思うに、芸能事務所には4種類ばかりあると思います。それを良いと思う順に並べてみます。

インターネット時代にも対応できるような形態=タレントの自己判断で物事が基本的に決定される

1) タレントが組織を特に作らずに、個人として収入を得ている場合のもので、事務所を構える時があるとしても、社長とかそういう役職がいない。全員がタレントのマネージャー(付き人)である。税務署へは個人として申告。

2) タレントさんが中心なのは一緒で、登記する必要があるから、社長職にはタレント本人がなる。タレント自身の判断により、マネージャーを5人採用しているのならば、その会社は社員(=マネージャー)が5人の会社です。社長でもあるタレント本人が沢山稼いでいるので、これは搾取の構造とは違っている。税務署へは法人として申告。渋谷のストリートでダンスしてた6人がこういう会社やったりするのかも。つまり、会社とは名ばかりの形で、友情、連帯という実質がしっかりしている。

インターネット時代に対応できない形態=タレント以外(社長または事務所やお金中心)で物事が基本的に決定される

3) 社長はタレントではない。所属タレントには沢山働いてもらうが、仕事は本人の同意を得るなど、皆で仲良く「人間的に」関わって働いてはいる。

4) タレントから搾取する発想の事務所。タレントの同意などなしに次から次へと仕事を入れる。社長の懐を肥やす為に最大限の努力を惜しまない。しかし、表面だけは親切であったりするので、タレント自身、搾取に気づかない人もいるかも知れない(これ、結構あるのかも)。(200504292345)


 当ドメインのBBSで述べたものですが、こちらにも載せておきます。

 芸能事務所というものは、お金を稼いでくれるタレントに感謝こそすれ、本当は彼らが受け取るはずの大金のかなりの部分をピンハネしているようなものではあると思います。確かにタレントにTV出演の機会を提供し、スターに育てる為に資金を投下したのも事実でしょうが、こういう「卸し」のような中間組織はインターネット普及により、段々消えてゆくんじゃないのかなと思います。(200504272358)

 当然だと思ったんですが、やはり明示しておきたいのは、ヤクザに取り付かれた芸能事務所は被害者なのだから、被害者を責めたり罪を着せるのは、これはあってはならないことだと思います。人は強いほう、あるいいは自分に益するほうに付いて、その加害者と一緒になって「被害者を責める」ということを普通にするようなところがあるようですが、これは受け入れがたい態度です。
 芸能事務所の中には、ヤクザに大金を支払って「特定タレントを脅す」行為を行う芸能事務所があります。この事務所は最早、被害者ではないですね。その「何でも“利用する”態度」によって自らヤクザを使役する加害者になっていますね。芸能事務所でも、以上の両者は全くの別物ですね。(200504242341)

 フジテレビとライブドアの問題は一応、形が決着したようですが、本質的な部分は以下のように、取り残されていると思います。

 今までのテレビの世界は、動機・目的とすべきデータ(視聴率)が不正確で大雑把だった事が起因し、それを背景にして悪や傲慢さがのさばるようになった。人気タレントや人気テレビ司会者の個人的な好み・恣意性しいせいが巾を利かせている。

 しかし、インターネットと融合するならば、もはやビデオリサーチが取り仕切る「視聴率カウンター」などという機械は時代遅れの代物となる。何故なら、インターネットを使えば、現行のような「番組ごとの視聴率」は勿論、「タレント毎の視聴率(そのタレントの人気度)」を計数することが可能だからである。現行では、「視聴率カウンター」をどの家庭に置いているかは秘密だった。もしバレると、このようなことが起きるからである。しかし、テレビの視聴率をネットで計数するようになれば、「インターネットとシームレスに繋がる機能を持つテレビを所有している全家庭」が視聴率の根拠となり、それだけ数が多いので、現行の視聴率よりも信頼性が上がる。しかも、正確であり、その上、リアル生データがその場で得られるし、恣意的操作も不可能に近くなる。故に、電通などの広告代理店は視聴率に関しては一切、ズルの出来ない時代となります。なぜなら、繰り返すと、常に正確なリアル集計データが時々刻々と正確に集計され、表示され、誰もが目にするようになれるからである。こうなると広告代理店の今後の仕事は、「有無を言わさぬ正確な生データ」に完全服従するマシンと化すことではないだろうか。これは、各種組織の長にとっても、「勝手な・気まぐれな・傲慢な意見」が言えなくなる/言わせなくする効果がある。例えば、注目の番組の収録現場には電通社員が張り込んでいてちょっかいを出すことが知られている。しかし、ネット時代になれば、「正確な生データ」が手元に表示されて、自分以外も見ている。いくら電通マンが「Aさんの替りにBさんにしろ」と言っても、「タレント毎の視聴率」はBさんよりも、Aさんのカウントのほうがほぼ2倍なのである。ここで電通マンの恣意性=不正確さと、そこから生じる色々な複数意見の衝突・混乱は生まれ難くなる。

