ⅩⅥ

前略、ＭＳ様（第１６通目）１９９２０１１２２０３０１月１２日（日）の「テレビ探偵団」を見ました。私はこれをＳさんからの「さよなら」のメッセージと受け取りました。でも当然かも知れません。第１４通目の手紙で、［中略］卍の図形を持ち出したりしたからです。［中略］私は自分で見つけた「しるし」と思われる発見にばかり気を取られて、社会的な面を度外視していました。「きらきら星」という表現も、つい使ってしまった私に原因があります。「あっ、いい表現だ」と思ってそのまま使い、それがどういう結果をもたらすかという点について考慮不足でした。夢を崩すようで悪い気もしたのですが、本当の事をお知らせしました。私は今後「きらきら星」という言葉は使わないでしょう。Ｓさんのデビュードラマが「おだいじに」という題名なのは、今回のお別れを暗示しているように思いました。そのように見られてもしかたがないなと思っています。私も「勝手なことをしてはいけない」と思う余り、つい立ち入った事にばかり言及してしまいましたことをお許し下さい。私も未熟です。一つの事だけに没頭しないようにしないといけませんね。自分のイメージを壊すような文章を書いてしまいました。わざわざ文章になどする事はなかったのに。でも、私は良い人です。私は今回のことで思い知りました。これでやっと論理を捨てることが出来るかも知れません。中継番組についての私の約束はすべてキャンセルとし、以後、中継番組は見ていることはないでしょう。録画して後で見ます。従って、今後は誰とも関わりません。このような異常な能力からは自由でいることにします。私は論理の神を捨てて、救いの神様を求めます。これ以後は干渉を避けるため、レターは出さないでしょう。コンサートに行くことも危険かも知れないので、止めておきます。色々な意味で万全を帰し、多分私は他の事に夢中になって行くでしょう。長い間、どうもありがとうございました。でも、Ｓさんのファンクラブには居させて下さい。本については考え直したいと思いました。当事者であるＳさんに御迷惑となってはいけませんので。王冠は、私の空想でしょう。念のために、なかったことにしましょう。

今後の益々の御活躍と御発展を！！そして、御自由に！大変に失礼しました。

１９９２年１月１３日（月）２２：１０〒359 埼玉県所沢市［中略］菅谷織春

【時々、この「きらきら星」という表現が、私が嘘を付いたのだと思っている人々からのテレパシーをしばしばよく感じます。それで最近、このことについてタイプして記録しておこうと思うのは、私は“後で種明かしをする積りで「きらきら星」といたずらっぽく言ってみた”というのが真相でした。必ず後で種明かしをするという意図の元で言った訳です。当時のように何か真剣な感じで反応されるとは思いませんでした。それで種明かしをする時期が早くなったのですね。(201508020128)】

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