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インディアンの大予言

サン・ベア&ワブン・ウィンド著 加藤眞士・三村寛子訳
本書の特徴は、予言を避けられない未来として、それに生き残るための具体的なサバイバル・メソッドやツールの用意を呼びかけているところにある。
地球の変化の時期に、いったい何が起こるのか?私の予言は、夢とヴィジョンにもとづいている。世界のあるところでは、巨大な地震や火山の爆発が起こるだろう。だが、私は地球の極移動が起こるとは思っていない。大陸が裂けてしまうようなことも起らないと思っている。

至る所で私が見るヴィジョンは、大気の温室効果によって引き起こされる沿岸部の多くの洪水である。激しいハリケーンや嵐が世界中の沿岸部や内陸部を襲うだろう。気候の変化も激しくなるだろう。沿岸地域のいくつかは、大津波によって破壊的な打撃を受けるだろう。その地域は完全に水没してしまうのだ。世界的に影響を与える砂漠化も進むだろう。

また、殺虫剤の使い過ぎで、虫を常食としていた自然の捕食動物を全滅させてしまい、そのために虫が異常発生し多くの被害を引き起こすだろう。世界の多くの場所で化学工場などの事故による産業汚染が、水、空気、土をさらに汚染していくだろう。そして、治療法のまったくわからないエイズ以上の病気が発生する。

事態がいよいよ深刻となったとき、大都市にいるほとんどの人は、そこから20マイル(約32キロ)も離れることができなくなるだろう。都市の問題のひとつは、さまざまなサービスネットワークの崩壊である。主要な都市では、すべてのことを他人やサービス会社に頼っている。電気、天然ガス、ガソリン、公共の交通、ゴミの収集、下水設備、そして、最も重要な食料と水もである。すべての食物は、大都市にトラックと鉄道で運び込まれていることを忘れてはいけない。だから、もし、それらの輸送が止まってしまったら、あなたたちは食べるものがなくなるのだ。また、都市にサービスを供給している人たちは、会社が賃金を支払わなければ働かなくなることも忘れてはならない。

都市は、まさな死の罠となるのだ。生き残るためには、少なくとも都市から30マイル(約48キロ)は離れなければならないだろう。あなたは、たっぷりの水と木や石炭のような天然の燃料の供給をしてくれるところを見つけておく必要がある。その場所が、他の天然資源も見つかるところだとさらにいい。もし、後ろに大きなダムがあるのなら、その近くの谷を選んではいけない。地震は数分でダムを破壊させ大きなダメージを引き起こす。沿岸部や低地では、嵐と津波のために洪水に見舞われるだろう。温暖化現象を引き起こしている汚染の増大によって、多くの人が予想するよりもずっと激しい洪水がやってくる。

これまで私は、地球の変化の到来を教える実に多くの夢を何回も見てきた。私は都市が現在の形態をとどめることができなくなる姿を見た。変化の最中、もっとも危険な場所は、核や化学プラントを持つ都市近辺だろう。しかも主要都市はあらゆるサービス系統の麻痺を経験するだろう。夢の中で私は見たのだ。道路にあふれたゴミの山、嵐や地震などで電力供給システム、壊れた水道管、そして、システムの完全な破壊によるガソリンの欠乏した都市の姿を。
また、私は大都市での人種暴動の予知夢も見た。政府に給料を払う金がなくなると、警官は市民を守るためのものでなくなった。それどころか、ある夢の中で、警官が自らを『銃の兄弟』と呼び、徒党を組んでいた。彼らは、銃を使ってあらゆるものを奪っていたのだった。

サビ病に冒される麦の夢も見た。キャンディのような錆の塊ができる重い病気で農作物を駄目にしてしまう。そこには、カラスやコンドルのような大きな黒い鳥が待ち構えていた。彼らは食べ物がなくなると、人間の屍をついばんでいた。

1980年代初期に、私は2000年までに大型の地震が旧ソ連を襲うと告げている。1980年代の後半、これらの地震が起り始めた。また、1978年に見た、夢の中のイランの地図の話もよく語った。夢の中で地図からイランという文字が消えてしまったのだ。スピリットは、その夢はイランがいずれ隣国や地震によって破壊されてしまうという意味だと教えてくれた。その破壊は実際に始まっている。

