310/health6/msg/129.html

 次へ  前へ

不安と不健康6掲示板へ


フォローアップ:

高濃度の緑茶カテキンはヒト細胞のDNAを傷つけて癌を発症させる恐れもある(日本癌学会で発表)
http://www.asyura.com/0310/health6/msg/129.html
投稿者 【読売新聞記事】 日時 2003 年 9 月 28 日 00:29:25:Y/j3LaiIEju0E


?2003/9/26/03:17 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20030926ic01.htm
緑茶カテキンでDNA損傷、濃度40倍での実験結果

緑茶に多く含まれる「カテキン」が細胞内のDNAを傷つけ、がんを発症させる仕組みを、三重大学医学部の川西正祐教授(衛生学)のグループが突き止めた。これまで、カテキンは動脈硬化やがんを引き起こす物質の発生を抑えるなど、数々の“健康パワー”があることが知られているが、場合によっては負の役割も持っていることが示された。

緑茶ががん発症と関連がありそうなことは、疫学調査や動物実験で指摘されていたが、人間の細胞内でどう働いているのかは分かっていなかった。研究成果は、名古屋市で開かれている日本癌(がん)学会で27日発表される。

DNAが傷つくと細胞のがん化に結びつくことが知られている。川西教授らは、人間の細胞に、緑茶に含まれる約40倍の濃度のカテキンを与えると、通常の状態に比べ1・5―2倍、DNAが傷ついたことを示した。

研究グループは「通常の生活で飲む緑茶の量なら心配はいらないが、大量に摂取したときの影響を、さらに確かめる必要がある」としている。

 次へ  前へ

不安と不健康6掲示板へ


フォローアップ:

ネコを飼うと性格が変わる!?――寄生虫トキソプラズマが人間の精神面に影響!
http://www.asyura.com/0310/health6/msg/112.html
投稿者 【JAPAN JOURNALS記事】 日時 2003 年 9 月 24 日 19:15:45:ypXAXgHb16fk6

9/22 JAPAN JOURNALS
http://www.japan-journals.co.uk/dailynews/030922/news030922_1.html
ネコを飼うと性格が変わる!?――寄生 虫が人間の精神面に影響!

ネコの体内に寄生することで知られる病原虫が人間に 感染後、その人の性格を変えてしまう可能性のあるこ とが、調査の結果明らかになった。

ネコの病気として知られている「トキソプラズマ症」の原 虫は、人間にも感染し、特に妊婦に感染した場合、胎 児に深刻な障害が出る危険性はよく知られているとこ ろ。英国、アメリカ、チェコの科学者らが協力して、394 人の男女を対象に、トキソプラズマの感染率と個人の 性格との間の相関関係を調べたところ、これに感染し た女性は社交的になり、自分の容貌により気を遣い、 情豊かで性的魅力が増し、それにともない男性関係 も活発になるが、反面、信頼するに足りなくなる傾向が 強まるという。一方、男性の場合は規則に従うのを嫌 い、反社会的行動に走りやすくなるとともに、嫉妬深 く、女性から見てあまり魅力的ではなくなるということが 分かった。

トキソプラズマはネズミを介して、ネコだけでなくあらゆ る哺乳動物に感染するが、繁殖するのはネコの腸内 においてのみとされている。しかし、性格にまで影響を 与える可能性について触れたのは、今回の調査が初 めてという。

英国では、900万匹のネコがペットとして飼われてお り、知らずにトキソプラズマに感染しているとみられる 人は全体の22%。ドイツやフランスでは全体の80〜 90%と感染率も高く、またこのように感染している人の 反応速度は遅くなるために、自動車事故を起こす確率 は健康な人の2.7倍とされている。

このトキソプラズマに感染した場合、これを完全に取り 除くことはできないといわれているため、ネコに触った らすぐ手を洗う、ネコのトイレは毎日清潔に保つよう心 がけるといった予防策を実施することが肝心とアドバイ スしている。

 次へ  前へ

不安と不健康6掲示板へ


フォローアップ:

9/18:血液製剤の回収は見送り、汚染問題で厚労省方針 [読売新聞]【ロシアンルーレット!を放置する政府と国会】
http://www.asyura.com/0310/health6/msg/106.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 9 月 22 日 22:19:31:Mo7ApAlflbQ6s


 B型肝炎ウイルス(HBV)に汚染した30本以上の献血血液が、献血時の検査をすり抜けて輸血や血液製剤に使われていた問題で、厚生労働省は17日、汚染血液を原料にして作られた血液製剤の回収は見送る方針を決めた。

 この日夜に開かれた同省薬事・食品衛生審議会の血液事業部会安全技術調査会が「安全だとする厳然たる科学的証拠もないが、積極的に回収を求めるだけの根拠もない」との見解を示したことを受けての判断。

