7     こと これに覚えしサキツチのシズカネいわく
 日の本の島々 これ総ての流砂のいわをに留どまるが如し
 この磐 揺るがせば形変へるべし
 かの人々来たる日には この島大いに繁栄すべし
 西の雲 茜に染まり日の暮れるを忘れる日に
 かの人々 この島に来たりて杖を振るい いにしえの力を隅々に行き渡らせり

 山々の裾野に集えり人々は ただ ただ 空を仰ぎ
 声なき声持て 叫ぶであろう
 こは如何にして この災いを避けるべきかは不二の高嶺を奉る
 亀石の翁のみ知る事ぞ
 しかして この災いを転じて福と為すは そちらの志しひとつぞ
 闇から闇へと葬るも良し 闇からサキツチの世に出すも良し

 しずく岩 勝ち得て喜ぶ者よ

 そなた達の玉緒に残れり その土をば
 不二に帰す事ぞ 世の東西を結ぶ磐 二にして一なり
 多くを持つ事は 必要無し
 真珠の光 浮かぶ日こそ世に茜さす日ぞ

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