変化かが強まると、地震や火山の噴火、その他の地球の動きに関係することもすべて強まってくる。1988年のある24時間には、日本が1万7000回の小さな地震に襲われた。だが、これらは小さな地震にすぎない。大きな地震はもう少し後にやってくる。
マダガスカル沖で起きた地震は、ある場所の海底を750メートルも持ち上げ、またある場所を450メートルも下げた。地球が振動し始めるとき、巨大なエネルギーが動く。私は都市のビルの下の地面がすべて液化して、水のように動く地震を予知している。それは液化現象と呼ばれる、ほんとうに恐ろしいものだ。ビルが、数秒のうちに沈んでしまうものだ。
地震が起きる前に予言できる人を知っているだろうか?私は、地震を予知出来る親戚を紹介したい。ゴキブリは、地震が起きる前に円を描いてぐるぐると回る。ナマズは、まったく動かないで、じっとし続ける。また、ぎざぎざの葉をもつフィロデンドロンは、大地震の前にはらはらと落葉する。こけらは、警告信号であり、自然界の出来事のほんの数例である。
中国では、1976年の大地震で80万人が死んだ。その数年後にまた大きな地震があった。だが、人々は二度目の地震に備えていたので、多くの命が助かった。彼らは、最初の地震の前に動物たちが落ち着きがなくなったのに気づいていた。それで、また動物たちがそわそわしだしたとき、次の地震を察知したのである。
カルフォルニアの人々は、このことを知ると、動物園に地震探知器を備え付けた。大学の教授よりは、動物の方が地震が来ることをよく知っているのかもしれないと考え始めたのだ。動物は、そういうものに対する直感を持っている。彼らは直感によって大きな変動が起る前に、人々に警告することができる。ただし、人々が聞こうとするならばの話だが。

私に進むべきあらゆる道を教えてくれるのは、夢の中のスピリットである。夢を見ている時間は非常に貴重である。日常的意識が閉じられ、代わってスピリットとのコミュニケーションが、メッセージの道が開かれていく。スピリットが、メッセージや知識を与えることのできる瞬間である。
オーストラリアの原住民アポリジニは、その夢でよく知られている。彼らは4万年にわたって、聖なる夢の教えを子孫に残してきた。彼らは、子供が生まれる前にそのことを夢で知る。性別や性格までも前もって知ってしまうのだ。彼らは、夢に祈るための特別な場所を持っている。
私がその特別の場所を訪れたとき、アボリジニたちは自分たちのために夢を見てくれるように頼んできた。私は、夢見の場所で祈った。すると広い砂丘のある海沿いの土地が見えた。その向うには、さらに低くなった土地が広がっていた。私は、大地の浮き沈みが見られるので、あなたたちの土地の一部が洪水に見舞われるのではないかと言った。すると、彼らはその言葉に同意し、自分たちの夢からもそのことは知っていると言った。
私は、重大なことが起る前に、夢の中でスピリットが警告出来るように、人々にも祈ることを勧めたい。

わたわれの移住の巻き物に語られた、もうひとつの予言がある。樺の樹皮に描かれた4つもの円に表わされる4つの世界について語られたものだ。
4つの円には舌を突き出した熊の姿が描かれている。それは、熊が舌で次の世界のページに穴を空け、その世界に入るために必要な知識を人々に与えるという意味である。5年もの間、この予言を語り伝えながら、私はこの予言の本当の意味で理解してはいなかった。だが、今では私が教えを通じて行ってきたことが、第5の世界のベールに穴を空けていることだったのだと信じている。私の知識を分け合うことで、今の第4の世界から人々が解放され、第5の新しい世界に導かれる手助けをしていたのだ。予言と地球の変化についての知識を分け合うことで、人々に次の世界をそれとなく示していたのだ。