 また、汚染血液で作られた血液製剤をすべて回収すると、単純計算で最大400万本が対象となり、血友病などの治療で血液製剤を必要としている患者に届かなくなる恐れがあることも考慮した。

 日本赤十字社は同省に対し、これまでに調査を終えた約2千本余の献血血液のうち37本からHBVが検出されたと報告していたが、集計にミスがあり、実際は33本だったと訂正した。また、最終的に60本以上の汚染血液が見つかる可能性があるとの試算も明らかにした。

(2003/9/18/00:03 読売新聞 無断転載禁止)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030917it15.htm

 次へ  前へ

不安と不健康6掲示板へ


フォローアップ:

    原子力のタブーを打破しよう(もう動いてますが・・・)【ストップ浜岡原発】
    http://www.asyura.com/0306/health5/msg/577.html
    投稿者 なるほど 日時 2003 年 9 月 07 日 19:01:43:dfhdU2/i2Qkk2

    重複だったらゴメンなさい。

    『原子力のタブーを打破しよう』
    http://www.stop-hamaoka.com/koe/murata2.htm

    村田光平
    東海学園大学教授(元駐スイス大使)  

    今、日本社会は、不況や北朝鮮問題などに目を奪われ、はるかに悲惨な“日本の破滅”が現実に迫りつつあることを知らずにいます。
    それはいったん起こってしまえば鎮圧不可能で、何百何千万人に被害を及ぼし、しかも何万年にも及ぶ大災害となりうるもの、つまり『原発大事故』の発生です。それを政府はもちろん、メディアも積極的に取り上げていません。タブーの存在により、国民に知られることが妨げられているのです。

     私は一年程前に次のような情報を得ました。1973年に欧米で問題となった製法による原発が、日本では十基余りもそのまま運転されているというものであります。この製法によれば、原発の核心部分である圧力容器に毛状の亀裂が多数生じます。

    このような欠陥のある原発は緊急炉心冷却装置が作動した場合、約240度の温度差が生ずる結果、中性子で劣化した周辺の鉄がカルメラの如くパリンと破裂してしまうといいます。

    この詳しい実験結果は米国のウオークリッジ研究所によって実証されております。3年程前に原発の寿命が40年と定められていたものを60年へと独断的に変更されたことを想起すれば、この情報の重大性が痛感されます。

    私はこの情報に接した直後から、数度に亘り小泉内閣総理大臣を始め、松浦原子力安全委員長、一部の電力会社社長等に伝え、事故発生を防ぐため万全の措置を取るよう申し入れております。報道されるか否かよりも、破局の到来を回避することが最優先されるべきだからであります。

     最近、東電の公開文書である「福島第一原発高経年化対策報告書」の8ページにこの情報を裏付ける記述があることが判明しました。また、これまでにこの情報を入手した二,三の報道関係者の取材活動が中断を余儀なくされる例が見られましたが、8月8日発売の「週間金曜日」に遂にスクープ記事が掲載されるに至りました。

    徹底的な解明が求められます。1985年8月の日航ジャンボ機墜落は、日航が隔壁修理ミスを発見しながら、「ボーイング社の技術は絶対」などとして検証を怠たり、7年後に事故が発生したと報ぜられております。このような過ちは決して許されません。


    私がこの書簡を書くこととしたのは、これまでのタブー破りの努力の一環であり、指導層を始め国民各層の良心に直接訴えることにより、幅広く世論を喚起し、破局の到来を未然に防ぐ一助となることを願ってのことであります。

     「国策」として揚げられているわが国の原子力政策は核燃料サイクル政策に見られる通り、八方塞がりの状況にありますが、世論の覚醒がない限り、政策転換は望み難いのです。その間、同政策が国民の生命の安全を脅かすものであることが、次の通り、益々明白になりつつあります。

    ● マグニチュード8クラスの大地震の発生がいよいよ身近に予測されている東海地方、そのど真中に存在する4基の浜岡原発の危険性は、国際的にも関心を集めつつあります。今年7月札幌で開催された国際会議でわが国の地震学の権威である茂木清夫元地震予知連会長及び石橋克彦神戸大学教授は原発震災による未曾有の破局の可能性に言及しつつ、重大な警告を発したのです。

    これは昨年5月、私も参加し、下河辺淳元国土庁事務次官他6名の連名で浜岡原発の運転停止を求める声明を発出したことに続くものであります。浜岡原発は日本のみならず世界を脅かす存在となっています。

    ● これと同様に世界を壊す可能性があるものとして注目すべきは青森県六ヶ所村の再処理工場であります。専門家によれば、再処理工場は最悪の場合、原発1000基分の大事故となり、世界の人口の半分近くの犠牲者を生む可能性があるとのことであります。

