http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2411794/3087266 から転載。
中国貴州省で数千人規模の暴動、少女の検視をめぐり住民の怒りが爆発
2008年06月29日 17:11 発信地:北京/中国
中国南西部の貴州(Guizhou)省、Kailiに位置する石炭発電所から立ち上る白煙(2004年2月6日撮影)。(c)AFP/Peter PARKS
【6月29日 AFP】(写真追加)中国南西部の貴州(Guizhou)省Wenganで28日、1人の少女の死について現地警察が発表した検視結果に住民の怒りが爆発、数千人規模の暴動が発生する騒ぎが起きた。29日、国営新華社通信(Xinhua)が報じた。
新華社通信によると、暴徒は自治体庁舎や現地警察署の建物3棟を荒らしたり火を放ったほか、路上の車に火をつけたという。
インターネット上の複数のブログにはWengan警察署前に集まる数千人の市民の写真が掲載された。警察署の窓ガラスは割られ、建物からは煙が立ち上っていた。
29日朝の時点で、現地警察署や自治体庁舎は取材の電話に応答していない。
新華社通信は、住民が抗議活動や暴動に踏み切った背景には現地警察による15歳の少女の死亡事件の扱いがあったと報じている。家族は少女が性的暴力を受けた後殺害されたと主張していたという。
複数のブログは、少女の家族が現地の役人の息子を犯人と名指ししたが、現地警察が少女の死を「自殺」と断定したことを知り憤慨したと伝えている。
新華社通信は、捜査結果と現地住民の怒りの因果関係についての詳細に触れていない。一方、官舎や自治体庁舎を略奪したり破壊した者について同通信は「犯罪者」だと断じた。(c)AFP
(中国・四川大地震) お母さんを覚えていてね わが子かばい携帯に“遺言”
(中日新聞)2008年5月19日 03時37分
【北京=池田実】「赤ちゃん。お母さんを覚えていてね」−。中国・四川大地震でわが子をかばいながら死んでいった母親は、死の間際、携帯電話に最期のメッセージを残していた。
国営新華社通信によると、同省北川県で救援隊が廃虚のすきまから、1人の女性を見つけ出したのは、地震発生翌日の13日昼のことだった。うつぶせになり、両手で体を支えるような体勢で見つかった女性に息はすでになかった。しかし、かすかな声が救援隊の耳に入った。
死亡した女性の周囲を再度探索した救援隊員が声を張り上げた。
「子どもがいる。生きているぞ」
がれきを掘り、女性の体を持ち上げた。そこから発見されたのは、3、4カ月の赤ちゃんだった。女性がわが子をかばうような体勢をとっていたため、赤ちゃんにケガはなかった。赤ちゃんを包んだ毛布からは1台の携帯電話が見つかった。
「いとしい赤ちゃん。もし生き延びられたなら、私があなたを愛していたことを決して忘れないでね」。携帯メールの画面には、こう記してあったという。
多くの命を奪った四川大地震は、多数の孤児も生み出した。
中国各地からは、こうした孤児を「養子に」との声も寄せられている。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008051990031710.html