インディアンのもうひとつの予言に、地球が自らの繁殖力を制御するときについて語っているものがある。あるところは異常に雨量が増え、あるところは異常に乾き、またあるところは異常に暑くなり、異常に寒くなるところもある。これはまさに今、私たちが経験していることである。過去数年間のニュースの多くが、干ばつやどこかな記録的な寒さやある場所の熱波について報道している。

ヒンドゥー教の年老いた僧侶が、自分の国にも予言があり、木が死に始めたら地球の変化の始まりであると私に話してくれた。これは、全ヨーロッパで今起こっていることだ。ドイツでは国内の半分以上の森林がすでに死滅したか、死につつある。アメリカやカナダのかなり広い範囲でも、森林がどんどん死んでいるのだ。酸性雨やその他の汚染物質で、木の高い部分からどんどん死んでいるのである。
予言の別の言葉に、空気中の有害物質のために人々が家から出られなくなるときがやってくるというものがあった。私は、旧ソ連で起こったチェルノブイリ原発事故のときドイツにいたが、まさに予言どおり、放射性降下物のために家の外に出ないように警告されたのだ。
チェルノブイリ災害から2年後の1988年の冬、旧ソ連とヨーロッパで記録的な最低気温が観測された。この2つの出来事は関連している。われわれ人間が自然と一緒になって地球の変化を起こしているのだ。人類もまた、地球の一連の変化の一部である。

すべての聖なる教え、私たちが確実に今の地球の大きな変化のまっただ中に入っていこうとしていることを示している。予言が実現されようとしているのだ。私たちはひとつの時代の終わりと新しい時代の始まりの真ん中にいる。地球の変化は予言された経過の一部なのだが、その中で役割を果たす人間によって、それがいっそう早まってきたのだ。このころになると、母なる地球が人間の手による破壊から自らを守るのが難しくなってくる。地球はその歴史の中で大きな変化をいくつも経験してきた。だが、現在起こっている変化との違いは、変化はスピードと苛酷さをエスカレートさせている人間の影響にある。
私たちはインディアンは、この偉大なる変化の時を浄化と前進の時代とみなしている。人類は、自覚と目覚めという大きな艱難突破の偉大なチャンスを与えられているのだ。変化から生き残れる人々は、私が理解しているところでは、より高いレベルの目覚めと、より聖なる方法で歩き出せる意識に到達した人々である。そして、現在を第4の世界として、私たちが第5の世界と呼んでいる、変化の次の段階に入ったとき、そこに到達できた聖なる方法にしたがって生きる人たちが、輝ける日々の一員になるだろう。
第5の世界では、私たちは地球や人間ともっと調和を保って生きられるようになる。これが変化によって、そして今も私たちの中にいる多くの師によって、準備されつつある世界なのだ。第5の世界には、地球や互いを破壊するためだけにあくせくしていた人々はもはや存在しないのである。私には、世界の人口の約4分の1の人々が生き残るのが見える。生き残る人々はすべて高尚な意識に目覚めるだろう。私の仲間も偉大な霊的な指導者が現れると信じている。何人かはすでにここにいる。この指導者たちが変化の時代を通じて人間の意識を導く手助けをしてくれるだろう。その後、私たちはすべてに対してまったく違う意識を持つようになるだろう。これがあらゆるレベルの浄化の時代であり、浄化が完成された時には、今ある多くの物がもはやこの世に存在しなくなるだろう。

サバイバルに必要な重要事項のひとつは、社会通念とは違った意識を持つことである。この意識において、最初に来るべきものは、地球を知ることだ。
地球をきれいにする時期は、人類をきれいにする時期でもある。人類にとっては、私たちの周りの世界をつくり出すのを助けてくれた、過去の信頼関係を取り戻す時期である。
私が気がかりなのは、地球の変化が起こっているのを知りながら、それに対してどうしようもないと言っている人々である。あなたにできることはあるのだ。だが、サバイバル精神を気取るだけではだめだ。食料を保存するだけでは助からないからだ。あなたを救ってくれるのは、あなたが考え方に変化を起こしたときである。
本当に生き残れる人は、肉や豆の缶詰を隠した袋の上にライフルを持って座り込む人ではない。意識をもう一段高められる人々だけが、最後に生き残ることができるのだ。
地球の変化は、生活のすべてのレベルに素早く現れてきている。私たちはあなたに、今から始める、いかに生き残るかについての役に立つアドバイスをしたい。あなたがサバイバルプログラムを進めるのに、「大変化」を待っていてはいけない。毎日の基本的な生活の中で、あなたのサバイバルを確かなものにするための実践的な方法を今から始めよう。