    二年半前に発生した同再処理工場関連施設の水漏れ事故は、最近250ヶ所余りもの不正溶接が発見されるに至り、極めてズサンな工事が世間を驚かせています。当局による監督の強化で済まされる問題ではありません。

    ● 六ヶ所村はこの他、国際熱核融合実験装置を誘致することを決めております。これに対しては、今年3月、ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏及びマックスウェル賞受賞者の長谷川晃氏が、連名で同装置は200万人を殺傷する可能性のあるトリチウムを使用することに言及しつつ、同誘致に絶対反対するとの嘆願書を小泉総理宛に発出しております。

    このようにわが国の原子力政策は国民の生命の安全を脅かすものとなっており、もはや、「国策」の名に値しないことは明白であります。しかし、必要とされる政策転換には原発関係で生計を立てている多くの人達の生活保障の問題を始め、余りにも多くの困難が伴うこともあり、世論の抜本的喚起が不可欠となっております。

     このような現状をこれまでのように見て見ぬ振りをして何もしないということは、破局の到来を想像すれば、誠に罪深いことであり、もはや許されないのではないでしょうか。

    何卒、日本のため、未来の世代のため、そして人類のために御尽力をお願い申しあげます。


    平成15年8月13日

     次へ  前へ

    不安と不健康5掲示板へ


    フォローアップ:

    身体に触れるだけでガンを見つける魔法の杖
    http://www.asyura.com/0306/health5/msg/236.html
    投稿者 力なき市民 日時 2003 年 7 月 10 日 03:39:24:

    身体に触れるだけでガンを見つける魔法の杖
    Louise Knapp


    2003年7月5日 2:00am PT  手で持って患者の身体に触れるだけでガンが発見できる検査機器が登場した。もう今後は、MRIやCTスキャンといった検査機器の窮屈なトンネルに押し込められ、40分も我慢しなくてもよくなるかもしれない。服だって脱がなくていいのだ。

     医者はただ、30センチメートルほどの棒で患者の身体をなでるだけ(写真)だ。異常な組織が見つかると、情報がコンピューター画面に映し出される。検査は5分で終わる。

     新しいスキャナー『トリンプロブ(写真)』(TRIMprob:Tissue Resonance InterferoMeter Probe、組織共鳴干渉探査装置)は、バッテリーのパワーで機能する棒と、特殊な設計のコンピューター本体とからなる。開発したのは、イタリアのトリノに本社を置くガリレオ・アビオニカ社だ。

     棒の部分には400MHzから1350MHzの電磁波を発するアンテナが収められている。電磁波が腫瘍に当たると、腫瘍は約400MHzで共振し、棒が発する信号との干渉が起きることを利用して診断する。

     一般の組織よりも「(腫瘍は)規則性が低く、まとまりに欠け、結合力の弱い状態にあるようだ」と、トリンプロブ・プロジェクトを率いるマッシモ・バルマ博士は電子メールのインタビューに応えて書いている。「こうした規則性に欠ける状態にある場合、組織はこの装置の発する電磁波に反応する」

     このような電磁波の干渉が起きると、情報がコンピューターに送られる。コンピューターは一連のアルゴリズムによって、その情報を読み取り可能な画像に変換する。

     「コンピューターは、受信機が測定した干渉の量をリアルタイムで分析し、画面に表示する」とバルマ博士は述べている。

     トリンプロブの利点は、検査が短時間で終わることにとどまらない。携帯でき、検査の際に患者の身体を傷つけることもなく、しかも割安なのだ。

     ガリレオ・アビオニカ社は、これを集団検診に利用可能な格安の技術として、およそ3万ドルで売り出したいと考えている。全身を検診できるMRIスキャナーは一式が100万ドルから300万ドルするため、患者は一度検査を受けるのに約1000ドルを負担しなければならない。

     いいことずくめのように聞こえるが、これは科学というよりもむしろSF物語のような絵空事だと考える人もいる。

     「患者の身体に当てるだけでガンがあるかどうかがわかるなんて、まるで『スタートレック』のドクター・マッコイだ。実に素晴らしい話だが、正確な結果が得られるのでなければ、実際には使えない」と、カリフォルニア州サンマテオの血液・腫瘍学会会員、ケント・アドラー博士は言う。

     トリンプロブの正確さについては、これまでに2つの検証がそれぞれ別個に行なわれている。ミラノのサン・カルロ・ボロメオ病院で前立腺ガン診断に関する検証が、また同じミラノにあるヨーロッパ・ガンセンターで乳ガン診断の検証が行なわれた。

     トリンプロブで前立腺ガンの検査をし、そのあとで生検を行なって確認したところ、トリンプロブは93%の確率でガンがあることを正しく診断していた。また、ガンがなかった人を異常なしと診断した率は82%だった。