 タレントのスケジュール管理など、複雑な事はパソコンがやってくれる。携帯型のも色々ある。芸能界の悪の源である「所属事務所」というものはなくなる。芸能界はタレント+マネージャーの2人組の集合体となる。マネージャーは何月何日にどの番組に出て、何日に九州へ公演へ行く等の情報を間違いなく管理する。タレントはダンスの順序や歌の歌詞を間違えたりしないようによく練習しておく。マネージャーを持てない貧乏なタレントは本人が自分のパソコンで情報管理もする。テレビ局からの出演依頼は公的なものとしてEメールでパソコンに届く。決して私的に六本木の飲み屋で次の番組の出演依頼とかをしない。指定された期日までにメールで出演[する/しない]の返事をする。その判断は事務所ではなく、タレント本人がする。全て本人の判断となる。事務所が本人に確認もせずに「儲けさせよう」と思って次々と勝手に仕事を入れるような無理・摩擦・イジメはなくなる。タレントが結婚したいならば、「法律の動機としての国民総意=憲法」でうたわれているように、両性の同意“だけ”で結婚できる(当たり前だ!)。両性の同意だけによって(事務所の圧力を無視して=当然の権利行使)結婚した--- DELETED (200607291305)---タレントがテレビに出られなくなったりするようですが、このようなことも無くなる。事務所が所属タレント、特にお気に入りのタレントに「結婚しちゃダメ」といつまでも言い続ける果てに、どんなことを社長さんは期待しているのかな?(因みに、当文書を私がタイプする前から--- DELETED (2006012220948)---芸能界復帰の予定になっていたとのこと) このように、「タレントが自由化した芸能界」になれば、芸能人と一般人の区別も希薄になる。例えば、テレビ局は渋谷のギャルに出演依頼をしたいときには、そのギャルの携帯に出演依頼のメールを出せばいいから。ギャル本人が出演するかどうかを決めてテレビ局に返事をすればいい。

 芸能事務所というもののけの正体は「利権の掌握・独占」でしょうね。現行では、芸能事務所がタレントを「売り込む」ということがあります。近くはテレビ関係者や大物タレントなどに紹介したり、遠くではCM等で広告・宣伝を行い、歌などを売り出す。一人数千万円というお金がかかる。しかし、テレビがインターネットと融合すれば、テレビで自分を売り出したい人はテレビ局の窓口に申請して順番を待てば誰でも出られる。今の芸能界は芸能事務所の集合体なので、決して利権を自分達以外には渡さない。例えば、シロウトが自由にテレビに出て人気者になってしまうと、現在の人気タレント及びその事務所が「困る」訳である。だから妨害・邪魔をする。サカノウエヨースケさんなどいい歌を出していたのに、最近ではあまり新曲を聴かないのは、ジャニーズに潰された可能性大ですね。そうやって一般人と芸能人の間に壁を設けているが、そのようなベルリンの壁は崩れることになる。いくら人気タレントでも、目の前のリアル生視聴率カウンターには勝てない。自分よりカウントを集めた「新人」が来たら、もうその場では一回の負けが決まるのである。しかも、もう事務所などというものは存在しない。つまり、誰もが等しい立場となる。利権を維持・確保しようとしても出来ない社会構造は、このようにして築くことが出来る。そうやって、例えば、大手の芸能事務所に所属の人気タレントは、事務所の威光・虎の威を借ることが不可能となる。そのようにして次々と人気タレントが登場しては消えてゆく。「そういうものだ」と最初から思っていれば、消えてゆく時も、ある意味で納得することはできるはず。納得できないのは、歌番組の司会者だというだけで人気女性タレントが彼ら司会者の性トレイになってしまうことである。そのような利権の集中は今後、絶対に許してはならない。故に、タレントは次々と入れ替わるべきである。タレントが入れ替わるほどの根拠を与えるのが「正確な生視聴率」という現実である。
 ここで勘違いして欲しくないのは、現在も視聴率至上主義が批判されたりします。それは、番組制作費が例えば1000万円の時に、視聴率タレントがその半分も持ってゆき、残りの500万円でプロデューサーやADや下請けの番組製作会社への支払いをしなければならないからです。
(→阿修羅発言 (200704252017))
【→阿修羅発言 「テレビ放送業界は、免許制に守られ、広告収入が労せず入る テレビ局は特権階級であり、何もしない者が高給を取る。」(200705152250)】
【→阿修羅発言 ←『【肥留間正明の芸能斜め斬り 】 タレントのクビ切り真っただ中』(200904062140)】
 そういう利権を握っている事務所の有力タレントが利権を要求します。なぜなら、バックには事務所があるから、普段、自分ひとりでは出来ないことでも通そうとします。そのような諸悪の発想の根拠(事務所)が消えるわけです。だからこそ、予算はもっと平準化して分配できるようになると思う。現在の視聴率至上主義とは違って来ると思う。もっと下請け製作会社が潤うようにテレビ局は考慮すべきでは?
 「正確な生視聴率」さえあれば、芸能事務所は不要となります。必要なのは、インターネットに繋がったパソコンとソフトウエアです。どのタレントも事務所の影をチラつかせながら傲慢に振舞うような事ができなくなります。傲慢さが消えるというのは、そのタレント本人のためにもなる。こちらから見ていると、あなたがたは信じられないほどに傲慢だから。例えば、芸能事務所が新人女性を売り出す時に相手のテレビ局P氏に向かって「この娘を番組で採用していただく見返りと言ってはナンですが、この娘は処*ですので、よろしければ(笑)」と言って「貸しを作る=将来のある時点までの利益を確保する行為」も「必要」がなくなる。なぜなら、「貸し借りという個人の恣意的な発想」に基づく世界ではなくなるから。そのタレントが売れるか売れないかは、パソコンに表示されたタレント毎の間違いのない視聴率だから、当該タレントの視聴率を見て確認すればいいだけだからである。テレビ局のPも、「あの娘と寝たな。じゃー、今度のドラマにも入れちゃえ」みたいな恣意性は取れなくなる。なぜなら、彼女の分の視聴率が低かったらバレるからである。高かったとしても、それほど高くなくてもバレるでしょう。やはり、どの番組も「トップ視聴率」を持つタレントを起用しようとするでしょうから。P自身の進退もそれで決まるから。だから、高視聴率タレントは貴重である。インターネット時代のテレビでは、間違いのない数字が分かる。故に、高視聴率タレントは高視聴率タレントと「決定できる」のである。事務所の存在しない芸能界では、有望なタレントは「大切に」される。どこぞの事務所の陰謀によって彼/彼女の芽を潰すという悪が行われる事は最早、無いであろうと思う。何故なら、その番組の視聴率は「正確に」出てくるからである。ごまかしが無いから、いくらP氏であっても、恣意的な操作は出来なくなるし、芸能事務所が存在しないから圧力もないから。勿論、「操作してしまえば物理的に出来る」のは勿論だが、その後始末はしなければならない状況に追い込まれる。