上手な始め方は、サバイバルのための本質的要素のひとつを選ぶことだ。たとえば、食物である。そして、あなたが日常生活で取り込んでいるすべての面にわたって、集中して1日を過ごしてみる。どこで食物を調達するのか、どうやって貯蔵すればいいのか、どうやって料理するのか?通常の日常生活に支障が起きたらどうするのか?持っているもので必要なものをまかなえるのか?どうやってやるのか?その分野の知識をもっと必要としないのか?必要ならば今すぐ調べて学んでおこう。現在持っている道具のほかに必要なものはないのか?あれば、すぐに買っておく。

道具、食物、シュルター、その他、あなたに必要なものに気づいておくことである。将来、必要になるものを計画し、最高品質の物を買っておくこと。取り換えることができなくなるとわかったら、安物や壊れやすいのは買いたくないはずだ。もし、壊れてしまったらあなたは立ち往生してしまうからだ。
必要になる前に、自作農として入植する技術のすべてをできる限り学ぶようにしておくことだ。あなたの住んでいる周りの土地で何ができるかを知っておこう。まだまだ野生の食べ物や魚のいる川のある地域がある。食物の乾燥法や缶詰にする方法、切り干し肉にする方法を習っておこう。

そして、考えねばならないもうひとつの重要事項がある。それは、お金である。財産はできる限り現金にしたほうがいい。貯金している銀行のことも含めて、経済界の動きに注意しておこう。予告なしに経済状態が変わることを知っておくことだ。
現金がもっとも力を持つときがやってくる。現金を持っていれば、わずかなお金でも物を買うこともできるときが来るだろう。現金は、どのような経済状態のときでも、最後まで使えるもののひとつである。金や銀は、他の物よりは長い価値を持つが、たくさんとっておくことは勧めたくない。金や銀さえも換えにくくなるからだ。

もし、あなたが都市やその近くに住まなければならないのなら、水道管やガス管や下水システムを壊すかもしれない地震の可能性に気をつけよう。あなた自身のサバイバルのためには、どうやってガスや電気、水を止めるのかを知っておこう。
家は耐久性のある家にしておこう。地震の避難訓練もしておくことだ。大きな嵐も多大な被害を起こすかもしれない。家屋の破損を修理できる人が誰もいなくなるときは、国の大部分がそうなっているだろう。
どの都市の近くにも、その地域のすべての人々を全滅させるほどのガスや化学物質が貯蔵されていることを知っておくこと。インドのユニオンカーバイド社の漏出事故から起こった大惨事を思い出すといい。この種の災害は、どこでも起こり得るのだ。もし、あなたが都市に住んでいるのなら、食物の種をどうやって発芽させるのかを、家の中でどうやって庭を造るのかを習っておこう。場所があるなら、庭は外に造ること。町の近くで食物を収穫する人から直接食物を買えるようにしておこう。

大都市でゴミ収集や衛生事業が機能しなくなったら、病気や伝染病があっという間に広がるだろう。水や空気がさらに汚染されると、生き残ること自体がもっと難しくなってくる。
全体に、今はできるかぎり、融通が利くようにしておくときである。町からのもっともよい脱出ルートも知っておこう。主なハイウェイが封鎖され、橋が使えないときなど、他の道を捜すための詳しい市街図を持っておく。大都市からの脱出ルートを考えるときは、化学物質の漏れ、ガス管の破損、電気のストップなどを引き起こす地震の被害の可能性を考えに入れておくことである。車のガソリンはいつも満タンにしておくこと。そうすれば、自分で逃げ出せるし、必要なだけ町から遠く離れられる。ガソリンスタンドの給油マシンは、電気がこなくなったら動かなくなることも覚えておこう。

