用語の説明をしておきます。「物質体」とは文字通りの意味です。「エーテル体」とは、「肉体を生かしている生命力」のことです。このエーテル体が肉体を離れると死んでしまう訳です。「アストラル体」とは、本人の通常の認識能力・日常の精神活動を担っている体の事です。現代人は認識能力=脳だという側面しか見えてませんが、私自身、ただ1回だけですが、意識を持った幽体離脱を経験しており、その「肉体から出ている状態」で、ものを思い、認識し、知覚していたのです。従って、肉体から自由な認識能力が中心にあることは「事実」だと私は言えます。シュタイナーによれば人はその精神活動(アストラル体)が主にルシフェルの力によって、本人の自我よりも強く活動するために、誤謬が発生するとのこと(下記)でした。では、自我がアストラル体より輝くとどうなるか、というのが「覚醒意識」です。スブドでは「内なる我の光」と言われたりします。グルジェフ著の「人生は私が存在して始めてリアルである」というのは、そういうことを言ってるのです。(200008050328)
補足しておきますと、勿論(だと思いますが)、地球人の一部分は他の惑星や次元から来た存在達の子孫で占められていると思いますし、むしろ、地球原人の子孫のほうが少なかったりして? 真相は知りませんが、複数の源が有り得ると思います。シュタイナー&ケイシー・リーディングの言葉で全てを言い切れないとは思われます。ただ、それが地球人の主な源を表しているのだろうと思いますけど。(200009040407)
今、「なぜ人は死ぬのか」と題して、イザラ書房の「神秘学概論」を基にしてタイプしてみました。
霊視者ルドルフ・シュタイナーは、人類の創成を解説しております。今の地球になるまでにこの星は何度か「生まれ変わり」を経ているそうです。最初のをシュタイナーは「土星」と名づけております。2番目の地球の過去世を「太陽」と名づけております。3番目を「月」、そして4番目の星が「(今の)地球」だそうです。「土星」とか「太陽」とか、実際の天体を直接意味するものではないけれども、関係はあるそうです。高次の存在からの「意志の霊たち」により、「土星の進化が始まった」のだそうです。進化が始まり、「動きの霊たち」「形態の霊たち」「人格の霊たち」の働きにより、「土星」には「熱という(精妙な)素材」が与えられたそうです。熱実質以前には、「意志の霊たち」の身体で出来ていたのが「土星」だったようです。
地球が遠い昔、「土星」の頃、今のような堅固な物質(振動数を下げた物質)ではなく、シュタイナーの言う「熱実質」で出来ていたそうです。それが振動数(シュタイナーは「振動数」という言葉は使ってませんが)を下げて行きますと、熱(土星時代)→空気(太陽時代)→水(月時代)→物質(地球時代)と、降りてきたそうです。これで私が思ったことは、これはエーテルではないかと思ったのです。そう考えると、「熱」とか「水」とかの、シュタイナーの命名も絶妙である事が分かります。固体が振動数を上げると流動体(水)になります。それはエネルギーたる「熱」を得たからです。さらに「水」が熱を得ると「気体(空気)」となります。さらにその「空気」の中には、さらに一段高い「熱(エネルギー)」が活動しております。そのような振動数の違いを表しているようです。これらは実際の水や空気ではないとシュタイナーも述べております。一つ押さえておくべきは、例えば、シュタイナーの言う「太陽」の時代の物質は何かというと、「空気である」ということです。それが当時の物質だったのは明らかでしょうね。
さて、人間は、「土星」の時代に物質体(肉体)の基礎を、「太陽」の時代にエーテル(植物)体を、「月」時代にアストラル(動物)体を、そして「地球」時代に自我を得たそうで、「地球」時代になって始めて、人の自我が身体に宿るようになったそうです。シュタイナーによると地球上では、物質体+エーテル体+アストラル体である人間が存在し、人の自我は、それを見つけて人体の中に入ったのだそうです。この部分はエドガー・ケイシーのリーディングと合致します。すなわち、ケイシー・リーディングでは、人の魂(シュタイナーの言う「自我」)が地球の周囲にあり、地上にいた類人猿の中に入った事から人類が発生したそうですから。ですから、シュタイナーがいかに正確な言葉を使い、しかも、地球そのものの過去世まで見通しているかということです。