     一方、乳ガン検査での検証では、生検で見つかったガンに対し、トリンプロブが発見したのは66%にとどまった。バルマ博士は、乳ガンには病理学上さまざまなパターンがあるので、乳ガン検診での確度を高めるためにはもっと研究が必要だとしている。

     しかし、トリンプロブにできるのはガンを発見することだけで、腫瘍の大きさはわからない。ガンが見つかれば、患者は治療法を決めるためにさらに精密検査を受けなければならない。

     「トリンプロブで異常があるかどうかを検査し、もし異常がみつかれば、診断のために既存の検査を受けるという使い方もできる」と、サクラメントにあるカリフォルニア州放射線学会の役員を務めるロバート・J・アッカーマン氏は話している。

     だが、こうした使用方法も、トリンプロブの診断結果がつねに正確でなければ用をなさない。

     「もしこの装置が、間違って異常なしと判断することが絶対にないなら、それ以上の検査を受ける必要がなくなるわけだから、非常に有用だ」と、カリフォルニア大学サンディエゴ校ガンセンターに勤務するアサド・バシャイ博士は話す。

     「しかし、もしそれほど正確でないなら、患者はどちらにせよ検査を受け直す必要があるので、何の役にもたたないということになる」

     専門家は、トリンプロブの効果を証明した研究報告が医学専門誌に掲載されるまでは、慎重な態度を崩さないとみられる。

     しかしバルマ博士は、検証に耐え得るだけの結果が出るはずだと確信している。もしふれこみ通りの機能を発揮するなら、トリンプロブは新しい検査機器として現場で有効に使われることだろう。

     「もし本当に使えるなら、素晴らしい機器だ」と、マサチューセッツ州バーリントンにあるレイヒー・クリニックで乳ガンセンターの理事長を務めるスティーブン・カープ博士は話している。

     バルマ博士によると、トリンプロブは9月には前立腺ガン用の検査機器としてイタリアの複数の病院に採用される。また、肺、胃、肝臓、直腸のガンについてもすでに検証が始まっているという。


    [日本語版:鎌田真由子/長谷 睦]
    日本語版関連記事

    ・ラバのクローニング、人間のガン治療に貢献する可能性

    ・ガン治療の決め手は1日2回のコーヒー浣腸?

    ・光を使って胎児の健康状態を診断

    ・ポケットの中身も見通す、電磁波利用のボディーチェック・スキャナー

    ・安全が確認されないまま医療現場に浸透する「有効な治療法」

    ・乳ガン治療に効果を発揮する温浴療法


    WIRED NEWSのメール購読申込みはこちらへ

    WIRED NEWS 原文 (English)


    http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030709308.html

     次へ  前へ

    不安と不健康5掲示板へ


    フォローアップ:

    参考:テスラー波の掲示板

    要は、周波数だと思われます(電磁波そのものではない)。 投稿者 オリハル 日時 2002 年 8 月 26 日 20:25:43:

    (回答先: 電磁波が小児白血病に影響、強さ4倍で発症率倍増〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 24 日 15:18:03)

     人間(生物全般?)にとって危険な周波数は、約21Hzです。
    jbadwave.htm

     電磁波についても、危険であるか/好ましいかを決めるのは周波数です。
    (電磁界が生物に与える影響
    http://www.3gcm.com/sugiken/note/Multi_Wave_Oscilator/index.htm
    (白血病細胞の「自殺」:jgan.htm#24TV


    電磁波が小児白血病に影響、強さ4倍で発症率倍増〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 24 日 15:18:03:

    高圧送電線や一部の家電製品から出る超低周波電磁波が多い環境で暮らす子供は、白血病の発症率が2倍以上になることが、国立環境研究所と国立がんセンターなどが実施した全国調査の中間解析で、24日までに明らかになった。
    調査は1999年度から、科学技術庁(当時)が3年計画で進めた、電磁波と小児白血病の関係を調べる国内初の全国規模の疫学調査。倍増したのは、電磁波強度が通常の4倍以上の特殊な環境だが、健康影響が否定できなかったことで、電磁波低減対策やガイドライン制定が迫られそうだ。
    調査対象は15歳以下の子供で、健康な約700人、白血病患者約350人の子供部屋の電磁波を1週間測定。さらに家電製品の使用状況、部屋から屋外の送電線までの距離、家庭全体の電磁波の強さの平均値などを加え統計処理した。
    その結果、低周波電磁波が日常生活の平均値0.1マイクロテスラ以下を上回る、0.4マイクロテスラ以上になると、発症率が少なくとも倍増することが分かった。最終結果は年内にも出る予定。また、子供の脳腫瘍(しゅよう)発症への影響も解析している。〔共同〕 (12:17)
















































    free counters