私が旅行をするときは、(飛行機の中でも)懐中電灯、ナイフ、フォーク、缶切りは持っていく。その他に道具の中で大事なものは、コンパスである。それがあれば、夜でもどちらに行けばよいかがわかる。コンパスと地図の読み方を習っておくこと。だが、できる限り快適に生き残る準備をするようにしてほしい。私が人々に勧めているのは、どんなライフスタイルでも快適にすることだ。人生をより困難にしても、褒美などないのだから。
田舎に住もうと決めたら、その周りの地域を学ぼう。野生の食物について学び、どのように正しく収穫するのかを学ぶことだ。そうすれば、1年でほとんどなくなってしまうようなことにはならない。作物にどうやって肥料をやり、収穫するかを学ぼう。さもないと、見捨てられた果樹園の果物のように無駄になってしまう。

家の場所を選ぶなら、ある時期が過ぎたら、電気がこなくなることを忘れないことだ。太陽とロウソクに頼ることになるかねしれない。必要になるはずのすべての物を注意深く捜しておくこと。
多くの場所の水は、汚染されているだろう。水を捜し、浄化する知識や技術を強化しておこう。調査や勉強に時間を費やすことだ。でないと、あなたが理解していない物事が、結果としてあなたを殺すことになる。恐れのためや、準備が不十分なためにである。
砂漠や山の中では、人は準備不足や恐怖のために同じ所をグルグルと歩き回って、死んで行く。生活に必要な本質的なものを知り、実際に必要になる前に用意しておくことだ。準備が整えば整うほど、あなたと、あなたと一緒にいる人が生き残るチャンスが増えてくる。あなたの地域で医術の心得のある人を捜し、自分でできるかぎりの応急処置を学んでおこう。家の中と車の両方に基本的な緊急用品をそろえておこう。
地球の変化の時期の間中、私たちは健康と幸福にいっそう自分で責任を持つ努力をしなければならない。なぜならば、個人的に必要なものの多くは、手に入りにくくなるだろうから。
この変化期に、私が皆に勧めているのは、特別な機具や薬を必要とする特殊な医術は早めにかかっておくことである。たとえば、予備の眼鏡を買うとか、歯医者には行っておくとか、必要だと感じる外科手術も済ませておくことだ。これらのことは、今しておくべきである。なぜなら、地球の変化が激しくなると、それらは簡単に手に入らなくなるからだ。あなたにバランスを失わせるのは、ときにはほんの些細なことだからである。

できる限り、体の調子を良い状態に維持しておこう。私は、体を良い調子に保つために歩いたり、軽いヨガを行ったりしている。薪割りや庭仕事は体を鍛えるのに適している上に有益な方法である。
いつも車のトランクには、サバイバル道具の基本的なものを入れておこう。寝袋、1ガロン(約3.8リットル)の水。家の中には、少なくとも5ガロンの飲み水を備え、新鮮な水をいつも補充しておく(車の中の水も同じようにすること)。

私は、あなたに強く勧めたい。適切な食物の貯蔵技術を心得ておくことだ。そして、少なくとも、5日間分の乾燥食料かフルーツやナッツを手元に置いておく。乾燥食料は、5ヶ月ごとに取り換えておけば、いつも新鮮である。
将来の日常食物のためには、多くの穀物、豆、レンズ豆を用意することをお勧めする。もし、あなたが今この方法に切り替えれば、もっと健康になるし、地球にとってもよいことである。
あなたが穀物や豆を使うならば、いいアドバイスがある。小麦は、水に浸して発芽させる。そうして芽を出した小麦から作ったパンは、とても美味しいのだ。アルファルファは一般家庭で発芽させたり、植えたりできる。サラダに使ったり、お茶にもできる。私はいつも豆とグリーンピースを一晩水につけておく。そうすると、料理をするとき早く煮えてエネルギーの節約をすることができる。
穀物の良い挽き器を手に入れておこう。もちろん、手動のものを。ミキサーに入れて小麦粉を砕くこともできるが、手動の挽き器に頼らなければならなくなるまでは、電気挽き器も役に立つ。小麦の粒は、水に浸して朝食用に料理できる。それには多くのエネルギーと栄養がある。
塩(貯蔵用や味付け用に)と唐辛子(これは、寒いときには身体を温めることもできる)を蓄えておくこと。同じように調味料としてハーブ類も忘れずに。
それから、もし、いくらかの野菜を育てる小さな庭のスペースがあるなら、あなたは準備OKである。食べていくことができるし、あなた自身や愛する人にも与えられる。そして、地球にこれ以上包装ゴミを出さないようにすることで、この星を助けることにもなる。