土星 | 熱 | 物質体 | ||||
太陽 | 空気 | エーテル(植物)体 | ||||
月 | 水 | アストラル(動物)体 | ||||
地球 | 堅固な物質 | 自我 |
次に、「月」に適していたある存在たちが、自分達が自由に使える「意志の要素」と共に、固有の生命を発展させたそうです。これはいわば、「太陽からの独立・反逆」です。人間の祖先たちは、太陽の影響を受けている間は、その高次の影響に依存し、太陽に献身的に生きたそうです。その後、独立的な「月」の意識の状態になると、より自己に立ちかえって内省的になっていたそうです。やがて人間の祖先の身体は、太陽上の存在からの影響に従う部分と、月に従う部分とに分かれることで、両方からの影響を調和させるような身体となったそうです。一方、高次の存在たちは、太陽と月の自転や公転の関係を決定したそうです。そのようにして月存在は太陽の光を受けない側で内省的に進化し、太陽の光を受ける側に至れば太陽の影響に帰依したそうです。「月」の時代は人間祖先自身のイメージに従って、外的な「水実質」も色々と変化したそうです。音の体験や味覚体験など色々あり、味覚体験によって外部の「水実質」を自分の内に受け入れる事を通して人体の硬化が続いたそうです。そしてついには、硬化しすぎて、人の魂が身体に戻ってくる可能性がどんどん締め出されるようになってきたそうです。それで「従来の月」から「新しい月」が分離し、そこに残ったものとして「地球」が誕生したそうです。というのは、高次の存在達が、それまでの地上生活において人間が受けていた月の硬化の力を見て、それを人間から引き離し、遠く離れたところから作用させる事によって、人間の萌芽をまず形成してから次に、月の力に触れさせる事ができるようにし、人間の進化の危機を乗り越えさせることになったそうです。月の時代に硬化し過ぎて、もはや人の魂の身体にはなれない程、硬化した肉体は、現在の動物達の祖先になったそうです。
次に「新しい月」と共に地球から離れた進歩した霊的存在達は、「新しい月」から「地球」に霊的な作用を及ぼし、人間の組織を形成して行ったそうです。その影響が肉体に固定されることにより、上記で「太陽の作用がない時に、内省的・独立的になった」人間は、太陽から独立してはいたものの、このような月の影響によって再び宇宙と調和し、それを認識する者となった。一方、「新しい月」と共に移動できず、地上に呪縛されていた存在達(ルシファー的な霊たち)はまた同じ事をしたそうです。すなわち、「古い月」時代には、太陽からの独立を人間に与えた点においてのみ人間にとって恵みとなった存在達(ルシファー的な霊たち)が、今度は「新しい月」から人間に影響を与える進歩した存在達に反抗するようになったそうです。その結果、人間のアストラル体は独立するようになったそうです。人間の中のアストラル体が主役となり、人は認識の支配者となり、より上位の自我はアストラル体に依存する事となったそうです。そうなることで、人間は、低次要素・地上的要素の影響を絶えず受けるようになったそうです。人間はこのようにして悪の可能性すら持つこともできるような自由(意志)を得ることとなったそうです(その付随現象として人は「恐怖」も体験するようになった)。このようにして人間が誤謬に従って生き、高次の霊的な影響に従わない欲望や情熱に従ったりする可能性を得たので、病気になる可能性が生じたそうです。そして、ルシファーの影響によって、霊的な世界から独立し過ぎた人類は、地上での人生が、身体から離れた存在の継続であると感じることが出来なくなったそうです。そして人の認識力(アストラル体の能力)は、地上での体験を通して、物質体の破壊の印象を受け取るようになって行き、「死」が生じたのだそうです。
「太陽」時代に形成されたエーテル体は高次の存在達の所産である。そのエーテル体が肉体とアストラル体の間に組み込まれていた。このエーテル体の一部は高次の存在達の支配下にあり、人によってコントロールされないものである。これによってルシファーの影響下にあるアストラル体が肉体から引き離される(その結果、自我も離れる)時が来ることになり、これが「死」なのだそうです。「眠り」とは、自我+アストラル体がエーテル+肉体から一時的に離れる事であり、死とはそれが恒久的に離れる事だそうです。(200009020540)