聖者カレンダー(12/25)(中央出版社、\7,500)より

アナスタジア殉教者

アナスタジアは3世紀中頃、プレテクスタトスというローマ貴族の家に生まれた。クリソゴノからキリスト教の教理を学んで信者となったが、プブリウスという異教徒と結婚した。ディオクレチアヌス皇帝が迫害を始めた時、アナスタジアは捕えられた信者たちを牢獄に訪ねて慰め、力づけた。こののわざは夫の死後もアクィレアで続けられた。
しかし、彼女が信者だということがわかって、シルミウムのイリリクム(現在のユーゴスラビアのミトロウィツ)の法廷に呼び出され、棄教するように迫られた。しかし断固として拒絶したので、彼女は溺死の宜告を受けて、数人の異教徒の罪人とともに古い舟に乗せられ、水中に捨てられた。しかし、以前に獄中でアナスタジアに現われたことのある聖女テオドタが再び現われて、舟を安全に導いて上陸させたので、異教徒の罪人たちは大喜びでキリスト教信者になった。
303年、アナスタジアはテラチナの近くにあるパルマリア島に送られて、柱にしばりつけられ、火あぷりにされて殉教の栄冠を得た。

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