もし、テントを買うなら、本当に防水かどうかを確認しておこう。また、よく絶縁された寝袋を手に入れておくこと。それも良い投資である。ダウンジャケットは、他の材質を選択しておこう。
歩いてどこかの地域に行かなければならないときは、質の良いリュックサックと水筒を持とう。リュックサックは、必要なものを運ぶのに十分大きくなければならないが、あなたが実際に運べる程度の物を選んでおく。強くて快適な良いリュックサックを選んでおこう。持ち運べる以上のものを詰め込もうとしないこと。
リュックサックには、予備の靴下、マッチ、水の浄化剤、そして、食料を最低5日分は入れておかなければならない。良い靴下と靴は特に重要である。水膨れのできた足では、長距離を歩けない。
私が推薦する食べ物は、乾燥果実を含めて、ナッツ、干しブドウなど簡単に用意できるサバイバル食品である。これらをいつも準備し、新鮮さをチェックしておく。コンパスと必要な地図も用意しておく。これだけのものをリュックに背負えば、必要なら歩いて砂漠へでも行くことができる。

浄化の後、私たちは再び自然の言葉を学ぶようになる。私たちは、今度こそ地球を傷つけることなく、地上での正しい生き方を学ぶことになるのだ。私たちの仕事の重要な部分は、残された自然の中でバランスを再び保つことである。砂漠地域や切り開かれてしまった土地に再び種を蒔き、絶命しつつある種の回復を手助けすることだ。私たちは、土壌を傷つけることなく安定した収穫を得るためにパーマカルチャーを行い、大地とその精霊を讃える儀式を行うだろう。そして、地球の再生のために創造主の教えに耳を傾けるだろう。今でさえ、私たちの多くは自然の回復を助けようとしている。ビジョン・マウンテンの上では、私たちは、そこに住んでいる動物のいかなる狩りも一年中許してはいない。動物の数を再び増やすためである。雪のために十分な餌がないときには、私たちは山に入り鹿に餌をやる。私たちは鳥たちが私たちは一緒に暮らせるように、植物を育て、その種を彼らにあげている。そして、蛇が殺されないように守ったり、生きた木を切ったりしないようにしている。そうして、すべての生命が生き残れるようにあらゆる方法で努力しているのだ。

変化の一部として、先住民たちの古い伝統が戻ってくるのを見るようになるだろう。実際にその中のいくつかは、すでに実行されている。例えば、ベア・トライブでは、決断のとき誰もが平等の発言ができるように輪になった会議によって運営されている。だが、最終的な決定はスピリットに委ねられる。スピリットが私たちに何らかの方法で行動するように教え、それに耳を傾けるのである。例えば、スピリットが移動しろと告げたときに、私たちは素直に移動する。スピリットには、私たち人間よりももっと安全な場所が見えているからだ。