 以上、タレントが個人へ還元されて自由化される事の長所について述べましたが、タレントの自由化の短所もあります。それは、「ヤクザ・暴力団に弱い」という点です。個人に還元されたタレントは、いや、一般市民も、ヤクザが近寄ってきて、「おい、5万円よこせ。よこさなかったらどうなるか分かってるんだろうな」と、暴力団組織を背景に虎の威を借りてものを言われたりした日には、なかなか逆らう行動には出られない。暴力団は暴力団である。任侠にんきょうな集団であるという主張をすることができるのは、「ただの一度も弱者から搾取した事が無い」場合にのみ言える主張である。金銭的弱者(例えばホームレスや、学生や赤字経営者等々)から一度でも搾取したならば、任侠ではない。つまり暴力団である。現在、芸能界の主要なパワーでる「芸能事務所」という単位は暴力団とも繋がっている場合が多いと思う。芸能界を悪に染めているのはそのような繋がりも一つある。だから、個人に還元する/させるのである。個人に還元された芸能界が暴力団の悪に汚染されないようにするためには、皆で情報的に繋がって「一つの芸能界」という巨大な組織になっていればいいのかも知れない。あるいは、一般市民・国民が一つの集団として全員が暴力団に対するパワーとなれば良いのかも知れない。彼らが組織をバックにして「(あなたの秘密を)言うぞ、言うぞ」と言って近づいて来るような事のないように、芸能人も一般市民・国民もそういう「弱点」を作らないように人生を運営すべきでしょう。「その種の情報的な弱点を持っている人は、基本的に芸能人・タレントとして富を蓄えるべきではない」という決め事も必要かも知れません。こういう側面は全くの個々人の自己管理に委ねるしかないですね。

 中森明菜さんはこの点においてもしかしたら「先進的」な人かも知れない。彼女は事務所を持たず、自分とマネージャーの二人だけで行動する。ヤクザ達が明菜さんの事務所を勝手に作って利権チューチューしようとしても、明菜さん本人が全てを破壊した。

 本当は、芸能界だけでなく、政治の世界もインターネットと結合すれば、「お金のかからない選挙」や「正確で簡便な投票」や、「議事録を記録すると、その場で公開になる(BBS)」とか、「情報の透明性の確保」とか、最早、国会議事堂が不要な世界も不可能ではないし、大金とは無関係のクリーンな政治が実現できるのに、と思います。(200504232358)

(→阿修羅発言 (200612220055))
(→阿修羅発言 ←視聴率から完全自由な放送局もあるね(200705150230))
【→阿修羅発言 「インターネット選挙解禁の公約はどこへ行った = 保坂展人のどこどこ日記」(200707110153)】
【→阿修羅発言 (200707??????)】
【→阿修羅発言 「政治におけるネットの現実社会への影響力」(200708121809)】
【→阿修羅発言 ←『テレビを自由自在にしている。Kダッシュの佐野、川村、バーニング周防、エイベックス、吉本興業に絡む安藤こそが問題である』(201109102108)】













































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