聖者カレンダー(10/31)(中央出版社、\7,500)より

ウォルフガング司教

ウォルフガングは10世紀にドイツの南部スウェーベンに生まれ、少年時代、コンスタンス湖のそばの有名なベネディクト会修道院に送られて勉強し、ヴュルツブルク市の司教の兄ヘンリーという若い貴族の友人となった。この司教が同市に大きな学校を開いた時、ヘンリーはウォルフガングに勧めていっしょにそこで勉強するようになった。
956年、へンリーがトリールの大司教になった時、ウォルフガングにいっしょに行って教会学校で教えるように依頼した。ヘンリーが964年に亡くなった時、ウォルフガングは最後まで忠実に付きそったが、今こそ修道士になりたいと思ってトリールを去った。しかしイギリス人のベネディクト会修道院長は彼の学識に感心して、修道院学校の校長に任命し、その学校はその地方で最優秀の学校となった。その後オットー2世皇帝が学徳兼備のウォルガングをレーゲンスブルクの司教に推せんして、叙階されたが、彼は質素で厳格な生活を続け、貧者や病人をあわれんで物心両面の援助に力を尽くした。
彼は994年74歳の時帰天した。

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