また変化の一部として、私たちがテクノロジーに依存しすぎていたことの重要な教訓学ぶだろう。私は電球には何ひとつ反対しているわけではない。ただ世の中が技術に頼りすぎていると思うだけだ。技術的な装置が働かなくなったとき、あなたが今持っているものが何の役にも立たなくなることを知るだろう。例えば、私の親友のマリオ族の兄弟たちを見るがいい。彼らは、かつて世界のある場所でかなり進んだ文明を持っていた。しかし、彼らがニュージーランドにたどり着いたとき、彼らは発達した文明をもはや必要としなかった。それで彼らは、余分なものを捨てたのだ。人間が自然との調和を学び直すとき、人々は肉体だけではなく霊的にも癒されるだろう。人間がストレスや不調和から自由になったとき、スピリットは、彼らを長生きにさせる。ペルーのインカの人たちは、350歳まで生きたという。私の部族の人々も、白人がやってくる前までは、120歳から140歳まで長生きしていた。熊から学んだ呪術医師たちは特にそうだった。彼らのある者たちは、
冬眠に入ることがある。冬の間中眠り、春になって再び生活を始めるのだ。偉大なるスピリットとあなたが調和的になったとき、肉体の老化のスピードは遅くなる。スピリットは、あなたのすべての師でもある。私たちは、スピリットの助けを得ることがいかに正しいことかをもっとたくさん学び直さなければならない。

地球の変化の後に、私たちはスピリットから、いかにして自分たちの肉体を若返らせるかを学ぶだろう。これは、とてもたやすいことである。そのときには、空気や水や地球を汚染する人々はいなくなっているからだ。私たちは、もっと自然と調和した体に合う食べ物やきれいな空気、そして、美味しい水を飲むことになるだろう。自然の資源を争って奪う人もほとんどいない。そして、すべて無意味で利己的な争いに終止符が打たれるのだ。
あなたが人間として最大の力を持つようになると、もう恐れるものは何もなくなる。自分を守るために、嘘の人生を生きる必要もない。あなたは寛大にすべての人を愛することができるだろう。誰かがあなたから何かを奪うのではないかという恐れもなくなるからだ。あなたは世の中で人々が、間と偽って押し通そうとしている利己的な所有欲からさえも自由になれる。それは、あなたが自分の中に、あなた自身や他人を愛する心を十分に持っていることが理解できるようになるからである。あなたの周囲の人々が、あなたに愛を得られるようにし、あなたはその愛を受ける。それこそ美しい世界である。

地球の浄化期間のあと、私たちは第5の進化の世界に入っていく、この世界に入る人々は、地球全体から集まってくる。だが、彼らはみな同じレベルの意識を共有し、自らの人生を自分たちの方法で見つけていくだろう。
私は、ある場所でこんな夢を見たことがある。少数の人々が丘の向こうからやってくる夢で、私たちはみな抱き合って、こう言うのだ。「おお!友よ、私たち生き残ったのだね」と。この世界には、もはやどんな主義も存在しない。私たちは「あなたはどの教会ですか?」とか「どんな考えで、先生は誰ですか?」と、尋ねたりもしない。そんなことは、まったく問題ではないのだ。

浄化の後、私たちはわずかな人々だけがある意識レベルに到達して学ぶのを知るだろう。彼らはいつも、より霊的な知識を求めている。地球変動のあいだ彼らのサバイバルが、愛と調和の中で生きようと努力したために実現したのだと言うことを人々はしるだろう。
私の部族の教えの中に、8番目のレベル(人間の通常使われている第7層までのオーラのさらに上位の層の意識)の力がある。8番目のレベルに入ると、あなたは一日中スピリットと同じレベルで生きていることになる。あなたはスピリットたちと語り、彼らと一緒になって考えるのだ。浄化の期間中のその後で、多くの偉大なスピリットたちは、人間の姿をとって私たちの中に現れるだろう。
1880年に、パイウト・ゴースト・ダンスの予言者であるウォボカは、自分の見たヴィジョンから地球変動の後に何が起こるかを語った。彼はこう言った。「バッファロー、馬、そして人間、それらがたとえ消えてしまっても、それは一瞬の幻にすぎない。その後、我々は、皆ひとつになるのだ」と。それが起こったとき、私たちはとても美しい、誰にも壊されていない新しい地球を見ることになるだろう。それこそが、多くの伝説が夢見た地上の楽園「夢見る地球」の姿である。なんと素晴らしい!

(「インディアンの大予言」扶桑社刊/サン・ベア&ワブン・ウィンド著 加藤眞士・三村寛子訳)
 故サン・ベア氏が組織したネットワーク「ベア・トライブ」の連絡先
The BEAR Tribe P.O.Box9167 Spokane,WA 99209-9167 USA
























































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